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JP5125664B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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JP5125664B2
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Description

本発明はステアリング装置、特に、コラムのチルト位置が調整可能で、二次衝突時にコラムが車体前方側にコラプス移動して、運転者に対する衝撃を緩和するようにしたステアリング装置に関する。
チルト位置が調整可能なステアリング装置では、コラムがチルトブラケットにチルト位置が調整可能に挟持されている。チルト位置を調整した後のクランプは、操作レバーを回転操作して、チルトブラケットに形成されたチルト位置調整用長溝とコラムに挿通された締付けロッドを締め付け、所望のチルト位置でチルトブラケットにコラムを締付けてクランプしている。
チルトブラケットは、二次衝突時にステアリングホイールに運転者が衝突して車体前方側への衝撃荷重が作用すると、車体に固定された車体取付けブラケットから離脱して車体前方側にコラプス移動し、運転者に加わる衝撃荷重を緩和するようにしている。
しかし、締付けロッドの締付力が弱い場合には、運転手がステアリングホイールに激突する二次衝突時に、コラムがチルト方向に移動してしまうことがある。すると、二次衝突時に車体前方側への衝撃荷重が円滑に作用しないため、チルトブラケットは車体取付けブラケットから円滑に離脱せず、運転者に大きな衝撃荷重を与える恐れがあった。
このような二次衝突時のコラムのチルト方向への移動を阻止するためのチルトロック機構として、特許文献1に示すようなチルトロック機構がある。特許文献1のステアリング装置のチルトロック機構は、ディスタンスブラケットに取り付けられた軸に回転可能に軸支された歯付きカムが、チルトブラケットの車体後方側の端面に食い込んで、コラムのチルト方向への移動を阻止する。
特許文献1に示すチルトロック機構では、二次衝突時にチルト上方側への外力で歯付きカムが回転して、歯付きカムがチルトブラケットの車体後方側の端面に食い込み、コラムのチルト方向への移動を阻止する。しかし、二次衝突時のチルト上方側への外力が大きいと、チルトブラケットを支持する車体取付けブラケットが変形してしまい、チルトブラケットの車体前方側へのコラプス移動が円滑に行われなくなる恐れがまれにあった。
米国特許第7021660号明細書
本発明は、二次衝突時の車体取付けブラケットの変形を抑制して、チルトブラケットの車体前方側へのコラプス移動を円滑に行わせることが可能なステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体に固定可能な車体取付けブラケット、二次衝突時の所定の衝撃力で車体前方側にコラプス移動可能に上記車体取付けブラケットに取り付けられたチルトブラケット、上記チルトブラケットにチルト位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、所望のチルト位置で上記チルトブラケットに上記コラムを締付けてクランプするために、上記チルトブラケットに形成されたチルト位置調整用長溝とコラムに挿通された締付けロッド、上記締付けロッドに設けられ、上記締付けロッドの一端に装着された操作レバーの操作を締付けロッドの軸方向移動に変換するカム機構を備えたステアリング装置において、上記車体取付けブラケットは、上記車体取付けブラケットの車体前方側と車体後方側の少なくとも二箇所で上記車体に固定されるとともに、上記車体取付けブラケットは、車体後方側の車体への固定位置近傍が補強板によって補強されているステアリング装置において、上記補強板には車体前方側が開放された切欠き溝が形成され、上記チルトブラケットと補強板との間に低摩擦板を介挿し、上記切欠き溝に挿通したボルトを締め付けて、上記車体取付けブラケットにチルトブラケットが取り付けられていることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第番目の発明のステアリング装置において、上記チルトブラケットには、二次衝突時の上記コラムのチルト上方側への移動を阻止するためのチルトロック機構を備えていることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第番目の発明のステアリング装置において、上記チルトロック機構は、上記操作レバーの操作に連動して回転し、上記チルトブラケットの左右いずれか一方の側板の車体後方側の端面に当接する主動偏心カムと、上記主動偏心カムの回転が回転伝達軸を介して伝達され、上記チルトブラケットの左右いずれか他方の側板の車体後方側の端面に当接する従動偏心カムとからなることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第番目の発明のステアリング装置において、上記コラムが上記チルトブラケットに対してテレスコピック位置調整可能に支持され、上記回転伝達軸に回転可能に軸支されるとともに、上記主動偏心カムと従動偏心カムに掛け渡された棒バネによって回転し、軸心からの距離が円周方向に変化するカム面に形成された凹凸部が上記コラムに当接して、上記コラムのテレスコピック方向への移動を規制する偏心カムを有することを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、車体に固定可能な車体取付けブラケットは、車体取付けブラケットの車体前方側と車体後方側の少なくとも二箇所で車体に固定されるとともに、車体取付けブラケットは、車体後方側の車体への固定位置近傍が補強板によって補強されている。
