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JP5133033B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明はレーザ光を用いて穴の加工や、切断等を行うレーザ加工装置に関する。
電子機器の小型化、高密度実装化に伴い、プリント配線基板は、複数の基板を積層した多層配線基板が主流となっている。多層配線基板では、上下に積層された基板間の導電層を電気的に接続する必要がある。そこで、多層配線基板の絶縁層に下層の導電層に達するビアホール(穴)を形成し、ビアホールの内部に導電性メッキを施すことにより、上下に積層された基板間の導電層を電気的に接続している。
ビアホールの形成には、ビアホールの微細化に伴い、高出力のC0レーザやYAGの高調波を利用したUVレーザが使用される。また、ガルバノミラーとfθレンズを組み合せたビームスキャン光学系を用いることにより、レーザ光を走査させることにより高速加工を実現している。さらに、加工する穴径を選択するためマスクとして円形アパーチャを用いて、その像をfθレンズを用いて基板上に転写する結像光学系を採用している。また、1つのビアホールに対してレーザ光を複数回に分けて照射することにより、ビアホールの形状品質を向上させている。
しかし、プリント基板製造における穴あけ加工に対するスループット向上の要求は、高密度化による穴数の増加に伴い、益々厳しくなってきている。また、穴径の小径化に伴い位置精度に対する要求も同様に厳しくなってきている。
以上のような要求に応えるため、加工ビームをマルチ化したレーザ加工装置が複数提案されている。マルチ化の方法としては、例えばハーフミラーを用いることによりレーザ光のエネルギーを空間的に分割してマルチビーム化するレーザ加工装置やレーザ光を時間的に切替えてマルチビーム化するレーザ加工装置が代表的である。
しかし、レーザ光のエネルギーを空間的に分割してマルチビーム化する場合、加工に必要な1ヘッド当たりのピーク値がWPである2本の分割ビームを得るためには、ピーク値が2WPの容量が大きいレーザ発振器を準備する必要がある。また、ハーフミラーによりレーザビームを分割する場合、透過ビームと反射ビームが同時に発生するため、2つのスキャン領域の加工個所は同数でなければならず、加工できるプリント基板の種類が限定される。また、ヘッドの数を奇数にすることは困難である。
一方、レーザ光を時間的に切替えてマルチビーム化するレーザ加工装置では、例えば2個のヘッドがそれぞれ同一のワークを加工する場合、レーザ光のエネルギーを空間的に分割するレーザ加工機に比べて加工速度が遅くなる。
そこで、入射するレーザを、光軸が入射するレーザの光軸と同軸の第1の分岐レーザと、光軸が入射するレーザの光軸と交差する第2の分岐レーザとに分岐して出射させるビームスプリッタと、このビームスプリッタを、レーザ発振器と光路偏向器との間で、レーザ発振器から出力されるレーザの光軸に対して出し入れ可能に構成すると共に、レーザの光軸に位置決めされたビームスプリッタから分岐される第2の分岐レーザを第1の分岐レーザが供給されない方のレーザ照射部に導く第3の光学系と、を設け、レーザを、2個のレーザ照射部のいずれか一方または両方に供給することを選択できるようにしたレーザ加工装置がある(特許文献1)。
特許文献1の技術に依れば、レーザ発振器を有効に活用することができ、かつ種々のワークを加工することができた。
特開2006−281268号公報
しかし、特許文献1のレーザ加工装置は、加工内容に応じてビームスプリッタとミラーとを動作位置と待機位置との間で移動させるための移動装置が必要となり、装置が大がかりになるだけでなく、ビームスプリッタおよびミラーの位置がずれる場合があった。このため、定期的な保守点検を必要とした。また、1つの穴をピーク強度の異なるパルスで加工する場合、ビームスプリッタとミラーの移動に時間を要し、作業能率が低下した。
本発明の目的は、上記した課題を解決し、保守点検が容易でかつ加工能率を向上させることができるレーザ加工装置を提供するにある。
