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JP5135628B2 - 発振子およびそれを用いた発振器 - Google Patents

発振子およびそれを用いた発振器 Download PDF

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Description

本発明は、MEMS技術を用いた発振子およびそれを用いた発振器に関するものである。
携帯電話等に代表される携帯情報端末機器等の種々の電子部品の小型化と高精度化の要求が高まっている中で、この様な携帯情報端末機器には小型でしかも安定な高周波信号源が必要不可欠である。
この要求を満足させるための代表的な電子部品が水晶振動子である。水晶振動子は、良好な結晶の安定性から、発振子の品質の指標である共振先鋭度(即ちQ値)が極めて大きく、10000を超える事が知られている。これが、無線携帯機器、パーソナルコンピュータ等の安定な高周波信号源として、広く水晶振動子が利用されている理由である。
しかし、この水晶振動子は、近年のより一層の小型化の要求を十分に満足させる事ができない事も明らかになってきている。
そこで近年、水晶振動子の代わりに、シリコンを用いたMEMS(Micro-Electro-Mechanical-System)技術により形成された振動子を用いた高Q値を有するマイクロスケール・メカニカル共振器が開発されている。このマイクロマシニングにおける最近の進歩は、通信及び時計(タイムキーパ)アプリケーションで用いられる高安定な発振器のサイズの縮小及びコストの低減を可能としている。
特に、シリコンで形成された表面マイクロメカニカル共振器として、10000を超えるQ値を有し、MF〜VHF周波数間にて発振可能であるICコンパチブルの発振器が多結晶シリコンを構造材料にて動作が実証されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、表面マイクロマニシング及び集積回路を組み合わせるプレーナ処理を用い、共振器及びこの発振を維持する周辺回路の全てがワンチップにて集積化されたマイクロメカニカル発振器も、高いQ値にて動作が実証されている(例えば、非特許文献2参照)。
C.T.-c.Nguyen, "Frequency-Selective MEMS for Miniaturized Low-Power Communication Devices (invited)," IEEE Trans. MICROWAVE THEORY TECH., Vol.47, No.8, pp.1486-1503, August 1999 C.T.-c.Nguyen and R.T.Howe, "An Integrated CMOS Micromechanical Resonator High-Q Oscillator," IEEE SOLID-STATE CIRCUITS, Vol.34, No.4, pp.440-445, April 1999
しかしながら、上述したメカニカル発振器は、例えば図5に示すように、発振子32において、固定電極33a,33b(駆動用電極及び検出用電極)の凸部40a,40bと振動片36との対向部分には空隙を有し、振動片36の機械的寸法とヤング率及び密度で機械的な共振周波数が設定される。この空隙にて静電容量素子を形成している。
さらに、静電容量を形成する上記対向部分以外に、固定電極33a,33b、及び発振片36を振動可能とするよう発振片36の両端を固定する振動子アイランド34a,34bとにおける寄生容量が上記静電容量素子に合算し存在している。
したがって、メカニカル発振器は、例えば駆動用電極を固定電極33aとし、検出用電極を固定電極33bとすると、発振状態において、対向した検出用電極33bと振動子との距離の変化による容量変化を、検出用電極33bで検出して検出信号として取り出すことになるが、駆動信号が駆動用電極33aに印加された際に、駆動用電極33aから検出用電極33bへの上記寄生容量の増加分によるクロストークの増加を上記検出信号に含むこととなる。
これにより、従来のメカニカル発振器は、発振駆動する際、寄生容量の影響が大きくQ値の低下を招くこととなり、安定的な発振が行えなくなる欠点を有している。
