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JP2007248414A - 光学変位計 - Google Patents

光学変位計 Download PDF

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JP2007248414A
JP2007248414A JP2006076163A JP2006076163A JP2007248414A JP 2007248414 A JP2007248414 A JP 2007248414A JP 2006076163 A JP2006076163 A JP 2006076163A JP 2006076163 A JP2006076163 A JP 2006076163A JP 2007248414 A JP2007248414 A JP 2007248414A
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confocal scanning
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JP2006076163A
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Kimio Komata
公夫 小俣
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OP Cell Co Ltd
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Abstract

【課題】
物体表面形状の変位量を、その変位量に応じた測定感度に変更して測定する。
【解決手段】
共焦点走査光学系中に設置したレーザ光源からの光束を、内部の対物レンズで集光しその集光点を一次結像面とする。この一次結像面からの光束を倍率変換光学系に向かわせ、一次結像面と共役位置関係にある物体上に導く。測定のため前記対物レンズを振動体とて光軸方向に振動し、物体面で生じた反射光を共焦点走査光学系に戻してそのピンホール上に集光する。このピンホールの通過光を光検出器で検出し物体表面形状変位量とする。前記倍率変換光学系は倍率をその物体表面形状に応じて交換自在として変位量に応じた測定感度を得る。


【選択図】 図3

Description

本発明はレーザ光源からの光束で物体の表面を走査し、その表面形状高さ方向の変位量を検出し測定するようにした光学変位計に関するもので、特に測定感度を変更できるようにし精度と操作性を向上するようにしたものである。
光学系を用いて物体表面形状高さ方向の変位量を検出し測定する光学変位計は各種の分野で使用されている。このような変位計の1つに共焦点走査光学系を用いたものがある。この共焦点走査光学系を用いた変位計は物体を点光源によって点状に照明し、その反射光をピンホール上に集光させた後、このピンホールを通過する光を光検出器で検出し、それを物体表面形状の測定信号としている。
このような光学変位計の代表的なものとして特許文献1が知られている。これを図1を用いて説明する。光源としてのレーザ1からの光はビームスプリッタ2を経てコリメータレンズ3を通過し、対物レンズ4によって物体(被測定物)5の表面に集光する。集光した光は反射光となって対物レンズ4、コリメータレンズ3を経てビームスプリッタ2で反射し、絞り部6のピンホール7を通過して光検出器(受光部)8に入射する。ここで対物レンズ4を振動体として光軸9方向に図の矢印9aのように所定振幅で振動させたとすれば、対物レンズ4と物体5間の距離が変化する。この距離がある任意の所定距離になったとき、対物レンズ4の集光点が物体5表面と一致する。この一致したときだけ前記のピンホール7を反射光が通過するようにしておけばホトダイオードなどによる光検出器8の受光量は最大となる。最大受光量が得られたときの対物レンズ4位置を光学系基本位置からの物体5表面までの距離とすれば、物体5を光軸と直行する方向に移動することで物体表面形状を二次元的に測定していくことが出来る。