上記課題を解決するために、本発明のレーザ加工装置は、レーザ発振器(1)から出力されたレーザ(2)を時分割ビーム(7a,7b)と空間分割ビーム(5a,5b)とにそれぞれ分割して第1および第2のレーザ照射部(100,101)のいずれかに供給するようにしたレーザ加工装置において、
前記レーザ発振器(1)から出力されたレーザ(2)の光軸上に順次配置されて、入射する前記レーザ発振器からのレーザを第1の方向または前記第1の方向に対して所定の角度偏向した第2の方向に出射する第1の光路偏向器(4)、入射する前記第1の光路偏向器(4)からのレーザを前記第1の方向または前記第1の方向に対して所定の角度偏向した第3の方向に出射する第2の光路偏向器(6a)と、入射する前記第2の光路偏向器(6a)からの前記第1の方向のレーザを前記第2のレーザ照射部(101)への第4の方向に向かわせる光学器(6b)と、
前記第1の光路偏向器(4)から前記第2の方向に出射され、前記第2の方向に出射されたレーザの光路上に配置されて、入射する偏光方向を変える1/2波長板(28)、および前記1/2波長板を透過したレーザを空間的に2分する第1のビームスプリッタ(9)を含む第1および第2の光学系(28,9,10,26、および28,9,11,27)と、
前記第2の光路偏向器(6a)から前記第3の方向に出射されたレーザを第1の時分割ビーム(7a)として前記第1のレーザ照射部(100)に導く第3の光学系(12,13,14)と、
前記光学器(6b)から前記第4の方向に出射されたレーザを第2の時分割ビーム(7b)として前記第2のレーザ照射部(101)に導く第4の光学系(15,16)と、を備え、
前記レーザを、前記2個のレーザ照射部(100,101)に対して高いピーク強度または低いピーク強度のいずれのビームも選択できるようにしたことを特徴とする。
また、前記光学器は、入射する前記第2の光路偏向器(6a)からのレーザを前記第1の方向または前記第1の方向に対して所定の角度偏向した前記第4の方向に出射する第3の光路偏向器(6b)であることが好ましい。
また、前記第1の光学系は、前記第1の空間分割ビーム(5a)の光軸と前記第1の時分割ビーム(7a)の光軸とを一致させて前記第1のレーザ照射部(100)に入射する第1の偏光ビームスプリッタ(26)を含み、前記第2の光学系は、前記第2の空間分割ビーム(5b)の光軸と前記第2の時分割ビーム(7b)の光軸とを一致させて前記第2のレーザ照射部(101)に入射する第2の偏光ビームスプリッタ(27)を含むことが好ましい。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
本発明によると、従来のようにビームスプリッタおよびミラーを機械的に移動させることでレーザ加工を行うのではなく、第1および第2の光路偏向器のオン/オフ切替えによってレーザの光路を偏向しながらレーザ加工を行うので、ビームスプリッタとミラーの位置ずれを定期的に保守点検する必要がなく、保守点検が容易になる。さらに、従来のようにビームスプリッタとミラーの移動に時間を要することがないので、迅速なレーザ加工を行うことができ、加工能率を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。図1は、本発明に係るレーザ加工装置の構成図である。
始めに、第1と第2の照射ヘッドの構成について説明する。
図1において、第1の照射ヘッド(第1のレーザ照射部)100は、第1の2軸スキャナ18とfθレンズ20とで構成され、第2の照射ヘッド(第2のレーザ照射部)101は、第2の2軸スキャナ19とfθレンズ21とで構成されている。第1の2軸スキャナ18は、XYステージ22上における基板24の被加工領域に対してX軸方向に振るためのミラー18aが取り付けられたガルバノスキャナ18bと、Y軸方向に振るためのミラー18cが取り付けられたガルバノスキャナ18dとから構成されている。また、第2の2軸スキャナ19は、XYステージ22上における基板25の被加工領域に対してX軸方向に振るためのミラー19aが取り付けられたガルバノスキャナ19bと、Y軸方向に振るためのミラー19cが取り付けられたガルバノスキャナ19dとから構成されている。第1の2軸スキャナ18と第2の2軸スキャナ19とによる加工エリアは、50×50mm角程度である。
