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JP5148376B2 - 射出成形用金型及びこれを用いた樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

射出成形用金型及びこれを用いた樹脂成形品の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は射出成形用金型に関し、特に射出成形と同時に、転写シートの転写層が転写される樹脂成形品の製造に用いることができる射出成形用金型及びこれを用いた樹脂成形品の製造方法に関するものである。
携帯電話の筐体等、表面に図柄が転写された樹脂成形品がある。この樹脂成形品は、例えば、成形同時転写装置を用いて、図柄を含む転写層が形成された転写シートを射出成形用金型内に送り込んで、射出成形と同時に樹脂部に転写層が転写されて製造される(例えば、)。上記成形同時転写装置は、射出成形機、射出成形用金型及び転写シート送り装置を備えている。射出成形用金型は、固定型と、型締めによって固定型との間にキャビティを形成する可動型と、送り込まれた転写シートを可動型のパーティング面に接触及び接触解除させるクランプとを備えている。転写シート送り装置は、ロール状の長尺からなる転写シートを可動型のパーティング面に沿って鉛直方向に射出成形用金型内に送り込む装置であり、射出成形機の可動盤の上部に取り付けられた巻出し部と、可動盤の下部に取り付けられた巻取り部とから構成されている。
上記樹脂成形品の製造は、先ず、型開きした状態で、巻出し部から送り込まれた転写シートが位置合わせされ、クランプにより可動型のパーティング面に接触される。次に、転写シートが吸引により可動型のキャビティ面に沿うように配置される。次に、型締めして、キャビティに溶融樹脂を射出して樹脂部が形成されると同時に、その樹脂部に転写層を転写して樹脂成形品が成形される。その樹脂成形品を冷却して固化させた後、型開きして、クランプにより転写シートを可動型のパーティング面から接触解除させると共に、樹脂成形品を射出成形用金型から取り出す。このようにして、表面に図柄が転写された樹脂成形品が製造される。
特開2005−343027号公報
上記のような従来の射出成形用金型及びこれを用いた樹脂成形品の製造方法では、転写シートをパーティング面に接触させた状態からクランプによりパーティング面から接触解除させる場合に、転写シートが接触していた可動型の表面及び転写シートに静電気が発生する。いわゆる剥離帯電である。このとき、転写シートとパーティング面とは逆極性に帯電する。転写シートがポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂であれば、鋼材からなる可動型から接触解除されて、転写シートは正極に、可動型の表面は負極に帯電する。可動型の表面が剥離帯電により帯電するため、箔チリや雰囲気中に漂っているゴミや埃が可動型のキャビティ面に付着し易くなっている。箔チリは、樹脂部から基体シートを剥離させたときに生じる転写層の小片である。更に、箔チリは正極に帯電しているため、クーロン力により可動型の表面に引き寄せられ、可動型のキャビティ面によりいっそう付着し易くなっている。箔チリ、ゴミ、埃等の異物がキャビティ面に付着した状態で射出成形を行うと、樹脂成形品の表面にへこみ傷である打痕が発生する。上記異物は、転写シートにより樹脂成形品と直接接触していないため、樹脂成形品に付着して取り除かれることがない。したがって、一度打痕が発生すると連続して同一の打痕が発生し、連続して不良品を成形し続けるおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、パーティング面から転写シートを接触解除させたときの静電気の発生を低減させ、異物をキャビティ面に付着しにくくさせた射出成形用金型及びこれを用いた樹脂成形品の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、基体シート上に転写層を有する転写シートが型内に送り込まれ、射出成形と同時に、転写層が転写される樹脂成形品の製造に用いることができる射出成形用金型であって、固定型と、型締めによって固定型との間にキャビティを形成する可動型と、固定型のパーティング面及び可動型のパーティング面の少なくとも1つに設けられ、その設けられたパーティング面に対して、転写シートを接触及び接触解除させるクランプと、転写シートが接触するパーティング面の、型締め方向からみてその接触する転写シートと重なる部分に貼り付けられ、転写シートの接触解除による静電気の発生を低減させることができる帯電防止シートとを備えたものである。