対物レンズ4を振動体として光軸方向に振動させる代わりに、対物レンズ4は固定したままで物体5を振動体として光軸方向に振動させるようにしたものが特許文献2に示されている。この文献2による光学変位計は、対物レンズは固定したままで物体(試料)を設置したステージを振動体として光軸方向と一致するZ方向に所定量振動し、対物レンズの集光点位置と物体間との相対位置関係を変化させるようにしている。そして各位置での物体からの反射光を光検出器で検出して物体表面形状高さ方向の変位量を測定するようにしている。
また特許文献3では前記文献1、2による対物レンズ、ステージは固定したままで、図1のコリメータレンズ3と対物レンズ4間に設置した発散レンズを補助光学手段とし、これを振動体として光軸方向に振動させるようにしている。
さらに特許文献4には上記文献1、2、3とは異なるタイプの光学系が示されている。これを説明するとまず光源からの光束をハーフミラーに向かわせて通過させ、ビームスプリッタで反射してもう1つのミラー(光路長掃引機構)に向かわせる。そしてその反射光を前記ビームスプリッタに戻して通過させ、対物レンズを経て物体上に集光する。物体上で反射した光束を前記対物レンズから、ビームスプリッタに向かわせ、そこで光源方向に反射した光束を前記ハーフミラーに向かわせて反射し、ピンホール上に集光するようにしている。そして前記光路中のミラー(光路長掃引機構)を振動体として振動することで光源から物体に至るまでの光路長と物体からピンホールに至るまでの光路長を変化するようにしている。
このように文献4によれば前記文献1、2とは異なって対物レンズと物体(ステージ)は固定したままで、あるいは文献3のような補助光学手段(発散レンズ)を設置することなく、光学系中のミラー(光路長掃引機構)を振動するだけで物体とピンホール間の光路長と、光源から物体までの光路長を変化させることができると説明されている。そしてこのようにすることで振動体を小型軽量のミラーとして固有振動数を高く出来ると特徴づけている。
特開平7−113617号公報 特開平9−68413号公報 特開2004−102228号公報 特開2003−240509号公報
しかしながらこれら各文献に示されたものはいずれもピンホールを通過する光を光検出器で検出し、それを物体表面形状高さ方向の測定信号とするようにしている。そのため物体表面位置とピンホール上の対物レンズ集光点位置の関係が不正確であれば表面形状の測定信号は誤差となって現れる。
図2はこの測定誤差について説明するものである。図2Aは物体5aの断面を示していて表面形状に距離L1の変位がある例となっている。しかしこのL1の差によって変化するはずの受光量の変化を光検出器8が検出できない場合、つまり光検出器の受光分解能力を超えるような程度の値しかL1にない場合、この距離L1は無視されて物体表面位置に対するピンホール上での集光点位置が不正確であったと判断され、表面形状に変位のない平坦な物体として測定誤差が生じてしまう。実際に光検出器の分解能力を超えるような精度での測定、つまりL1の変位を検出できるような測定感度に変更して測定を実施したい分野は、ICチップの表面測定やプリント基板、レンズの研磨面など多岐に存在している。しかしこれらの要求に応えられる安価な装置はこれまで提供されていない。
上記のような問題は表面形状に殆ど差がなく平坦面に近いときに発生しやすく、また測定のために所望点をサンプリングするとき、そのサンプリングする位置の量子化時にも発生しやすい。
図2Bはもう1つの問題について説明する図である。この問題は対物レンズやステージなどの振動体が振動してその集光点位置が移動する範囲と、物体上で実際に測定する高さ方向の範囲を合わせにくいということである。図は、振動体としての対物レンズ3が距離L3の範囲内で振動し、物体5には凸面部10a表面と凹面部10bの表面が存在する例となっている。このような例で対物レンズ4が振動して最も物体5側に近づいたとき、物体5上の凸面部10aと対物レンズ集光点位置が一致したとすると、対物レンズ3の距離L3内での振動は物体の凸面部10aからその上方に位置する距離L4内で集光点位置が移動することになる。距離L3とL4の値は一致するが、物体5上の高さ方向測定範囲は凸面部10aから下方位置にある凹面部10bまでの距離L5であるから、対物レンズ3による集光点が振動する範囲L3(L4)と測定する範囲L5の存在する位置が一致しないことになる。これは測定開始時に物体表面位置に対する対物レンズ3集光点位置の設定が不適切であったことによるが、やはり測定誤差の因となる。