次に、レーザ光の光路について説明する。
すなわち、本レーザ加工装置は、レーザ発振器1から出力されたレーザ光2の光軸上に順次配置されて、入射するレーザ発振器1からのレーザ光2を第1の方向または第1の方向に対して所定の角度偏向した第2の方向に出射する光路切替え器(第1の光路偏向器)4と、入射する光路切替え器4からのレーザ光2を第1の方向または第1の方向に対して所定の角度偏向した第3の方向に出射するビーム分配整形器(第2の光路偏向器)6aと、入射するビーム分配整形器6aからの第1の方向のレーザ光2を第1の方向または第1の方向に対して所定の角度偏向した第4の方向に出射するビーム分配整形器(光学器、第3の光路偏向器)6bとを有し、レーザ光2を、照射ヘッド100,101のいずれか一方または両方に供給することを選択できるように構成されている。
P偏光のレーザ光2は、レーザ加工機の上位制御装置(図示せず)の指令によりレーザ発振器1から出射され、マスク3を介して光路切替え器4に入射する。光路切替え器4は、音響光学素子で構成され、レーザ加工機の上位制御装置(図示せず)の指令により、ON状態でレーザ光2の方向を偏向する機能とパルス波形を矩形状に整形する機能とを備えている。
光路切替え器4がONの場合、レーザ光2は、進行方向を変えて1/2波長板28に入射する。1/2波長板28を透過したレーザ光2は、S偏光のレーザ光2としてビームスプリッタ9に入射し、50%は反射して第1の空間分割ビーム5aに、残りの50%は透過して第2の空間分割ビーム5bになる。第1の空間分割ビーム5aは、固定ミラー10、第1の偏光ビームスプリッタ26で反射され、第1の2軸スキャナ18でfθレンズ20へ入射する角度が制御されてXYステージ22上に設置された基板24の所定の位置に照射する。また、第2の空間分割ビーム5bは、固定ミラー11、第2の偏光ビームスプリッタ27で反射され、第2の2軸スキャナ19でfθレンズ21へ入射する角度が制御されてXYステージ22上に設置された基板25の所定の位置に照射する。なお、偏光ビームスプリッタ26、27は、P偏光(振動方向が紙面に対して平行な光)を透過させて、S偏光(振動方向が紙面に対して垂直な光)を反射する特性を備えている。
上記第1の偏光ビームスプリッタ26は、第1の空間分割ビーム5aの光軸と第1の時分割ビーム7aの光軸とを一致させて第1の照射ヘッド100に入射するように機能し、上記第2の偏光ビームスプリッタ27は、第2の空間分割ビーム5bの光軸と第2の時分割ビーム7bの光軸とを一致させて第2の照射ヘッド101に入射するように機能する。
一方、光路切替え器4がOFFの場合、そのまま直進してビーム分配整形器6aとビーム分配整形器6bに入射する。ビーム分配整形器6a、6bは、音響光学素子で構成され、光路切替え器4と同じようにレーザ加工機の上位制御装置(図示せず)の指令により、レーザ光2の方向を偏向する機能とパルス波形を矩形状に整形する機能とを備えている。
レーザ光2は、ビーム分配整形器6aがONの場合には第1の時分割ビーム7aとして進行方向を変え、OFFの場合には直進してビーム分配整形器6bに入射する。レーザ光2は、ビーム分配整形器6bがONの場合に、第2の時分割ビーム7bとして第4の方向に進行方向を変える。またレーザ光2は、ビーム分配整形器6bがOFFの場合、そのまま直進して遮光体8に入射し、熱に変換される。したがって、ビーム分配整形器6a、6bのON/OFFを切替えることで、第1の時分割ビーム7aと第2の時分割ビーム7bとに切替えることができる。
なお、本実施の形態では、ビーム分配整形器6bのON/OFFを切替えることで、ビーム分配整形器6aから入射したレーザ光2の出射方向を、遮光体8への第1の方向と、第1の方向に対して所定の角度偏向した固定ミラー15、16への第4の方向とに偏向しているが、ビーム分配整形器6aは、必ずしも光路偏向器のように射出方向を切替えるものでなくても良く、例えば、入射するビーム分配整形器6aからのレーザを第2の照射ヘッド101への方向に向かわせる機能を持った光学器(光学素子)であれば本発明は成立する。
