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JP5118279B2 - シリコンゴム製の球状体を用いた接着方法 - Google Patents

シリコンゴム製の球状体を用いた接着方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコンゴム製の球状体を用いた接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、航空機、自動車、船舶などの各種輸送機器産業や一般産業において、接着剤を用いて、被着体同士を接着する方法が種々提案され、実用化されている。この接着の際には、(1)被着体の接着面の表面処理を行う表面処理工程、(2)いずれか一方の被着体の接着面または双方の被着体の接着面に、接着剤を塗布(貼付)する接着剤塗布(貼付)工程、(3)被着体同士を貼り合わせる貼合工程、(4)貼り合わせた被着体を圧して固定(圧締)する圧締工程、(5)加熱または養生によって接着剤を硬化させる接着剤硬化工程、という工程を経るのが一般的である。
【0003】
ここで、(4)の圧締工程は、最適な接着剤層を形成し、かつ、接着剤内に混入した気泡を除去するために必要不可欠な工程であり、貼り合わせた被着体を均一に加圧することが要求される。この(4)の圧締工程は、通常、接着剤の硬化が完了するまで(5)の接着剤硬化工程と並行して行われており、例えば航空機部品の製造の際には、オートクレーブと称される加圧・加熱可能な圧力釜を使用して、圧締と接着剤硬化と同時に行っている。また、一般には、C型クランプ(図6参照)やプレス機(図7参照)などを使用して圧締を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
航空機部品の製造工程で使用されているオートクレーブは、曲面状の接着面にも均一な圧力を加えることができる点で有効ではあるものの、設備が大型で特殊構造を有するため、設備構築コストや運転コストが嵩んでいた。このため、小型部品同士の接着や、汎用部品同士の接着に使用するには、コストが嵩みすぎて不向きであった。
【0005】
また、図6に示すようなC型クランプ100を使用する場合には、加圧部110が被着体300の一部のみを加圧するため、被着体300全体に均一な圧力を加えることができなかった。また、加圧した際に、被着体300の被加圧部分の接着剤が押圧されて周囲に流動することがあり、この後、接着剤の硬化反応による体積収縮が生じると、この被加圧部分の接着剤が肉痩せし、結果的に充分な接着がなされないことがあった。
【0006】
また、圧締と同時に接着剤を加熱硬化させる場合には、C型クランプ100のクランプ腕120が熱膨張して加圧部110が加圧方向と反対方向に移動し、結果的に充分な加圧がなされない場合があった。また、加圧部110は、ネジなどで上下に移動させることによって被着体300を加圧しているが、この際に加える圧力の大きさ(以下、「加圧値」という)が不明であり、被着体や接着剤の種類に応じて適切な大きさの圧力を加えることができなかった。
【0007】
また、図7に示すようなプレス機200は、平面状の接着面を有する被着体300同士を接着する際には有効であるが、曲面状の接着面を有する被着体同士を接着する際には、上下の圧力板210、220をその曲面状の接着面に合わせて製作する必要があり、その製作費が嵩んでしまっていた。
【0008】
本発明の課題は、きわめてコスト性に優れ、被着体を均一に加圧することができるシリコンゴム製の球状体を用いた接着方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1記載の発明はシリコンゴム製の球状体を用いた接着方法であって、例えば図1および図3に示すように、熱硬化型の接着剤を介して複数の被着体を積層する積層工程と、前記複数の被着体をシリコンゴム製の球状体を介してクランプ又はプレス機の加圧部に配置する配置工程と、前記クランプ又はプレス機の可動部の移動によって前記球状体を圧縮変形させて前記複数の被着体を加圧する第1加圧工程と、例えば図2および図4に示すように、前記第1加圧工程の後に、前記球状体を加熱膨張させて前記複数の被着体を加圧する第2加圧工程と、前記接着剤を介して積層された前記複数の被着体を加熱することで前記接着剤を硬化させる硬化工程とを備え、前記第2加圧工程と前記硬化工程とを同時に行うことを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、シリコンゴム製の球状体を介して被着体を加圧するため、オートクレーブ等で使用されている流体による加圧方法を使用せずに被着体に均一な圧力を加えることができる。従って、設備構築コストや運転コストが嵩むことがなく、きわめてコスト性に優れる。