このように構成すると、転写シートの接触解除による、転写シート及び転写シートが接触解除されるパーティング面の帯電量が減少する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、固定型は固定型側入子を含み、可動型は可動型側入子を含み、帯電防止シートは、固定型のパーティング面にあっては、固定型側入子より外方に貼り付けられ、可動型のパーティング面にあっては、可動型側入子より外方に貼り付けられたものである。
このように構成すると、型締め時において固定型と可動型とが接触しない部分に帯電防止シートが貼り付けられる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2の発明の構成において、帯電防止シートは、基体シートと同種の材質からなるものである。
このように構成すると、帯電防止シートと基体シートとの帯電率が同一となる。
請求項4記載の発明は、請求項1又は請求項2の発明の構成において、前記帯電防止シートは、前記パーティング面に接触する前の前記基体シートが正極に帯電している場合には、帯電列において前記基体シートより正極側に位置する材質からなり、前記パーティング面に接触する前の前記基体シートが負極に帯電している場合には、帯電列において前記基体シートより負極側に位置する材質からなるものである。
このように構成すると、転写シートをパーティング面から接触解除するときに、転写シートの帯電量が減少する。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の射出成形用金型を用いた樹脂成形品の製造方法であって、型開きした状態で、転写シートを射出成形用金型内に送り込む工程と、送り込まれた転写シートを、クランプにより帯電防止シートに接触させ、吸引によりキャビティ面に沿うように配置する工程と、配置された状態で型締めして、キャビティを形成する工程と、形成されたキャビティに溶融樹脂を射出して樹脂部を形成すると同時に、その樹脂部に転写層を転写して樹脂成形品を成形する工程と、成形された樹脂成形品を冷却して固化させる工程と、型開きして転写シートを、クランプにより帯電防止シートから接触解除させ、樹脂成形品を取り出す工程とを備えたものである。
このように構成すると、転写シートの接触解除による、転写シート及び転写シートが接触解除されるパーティング面の帯電量が減少する。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、転写シートの接触解除による、転写シート及び転写シートが接触解除されるパーティング面の帯電量が減少するため、キャビティに異物が付着しにくくなり、打痕等の不良品の発生を低減させることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、型締め時において固定型と可動型とが接触しない部分に帯電防止シートが貼り付けられるため、型締め時における可動型側入子と固定型側入子との接触調整が容易となる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、帯電防止シートと基体シートとの帯電率が同一となるため、剥離帯電による静電気の発生を簡単な構成により低減させることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、転写シートをパーティング面から接触解除するときに、転写シートの帯電量が減少するため、剥離帯電による静電気の発生を効果的に低減させることができる。
請求項5記載の発明は、転写シートの接触解除による、転写シート及び転写シートが接触解除されるパーティング面の帯電量が減少する。そのため、キャビティに異物が付着しにくくなり、打痕等の不良品の発生を低減させつつ、射出成形と同時に転写層が転写される樹脂成形品を製造することができる。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は、この発明の第1の実施の形態による射出成形用金型が適用される成形同時転写装置の概略構成を示した側面図である。
図1を参照して、成形同時転写装置10は、射出成形機と、その射出成形機に設置された射出成形用金型11及び転写シート送り装置12とを備えている。成形同時転写装置10は、転写シート送り装置12により、基体シート上に転写層を有する転写シート55を射出成形用金型11内に送り込んで、射出成形と同時に上記転写層を転写して樹脂成形品57を製造する装置である。
射出成形用金型11は、固定型17と、型締めによって固定型17との間にキャビティ24を形成する可動型18と、可動型18のパーティング面20に設けられ、パーティング面20に対して、転写シート55を接触及び接触解除させるクランプ25とを備えている。固定型17は射出成形機の固定盤15に固定され、可動型18は、射出成形機の可動盤16に固定されている。射出成形機の図示しない駆動手段により、可動型18が固定型17に対して水平方向に移動して型締めや型開きが行われる。可動型18の詳細については後述する。
