[go: up one dir, main page]

JP5187641B2 - 走査光測定装置、及び画像表示制御装置、並びに画像表示制御方法 - Google Patents

走査光測定装置、及び画像表示制御装置、並びに画像表示制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5187641B2
JP5187641B2 JP2009222150A JP2009222150A JP5187641B2 JP 5187641 B2 JP5187641 B2 JP 5187641B2 JP 2009222150 A JP2009222150 A JP 2009222150A JP 2009222150 A JP2009222150 A JP 2009222150A JP 5187641 B2 JP5187641 B2 JP 5187641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
unit
scanning
inclination
intensity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009222150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011070058A (ja
Inventor
達也 新井
和誠 清田
和也 笹山
誠 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2009222150A priority Critical patent/JP5187641B2/ja
Publication of JP2011070058A publication Critical patent/JP2011070058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5187641B2 publication Critical patent/JP5187641B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

本発明は、2次元走査系において走査光を測定する走査光測定装置、及び網膜走査ディスプレイ装置などの画像表示装置において、走査光を測定することで、画像の表示を制御する画像表示制御装置、並びに画像表示制御方法に関する。
従来より、画像情報に基づいた画像光による画像が外光による外景とともに観察者により視認されるように構成されたシースルー型ヘッドマウントディスプレイが知られている。その一例として、網膜走査型ディスプレイが存在する。網膜走査型ディスプレイは、観察者の頭部近傍に装着され、画像光を観察者の眼に導き、観察者の網膜上で2次元方向に走査することにより、コンテンツ情報に対応する画像が観察者により視認されるように構成されたものである。
図14は、特許文献1に開示されている網膜走査型ディスプレイの2次元走査系の構成を示す概略図である。図14に示すように、網膜走査ディスプレイ201は、伝送ケーブル250と、水平走査部260と、リレー光学系270と、垂直走査部280と、リレー光学系290とを備える。
伝送ケーブル250は、画像光を水平走査部260に導く。水平走査部260は、画像光を画像表示のために水平方向に往復走査する。リレー光学系270は、水平走査部260と垂直走査部280との間に設けられ、水平走査部260により走査された画像光を、垂直走査部280に導く。垂直走査部280は、水平走査部260で水平方向に走査された画像光を垂直方向に往復走査する。リレー光学系290は、水平方向と垂直方向とに走査(2次元的に走査)された画像光を瞳孔Eaへ出射する。
水平走査部260は、共振型偏向素子261と、水平走査制御回路262と、を備えている。共振型偏向素子261は、画像光を水平方向に走査するための反射面を有する。水平走査制御回路262は、共振型偏向素子261を共振させる。リレー光学系270は、水平走査部260と垂直走査部280との間で画像光を中継する。共振型偏向素子261によって水平方向に走査された光は、リレー光学系270によって垂直走査部280内の偏向素子281の反射面に収束される。
垂直走査部280は、偏向素子281と、垂直走査制御回路282と、を備えている。偏向素子281は、リレー光学系270により導かれた画像光を垂直方向に走査する。垂直走査制御回路282は、偏向素子281を揺動させる。共振型偏向素子261により水平方向に走査され、偏向素子281によって垂直方向に走査された画像光は、2次元的に走査された走査画像光としてリレー光学系290へ出射される。
リレー光学系290は、垂直走査部280と装着者の瞳孔Eaとの間で画像光を中継する。共振型偏向素子261により水平方向に走査され、偏向素子281によって垂直方向に走査された画像光は、リレー光学系290によって装着者の瞳孔Eaに収束される。このようにして、装着者は画像情報に対応する画像を視認することができる。
特開2007−256419号公報
特許文献1に開示されている網膜走査型ディスプレイにおいて、水平走査部260による画像光の走査方向と垂直走査部280による画像光の走査方向とが直交しない場合、装着者により視認される画像の画質が低下してしまう。従って、走査光を測定することで、水平走査部260による画像光の水平走査方向と垂直走査部280による画像光の垂直走査方向とが直交しているか否かを判断することが必要となる。しかし、特許文献1に開示されている網膜走査ディスプレイに代表されるような2次元走査系において、画像光の水平走査方向と垂直走査方向とが直交しているか否かを判断するための走査光測定方法は現在まで確立されておらず、網膜走査型ディスプレイにおける画像の画質を一定以上に保つことができないという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、網膜走査ディスプレイ装置などの画像表示装置において、画像の画質を保つよう、画像光の水平走査方向と垂直走査方向とを精度良く直交させるために、走査光を測定し、2次元走査系における2つの走査方向の間の位置関係を精度良く求めることができる走査光測定装置、並びに走査光を測定することで、画像の表示を制御する画像表示制御装置、及び画像表示制御方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、走査されたビームを測定する走査光測定装置において、あらかじめ設定された所定の撮像範囲において、走査されたビームを撮像する撮像部と、第1方向に走査されたビームが前記撮像部により撮像されたときに、前記撮像部の出力信号から前記撮像範囲内における第1方向に走査されたビームの傾きを算出する第1算出部と、第2方向に走査されたビームが前記撮像部により撮像されたときに、前記撮像部の出力信号から前記撮像範囲内における第2方向に走査されたビームの傾きを算出する第2算出部と、前記第1算出部により算出された傾きと前記第2算出部により算出された傾きとから、前記第1方向と前記第2方向との間の角度を算出する角度算出部と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、前記撮像部は、前記撮像範囲の第1撮像基準方向及び前記第1撮像基準方向に直交する第2撮像基準方向において配設され、前記撮像範囲内で走査されたビームの強度を検出する複数の受光素子を有し、前記第1算出部は、前記複数の受光素子により検出された前記第1方向に走査されたビームの強度の前記第1撮像基準方向における第1強度分布において所定の第1強度を有する前記第1撮像基準方向における2つの第1位置の間の所定の位置の点を第1特徴点として決定し、前記第1撮像基準方向において決定された複数の前記第1特徴点を結ぶ近似的な第1直線関数の傾きから前記第1方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出し、前記第2算出部は、前記複数の受光素子により検出された前記第2方向に走査されたビームの強度の前記第2撮像基準方向における第2強度分布において所定の第2強度を有する前記第2撮像基準方向における2つの第2位置の間の所定の位置の点を第2特徴点として決定し、前記第2撮像基準方向において決定された複数の前記第2特徴点を結ぶ近似的な第2直線関数の傾きから前記第2方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出することを特徴とするものである。
