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JP5178713B2 - 無線受信装置、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

無線受信装置、無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線受信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
本願は、2007年5月29日に、日本に出願された特願2007−141696号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、無線通信の分野では、高速伝送を実現するため、複数の独立した送信信号を、同じ周波数、同一タイミングで無線送信装置から無線受信装置に送信することにより、周波数帯域幅を広げずに伝送レートを増大できるMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムが注目されている。MIMOシステムでは、異なる送信信号が多重されて無線受信装置で受信されるため、無線受信装置では空間的に多重された送信信号を分離する技術が必要となる。
図19は、従来から知られているMIMOシステムについて説明するための図である。
無線送信装置51は、M本(Mは、2又は2よりも大きな整数)の送信アンテナAs1〜AsMを備えており、各送信アンテナAs1〜AsMから異なる送信信号s1〜sMを無線受信装置52に送信する。無線送信装置51の各送信アンテナAs1〜AsMから送信された送信信号s1〜sMは、無線受信装置52が備えるN本(Nは、2又は2よりも大きな整数)の受信アンテナAr1〜ArNで受信される。このとき、MIMOシステムの送受信信号は、式(1)〜式(5)のように表すことができる。
Figure 0005178713
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ただし、式(1)の左辺と式(2)の左辺のベクトルrは、無線受信装置52の各受信アンテナAr1〜ArNで受信される受信信号を要素にもつN行×1列の受信信号ベクトルである。また、式(3)の左辺のベクトルHは、無線送信装置51の各送信アンテナAs1〜AsMと、無線受信装置52の受信アンテナAr1〜ArNとの間の伝搬路応答(h11、・・・、hN1、・・・、h1M、・・・hNM)を要素に持つN行×M列の伝搬路行列である。ここで、h11は送信アンテナAs1と受信アンテナAr1との間の伝搬路応答であり、hN1は、送信アンテナAs1と受信アンテナArNとの間の伝搬路応答である。また、h1Mは送信アンテナAsMと受信アンテナAr1との間の伝搬路応答であり、hNMは、送信アンテナAsMと受信アンテナArNとの間の伝搬路応答である。また、行列の右肩の記号Tは、その行列の転置行列であることを示している。
式(4)の左辺のベクトルsは、無線送信装置51の各送信アンテナAs1〜AsMで送信される送信信号を要素にもつM行×1列の送信信号ベクトルである。また、式(5)の左辺のベクトルnは、無線受信装置52の各受信アンテナAr1〜ArNで加わる雑音を要素にもつN行×1列の雑音ベクトルである。
式(1)のように空間的に多重された信号を分離する技術としては、例えば、ZFD(Zero Forcing Detection)やMMSED(Minimum Mean Square Error Detection:最小二乗誤差検出)のような線形処理がある。これらの線形処理は、演算量が少ないため、よく用いられている。上述したMIMOシステムに関しては、非特許文献1に記載されている。
D.Gesbert、M.Shafi、D.Shiu、P.J.Smith、A.Naguib、「From Theory to Practice : an overview of MIMO space-time coded wireless systems」、IEEE JSAC、2003年4月
しかしながら、上述したZFDやMMSEDのような線形処理を用いて良い伝送特性を得るためには、無線送信装置51の送信アンテナ数Mと、無線受信装置52の受信アンテナ数Nとの間に、M≦Nの関係が成り立っている必要がある。M>Nであると、伝送特性は著しく劣化してしまう。この問題を回避するためには、無線受信装置52の受信アンテナ数を増やせばよいが、無線受信装置52が移動端末等の小型無線受信装置である場合には、搭載できる受信アンテナ数が制限され、受信アンテナ数を増やすことは難しい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、無線受信装置の受信アンテナ数を増やすことなく、無線送信装置と無線受信装置との間で良好な伝送特性を得ることができる無線受信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供することにある。
(1)本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による無線受信装置は、複数本の送信アンテナを備える無線送信装置と通信する無線受信装置であって、前記無線送信装置の前記複数の送信アンテナから送信される複数の送信信号を受信する少なくとも1本の受信アンテナと、前記複数本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間のマルチパス伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定部と、前記受信アンテナが受信した受信信号からビットの尤度を算出する尤度算出部と、前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答を複数のブロックに分割し、前記分割した複数のブロックのマルチパス伝搬路応答の各々と前記尤度算出部が算出したビットの尤度とに基づいて複数のブロックの受信レプリカ信号を生成する受信レプリカ信号生成部と、前記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号を、当該受信信号から前記受信レプリカ信号生成部が生成した前記複数のブロックの受信レプリカ信号の各々を減算することで複数のブロックの受信信号に分割するブロック分割部と、前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号と前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置が送信した複数の送信信号を検出する送信信号検出部を備える。
(2) また、本発明の一態様による無線受信装置の前記ブロック分割部は、前記受信アンテナにおいて分割するブロック数の総数を、前記複数の送信アンテナの数と同じかそれより多くする。
(3) また、本発明の一態様による無線受信装置の前記送信信号検出部は、推定された前記マルチパス伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割した受信信号と対応するように変換し、該変換したマルチパス伝搬路応答に基づいて、ゼロフォーシング基準を用いて複数の送信信号が多重された信号を分離する。
(4) また、本発明の一態様による無線受信装置の前記送信信号検出部は、推定された前記マルチパス伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割した受信信号と対応するように変換し、該変換したマルチパス伝搬路応答に基づいて、MMSE基準を用いて複数の送信信号が多重された信号を分離する。
(5) また、本発明の一態様による無線受信装置は、前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号を周波数領域信号に変換するフーリエ変換部を備え、前記送信信号検出部は前記フーリエ変換部が変換した周波数領域信号から前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する信号分離部とを備え、前記信号分離部が算出した信号からビットの尤度を求める復調部と、前記復調部が求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行なう復号部とを備える。
(6) また、本発明の一態様による無線受信装置は、前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号を周波数領域信号に変換するフーリエ変換部を備え、前記送信信号検出部は、前記フーリエ変換部が変換した周波数領域信号から前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する信号分離部とを備え、前記信号分離部が算出した信号を時間領域信号に変換する逆フーリエ変換部と、前記逆フーリエ変換部が変換した時間領域信号からビットの尤度を求める復調部と、前記復調部が求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行なう復号部とを備える。
(7) また、本発明の一態様による無線受信装置の前記送信信号は拡散及びコード多重されていて、前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号を周波数領域信号に変換するフーリエ変換部を備え、前記送信信号検出部は、前記フーリエ変換部が変換した周波数領域信号から前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する信号分離部とを備え、前記信号分離部が算出した信号を逆拡散処理する逆拡散部と、前記逆換算部が逆拡散処理した信号からビットの尤度を求める復調部と、前記復調部が求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行う復号部とを備える。
(8) また、本発明の一態様による無線受信装置の前記送信信号検出部は、推定された前記マルチパス伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号と対応するように変換し、前記信号分離部は、前記変換したマルチパス伝搬路応答及びコード多重数を考慮して、前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する。
(9) また、本発明の一態様による無線受信装置の前記信号分離部は、前記変換したマルチパス伝搬路応答及びコード多重数を考慮して、ゼロフォーシング基準を用いて、前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する。