転写シート送り装置12は、転写シート55を、可動型18のパーティング面20に沿って上方から下方に向かって走行と停止を繰り返しながら間欠的に送り込む装置である。転写シート送り装置12は、可動盤16の上部に設置された巻出し部30と、可動盤16の下部に設置された巻取り部40と、可動型18の上部に設置された送り方向センサ50と、可動型18の上部及び下部に設置された幅方向センサ51とを備えている。
巻出し部30は、射出成形用金型11内に転写シート55を巻き出す装置である。巻出し部30は、転写シート55の送出し方向両側に側壁を有するフレーム31と、フレーム31の側板の各々を掛け渡すように取り付けられたリール36、ガイドローラ37及びガイドローラ38とを備えている。リール36は図示しない駆動手段により速度制御されながら回転駆動され、リール36には、ロール状に巻かれた長尺の転写シート55がセットされる。リール36から巻き出された転写シート55が、ガイドローラ37及びガイドローラ38に、所定のテンションを付与されながら可動型18に対して所定の位置に送り込まれるように案内される。ガイドローラ37及びガイドローラ38は、転写シート55の走行に従動して回転する。フレーム31は、側面視L字状の折曲げ板からなる連結部材32と、ブロック34及びレール35からなるスライドガイドとを介して、可動盤16の上部に設置されている。連結部材32は、可動盤16に固定され、連結部材32の上面にレール35が固定されている。又、フレーム31の下面にブロック34が固定されている。レール35に対してブロック34が摺動することにより、フレーム31即ち巻出し部30が転写シート55の幅方向(紙面に貫通する方向)に移動可能となっている。
巻取り部40は、上記巻出し部30から巻き出された転写シート55を、射出成形用金型11を介して巻き取る装置である。巻取り部40は、転写シート55の送出し方向両側に側壁を有するフレーム41と、フレーム41の側板の各々を掛け渡すように取り付けられたガイドローラ47、ガイドローラ48、ガイドローラ49及び巻取りローラ46とを備えている。巻取りローラ46は、図示しない駆動手段によりトルク制御されながら回転駆動され、巻取りローラ46には、巻出し部30から射出成形用金型11内を介して送られてきた転写シート55が巻き取られる。転写シート55は、ガイドローラ47、ガイドローラ48及びガイドローラ49により、所定のテンションを付与されながら巻取りローラ46に案内される。ガイドローラ47、ガイドローラ48及びガイドローラ49は、転写シート55の走行に従動して回転する。フレーム41は、フレーム31と同様に、側面視L字状の折曲げ板からなる連結部材42と、ブロック44及びレール45からなるスライドガイドとを介して、可動盤16の下部に設置されている。そして、フレーム41即ち巻取り部40が転写シート55の幅方向に移動可能となっている。又、ガイドローラ47及び巻出し部30のガイドローラ38の位置が、可動型18のパーティング面20と転写シート55との距離を決定する。
送り方向センサ50は、転写する図柄に合わせて一定の間隔で転写シート55に形成された点状の送り方向マークを検出するセンサである。送り方向センサ50がこの送り方向マークを検出すると、走行している転写シート55が、転写シート55に形成された図柄と可動型18のキャビティ面23とが一致するように所定の位置で停止する。具体的には、送り方向センサ50が送り方向マークの前端を検出すると、転写シート55の走行速度を減速させ、その後送り方向マークの後端を検出すると転写シート55を停止させる。
幅方向センサ51は、転写シート55の長手方向に転写シートの側部に形成された連続した線状の幅方向マークを検出するセンサである。可動型18の上部に設置された幅方向センサ51と可動型の下部に設置された幅方向センサ51の2つのセンサにより幅方向マークを検出して、転写シート55の送り方向に対する傾きが調整される。具体的には、転写シート55が上記送り方向センサ50により送り方向に対しては停止した状態で、転写シート55をその幅方向に移動させ、上下2つの幅方向センサ51が幅方向マークの一方側端を検出すると、転写シート55の移動速度を減速させる。そして、上下2つの幅方向センサ51が幅方向マークの他方側端を検出すると、転写シート55の幅方向の移動を停止させる。尚、幅方向に対する転写シート55の移動距離は短いため、上下2つの幅方向センサ51が最初に幅方向マークの一方側端を検出したときに、転写シート55の移動を停止させてもよい。
転写シート55は、巻出し部30のリール36から巻き出され、ガイドローラ37及びガイドローラ38に案内された後、上述した送り方向センサ50と幅方向センサ51とにより所定の位置に位置決めされながら、可動型18のパーティング面20に沿って停止と走行が繰り返される。そして、ガイドローラ47、ガイドローラ48及びガイドローラ49に案内されて巻取り部40の巻取りローラ46に巻き取られる。転写シート55の幅方向の移動は、巻出し部30と巻取り部40の移動により行われる。