このように第2の問題は物体の表面に10aから10bまでのような範囲L5の変位が存在している事と、その存在している光軸方向の位置を測定開始前に把握していないときに発生しやすい。そのためL5の存在と、その存在位置を確認しL5が存在している位置に対物レンズ3集光点の振動範囲L3が一致するよう両者の位置関係を調整することが必要となる。そして両者の位置関係が一致したら、必要に応じて対物レンズ3の集光点位置を測定範囲L5中の任意測定点位置、例えば凸面部10aと凹面部10bの中間点に位置するよう設定してやればよい。
上記のようにこれまでの共焦点走査光学系を採用した光学変位計では、前記特許文献1-4にも記されているように物体表面に反射率が異なる部分が混在するようなときや、表面色の異なる部分が混在するようなときであっても、よく機能して変位量を測定していくことが出来る。しかし物体表面に対する共焦点走査光学系中の対物レンズ集光点位置は一義的に決められ、また振動体の振動量にも制限があるので、例えば図2Aの変位量L1、図2Bの変位量L5のように表面形状に差異がある場合(L1<L5)に、その表面形状に応じて測定感度を変更して測定するというようなことは出来なかった。また図2Bで説明したような測定範囲L5を持つ表面形状の物体のような場合、このL5が存在する位置の確認と、その位置に対する対物レンズ集光点位置(振動体の振動範囲L3)の関係を容易に調整して、両者を一致させるという手段が確立していなかった。
従って本発明の第1の課題は、共焦点走査光学系の特徴は維持したまま図2で説明したような変位量L1、L5を持つ物体表面形状であっても、容易に安価な手段でその測定感度を変更して測定が行えるようにすることである。そして第2の課題は測定する範囲L5の存在と、その存在位置を事前に確認できるようにすることである。そして確認したらL5の存在する位置に対する対物レンズ集光点位置の関係を調整できるようにすることである。
上記課題を解決するため本発明は、レーザ光源からの光束を内部に設置した振動体を介して物体表面に向かわせ、その反射光をピンホールに集光して通過する光束を光検出器で検出し、それを物体表面形状高さ方向変位量の測定信号とする共焦点走査光学系と、この共焦点走査光学系の集光点を一次結像面とし、この一次結像面と共役位置関係にある物体表面間に位置するよう設置され、一次結像面からの光束を受けて物体表面に導き、その反射光を共焦点走査光学系に戻して前記ピンホールに向かわせる倍率変換光学系と、画像用照明系で照明された物体表面からの反射光を倍率変換光学系から前記共焦点走査光学系に戻して分岐し、観察画像として表示部に表示する観察光学系とを備え、物体表面形状に応じて倍率変換光学系の倍率を交換するようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明によるものは前記請求項1記載の光学変位計において、光検出器が検出した物体からの反射光をオートフォーカス指令信号として受け、物体表面に集光点を結ぶようにした倍率変換光学系としたことを特徴とする
請求項3の発明によるものは前記請求項1、2記載の光学変位計において、倍率変換光学系による物体表面集光点位置をオートフォーカスによって探索し、その後オートフォーカスを実行したレンズ位置を固定し、共焦点走査光学系の振動体に振動指令を与えるようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明によるものは前記請求項1、2記載の光学変位計において、共焦点走査光学系一次結像面からの光束を受けたオートフォーカス倍率変換光学系で物体表面の所望領域を予備走査し、得られた予備走査信号から物体表面形状高さ方向の最高位点と最低位点を抽出して記憶する制御部と、前記記憶した最高位点と最低位点とから算出した測定範囲中の測定基準点位置に、前記倍率変換光学系の集光点位置が一致するよう両者の相対位置関係を設定する位置決め手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明は共焦点走査光学系に倍率変換光学系を連結して、共焦点走査光学系の集光点と倍率変換光学系の集光点とに共役関係を持つ光学系の変位計としたことを特徴とする。