【0011】
また、請求項1記載の発明によれば、シリコンゴム製の球状体を介して被着体を加圧するため、被着体全体に均一な圧力を加えることができる。従って、被着体の一部のみが加圧されて局所的に接着剤の肉痩せが生じるということがない。この結果、充分な接着効果がもたらされる。
【0012】
さらに、請求項1記載の発明によれば、シリコンゴム製の球状体を介して被着体を加圧するため、シリコンゴム製の球状体の直径、硬度、押し潰し量などを適宜変更して加圧値を求めておけば、このシリコンゴム製の球状体の変形量によって被着体に加える圧力の大きさを容易に設定することができる。
【0013】
さらにまた、請求項1記載の発明によれば、シリコンゴム製の球状体を介して被着体を加圧するため、被着体の接着面が曲面形状を呈する場合であっても、このシリコンゴム製の球状体が被着体を支持するとともにその曲面形状に合わせて変形するため、均一な圧力を加えることができる。従って、被着体の曲面形状の接着面に合わせて治具を製作する必要がなく、コストが嵩むことがない。
【0014】
さらに、請求項1記載の発明によれば、シリコンゴム製の球状体は、通常の加圧治具を構成する材料より熱膨張率が大きいことに加え、熱硬化型接着剤の硬化温度より高い温度下においても耐熱性を有しており熱膨張率が低下することがないので、被着体を確実に加圧することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシリコンゴム製の球状体を用いた接着方法において、前記第2加圧工程の加圧値は、室温下における前記球状体の圧縮変形量で設定されることを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の奏する作用効果に加え、使用する加熱治具の材質と寸法が同じであれば、加熱時工程の加圧値をモデル試験で調べることができ、その値は室温下における球状体の圧縮変形量で設定することができる。この結果、容易に加圧値を設定することができる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のシリコンゴム製の球状体を用いた接着方法において、例えば図5に示すように、前記圧縮変形量は、断面積一定の容器に任意の高さまで充填された前記球状体を加圧して計測されることを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の奏する作用効果に加え、(加圧値を設定する)圧縮変形量を、シリコンゴム製の球状体を断面積一定の容器に任意の高さまで充填し加圧して計測するため、きわめて容易に加圧値を設定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
[第1の実施の形態(参考)]
下記本発明の実施の形態(第2、第4の実施の形態)を理解するための参考として、本実施の形態では、図1を用いて、シリコンゴム製の球状体10およびC型クランプ20を使用して、被着体である2枚の平板30同士を接着する方法について説明する。
【0020】
まず、2枚の平板30の各接着面の表面処理を行う。この表面処理は、各接着面に付着して接着を阻害する錆などの無機質や、手垢などの有機質を除去する目的で行うものである。表面処理の方法としては、各接着面を研磨した後、溶剤で脱脂する機械的方法や、溶剤脱脂を経て薬液を塗布する化学的方法などを挙げることができる。
【0021】
次いで、2枚の平板30の各接着面に接着剤40を塗布し、これら接着面同士を貼り合せる(積層工程)。本実施の形態では、エポキシ系のニ液型接着剤、ポリウレタン系のニ液型接着剤、変性アクリル樹脂系のニ液型接着剤などの常温硬化型の接着剤40を使用している。
【0022】
次いで、2枚の平板30を貼り合せたもの(以下、「積層体P1」という)を、図1に示すように、C型クランプ20の加圧部に配置する(配置工程)。C型クランプ20の加圧部は、クランプ腕21と、このクランプ腕21の下側に配置された固定部22と、上側に配置された可動部23とから構成されており、可動部23はネジ式ハンドル24によって上下動可能とされ、これら固定部22と可動部23との間に積層体P1を配置した状態で可動部23をネジ式ハンドル24によって下側(固定部22側)に移動させることによって、積層体P1を加圧するものである。
【0023】