従って、二次衝突時にチルト上方側への大きな外力が作用しても、車体取付けブラケットの変形が抑制され、車体取付けブラケットに対するチルトブラケットの車体前方側へのコラプス移動を円滑に行わせることが可能となるため、衝突時の衝撃エネルギーを効果的に吸収し、運転者に作用する衝撃力を緩和することができる。
以下の実施例では、ステアリングホイールのチルト位置とテレスコピック位置の両方の調整を行うチルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明するが、チルト位置のみを調整するチルト式のステアリング装置に本発明を適用してもよい。
図1は本発明のステアリング装置10を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。図1に示すように、中空円筒状のコラム1が車体に取付けられ、このコラム1にはステアリングシャフト3が回動可能に軸支されている。ステアリングシャフト3には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール2が装着され、ステアリングシャフト3の左端(車体前方側)には、自在継手4を介して中間シャフト5が連結されている。
中間シャフト5は、雄スプラインが形成された中実の中間インナーシャフト5aと、雌スプラインが形成された中空円筒状の中間アウターシャフト5bで構成され、中間インナーシャフ5aの雄スプラインが、中間アウターシャフト5bの雌スプラインに伸縮可能(摺動可能)に、かつ回転トルクを伝達可能に嵌合している。
さらに、中間アウターシャフト5bの車体後方側が上記自在継手4に連結され、中間インナーシャフト5aの車体前方側が自在継手6に連結されている。自在継手6には、ステアリングギヤ7の図示しないラックに噛合うピニオンが連結されている。
運転者がステアリングホイール2を回転操作すると、ステアリングシャフト3、自在継手4、中間シャフト5、自在継手6を介して、その回転力がステアリングギヤ7に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド8を移動し、操舵輪9の操舵角を変えることができる。
図2は本発明の実施例のステアリング装置を示す要部の正面図である。図3は本発明の実施例のチルト・テレスコクランプ装置、チルトロック機構及びテレスコロック機構を示す要部の斜視図であり、図3(2)は図3(1)から操作レバー及び締付けロッドを取り外した状態を示す斜視図である。図4は図3からチルトロック機構及びテレスコロック機構の偏心カム、回転伝達軸を抽出した状態を示し、図4(1)は斜視図、図4(2)は図4(1)から回転伝達軸を取り外した状態を示す斜視図、図4(3)は図4(1)の縦断面図である。
図5は図3からチルトロック機構及びテレスコロック機構を取り外し、チルト・テレスコクランプ装置のみを示す要部の斜視図であり、図5(2)は図5(1)から操作レバー及び締付けロッドを取り外した状態を示す斜視図である。図6は本発明の実施例の車体取付けブラケットの補強板、チルト位置調整用長溝、チルトロック機構近傍を示す要部の正面図である。図7は図6のP矢視図である。
図8は図2のA−A断面図である。図9は本発明の実施例の車体取付けブラケットにチルトブラケットを取り付けた状態を示す要部の斜視図である。図10は図9を車体上方側から見た分解斜視図である。図11は図9を車体下方側から見た分解斜視図である。図12(1)は補強板近傍の拡大平面図、図12(2)は図12(1)の補強板単体の拡大平面図、図12(3)は図12(1)のB−B断面図である。
図13はチルト・テレスコクランプ装置をアンクランプした時のチルトロック機構の偏心カムを示す要部の正面図である。図14(1)はチルト・テレスコクランプ装置をクランプした時のチルトロック機構の偏心カムを示す要部の正面図、図14(2)は二次衝突時のチルトロック機構の偏心カムを示す要部の正面図である。図15は二次衝突時にチルトロック機構の偏心カムが更に回動して、偏心カムのストッパがチルトブラケットの車体後方側の端面に食い込んだ状態を示す要部の正面図である。
図2に示すように、ステアリングシャフト3を挿通している筒状のコラム1は、アウターコラム11の内側にインナーコラム12をテレスコピック移動可能に内嵌している。