請求項3記載の本発明は、入射したビームを反射して、第1方向に走査する第1走査部と、入射したビームを反射して、第2方向に走査する第2走査部とを備えた画像表示制御装置において、あらかじめ設定された所定の撮像範囲において、走査されたビームを撮像する撮像部と、第1方向に走査されたビームが前記撮像部により撮像されたときに、前記撮像部の出力信号から前記撮像範囲内における第1方向に走査されたビームの傾きを算出する第1算出部と、第2方向に走査されたビームが前記撮像部により撮像されたときに、前記撮像部の出力信号から前記撮像範囲内における第2方向に走査されたビームの傾きを算出する第2算出部と、前記第1算出部により算出された傾きと前記第2算出部により算出された傾きとから前記第1方向と前記第2方向との間の角度を算出する角度算出部と、前記角度算出部により算出される角度が直角になるように前記両走査部の少なくとも一方の走査部を制御する制御部と、を備えることを特徴とするものである。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の発明において、前記撮像部は、前記撮像範囲の第1撮像基準方向及び前記第1撮像基準方向に直交する第2撮像基準方向において配設され、前記撮像範囲内で走査されたビームの強度を検出する複数の受光素子を有し、前記第1算出部は、前記複数の受光素子により検出された前記第1方向に走査されたビームの強度の前記第1撮像基準方向における第1強度分布において所定の第1強度を有する前記第1撮像基準方向における2つの第1位置の間の所定の位置の点を第1特徴点として決定し、前記第1撮像基準方向において決定された複数の前記第1特徴点を結ぶ近似的な第1直線関数の傾きから前記第1方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出し、前記第2算出部は、前記複数の受光素子により検出された前記第2方向に走査されたビームの強度の前記第2撮像基準方向における第2強度分布において所定の第2強度を有する前記第2撮像基準方向における2つの第2位置の間の所定の位置の点を第2特徴点として決定し、前記第2撮像基準方向において決定された複数の前記第2特徴点を結ぶ近似的な第2直線関数の傾きから前記第2方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出することを特徴とするものである。
請求項5記載の本発明は、入射したビームを反射して、第1方向に走査する第1走査部と、入射したビームを反射して、第2方向に走査する第2走査部とを備えた画像表示装置に使用される画像表示制御方法において、あらかじめ設定された所定の撮像範囲において、走査されたビームを撮像する撮像ステップと、第1方向に走査されたビームが前記撮像ステップにより撮像されたときに、前記撮像ステップの撮像結果を示す信号から前記撮像範囲内における第1方向に走査されたビームの傾きを算出する第1算出ステップと、第2方向に走査されたビームが前記撮像ステップにより撮像されたときに、前記撮像ステップの撮像結果を示す信号から前記撮像範囲内における第2方向に走査されたビームの傾きを算出する第2算出ステップと、前記第1算出ステップにより算出された傾きと前記第2算出ステップにより算出された傾きとから前記第1方向と前記第2方向との間の角度を算出する角度算出ステップと、前記角度算出ステップにより算出される角度が直角になるように前記両走査部の少なくとも一方の走査部を制御する制御ステップと、を備えることを特徴とするものである。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の発明において、前記撮像ステップは、前記第1方向に走査されたビーム、及び前記第2方向に走査されたビームのうちのいずれかの強度を検出する強度検出ステップを有し、前記第1算出ステップは、前記強度検出ステップにより検出された前記第1方向に走査されたビームの強度の第1撮像基準方向における第1強度分布において所定の第1強度を有する前記第1撮像基準方向における2つの第1位置の間の所定の位置の点を第1特徴点として決定し、前記第1撮像基準方向において決定された複数の前記第1特徴点を結ぶ近似的な第1直線関数の傾きから前記第1方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出し、前記第2算出ステップは、前記強度検出ステップにより検出された前記第2方向に走査されたビームの強度の前記第1撮像基準方向に直交する第2撮像基準方向における第2強度分布において所定の第2強度を有する前記第2撮像基準方向における2つの第2位置の間の所定の位置の点を第2特徴点として決定し、前記第2撮像基準方向において決定された複数の前記第2特徴点を結ぶ近似的な第2直線関数の傾きから前記第2方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出することを特徴とするものである。
請求項1記載の走査光測定装置によれば、第1算出部により算出された傾きと第2算出部により算出された傾きとから、角度算出部により第1方向と第2方向との間の角度を算出することができる。従って、2次元走査系における2つの走査方向の間の位置関係を精度良く求めることができる。
請求項2記載の走査光測定装置によれば、第1撮像基準方向における第1強度分布と第2撮像基準方向における第2強度分布とから、第1特徴点と第2特徴点とが各々決定され、撮像範囲内における第1方向に走査されたビームの傾きと第2方向に走査されたビームの傾きとが算出される。従って、第1方向と第2方向との間の角度を精度良く算出することができ、2次元走査系における2つの走査方向の間の位置関係を精度良く求めることができる。
請求項3記載の画像表示制御装置によれば、第1算出部により算出された傾きと第2算出部により算出された傾きとから、角度算出部により第1方向と第2方向との間の角度を算出することができる。そして、角度算出部により算出される角度が直角になるように両走査部の少なくとも一方の走査部が制御される。従って、該画像表示制御装置が網膜走査ディスプレイ装置などの画像表示装置に用いられた場合、画像光の水平走査方向と垂直走査方向とを精度良く直交させることができ、画像の画質を保つことができる。