積層体P1をC型クランプ20の加圧部に配置する際には、図1に示すように、積層体P1とC型クランプ20の可動部23との間に、複数のシリコンゴム製の球状体(以下、「シリコンボール」という)10と、圧力板50とを配置する。このシリコンボール10は、C型クランプ20の可動部23によって加えられた圧力を積層体P1側へと伝達する略球状の圧力伝達媒体である。本実施の形態では、このシリコンボール10の直径は4mm、硬度はHs(デュロメータ硬度)50としている。
【0024】
圧力板50としては、容易に変形しないように厚く補強された平板が使用されている。この圧力板50は、図1に示すようにシリコンボール10の上側に配置され、C型クランプ20の可動部23の圧力を均一にシリコンボール10に伝達するように機能する。なお、図示されていないが、積層体P1の上方に配置したシリコンボール10が外部に飛び出さないように、積層体P1の周囲には側壁が設けられている。
【0025】
次いで、C型クランプ20の可動部23をネジ式ハンドル24によって固定部22側に移動させ、圧力板50およびシリコンボール10を介して、積層体P1を加圧する(加圧工程)。この際に、シリコンボール10が積層体P1に与える圧力の大きさ(加圧値)は、後述するように、シリコンボール10を加圧して押し縮めた割合(押し潰し率)によって設定することができる。
【0026】
ここで、シリコンボール10の「押し潰し率」と「加圧値」との関係を示す実験結果を、図5および表−1によって説明する。
【0027】
【表−1】
Figure 0005118279
【0028】
<A:一層平積み実験>
本実験では、まず、図5(a)に示すように、万能試験機の容器500の底壁にシリコンボール10を一層敷き詰め、この容器500にピストン600を挿入してシリコンボール10の上部に配置し、このピストン600によって下向きの圧力を加えてシリコンボール10の高さを押し縮めた状態における、充填率、第1加圧値および第2加圧値を測定した(一層平積み実験)。
【0029】
なお、本実験では、図5(a)、(b)に示すように、シリコンボール10の初期高さH0に対する押し潰し量hの割合(h/H0)×100を「押し潰し率(%)」と称することとする。また、本実験において「充填率」とは、容器500とピストン600の下面とによって囲まれた空間の容積に対する、シリコンボール10の容積の割合を意味することとする。
【0030】
また、本実験において「第1加圧値」とは、非加熱時(室温時)においてシリコンボール10がピストン600の下面に与える圧力の大きさを意味することとし、「第2加圧値」とは、シリコンボール10を180℃で加熱して膨張させた場合に、シリコンボール10がピストン600の下面に与える圧力の大きさを意味することとする。この第2加圧値は、後述する第2および第4の実施の形態で使用される。
【0031】
まず、ピストン600によって下向きの圧力を加えない状態(押し潰し率0%の状態)では、シリコンボール10は元の形状が保持されており、この状態におけるシリコンボール10の充填率は、表−1に示すように53.6%であった。なお、この状態における第1加圧値は0kPaである(表−1参照)。
【0032】
次いで、押し潰し率0%の状態から、ピストン600によってシリコンボール10に下向きの圧力を加えて、押し潰し率10%の状態とした。この場合の充填率は、表−1に示すように59.6%とされ、この状態における第1加圧値は、22kPaであった(表−1参照)。以下、同様の手順で、押し潰し率15%および20%の場合の充填率と、第1加圧値を求めた(表−1参照)。この後、シリコンボール10を180℃で加熱して、押し潰し率0%、10%、15%および20%の状態における第2加圧値を求めた(表−1参照)。
【0033】
<B:フリー積み実験>
続いて、図5(b)に示すように、万能試験機の容器500にシリコンボール10を投入し、振動を与えて調整しながら、この容器500の底壁から所定の高さ(初期高さH0=24(mm))に達するまでシリコンボール10をフリーに敷き詰め、この容器500にピストン600を挿入してシリコンボール10の上部に配置し、このピストン600によって下向きの圧力を加えて種々押し潰し率を変化させた場合において、充填率、第1加圧値および第2加圧値を測定し、実験結果を表−1に示した(フリー積み実験)。用語の定義および測定の手順は、「A:一層平積み実験」と同様であるので説明を省略する。
【0034】
以上の実験結果の「押し潰し率」と「第1加圧値」との関係を利用して、加圧値を設定することができる。例えば、「B:フリー積み実験」の実験結果を利用すると、加圧値を34kPaに設定したい場合には、押し潰し率を10.4%とすればよく(表−1参照)、加圧値を98kPa程度に設定したい場合には、押し潰し率を20%程度とすればよい(表−1参照)。また、実験結果の数値を利用して、補完法などによって「押し潰し率」と「第1加圧値」との相関関係を近似関数で定めると、この近似関数を利用して、所要の加圧値を得るための押し潰し率を近似的に求めることができる。