また、上述したように、同一基板上に他の回路を形成する場合、この他の回路が動作することにより、固定電極33a,33bと他の回路との間に存在する寄生容量の影響により、検出用電極33bを介して発振器の増幅回路に対する干渉が生じ、安定的な発振が行えなくなり、異常発振を起こす欠点を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、メカニカル発振器における固定電極と振動子からなる発振子に対し、共振周波数を設定する容量結合以外の固定電極と振動子との寄生容量を抑制し、安定した発振を行う発振子及びそれを用いた発振器を提供することを目的とする。
本発明の発振子は、端部が固定されて長尺状に形成された振動子と、該振動子の長尺方向に対し垂直方向において、前記振動子と対向する対向部を有する固定電極と、前記固定電極と前記振動子との対向領域に設けられ、該対向部と振動子とが対向する部分に窓部を有するシールドとを有する。
本発明の発振子は、前記シールドが前記窓部を除く前記固定電極の外周部全体に設けられていることを特徴とする。
本発明の発振子は、前記シールドが前記窓部を除く前記振動子の外周部全体に設けられていることを特徴とする。
本発明の発振器は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発振子と、該発振子の共振周波数にて発振して、発振信号を出力する発振回路とを有することを特徴とする。
本発明の発振器は、前記発振器のシールドに予め設定された電位が印加されていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、振動子と固定電極における対向部との部分のみが窓部として開放されたシールドを、振動子と固定電極との間に設けているため、共振周波数を設定する容量値を決定する部分のみが容量結合し、共振周波数の設定に寄与する上記対向部分以外おける電界を遮蔽するため、駆動信号による検出用電極にたいするクロストークの原因となる寄生容量の形成を抑制し、Q値の高い安定した発振子を提供することができる。
という効果が得られる。
また、本発明によれば、発振器の増幅回路に対する、同一基板上に形成された他の回路からの干渉が抑制され、異常発振などを防止して安定した発振器を提供することができる。
という効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態による発振子を図面を参照して説明する。図1は同実施形態による発振子を用いた発振器の構成例を示す斜視図である。また、図2は図1の発振器を構成する発振子の構成を示すものであり、図2(a)が平面図であり、図2(b)が図1のA−A’線に沿う断面図である。図5の従来例と同様な構成には同一の符号を付してある。
なお、本実施形態では、携帯電話や携帯情報端末機器等の種々の電子部品に用いられる発振器として説明する。また、以下に示す各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を異ならせてある。
図1において、発振子30は、シリコン支持層11と、二酸化珪素(SiO、以下、酸化膜)のBOX(Buried Oxide)層12と、シリコン活性層44とが順次積層された、いわゆるSOI(Silicon−On−Insulator)基板45を用いて半導体プロセス技術(例えば、MEMS技術)によって製造されるものである。
ただし、SOI基板45に限らず、シリコン等の半導体基板で発振子30を製造しても構わない。これらの層の内、シリコン活性層44にはシリコン支持層11の外周に沿って立ち上がるフレーム31と、このフレーム31の内側に配置された振動子32及び一対の固定電極33a,33bとが構成されている。固定電極33a,33b及び振動子32は上記シリコン(例えば、上記シリコン活性層44)などの導体にて上記BOX層12上に形成され、図示しないがワイヤボンディングする部分には電極(金属などの導体で形成)が形成されている。
本実施形態において、振動子32は振動片36が振動自在に両持ち梁にて構成されているが、一方が固定された片持ち梁(カンチレバー)の構成でも良い。
そして、上述したように、シリコン支持層11上に積層されたBOX層12上にIC基板20が載置され、発振子30の振動子36及び固定電極33a,33bとボンディングワイヤ52、53、55により、IC回路21における各電極パッドに電気的に接続されている。
本実施形態においては、シリコン支持層11を介してIC基板20と発振子30とが一体的にパッケージングされている。
したがって、シリコン支持層11は、IC基板20も同時に支持する共通基板として機能する。なお、IC基板20はフレーム31に対して若干の隙間を空けた状態で載置されている。