(10) また、本発明の一態様による無線受信装置の前記信号分離部は、前記変換したマルチパス伝搬路応答及びコード多重数を考慮して、MMSE基準を用いて、前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する。
(11) また、本発明の一態様による無線通信システムは、無線送信装置と無線受信装置とを備える無線通信システムであって、前記無線送信装置は、前記無線送信装置の前記複数の送信アンテナから送信される複数の送信信号を受信する少なくとも1本の受信アンテナと、前記複数本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間のマルチパス伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定部と、前記受信アンテナが受信した受信信号からビットの尤度を算出する尤度算出部と、前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答を複数のブロックに分割し、前記分割した複数のブロックのマルチパス伝搬路応答の各々と前記尤度算出部が算出したビットの尤度とに基づいて複数のブロックの受信レプリカ信号を生成する受信レプリカ信号生成部と、前記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号を、当該受信信号から前記受信レプリカ信号生成部が生成した前記複数のブロックの受信レプリカ信号の各々を減算することで複数のブロックの受信信号に分割するブロック分割部と、前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号と前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置が送信した複数の送信信号を検出する送信信号検出部とを備える。
(12) また、本発明の一態様による無線通信方法は、複数本の送信アンテナを備える無線送信装置と通信する少なくとも1本の受信アンテナを備える無線受信装置を利用した無線通信方法であって、前記複数本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間のマルチパス伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定過程と、前記受信アンテナが受信した受信信号からビットの尤度を算出する尤度算出過程と、前記伝搬路応答推定過程で推定したマルチパス伝搬路応答を複数のブロックに分割し、前記分割した複数のブロックのマルチパス伝搬路応答の各々と前記尤度算出部が算出したビットの尤度とに基づいて複数のブロックの受信レプリカ信号を生成する受信レプリカ信号生成過程と、前記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号を、当該受信信号から前記受信レプリカ信号生成部が生成した前記複数のブロックの受信レプリカ信号の各々を減算することで複数のブロックの受信信号に分割するブロック分割過程と、前記ブロック分割過程で分割した複数のブロック受信信号と前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置が送信した複数の送信信号を検出する送信信号検出過程とを実行する。
(14) また、本発明の一態様による無線通信方法は、前記ブロック分割過程と前記送信信号検出過程を繰り返し実行する。
本発明では、MIMOにおいて、無線受信装置の受信アンテナ数を増やすことなく、無線送信装置と無線受信装置との間で良好な伝送特性を得ることができる。
本発明の第1の実施形態による無線送信装置100aの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による無線受信装置200aの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による無線受信装置200aのブロック分割部で行われる遅延波成分のレプリカの減算の処理について説明するための図である。 本発明の第1の実施形態による無線受信装置(図2)のレプリカ生成部23aの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による無線受信装置200aの信号検出部22a(図2)の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による無線受信装置200aの処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による無線送信装置100bの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による無線受信装置200bの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による無線受信装置200bの信号検出部122bの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による無線受信装置200bのレプリカ生成部123bの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による無線受信装置200bの処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による無線送信装置100cの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態による無線受信装置200cの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態による無線受信装置200cの信号検出部222cの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態による無線受信装置200cのレプリカ生成部223c(図13)の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態による無線受信装置200cの処理を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態による無線受信装置200dの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第4の実施形態による無線受信装置200dの処理を示すフローチャートである。 従来から知られているMIMOシステムについて説明するための図である。
符号の説明
1a−1〜M・・・符号部、2a−1〜2b−M・・・変調部、3a−1〜3a−M・・・直並列変換部、4a−1〜4c−M・・・IFFT部、5a−1〜5c−M・・・並直列変換部、6a−1〜6c−M・・・パイロット多重部、7a−1〜7c−M・・・GI挿入部、8a−1〜8c−M・・・D/A変換部、9a−1〜9c−M・・・送信フィルタ部、10a−1〜10c−M・・・無線部、11a−1〜11c−M・・・送信アンテナ、12a、12b・・・パイロット信号生成部、13a−1〜13d−N・・・受信アンテナ、14a−1〜14d−N・・・無線部、15a−1〜15d−N・・・受信フィルタ部、16a−1〜16d−N・・・A/D変換部、21a−1−1〜21d−N−NNR・・・ブロック分割部、22a、22d・・・信号検出部、23a、23d・・・レプリカ生成部、24a〜24d・・・伝搬路推定部、32c−1−1〜32c−M−Cn・・・コードチャネル信号生成部、34c−1〜34c−M・・・コード多重部、100a〜100c・・・無線送信装置、122b・・・信号検出部、123b・・・レプリカ生成部、200a〜200d・・・無線受信装置、222c・・・信号検出部、223c・・・レプリカ生成部、241c−1〜241c−M・・・パイロット信号生成部
(第1の実施形態)
はじめに、本発明の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、本発明をMIMO−OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)に適用した例である。
図1は、本発明の第1の実施形態による無線送信装置100aの構成を示す概略ブロック図である。無線送信装置100aは、符号部1a−1〜1a−M、変調部2a−1〜2a−M、直並列変換部3a−1〜3a−M、IFFT(逆高速フーリエ変換:Inverse Fast Fourier Transform)部4a−1〜4a−M(逆フーリエ変換部とも称する)、並直列変換部5a−1〜5a−M、パイロット多重部6a−1〜6a−M、GI(ガードインターバル:Guard Interval)挿入部7a−1〜7a−M、D/A(デジタル/アナログ:Digital to Analogue)変換部8a−1〜8a−M、送信フィルタ部9a−1〜9a−M、無線部10a−1〜10a−M、送信アンテナ11a−1〜11a−M、パイロット信号生成部12aを備えている。
無線送信装置100aは、無線送信装置100aの上位レイヤから出力される情報ビットを、符号部1a−1で、畳み込み符号やターボ符号等の誤り訂正符号化する。符号部1a−1で誤り訂正符号化された符号化ビットは、変調部2a−1でQPSK(Quadrature Phase Shift Keying:4相位相偏移変調)、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation:16値直交振幅変調)等の変調シンボルにマッピングされる。
変調部2a−1から出力される変調シンボルは、直並列変換部3a−1で直列並列変換され、IFFT部4a−1で時間周波数変換され、並直列変換部5a−1で並列直列変換される。
並直列変換部5a−1から出力される信号には、パイロット信号生成部12aで生成されるパイロット信号がパイロット多重部6a−1によって多重され、GI挿入部7a−1でガードインターバルが付加され、D/A変換部8a−1でD/A変換される。
D/A変換部8a−1でD/A変換されたアナログ信号は、送信フィルタ部9a−1で波形整形され、無線部10a−1で無線周波数に変換される。送信アンテナ11a−1は、無線部10a−1で無線周波数に変換された信号を無線受信装置200a(図2)に送信する。