転写シート55は、基体シート上に、射出成形と同時に樹脂部56に転写される転写層が形成されたものである。転写層には、樹脂成形品57の外表面を構成し図柄層等を保護する剥離層、図柄や送り方向マークや幅方向マークが表現された図柄層、樹脂部56と転写層との接着性を向上させる接着層、図柄層を保護したり層間密着性を向上させたりするアンカー層等がある。更に、基体シートからの転写層の剥離性を向上させる場合には、基体シートと転写層との間に離型層が形成される。
基体シートには、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、アクリル等の樹脂シート、金属箔、グラシン紙、コート紙、セロハン等のセルロース系シート等の材質が使用される。
剥離層には、アクリル(PMMA)系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂等のコポリマー等が使用される。剥離層に硬度を持たせ樹脂成形品57の耐擦傷性を向上させる場合には、紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂等が使用される。剥離層は、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法等により基体シート上に印刷される。
図柄層は、樹脂をバインダーとして顔料や染料等の着色材を含有した着色インキにより形成される。バインダーとして使用される樹脂は、ポリビニル系樹脂、ポリアミド(PA)系樹脂、ポリエステル系樹脂、PMMA系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂等がある。図柄層は、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法等により剥離層上に印刷される。又、図柄として金属光沢を表現したい場合は、図柄層は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、鍍金法等により形成される金属薄膜層により構成される。図柄層は、表現したい図柄に応じて、全面的に設定したり部分的に設定したりする。
樹脂部56は、成形品の目的に合わせた材質が使用される。例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、PMMA、ポリスチレン(PS)、スチレンアクリロニトリル(AS)、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、PP、PET樹脂等である。
離型層には、メラミン系樹脂等が使用され、接着層には、樹脂部56の材質に適した感熱性や感圧性を有する樹脂、例えば、樹脂部56がPMMA樹脂であればPMMA樹脂が使用され、アンカー層には、熱硬化ウレタン樹脂等が使用される。離型層、接着層及びアンカー層は、グラビア印刷法、スクリーン印刷法等により印刷される。
次に、可動型18の詳細について説明する。
図2は、その(1)が図1で示した可動型の概略構成を示した正面図であり、その(2)がその(1)で示したII−IIラインの断面図である。
図2の(1)及び(2)を参照して、可動型18は、パーティング面20の中央に正面視矩形形状の可動型側入子22が埋設され、可動型側入子22の中央に正面視矩形形状の凹状からなるキャビティ面23が形成されている。キャビティ面23の上方及び下方に可動型側入子22を跨ぐようにしてクランプ25が設けられている。クランプ25とパーティング面20との間を転写シート55が搬送される。可動型側入子22の上方及び下方のパーティング面20、即ち図2の(1)で示した斜線部分に、帯電防止シート60が貼り付けられている。換言すれば、帯電防止シート60は、転写シート55が接触するパーティング面20の、型締め方向からみてその接触する転写シート55と重なる部分に貼り付けられ、更には、可動型側入子22より外方に貼り付けられている。図2の(1)で示した斜線部分は、それ以外の部分より段落ちしており、送り込まれる転写シート55を接触させないようにするために型締め時において固定型17と可動型18とが接触しない部分となっている。この接触しない部分に帯電防止シート60が貼り付けられ、帯電防止シート60の表面が可動型側入子22のパーティング面20より突出することないため、型締め時における可動型側入子22と固定側側入子21との接触調整が容易となる。尚、転写シート送り装置12が固定型17側に設置され、転写シート55が固定型17のパーティング面19に接触する場合には、帯電防止シート60は固定型側入子21より外方に貼り付けられることとなる。