それによって変位量が少なく測定誤差が生じやすい物体表面形状であったとしても、表面形状に応じて倍率を交換できる倍率変換光学系によって測定感度を変更して測定していくことができる。この測定感度の変更は表面形状の状況に応じて容易にしかも簡単な操作で変更できるから、光検出器の受光分解能力や振動体の振動量などによって一義的に決定されていた測定精度を向上することができる。また測定感度の変更は共焦点走査光学系内のレンズ構成や制御部内の演算処理などをなんら変更することなく実施できるから、全体としてコストの上昇を抑えることができる。
一方、倍率変換光学系をオートフォーカスにすることで物体表面の存在位置を事前に探索できるから、物体表面位置に対する倍率変換光学系集光点の位置関係を正しく設定することが出来る。さらにオートフォーカスとした倍率変換光学系を用いて、物体上を予備走査すれば物体上の所望領域から最高位点と最低位点を知ることが出来る。それによって最高位点と最低位点を結ぶ実際の高さ方向の測定範囲L5の存在を知ることが出来る。そしてこの測定範囲L5と振動範囲L3の位置関係を認識することで、率変換光学系の集光点位置を物体表面測定範囲L5中の任意測定点位置と一致させるという両者の相対位置関係の設定を自動化することが出来る。この自動化は測定範囲L5と振動範囲L3が一致しているという保証を作業に与え、信頼性をえることになる。また倍率変換光学系の設置は物体表面上に拡張した作動距離(WD)を作り出すから、全体の作業性や物体の取り扱い、倍率変換光学系のレンズ交換作業など操作性を向上する。
さらに物体面からの反射光を分岐して観察光学系を設けたのでその表示部で前記倍率変換光学系で倍率変換した物体表面からの画像を確認することができ、測定感度を変更した後の状況を測定開始前に知ることが出来る。
以下に本発明による光学変位計について添付図面に基づいて説明する。
図3は光学変位計の全体的な構成を示す概略図である。図において11は図1などで示した共焦点走査光学系全体を示していて、振動体は対物レンズ4が光軸9方向に矢印9aのように所定振幅で振動する例となっている。レーザ光源1からの光束は対物レンズ4の集光点12に一旦集光する。この集光点12を一次結像面として投影された光束は、一次結像面12と共役位置関係になる物体5間に設置される倍率変換光学系13を経て物体5表面に導かれる。この倍率変換光学系13中には倍率を変換するために構成された複数のレンズ、例えば14、15が収容され、予め必要とする倍率のものが用意されて、それらは光学系13中に交換自在に装着される。ただしその機構については一般的なものを採用すればよく、ここではその説明は省略する。物体5はX、Y方向に移動する第1ステージ16とZ方向(光軸9方向)に移動する第2ステージ17上に設置され、手動若しくは制御部18からの指令(図示せず)で移動する。
このように全体の光学系は共焦点走査光学系11に倍率変換光学系13が連結され、共焦点走査光学系11の一次結像面12と倍率変換光学系13の集光点位置は共役関係で形成される。
物体5上を照明する図示してない画像照明用光源からの照明光束は、物体上の光軸9を中心とする周辺を照明する。するとその反射光は倍率変換光学系13を経て共焦点走査光学系11に戻り、内部の対物レンズ4とコリメータレンズ3間に設置されたビームスプリッタ19で反射分岐され、観察光学系20のレンズ21によってCCDなどによる受光部22に投影される。受光部22に投影された反射光の信号は制御部18から表示部23に送られて表示される。表示部23に倍率変換されて表示される物体表面の画像を確認し、必要に応じて第2ステージ17を光軸方向に移動するなどして画像品質を調整する。このようにすることで振動体4を振動して物体5を測定開始する以前に、第1ステージ16をX,Y方向(光軸と直交する方向)に移動するなどして、物体表面の所望領域形状を表示部23で確認する。もし図2Aのように物体表面形状の変位量L1が微小な場合には、倍率変換光学系13の倍率を交換することによってその変位量を表示部23の画面上で確認する。