このようにして生成される送信信号を並列に複数(M個)生成し、複数の送信アンテナ11a−1〜11a−Mを用いて、同じ周波数、同一タイミングで無線受信装置200aに送信する。送信信号は、マルチパス伝搬路を通り、無線受信装置200aで受信される。
なお、符号部1a−2(図示省略)〜1a−M、変調部2a−2(図示省略)〜2a−M、直並列変換部3a−2(図示省略)〜3a−M、IFFT部4a−2(図示省略)〜4a−M、並直列変換部5a−2(図示省略)〜5a−M、パイロット多重部6a−2(図示省略)〜6a−M、GI挿入部7a−2(図示省略)〜7a−M、D/A変換部8a−2(図示省略)〜8a−M、送信フィルタ部9a−2(図示省略)〜9a−M、無線部10a−2(図示省略)〜10a−M、送信アンテナ11a−2(図示省略)〜11a−Mの構成は、符号部1a−1、変調部2a−1、直並列変換部3a−1、IFFT部4a−1、並直列変換部5a−1、パイロット多重部6a−1、GI挿入部7a−1、D/A変換部8a−1、送信フィルタ部9a−1、無線部10a−1、送信アンテナ11a−1の構成と同じであるので、それらの説明を省略する。
図2は、本発明の第1の実施形態による無線受信装置200aの構成を示す概略ブロック図である。無線受信装置200aは、受信アンテナ13a−1〜13a−N、無線部14a−1〜14a−N、受信フィルタ部15a−1〜15a−N、A/D変換部16a−1〜16a−N、ブロック分割部21a−1−1〜21−1−NB(NBは、2又は2よりも大きな整数)、・・・、21a−N−1〜21a−N−NB、信号検出部22a(尤度算出部、送信信号検出部とも称する)、レプリカ生成部23a(受信レプリカ信号生成部とも称する)、伝搬路推定部24a(伝搬路応答推定部とも称する)を備えている。
ブロック分割部21a−1−1は、加算部17a−1−1、GI除去部18a−1−1、直並列変換部19a−1−1、FFT部20a−1−1(フーリエ変換部とも称する)を備えており、レプリカ信号生成部23aが生成した受信レプリカ信号を用いて、受信アンテナ13a−1〜13a−Nにおける受信信号を複数のブロックに分割する。ブロック分割部21a−1−1は、受信アンテナ13a−1〜13a−Nにおける受信信号を、無線送信装置100aの複数の送信アンテナ11a−1〜11a−Mの数よりも多い数のブロックに分割するようにすると良い。
なお、ブロック分割部21a−1−2〜21a−1−NBや、ブロック分割部21a−N−1〜21a−N−NBは、ブロック分割部21−1−1(図示省略)と同じ構成であるため、それらの説明を省略する。
無線受信装置200aでは、受信アンテナ13a−1で受信された信号を無線部14a−1で、無線周波数からベースバンド信号に変換する。無線部14a−1が出力する受信ベースバンド信号は、受信フィルタ部15a−1で波形整形され、A/D変換部16a−1でアナログ信号からデジタル信号に変換される。
A/D変換部16a−1がデジタル信号に変換した信号は、ブロック分割部21a−1−1〜21a−1−NBで遅延波(無線送信装置100aから無線受信装置200aに1番最初に到来する波を含む)の到達時間や電力、パス数に基づいて分割される。
ブロック分割部21a−1−1において、A/D変換部16a−1がA/D変換した信号から、レプリカ生成部23aで生成された遅延波成分のレプリカが加算部17a−1−1によって減算され、GI除去部18a−1−1でガードインターバルが除去され、直並列変換部19a−1−1で直列並列変換され、FFT部20a−1−1で時間周波数変換され、周波数信号が信号検出部22aに出力される。
信号検出部22aは、受信アンテナ13a−1〜13a−Nが受信した受信信号の尤度を算出し、レプリカ生成部23aに出力する。また、信号検出部22aは、ブロック分割部21a−1−1〜21−1−NB、・・・、21a−N−1〜21a−N−NBが複数のブロックに分割した受信信号と伝搬路推定部24aが推定した伝搬路応答とに基づいて、無線送信装置100aが送信した送信信号を検出する。伝搬路推定部24aは、パイロット信号を用いて、例えば、RLS(Recursive Least Square)アルゴリズム等を用いて伝搬路応答の推定を行う。
レプリカ生成部23aは、伝搬路推定部24aが推定した伝搬路応答と、信号検出部22aが算出した尤度とに基づいて、受信レプリカ信号を生成し、ブロック分割部21a−1−1〜21−1−NBに出力する。
伝搬路推定部24aは、無線送信装置100aの複数本の送信アンテナ11a−1〜11a−Mと、無線受信装置200aの受信アンテナ13a−1〜13a−Nとの間の伝搬路応答を推定し、その伝搬路応答を、信号検出部22aとレプリカ生成部23aに出力する。
図3(a)〜図3(d)は、本発明の第1の実施形態による無線受信装置200aのブロック分割部で行われる遅延波成分のレプリカの減算の処理について説明するための図である。図3(a)〜図3(d)では、横軸に時間をとり、縦軸に電力をとった場合の遅延プロファイルを示している。
p1、p2、p3、p4、p5、p6は、マルチパス伝搬路における各パスの伝搬路応答の一例である。ここでは、遅延波をブロックb1(図3(b))、ブロックb2(図3(c))、ブロックb3(図3(d))に分割する場合について説明する。ここでは、パスp1〜p6を時間軸方向に等間隔に3分割しており、各ブロックに2パスずつ含まれている。
レプリカ生成部23aは、パスp1〜p6を分割する場合、ブロックb1を生成する際にパスp3、p4、p5、p6成分を生成し、ブロックb2を生成する際にパスp1、p2、p5、p6成分を生成し、ブロックb3を生成する際にパスp1、p2、p3、p4成分を生成する。そして、それぞれ受信信号から、レプリカ生成部23aで生成したパスを減算する。
このようにマルチパスp1〜p6を、ブロックb1〜b3で分割することにより、各ブロック分割部21aの出力は独立な信号となり、仮想的に受信信号が増えた状態になる。
図4は、本発明の第1の実施形態による無線受信装置(図2)のレプリカ生成部23aの構成を示す概略ブロック図である。レプリカ生成部23aは、シンボルレプリカ生成部281a−1〜281a−N、直並列変換部282a−1〜282a−N、IFFT部283a−1〜283a−N、並直列変換部284a−1〜284a−N、パイロット多重部285a−1〜285a−N、GI挿入部286a−1〜286a−N、伝搬路乗算部287aを備えている。
シンボルレプリカ生成部281a−1は、信号検出部22a(図2)から出力されたビットLLR(対数尤度比:Log Likelihood Ratio)を、変調シンボルレプリカに変換し、ブロック分割部21a−1−1〜21a−1−NB、・・・、21a−N−1〜21a−N−NBの加算部に出力する。本実施形態では、ビットLLRからシンボルレプリカを生成する方法として、QPSK変調を用いている。
QPSK変調シンボルを構成するビットの対数尤度比をλ(b0)、λ(b1)とすると、QPSKの変調シンボルのレプリカZは以下の式(6)で表すことができる。
Figure 0005178713
ただし、式(6)において、jは虚数単位である。シンボルレプリカ生成部281a−1の出力は、直並列変換部282a−1で直列並列変換され、IFFT部283a−1で周波数時間変換され、並直列変換部284a−1で並列直列変換され、パイロット多重部285a−1でパイロット信号が多重され、GI挿入部286a−1でガードインターバルが挿入される。この処理を、直並列変換部282a−1〜282a−N、IFFT部283a−1〜283a−N、並直列変換部284a−1〜284a−N、パイロット多重部285a−1〜285a−N、GI挿入部286a−1〜286a−Nで並列に実行する。
GI挿入部286a−1〜286a−Nが出力する信号に対して、伝搬路乗算部287aにおいて、伝搬路推定部24a(図2)で推定された伝搬路応答をブロックに分けられた伝搬路に畳み込むことによってブロック分割のためのレプリカ信号が生成される。レプリカ生成部23aは、ブロック分割のためのレプリカ信号を、ブロック分割部21a−1−1〜21a−1−NB、・・・、21a−N−1〜21a−N−NBのそれぞれの加算部に出力する。
一例として、伝搬路推定部24aで推定した伝搬路応答をhとし、GI挿入部286a−1〜286a−Nの出力をsとし、3ブロック(b1、b2、b3)に分割する場合の伝搬路乗算部287aの処理を説明する。なお、送信アンテナ数、受信アンテナ数が共に2本である場合について説明する。ブロックb1を抽出するためのレプリカ信号をベクトルr1、遅延波成分の伝搬路応答をベクトルh1とする。このときベクトルh1は2行×2列のMIMOシステムとしているため、式(7)で表すことができる。
Figure 0005178713
ただし、ベクトルh1の各要素は、各送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路応答である。伝搬路乗算部287aの出力のうち、ブロックb1を抽出するためのレプリカ信号であるベクトルr1は、次の式(8)のようになる。
Figure 0005178713
式(8)におけるr1 1、r1 2はそれぞれベクトルr1のうち1本目の受信アンテナの成分、2本目の受信アンテナの成分を表す。また、s1、s2は1本目の送信アンテナが送信する信号の成分、2本目の送信アンテナが送信する信号の成分を表している。ブロックb2、b3の場合も同様に、ブロックb2を抽出するためのレプリカ信号をベクトルr2、遅延波成分の伝搬路応答をベクトルh2とし、ブロックb3を抽出するためのレプリカ信号をベクトルr3、遅延波成分の伝搬路応答をベクトルh3とすると、伝搬路乗算部287aの出力は、以下の式(9)、式(10)で表される。
Figure 0005178713
Figure 0005178713
レプリカ生成部23aが出力するr1、r2、r3は、ブロック分割部21a−1−1〜21a−1−NB、・・・、21a−N−1〜21a−N−NBに入力され、そのr1、r2、r3を受信信号から加算部17a−1−1〜17a−1−NB、・・・、17a−N−1〜17a−N−NBが減算することで、ブロック分割が行われる。例えば、受信信号からr1を減算するとブロックb1が抽出される。
図5は、本発明の第1の実施形態による無線受信装置200aの信号検出部22a(図2)の構成を示す概略ブロック図である。信号検出部22aは、信号分離部221a、並直列変換部222a−1〜222a−N、復調部223a−1〜223a−N、復号部224a−1〜224a−Nを備えている。
信号分離部221aは、ブロック分割部21a−1−1〜21a−1−NB、・・・、21a−N−1〜21a−N−NBが出力する信号から、無線送信装置100aの各送信アンテナ11a−1〜11a−Mで送信された信号を推定する。