帯電防止シート60は、その材質が転写シート55の基体シートの材質に対応して決定される。基体シートの材質がPET樹脂であれば、帯電防止シート60には同種の材質であるPET樹脂を使用する。あるいは、基体シートの材質がPET樹脂であり、パーティング面20に接触する前の基体シートが正極に帯電している場合、帯電防止シート60には、帯電列において基体シートの材質より正極側に位置する材質、例えばナイロン(登録商標)を使用する。あるいは、基体シートの材質がPET樹脂であり、パーティング面20に接触する前の基体シートが負極に帯電している場合、帯電防止シート60には、帯電列において基体シートの材質より負極側に位置する材質、例えばテフロン(登録商標)を使用する。厚みは、例えば38μmや50μmのものが使用される。尚、帯電防止シート60は直接パーティング面20に貼り付けられているが、帯電防止シート60を予め薄板に貼り付けて剛性をもたせて、その薄板をパーティング面20に取り付けてもよい。このように構成すれば、他の金型への転用が容易となり、又、帯電防止シート60の取付け状態を容易に安定させることができる。
次に、射出成形用金型11を用いた樹脂成形品57の製造方法について説明する。
図3は、図1で示した射出成形用金型を用いた樹脂成形品の製造工程を示した概略図である。
図3の(1)を参照して、図3の(1)で示した状態になる前に、先ず、型開きした状態で、転写シート55が転写シート送り装置12により射出成形用金型11内に送り込まれる。キャビティ面23と転写シート55に形成された図柄が一致するように転写シートを配置する。このとき、転写シート55は、先ず高速で送り込まれ、その後低速となり図柄が一致するように送り込まれる。次に、クランプ25を可動型18のパーティング面20に向かって移動させることにより転写シート55をパーティング面20に接触させる。即ち、クランプ25を移動させることにより、転写シート55を帯電防止シート60に接触させる。そして、吸引により、転写シート55をキャビティ面23に沿うように配置する。尚、この発明において転写シート55を帯電防止シート60に「接触」させるとは、転写シート55と帯電防止シート60とが実際に接触している場合だけでなく、実際に接触しているわけではないが、型締めした状態において転写シート55と帯電防止シート60とが近接している場合も含む。次に、図3の(1)で示したように、固定型17と可動型18とを型締めしてキャビティ24を形成する。次に、その形成されたキャビティ24に溶融樹脂を射出して樹脂部56を形成すると同時に、樹脂部56に転写シート55の転写層が転写して樹脂成形品57が形成される。次に、成形された樹脂成形品57を冷却して固化させる。
次に、図3の(2)を参照して、型開きして、転写シート55から転写層を剥離させる。次に、図3の(3)を参照して、クランプ25を可動型18のパーティング面20から離れる方向に移動させることにより転写シート55をパーティング面20から接触解除させる。即ち、クランプ25を開放させることにより、転写シート55を帯電防止シート60から接触解除させる。次に、図示しないロボット等により樹脂成形品57が射出成形用金型から取り出される。このようにして、基体シート上に転写層を有する転写シート55が型内に送り込まれ、射出成形と同時に、その転写層が転写される樹脂成形品57は製造される。
次に、射出成形中の転写シートの電位の変化について説明する。
図4は、その(1)が図1で示した射出成形用金型を用いた樹脂成形品の製造工程における転写シートの電位と時間との関係を示した図であり、その(2)がその(1)に除電器の使用を加えた場合の図である。
図4の(1)を参照して、縦軸には、型内に送り込まれた転写シート55の電位が採られ、横軸には、経過時間が採られている。実線のデータ線は、図2で示したように帯電防止シート60が貼り付けられた射出成形用金型11を用いて樹脂成形品57を製造した場合であり、破線のデータ線は、射出成形用金型11において帯電防止シート60が貼り付けられていない状態の場合である。実線のデータ線も破線のデータ線も射出成形サイクルに合わせて転写シート55の電位が変化している。転写シート55の上記電位は、射出成形用金型11の下方近傍において静電気センサを用いて検出した。点Aから点B、C、D及びEを通過して次ぎの点Aに戻るまでが1つの樹脂成形品57が製造される1つの射出成形サイクルである。
点Aから点Bまでが、型開きした状態でクランプ25を開放して、転写シート55を可動型18のパーティング面20から接触解除させたときの状態である。同時に、成形された樹脂成形品57を取り出している。次に、点Bから点Cまでが、次の図柄をキャビティ面23に配置するために、転写シート55を高速で下方に送っている状態である。次に、点Cから点Dまでが、転写シート55を低速で下方に送っている状態である。次に、点Dから点Eまでが、クランプ25を閉じて転写シート55をパーティング面20に接触させ、吸引によりキャビティ面23に沿って密着させた状態である。次に、点Eから点Aまでが、型締めして射出成形を行っている状態である。電位の大きさは相違するが、射出成形サイクル毎の電位の変化に対する射出成形用金型11及び転写シート55の動作状態は、実線のデータ線と破線のデータ線とで同一である。
図4の(1)の実線のデータ線を参照して、点Bのとき、即ちクランプ25を開放して、転写シート55を可動型18のパーティング面20から接触解除させたときに電位が急激に変化して最も高くなっている。そこから、点Bから点Cまでの転写シート55の高速送りに伴って、電位が急激に低くなり、点Cから点Dまでの転写シート55の低速送りに伴って、電位が緩やかに低くなっている。更に、点Dから点Eまでの型締めしてから射出成形している間に点Aのもとの電位の大きさまで戻っている。図4の(1)の破線のデータ線も、電位の大きさは相違するが、同様に変化している。ここで、実線のデータ線と破線のデータ線を比較してみると、実線のデータ線は、帯電防止シート60が使用されているため、点A、即ち電位の最高値が低くなっていることがわかる。
図4の(2)を参照して、図4の(2)は、射出成形用金型11の金型内雰囲気に除電器により空気イオンを供給した場合の転写シート55の電位の変化を示している。実線のデータ線は、図2で示したように帯電防止シート60が貼り付けられた射出成形用金型11を用いて樹脂成形品57を製造した場合であり、破線のデータ線は、射出成形用金型11において帯電防止シート60が貼り付けられていない状態の場合である。実線のデータ線と破線のデータ線とを比較してみると、点B、即ち電位の最高値はほぼ同じ大きさとなっているが、実線のデータ線は、点A、電位の最低値が低くなり、その直前の点Eの状態のときの電位も低くなっている。又、図4の(1)の実線データと図4の(2)の実線データを比較してみると、全体的に電位が下がると供に、電位の最低値から最高値までの変化幅も小さくなっていることがわかる。具体的には、電位の最高値が約9.5kVから約6kVへと約3.5kV低くなり、電位の最低値が約4kVから約1.8kVへと約2.2kV低くなっている。
以上から上記のように構成される射出成形用金型11を用いた樹脂成形品57の製造方法では、転写シート55の接触解除による、転写シート55及び転写シート55が接触解除されるパーティング面20の帯電量が減少する。そのため、クーロン力により異物が引き寄せられてキャビティ面23への異物が付着するといった現象も発生しにくくなり、樹脂成形品57の表面に発生する打痕等の不良品の発生を低減させつつ、射出成形と同時に転写層が転写される樹脂成形品57を製造することができる。除電器を使用して、射出成形用金型11の金型内雰囲気に空気イオンを供給すれば、更に転写シート55の帯電量を減少させることができる。
帯電防止シート60に上記基体シートと同種の材質からなるものを使用すれば、帯電防止シート60と上記基体シートとの帯電率が同一となる。そのため、転写シート55をパーティング面20から接触解除させたときの剥離帯電による静電気の発生を簡単な構成により低減させることができる。
帯電防止シート60に、パーティング面20に接触する前の上記基体シートが正極に帯電している場合には、帯電列において上記基体シートより正極側に位置する材質を使用し、逆に、パーティング面20に接触する前の上記基体シートが負極に帯電している場合には、帯電列において上記基体シートより負極側に位置する材質を使用すれば、転写シート55をパーティング面20から接触解除させるときに、剥離帯電により通常帯電する極性と転写シート55に帯電していた極性が反対極性になり反発し合うため、積極的に転写シート55の帯電量が減少する。そのため、剥離帯電による静電気の発生を効果的に低減させることができる。
図5は、その(1)がこの発明の第2の実施の形態による射出成形用金型の可動型の概略構成を示した正面図であり、その(2)がその(1)で示したV−Vラインの断面図である。先の第1の実施の形態の図2に対応した図である。基本的な構成は第1の実施の形態による射出成形用金型11と共通するので、異なる点を説明する。
図5を参照して、第1の実施の形態では、帯電防止シート60が可動型側入子22より外方に貼り付けられていたが、第2の実施の形態による射出成形用金型61では、キャビティ面23を除く可動型側入子22部分も含めて帯電防止シート70が貼り付けられている。換言すれば、帯電防止シート70は、転写シート55が接触するパーティング面20の、キャビティ面23を除いて、型締め方向からみてその接触する転写シート55と重なる部分全面に貼り付けられている。このように構成すれば、転写シート55と可動型のパーティング面20とは接触することがなくなり、接触するのは帯電防止シート70となる。したがって、転写シート55がパーティング面20から接触解除したときの剥離帯電による静電気の帯電量を効果的に低減させることができる。
尚、上記の各実施の形態では、可動型側に転写シート送り装置が設置され可動型側に転写シートが接触及び接触解除されているが、転写シートが接触及び接触解除されるパーティング面に帯電防止シートが貼り付けられていれば、固定型側に転写シート送り装置が設置され固定型側に転写シートが接触及び接触解除されてもよく、可動型と固定型の双方に転写シート送り装置が設置され双方に別々の転写シートが接触及び接触解除されてもよい。
又、上記の各実施の形態では、帯電防止シートが転写シートの幅より大きくなるように設定されているが、型締め方向からみて転写シートと重なる部分に帯電防止シートが所定の面積以上貼り付けられていれば、帯電防止シートが転写シートの幅より小さくてもよい。又、入子より上方のみに貼り付け、入子より下方には貼り付けない等帯電防止シートを部分的に貼り付けてもよい。所定の面積とは、帯電防止シートの有無により転写シート及び転写シートが接触するパーティング面の剥離帯電の帯電量が変化する程度の大きさである。
更に、上記の各実施の形態では、転写シートは鉛直方向に送り込まれているが、パーティング面に沿っていれば、転写シートは水平方向等他の方向に送り込まれてもよい。
更に、上記の各実施の形態では、1種類の樹脂を使用する1色成形機が用いられているが、射出成形と同時に転写層が転写される樹脂成形品を製造することができれば、複数の種類の樹脂を使用する2材成形機等の多色成形機を用いてもよい。
この発明の第1の実施の形態による射出成形用金型が適用される成形同時転写装置の概略構成を示した側面図である。 その(1)が図1で示した可動型の概略構成を示した正面図であり、その(2)がその(1)で示したII−IIラインの断面図である。 図1で示した射出成形用金型を用いた樹脂成形品の製造工程を示した概略図である。 その(1)が図1で示した射出成形用金型を用いた樹脂成形品の製造工程における転写シートの電位と時間との関係を示した図であり、その(2)がその(1)に除電器の使用を加えた場合の図である。 その(1)がこの発明の第2の実施の形態による射出成形用金型の可動型の概略構成を示した正面図であり、その(2)がその(1)で示したV−Vラインの断面図である。
符号の説明
11,61 射出成形用金型
17 固定型
18 可動型
19,20 パーティング面
21 固定型側入子
22 可動型側入子
23 キャビティ面
24 キャビティ
25 クランプ
55 転写シート
57 樹脂成形品
60,70 帯電防止シート

Claims (5)

  1. 基体シート上に転写層を有する転写シートが型内に送り込まれ、射出成形と同時に、前記転写層が転写される樹脂成形品の製造に用いることができる射出成形用金型であって、
    固定型と、
    型締めによって前記固定型との間にキャビティを形成する可動型と、
    前記固定型のパーティング面及び前記可動型のパーティング面の少なくとも1つに設けられ、その設けられたパーティング面に対して、前記転写シートを接触及び接触解除させるクランプと、
    前記転写シートが接触するパーティング面の、型締め方向からみてその接触する前記転写シートと重なる部分に貼り付けられ、前記転写シートの接触解除による静電気の発生を低減させることができる帯電防止シートとを備えた、射出成形用金型。
  2. 前記固定型は固定型側入子を含み、
    前記可動型は可動型側入子を含み、
    前記帯電防止シートは、前記固定型のパーティング面にあっては、前記固定型側入子より外方に貼り付けられ、前記可動型のパーティング面にあっては、前記可動型側入子より外方に貼り付けられた、請求項1記載の射出成形用金型。
  3. 前記帯電防止シートは、前記基体シートと同種の材質からなる、請求項1又は請求項2記載の射出成形用金型。
  4. 前記帯電防止シートは、前記パーティング面に接触する前の前記基体シートが正極に帯電している場合には、帯電列において前記基体シートより正極側に位置する材質からなり、前記パーティング面に接触する前の前記基体シートが負極に帯電している場合には、帯電列において前記基体シートより負極側に位置する材質からなる、請求項1又は請求項2記載の射出成形用金型。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の射出成形用金型を用いた樹脂成形品の製造方法であって、
    型開きした状態で、前記転写シートを前記射出成形用金型内に送り込む工程と、
    前記送り込まれた転写シートを、前記クランプにより前記帯電防止シートに接触させ、吸引によりキャビティ面に沿うように配置する工程と、
    前記配置された状態で型締めして、前記キャビティを形成する工程と、
    前記形成されたキャビティに溶融樹脂を射出して樹脂部を形成すると同時に、その樹脂部に転写層を転写して樹脂成形品を成形する工程と、
    前記成形された樹脂成形品を冷却して固化させる工程と、
    型開きして前記転写シートを、前記クランプにより前記帯電防止シートから接触解除させ、前記樹脂成形品を取り出す工程とを備えた、樹脂成形品の製造方法。
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