図2、図8に示すように、アウターコラム11はアルミ合金製であって、アウターコラム11の車体前方側にはコラムクランプ部材25が一体的に形成されている。このコラムクランプ部材25は、アウターコラム11の車体下方側に延びて、コラムクランプ部材25の車幅方向に対向している一対の側板25a、25aに、貫通孔25b、25bが形成されている。コラムクランプ部材25は、インナーコラム12の外周面121をテレスコピック移動可能に包持している。
そして、コラムクランプ部材25は、チルトブラケット23に、クランプ装置27を介してチルト位置調整可能に支持されている。また、アウターコラム11の車体前方端は、車体取付けブラケット24に枢動ピン24eを中心として、車体上下方向(図2の紙面に平行な平面内で)に揺動可能に支持されている。
車体取付けブラケット24は、図2、図6、図7、図8に示すように、コラム1の上部に沿って車体前後方向に延在して車体13に固定され、チルトブラケット23を上部から覆うように配置されている。そして、二次衝突時にステアリングホイール2に運転者が衝突して大きな衝撃力が作用すると、車体取付けブラケット24からチルトブラケット23が車体前方側に離脱し、図示しない衝撃エネルギー吸収部材を塑性変形させて、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
図6から図12に、二次衝突時に運転者に加わる衝撃荷重を軽減するために、車体取付けブラケット24に対してチルトブラケット23を車体前方側に移動可能(コラプス移動可能)に取り付けるための構造、及び、二次衝突時のチルト上方側への衝撃力で、車体取付けブラケット24及びチルトブラケット23が変形することを防止するための補強構造を示す。
車体取付けブラケット24は、コラム1の上部に沿って車体前後方向に延在する上板24aと、一対の側板24b、24bと、一対の下板24c、24cを備えている。一対の側板24b、24bは、上板24aの車幅方向の外側両端からL字状をなすように下方に折り曲げられ、互いに平行に離間している。
また、一対の下板24c、24cは、一対の側板24b、24bの下端(車体下方端)から、車幅方向の外側に向かってL字状をなすように折り曲げられている。また、一対の下板24c、24cの車幅方向の外側両端には、L字状をなすように下方に折り曲げられた折り曲げ部24d、24dが形成され、車体取付けブラケット24の剛性を向上させている。
また、一対の下板24c、24cには、車体取付けブラケット24を車体13に固定するためのボルト孔241c、242cが、車体前方側と車体後方側の二箇所に、各々形成されている。一対の下板24c、24cの上面の車体後方側(図7の右側)には、略三角形で平板状の補強板51、51が各々固定されている。補強板51、51は、図7で見て、アウターコラム11の軸心を挟んで、対称形状に形成されている。
補強板51、51の板厚は、車体取付けブラケット24の板厚よりも厚く形成され、ボルト孔511、円形のカシメ孔512、車体前方側が開放された切欠き溝513が形成されている。補強板51、51のカシメ孔512、512は、車体取付けブラケット24の下板24c、24cの上面に突出して形成された円柱状のカシメピン243c(図10、図12(3)参照)と整合する位置に形成され、図12(3)に示すように、カシメピン243cがカシメ孔512に嵌入して、車体取付けブラケット24の下板24cに対して補強板51を位置決めするとともに、カシメピン243cをカシメ孔512にカシメることで、車体取付けブラケット24の下板24cに対して補強板51を固定する。
補強板51、51のボルト孔511、511は、車体取付けブラケット24の車体後方側のボルト孔242c、242cと整合する位置に形成され、図8に示すように、車体下方側から車体取付けブラケット24の車体後方側のボルト孔242c、242cに挿入されたボルト52、52が、補強板51、51のボルト孔511、511を通して車体13にねじ込まれ、車体取付けブラケット24の下板24c、24cを、補強板51、51を介して車体13に固定している。
同様に、図示しないボルトを車体下方側から車体取付けブラケット24の車体前方側のボルト孔241c、241cに挿入して車体13にねじ込み、車体取付けブラケット24の下板24c、24cを車体13に固定している。すなわち、車体取付けブラケット24は、車体前方側と車体後方側の二箇所で、車体13に固定している。
補強板51、51の切欠き溝513、513は、車体取付けブラケット24の下板24c、24cに形成された案内溝244c、244cと整合する位置に形成されている。案内溝244c、244cは、アウターコラム11の軸心に平行に、切欠き溝513、513よりも車体前方側に長く延びて形成されている。図12(1)、(2)に示すように、補強板51は、切欠き溝513の車体前方側の両方の縁に、板厚減少部514、515が形成されている。
図8、図10、図11に示すように、チルトブラケット23の上板23a、23aは、車体取付けブラケット24の下板24c、24cに、ボルト53とナット54によって、車体前方側に離脱可能に取り付けられている。すなわち、ボルト53は、車体上方側から挿入され、補強板51の切欠き溝513、車体取付けブラケット24の案内溝244c、チルトブラケット23の上板23aのボルト孔231aを通して、ナット54にねじ込まれている。