次に、信号分離部221の処理について説明する。送信アンテナ数、受信アンテナ数をそれぞれNT、NRとする。ブロック分割数は受信アンテナ毎に異なってもよいが、ここでは、受信アンテナ毎に同じブロック分割数NBとする場合について説明する。
ブロック分割する前はNT行×NR列のMIMOシステムであるが、ブロック分割して仮想的に受信信号数を増やしたので、ブロック分割後は、NT行×(NRB)列のMIMOシステムとなっている。信号分離部221aは、各サブキャリアでNRB本の受信信号から、NT本の送信信号を推定する。このとき第kサブキャリアにおける受信信号は次の式(11)〜式(15)のように表すことができる。
Figure 0005178713
Figure 0005178713
Figure 0005178713
Figure 0005178713
Figure 0005178713
ただし、式(11)の左辺と式(12)の左辺のベクトルR(k)は、無線受信装置200aのブロック分割部の出力を要素に持つNRB行×1列のベクトルである。また、式(13)の左辺のベクトルH(k)は、各ブロックで抽出したパスの周波数応答を要素に持つ(NRB)行×NT列の行列である。また、式(14)の左辺のベクトルS(k)は、送信側の変調シンボルを要素に持つNT行×1列のベクトルである。また、式(15)の左辺のベクトルN(k)は、各ブロック分割部21a−1−1〜21a−1−NB、・・・、21a−N−1〜21a−N−NBの出力の雑音を要素に持つ(NRB)行×1列のベクトルである。
ベクトルH(k)について、前述したh1、h2、h3を例に用いて説明する。hからh1、h2、h3に含まれる遅延波以外の遅延波成分を抽出した伝搬路応答をそれぞれh〜1、h〜2、h〜3とする。h〜1、h〜2、h〜3はブロック分割後の伝搬路応答とみなすことができる。h〜1、h〜2、h〜3を周波数信号に変換した信号をそれぞれベクトルH1(k)、ベクトルH2(k)、ベクトルH3(k)とすると、ベクトルH1(k)、ベクトルH2(k)、ベクトルH3(k)は、それぞれ以下の式(16)、式(17)、式(18)で表すことができる。
Figure 0005178713
Figure 0005178713
Figure 0005178713
このとき、ベクトルH(k)は、以下の式(19)で表すことができる。
Figure 0005178713
従って、元々2行×2列のMIMOシステムであったが、各受信アンテナで3ブロックに分割することにより、2行×6列のMIMOシステムにすることができる。
ベクトルR(k)からベクトルS(k)を検出するために、ここではZF(Zero-Forcing)基準やMMSE(Minimum Mean Square Error)基準の重み係数を用いる。
ZF基準の重みベクトルMZF(k)は、例えば次の式(20−1)又は式(20−2)のようになる。
また、MMSE基準の重みベクトルMMMSE(k)は、例えば次の式(21−1)又は式(21−2)のようになる。
Figure 0005178713
Figure 0005178713
ただし、式(20−1)、式(20−2)、式(21−1)、式(21−2)におけるHは行列の複素共役転置であり、-1は逆行列であり、σ2は雑音電力であり、ベクトルINはN行×N列の単位行列を表している。ベクトルS(k)の検出は、ベクトルR(k)の左からベクトルMZF(k)、ベクトルMMMSE(k)を乗算することで行う。ここではZF基準、MMSE基準の線形処理について説明したが、ML(Maximum Likelihood)基準のような非線形処理を用いても良い。
ただし、レプリカ生成部23aの出力の精度が完全ではないために、ブロック分割する際に生じる誤差を考慮して、式(21−1)、式(21−2)のσ2に雑音と誤差とを考慮するようにしても良い。また、式(20−1)、式(20−2)、式(21−1)、式(21−2)で、ベクトルH(k)の誤差を考慮しても良い。例えば、前述したブロック分割後のブロックb1の伝搬路応答h〜1をh1の遅延波成分を含まないhとしたが、符号化ビットLLRやビットLLRに基づいて生成される変調シンボルレプリカの精度に応じて、h〜1にh1の遅延波成分を含ませてもよい。
このときビットLLRの絶対値が大きいと完全なレプリカが生成される可能性が高いため、ブロック分割の誤差はなく、h〜1にh1の成分は全く含まれないが、ビットLLRの絶対値が徐々に小さくなるにつれ、ブロック分割の誤差が増えるため、h〜1に含まれるh1の成分は大きくなっていき、ビットLLRの絶対値が0になると、h〜1にはh1がそのまま含まれることになる。これはブロックb2、b3でも同様である。結果として、ベクトルH(k)にはブロック分割の誤差が反映され、誤差の影響が反映されたベクトルH(k)に基づいて、式(20−1)、式(20−2)、式(21−1)、式(21−2)のように重みMZF(k)、MMMSE(k)を求めると、ブロック分割の誤差を反映した重みを求めることができる。
信号分離部221aの出力は、並直列変換部222−1aで並列直列変換され、復調部223a−1でビットLLRに変換される。なお、ここでは、無線受信装置200a側でシンボルから符号化ビットLLRを算出する方法を、QPSK変調の場合を例として説明する。また、無線送信装置100a側で送信されたQPSKシンボルをXとし、無線受信装置200a側における逆拡散後のシンボルをXcとして説明する。Xを構成しているビットをb0、b1(b0、b1=±1)とするとXは、以下の式(22)で表すことができる。
Figure 0005178713
Xの無線受信装置200a側における推定値Xcからビットb0、b1のLLRであるλ(b0)、λ(b1)を次の式(23)ように求める。
Figure 0005178713
ただし、式(23)におけるRe()は複素数の実部を表す。また、μは伝搬路補償後の等価振幅であり、式(21−1)、式(21−2)を例に説明すると、MMMSEH(k)の要素のうち、対応する送信アンテナ成分である。また、λ(b1)はλ(b0)の実部と虚部を置き換えればよい。
復調部223a−1の出力である符号化ビットLLRは、復号部224a−1に入力される。復号部224a−1は、復号処理により尤度が更新された符号化ビットLLRもしくは情報ビットを出力する。
なお、並直列変換部222a−2(図示省略)〜222a−N、復調部223a−2(図示省略)〜222a−N、復号部224a−2(図示省略)〜224a−Nの構成は、並直列変換部222a−1、復調部223a−1、復号部224a−1と同様であるため、それらの説明を省略する。
図6は、本発明の第1の実施形態による無線受信装置200aの処理を示すフローチャートである。始めに、無線受信装置200aは、初回処理か否かについて判定する(ステップS1)。無線受信装置200aが初回処理と判定した場合(ステップS1で「YES」)は、GI除去部(例えば、GI除去部18a−1−1)は、受信信号からガードインターバルを除去する(ステップS2)。そして、ガードインターバルを除去した信号を、FFT部(例えば、FFT部20a−1−1)は、高速フーリエ変換の処理によって周波数信号に変換する(ステップS3)。
そして、信号分離部221aは、サブキャリアごとに、MIMOシステムにより空間的に多重された信号の分離を行う(ステップS4)。次に、復調部(例えば、復調部223a−1)は、ステップS4で得られた信号から、復調処理によりビットLLRを算出する(ステップS5)。そして、復号部(例えば、復号部224a−1)は、ステップS5で得られたビットLLRを誤り訂正復号処理により信頼性を高める(ステップS6)。
そして、無線受信装置200aは、ステップS2〜S6の処理が、規定の回数(例えば、3回)行われたか否かについて判定する(ステップS7)。規定の回数の処理が行われていないと無線受信装置200aが判定した場合(ステップS7で「NO」)は、ステップS8に進む。
そして、シンボルレプリカ生成部(例えば、シンボルレプリカ生成部281a−1)は、ビットLLRから変調シンボルのレプリカを生成する(ステップS8)。次に、IFFT部(例えば、IFFT部283a−1)は、ステップS8で得られた信号を、逆高速フーリエ変換の処理によって時間信号に変換する(ステップS9)。そして、パイロット多重部(例えば、パイロット多重部285a−1)は、ステップS9で得られた信号に対して、パイロット信号を多重する(ステップS10)。
次に、GI挿入部(例えば、GI挿入部286a−1)は、ステップS10で得られた信号に、ガードインターバルを挿入する(ステップS11)。ステップS8〜S11の処理では、送信信号のレプリカを生成している。ステップS11の後、無線受信装置200aは、ステップS1で初回処理か否かについて判定する。
ここでは、ステップS2〜S6の処理を既に実行しているので、無線受信装置200aは、ステップS1で「NO」と判定し、ステップS12の処理を行う。つまり、ステップS8〜S11で生成した送信信号のレプリカから、所望の遅延波成分の受信信号レプリカを生成し、加算部(例えば、加算部17a−1−1)はその受信信号レプリカを受信信号から除去することにより、ブロックに分割された信号を生成する(ステップS12)。そして、ブロックに分割されたそれぞれの信号に対し、GI除去部(例えば、GI除去部18a−1−1)がガードインターバルを除去し(ステップS2)、FFT部(例えば、FFT部20a−1−1)が高速フーリエ変換の処理によって周波数信号へ変換する(ステップS3)。ステップS4では、初回処理の場合は遅延波レプリカによるブロック分割が行われていないため受信アンテナで受信した受信信号に基づいて空間的に多重された信号の分離が行われたが、ブロック分割が行われた場合は、ブロック分割後の信号をそれぞれ受信アンテナで受信された信号とみなして信号の分離を行う。
その後、ステップS5、S6においてそれぞれ復調部(例えば、復調部223a−1)による復調処理、復号部(例えば、復号部224a−1)による復号処理が行われ、ステップS7に進む。ステップS7で、規定の回数の処理が行われていないと無線受信装置200aによって判定されるとステップS8に進み、再びステップS8〜S11などの処理を行う。
規定の回数の処理が行われたと無線受信装置200aにより判定された場合には(ステップS7で「YES」)、信号検出部22aから情報ビットを無線受信装置200aの上位レイヤに出力して受信処理を終了する。