【0035】
なお、接着剤がエポキシ系またはゴム系の場合には、圧締条件として、接触圧(6.9kPa〜13.7kPa)以上で加圧すればよいとされるが、通常、被着体を貼り合せる際に接着剤層に気泡が混入するため、この気泡を除去する目的で前記接触圧の5倍(34kPa)以上で加圧するのが好ましい。
【0036】
次いで、前記した加圧工程を行いながら、2枚の平板30に挟まれた接着剤40を常温硬化させる(硬化工程)。この硬化に必要な時間は、接着剤40の種類による。以上の手順によって、2枚の平板30同士の接着を完了した。
【0037】
本実施の形態に係る接着方法によれば、シリコンボール10を介して2枚の平板30を貼り合わせた積層体P1を加圧するため、オートクレーブに代表されるような気体による加圧方法を用いることなく積層体P1に均一な圧力を加えることができる。従って、設備構築コストや運転コストが嵩むことがない。また、シリコンボール10は回収して再使用可能であるため、この点でもきわめてコスト性に優れる。
【0038】
また、本実施の形態に係る接着方法によれば、シリコンボール10を介して積層体P1を加圧するため、積層体P1全面に均一な圧力を加えることができる。従って、従来のようにC型クランプ20の可動部23によって加圧部分の接着剤が局所的に肉痩せすることがなく、充分な接着効果がもたらされる。また、シリコンボール10を介して積層体P1を加圧するため、C型クランプ20のクランプ腕21の熱膨張が生じた場合にも、積層体P1に充分な圧力を加えることができる。
【0039】
さらに、本実施の形態に係る接着方法によれば、所定の実験結果による「押し潰し率」と「第1加圧値」との関係を利用して、積層体P1に加える加圧値を容易に設定することができる。
【0040】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について、図2を用いて説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態と同様にシリコンボール10およびC型クランプ20を使用して、被着体である2枚の平板30同士を接着する方法であり、加熱によって接着剤を硬化させるものである。
【0041】
本実施の形態においては、鉄合金製のC型クランプ20の可動部23をネジ式ハンドル24によって固定部22側に移動させ、圧力板50およびシリコンボール10を介して、積層体P1を加圧した後、これらC型クランプ20、圧力板50、シリコンボール10および積層体P1を、加熱槽60によって180℃で加熱する(図2参照)。
【0042】
シリコンボール10は、その材質から、−55℃〜250℃の温度に耐え得る優れた耐熱性を有し(表−1参照)、かつ、加熱によって膨張するという特性を有するので、加熱槽60によって加熱されて膨張したシリコンボール10によって、積層体P1はさらに加圧される(第2加圧工程)。なお、本実施の形態で使用したシリコンボール10の熱膨張率は、表−1に示したとおり、3.75×10-4(mm/mm/℃)とした。
【0043】
ここで、前記したように、「A:一層平積み実験」および「B:フリー積み実験」では「押し潰し率」毎の「第2加圧値」をも測定している(表−1参照)ので、この「押し潰し率」と「第2加圧値」との関係を利用して、加圧値を設定することができる。
【0044】
例えば、「B:フリー積み実験」の実験結果を利用すると、加圧値を124kPaに設定したい場合には、室温時の押し潰し率を13.1%とすればよく(表−1参照)、加圧値を212kPaに設定したい場合には、室温時の押し潰し率を20%程度とすればよい(表−1参照)。また、実験結果の数値を利用して、補完法などによって「押し潰し率」と「第2加圧値」との相関関係を近似関数で定めると、この近似関数を利用して、所要の加圧値を得るための押し潰し率を近似的に求めることができる。
【0045】
また、本実施の形態においては、熱硬化型の接着剤40’を使用しており、積層体Pを加熱槽60によって加熱することによって、この熱硬化型の接着剤40’を硬化させることができる。すなわち、前記した第2加圧工程と硬化工程は、同時に行われることとなる。熱硬化型の接着剤40’としては、(一液型)エポキシ系、ユリア樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系などの接着剤を挙げることができる。