また、ボルト53と補強板51の上面との間、車体取付けブラケット24の下板24cの下面とチルトブラケット23の上板23aの上面との間には、低摩擦板55、56が介挿され、ナット54とチルトブラケット23の上板23aの下面との間には補強用裏板57が介挿されている。ボルト53の締め付けトルクを調整することによって、車体取付けブラケット24からチルトブラケット23が車体前方側に離脱する時の離脱荷重を調整することができる。また、上記した補強用裏板57は省略することが可能である。
低摩擦板56と補強用裏板57は、互いに組み付けられて、チルトブラケット23の上板23aに固定される。すなわち、低摩擦板56に形成された係合用爪561は、チルトブラケット23の上板23aの角孔232aを通して、補強用裏板57の溝571に係合する。また、補強用裏板57に形成された係合用爪572は、チルトブラケット23の上板23aの車体前方側の角孔233aを通して、低摩擦板56の角孔562に係合する。このようにして、低摩擦板56と補強用裏板57は、チルトブラケット23の上板23aに対して、位置決めと固定が行われる。
チルトブラケット23に形成された一対の側板23b、23bは、上板23a、23aの車幅方向の内側両端からL字状をなすように下方に折り曲げられ、平行に離間している。側板23b、23bは、側板23b、23bの車体前方側の車体下方端が、車幅方向に延びる接続板23dによって接続されて一体化され、コラプス移動時に、一対の側板23b、23bが一体的に移動するようにしている。
また、この側板23b、23bは、コラムクランプ部材25の一対の側板25a、25aを車幅方向の外方から挟み込むように当接している。一対の側板25a、25aの間には、コラムクランプ部材25の内周孔251に貫通するスリット25cが形成されている。さらに、一対の側板23b、23bは、長軸が上下方向に延在するように形成されたチルト位置調整用長溝23c、23cを備えている。
クランプ装置(チルト・テレスコクランプ装置)27は、図5、図8に示すように、チルトブラケット23のチルト位置調整用長溝23c、23c、及び、コラムクランプ部材25の貫通孔25b、25bに挿通された締付けロッド27aを有している。
また、この締付けロッド27aのねじ側(図8の左側)には、固定カム27b、可動カム27c、操作レバー27e、スラスト軸受27d、調整ナット27fがこの順で外嵌され、調整ナット27fの内径部に形成された雌ねじ271fが、締付けロッド27aの左端に形成された雄ねじ271aにねじ込まれている。
可動カム27cの左端面には操作レバー27eが固定され、この操作レバー27eによって一体的に操作される可動カム27cと固定カム27bによって、カムロック機構が構成されている。締付けロッド27aの右側には、頭部28が形成され、頭部28が右側の側板23bの外側面に当接している。
頭部28の左側外径部には、右側のチルト位置調整用長溝23cの溝幅よりも若干幅の狭い矩形断面の回り止め部281が形成されている。回り止め部281は右側のチルト位置調整用長溝23cに嵌入して、締付けロッド27aをチルトブラケット23に対して回り止めすると共に、チルト位置調整時に、右側のチルト位置調整用長溝23cに沿って、締付けロッド27aを摺動させる。
上記固定カム27bと可動カム27cは、操作レバー27eの回動操作を締付けロッド27aの軸方向移動に変換するカム機構を構成している。すなわち、固定カム27bの裏側に形成された回り止め部29は、左側のチルト位置調整用長溝23cに嵌入して、左側の側板23bに対して回り止めされ、コラム1のチルト位置調整時に、左側のチルト位置調整用長溝23cに沿って、固定カム27bが摺動する。操作レバー27eを手で回動操作すると、可動カム27cが固定カム27bに対して回動する。
操作レバー27eをクランプ方向に回動すると、固定カム27bのカム面の山に可動カム27cのカム面の山が乗り上げ、締付けロッド27aを図8の左側に引っ張ると同時に、固定カム27bを図8の右側に押す。
右側の側板23bは、頭部28によって図8の左側に押され、右側の側板23bが内側に変形する。左側の側板23bは、固定カム27bの右端面によって右側に押され、左側の側板23bが内側に変形する。すると、左側の側板23bが、コラムクランプ部材25の左側の側板25aを強く押す。同時に、右側の側板23bが、コラムクランプ部材25の右側の側板25aを強く押す。
このようにして、コラムクランプ部材25の側板25a、25aを、チルトブラケット23の側板23b、23bで締め付けて、コラムクランプ部材25をチルト締付けしてクランプすることができる。また、コラムクランプ部材25の内周面251が縮径して、インナーコラム12の外周面121がコラムクランプ部材25の内周面251によって締め付けられ、アウターコラム11のテレスコピック方向の変位が阻止される。従って、チルトブラケット23に対してアウターコラム11が固定され、アウターコラム11のチルト方向の変位、及び、テレスコピック方向の変位が阻止される。