本発明の第1の実施形態によれば、無線受信装置200aの受信アンテナ数を増やすことなく、独立した受信信号を複数生成することが可能であり、スループットを増やすために無線送信装置100aの送信アンテナ数を増やした場合でも、マルチパスを分割することで仮想的に受信信号を増やせるため、無線受信装置200aの受信アンテナ数を増やすことなく良好な受信性能が得られる。そのため、小型無線受信装置等でも、受信アンテナ数に依存せずにMIMO等による高速伝送が可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、本発明を、周波数領域等化を行うMIMO−SC(Single Carrier)に適用したものである。なお、第2の実施形態が、第1の実施形態と同じ部分については、その説明を省略する。
図7は、本発明の第2の実施形態による無線送信装置100bの構成を示す概略ブロック図である。無線送信装置100bは、符号部1b−1〜1b−M、変調部2b−1〜2b−M、パイロット多重部6b−1〜6b−M、GI挿入部7b−1〜7b−M、D/A変換部8b−1〜8b−M、送信フィルタ部9b−1〜9b−M、無線部10b−1〜10b−M、送信アンテナ11b−1〜11b−M、パイロット信号生成部12bを備えている。
無線送信装置100bの上位レイヤから出力される情報ビットは、符号部1b−1で畳み込み符号やターボ符号等の誤り訂正符号を用いて誤り訂正符号化され、変調部2b−1でQPSK、16QAM等の変調シンボルにマッピングされる。パイロット信号生成部12bで生成されたパイロット信号を、変調部2b−1が出力する信号にパイロット多重部6b−1で多重し、GI挿入部7b−1でガードインターバルを挿入する。そして、D/A変換部8b−1でデジタル信号からアナログ信号に変換され、送信フィルタ部9b−1で波形整形され、無線部10b−1で無線周波数に変換され、送信アンテナ11b−1から無線受信装置200b(図8)に送信される。
このようにして生成される送信信号を並列に複数生成し、複数の送信アンテナ11b−1〜11b−Mを用いて、同じ周波数、同一タイミングで無線受信装置200bに送信する。
なお、符号部1b−2(図示省略)〜1b−M、変調部2b−2(図示省略)〜2b−M、パイロット多重部6b−2(図示省略)〜6b−M、GI挿入部7b−2(図示省略)〜7b−M、D/A変換部8b−2(図示省略)〜8b−M、送信フィルタ部9b−2(図示省略)〜9b−M、無線部10b−2(図示省略)〜10b−M、送信アンテナ11b−2(図示省略)〜11b−Mの構成は、符号部1b−1、変調部2b−1、パイロット多重部6b−1、GI挿入部7b−1、D/A変換部8b−1、送信フィルタ部9b−1、無線部10b−1、送信アンテナ11b−1の構成と同様であるため、それらの説明を省略する。
図8は、本発明の第2の実施形態による無線受信装置200bの構成を示す概略ブロック図である。無線受信装置200bは、受信アンテナ13b−1〜13b−N、無線部14b−1〜14b−N、受信フィルタ部15b−1〜15b−N、A/D変換部16b−1〜16b−N、ブロック分割部21b−1−1〜21b−1−NB、・・・、21b−N−1〜21b−N−NB、信号検出部122b、レプリカ生成部123b、伝搬路推定部24bを備えている。
ブロック分割部21b−1−1は、加算部17b−1−1、GI除去部18b−1−1、直並列変換部19b−1−1、FFT部20b−1−1を備えている。また、ブロック分割部21b−N−1は、加算部17b−N−1、GI除去部18b−N−1、直並列変換部19b−N−1、FFT部20b−N−1を備えている。その他のブロック分割部もそれぞれ、加算部、GI除去部、直並列変換部、FFT部20を備えている。
図9は、本発明の第2の実施形態による無線受信装置200bの信号検出部122bの構成を示す概略ブロック図である。信号検出部122bは、信号分離部1221b、IFFT部1222b−1〜1222b−N、並直列変換部1223b−1〜1223b−N、復調部1224b−1〜1224b−N、復号部1225b−1〜1225b−Nを備えている。
信号分離部1221bは、ブロック分割部21b−1−1〜21b−1−NB、・・・、21b−N−1〜21b−N−NBから出力されるブロック分割された信号から、式(20−1)、式(20−2)、式(21−1)、式(21−2)やブロック分割の誤差を考慮した重みを用いて送信シンボルを検出する。そして、IFFT部1222b−1で周波数時間変換し、並直列変換部1223b−1で並列直列変換し、復調部1224b−1でシンボルからビットLLRを求め、復号部1225b−1で誤り訂正復号処理を行い、ビットLLRもしくは情報ビットを出力する。
なお、IFFT部1222b−2(図示省略)〜1222b−N、並直列変換部1223b−2(図示省略)〜1223b−N、復調部1224b−2(図示省略)〜1224b−N、復号部1225b−2(図示省略)〜1225b−Nの構成は、IFFT部1222b−1、並直列変換部1223b−1、復調部1224b−1、復号部1225b−1の構成と同様であるため、それらの説明を省略する。
図10は、本発明の第2の実施形態による無線受信装置200bのレプリカ生成部123b(図8)の構成を示す概略ブロック図である。シンボルレプリカ生成部123bは、シンボルレプリカ生成部1231b−1〜1231b−N、パイロット多重部1232b−1〜1232b−N、GI挿入部1233b−1〜1233b−N、伝搬路乗算部1234bを備えている。
シンボルレプリカ生成部1231b−1に入力されるビットLLRは、シンボルレプリカ生成部1231b−1でビットLLRから変調シンボルレプリカが生成され、パイロット多重部1232b−1でパイロット信号が多重され、GI挿入部1233b−1で、ガードインターバルが挿入される。伝搬路乗算部1234bにおいて、伝搬路応答をブロックに分けた伝搬路を畳み込むことによって、ブロック分割のためのレプリカ信号が生成される。
なお、シンボルレプリカ生成部1231b−2(図示省略)〜1231b−N、パイロット多重部1232b−2(図示省略)〜1232b−N、GI挿入部1233−2(図示省略)〜1233−Nの構成は、シンボルレプリカ生成部1231b−1、パイロット多重部1232b−1、GI挿入部1233−1の構成と同様であるので、それらの説明を省略する。
図11は、本発明の第2の実施形態による無線受信装置200bの処理を示すフローチャートである。始めに、無線受信装置200bは、初回処理か否かについて判定する(ステップS13)。無線受信装置200bが初回処理と判定した場合(ステップS13で「YES」)は、GI除去部(例えば、GI除去部18b−1−1)は、受信信号からガードインターバルを除去する(ステップS14)。
そして、FFT部(例えば、FFT部20b−1−1)は、ステップS14で得られた信号に対して高速フーリエ変換を行うことにより周波数信号に変換する(ステップS15)。そして、信号分離部1221bは、ステップS15で変換した信号から、サブキャリアごとに、MIMOシステムにより空間的に多重された信号を分離する(ステップS16)。そして、IFFT部(例えば、IFFT部1222b−1)は、逆高速フーリエ変換の処理を行うことにより時間信号に変換する(ステップS17)。そして、復調部(例えば、復調部1224b−1)は、ステップS17で変換した信号に対して復調処理を行うことによりビットLLRを算出する(ステップS18)。
次に、復号部(例えば、復号部1225b−1)は、ステップS18で算出した信号に対して、誤り訂正復号処理を行うことによりビットLLRの信頼性を高める(ステップS19)。そして、無線受信装置200bは、ステップS14〜S19の処理を規定の回数(例えば、3回)行ったか否かについて判定する(ステップS20)。
規定の回数の処理が行われていないと無線受信装置200bが判定した場合(ステップS20で「NO」)は、ステップS21に進む。
ステップS21では、シンボルレプリカ生成部(例えば、シンボルレプリカ生成部1231b−1)は、ビットLLRから変調シンボルのレプリカを生成する(ステップS21)。そして、パイロット多重部(例えば、パイロット多重部1232b−1)によってステップS21で生成した信号に対してパイロット信号を多重する(ステップS22)。そして、GI挿入部(例えば、GI挿入部1233b−1)は、ステップS22で生成する信号に、ガードインターバルを挿入する(ステップS23)。
ステップS21〜S23では、送信信号のレプリカを生成している。ステップS23の後、再びステップS13で初回処理かどうかの判定を無線受信装置200bが行う。初回処理ではないと無線受信装置200bが判定した場合(ステップS13で「NO」)は、送信信号のレプリカから、所望の遅延波成分の受信信号レプリカを生成し、加算部(例えば、加算部17b−1−1)はその受信信号レプリカを受信信号から除去し、ブロックに分割された信号を生成する(ステップS24)。そして、GI除去部(例えば、GI除去部18b−1−1)がブロックに分割されたそれぞれの信号からガードインターバルを除去し(ステップS14)、FFT部20b−1−1が高速フーリエ変換の処理によって周波数信号へ変換する(ステップS15)。そして、ブロック分割後の信号を、それぞれ受信アンテナで受信された信号とみなして、信号分離部1221bが空間的に多重された信号の分離を行う(ステップS16)。
次に、IFFT部(例えば、IFFT部1222b−1)が逆高速フーリエ変換によりステップS16で生成した信号を時間信号に変換し(ステップS17)、復調部(例えば、復調部1224b−1)が復調処理を行い(ステップS18)、復号部(例えば、復号部1225b−1)が復号処理を行う(ステップS19)。そして、ステップS20で規定の回数の処理が行われたかの判定を無線受信装置200bが行い、処理が規定の回数行われていない場合(ステップS20で「NO」)は、再びステップS21に進み、規定の回数の処理が行われたと無線受信装置200bが判定した場合(ステップS20で「YES」)は、情報ビットを無線受信装置200bの上位レイヤに出力して受信処理を終了する。
本発明の第2の実施形態によれば、無線受信装置200bの受信アンテナ数を増やすことなく、独立した受信信号を複数生成することが可能であり、スループットを増やすために無線送信装置100bの送信アンテナ数を増やした場合でも、マルチパスを分割することで仮想的に受信信号を増やせるため、無線受信装置200bの受信アンテナ数を増やすことなく良好な受信性能が得られる。そのため、小型無線受信装置等でも、受信アンテナ数に依存せずにMIMO等による高速伝送が可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、本発明をMIMO−MC−CDMA(Multi Carrier-Code Division Multiplexing)に適用したものである。以下ではコード多重数をCnとして説明する。なお、第3の実施形態が、第1の実施形態と同じ部分については、その説明を省略する。