【0046】
本実施の形態に係る接着方法によれば、シリコンボール10を加熱して膨張させることによって、積層体P1を確実に加圧することができる。また、接着剤40’が熱硬化型であるので、この接着剤40’の硬化と、シリコンボール10の加熱膨張による加圧とを同時に行うことができ、きわめて効率的である。また、所定の実験結果による「押し潰し率」と「第2加圧値」との関係を利用して、積層体P1に加える加圧値を容易に設定することができる。
【0047】
[第3の実施の形態(参考)]
下記本発明の実施の形態(第4の実施の形態)を理解するための参考として、本実施の形態では、図3を用いて、シリコンボール10およびプレス機70を使用して、ハニカムコア80の上下面に外板91、92を接着してハニカムサンドイッチパネルを構成する方法について説明する。ハニカムコア80の上面側には、図3に示すように凹部81が設けられており、このハニカムコア80の上面に接着される上側外板91は、この凹部81を有する上面形状と同一形状に成形されている。また、ハニカムコア80の下面には、平板状の下側外板92が接着される。
【0048】
まず、ハニカムコア80、上側外板91および下側外板92の各接着面の表面処理を行う。表面処理は、第1の実施の形態で説明したものと同様の手法で行うことができる。次いで、各接着面に接着剤40を塗布し、ハニカムコア80の上面に上側外板91を、ハニカムコア80の下面に下側外板92を、それぞれ貼り合わせる(積層工程)。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に常温硬化型の接着剤40を使用している。
【0049】
次いで、ハニカムコア80の上下面に上側外板91、下側外板92を貼り合せたもの(以下、「積層体P2」という)を、図3に示すように、プレス機70の加圧部に配置する(配置工程)。プレス機70の加圧部は、上下に移動可能な上側圧力板71と、固定された下側圧力板72とから構成されており、これら上側圧力板71と下側圧力板72との間に積層体P2を配置した状態で上側圧力板71を下側圧力板72側に移動させることによって、積層体P2を加圧するものである。
【0050】
ハニカムコア80の上面側には凹部81が設けられているため、積層体P2の上面とプレス機70の上側圧力板71との間には閉空間が形成されることとなる。この閉空間内に、第1の実施の形態で使用したシリコンボール10を充填する(図3参照)。
【0051】
次いで、プレス機70の上側圧力板71を下側圧力板72側に移動させ、シリコンボール10を介して、積層体P2を加圧する(加圧工程)。この際に、シリコンボール10が積層体P2に与える圧力の大きさ(第1加圧値)は、第1の実施の形態で述べたとおり、シリコンボール10を加圧して押し縮めた割合(押し潰し率)によって設定することができる。
【0052】
次いで、前記した加圧工程を行いながら、ハニカムコア80と上側外板91との間、および、ハニカムコア80と下側外板92との間に介在させた接着剤40を常温硬化させる(硬化工程)。以上の手順によって、ハニカムコア80と上側外板91と下側92とを接着させてハニカムサンドイッチパネルを構成した。
【0053】
本実施の形態に係る接着方法によれば、シリコンボール10を介して凹部を有する上面形状を備える積層体P2を加圧しており、この凹部を有する上面形状に合わせてシリコンゴム製の球状体10が流動および変形するため、積層体P2に均一な圧力を加えることができる。従って、プレス機70の上側圧力板71を、積層体P2の上面形状に合わせて製作する必要がなく、コストが嵩むことがない。
【0054】
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について、図4を用いて説明する。本実施の形態は、第3の実施の形態と同様に、シリコンボール10およびプレス機70を使用して、ハニカムコア80の上下面に外板91、92を接着してハニカムサンドイッチパネルを構成する方法であり、加熱によって接着剤を硬化させるものである。
【0055】
本実施の形態においては、プレス機70の上側圧力板71を下側圧力板72側に移動させ、シリコンボール10を介して、積層体P2を加圧した後、これらプレス機70、シリコンボール10および積層体P2を、加熱槽60によって180℃で加熱する(図4参照)。この加熱によって、シリコンボール10を膨張させて積層体P2を加圧する(第2加圧工程)。この際に、シリコンボール10が積層体P2に与える圧力の大きさ(第2加圧値)は、第2の実施の形態と同様に、シリコンボール10を加圧して押し縮めた割合(押し潰し率)によって設定することができる。