尚、上記説明では振動体4を実際に振動するための具体的手段についての説明は省略してあるが、前記特許文献1-4などに示されているものをそのまま採用することができる。また共焦点走査光学系11として示した光学系は、図3のような例だけでなく特許文献2、3、4等の光学系とすることが出来る。そして特許文献2の光学系を採用するときは物体5を振動することになるので、振動体としての物体は倍率変換光学系13を間に介在して設置されることになる。本発明ではこの特許文献2を採用するときも物体表面形状高さ方向変位量を共焦点走査光学系内に設置した振動体の振動で検出し測定すると表現する。
次に実際の測定作業について説明する。先ず倍率変換光学系13に装着するレンズ14、15の倍率を選択して所望レンズを装着する。次いでキーボードやマウスなどの入力部24から制御部18に指令して共焦点走査光学系11の光源1を点灯(ON)する。するとその光束はコリメータレンズ3、対物レンズ4、一次結像面12、倍率変換光学系13を経て物体5に向かう。そしてその表面で反射した光束は往路を戻り、共焦点走査光学系11のビームスプリッタ2で反射しピンホール7に向かう。このとき図2Aのように微小な変位量L1が物体表面にあったとしても、あるいは図2Bのような変位量L5が物体表面にあったとしても、前記し、また後に詳しく説明するように事前に表示部23でそのL1、L5の存在を確認しているので、ピンホール7はその差を識別してピントの合った光束だけを取り出して光検出器8に送り出す。従って制御部18から駆動部25に指令して振動体としての対物レンズ4を振動させれば、光検出器8からの信号が物体表面形状変位量を測定した信号として制御部18に伝えられる。制御部18はこの光検出器8からの信号をメモリ26に伝えて保存する。
図4の説明図を用いてさらに詳しく説明する。この図は倍率変換光学系13について説明するもので、振動体の振動範囲L4(L3)と測定範囲L5の関係を示している。またこの光学系は図3とは異なって横方向として示してある。図Aは倍率変換光学系13を等倍にしたときの例13aである。共焦点走査光学系11内部に設置した対物レンズ4からの光束は、その集光点である一次結像面12を経て倍率変換光学系13aによって物体5に向かう。対物レンズ4が振動体として設定された振幅量で振動すると、対物レンズ4の集光点位置も一次結像面12を中心として同じ振動(幅)量で移動する。対物レンズ4の振動量を図2Bの例にならってL3とすると、一次結像面12での集光点の振動範囲はL4(L3=L4)となる。この振動範囲L4が等倍として準備された倍率変換光学系13aを経由して物体5に向かったとき、その振動範囲L4はL5となる。具体的には等倍であるからL5=L4となるが、
L5=L3×1/M×M・・・・(Mは倍率変換光学系13の倍率)
でもとめられる。今、仮にL3=1/100μmとすると、L5=1/100×1/1×1となり、L5は1/100μmとなる。したがって物体5表面の1/100μmが変位量を測定するための範囲L5となる。この当倍光学系13aの設置は物体5上(図では右方)に作動距離WDを確保する。
図4Bは倍率変換光学系13を1/2倍としたときの例13bである。対物レンズ4が振動すると一次結像面12では図Aのときと同様にL4の振動範囲となる。この振幅範囲L4は1/2倍の光学系13bによって物体5上に向かうとき、その振動範囲はL5b(L5b>L5)となる。具体的には
L5b=1/100μm×1/0.5×0.5=1/25μmとなる。
これで物体5上のL5bは振動体の1/100μmに対して1/25μmとなって拡がり、この拡がった振動範囲L5bを物体の測定範囲とすることが出来る。