図12は、本発明の第3の実施形態による無線送信装置100cの構成を示す概略ブロック図である。無線送信装置100cは、コードチャネル信号生成部32c−1−1〜32c−1−Cn、・・・32c−M−1〜32c−M−Cn、コード多重部34c−1〜34c−M、IFFT部4c−1〜4c−M、並直列変換部5c−1〜5c−M、パイロット多重部6c−1〜6c−M、GI挿入部7c−1〜7c−M、D/A変換部8c−1〜8c−M、送信フィルタ部9c−1〜9c−M、無線部10c−1〜10c−M、送信アンテナ11c−1〜11c−M、パイロット信号生成部241c−1〜241c−Mを備えている。
コードチャネル信号生成部32c−1−1は、符号部1c−1−1、変調部2c−1−1、直並列変換部3c−1−1、拡散部33−1−1を備えている。また、コードチャネル信号生成部32−N−1は、符号部1c−N−1、変調部2c−N−1、直並列変換部3c−N−1、拡散部33−N−1を備えている。その他のコードチャネル信号生成部も同様に、符号部、変調部、直並列変換部、拡散部を備えている。
無線送信装置100cの上位レイヤから出力される情報ビットは、コードチャネル信号生成部32c−1−1〜32c−1−Cn、・・・、32c−N−1〜32c−N−Cnで並列に処理される。情報ビットは符号部1c−1−1で畳み込み符号やターボ符号等の誤り訂正符号を用いて符号化される。変調部2c−1−1は、符号部1c−1−1で符号化された符号化ビットを、QPSKや16QAM等の変調シンボルにマッピングする。
変調部2c−1−1で変調された変調シンボルは、直並列変換部3c−1−1で直列並列変換され、拡散部33c−1−1で対応する拡散コードを用いて拡散される。拡散部33c−1−1で拡散された信号がコードチャネル信号生成部32c−1−1の出力となる。同様な処理を32c−1−2(図示省略)〜32c−1−Cn、・・・、32c−M−1〜32c−M−Cnで並列に行う。
コードチャネル信号生成部32c−1−1〜32c−1−Cnの出力は、コード多重部34c−1でコード多重される。その後、IFFT部4c−1で周波数時間変換され、並直列変換部5c−1で並列直列変換され、パイロット多重部6c−1で、パイロット信号生成部241c−1で生成されたパイロット信号が多重され、GI挿入部7c−1でガードインターバルが挿入され、D/A変換部8c−1でD/A変換され、送信フィルタ部9c−1で波形整形され、無線部10c−1で無線周波数に変換され、送信アンテナ11c−1で送信される。送信信号は複数並列に生成し、複数の送信アンテナ11c−1〜11c−Mを用いて同じ周波数、同一タイミングで無線送信装置100cから無線受信装置200cに送信される。
なお、コード多重部34c−2(図示省略)〜34c−M、IFFT部4c−2(図示省略)〜4c−M、並直列変換部5c−2(図示省略)〜5c−M、パイロット多重部6c−2(図示省略)〜6c−M、GI挿入部7c−2(図示省略)〜7c−M、D/A変換部8c−2(図示省略)〜8c−M、送信フィルタ部9c−2(図示省略)〜9c−M、無線部10c−2(図示省略)〜10c−M、送信アンテナ11c−2(図示省略)〜11c−M、パイロット信号生成部241c−2(図示省略)〜241c−Mの構成は、コード多重部34c−1、IFFT部4c−1、並直列変換部5c−1、パイロット多重部6c−1、GI挿入部7c−1、D/A変換部8c−1、送信フィルタ部9c−1、無線部10c−1、送信アンテナ11c−1、パイロット信号生成部241c−1の構成と同様であるので、それらの説明を省略する。
図13は、本発明の第3の実施形態による無線受信装置200cの構成を示す概略ブロック図である。無線受信装置200cは、受信アンテナ13c−1〜13c−N、無線部14c−1〜14c−N、受信フィルタ部15c−1〜15c−N、A/D変換部16c−1〜16c−N、ブロック分割部21c−1−1〜21c−1−NB、・・・、21c−N−1〜21c−N−NB、信号検出部222c、レプリカ生成部223c、伝搬路推定部24cを備えている。
ブロック分割部21c−1−1は、加算部17c−1−1、GI除去部18c−1−1、直並列変換部19c−1−1、FFT部20c−1−1を備えている。また、ブロック分割部21c−N−1は、加算部17c−N−1、GI除去部18c−N−1、直並列変換部19c−N−1、FFT部20c−N−1を備えている。なお、その他のブロック分割部もそれぞれ加算部、GI除去部、直並列変換部、FFT部を備えている。
図14は、本発明の第3の実施形態による無線受信装置200c(図13)の信号検出部222cの構成を示す概略ブロック図である。信号検出部222cは、信号分離部25c、コードチャネル分離部38c−1−1〜38c−1−Cn、・・・、38c−N−1〜38c−N−Cnを備えている。コードチャネル分離部38c−1−1は、逆拡散部39c−1−1、並直列変換部5c−1−1、復調部26c−1−1、復号部27c−1−1を備えている。また、コードチャネル分離部38c−N−1は、逆拡散部39c−N−1、並直列変換部5c−N−1、復調部26c−N−1、復号部27c−N−1を備えている。なお、その他のコードチャネル分離部もそれぞれ逆拡散部、並直列変換部、復調部、復号部を備えている。
信号分離部25cは、ブロック分割部21c−1−1〜21c−1−NB、・・・、21c−N−1〜21c−N−NBから出力されるブロック分割された信号から、例えば第1の実施形態と同様、式(20−1)、式(20−2)、式(21−1)、式(21−2)を用いてMIMO信号分離を行う。なお、コード多重されていることを考慮して、以下の式(24−1)、式(24−2)、式(25−1)、式(25−2)を用いても良い。
Figure 0005178713
Figure 0005178713
なお、式(24−1)、式(24−2)、式(25−1)、式(25−2)を用いる際に、第1の実施形態と同様に、ブロック分割の誤差を考慮した重みを用いるようにしても良い。
信号分離部25cでMIMO信号分離された信号は、コードチャネル分離部38c−1−1〜38c−1−Cn、・・・、38c−N−1〜38c−N−Cnに入力される。コードチャネル分離部38c−1−1〜38c−1−Cn、・・・、38c−N−1〜38c−N−Cnでは、入力信号に対し、逆拡散部39c−1−1〜39c−1−Cnで対応する拡散コードを用いて逆拡散を行う。逆拡散後の信号は、並直列変換部5c−1−1で、並列直列変換され、復調部26c−1−1で逆拡散後の信号からビットLLRに変換され、復号部27c−1−1で誤り訂正復号処理が行われ、尤度が更新されたビットLLRもしくは情報ビットが出力される。
なお、コードチャネル分離部38c−1−2(図示省略)〜38c−1−Cn、・・・、38c−N−1〜38c−N−Cnの構成は、コードチャネル分離部38c−1−1の構成と同様であるため、それらの説明を省略する。
図15は、本発明の第3の実施形態による無線受信装置200c(図13)のレプリカ生成部223c(図13)の構成を示す概略ブロック図である。レプリカ生成部223cは、コードチャネルレプリカ生成部41c−1−1〜41c−1−Cn、・・・、41c−N−1〜41c−1−Cn、コード多重部34c−1〜34c−N、IFFT部4c−1〜4c−N、並直列変換部5c−1〜5c−N、パイロット多重部6c−1〜6c−N、GI挿入部7c−1〜7c−N、伝搬路乗算部29cを備えている。
レプリカ生成部223cには、信号検出部222cからビットLLRが入力される。レプリカ生成部223cから出力されたビットLLRは、コードチャネルレプリカ生成部41c−1−1〜41c−1−Cn、・・・、41c−N−1〜41c−N−Cnに入力され、シンボルレプリカ生成部28c−1−1で変調シンボルのレプリカが生成され、直並列変換部3c−1−1で直列並列変換され、拡散部33c−1−1で対応する拡散コードを用いて拡散され、コードチャネルレプリカが生成される。生成されたコードチャネルレプリカは、コード多重部34c−1−1でコード多重され、IFFT部4c−1−1で周波数時間変換され、並直列変換部5c−1−1で並列直列変換され、パイロット多重部6c−1−1でパイロット信号の多重が行われ、GI挿入部7c−1−1でガードインターバルが挿入される。そして、ブロックに分けた伝搬路を伝搬路乗算部29cが畳み込むことによって、ブロック分割のための信号を生成する。
図16は、本発明の第3の実施形態による無線受信装置200cの処理を示すフローチャートである。始めに、無線受信装置200cは、初回処理か否かについて判定する(ステップS25)。初回処理と無線受信装置200cが判定した場合(ステップS25で「YES」)は、GI除去部(例えば、GI除去部18c−1−1)は、受信信号からガードインターバルを除去する(ステップS26)。そして、FFT部(例えば、FFT部20c−1−1)は、高速フーリエ変換の処理によってステップS26で生成した信号を周波数信号に変換する(ステップS27)。
信号分離部25cは、ステップS27で生成した信号から、サブキャリアごとに、MIMOシステムにより空間的に多重された信号を分離する(ステップS28)。そして、逆拡散部(例えば、逆拡散部39c−1−1)は、ステップS28で生成した信号に対して逆拡散処理を行い、各コードチャネルの信号を求める(ステップS29)。
そして、復調部(例えば、復調部26c−1−1)は、ステップS29で得られた信号に対し、復調処理を行うことによりビットLLRを算出する(ステップS30)、次に、復号部(例えば、復号部27c−1−1)は、ステップS30で得られた信号に対して誤り訂正復号処理を行うことによりビットLLRの信頼性を高める(ステップS31)。
そして、無線受信装置200cは、ステップS26〜S31の処理を規定の回数(例えば、3回)行ったか否かについての判定を行い(ステップS32)、処理が規定の回数行われていない場合は、ステップS33に進む。
そして、シンボルレプリカ生成部(例えば、シンボルレプリカ生成部41c−1−1)は、ビットLLRから変調シンボルのレプリカを生成する(ステップS33)。次に、拡散部(例えば、拡散部33c−1−1)は、ステップS33で得られた信号に対して、拡散処理を行う(ステップS34)。そして、コード多重部34c−1は、ステップS34で得られた信号に対してコード多重を行う(ステップS35)。次に、IFFT部(例えば、IFFT部4c−1)は、ステップS35で得られた信号に対して、逆高速フーリエ変換の処理を行うことにより時間信号に変換する(ステップS36)。