【0056】
また、本実施の形態においては、第2の実施の形態と同様に、熱硬化型の接着剤40’を使用しており、積層体Pを加熱槽60によって加熱することによって、この熱硬化型の接着剤40’を硬化させることができる。すなわち、前記した第2加圧工程と硬化工程は、同時に行われることとなる。
【0057】
本実施の形態に係る接着方法によれば、シリコンボール10を加熱して膨張させることによって、積層体P2を確実に加圧することができる。また、接着剤40’が熱硬化型であるので、この接着剤40’の硬化と、シリコンボール10の加熱膨張による加圧とを同時に行うことができ、きわめて効率的である。また、所定の実験結果による「押し潰し率」と「第2加圧値」との関係を利用して、積層体P2に加える第2加圧値を容易に設定することができる。
【0058】
なお、第3および第4の実施の形態においては、ハニカムコア80の凹部81の形状を、図3および図4に示すように断面形状が台形状のものとしたが、これに限られるものではなく、積層体P2とプレス機70の上側圧力板71との間に閉空間が形成されるものであれば、いかなる形状でも、シリコンボール10を適用して、均一な圧力を加えることができる。
【0059】
以上の実施の形態において、シリコンボール10の充填率、押し潰し率、直径、硬度、熱膨張率、加熱温度を変更すると、このシリコンボール10による加圧力の大きさ(加圧値)が変化するが、図5および表−1に示したフリー積み実験で得た実験結果によって適切な加圧値を設定することができる。実際の製造過程では、室温下における押し潰し率を設定することによって加圧値を設定することができ、作業が容易となる。
【0060】
ここで、シリコンボール10の積込高さは充填率に関係し、充填率は加圧値に関係するが、この充填率は、積込高さをある程度増加させるとほぼ一定の値に収束する。従って、シリコンボール10の積込高さが一定の値以上になると、加圧値の変化は無視できる程度まで小さくなる。このため、シリコンボール10の積込高さを前記フリー積み実験における値(24mm)と同一の値に設定する必要はなく、この値以上にシリコンボール10を積み込んだ場合においても、前記フリー積み実験における値とほぼ等しい加圧値を得ることができる。
【0061】
また、一層平積み実験における加圧値は、フリー積み実験における加圧値と比較すると小さいが、これらの差が最大となる押し潰し率10%の場合においても、一層平積み実験における加圧値は、フリー積み実験における加圧値の60%程度の大きさを有し、これらの差はさほど大きくなく、複数層積み重ねればこれらの差はさらに小さくなる。このため、シリコンボール10の積込高さが前記フリー積み実験における値(24mm)以下であっても、前記した最小接触圧の範囲を考慮すれば、接着に著しい不都合をもたらすものではない。
【0062】
すなわち、実物の加圧値と押し潰し率とを決定するのにその実物に模して試験を行う必要はなく、図5の(a)または(b)に示すように、断面積一定の容器にシリコンゴム製の球状体を充填して負荷を一様に分布させて圧縮するモデル試験を行えば充分である。
【0063】
また、本実施の形態で使用したシリコンボール10は、複合材成形の際の中子としても利用することができる。具体的には、シリコンボール10を袋体に充填し、治具によって所定形状に整えた状態で袋体内を排気して形状を固定し、離型剤を介してプリプレグを外側に配置し、これらを真空バッグフィルムで被覆し、この被覆した部分を排気しつつ加熱してプリプレグを硬化させる。プリプレグに小孔を設けておき、破った袋体とシリコンボール10とをこの小孔から取り出せばよい。
【0064】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、シリコンゴム製の球状体を介して被着体を加圧するため、従来使用していたオートクレーブを使用せずに被着体に均一な圧力を加えることができる。従って、設備構築コストや運転コストが嵩むことがなく、きわめてコスト性に優れる。
【0065】
また、請求項1記載の発明によれば、シリコンゴム製の球状体を介して被着体を加圧するため、被着体全体に均一な圧力を加えることができる。従って、被着体の一部のみが加圧されて局所的に接着剤の肉痩せが生じることがない。この結果、充分な接着効果がもたらされる。
【0066】
さらに、請求項1記載の発明によれば、シリコンゴム製の球状体を介して被着体を加圧するため、シリコンゴム製の球状体の直径、硬度、押し潰し率などを適宜変更することによって、被着体に加える圧力の大きさ(加圧値)を自在に設定することができる。従って、被着体や接着剤の種類に応じて適切な加圧値を設定することができる。