第1の時分割ビーム7aは、固定ミラー12、13、14で反射された後、第1の偏光ビームスプリッタ26を透過して、第1の2軸スキャナ18に入射する。その後、第1の空間分割ビーム5aと同じ光路を経て基板24に照射される。また、第2の時分割ビーム7bは、固定ミラー15、16で反射された後、第2の偏光ビームスプリッタ27を透過して、第2の2軸スキャナ19に入射する。その後、第2の空間分割ビーム5bと同じ光路を経て基板25に照射される。すなわち、固定ミラー14は反射される第1の時分割ビーム7aの光軸が第1の空間分割ビーム5aの光軸と同軸となるように、また、固定ミラー16は反射される第2の時分割ビーム7bの光軸が第1の空間分割ビーム5bの光軸と同軸となるように、それぞれ位置決めされている。
第1の偏光ビームスプリッタ26において、第1の空間分割ビーム5aは100%反射され、第1の時分割ビーム7aは100%透過するので、別な光路を経由してきた2つの光を同じ光路にロスなく重畳させることができる。同様に、第2の偏光ビームスプリッタ27において、第2の空間分割ビーム5bは100%反射され、第2の時分割ビーム7bは100%透過するので、別な光路を経由してきた2つの光を同じ光路にロスなく重畳させることができる。
XYステージ22は、図2に示すように、基板24、25の寸法29に対して第1の2軸スキャナ18および第2の2軸スキャナ19による被加工領域30での加工が終了すると、第1の2軸スキャナ18および第2の2軸スキャナ19による走査域に基板24、25の次の被加工領域が来るように移動させて位置決めする。
ところで、1つのビアホールに対してパルス状のレーザ光(以下、「レーザパルス」という。)を複数回照射する方法には、バースト加工法とサイクル加工法とがある。バースト加工法の場合は1つの穴に所定数のレーザパルスを連続して照射し、サイクル加工法の場合はガルバノスキャナの稼動範囲にある複数のビアホールに対してレーザパルスを1パルスずつ順番に照射し、所定の回数だけ繰り返す。加工時間を短縮するためには、ガルバノスキャナの移動回数が少ないバースト加工法が有利であるが、レーザパルスの照射間隔が短い場合には熱影響による加工品質の低下が発生するため、サイクル加工法が採用される基板も多い。
なお、1/2波長板28、ビームスプリッタ9、固定ミラー10および第1の偏光ビームスプリッタ26により、光路切替え器4から第2の方向に出射されたレーザ光2を分割して、第1の空間分割ビーム5aとして第1の照射ヘッド100に導く第1の光学系が構成される。また、1/2波長板28、ビームスプリッタ9、固定ミラー11および第2の偏光ビームスプリッタ27により、光路切替え器4から第2の方向に出射されたレーザ光2を分割して、第2の空間分割ビーム5bとして第2の照射ヘッド101に導く第2の光学系が構成される。また、固定ミラー12、13、14により、ビーム分配整形器6aから第3の方向に出射されたレーザ光2を第1の時分割ビーム7aとして第1の照射ヘッド100に導く第3の光学系が構成され、固定ミラー15、16により、ビーム分配整形器6bから第4の方向に出射されたレーザ光2を第2の時分割ビーム7bとして第2の照射ヘッド101に導く第4の光学系が構成される。
つぎに、本発明のレーザ加工装置の動作について、図1、図3および図4を用いて説明する。
図3はサイクル加工法の一例を示したもので、(a)はガルバノスキャナの走査を示し、(b)は照射するレーザパルスの大きさと加工順序を示している。また、図4はレーザ発振器1、光路切替え器4、ビーム分配整形器6a、6bおよび、2軸スキャナ18、19の動作を示すタイムチャートである。
いま、図3(a)に示す2軸スキャナ18、19の走査領域30内にある穴(以下、加工位置ともいう)31a、31b、31cをこの順序で加工するものとする。また、図3(b)に示すように、1つの穴に対して3つのレーザパルスを照射する。そして、3つのレーザパルスのうち、1サイクル目のレーザパルスは絶縁層内部のガラス繊維を加工するため高いピーク強度のレーザパルス、2サイクル目と3サイクル目は樹脂残りのみを加工するため低いピーク強度のレーザパルスとする。1サイクル目は高いピーク強度のレーザパルスが必要なため時分割ビームで、2サイクル目と3サイクル目は低いピーク強度のレーザパルスでよいので空間分割ビームで加工するものとする。