そして、パイロット多重部(例えば、パイロット多重部6c−1)は、ステップS36で得られた信号に対してパイロット信号の多重を行う(ステップS37)。そして、GI挿入部7c−1は、ステップS37で得られた信号に対してガードインターバルを挿入する(ステップS38)。ステップS33〜ステップS38では、送信信号のレプリカを生成している。ステップS38の後、無線受信装置200cは、ステップS25で初回処理か否かについて判定する(ステップS25)。無線受信装置200cが初回処理ではないと判定した場合(ステップS25で「NO」)は、送信信号のレプリカから、所望の遅延波成分の受信信号レプリカを生成し、加算部(例えば、加算部17c−1−1)がその受信信号レプリカを受信信号から除去し、ブロックに分割された信号を生成する。
そして、ブロックに分割されたそれぞれの信号から、GI除去部18c−1−1がガードインターバルを除去し(ステップS26)、FFT部(例えば、FFT部20c−1−1)が高速フーリエ変換の処理を行うことによって周波数信号に変換する(ステップS27)。
そして、信号分離部25cは、ブロック分割後の信号を、それぞれ受信アンテナで受信された信号とみなして、空間的に多重された信号の分離を行う(ステップS28)。そして、逆拡散部(例えば、逆拡散部39c−1−1)が逆拡散処理を行い(ステップS29)、復調部(例えば、復調部26c−1−1)が復調処理を行い(ステップS30)、復号部(例えば、復号部27c−1−1)が復号処理を行う(ステップS31)。そして再びステップ32において、規定の回数の処理が行われたか否かについて無線受信装置200cが判定を行う。処理が規定の回数行われていない場合は、再びステップS33に進む。処理が規定の回数行われている場合(ステップS32で「YES」)は、情報ビットを無線受信装置200cの上位レイヤに出力して受信処理を終了する。
本発明の第3の実施形態によれば、無線受信装置200cの受信アンテナ数を増やすことなく、独立した受信信号を複数生成することが可能であり、スループットを増やすために無線送信装置100cの送信アンテナ数を増やした場合でも、マルチパスを分割することで仮想的に受信信号を増やせるため、無線受信装置200cの受信アンテナ数を増やすことなく良好な受信性能が得られる。そのため、小型無線受信装置等でも、受信アンテナ数に依存せずにMIMO等による高速伝送が可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第1〜第3の実施形態では、受信アンテナ毎にブロック分割の基準は同じであり、全ての受信アンテナで同じブロック分割数である場合について説明した。第4の実施形態ではMIMO−OFDMを用いる場合について説明するが、周波数領域等化を用いるMIMO−SCやMIMO−MC−CDMにも適用可能である。
なお、第4の実施形態における無線送信装置は、第1の実施形態の無線送信装置100a(図1)と同様であるため、その説明は省略する。また、第4の実施形態が、第1の実施形態と同じ部分については、その説明を省略する。
図17は、本発明の第4の実施形態による無線受信装置200dの構成を示す概略ブロック図である。無線受信装置200dは、受信アンテナ13d−1〜13d−N、無線部14d−1〜14d−N、受信フィルタ部15d−1〜15d−N、A/D変換部16d−1〜16d−N、ブロック分割部21d−1−1〜21d−1−N1、・・・、21d−N−1〜21d−N−NNR、信号検出部22d、レプリカ生成部23d、伝搬路推定部24dを備えている。
ブロック分割部21d−1−1は、加算部17d−1−1、GI除去部18d−1−1、直並列変換部19d−1−1、FFT部20d−1−1を備えている。また、ブロック分割部21d−N−1は、加算部17d−N−1、GI除去部18d−N−1、直並列変換部19d−N−1、FFT部20d−N−1を備えている。その他のブロック分割部も加算部、GI除去部、直並列変換部、FFT部を備えている。
第1の実施形態とは異なり、ブロック分割部21d−1−1〜21d−1−N1、・・・、21d−N−1〜21d−N−NNRによるブロック分割数は受信アンテナ毎に異なる。ここでは、受信アンテナ13d−1のブロック分割数をN1、受信アンテナ13−2(図示省略)のブロック分割数をN2、・・・、受信アンテナ13−Nのブロック分割数をNNRとしている。このとき、ブロック分割後の信号は、受信アンテナ毎にN1〜NNRであるため、NT行×NR列のMIMOシステムが仮想的に以下の式(26)で示すMIMOシステムとみなすことができる。
Figure 0005178713
なお、N1〜NNRは、受信アンテナ毎に任意に決めても良く、一部の受信アンテナではブロック分行わないようにしても良い。ブロック分割数の基準は、例えば受信アンテナ毎の伝搬路に応じて決めても良い。
図18は、本発明の第4の実施形態による無線受信装置200dの処理を示すフローチャートである。始めに、無線受信装置200dは、初回処理かどうかを判定する(ステップS40)。無線受信装置200dが初回処理と判定した場合(ステップS40で「YES」)は、GI除去部(例えば、GI除去部18d−1−1)は、受信信号からガードインターバルを除去する(ステップS41)。そして、FFT部(例えば、FFT部20d−1−1)は、ガードインターバルを除去した信号を高速フーリエ変換の処理により周波数信号に変換する(ステップS42)。そして、信号検出部22dは、サブキャリアごとに、MIMOシステムにより空間的に多重された信号の分離を行う(ステップS43)。
次に、信号検出部22dは、復調処理によりビットLLRを算出する(ステップS44)。そして、信号検出部22dは、誤り訂正復号処理によりビットLLR信頼性を高める(ステップS45)。
そして、無線受信装置200dは、規定の回数(例えば、3回)の処理を行ったか否かについて判定する。無線受信装置200dが規定の回数の処理を行っていないと判定した場合(ステップS46で「NO」)は、ステップS47に進む。そして、レプリカ生成部23dは、ステップS45で得られたビットLLRから、変調シンボルのレプリカを生成する(ステップS47)。そして、レプリカ生成部23dは、逆高速フーリエ変換の処理によりステップS47で得られた信号を時間信号に変換する(ステップS48)。そして、レプリカ生成部23dは、ステップS48で得られた信号にパイロット信号を多重する(ステップS49)。そして、レプリカ生成部23dは、ステップS49で得られた信号にガードインターバルを挿入する(ステップS50)。ステップS47〜ステップS50の処理では、送信信号のレプリカを生成している。
ステップS50の後、再びステップS40で初回処理か否かについて無線受信装置200dが判定する。初回処理ではないと無線受信装置200dが判定した場合(ステップS40で「NO」)は、ステップS51の処理が行われる。つまり、ステップS50で生成された送信信号のレプリカから、所望の遅延波成分の受信信号レプリカを生成し、加算部(例えば、加算部17d−1−1)がその受信信号レプリカを受信信号から除去し、ブロックに分割された信号を生成する(ステップS51)。ステップS51において、ブロック分割数は受信アンテナ毎に決められており、少なくとも1つの受信アンテナでブロックに分割が行われる。その後、ブロックに分割されたそれぞれの信号に対し、GI除去部(例えば、GI除去部18d−1−1)によるガードインターバルの除去(ステップS41)、FFT部(例えば、FFT部20d−1)の高速フーリエ変換による周波数信号への変換(ステップS42)が行われる。
ステップS43では、ブロック分割後の信号をそれぞれ受信アンテナで受信された信号とみなして、空間的に多重された信号の分離を行う。その後、ステップS44、ステップS45においてそれぞれ復調処理、復号処理が信号検出部22dによって行われ、ステップS46に進む。ステップS46で、規定の回数の処理が行われていないと無線受信装置200dが判定するとステップS47に進む。規定の回数の処理が行われたと無線受信装置200dが判定すると(ステップS46で「YES」)、情報ビットを無線受信装置200dの上位レイヤに出力して受信処理を終了する。
本発明の第4の実施形態によれば、無線受信装置200dの受信アンテナ数を増やすことなく、独立した受信信号を複数生成することが可能であり、スループットを増やすために無線送信装置の送信アンテナ数を増やした場合でも、マルチパスを分割することで仮想的に受信信号を増やせるため、無線受信装置200dの受信アンテナ数を増やすことなく良好な受信性能が得られる。そのため、小型無線受信装置等でも、受信アンテナ数に依存せずにMIMO等による高速伝送が可能となる。
また、本発明の第4の実施形態によれば、受信アンテナ毎にブロック分割の基準を変えることで、様々な状況に適したブロック分割を行う。例えば受信電力が低い受信アンテナと受信電力が高い受信アンテナがある場合、受信電力が低い受信アンテナではブロック分割数を少なくし、受信電力が高い受信アンテナでは多くする。従って、受信アンテナ毎に適したブロック分割数を選択することでき、信頼性の高い受信処理を行なうことが可能となる。
上述した実施形態では、MIMOの信号分離にZFDやMMSED等の線形処理を用いる場合について説明したが、MLD(Maximum Likelihood Detection)やV−BLAST(Vertical-Bell Laboratories lAyered Space-Time)等の非線形処理を用いてもよいし、MIMOの信号分離が可能なその他の方法を用いても良い。
また、上述した実施形態では、受信側で生成した変調シンボルレプリカを用いて受信信号をブロック分割に用いたが、さらに複数の送信アンテナの一部から送信された信号の受信レプリカを生成し、受信信号から減算し、他アンテナからの干渉を除去した後で信号検出を行っても良い。
また、上述した実施形態では、無線送信装置の送信アンテナ毎に独立な信号を送信する場合について説明したが、複数の送信アンテナを用いて、送信アンテナ数以下の複数の独立な信号を送信するようにしても良い。例えば、4本の送信アンテナを用いて、2つの独立な信号を無線受信装置に送信するようにしても良い。
なお、以上説明した実施形態において、図1、図7、図12の無線送信装置や、図2、図8、図13、図17の無線受信装置の機能又はこれらの機能の一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより無線通信システムの制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