次に、運転者が操作レバー27eを締付解除方向に回動すると、チルトブラケット23の側板23b、23bが、挟持方向と反対の方向へそれぞれ弾性復帰する。そのため、アウターコラム11は、チルトブラケット23の側板23b、23bに対してフリーな状態となる。この状態で、回り止め部29、回り止め部281、締付けロッド27aをチルト位置調整用長溝23c、23cに案内させつつチルト方向に変位させて、ステアリングホイール2のチルト方向の調整を任意に行うことができる。
ここで、クランプ装置27には、二次衝突時のコラムクランプ部材25のチルト方向への移動を阻止するためのチルトロック機構30、及び、アウターコラム11のテレスコピック方向の変位を阻止するためのテレスコロック機構40が配置されている。
チルトロック機構30は、図3、図4に示すように、コラムクランプ部材25の側板25a、25aの車幅方向に渡り、チルトブラケット23の側板23b、23bの車体後方側の端面231b、231bに対向する位置に配置されており、主動偏心カム31、従動偏心カム33、回転伝達軸32、ねじりコイルバネ34を備えている。
丸棒状の回転伝達軸32は、コラムクランプ部材25の側板25a、25aに回転可能に軸支(図示せず)されている。回転伝達軸32の外周の車幅方向の両端近傍には、主動偏心カム31に形成された貫通孔311、従動偏心カム33に形成された貫通孔331が外嵌している。回転伝達軸32の外周の車幅方向の両端近傍には、平面切欠き部321、322が形成され、主動偏心カム31の貫通孔311に形成された部分的平面部312、従動偏心カム33の貫通孔331に形成された部分的平面部332が係合して、主動偏心カム31の回転を、回転伝達軸32を介して従動偏心カム33に伝達する。
丸棒状の回転伝達軸32の外周の車幅方向の中間位置には、テレスコロック機構40の偏心カム41に形成された貫通孔411が外嵌している。貫通孔411は円筒形状のため、偏心カム41は回転伝達軸32の外周に対して回転可能に外嵌している。図8に二点鎖線で示すように、偏心カム41は、コラムクランプ部材25のスリット25cの間に入り込んでいる。
主動偏心カム31、従動偏心カム33、偏心カム41は、チルトブラケット23の側板23b、23bの車幅方向の厚みより若干厚い板状部材であり、主動偏心カム31、従動偏心カム33、偏心カム41の外周には、回転伝達軸32の軸心からの距離が円周方向に徐々に増大するカム面313、333、413が各々形成され、各カム面313、333、413には、鋸歯状の凹凸部314、334、414が各々形成されている。
主動偏心カム31、従動偏心カム33、偏心カム41の外周には、鋸歯状の凹凸部314、334、414に続いて、逃げ溝315、335、415が形成されている。また、逃げ溝315、335、415に続いて、回転伝達軸32の軸心からの距離が最も大きなストッパ316、336、416が形成されている。
図3に示すように、主動偏心カム31に形成された小孔317にねじりコイルバネ34の一端が係止され、操作レバー27eに形成された小孔271eにねじりコイル34の他端が係止されている。従って、操作レバー27eをクランプ方向(図3(1)の実線矢印272e方向)に回動すると、ねじりコイルバネ34に引っ張られて主動偏心カム31が図4、図6の実線矢印351の方向に回転する。
その結果、主動偏心カム31の凹凸部314、従動偏心カム33の凹凸部334が、チルトブラケット23の側板23b、23bの車体後方側の端面231b、231bに当接し、二次衝突時のコラムクランプ部材25のチルト方向への移動を阻止する。
凹凸部314、凹凸部334が車体後方側の端面231b、231bに当接した後は、ねじりコイルバネ34の弾性変形で、凹凸部314、凹凸部334を車体後方側の端面231b、231bに当接させた状態を維持する。
また、操作レバー27eをアンクランプ方向(図3(1)の破線矢印273e方向)に回動すると、ねじりコイルバネ34が主動偏心カム31を図13の実線矢印353の方向に回転させるため、主動偏心カム31の凹凸部314、従動偏心カム33の凹凸部334と、チルトブラケット23の側板23b、23bの車体後方側の端面231b、231bとの間に、隙間δ1が出来る。
その結果、主動偏心カム31の凹凸部314、従動偏心カム33の凹凸部334が、チルトブラケット23の側板23b、23bの車体後方側の端面231b、231bから離れ、コラムクランプ部材25のチルト位置調整を可能にする。
図4に示すように、主動偏心カム31に形成された他方の小孔318、偏心カム41に形成された小孔418、従動偏心カム33に形成された小孔338には、略直線状の棒バネ36が掛け渡されている。従って、操作レバー27eをクランプ方向(図3(1)の矢印272e方向)に回動すると、棒バネ36に引っ張られて偏心カム41も図4、図6の実線矢印351の方向に回転する。