請求項4記載の画像表示制御装置によれば、第1撮像基準方向における第1強度分布と第2撮像基準方向における第2強度分布とから、第1特徴点と、第2特徴点とが各々決定され、撮像範囲内における第1方向に走査されたビームの傾きと第2方向に走査されたビームの傾きとが算出される。従って、第1方向と第2方向との間の角度を精度良く算出することができ、2次元走査系における2つの走査方向の間の位置関係を精度良く求めることができる。よって、該画像表示制御装置が網膜走査ディスプレイ装置などの画像表示装置に用いられた場合、画像光の水平走査方向と垂直走査方向とを精度良く直交させることができ、画像の画質を保つことができる。
請求項5記載の画像表示制御方法によれば、第1算出ステップにより算出された傾きと第2算出ステップにより算出された傾きとから、角度算出ステップにより第1方向と第2方向との間の角度を算出することができる。そして、角度算出ステップにより算出される角度が直角になるように両走査部の少なくとも一方の走査部が制御される。従って、該画像表示制御方法が網膜走査ディスプレイ装置などの画像表示装置に用いられた場合、画像光の水平走査方向と垂直走査方向とを精度良く直交させることができ、画像の画質を保つことができる。
請求項6記載の画像表示制御方法によれば、第1撮像基準方向における第1強度分布と第2撮像基準方向における第2強度分布とから、第1特徴点と、第2特徴点とが各々決定され、撮像範囲内における第1方向に走査されたビームの傾きと第2方向に走査されたビームの傾きとが算出される。従って、第1方向と第2方向との間の角度を精度良く算出することができ、2次元走査系における2つの走査方向の間の位置関係を精度良く求めることができる。よって、該画像表示制御方法が網膜走査ディスプレイ装置などの画像表示装置に用いられた場合、画像光の水平走査方向と垂直走査方向とを精度良く直交させることができ、画像の画質を保つことができる。
本発明の一実施形態に係る画像表示制御装置1の外観を示す上面図である。 本実施形態に係る第1走査部4の外観を示す斜視図である。 本実施形態に係る第2走査部5によるビームBMの走査を説明するための説明図である。 本実施形態に係る撮像部6の構成を説明するための説明図である。 本実施形態に係る走査位置調整部8の外観を示す側面図である。 上記画像表示制御装置1の電気的構成を示す図である。 メイン処理におけるステップS1からステップS6までの処理を示すフローチャートである。 メイン処理におけるステップS7からステップS13までの処理を示すフローチャートである。 図6に示したステップS5の処理を示すフローチャートである。 図7に示したステップS11の処理を示すフローチャートである。 第1算出部71による撮像範囲IA内におけるビームBMの傾き算出処理を説明するために撮像範囲IAの一部を切り出して示す図である。 第2算出部72による撮像範囲IA内におけるビームBMの傾き算出処理を説明するために撮像範囲IAの一部を切り出して示す図である。 走査位置調整部8により、第2走査部5がα方向に移動された場合のビームBMの撮像範囲IAにおける移動を示す図である。 走査位置調整部8により、第2走査部5がβ方向に移動された場合のビームBMの撮像範囲IAにおける移動を示す図である。 走査位置調整部8により、第2走査部5がγ方向に移動された場合のビームBMの撮像範囲IAにおける移動を示す図である。 走査位置調整部8による第2走査部5のβ方向への移動と第2走査部5が移動された際のビームBMの撮像画像SIの撮像範囲IA内における移動との対応関係を説明する説明図である。 第1方向DFに走査されたビームBMの横方向SDにおける位置SDXに対する光強度INTの分布を示す図である。 網膜走査型ディスプレイの2次元走査系の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて詳細に説明する
[装置外観]
図1は、本実施形態の画像表示制御装置1の外観を示す上面図である。図1に示すように、画像表示制御装置1は、測定部2と、処理部3と、を備える。測定部2は、第1走査部4と、第2走査部5と、撮像部6と、算出部7と、走査位置調整部8と、撮像位置調整部9と、ワーク10と、を備える。処理部3は、第1走査部4と、第2走査部5と、撮像部6と、算出部7と、走査位置調整部8と、撮像位置調整部9と、に接続される。本実施形態における画像表示制御装置1が、本発明の画像表示制御装置の一例である。本実施形態における測定部2が、本発明の走査光測定装置の一例である。
第1走査部4、及び第2走査部5は、各々、図2A、及び図2Bに示すような光走査装置により構成される。第1走査部4は、図2Aに示すように、反射ミラー部41と梁42と駆動部43とを備える。反射ミラー部41は、図2Aに示すように入射したビームBMを反射可能である。梁42は、図2Aに示すように反射ミラー部41に連結される。駆動部43は、梁42上に設けられる。駆動部43は、圧電体を備える。駆動部43の圧電体に周期的に変化する電圧の駆動信号が供給されることで、駆動部43は、駆動される。駆動部43が駆動されることで、梁42が揺動軸線AX1回りに振動される。梁42が揺動軸線AX1回りに振動することで、梁42に連結している反射ミラー部41が揺動軸線AX1回りに揺動する。このようにして、反射ミラー部41が揺動することで、第1走査部4は、反射ミラー部41の反射面41Aに入射したビームBMを反射して、第1方向に走査する。第2走査部5は、図2Bに示すように、第1走査部4と同様に、反射ミラー部51を備える。第2走査部5は、第1走査部4と同様にして駆動される。第2走査部5が駆動されると反射ミラー部51が揺動軸線AX2回りに揺動される。反射ミラー部51が揺動軸線AX2回りに揺動されると、反射ミラー部51は、反射面51Aに入射したビームBMを反射して、第2方向に走査する。なお、図1、図2Bに示すように、以後、揺動軸線AX2に平行な方向をZ軸、反射ミラー部51の反射面51Aに平行な面上で、且つZ軸に垂直な方向をX軸、反射面51Aに垂直な方向をY軸とする。また、以後、図2Bに示すように、X軸が回転軸となる回転方向をα方向、Y軸が回転軸となる回転方向をβ方向、Z軸が回転軸となる回転方向をγ方向とする。
ビームBMは、図1に示すように、画像表示制御装置1の外部に設けられた光源から発せられ、画像表示制御装置1の外部に設けられた光ファイバFB、及びコリメート光学系CLなどを介して、第1走査部4に供給される。第1走査部4に供給されるビームBMは、コリメート光学系CLにより平行光化された平行光線束である。なお、ビームBMは、図2A、及び図2Bに示すようにビーム径を有する。第1走査部4に供給されたビームBMは、第1走査部4において反射される。第1走査部4により反射されたビームBMは、第2走査部5に供給される。第2走査部5に供給されたビームBMは、第2走査部5により反射される。第2走査部5により反射されたビームBMは、撮像部6に供給される。なお、ビームBMの中心線は、第1走査部4の反射ミラー部41の中心CTに供給され、且つ第1走査部4と第2走査部5とは、光学的に互いに共役な位置関係に配置されている。従って、第1走査部4、及び第2走査部5のうちのいずれかが駆動され、ビームBMがいずれかの走査部により走査される場合においても、ビームBMの中心線CBは、第1走査部4、及び第2走査部5の各々の反射ミラー部の中心を通る。