まず、1サイクル目の動作について述べる。レーザ光2の光強度およびビームプロファイルの安定化を図るため、光路切替え器4、ビーム分配整形器6a、6bのすべてをOFFにした状態で、レーザ発振器1を繰返し周波数(1/T1)でパルス発振させておく。この場合、レーザ光2は、光路切替え器4、ビーム分配整形器6a、6bをほぼ100%透過して遮光体8に人射した後、遮光体8に吸収されて熱に変換される。
つぎに、ビーム分配整形器6aだけを上位制御装置(図示せず)の指令により、レーザ発振器1のパルス信号に同期させて、時間t1だけONして第1の時分割ビーム7aを選択し、基板24の加工位置31aに対して1パルス照射する。続いて、レーザ発振器1のパルス信号に同期させて、ビーム分配整形器6bを時間t1だけONして、第2の時分割ビーム7bを選択し、基板25の加工位置31aに対して1パルス照射する。この動作と並行して第1の2軸スキャナ18は、加工ビームを基板24の加工位置31bに照射できるように位置決めさせておく。
つぎに、ビーム分配整形器6aをレーザ発振器1のパルス信号に同期させて、時間t1だけONして第1の時分割ビーム7aを選択し、基板24の加工位置31bに対して1パルス照射する。この動作と並行して第2の2軸スキャナ19は、加工ビームを基板25の加工位置31bに照射できるように位置決めさせておく。
つぎに、ビーム分配整形器6bをレーザ発振器1のパルス信号に同期させて、時間t1だけONして第2の時分割ビーム7bを選択し、基板25の加工位置31bに対して1パルス照射する。この動作と並行して第1の2軸スキャナ18は、加工ビームを基板24の加工位置31cに照射できるように位置決めさせておく。
つぎに、ビーム分配整形器6aをレーザ発振器1のパルス信号に同期させて、時間t1だけONして第1の時分割ビーム7aを選択し、基板24の加工位置31cに対して1パルス照射する。この動作と並行して第2の2軸スキャナ19は、加工ビームを基板25の加工位置31cに照射できるように位置決めさせておく。
つぎに、ビーム分配整形器6bをレーザ発振器1のパルス信号に同期させて、時間t1だけONして第1の時分割ビーム7bを選択し、基板25の加工位置31cに対して1パルス照射する。この動作と並行して第1の2軸スキャナ19は、加工ビームを基板24の加工位置31aに照射できるように位置決めさせておく。さらに、第2の2軸スキャナ19は、基板25の加工位置31cに対するパルス照射が終了すると同時に、加工ビームを基板25の加工位置31aに照射できるように位置決めする。
つぎに、2サイクル目の動作について述べる。まず、上位制御装置(図示せず)の指令により、レーザ発振器1の繰返し周波数(1/T2)を2軸スキャナの応答周波数(1/tg2)と同じ値に変更する。
つぎに、光路切替え器4だけを上位制御装置(図示せず)の指令により、レーザ発振器1のパルス信号に同期させて時間t2だけONして、第1および第2の空間分割ビーム5a、5bを、それぞれ基板24、25の加工位置31aに対して1パルス照射する。その後に、加工ビームを基板24、25の加工位置31bに対して照射できるように、第1および第2の2軸スキャナ18、19の位置決め動作を行う。この動作を加工位置31b、31cに対して繰返し行うことで2サイクル目の加工が終了する。
3サイクル目の動作は2サイクル目の動作と同じであるので説明を省略する。3サイクル目の加工が終了すると、XYテーブルでつぎの走査へ移動して、同じサイクル加工を繰り返し行うことで基板24、25の全面の加工が完了する。
なお、上記実施の形態では、光路切替え器4、ビーム分配整形器6a、6bとして音響光学素子を用いたが電気光学素子を採用しても良い。さらに、2軸スキャナ18、19としてガルバノスキャナを用いたが、音響光学素子、電気光学素子を採用しても良い。