本発明は、無線受信装置の受信アンテナ数を増やすことなく、無線送信装置と無線受信装置との間で良好な伝送特性を得ることができる無線受信装置、無線通信システム及び無線通信方法などに適用できる。

Claims (13)

  1. 複数本の送信アンテナを備える無線送信装置と通信する無線受信装置であって、
    前記無線送信装置の前記複数の送信アンテナから送信される複数の送信信号を受信する少なくとも1本の受信アンテナと、
    前記複数本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間のマルチパス伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定部と、
    前記受信アンテナが受信した受信信号からビットの尤度を算出する尤度算出部と、
    前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答を複数のブロックに分割し、前記分割した複数のブロックのマルチパス伝搬路応答の各々と前記尤度算出部が算出したビットの尤度とに基づいて複数のブロックの受信レプリカ信号を生成する受信レプリカ信号生成部と、
    記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号を、当該受信信号から前記受信レプリカ信号生成部が生成した前記複数のブロックの受信レプリカ信号の各々を減算することで複数のブロックの受信信号に分割するブロック分割部と、
    前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号と前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置が送信した複数の送信信号を検出する送信信号検出部と、
    を備えることを特徴とする無線受信装置。
  2. 前記ブロック分割部は、前記受信アンテナにおいて分割するブロック数の総数を、前記複数の送信アンテナの数と同じかそれより多くすることを特徴とする請求項に記載の無線受信装置。
  3. 前記送信信号検出部は、推定された前記マルチパス伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割した受信信号と対応するように変換し、該変換したマルチパス伝搬路応答に基づいて、ゼロフォーシング基準を用いて複数の送信信号が多重された信号を分離することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線受信装置。
  4. 前記送信信号検出部は、推定された前記マルチパス伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割した受信信号と対応するように変換し、該変換したマルチパス伝搬路応答に基づいて、MMSE基準を用いて複数の送信信号が多重された信号を分離することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線受信装置。
  5. 前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号を周波数領域信号に変換するフーリエ変換部を備え、
    前記送信信号検出部は
    記フーリエ変換部が変換した周波数領域信号から前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する信号分離部とを備え、
    前記信号分離部が算出した信号からビットの尤度を求める復調部と、
    前記復調部が求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行なう復号部と、
    を備えることを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の無線受信装置。
  6. 前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号を周波数領域信号に変換するフーリエ変換部を備え、
    前記送信信号検出部は、
    記フーリエ変換部が変換した周波数領域信号から前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する信号分離部とを備え、
    前記信号分離部が算出した信号を時間領域信号に変換する逆フーリエ変換部と、
    前記逆フーリエ変換部が変換した時間領域信号からビットの尤度を求める復調部と、
    前記復調部が求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行なう復号部と、
    を備えることを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の無線受信装置。
  7. 前記送信信号は拡散及びコード多重されていて、
    前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号を周波数領域信号に変換するフーリエ変換部を備え、
    前記送信信号検出部は、
    記フーリエ変換部が変換した周波数領域信号から前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する信号分離部とを備え、
    前記信号分離部が算出した信号を逆拡散処理する逆拡散部と、
    前記逆換算部が逆拡散処理した信号からビットの尤度を求める復調部と、
    前記復調部が求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行う復号部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線受信装置。
  8. 前記送信信号検出部は、推定された前記マルチパス伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号と対応するように変換し、
    前記信号分離部は、前記変換したマルチパス伝搬路応答及びコード多重数を考慮して、前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出することを特徴とする請求項に記載の無線受信装置。
  9. 前記信号分離部は、前記変換したマルチパス伝搬路応答及びコード多重数を考慮して、ゼロフォーシング基準を用いて、前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出することを特徴とする請求項に記載の無線受信装置。
  10. 前記信号分離部は、前記変換したマルチパス伝搬路応答及びコード多重数を考慮して、MMSE基準を用いて、前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出することを特徴とする請求項に記載の無線受信装置。
  11. 無線送信装置と無線受信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記無線送信装置は、
    複数の送信アンテナと、
    前記複数の送信アンテナから送信信号を送信する送信部とを備え、
    前記無線受信装置は、
    前記無線送信装置の前記複数の送信アンテナから送信される複数の送信信号を受信する少なくとも1本の受信アンテナと、
    前記複数本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間のマルチパス伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定部と、
    前記受信アンテナが受信した受信信号からビットの尤度を算出する尤度算出部と、
    前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答を複数のブロックに分割し、前記分割した複数のブロックのマルチパス伝搬路応答の各々と前記尤度算出部が算出したビットの尤度とに基づいて複数のブロックの受信レプリカ信号を生成する受信レプリカ信号生成部と、
    記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号を、当該受信信号から前記受信レプリカ信号生成部が生成した前記複数のブロックの受信レプリカ信号の各々を減算することで複数のブロックの受信信号に分割するブロック分割部と、
    前記ブロック分割部が分割した複数のブロック受信信号と前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置が送信した複数の送信信号を検出する送信信号検出部と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  12. 複数本の送信アンテナを備える無線送信装置と通信する少なくとも1本の受信アンテナを備える無線受信装置を利用した無線通信方法であって、
    前記複数本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間のマルチパス伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定過程と、
    前記受信アンテナが受信した受信信号からビットの尤度を算出する尤度算出過程と、
    前記伝搬路応答推定過程で推定したマルチパス伝搬路応答を複数のブロックに分割し、前記分割した複数のブロックのマルチパス伝搬路応答の各々と前記尤度算出部が算出したビットの尤度とに基づいて複数のブロックの受信レプリカ信号を生成する受信レプリカ信号生成過程と、
    記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号を、当該受信信号から前記受信レプリカ信号生成部が生成した前記複数のブロックの受信レプリカ信号の各々を減算することで複数のブロックの受信信号に分割するブロック分割過程と、
    前記ブロック分割過程で分割した複数のブロック受信信号と前記伝搬路応答推定部が推定したマルチパス伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置が送信した複数の送信信号を検出する送信信号検出過程と、
    を実行することを特徴とする無線通信方法。
  13. 前記ブロック分割過程と前記送信信号検出過程を繰り返し実行することを特徴とする請求項12に記載の無線通信方法。
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