このような光学系13bを用いて予め物体5の所望領域をX、Y方向に走査すれば、拡げられた測定範囲L5b内での表面形状を表示部23で観察確認することが出来る。そして確認したら実際の測定を開始していく。またこのような所望領域のX、Y方向走査を予め実施すれば、その後にこのL5b内の特定部分、例えば図のL5bbを新たな測定範囲として次に説明する図4Cの倍率変換光学系13cを用いて再測定を開始するという二重の測定も実行できるようなる。この二重測定方法を採用して前記した図2Bの物体を測定する場合は、先ず図4Bの光学系13bで図2Bの物体5をX、Y方向に予め走査する。すると図2BのL5が図4BのL5bとして走査されるから、凸面部10aと凹面部10bの存在することが表示部23で確認できる。この確認で凸面部10a上だけをさらに詳しく測定したいと判断したときは、倍率変換光学系13bを次に説明する図4Cの光学系13cに交換する。そして本測定を開始すれば凸面部10aを光学系13cの倍率で精細に測定していくことが出来る。
この図4Bの光学系13bは、前記のように図2Bで説明した測定範囲L5の存在を確認するようなときに使用するとその効果は大きい。これはX、Y方向の走査を予め実施することで表示部23で凸面部10aと凹面部10bを確認することが出来るから、その存在を確認したらそのL5の存在している物体上の位置と、倍率変換光学系の集光点位置が一致するよう両者の位置関係を調整し設定する。具体的には画面を観察しながら第2ステージ17を光軸方向に移動して、集光点が凸面部10aと凹面部10b間の任意測定点位置、例えば中間点に位置するよう両者の相対位置関係を設定する。そして対物レンズ4を振動させれば倍率変換光学系の集光点が測定範囲L5内を測定していく。
次に図4Cについて説明する。この図は倍率変換光学系を2倍にしたときの例13cである。対物レンズ4が振動すると、一次結像面12には図A、Bのときと同様に集光点はL4の振幅範囲で移動する。この振幅範囲L4は光学系13cを経ることでL5c(L5c<L5<L5b)となる。具体的には
L5c=1/100μm×1/2×2=1/400μmとなる。
これで物体上の振動範囲L5cは振動体の1/100μmに対して1/400μmとなって縮小され、この縮小された振動範囲L5cを測定範囲とすることになる。従って例えば図2Aのように表面形状変位量が小さい物体の場合に適用すれば効果を発揮できる。
以上説明してきたように倍率変換光学系13の設置は、共焦点走査光学系11が持つ特徴を維持したままで物体表面形状に応じた感度に変更して測定を進めていくことが出来る。そしてこの測定感度を自由に変更できるということは、これまでの変位量検出精度を向上するということになる。
実施例2は倍率変換光学系13をオートフォーカスとしたものである。図5Aにおいて共焦点走査光学系11aからの光束は一次結像面12を経て倍率変換光学系13dに向かう。この光学系13dはレンズ27、28などによってオートフォーカスが実行されるよう構成されており、この例ではレンズ28が光学系13d中の基本位置から駆動部29によって光軸9方向(矢印30方向)に移動することでオートフォーカスが実行される。倍率変換光学系13dを経た光束は物体5上の集光点に導かれる。この物体5は第1ステージ16と第2ステージ17上に設置されていて、第1ステージ16は制御部18からの指令を受ける駆動部31によってX、Y方向に移動され、第2ステージ17も制御部18からの指令を受ける駆動部31によってZ方向に移動する。
入力部24からオートフォーカスの指令を制御部18に与える。すると制御部18は光源1を点灯し、その光束を一次結像面12からオートフォーカスの倍率変換光学系13dを経て物体5に向かわせる。物体5上で反射した光束は往路を戻り、倍率変換光学系13d、共焦点走査光学系11aのビームスプリッタ2からピンホール7を経て光検出器8で検出され、その結果が制御部18に伝えられる。もしピンホール7を通過できないような反射光であったとすれば制御部18は駆動部29に指令を与え、レンズ28を光軸9(矢印30)方向に移動して集光点に対する物体表面位置を探索する。物体からの反射光は物体表面の高さ方向形状に応じてピンホール7上に光点を結ぶ光束と結ばない光束に変化する。これを受光部22で検出して制御部18から駆動部29に伝えれば、レンズ28へのオートフォーカス指令となる。つまりピンホール7上の集光状態をレンズ28の移動指令信号とすることでオートフォーカスが実行される。オートフォーカスが実行されるとその集光点位置が物体5の表面位置を求めて探索していく。こうして両位置が一致するとオートフォーカスを実行したレンズ、この例では28の位置が固定され、次いで制御部18は駆動部25に指令して対物レンズ4をL3の振幅で振動する。この振動でレンズ28が探索した位置の物体表面変位量が測定される。仮に物体表面形状が図2AのようにL1の変位量を持っていたとすれば(L1≦L3)、オートフォーカスを実行したことでこのL1を範囲とする測定が実施される。あとは駆動部31から第1ステージ16に指令を与へながらX、Y方向に移動していけば所望領域の測定を進めていくことが出来る。