撮像部6は、供給されたビームBMを撮像範囲IA内において撮像する。撮像部6は、図3に示すように、撮像範囲IA内において縦方向LD、及び横方向SDにそれぞれ配列された複数の受光素子LRを備えるCCDにより構成されている。撮像部6は、入射したビームBMの強度、及び位置を検出可能である。撮像部6が、複数の受光素子LRを備えるCCDにより構成されることから、第1走査部4、及び第2走査部5のいずれかにより走査されたビームBMを広範囲に撮像することが可能となる。算出部7は、撮像部6に接続される。算出部7は、撮像部6により撮像された光束から、第1方向、及び第2方向に走査された光束の傾き、並びに第1方向と第2方向との間の角度を算出する。本実施形態における第1走査部4が、本発明の第1走査部の一例である。本実施形態における第2走査部5が、本発明の第2走査部の一例である。本実施形態における撮像部6が、本発明の撮像部の一例である。本実施形態における受光素子LRが、本発明の受光素子の一例である。
走査位置調整部8は、図4に示すように、把持部8Aと位置調整部8Bとを備え、画像表示制御装置1の装置フレームに固定される。把持部8Aは、第2走査部5を把持する。位置調整部8Bは、把持部8Aに連結される。位置調整部8Bは、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、α方向、β方向、及びγ方向の6軸方向に把持部8Aを動かすことができる。位置調整部8Bが把持部8Aを6軸方向に動かすことで、把持部8Aにより把持された第2走査部5が6軸方向に移動される。同様にして、撮像位置調整部9は、撮像部6に連結され、撮像部6を図1に示す撮像部6の3軸方向であるXX軸、YY軸、及びZZ軸に動かすことができる。
ワーク10は、第1走査部4を固定し、第2走査部5を位置調整可能に支持する。ワーク10は、画像表示制御装置1の装置フレームに固定される。
[電気的構成]
本実施形態に係る画像表示制御装置1の電気的構成について、図5を参照して説明する。図5において、矢印付きの実線は、電気的な接続を示す。図5において、矢印なしの実線は、図1に示したような機械的な連結を示す。処理部3は、図5に示すように、撮像位置制御部31と、走査位置制御部32と、駆動制御部33とを備える。算出部7は、図5に示すように、第1算出部71と、第2算出部72と、角度算出部73とを備える。処理部3、及び算出部7は、CPU、ROM、RAMなどを含むコンピュータにより構成される。
撮像位置制御部31は、撮像されたビームBMの強度、及び撮像部6の撮像範囲内における位置に関する情報を撮像部6から受け取る。撮像位置制御部31は、第1走査部4または第2走査部5により走査されたビームBMが撮像範囲内に入らなかった場合に、撮像位置調整部9に対し、調整指令信号を供給する。撮像位置調整部9は、供給された調整指令信号に基づき、撮像部6の位置を調整する。このように、撮像部6の位置が調整されることにより、第1走査部4または第2走査部5により走査されたビームBMが確実に撮像範囲IA内に入る。
第1算出部71は、第1走査部4により走査されたビームBMの強度、及び撮像部6の撮像範囲IA内における位置に関する情報を撮像部6から受け取る。第1算出部71は、受け取った情報から、撮像範囲IA内における第1走査部4により走査されたビームBMの傾きを算出する。第2算出部72は、第2走査部5により走査されたビームBMの強度、及び撮像部6の撮像範囲IA内における位置に関する情報を撮像部6から受け取る。第2算出部72は、受け取った情報から、撮像範囲IA内における第2走査部5により走査されたビームBMの傾きを算出する。角度算出部73は、第1算出部71により算出された傾きと第2算出部72により算出された傾きとから撮像範囲IA内における第1方向と第2方向との間の角度を算出する。本実施形態における第1算出部71が、本発明の第1算出部の一例である。本実施形態における第2算出部72が、本発明の第2算出部の一例である。本実施形態における角度算出部73が、本発明の角度算出部の一例である。
走査位置制御部32は、角度算出部73により算出された第1方向と第2方向との間の角度に基づき、走査位置調整部8に所定の調整信号を供給する。走査位置調整部8は供給された調整信号に基づき駆動される。走査位置調整部8が駆動されることにより、第2走査部5が位置調整される。本実施形態における走査位置調整部8、及び走査位置制御部32が、本発明の制御部の一例である。
駆動制御部33は、第1走査部4、及び第2走査部5のいずれかの駆動部に駆動信号を供給する。第1走査部4、及び第2走査部5のいずれかの駆動部は、供給された駆動信号に基づき、駆動される。第1走査部4の駆動部、及び第2走査部5の駆動部が駆動されることにより、第1走査部4、及び第2走査部5は、図2A及び図2Bに示したように、各々、入射したビームBMを反射して、走査する。
[動作制御]
次に、図面を参照して、画像表示制御装置1の動作制御について説明する。図6、及び図7は、画像表示制御装置1の動作制御を示すフローチャートである。一連の動作制御は処理部3、または算出部7のCPUにより実行される。
図6に示す処理では、使用者が画像表示制御装置1に設けられた画像表示制御スイッチをONすることで開始され、先ず、第1走査部4が駆動される(ステップS1、以後S1と記す)。この際、第2走査部5は、停止されている。ビームBMは、第1走査部4により走査された後、第2走査部5の反射ミラー部により反射される。第2走査部5の反射ミラー部により反射されたビームBMは、撮像部6により撮像される(S2)。S2において、ビームBMが撮像部6により撮像されることで、ビームBMの強度が検出される。本実施形態におけるステップS2が、本発明の撮像ステップ、及び強度検出ステップの一例である。
ビームBMが撮像されると、ビームBMが撮像範囲IA内に入っているか否かが撮像位置制御部31により判断される(S3)。具体的には、撮像部6の撮像範囲IA内の受光素子LRのうち所定の数以上の受光素子によりビームBMが検知された場合に、ビームBMが撮像範囲IA内に入っていると判断される。撮像部6の撮像範囲IA内の受光素子LRのうち所定の数未満の受光素子によりビームBMが検知された場合に、ビームBMが撮像範囲IA内に入っていないと判断される。
ビームBMが撮像範囲IA内に入っていないと判断されると(S3:No)、撮像位置調整部9により、撮像部6がXX軸、YY軸、及びZZ軸方向の3軸方向に位置調整される(S4)。撮像部6が位置調整されると、処理がS2に移り、ビームBMが撮像される。S3において、ビームBMが撮像範囲IA内に入っていると判断されると(S3:Yes)、撮像部6の位置調整が終了され、撮像部6の位置が決定される。このように、ビームBMが撮像範囲IA内に入っていると判断されるまで、撮像部6が位置調整されることにより、確実にビームBMが撮像範囲IA内に入る。
撮像部6の位置が決定されると、第1算出部71により、撮像範囲IA内におけるビームBMの傾きが算出される(S5)。図8は、S5における第1算出部71によるビームBMの傾き算出処理を示すフローチャートである。図10は、第1走査部4により第1方向DFに走査され、撮像部6により撮像されたビームBMの撮像範囲IAの一部の範囲における撮像画像FIを示す図である。図8に示す傾き算出処理では、図10に示すように、先ず、所定の強度を有する横方向SDにおける位置1SA、2SA、・・、MSA、及び位置1SB、2SB、・・、MSBが決定される(SA1)。ここで、整数Mは、撮像部6が撮像範囲IA内において縦方向LDに有する受光素子LRの個数である。なお、図10は、撮像範囲IAの一部を拡大して示す図であり、整数Jは1から整数M内の範囲の任意の整数である。位置1SA、2SA、・・、MSA、及び位置1SB、2SB、・・、MSBが決定されると、横方向SDにおける特徴点1SC、2SC、・・、MSCが決定される(SA2)。横方向SDにおける特徴点1SC、2SC、・・、MSCが決定されると、最小二乗法により、特徴点1SC、2SC、・・、MSCを結ぶ近似的な一次関数の傾きGSが算出される。なお、当然のことであるが、「特徴点を結ぶ」との表現は、近似的な一次関数が厳密に全ての特徴点を通ることを意味している訳ではない。近似的な一次関数の傾きGSが算出されると、算出された一次関数の傾きGSがビームBMの撮像範囲IA内における傾きGSとして決定される。以上のようにして、ビームBMの撮像範囲IA内における傾きGSが算出される(SA3)。本実施形態におけるステップS5が、本発明の第1算出ステップの一例である。本実施形態における第1方向DFが、本発明における第1方向の一例である。本実施形態における横方向SDが、本発明における第1撮像基準方向の一例である。