その結果、偏心カム41の凹凸部414が、アウターコラム11の外周面111に当接(図8参照)し、二次衝突時のアウターコラム11のテレスコピック方向への移動を阻止する。偏心カム41の凹凸部414がアウターコラム11の外周面111に当接した後は、この棒バネ36が弾性変形し、偏心カム41の凹凸部414を外周面111に当接させた状態を維持する。
図4(3)に示すように、従動偏心カム33の小孔338に挿入された棒バネ36の右端には、U字状の折り曲げ部361が形成されて、棒バネ36の右端が従動偏心カム33に固定されている。また、棒バネ36の直線部362の途中に形成された湾曲部363は、偏心カム41の凹凸部414が、外周面111を押圧する押圧力の大きさを適度に調整する機能を有している。
また、上記したように、操作レバー27eをアンクランプ方向(図3(1)の破線矢印273e方向)に回動し、ねじりコイルバネ34により、主動偏心カム31、従動偏心カム33を図13の実線矢印353の方向に回転すると、棒バネ36に引っ張られて偏心カム41も、図13の実線矢印353の方向に回転する。その結果、図示はしないが、偏心カム41の凹凸部414とアウターコラム11の外周面111との間に隙間が出来、アウターコラム11のテレスコピック位置調整が可能となる。
鋸歯状の凹凸部314、334、414は、チルトブラケット23の車体後方側の端面231b、231b、及び、アウターコラム11の外周面111に食い込むように配置されている。また、凹凸部314、334、414は、チルトブラケット23の車体後方側の端面231b、231b、及び、アウターコラム11の外周面111に強く当接した状態であり、アウターコラム11が車体上方側(図2の白抜き矢印352方向)に移動しようとすると、主動偏心カム31、従動偏心カム33が図6の実線矢印351方向に僅かに回転することで、さらに食い込みが発生する。
また、二次衝突時のコラムクランプ部材25のチルト方向への衝撃力が大きいため、主動偏心カム31、従動偏心カム33が図6の実線矢印351方向に更に回転すると、回転伝達軸32の軸心からの距離が最も大きなストッパ316、336が、チルトブラケット23の車体後方側の端面231b、231bに食い込むため、コラムクランプ部材25のチルト方向への移動を確実に阻止することが可能となる。
同様に、二次衝突時のアウターコラム11のテレスコピック方向への衝撃力が大きい場合にも、偏心カム41のストッパ416がアウターコラム11の外周面111に食い込むため、アウターコラム11のテレスコピック方向への移動を確実に阻止することが可能となる。
図3(1)の矢印272eに示すように、操作レバー27eをクランプ方向に回動して、チルトブラケット23に対してアウターコラム11を固定し、アウターコラム11のチルト方向の変位、及び、テレスコピック方向の変位を阻止する。
この時、図14(1)に示すように、主動偏心カム31、従動偏心カム33が、チルトブラケット23の車体後方側の端面231b、231bに当接し、コラムクランプ部材25のチルト方向への移動が確実に阻止されている。同様に、図示はしないが、偏心カム41の凹凸部414が、アウターコラム11の外周面111に当接し、アウターコラム11のテレスコピック方向への移動を阻止する。
この状態で、二次衝突が起きると、図14(2)に示すように、チルト上方側への外力で、主動偏心カム31、従動偏心カム33が実線矢印354の方向に回転し、鋸歯状の凹凸部314、334が、チルトブラケット23の車体後方側の端面231b、231bに食い込み、コラムクランプ部材25のチルト方向への移動を阻止する。
同様に、図示はしないが、チルト上方側への外力で、偏心カム41が実線矢印354の方向に回転し、偏心カム41の凹凸部414が、アウターコラム11の外周面111に食い込み、アウターコラム11のテレスコピック方向への移動を阻止する。
二次衝突時の衝撃力が大きいため、図15に示すように、チルト上方側への外力で、主動偏心カム31、従動偏心カム33が実線矢印355の方向に更に回転すると、鋸歯状の凹凸部314、334が、チルトブラケット23の車体後方側の端面231b、231bに更に食い込む。主動偏心カム31、従動偏心カム33が実線矢印355の方向に更に回転すると、ストッパ316、336が、チルトブラケット23の車体後方側の端面231b、231bに食い込むため、主動偏心カム31、従動偏心カム33の回転は停止し、コラムクランプ部材25のチルト方向への移動を確実に阻止する。
同様に、図示はしないが、チルト上方側への外力で、偏心カム41が実線矢印355の方向に回転すると、偏心カム41の凹凸部414が、アウターコラム11の外周面111に更に食い込む。
二次衝突時の衝撃力が大きいため、図示はしないが、チルト上方側への外力で、偏心カム41が実線矢印355の方向に更に回転すると、凹凸部414が、アウターコラム11の外周面111に更に食い込む。偏心カム41が実線矢印355の方向に更に回転すると、ストッパ416が、アウターコラム11の外周面111に食い込むため、偏心カム41の回転は停止し、アウターコラム11のテレスコピック方向への移動を確実に阻止する。