このようにオートフォーカスの倍率変換光学系13dとしたことによって、どのような変位量を持つ物体であったとしても、その物体表面位置を迅速に探索することが出来る。物体表面位置がレンズ28のオートフォーカス機能を越えるような位置にあるときは、つまり物体面とレンズ28の集光点位置間にオートフォーカス機能で処理できない隔たりがあると制御部18が判断したときは、駆動部31を通じて第2ステージ17に指令を出し必要量だけ光軸方向に移動させる。また物体の表面形状が図2Bのように変位量L5を持つ場合、オートフォーカスを実行したときに探索した表面位置が10aなのか10bなのか判断できない。そのため対物レンズ4に振動指令を与えることが出来ない。したがってこの実施例では物体表面位置と倍率変換光学系13dの集光点位置がオートフォーカスによって探索されたら、レンズ28の位置を固定したまま手動で第2ステージ17を光軸方向に微動し、表示部23を確認しながら変位量がL1かL5かを調べる必要がある。ただし予め表面形状の変位量がL1程度であるとわかっている場合には、物体表面位置の事前の探索効果は操作上からも大きな意義がある。
図5Aにおいて倍率変換光学系13dの下側に示した32は画像照明用光源などを含む照明系で、物体上の光軸9を中心としてその周辺を照明する。照明された物体からの反射光はレンズ28を経てビームスプリッタ19aによって分岐される。このビームスプリッタ19aはレンズ27とレンズ28間の平行光束中に設置され、図3で共焦点走査光学系11中に示したビームスプリッタ19に相当している。ビームスプリッタ19aで反射した光束は観察画像光束としてレンズ21aにより受光部22aに投影される。これらレンズ21a、受光部22aは観察光学系20aを形成するが、前記した図3の観察光学系20に相当している。受光部22aからの画像信号は制御部18から表示部23に送られ、観察画像として表示される。この例では観察光学系20aを倍率変換光学系13dから分岐して設置するようにしているが、図3のように共焦点走査光学系11aに設置することも出来る。
実施例3について図5を用いて説明する。先の実施例2で説明したようにして物体面とオートフォーカスの倍率変換光学系13d集光点を一致させる。次に入力部24から予備操作を行うよう指令する。この予備操作は物体表面の高さ方向測定範囲がL5のような場合に実施するもので、制御部18がこの指令を受けると駆動部31に指令を送って第1ステージ16をX、Y方向に移動しながら所望領域を走査する。この間、レンズ28は制御部18と駆動部29によって表面形状に沿いながらオートフォーカスを実行していく。そしてこのオートフォーカスによって光軸方向に移動したレンズ28の全移動実績が予備走査信号として制御部18内のメモリ26に記憶される。
所望領域の予備走査が終了すると、制御部18は得られた全予備走査信号、即ちレンズ28の光軸方向全移動実績から物体表面形状高さ方向の最高位点と最低位点とを抽出し、それを再度メモリ26に記憶する。この記憶した最高位点と最低位点間が測定範囲L5となる。予備走査した物体が仮に図5Bに示すような断面形状をもつ物体5bであったとすると、制御部18は予備走査の結果として最高位点10cと最低位点10dを抽出し、両者間を測定範囲L5として記憶する。この記憶したL5がL5≦L4であれば制御部18は次の作業に入る。
このような準備が出来ると制御部18は記憶した測定範囲L5から、例えば両者の中間点10eを測定基準位置として算出し、その基準位置10eがレンズ28の集光点位置となるよう駆動部29、若しくは31に指令する。この指令によって物体測定範囲L5に対する倍率変換光学系13dの集光点位置が10e位置に設定されるから、駆動部29、31は物体表面位置に対する倍率変換光学系集光点位置を一致させるための相対位置設定用の位置決め手段として機能する。