図6に示すS5において、ビームBMの傾きGSが算出されると、第1走査部4が停止される(S6)。図6に示すS6において第1走査部4が停止されると、図7に示すS7に処理が移り、第2走査部5が駆動される(S7)。第2走査部5が駆動されると、ビームBMは、第1走査部4により反射された後、第2走査部5の反射ミラー部により走査される。第2走査部5の反射ミラー部により走査されたビームBMは、撮像部6により撮像される(S8)。
ビームBMが撮像されると、ビームBMが撮像範囲IA内に入っているか否かが撮像位置制御部31により判断される(S9)。具体的には、撮像部6の撮像範囲IA内の受光素子LRのうち所定の数以上の受光素子によりビームBMが検知された場合に、ビームBMが撮像範囲IA内に入っていると判断される。撮像部6の撮像範囲IA内の受光素子LRのうち所定の数未満の受光素子によりビームBMが検知された場合に、ビームBMが撮像範囲IA内に入っていないと判断される。
ビームBMが撮像範囲IA内に入っていないと判断されると(S9:No)、撮像位置調整部9により、撮像部6の位置が調整される(S10)。撮像部6の位置が調整されると、処理がS8に移り、ビームBMが撮像される。S9において、ビームBMが撮像範囲IA内に入っていると判断されると(S9:Yes)、撮像部6の位置調整が終了され、撮像部6の位置が決定される。このように、ビームBMが撮像範囲IA内に入っていると判断されるまで、撮像部6の位置が調整されることにより、確実にビームBMが撮像範囲IA内に入る。
撮像部6の位置が決定されると、第2算出部72により、撮像範囲IA内におけるビームBMの傾きが算出される(S11)。図9は、S11における第2算出部72によるビームBMの傾き算出処理を示すフローチャートである。図11は、第2走査部5により第2方向DSに走査され、撮像部6により撮像されたビームBMの撮像範囲IAの一部の範囲における撮像画像SIを示す図である。図9に示す傾き算出処理では、図11に示すように、先ず、所定の強度を有する縦方向LDにおける位置1LA、2LA、・・、NLA、及び位置1LB、2LB、・・、NLBが決定される(SB1)。ここで、整数Nは、撮像部6が撮像範囲IA内において横方向SDに有する受光素子LRの個数である。なお、図11は、撮像範囲IAの一部を拡大して示す図であり、整数Kは1から整数N内の範囲の任意の整数である。位置1LA、2LA、・・、NLA、及び位置1LB、2LB、・・、NLBが決定されると、縦方向LDにおける特徴点1LC、2LC、・・、NLCが決定される(SB2)。縦方向LDにおける特徴点1LC、2LC、・・、NLCが決定されると、最小二乗法により、特徴点1LC、2LC、・・、NLCを結ぶ近似的な一次関数の傾きGLが算出される。なお、当然のことであるが、「特徴点を結ぶ」との表現は、近似的な一次関数が厳密に全ての特徴点を通ることを意味している訳ではない。近似的な一次関数の傾きGLが算出されると、算出された一次関数の傾きGLがビームBMの撮像範囲IA内における傾きGLとして決定される。以上のようにして、ビームBMの撮像範囲IA内における傾きGLが算出される(SB3)。本実施形態におけるステップS11が、本発明の第2算出ステップの一例である。本実施形態における第2方向DSが、本発明における第2方向の一例である。本実施形態における縦方向LDが、本発明における第2撮像基準方向の一例である。
図7に示すS11において、ビームBMの傾きGLが算出されると、角度算出部73により、第1算出部71により算出された傾きGSと第2算出部72により算出された傾きGLとから撮像範囲IA内における第1方向と第2方向との間の角度が算出される(S12)。角度が算出されると、走査位置制御部32により算出された角度が所定の角度範囲90±0.167度内の値か否かが判断される(S13)。算出された角度が所定の角度範囲内の値でないと判断されると(S13:No)、走査位置調整部8により第2走査部5の位置が調整される(S14)。本実施形態におけるステップS12が、本発明の角度算出ステップの一例である。本実施形態におけるステップS13、及びS14が、本発明の制御ステップの一例である。
S14の走査位置調整部8による第2走査部5の位置調整処理について図12A、図12B、及び図12Cなどを用いて詳細に説明する。走査位置調整部8は、図1、及び図2Bにおいて示したX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸回りのα方向、Y軸回りのβ方向、及びZ軸回りのγ方向の6軸方向に第2走査部5を移動させることができる。
図12A、図12B、及び図12Cを用いて、走査位置調整部8による第2走査部5の移動と第2走査部5が移動された際のビームBMの撮像画像SIの撮像範囲IA内における移動との対応関係を説明する。図12A、図12B、及び図12Cにおいて、撮像画像BI、及び撮像画像AIは、いずれも図11において示した第2走査部5により第2方向DSに走査され、撮像部6により撮像されたビームBMの撮像範囲IAの一部の範囲における撮像画像SIである。なお、図12A、及び図12Cにおいて双方向矢印付きの実線により示される第2方向DSは、第2走査部5が位置調整される前後の第2走査部5によるビームBMの走査方向を示す。また、図12Bにおいて、双方向矢印付きの二点鎖線により示される第2方向DSは、第2走査部5が位置調整される前の第2走査部5によるビームBMの走査方向を示す。図12Bにおいて、双方向矢印付きの実線により示される第2方向DSは、第2走査部5が位置調整された後の第2走査部5によるビームBMの走査方向を示す。
図12Aは、走査位置調整部8により、第2走査部5がα方向に移動された場合のビームBMの撮像範囲IAにおける移動を示す図である。図12Aに示すように第2走査部5がα方向に移動されると、ビームBMは、撮像範囲IA内において、二点鎖線により示される撮像画像BIの位置から実線により示される撮像画像AIの位置への移動のように縦方向LDへ移動される。
図12Bは、走査位置調整部8により、第2走査部5がβ方向に移動された場合のビームBMの撮像範囲IAにおける移動を示す図である。図12Bに示すように第2走査部5がβ方向に移動されると、ビームBMは、撮像範囲IA内において、二点鎖線により示される撮像画像BIの位置から実線により示される撮像画像AIの位置への移動のように回転移動される。
図12Cは、走査位置調整部8により、第2走査部5がγ方向に移動された場合のビームBMの撮像範囲IAにおける移動を示す図である。図12Cに示すように第2走査部5がγ方向に移動されると、ビームBMは、撮像範囲IA内において、二点鎖線により示される撮像画像BIの位置から実線により示される撮像画像AIの位置への移動のように横方向SDへ移動される。