以上、説明したように本発明のレーザ加工装置によれば、従来のようにビームスプリッタおよびミラーを機械的に移動させることでレーザ加工を行うのではなく、光路切替え器4、ビーム分配整形器6a、6bのオン/オフ切替えによってレーザ光2の光路を偏向しながらレーザ加工を行うので、ビームスプリッタとミラーの位置ずれを定期的に保守点検する必要がなく、保守点検が容易になる。さらに、従来のようにビームスプリッタとミラーの移動に時間を要することがないので、迅速なレーザ加工を行うことができ、加工能率を向上させることができる。そして、高ピーク強度が必要な加工と、ガルバノスキャナの高応答性を最大限に活用した高スループット加工とが可能なレーザ加工機を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るレーザ加工装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係る加工エリアの説明図である。 本発明の実施の形態に係るサイクル加工法の説明図である。 本発明の実施の形態に係るタイムチャートの説明図である。
符号の説明
1 レーザ発振器
2 レーザ(レーザ光)
4 第1の光路偏向器(光路切替え器)
5a 第1の空間分割ビーム
5b 第2の空間分割ビーム
6a 第2の光路偏向器(ビーム分配整形器)
6b 光学器、第3の光路偏向器(ビーム分配整形器)
7a 第1の時分割ビーム
7b 第2の時分割ビーム
9 ビームスプリッタ
12、13、14、15、16 固定ミラー
26 第1の偏光ビームスプリッタ
27 第2の偏光ビームスプリッタ
28 1/2波長板
100 第1のレーザ照射部(第1の照射ヘッド)
101 第2のレーザ照射部(第2の照射ヘッド)

Claims (3)

  1. レーザ発振器から出力されたレーザを時分割ビームと空間分割ビームとにそれぞれ分割して第1および第2のレーザ照射部のいずれかに供給するようにしたレーザ加工装置において、
    前記レーザ発振器から出力されたレーザの光軸上に順次配置されて、入射する前記レーザ発振器からのレーザを第1の方向または前記第1の方向に対して所定の角度偏向した第2の方向に出射する第1の光路偏向器、入射する前記第1の光路偏向器からのレーザを前記第1の方向または前記第1の方向に対して所定の角度偏向した第3の方向に出射する第2の光路偏向器と、入射する前記第2の光路偏向器からの前記第1の方向のレーザを前記第2のレーザ照射部への第4の方向に向かわせる光学器と、
    前記第1の光路偏向器から前記第2の方向に出射され、前記第2の方向に出射されたレーザの光路上に配置されて、入射する偏光方向を変える1/2波長板、および前記1/2波長板を透過したレーザを空間的に2分する第1のビームスプリッタを含む第1および第2の光学系と、
    前記第2の光路偏向器から前記第3の方向に出射されたレーザを第1の時分割ビームとして前記第1のレーザ照射部に導く第3の光学系と、
    前記光学器から前記第4の方向に出射されたレーザを第2の時分割ビームとして前記第2のレーザ照射部に導く第4の光学系と、を備え、
    前記レーザを、前記2個のレーザ照射部に対して高いピーク強度または低いピーク強度のいずれのビームも選択できるようにしたことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記光学器は、入射する前記第2の光路偏向器からのレーザを前記第1の方向または前記第1の方向に対して所定の角度偏向した前記第4の方向に出射する第3の光路偏向器である、
    請求項1記載のレーザ加工装置。
  3. 前記第1の光学系は、前記第1の空間分割ビームの光軸と前記第1の時分割ビームの光軸とを一致させて前記第1のレーザ照射部に入射する第1の偏光ビームスプリッタを含み、
    前記第2の光学系は、前記第2の空間分割ビームの光軸と前記第2の時分割ビームの光軸とを一致させて前記第2のレーザ照射部に入射する第2の偏光ビームスプリッタを含んでなる、
    請求項1又は2記載のレーザ加工装置。
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