位置関係の設定が終了すると、制御部18は駆動部29に指令してレンズ28のフォーカス機能を止めて固定し、さらに対物レンズ4に振動開始を指令する。同時に駆動部31から第1ステージ16に指令して予備走査を開始した原点位置に移動し、それを本走査開始時の原点位置として確保する。
本走査が上記の原点位置から開始されると、対物レンズ4は位置決め手段29、31によって設定された測定範囲L5中の測定基準位置10eを中心として光軸方向に振動しながら物体上を測定していく。するとその反射光が共焦点走査光学系11のピンホール7に向かい、ピントの合った光束が光検出器8で検出される。光検出器8は検出した信号を制御部18に伝え、制御部18はそれを測定信号としてメモリ26に伝えて記憶していく。一方、駆動部31は第1ステージ16をX、Y方向に移動して物体表面所望領域の走査を進める。こうして予備走査によって得られた測定範囲L5の測定が所望領域全体にわたって行われる。その結果は制御部18内のメモリ26に記憶され、随時、プリンタなどの出力部や表示部に出力される。
以上の説明は図5Bに示した物体5bの測定範囲L5の値が振動体4の振動範囲L3の値と一致、若しくはそれ以下(L5≦L3)のときとなっている。物体5bの測定範囲L5が振動体4の振動範囲L3を超えるようなときは、先に説明した二重測定のように分割しての測定となる。この場合も予備走査によってL5の値を予め知ることが出来るから、振動範囲L3と比較することで二重測定とするか、本測定を実施する測定範囲を限定するかなどの対策を立てればよい。
従来装置を説明するための光学系概略図。 測定誤差について説明する図。 本発明装置の全体的な構成を示した概略図。 倍率変換光学系の説明図。 実施例2、3について説明する図。
符号の説明
1・・・光源 2・・・ビームスプリッタ 4・・・対物レンズ 5・・・物体 7・・・ピンホール 8・・・光検出器 9・・・光軸 10・・・物体表面 11・・・共焦点走査光学系 12・・・一次結像面 13・・・倍率変換光学系 16・・・第1ステージ 17・・・第2ステージ 18・・・制御部 20・・・観察光学系 22・・・受光部 23・・・表示部 25・・・駆動部 29・・・駆動部 31・・・駆動部

Claims (4)

  1. レーザ光源からの光束を内部に設置した振動体を介して物体表面に向かわせ、その反射光をピンホールに集光して通過する光束を光検出器で検出し、それを物体表面形状高さ方向変位量の測定信号とする共焦点走査光学系と、この共焦点走査光学系の集光点を一次結像面とし、この一次結像面と共役位置関係にある物体表面間に位置するよう設置され、一次結像面からの光束を受けて物体表面に導き、その反射光を共焦点走査光学系に戻して前記ピンホールに向かわせる倍率変換光学系と、画像用照明系で照明された物体表面からの反射光を倍率変換光学系から前記共焦点走査光学系に戻して分岐し、観察画像として表示部に表示する観察光学系とを備え、物体表面形状に応じて倍率変換光学系の倍率を交換するようにしたことを特徴とする光学変位計。
  2. 光検出器が検出した物体からの反射光をオートフォーカス指令信号として受け、物体表面に集光点を結ぶようにした倍率変換光学系としたことを特徴とする前記請求項1記載の光学変位計。
  3. 倍率変換光学系による物体表面集光点位置をオートフォーカスによって探索し、その後オートフォーカスを実行したレンズ位置を固定し、共焦点走査光学系の振動体に振動指令を与えるようにしたことを特徴とする前記請求項1、2記載の光学変位計。
  4. 共焦点走査光学系一次結像面からの光束を受けたオートフォーカス倍率変換光学系で物体表面の所望領域を予備走査し、得られた予備走査信号から物体表面形状高さ方向の最高位点と最低位点を抽出して記憶する制御部と、前記記憶した最高位点と最低位点とから算出した測定範囲中の測定基準点位置に、前記倍率変換光学系の集光点位置が一致するよう両者の相対位置関係を設定する位置決め手段と、を備えたことを特徴とする前記請求項1、2記載の光学変位計。

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