図12A、図12B、及び図12Cを総括するに、本実施形態において、第1方向DFと第2方向DSとを直交させるためには、図12Bに示したような撮像範囲IA内の回転移動が行われる必要がある。従って、走査位置調整部8による第2走査部5の位置調整処理において、第2走査部5のβ方向への移動が主に行われる。しかし、このように第2走査部5のβ方向への移動だけで、第2走査部5の位置調整処理が完全に遂行されるには、図1、及び図2Bにおいて示したような第2走査部5の座標系と走査位置調整部8の座標系とが完全に一致している必要がある。よって、第2走査部5の座標系と走査位置調整部8の座標系とがわずかでもずれている可能性がある場合、走査位置調整部8により、β方向の移動だけでなく、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、α方向、及びγ方向の移動も行われる必要がある。このように、細かに走査位置調整部8により、第2走査部5が6軸方向に移動されることにより、第1方向と第2方向とを確実に直交させることができる。
走査位置調整部8による第2走査部5のβ方向への移動について、図12Dを用いて更に詳細に説明する。図12Dにおいて、双方向矢印付きの実線により示される第1方向DFは、図6に示したS1における第1走査部4によるビームBMの走査方向を示す。図12Dにおいて、双方向矢印付きの二点鎖線により示される第2方向DSは、第2走査部5が位置調整される前の第2走査部5によるビームBMの走査方向を示す。図12Dにおいて、双方向矢印付きの実線により示される第2方向DSは、第2走査部5が位置調整された後の第2走査部5によるビームBMの走査方向を示す。図12Dにおいて、撮像画像FIは、第1走査部4により第1方向DFに走査され、S2において撮像部6により撮像されたビームBMの撮像範囲IAの一部の範囲における撮像画像を示す。撮像画像BI、及び撮像画像AIは、いずれも第2走査部5により第2方向DSに走査され、S8において撮像部6により撮像されたビームBMの撮像範囲IAの一部の範囲における撮像画像を示す。なお、図12Dに示すように、必ずしも撮像範囲IA内の同じ範囲に撮像画像FIと撮像画像BI、AIとが撮像されるとは限らない。また、第1走査部4、及び第2走査部5に走査範囲が存在することから、図12Dに示すように、撮像範囲IA内において、必ずしも撮像画像FIと撮像画像BI、AIとが交差するとは限らない。しかし、撮像されたビームBMの位置は、処理部3のRAMに逐次記憶されることから、上記のような場合においても、撮像範囲内における第1方向と第2方向との間の角度を算出することは可能である。
図12Dに示すように、撮像画像FIと撮像画像BIとが略直交していない場合、即ち、図7に示したS13において算出された角度が所定の角度範囲90±0.167度内の値でないと判断される場合、S14において走査位置調整部8により第2走査部5の位置が調整される。この調整の際に、走査位置調整部8により第2走査部5がβ方向に移動されると、ビームBMは、図12Dに示すように、撮像範囲IA内において、二点鎖線により示される撮像画像BIの位置から実線により示される撮像画像AIの位置への移動のように回転移動される。このようにビームBMが撮像範囲AI内において回転移動されることで、撮像画像FIと撮像画像AIとを直交させることができる。即ち、第1方向DFと第2方向DSとを直交させることができる。
第2走査部5の位置が調整されると、処理がS11に移り、ビームBMの傾きGLが算出される。S13において、算出された角度が所定の角度範囲内の値であると判断されると(S13:Yes)、第2走査部5の位置が決定される。第2走査部5の位置が決定されると、画像表示制御スイッチがOFFにされ、処理が終了する。
[使用例]
本実施形態に係る画像表示制御装置1は、網膜走査型ディスプレイやレーザプリンタ等の画像表示装置に適用可能である。画像表示制御装置1がこれらの装置に用いられることにより、画像の画質を一定以上に保つことが可能となる。
(変形例)
本実施形態において、第1方向DFに走査されたビームBMは、所定の強度を有する横方向SDにおける位置1SA、2SA、・・、MSA、及び位置1SB、2SB、・・、MSBが決定され、決定された位置から横方向SDにおける特徴点1SC、2SC、・・、MSCが決定され、決定された特徴点から最小二乗法によりビームBMの撮像範囲IA内における傾きGSが算出されていた。第2方向DSに走査されたビームBMの撮像範囲IA内における傾きGLも同様にして算出されていた。この算出方法は、ビームBMがいわゆるガウシアンビームであり、図13に示すようなガウシアン状の光強度分布を示す場合に特に有効と言える。図13は、第1方向DFに走査されたビームBMの横方向SDにおける位置SDXに対する光強度INTの分布を示す図である。本実施形態において先ず図13に示す所定の強度ITYを有する位置SX、及び位置SYが決定される。そして、位置SXと位置SYとの中間位置SIMが特徴点として決定される。特徴点として決定された中間位置SIにおけるビームBMの強度IMXは、ビームBMがガウシアンビームの場合、ビームBMの強度の最大値とほぼ一致する。従って、特徴点として決定された中間位置SIMは、ビームBMの特徴を示す点として適していると言える。本実施形態ではこのようにして特徴点の決定、及びビームの撮像範囲内における傾きの算出がなされていたが、これに限らず、例えば、単純に縦方向ビームの強度が最も高い位置が特徴点として決定され、決定された特徴点からビームの撮像範囲内における傾きの算出がなされもよい。
本実施形態において、図10、及び図11に示すように、第1走査部4は、ビームBMをいわば垂直走査し、第2走査部5は、ビームBMを水平走査していた。しかし、これに限らず、第1走査部が水平走査をし、第2走査部が垂直走査をするようにしてもよい。この場合、本実施形態におけるSA1〜SA3に相当する処理は、縦方向における特徴点を決定することで、光束の傾きを算出する処理であり、SB1〜SB3に相当する処理は、横方向における特徴点を決定することで、光束の傾きを算出する処理である。
本実施形態において、第1走査部4は、駆動部43に圧電体が用いられる圧電駆動方式により駆動されていた。しかし、これに限らず、例えば、反射ミラーの裏側に設けられたコイルに周期的に変化する電流の駆動信号が供給され、反射ミラーの一方から他方に供給される磁界とコイルに供給された電流との相互作用により反射ミラーが揺動される周知のムービンコイル型式の電磁駆動により第1走査部が駆動されてもよい。また、第2走査部も、圧電駆動、及び電磁駆動のいずれにより駆動されてもよい。また、例えば、第1走査部は、圧電駆動され、第2走査部は、電磁駆動されるといったように、第1走査部と第2走査部とで駆動方式が異なっていてもよい。
本実施形態において、走査位置調整部8により第2走査部5の位置調整のみが行われていたが、これに限らず、第1走査部の位置調整が行われてもよい。しかし、本実施形態において示した画像表示制御方法によれば、第2走査部のみが位置調整されることで、第1方向と第2方向とを直交させることができる。従って、第1走査部と第2走査部とが位置調整される場合と比較して、簡易な工程で可及的に速やかに第1方向と第2方向とを直交させることができる