【0067】
さらにまた、請求項1記載の発明によれば、シリコンゴム製の球状体を介して被着体を加圧するため、被着体の接着面が曲面形状を呈する場合であっても、その曲面形状に合わせてシリコンゴム製の球状体が流動および変形するため、均一な圧力を加えることができる。従って、被着体の曲面状の接着面に合わせて治具を製作する必要がなく、コストが嵩むことがない。
【0068】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を奏するのは勿論のこと、シリコンゴム製の球状体を加熱して膨張させることによって被着体を加圧する工程を備えるため、被着体を確実に加圧することができる。また、シリコンゴム製の球状体の押し潰し率によって、被着体に加える圧力の大きさ(加圧値)をより精確に設定することができる。従って、被着体や接着剤の種類に応じて最適な加圧値を設定して、きわめて高精度に接着を行うことができる。
【0069】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果を奏するのは勿論のこと、(加圧値を設定する)圧縮変形量を、シリコンゴム製の球状体を断面積一定の容器に任意の高さまで充填し加圧して計測するため、きわめて容易に加圧値を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る接着方法を説明するためのものであり、C型クランプとシリコンボールとを用いて積層体を加圧している状態を示す側面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る接着方法を説明するためのものであり、積層体を加熱槽によって加熱してさらに加圧している状態を示す側面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る接着方法を説明するためのものであり、プレス機とシリコンボールとを用いて積層体を加圧している状態を示す側面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る接着方法を説明するためのものであり、積層体を加熱槽によって加熱してさらに加圧している状態を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る接着方法で利用するシリコンボールの押し潰し率と加圧値との関係を調べる実験を説明するためのものであり、(a)は一層平積み実験の概念図であり、(b)はフリー積み実験の概念図である。
【図6】C型クランプを使用した従来の接着方法を説明するための斜視図である。
【図7】プレス機を使用した従来の接着方法を説明するための側面図である。
【符号の説明】
10 シリコンボール
20 C型クランプ
21 クランプ腕
22 固定部
23 可動部
24 ネジ式ハンドル
30 平板
40 常温硬化型の接着剤
40’ 熱硬化型の接着剤
50 圧力板
60 加熱槽
70 プレス機
71 上側圧力板
72 下側圧力板
80 ハニカムコア
81 凹部
91 上側外板
92 下側外板
100 C型クランプ
110 可動部
120 クランプ腕
200 プレス機
210 上側圧力板
220 下側圧力板
300 被着体
500 万能試験機の容器
600 万能試験機のピストン
P1 積層体
P2 積層体
0 初期高さ
h 押し潰し量

Claims (3)

  1. 熱硬化型の接着剤を介して複数の被着体を積層する積層工程と、
    前記複数の被着体をシリコンゴム製の球状体を介してクランプ又はプレス機の加圧部に配置する配置工程と、前記クランプ又はプレス機の可動部の移動によって前記球状体を圧縮変形させて前記複数の被着体を加圧する第1加圧工程と、
    前記第1加圧工程の後に、前記球状体を加熱膨張させて前記複数の被着体を加圧する第2加圧工程と、
    前記接着剤を介して積層された前記複数の被着体を加熱することで前記接着剤を硬化させる硬化工程と
    を備え
    前記第2加圧工程と前記硬化工程とを同時に行うことを特徴とするシリコンゴム製の球状体を用いた接着方法。
  2. 前記第2加圧工程の加圧値は、
    室温下における前記球状体の圧縮変形量で設定されることを特徴とする請求項1記載のシリコンゴム製の球状体を用いた接着方法。
  3. 前記圧縮変形量は、
    断面積一定の容器に任意の高さまで充填された前記球状体を加圧して計測されることを特徴とする請求項2記載のシリコンゴム製の球状体を用いた接着方法。
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