主動偏心カム31の逃げ溝315、従動偏心カム33の逃げ溝335、偏心カム41の逃げ溝415は、二次衝突時に凹凸部314、334、414が食い込んで、チルトブラケット23の車体後方側の端面231b、231bやアウターコラム11の外周面111が大きく変形した時に、変形部の逃げの空間となって、凹凸部314、334、414の食い込みが確実に行われるようにしている。
従って、二次衝突時に生じるチルト上方向の大きな力で、主動偏心カム31、従動偏心カム33、偏心カム41がさらに回転して、チルトブラケット23、アウターコラム11への食い込みが抜けることがなくなるため、アウターコラム11、コラムクランプ部材25は、チルト上方向に舞い上げられることがない。
また、図6に示すように、二次衝突時にステアリングシャフト3の車体後方端にチルト上方向への力F1が加わると、車体取付けブラケット24の車体前方側の締め付け位置(車体前方側のボルト孔241cに挿入したボルトを使って車体13に固定した位置)を支点とする曲げモーメントが車体取付けブラケット24に加わる。
その結果、車体取付けブラケット24の車体後方側の締め付け位置(車体後方側のボルト孔242cに挿入したボルト52を使って車体13に固定した位置の近傍)には、チルト上方向への大きな力F2が働く。
しかし、車体取付けブラケット24の車体後方側の締め付け位置は、補強板51、51によって剛性が大きく形成されているため、車体取付けブラケット24及びチルトブラケット23の変形は小さく抑えられ、アウターコラム11、コラムクランプ部材25上は、チルトブラケット23とともに、車体取付けブラケット24から車体前方側に円滑に離脱する。車体取付けブラケット24は、二次衝突時にチルト上方向への最も大きな力が加わる部位を、補強板51によって重点的に補強することができるため、車体取付けブラケット24全体としての重量を軽減することが可能となる。
チルトブラケット23に車体前方側への衝撃力が加わると、低摩擦板55、56を介して車体取付けブラケット24に取り付けられたチルトブラケット23は、所定の離脱荷重で、補強板51の切欠き溝513から車体前方側に円滑に離脱する。そのため、チルトブラケット23は、車体取付けブラケット24の案内溝244cに沿って車体前方側に移動し、運転者に作用する衝撃力を緩和することができる。
特に、補強板51の切欠き溝513の車体前方側には、板厚減少部514、515が形成されているため、チルトブラケット23が切欠き溝513から車体前方側に若干移動すると、低摩擦板55、56は板厚減少部514、515に達するため、チルトブラケット23が車体前方側に移動する際の摩擦抵抗が急激に低下し、チルトブラケット23は円滑に車体前方側に移動することができる。
上述した実施例は、車体後方側に配置したアウターコラム11が、車体前方側に配置したインナーコラム12を摺動自在に内嵌してコラム1を構成しているが、車体前方側にアウターコラムを配置し、車体後方側にインナーコラムを配置し、アウターコラムを車体にチルト位置調整可能に支持するようにしてもよい。
本発明の実施例のステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明の実施例のステアリング装置を示す要部の正面図である。 本発明の実施例のチルト・テレスコクランプ装置、チルトロック機構及びテレスコロック機構を示す要部の斜視図であり、(2)は(1)から操作レバー及び締付けロッドを取り外した状態を示す斜視図である。 図3からチルトロック機構及びテレスコロック機構の偏心カム、回転伝達軸を抽出した状態を示し、(1)は斜視図、(2)は(1)から回転伝達軸を取り外した状態を示す斜視図、(3)は(1)の縦断面図である。 図3からチルトロック機構及びテレスコロック機構を取り外し、チルト・テレスコクランプ装置のみを示す要部の斜視図であり、(2)は(1)から操作レバー及び締付けロッドを取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施例の車体取付けブラケットの補強板、チルト位置調整用長溝、チルトロック機構近傍を示す要部の正面図である。 図6のP矢視図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の実施例の車体取付けブラケットにチルトブラケットを取り付けた状態を示す要部の斜視図である。 図9を車体上方側から見た分解斜視図である。 図9を車体下方側から見た分解斜視図である。 (1)は補強板近傍の拡大平面図、(2)は(1)の補強板単体の拡大平面図、(3)は(1)のB−B断面図である。 チルト・テレスコクランプ装置をアンクランプした時のチルトロック機構の偏心カムを示す要部の正面図である。 (1)はチルト・テレスコクランプ装置をクランプした時のチルトロック機構の偏心カムを示す要部の正面図、(2)は二次衝突時のチルトロック機構の偏心カムを示す要部の正面図である。 二次衝突時にチルトロック機構の偏心カムが更に回動して、偏心カムのストッパがチルトブラケットの車体後方側の端面に食い込んだ状態を示す要部の正面図である。
符号の説明
1 コラム
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
4 自在継手
5 中間シャフト
5a 中間インナーシャフト
5b 中間アウターシャフト
6 自在継手
7 ステアリングギヤ
8 タイロッド
9 操舵輪
10 ステアリング装置
11 アウターコラム
12 インナーコラム
121 外周面
13 車体
23 チルトブラケット
23a 上板
231a ボルト孔
232a 角孔
233a 角孔
23b 側板
231b 車体後方側の端面
23c チルト位置調整用長溝
23d 接続板
24 車体取付けブラケット
24a 上板
24b 側板
24c 下板
241c、242c ボルト孔
243c カシメピン
244c 案内溝
24d 折り曲げ部
24e 枢動ピン
25 コラムクランプ部材
251 内周面
25a 側板
25b 貫通孔
25c スリット
27 クランプ装置(チルト・テレスコクランプ装置)
27a 締付けロッド
271a 雄ねじ
27b 固定カム
27c 可動カム
27d スラスト軸受
27e 操作レバー
271e 小孔
272e 実線矢印
273e 破線矢印
27f 調整ナット
271f 雌ねじ
28 頭部
281 回り止め部
29 回り止め部
30 チルトロック機構
31 主動偏心カム
311 貫通孔
312 部分的平面部
313 カム面
314 凹凸部
315 逃げ溝
316 ストッパ
317 小孔
318 小孔
32 回転伝達軸
321 平面切欠き部
322 平面切欠き部
33 従動偏心カム
331 貫通孔
332 部分的平面部
333 カム面
334 凹凸部
335 逃げ溝
336 ストッパ
338 小孔
34 ねじりコイルバネ
351 実線矢印
352 白抜き矢印
353 実線矢印
354 実線矢印
355 実線矢印
36 棒バネ
361 折り曲げ部
362 直線部
363 湾曲部
40 テレスコロック機構
41 偏心カム
411 貫通孔
413 カム面
414 凹凸部
415 逃げ溝
416 ストッパ
418 小孔
51 補強板
511 ボルト孔
512 カシメ孔
513 切欠き溝
514、515 板厚減少部
52 ボルト
53 ボルト
54 ナット
55、56 低摩擦板
561 係合用爪
562 角孔
57 補強用裏板
571 溝
572 係合用爪

Claims (4)

  1. 車体に固定可能な車体取付けブラケット、
    二次衝突時の所定の衝撃力で車体前方側にコラプス移動可能に上記車体取付けブラケットに取り付けられたチルトブラケット、
    上記チルトブラケットにチルト位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、
    所望のチルト位置で上記チルトブラケットに上記コラムを締付けてクランプするために、上記チルトブラケットに形成されたチルト位置調整用長溝とコラムに挿通された締付けロッド、
    上記締付けロッドに設けられ、上記締付けロッドの一端に装着された操作レバーの操作を締付けロッドの軸方向移動に変換するカム機構を備えたステアリング装置において、
    上記車体取付けブラケットは、
    上記車体取付けブラケットの車体前方側と車体後方側の少なくとも二箇所で上記車体に固定されるとともに、
    上記車体取付けブラケットは、車体後方側の車体への固定位置近傍が補強板によって補強されているステアリング装置において、
    上記補強板には車体前方側が開放された切欠き溝が形成され、
    上記チルトブラケットと補強板との間に低摩擦板を介挿し、
    上記切欠き溝に挿通したボルトを締め付けて、上記車体取付けブラケットにチルトブラケットが取り付けられていること
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項に記載されたステアリング装置において、
    上記チルトブラケットには、
    二次衝突時の上記コラムのチルト上方側への移動を阻止するためのチルトロック機構を備えていること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項に記載されたステアリング装置において、
    上記チルトロック機構は、
    上記操作レバーの操作に連動して回転し、上記チルトブラケットの左右いずれか一方の側板の車体後方側の端面に当接する主動偏心カムと、
    上記主動偏心カムの回転が回転伝達軸を介して伝達され、上記チルトブラケットの左右いずれか他方の側板の車体後方側の端面に当接する従動偏心カムとからなること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項に記載されたステアリング装置において、
    上記コラムが上記チルトブラケットに対してテレスコピック位置調整可能に支持され、
    上記回転伝達軸に回転可能に軸支されるとともに、上記主動偏心カムと従動偏心カムに掛け渡された棒バネによって回転し、軸心からの距離が円周方向に変化するカム面に形成された凹凸部が上記コラムに当接して、上記コラムのテレスコピック方向への移動を規制する偏心カムを有すること
    を特徴とするステアリング装置。
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