本実施形態において、画像表示制御は処理部3によりなされていたが、これに限らず、例えば、ユーザが算出された角度をもとに走査位置調整部を用い第2走査部の位置調整を行うことで画像表示制御がなされてもよい。
本実施形態において、走査位置制御部32により算出された角度が所定の角度範囲90±0.167度内の値か否かによって、第2走査部5の位置調整が必要か否かが判断されていたが、所定の角度範囲は90±0.167の範囲に限らず、撮像部の分解能を超えない範囲であれば、どのような範囲であってもよい。
本実施形態において、撮像位置調整部9は、撮像部6をXX軸、YY軸、及びZZ軸方向の3軸方向に位置調整していた。しかし、これに限らず、例えば、撮像位置調整部は、撮像部を6軸方向に位置調整してもよい。この場合、回転移動による撮像部の位置調整が行われた際には、撮像部がどの方向に何度回転されたかに関する位置調整情報が画像表示制御装置のRAMなどに記憶され、第1走査部または第2走査部の位置調整の際に、記憶されている撮像部の位置調整情報がフィードバックされる必要がある。
1 画像表示制御装置
2 測定部
3 処理部
32 走査位置制御部
4 第1走査部
5 第2走査部
6 撮像部
7 算出部
71 第1算出部
72 第2算出部
73 角度算出部
8 走査位置調整部
9 撮像位置調整部
BM ビーム
IA 撮像範囲
LD 縦方向
SD 横方向
LR 受光素子
DF 第1方向
DS 第2方向

Claims (6)

  1. 走査されたビームを測定する走査光測定装置において、
    あらかじめ設定された所定の撮像範囲において、走査されたビームを撮像する撮像部と、
    第1方向に走査されたビームが前記撮像部により撮像されたときに、前記撮像部の出力信号から前記撮像範囲内における第1方向に走査されたビームの傾きを算出する第1算出部と、
    第2方向に走査されたビームが前記撮像部により撮像されたときに、前記撮像部の出力信号から前記撮像範囲内における第2方向に走査されたビームの傾きを算出する第2算出部と、
    前記第1算出部により算出された傾きと前記第2算出部により算出された傾きとから、前記第1方向と前記第2方向との間の角度を算出する角度算出部と、を備えることを特徴とする走査光測定装置。
  2. 前記撮像部は、前記撮像範囲の第1撮像基準方向及び前記第1撮像基準方向に直交する第2撮像基準方向において配設され、前記撮像範囲内で走査されたビームの強度を検出する複数の受光素子を有し、
    前記第1算出部は、前記複数の受光素子により検出された前記第1方向に走査されたビームの強度の前記第1撮像基準方向における第1強度分布において所定の第1強度を有する前記第1撮像基準方向における2つの第1位置の間の所定の位置の点を第1特徴点として決定し、前記第1撮像基準方向において決定された複数の前記第1特徴点を結ぶ近似的な第1直線関数の傾きから前記第1方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出し、
    前記第2算出部は、前記複数の受光素子により検出された前記第2方向に走査されたビームの強度の前記第2撮像基準方向における第2強度分布において所定の第2強度を有する前記第2撮像基準方向における2つの第2位置の間の所定の位置の点を第2特徴点として決定し、前記第2撮像基準方向において決定された複数の前記第2特徴点を結ぶ近似的な第2直線関数の傾きから前記第2方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出することを特徴とする請求項1に記載の走査光測定装置。
  3. 入射したビームを反射して、第1方向に走査する第1走査部と、入射したビームを反射して、第2方向に走査する第2走査部とを備えた画像表示制御装置において、
    あらかじめ設定された所定の撮像範囲において、走査されたビームを撮像する撮像部と、
    第1方向に走査されたビームが前記撮像部により撮像されたときに、前記撮像部の出力信号から前記撮像範囲内における第1方向に走査されたビームの傾きを算出する第1算出部と、
    第2方向に走査されたビームが前記撮像部により撮像されたときに、前記撮像部の出力信号から前記撮像範囲内における第2方向に走査されたビームの傾きを算出する第2算出部と、
    前記第1算出部により算出された傾きと前記第2算出部により算出された傾きとから前記第1方向と前記第2方向との間の角度を算出する角度算出部と、
    前記角度算出部により算出される角度が直角になるように前記両走査部の少なくとも一方の走査部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像表示制御装置。
  4. 前記撮像部は、前記撮像範囲の第1撮像基準方向及び前記第1撮像基準方向に直交する第2撮像基準方向において配設され、前記撮像範囲内で走査されたビームの強度を検出する複数の受光素子を有し、
    前記第1算出部は、前記複数の受光素子により検出された前記第1方向に走査されたビームの強度の前記第1撮像基準方向における第1強度分布において所定の第1強度を有する前記第1撮像基準方向における2つの第1位置の間の所定の位置の点を第1特徴点として決定し、前記第1撮像基準方向において決定された複数の前記第1特徴点を結ぶ近似的な第1直線関数の傾きから前記第1方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出し、
    前記第2算出部は、前記複数の受光素子により検出された前記第2方向に走査されたビームの強度の前記第2撮像基準方向における第2強度分布において所定の第2強度を有する前記第2撮像基準方向における2つの第2位置の間の所定の位置の点を第2特徴点として決定し、前記第2撮像基準方向において決定された複数の前記第2特徴点を結ぶ近似的な第2直線関数の傾きから前記第2方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出することを特徴とする請求項3に記載の画像表示制御装置。
  5. 入射したビームを反射して、第1方向に走査する第1走査部と、入射したビームを反射して、第2方向に走査する第2走査部とを備えた画像表示装置に使用される画像表示制御方法において、
    あらかじめ設定された所定の撮像範囲において、走査されたビームを撮像する撮像ステップと、
    第1方向に走査されたビームが前記撮像ステップにより撮像されたときに、前記撮像ステップの撮像結果を示す信号から前記撮像範囲内における第1方向に走査されたビームの傾きを算出する第1算出ステップと、
    第2方向に走査されたビームが前記撮像ステップにより撮像されたときに、前記撮像ステップの撮像結果を示す信号から前記撮像範囲内における第2方向に走査されたビームの傾きを算出する第2算出ステップと、
    前記第1算出ステップにより算出された傾きと前記第2算出ステップにより算出された傾きとから前記第1方向と前記第2方向との間の角度を算出する角度算出ステップと、
    前記角度算出ステップにより算出される角度が直角になるように前記両走査部の少なくとも一方の走査部を制御する制御ステップと、を備えることを特徴とする画像表示制御方法。
  6. 前記撮像ステップは、前記第1方向に走査されたビーム、及び前記第2方向に走査されたビームのうちのいずれかの強度を検出する強度検出ステップを有し、