また、図2(a)に示すように、振動子32は、平面視略I字状のものであり、振動子アイランド34a及び34b(ベース部)と、この振動子アイランド34a及び34bそれぞれに基端部35a及び35bを介して両持ち状に支持された振動片36とを備えている。
振動子アイランド34a及び34bは、平面視矩形状のものであり、シリコン支持層11上にBOX層12を介して形成されている。この振動子アイランド34aは、上述したIC21の電極パッドとボンディングワイヤ53を介して電気的に接続されることにより、振動子32に予め設定された電圧が印加されるように構成されている。
振動片36は、振動部アイランド34a及び34bに、その基端部35a、35bそれぞれが支持されるとともに、振動子アイランド34aの長手方向に沿う側面34dに直交するX方向(一方向)に、振動子アイランド34bに対して延出しているものである。また、振動片36は、その下面36aとシリコン支持層11の上面11aとの間にギャップを有しつつ(図2(b)参照)延出しており、その延出方向(X方向)と直交するY方向(振動片36の幅方向(他方向))に振動可能に構成されている。
振動子32の両側方には、振動子の長尺方向に対して垂直方向に、振動子32に対してギャップdを空けた状態で、この振動子32を間に挟むように一対の固定電極部33a,33bが配置されている。一対の固定電極部33a,33bは、振動片36の幅方向に沿って形成されている。固定電極部33a,33b各々は、振動片36の長尺方向の側面41a,41bそれぞれに対して対向する凸部40a、40b(対向部)を備え、この凸部40a、40bと振動片36の対向している部分がギャップdの間隙を有している。ここで、側面41aが凸部40aが対向し、側面41bが凸部40bと対向している。振動片36両側の側面41a,41b各々と、凸部40a、40bの側面48a,48bとの対向するの幅及び高さ(対向面積)、及び上記ギャップdにより、振動子32及び凸部40a、40bによる静電容量素子の容量値が設定される。ここで、上記静電容量素子は、振動片36両側の側面41a,41b各々と、凸部40a、40bの側面48a,48bとの対向している領域を指している。
シールド50は導電体(例えば、アルミニウムなどの金属、あるいは不純物がドーピングされた多結晶シリコンなど)で形成された壁状の構造を有しており、振動子アイランド34a及び34bと、電極部33a,33bとの対向する間隙部分、すなわち振動子アイランド34a及び34bと、電極部33a,33bとが対向する領域に形成されている。このシールド50の固定電極及び振動子アイランド方向の厚さは、固定電極と振動子アイランドとの間隙より薄い。また、振動片36が振動する領域(すなわち、振動片36(基端部35a、35bを含む)と取凸部40a及び40bの対向している領域)以外、すなわちシールド50が形成される領域には酸化膜などの絶縁膜が、シールド50と、固定電極及び振動子アイランドとの間に形成されており、シールド50と固定電極及び振動子アイランドとは電気的に絶縁されている。
ここで、振動片36の側面41a,41bと、凸部40a、40bの側面48a,48bとの対向する部分が、シールド50の窓として明けられている。このシールド50は電極51によりボンディングワイヤ54を介してIC21の電極パッドに電気的に接続され、低インピーダンスの電源などから予め設定された電圧が印加されている。これにより、シールド50が形成されている固定電極及び振動子アイランドとの間に生成される電界は遮蔽され、この領域における寄生容量を抑制することができる。この結果、例えば、固定電極33aを駆動用電極とし、固定電極33bを検出用電極とした場合、駆動用電極に振動片36を静電引力あるいは静電斥力により駆動させる駆動電圧が印加された際、この駆動電圧による電界を遮蔽するため、検出用電極に対する駆動電圧によるクロストークを低減させることができる。このシールド50に対して印加する電位については後述する。
また、シールド50は図2(a)に示すように、部分シールド50aとして振動子アイランド34a及び34bと、固定電極部33a,33bとの対向する領域の間隙に形成するパターン1の構成がある。
また、部分シールド50a及び部分シールド50bの組合せとして、凸部40a、40bの側面48a,48bの部分が窓として明けられている部分を除き、電極部33a,33b全体を囲むパターン2の構成がある。
また、部分シールド50a、部分シールド50b及び部分シールド50cの組合せとして、側面48a,48bの部分が窓として明けられている部分を除き、電極部33a,33b及び振動子アイランド34a及び34bを囲むパターン3の構成がある。
上述したパターン1からパターン3の構成のいずれを用いても良いが、パターン1、パターン2、パターン3によりクロストークに対する抑制効果が異なる。
例えば、固定電極33aが振動片36の駆動用電極とし、固定電極33bを振動片36の振動を検出する検出用電極とした場合にて説明する。
発振器10において、IC21の発振回路(後述)が検出用電極33bにて検出した振動片36の振動を検出し、その検出した電圧をIC21の発振回路(における増幅回路)が増幅し、駆動用電極33aに駆動電圧を印加し、バイアス電圧によりバイアスされている振動片36を静電引力及び静電斥力により駆動する。
このとき、駆動用電極33aに印加された電圧により、駆動用電極33aと容量結合している(寄生容量を有している)振動子アイランド34a及び34bと検出用電極33bとに対してクロストークが発生し、不安定な発振状態に陥る。
しかしながら、本実施形態においては、パターン1のシールドを採用しているため、駆動用電極33aと振動子アイランド34a及び34bとの対向部分、振動子アイランド34a及び34bと検出用電極33bとの対向部分における電界が遮蔽され、最も大きな容量結合が抑制されるので、クロストークを従来に比較して低減させることができる。
また、パターン2のシールドを採用した場合、駆動用電極33aから振動子アイランド34a及び34bと検出用電極33bとに対し、シールド50aを回り込み、振動子アイランド34a及び34bと検出用電極33bに達する電界を遮蔽することができ、かつ外部回路(IC21等)からの電界をも遮蔽することができ、パターン1に対してよりクロストークを抑制することができる。
また、パターン3のシールドを採用した場合、パターン2に加えて、振動子アイランド34a及び34bに対する上記外部回路からの電界を遮蔽することができ、パターン1及び2に対してよりクロストークを抑制することができる。
また、固定電極部33a,33bは、すでに述べたように、シリコン支持層11上にBOX層12を介して形成されており、その側面48a,48bが、振動片36の側面41a、41bに対して平行にギャップdを有しつつ、振動子32の側方を囲むように形成されている。
なお、発振器10には、通常、発振子30におけるフレーム31の内側を真空状態に維持するため、発振子30を覆うように封止基板が設けられるが、本実施形態の各図においては、説明をわかり易くするため、本実施形態においては封着基板の記載を省略する。
次に、本実施形態の発振器10の動作について、図1及び図3を用いて説明する。
以下において、固定電極33aが振動片36の駆動用電極とし、固定電極33bを振動片36の振動を検出する検出用電極とした場合にて説明するが、固定電極33a、33bいずれを検出用電極、駆動用電極としても良い。
発振回路22は、インバータB1、B2、B3と、負荷抵抗R1、R2、R3と、コンデンサC1、C2とから構成されている。
インバータB1、B2及びB3は、インバータB1及びB2の間にコンデンサC1を、インバータB2及びB3の間にコンデンサC2を、直流成分カット用の容量として各々介挿し、直列に接続されている。また、負荷抵抗R1、R2、R3各々は、インバータB1、B2、B3それぞれに並列に接続されている。
インバータB3の入力端子が発振回路22の入力となり、インバータB1の出力端子が発振回路22の出力となり、発振周波数にて正帰還をかける。
発振回路22の出力は駆動用電極33aにワイヤボンディング52を介して接続され、発振回路22の入力は検出用電極33bにワイヤボンディング55を介して接続されている。
まず、図3にIC21内に形成されている発振回路22を示す、図示しない外部電源から電気回路を介してIC21に電圧を印加し、制御信号を入力する。
これにより、IC21は、制御信号に対応して、ボンディングワイヤ53を介して振動子32に対してバイアス電圧Vbを印加する。
この結果、発振回路22は、固定電極部33a及び33b間において、両者の間の振動片36の不安定状態により検出用電極33bに発生する微少な電圧の揺らぎを増幅し、増幅した電圧を駆動用電極33aに印加し、正帰還をかけることで、機械的な共振部にて透過した周波数が数m秒にて発振状態となっていく。
継続的な発振が開始されると、安定した駆動電圧が駆動用電極33aに印加され、振動片36との間に静電引力あるいは斥力が交互に発生する。
その結果、振動片36が、Y方向(振動片36の長尺方向に対して垂直方向)、つまり振動子36の両側方にギャップdを介して配置された一対の固定電極部33a,33b各々の凸部40a,40bに接近離間するように振動することとなる。ここで、振動片36は上記駆動電圧により、凸部40aとの間に生じる静電引力及び斥力により振動する。
振動片36が振動すると、振動片36と電極部33bとの間のギャップが変化し、振動片36と検出用電極33bとの間の静電容量素子の静電容量が変化する。そして、発振回路22は、その静電容量素子の静電容量の変化を電圧変化として検出用電極33bにより検出し、その検出した電圧を検出信号として入力し、この検出信号の電圧を増幅して位相を180°ずらして駆動用電極33aに対して駆動電圧として出力する。
このとき、シールド50に対して、電圧を印加するが図4に示すようにこの構成として、図4(a)の場合、IC21を駆動するグランド(VS)あるいは駆動電源(Vdd)などのインピーダンスの低い電源へ接続し、図4(b)の場合、振動子32に印加する電圧Vbのインピーダンスの低い電源へ直接に接続し、図4(c)の場合、検出用電極33bの電圧を増幅器B4により電力増幅(1倍の電圧増幅)を行い、シールド40に出力させる構成がある。
図4において、バイアス電圧の電源と振動子アイランド34aとの間に介挿されているインピーダンス素子200は、例えば抵抗またはインダクタであり、振動子32に対して大電流の流入及び流出を防止するための電流量を制御するために設けられている。図4(c)の場合、上記インピーダンス素子200を介さず、直接にバイアスVbを出力する電源に、シールド50を接続する。
上述したように、本実施形態においては、シールド50の構成がパターン1、パターン2及びパターン3の場合、駆動用電極33aから振動子32及び検出用電極33bに対する駆動電圧による電界を遮蔽し、共振周波数を決定する結合容量以外の結合容量(寄生容量)を低減することができ、駆動用電極33aに印加される駆動用電圧に比較し、より低い検出用電極33bにて検出される電圧に対する影響を抑制することができる。例えば、駆動用電極33aに印加される駆動電圧は数Vであり、検出用電極33bにて検出される電圧は数mVである。
さらに、シールド50の構成がパターン2及びパターン3の場合、IC21の発振回路22を含めた回路の駆動による、検出用電極にて検出される電圧への影響をも抑制することができる。
本発明の一実施形態による発振器10の構成例を示す斜視図である。 図1における発振子30の構成例を示す図である。 本実施形態の発振子30を用いた発振器10の構成例を示すブロック図である。 発振子30におけるシールド50に対して電圧を印加する構成例を示す概念図である。 従来の発振子30の構成を示す平面図である。
符号の説明
11…シリコン支持層
12…BOX層
20…IC基板
21…IC
22…発振回路
30…発振子
31…フレーム
32…振動子
33a,33b…固定用電極
34a,34b…振動子アイランド
35a,35b…基端部
36…振動片
40a,40b…凸部
41a,41b,48a,48b…側面
45…SOI基板
50…シールド
51…電極
52,53,54,55…ボンディングワイヤ
200…インピーダンス素子
B1,B2,B3…インバータ
B4…バッファ
C1,C2…コンデンサ

Claims (5)

  1. 振動片の端部が固定された長尺状である振動子と、
    該振動子の長尺方向に対する垂直方向において、前記振動子と対向するように設けられ、当該振動子のうち前記振動片と対向する対向部を有する固定電極と、
    前記固定電極と前記振動との対向領域に設けられ、前記対向部と前記振動片とが対向する部分に窓部を有するシールドと
    を有する発振子。
  2. 前記シールドが前記窓部を除く前記固定電極の外周部全体に設けられていることを特徴とする請求項1記載の発振子。
  3. 前記シールドが前記窓部を除く前記振動子の外周部全体に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発振子。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の発振子と、
    該発振子の共振周波数にて発振して、発振信号を出力する発振回路と
    を有することを特徴とする発振器。
  5. 前記発振器のシールドに予め設定された電位が印加されていることを特徴とする請求項4記載の発振器。
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