    前記第1算出ステップは、前記強度検出ステップにより検出された前記第1方向に走査されたビームの強度の第1撮像基準方向における第1強度分布において所定の第1強度を有する前記第1撮像基準方向における2つの第1位置の間の所定の位置の点を第1特徴点として決定し、前記第1撮像基準方向において決定された複数の前記第1特徴点を結ぶ近似的な第1直線関数の傾きから前記第1方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出し、
    前記第2算出ステップは、前記強度検出ステップにより検出された前記第2方向に走査されたビームの強度の前記第1撮像基準方向に直交する第2撮像基準方向における第2強度分布において所定の第2強度を有する前記第2撮像基準方向における2つの第2位置の間の所定の位置の点を第2特徴点として決定し、前記第2撮像基準方向において決定された複数の前記第2特徴点を結ぶ近似的な第2直線関数の傾きから前記第2方向に走査されたビームの前記撮像範囲内における傾きを算出することを特徴とする請求項5に記載の画像表示制御方法。
JP2009222150A 2009-09-28 2009-09-28 走査光測定装置、及び画像表示制御装置、並びに画像表示制御方法 Expired - Fee Related JP5187641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009222150A JP5187641B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 走査光測定装置、及び画像表示制御装置、並びに画像表示制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009222150A JP5187641B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 走査光測定装置、及び画像表示制御装置、並びに画像表示制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011070058A JP2011070058A (ja) 2011-04-07
JP5187641B2 true JP5187641B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=44015399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009222150A Expired - Fee Related JP5187641B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 走査光測定装置、及び画像表示制御装置、並びに画像表示制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5187641B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH084297B2 (ja) * 1983-06-09 1996-01-17 富士写真フイルム株式会社 放射線画像情報読取り誤差補正方法
JP3920027B2 (ja) * 2001-01-17 2007-05-30 株式会社リコー 走査ビーム測定装置および測定方法
JP4294229B2 (ja) * 2001-02-26 2009-07-08 株式会社リコー 走査光学系ビーム測定装置および走査光学系ビーム測定方法
JP4368691B2 (ja) * 2004-01-16 2009-11-18 株式会社リコー 走査光学系検査装置及び走査光学系検査方法
JP2006214915A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Ricoh Co Ltd 光ビーム評価装置
JP4282720B2 (ja) * 2007-01-26 2009-06-24 三菱電機株式会社 レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP2009014698A (ja) * 2007-06-06 2009-01-22 Sanyo Electric Co Ltd ビーム照射装置およびレーザレーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011070058A (ja) 2011-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10092977B2 (en) Welding head and method for joining a workpiece
US10449631B2 (en) Machining head for a laser machining device
JP4873081B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JP6417645B2 (ja) 表面形状測定装置のアライメント方法
EP3124163B1 (en) System and method for laser processing
US11852894B2 (en) Laser processing apparatus capable of measuring a distance to a workpiece with laser light
US20230133662A1 (en) Method for calibrating one or more optical sensors of a laser machining head, laser machining head, and laser machining system
EP3766624A1 (en) Laser light centering method and laser processing device
KR102422990B1 (ko) 스캔을 이용한 로봇의 캘리브레이션 시스템 및 방법
JP5187641B2 (ja) 走査光測定装置、及び画像表示制御装置、並びに画像表示制御方法
CN106291919B (zh) 光学探针及测量设备
JP2018176164A (ja) レーザ溶接装置
JP3896209B2 (ja) レーザー光学装置
JP4412455B2 (ja) 溶接トーチ制御装置および制御方法
JP2011230179A (ja) レーザ加工装置の光軸調整方法
JP6934811B2 (ja) 三次元測定装置
JP3817640B1 (ja) 三次元形状計測システム
JP2014174047A (ja) 計測装置、計測方法、および物品の製造方法
JP2000326082A (ja) レーザ加工機
JP2007248414A (ja) 光学変位計
KR100883967B1 (ko) 빌트인 카메라를 이용한 캘리브레이션 장치
JP2000263273A (ja) Yagレーザ加工機のティーチング方法及びその装置
JP2007232629A (ja) レンズ形状測定装置
JP2020165658A (ja) 三次元計測方法、三次元計測装置およびロボットシステム
JP7530811B2 (ja) 校正治具配置方法および焦点距離可変レンズ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5187641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees