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JP5110944B2 - 新規な架橋性のエーテル系含フッ素化合物およびその製造方法 - Google Patents

新規な架橋性のエーテル系含フッ素化合物およびその製造方法 Download PDF

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JP5110944B2
JP5110944B2 JP2007103148A JP2007103148A JP5110944B2 JP 5110944 B2 JP5110944 B2 JP 5110944B2 JP 2007103148 A JP2007103148 A JP 2007103148A JP 2007103148 A JP2007103148 A JP 2007103148A JP 5110944 B2 JP5110944 B2 JP 5110944B2
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Description

本発明は、架橋性のエーテル系含フッ素化合物およびその製造方法に関し、特に架橋性を有する新規な含フッ素ポリマーおよびその製造方法に関する。
含フッ素ポリマーは、耐候性、耐熱性、薬品耐性、低屈折率性、低誘電率性、撥水・撥油性、潤滑性等のユニークな特性を示すことから、自動車工業、半導体工業、化学工業など様々な分野において利用されている。これらの特性はフッ素原子に由来しており、一般にポリマー中のフッ素含有量が多くなるほど上記特性の向上が期待できる。しかしながら、脂肪族系含フッ素ポリマーにおいては、フッ素含有量が多くなるに従って一般の有機溶剤に対する溶解性が低下して取扱い性が悪化したり、また、分子間力が低下して他の基材との密着性が悪化する等、弊害も多くなる。そこで、フッ素含有率や主鎖の構造を任意に調整して所望の特性を獲得すべく、より汎用性の高いフッ素ポリマーの製造方法の開発が望まれている。
一方、含フッ素ポリマーの耐久性や硬度を向上させたりする目的で、架橋性基を導入した含フッ素ポリマーが数多く提案されている。(例えば特許文献1,2,3等)しかしながら、これらのポリマーはいずれも従来法(ラジカル重合)によって得られたポリマーに架橋性基を導入したものであり、用いることのできるモノマーには限りがあるため、主鎖の構造やそのフッ素含有率を任意に調整することはできなかった。
特開2003−26732 特開2006−299218 特開2006−316113
本発明の目的は、主鎖の構造およびそのフッ素含有率を広い範囲で簡便に調整可能な架橋性含フッ素化合物およびその製造方法を提供することにある。これらの含フッ素化合物は、そのフッ素含有率に応じて、耐候性、耐熱性、薬品耐性、低屈折率性、低誘電率性、撥水・撥油性、潤滑性等の性能を種々調節可能であり、自動車工業、半導体工業、化学工業など様々な分野において有用と考えられる。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、以下の方法により本発明を検討するに至った。すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
)下記一般式(i)で表されることを特徴とする架橋性含フッ素化合物。
Figure 0005110944
(一般式()中、Lは2価の有機基を表し、Rfはペルフルオロアルキレン基を表し、Rf、およびRfはそれぞれ独立にフッ素原子、ペルフルオロアルキル基、またはペルフルオロアルコキシ基を示し、Rf、Rf、Rfはそれぞれ結合して環を形成してもよく、AおよびAはそれぞれ独立に上記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。naは1以上の整数を表す。
ここで、G1〜G6中、R 11 は、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R 21 は水酸基、イソシアネート基または加水分解される基を表し、R 22 は水素原子または炭化水素基を表す。R 31 、R 32 およびR 33 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 41 、R 42 、R 43 、R 44 およびR 45 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 51 、R 52 およびR 53 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 61 は、水素原子または炭化水素基を表す。p,q,r,s,tはそれぞれ1以上の整数を表し、lは1〜3の整数を表す。
)下記一般式(ii)で表されることを特徴とする架橋性含フッ素化合物。
Figure 0005110944
一般(ii)中、Lは2価の有機基を表し、Rfは4価のペルフルオロ連結基を表し、AおよびAはそれぞれ独立に上記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。naは1以上の整数を表す。
ここで、G1〜G6中、R 11 は、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R 21 は水酸基、イソシアネート基または加水分解される基を表し、R 22 は水素原子または炭化水素基を表す。R 31 、R 32 およびR 33 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 41 、R 42 、R 43 、R 44 及びR 45 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 51 、R 52 及びR 53 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 61 は、水素原子または炭化水素基を表す。p,q,r,s,tはそれぞれ1以上の整数を表し、lは1〜3の整数を表す。
)下記一般式(iii)で示されることを特徴とする架橋性含フッ素化合物。
Figure 0005110944
一般(iii)中、Lは2価の有機基を示す。AおよびAはそれぞれ独立に上記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。naは1以上の整数を表す。
ここで、G1〜G6中、R 11 は、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R 21 は水酸基、イソシアネート基または加水分解される基を表し、R 22 は水素原子または炭化水素基を表す。R 31 、R 32 及びR 33 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R41、R 42 、R 43 、R 44 及びR 45 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 51 、R 52 及びR 53 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 61 は、水素原子または炭化水素基を表す。p,q,r,s,tはそれぞれ1以上の整数を表し、lは1〜3の整数を表す。
(4)前記Lが下記一般式(IV)または(V)で表されるポリオールから得られる2価の有機基であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の架橋性含フッ素化合物。
Rf (CH OH)n (IV) Ar −(OH)n (V)
(式中、Rf はn価のペルフルオロアルキル基を表し、Ar はn価のアリール基を表し、nは2〜6の整数を表す。)
(5)下記一般式(I)で表される含フッ素化合物と、下記一般式(IV)または(V)で表される化合物を付加反応させて得られる化合物に下記G1〜G6で表されるいずれかの架橋性基を導入することを特徴とする下記一般式(i)で表される架橋性含フッ素化合物の製造方法。
Figure 0005110944
(一般式(I)中、Rf はペルフルオロアルキレン基を表し、Rf およびRf はそれぞれ独立にフッ素原子、ペルフルオロアルキル基、またはペルフルオロアルコキシ基を示し、Rf 、Rf 、Rf はそれぞれ結合して環を形成してもよく、A およびA はそれぞれ独立に上記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。naは1以上の整数を表す。
ここで、一般式(IV)または(V)中、Rf はn価のペルフルオロアルキル基を表し、Ar はn価のアリール基を表し、nは2〜6の整数を表す。
一般式(i)中、Rf 、Rf およびRf は一般式(I)のRf 、Rf およびRf と同義である。A およびA はそれぞれ独立に前記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。
G1〜G6中、R 11 は、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R 21 は水酸基、イソシアネート基または加水分解される基を表し、R 22 は水素原子または炭化水素基を表す。R 31 、R 32 及びR 33 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 41 、R 42 、R 43 、R 44 及びR 45 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 51 、R 52 及びR 53 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 61 は、水素原子または炭化水素基を表す。p,q,r,s,tはそれぞれ1以上の整数を表し、lは1〜3の整数を表す。)
本発明によれば、所望の物性に応じて構造およびフッ素含有率を様々に調整可能な架橋性のエーテル系含フッ素化合物およびその製造方法が提供される。これらの化合物は、低屈折率、低誘電率、撥水・撥油性、防汚性、低吸湿性、耐薬品性、非粘着性、低摩擦性、電気絶縁性等のフッ素化合物特有の性質を有し、また、架橋による物性調節も可能なことから、工業的に有用と考えられる。
本発明の含フッ素化合物は、酸素原子と直接連結した末端含フッ素ビニル基を分子中に2つ以上有する含フッ素化合物と、−XH(Xは酸素原子または硫黄原子を示す)で表される基を2つ以上有する化合物を付加反応させて得られる化合物に架橋性基を導入してなる架橋性含フッ素化合物であり、後述の一般式(i)〜(iii)で表される
最初に、酸素原子と直接連結した末端含フッ素ビニル基を分子中に2つ以上有する含フッ素化合物である下記一般式(I)で表される化合物を説明する
Figure 0005110944
式中、Rfはペルフルオロアルキレン基を示し、Rf、およびRfはそれぞれ独立にフッ素原子、ペルフルオロアルキル基、またはペルフルオロアルコキシ基を示し、Rf,Rf,Rfはそれぞれ結合して環を形成してもよい。
Rfで表されるペルフルオロアルキレン基は、好ましくは炭素数1〜30のペルフルオロアルキレン基であり、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、また、鎖中にエーテル結合を有していてもよい。さらに好ましい炭素数としては1〜20であり、より好ましくは2〜10である。
RfおよびRfで示されるペルフルオロアルキル基は、好ましくは炭素数1〜30のペルフルオロアルキル基であり、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、また、鎖中にエーテル結合を有していてもよい。さらに好ましい炭素数としては1〜20であり、より好ましくは2〜10である。
RfおよびRfで示されるペルフルオロアルコキシ基は、好ましくは炭素数1〜30のペルフルオロアルコキシ基であり、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、また、鎖中にエーテル結合を有していてもよい。さらに好ましい炭素数としては1〜20であり、より好ましくは2〜10である。
一般式(I)において、Rf、Rfは、好ましくはRfおよびRfがともにフッ素原子またはペルフルオロアルコキシ基であり、RfおよびRfがともにペルフルオロアルコキシ基の場合、下記一般式(II)で表される化合物がより好ましい。
Figure 0005110944
式中、Rfは4価のペルフルオロ連結基を示す。Rfで示される4価のペルフルオロ連結基は、好ましくは炭素数1〜30のペルフルオロアルキレン基であり、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、また、鎖中にエーテル結合を有していてもよい。さらに好ましい炭素数としては4〜20であり、より好ましくは5〜10である。
以下に一般式(I)および(II)で表される化合物の具体的例を挙げ
Figure 0005110944
Figure 0005110944
Figure 0005110944
Figure 0005110944
−XH(Xは酸素原子または硫黄原子を示す)で表される基を2つ以上有する化合物は、好ましくは分子内に2つ以上の水酸基を有するポリオール類であり、より好ましくは下記一般式(IV)または(V)で表されるものである。
Figure 0005110944
式中、Rfはn価のペルフルオロアルキル基を示し、Arはn価のアリール基を示し、nは2〜6の整数を示す。
Rfで示されるn価のペルフルオロアルキル基は、炭素数1〜30のペルフルオロアルキレン基であり、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、また、鎖中にエーテル結合を有していてもよい。好ましい炭素数としては1〜20であり、より好ましくは2〜10である。
Arで示されるn価のアリール基は、好ましくは炭素数6〜30の置換または無置換のアリール基である。さらに好ましい炭素数としては6〜20であり、より好ましくは6〜10である。
アリール基の置換基としては、例えば以下の置換基が挙げられる。ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、炭素数20以下のアルキル基(例えば、メチル、エチル)、炭素数30以下のアリール基(例えば、フェニル、ナフチル)、シアノ基、カルボキシル基、炭素数20以下のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル)、炭素数30以下のアリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、カルバモイル基(例えば、カルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル)、炭素数20以下のアルキルカルボニル基(例えば、アセチル)、炭素数30以下のアリールカルボニル基(例えば、ベンゾイル)、ニトロ基、アミノ基(例えば、アミノ、ジメチルアミノ、アニリノ)、炭素数20以下のアシルアミノ基(例えば、アセトアミド、エトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド)、イミド基(例えば、スクシンイミド、フタルイミド)、イミノ基(例えば、ベンジリデンアミノ)、
ヒドロキシ基、炭素数20以下のアルコキシ基(例えば、メトキシ)、炭素数30以下のアリールオキシ基(例えば、フェノキシ)、炭素数20以下のアシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、炭素数20以下のアルキルスルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニルオキシ)、炭素数30以下のアリールスルホニルオキシ基(例えばベンゼンスルホニルオキシ)、スルホ基、スルファモイル基(例えばスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、炭素数20以下のアルキルチオ基(例えばメチルチオ)、炭素数30以下のアリールチオ基(例えばフェニルチオ)、炭素数20以下のアルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル)、炭素数30以下のアリールスルホニル基(例えばベンゼンスルホニル)、ヘテロ環基等。これらの置換基は更に置換されていても良く、置換基が複数ある場合は、同じでも異なっても良い。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。
nは好ましくは2または3であり、より好ましくは2である。以下に一般式(IV)および(V)で表される化合物の具体的例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるわけではない。
Figure 0005110944
Figure 0005110944
Figure 0005110944
Figure 0005110944
Figure 0005110944
橋性基は、光、熱などのエネルギーや、ラジカル、酸、塩基、金属などの触媒の作用、あるいはこれらの組み合わせにより架橋反応を引き起こすものであれば何でもよいが、本発明においては、以下の架橋基を使用する
Figure 0005110944
G1において、R11は水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4のアルキル基を表し、好ましくは水素原子またはメチル基である。
G2において、R21は水酸基、イソシアネート基または加水分解される基を表し、R22は水素原子または炭化水素基を表し、pは1以上の整数であり、nは1〜3の整数を表す。R21において、加水分解される基は加水分解反応により水酸基に変換される基をいい、例えば、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等)、アシルオキシ基(アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基等)などが挙げられる。R21として好ましくは、水酸基またはアルコキシ基であり、特に好ましくは、水酸基またはメトキシ基である。
22で表される炭化水素基は好ましくは炭素数1〜10の置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基、炭素数1〜10の置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルケニル基、炭素数1〜10の置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルキニル基、または炭素数6〜10の置換または無置換のアリール基で、より好ましくは、メチル基、エチル基、ビニル基、アリル基、フェニル基である。
pは好ましくは1〜4の整数であり、より好ましくは、2または3である。は好ましくは3である。
G3において、R31、R32およびR33は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよく、qは1以上の整数を表す。炭化水素基は、好ましくは炭素数1〜10の置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基または炭素数6〜10の置換または無置換のアリール基で、より好ましくは炭素数1〜4の無置換のアルキル基である。R31、R32およびR33は好ましくは水素原子であり、qは好ましくは1〜4の整数であり、より好ましくは1である。
G4においてR41、R42、R43、R44およびR45はそれぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよく、rは1以上の整数を表す。炭化水素基は、好ましくは炭素数1〜10の置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基または炭素数6〜10の置換または無置換のアリール基で、より好ましくは炭素数1〜4の無置換のアルキル基である。R61は好ましくは水素原子であり、rは好ましくは1〜4の整数であり、より好ましくは1である。
G5において、R51、R52およびR53は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよく、sは1以上の整数を表す。炭化水素基は、好ましくは炭素数1〜10の置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基または炭素数6〜10の置換または無置換のアリール基で、より好ましくは炭素数1〜4の無置換のアルキル基およびフェニル基である。R51、R52およびR53は好ましくは水素原子であり、sは好ましくは1〜4の整数であり、より好ましくは1である。
G6において、R61は、水素原子または炭化水素基を表し、tは1以上の整数を表す。炭化水素基は、好ましくは炭素数1〜10の置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基または炭素数6〜10の置換または無置換のアリール基で、より好ましくは炭素数1〜4の無置換のアルキル基およびフェニル基である。R51、R52およびR53は好ましくは水素原子であり、tは好ましくは1〜4の整数であり、より好ましくは1である。
以下に、G1〜G6で表される架橋性基の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 0005110944
本発明の化合物は、上記で述べたような、酸素原子と直接連結した末端含フッ素ビニル基を分子中に2つ以上有する含フッ素化合物と、−XH(Xは酸素原子または硫黄原子を示す)で表される基を2つ以上有する化合物を付加反応させて得られる化合物に架橋性基を導入してなる架橋性含フッ素化合物であり、後述の一般式(i)〜(iii)で表される。架橋性基の導入方法としては、酸素原子と直接連結した末端含フッ素ビニル基を分子中に2つ以上有する含フッ素化合物および/または−XH(Xは酸素原子または硫黄原子を示す)で表される基を2つ以上有する化合物中のいずれかに予め組み込んでおいてよいが、好ましくは付加反応後に導入する。導入位置としては、付加反応して得られた化合物の中ほどでもよいが、末端に残った官能基を介して導入するのがより好ましい。架橋性基導入剤としては架橋性基の末端に求核性基(水酸基、メルカプト基、アミノ基等)、離脱基(ハロゲン原子、スルホニルオキシ基等)または不飽和結合を有する例えば下記のような架橋性基導入基を用いることができる。
Figure 0005110944
式中、Yは水酸基、メルカプト基、アミノ基、ハロゲン原子(好ましくは塩素原子臭素原子またはヨウ素原子)、スルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニルオキシ、p-トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ)等を表し、uは0以上の整数を表し、その他の記号は上記G1〜G6で説明したものと同義である。
酸素原子と直接連結した末端含フッ素ビニル基を分子中に2つ以上有する含フッ素化合物と、−XH(Xは酸素原子または硫黄原子を示す)で表される基を2つ以上有する化合物の反応において、それぞれの原料のビニル基の総数が−XHで表される基の総数より多い場合には末端の官能基は主にビニル基が残ることになり、この場合、末端にビニル基と反応することができる求核性基を有する架橋性基導入剤を用いる。逆に、ビニル基の総数が−XHで表される基の総数より少ない場合には末端の官能基は主に−XHで表される基が残ることになり、この場合は末端に−XHで表される基と反応することができる離脱基または不飽和結合を有する架橋性基導入剤を用いる。これらのうち、後者の場合がより好ましい。
すなわち、好ましい態様としては、上記一般式(I)[好ましくは一般式(II)でありより好ましくは一般式(III)]で表される化合物に対し、上記一般式(IV)または(V)(好ましくは(IV))で表される化合物を官能基の数において過剰に用いて反応させ、末端に残った−XHで表される基と末端に離脱基が置換した架橋性基導入剤とを反応させて得られるものを挙げることができる。
一般式(IV)または(V)において、nは好ましく2であり、それらは、下記一般式(i)[好ましくは一般式(ii)、より好ましくは一般式(iii)]の構造を含む。
ただし、本発明においては、下記一般式(i)、一般式(ii)、または一般式(iii)で表される化合物である。
Figure 0005110944
式中、Rf、Rf、Rfは上記で述べたものであり、Lは2価の有機機であり、好ましくは上記で述べたCHRfCHまたはAr(RfおよびArは上記で述べたもの)であり、A およびはそれぞれ独立に、前記G1〜G6のいずれかで表される架橋性基を表す。
上記(i)〜(iii)において、nは1以上の整数であり、好ましくは10〜10,000、さらに好ましくは50〜500であり。
また、上記(i)〜(iii)において、nが2以上である場合、複数個存在する( )で示される繰り返し単位は、同じであっても異なっても良い。
素原子と直接連結した末端含フッ素ビニル基を分子中に2つ以上有する含フッ素化合物の合成法は特に限定されないが、例えば液相フッ素化反応を鍵反応とする一連の工程により合成することができる。例えば、上記一般式(I)で表される化合物は下記ルートにより合成することができる。各工程における詳細な反応条件等については、例えば、特表平4−500520号公報、国際公開特許00/56694号パンフレット、国際公開特許02/004397号パンフレット、特表2003−518051号公報やこれらの文献に引用されている文献等を参照して決定することができる。
Figure 0005110944
−XH(Xは酸素原子または硫黄原子を示す)で表される基を2つ以上有する化合物については、多くの市販品を利用することができる。また、例えば、一般式(IV)で表される含フッ素アルコール類については、液相フッ素化反応によって得られるエステル誘導体(例えば上記反応スキームの6の化合物)をLiAlHやNaBH等の試薬を用いてヒドリド還元することによっても合成することができる。
本発明の含フッ素ポリマーは、(1)適宜選択した組み合わせの、酸素原子と直接連結した末端含フッ素ビニル基を分子中に2つ以上有する含フッ素化合物と、−XH(Xは酸素原子または硫黄原子を示す)で表される基を2つ以上有する化合物を付加反応させる工程(以下(1)工程と呼ぶ)、及び、得られた付加体に架橋性基を導入する工程(以下(2)工程と呼ぶ)により得ることができる
(1)工程については別途特許出願中(特願2007−007514号)であるが、以下にその概要について説明する。
(1)工程は無触媒で行ってもよいが、反応促進に有効な触媒を用いるのが好ましい。反応促進に有効な触媒としては塩基触媒および金属触媒が挙げられる。
好ましい塩基触媒としては、水酸化アルカリ金属(例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム)、水酸化アルカリ土類金属(例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム)、炭酸アルカリ金属(例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム)、炭酸アルカリ土類金属(例えば、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム)、炭酸水素アルカリ金属(例えば炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素セシウム)、炭酸水素アルカリ土類金属(例えば、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸水素バリウム)等の無機塩基およびピリジン、ピコリン、ルチジン、コリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基が挙げられる。より好ましい塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等を挙げることができる。
用いる塩基の当量数としては、反応させる−XHに対して0.1当量〜10当量が好ましく、より好ましくは0.5当量〜5当量である。
好ましい金属触媒としては、例えばAngew.Chem.Int.Ed.2005,44,1128や特開2006−199625号公報に記載されているような第10族遷移金属触媒/配位子を挙げることができる。用いる遷移金属の当量数としては、反応させる−XHに対して0.005当量〜1当量が好ましく、より好ましくは0.01当量〜0.1当量である。
(1)工程は溶媒中で行ってよいし、無溶媒で行ってもよい。好ましい溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジグライム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の一般的な有機溶媒、
AK−225((登録商標)、旭ガラス社製)、2,2,2−トリフルオロエチルメチルエーテル、2,2,2−トリフルオロエチルジフルオロメチルエーテル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメチルエーテル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルジフルオロメチルエーテル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル−1,1,2,2−テトラフルオロエチルエーテル、1,1,2,2−テトラフルオロエチルメチルエーテル、1,1,2,2−テトラフルオロエチルエチルエーテル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテル、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルジフルオロメチルエーテル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,3,3−テトラフルオロプロピルエーテル、ヘキサフルオロイソプロピルメチルエーテル、1,1,3,3,3−ペンタフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピルメチルエーテル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルメチルエーテル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルエチルエーテル、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチルジフルオロメチルエーテル、フルオロベンゼン、1,2−ジフルオロベンゼン、1,3−ジフルオロベンゼン、1,4−ジフルオロベンゼン、2,4−ジフルオロトルエン、2,6−ジフルオロトルエン、3,4−ジフルオロトルエン、1,2,3−トリフルオロベンゼン、1,2,4−トリフルオロベンゼン、1,3,5−トリフルオロベンゼン、2,3,4−トリフルオロトルエン、1,2,3,4−テトラフルオロベンゼン、1,2,3,5−テトラフルオロベンゼン、1,2,4,5−テトラフルオロベンゼン、ペンタフルオロベンゼン、ヘキサフルオロベンゼン、α,α,α−トリフルオロメチルベンゼン、1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン、1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン等の含フッ素溶媒、
ペルフルオロアルカン化合物[FC−72(商品名、住友スリーエム社製)等]、ペルフルオロエーテル化合物[FC−75、FC−77(共に商品名、住友スリーエム社製)等]、ペルフルオロポリエーテル化合物[商品名:クライトックス(Krytox(登録商標)、DuPont社製)、フォブリン(Fomblin(登録商標)、AUSIMONT社製)、ガルデン(Galden(登録商標)、AUSIMONT社製)、デムナム{ダイキン工業社製}等]、クロロフルオロカーボン化合物(CFC−11,CFC−113等)、クロロフルオロポリエーテル化合物、ペルフルオロトリアルキルアミン化合物、不活性流体(商品名:フロリナート、Fluorinert(登録商標)、住友スリーエム社製)等のペルフルオロ溶媒、水およびこれらの混合溶媒を挙げることができる。
溶媒量はモノマーに対して質量比で0.1倍〜100倍用いるのが好ましく、より好ましくは1倍〜50倍、さらに好ましくは2倍〜20倍である。
(1)工程は2相系で行ってもよく、その場合、2相間を繰り返し行き来することのできる相間移動触媒を用いることが好ましい。水および有機系溶媒との2相系に用いることのできる相間移動触媒としては、例えばベンジルトリブチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムブロミド等の4級アンモニウム塩やテトラブチルホスホニウムブロミド、ヘキサデシルトリブチルホスホニウムブロミド等の4級ホスホニウム塩を挙げることができる。
(1)工程2種類のモノマーの当量比(付加反応に関与するオレフィン数/−XH基数)は、目的により種々調整することができる。好ましくは0.5〜2であり、より好ましくは、0.8〜1.25であり、さらに好ましくは、1.01〜1.2である。
(1)工程の反応温度は−20℃〜150℃が好ましく、より好ましくは0℃〜100℃であり、さらに好ましくは20℃〜80℃である。
(1)工程の反応時間は用いる触媒、基質、溶媒の種類や量、反応温度、攪拌効率等に依存するが、これらを制御して、10分〜48時間で行うのが好ましく、より好ましくは30分〜24時間、さらに好ましくは1時間〜12時間である。
(2)工程は、(1)工程と同様の反応促進剤や溶媒を用いることができ、(1)工程において付加生成物を取り出すことなく、同一系内で(2)工程を行うのが好ましい。この際、必要に応じて反応促進剤や溶媒を追加してもよい。
上記H1〜H6で述べたような架橋性基導入剤は、付加反応で残存していると考えられる官能基量に対して、0.1当量から10当量仕込むことが好ましく、より好ましくは1〜3当量である。
(2)工程の反応温度は−20℃〜150℃が好ましく、より好ましくは0℃〜100℃であり、さらに好ましくは20℃〜80℃である。
(2)工程の反応時間は用いる触媒、基質、溶媒の種類や量、反応温度、攪拌効率等に依存するが、これらを制御して、10分〜48時間で行うのが好ましく、より好ましくは30分〜24時間、さらに好ましくは1時間〜12時間である。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
参考例
[原料合成]
以下のスキームにしたがってペルフルオロジエン(III)および含フッ素ジオール(IV−25)を合成した。
Figure 0005110944
化合物Dの合成
原料供給口、フッ素供給口、へリウムガス供給口およびドライアイスで冷却した還流装置を経由してフッ素トラップに接続されている排気口を備えた300mlテフロン(登録商標)製容器に、FC−72 180mlを入れて、内温20℃にてヘリウムガスを流速50ml/minで30分間吹き込んだ。引き続き20%F/Nガスを100ml/minで30分間吹き込んだ後、フッ素流量はそのままで、上記ルートに従って合成した化合物C(4.25g)のFC−72(13.5ml)溶液およびヘキサフルオロベンゼン(1g)のFC−72(5ml)溶液をそれぞれ6.2ml/hの速度で添加した。さらに、20%F/Nガスを100ml/minで30分およびヘリウムガスを200ml/minで30分間吹き込んだ。FC−72を常圧にて濃縮後、さらに減圧にて濃縮することにより、化合物D(5.1g,粗収率88%)をほぼ単一生成物として得た。
19F NMR(CDCl) δ −60.6〜−64.4(m,8F),−76.7(s,6F),−79.8〜−80.0(m,1F),−80.3〜−80.6(m,1F),82.0(m,6F),82.1(s,6F),−83.4〜−83.8(m,4F),−86.7(bs,1F),−86.9(bs,1F),−130.2(s,4F),−132.0(s,1F),−132.1(s,1F)
化合物Eの合成
フッ化ナトリウム(10g)のメタノール(200ml)分散液に上記で得られた粗化合物D(5.1g)を滴下し、室温にて3時間攪拌した。不溶物をろ過により除去した後、濾液を約30mlになるまで濃縮し、酢酸エチル/炭酸水素ナトリウム溶液で抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮残留物をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)にて精製することにより化合物E(1.8g,78%)を得た。
H NMR(CDCl) δ 3.99(s,3H)
19F NMR(CDCl) δ −62.5〜−63.8(m,4F),−69.9〜−71.3(m,4F),−81.2(s,3F),−81.4(s,3F)
含フッ素ジオール(IV−25)の合成
化合物E(0.28g)のジエチルエーテル(10ml)溶液にリチウムアルミニウムヒドリド(0.038g)を5℃にて添加した。室温にて4時間攪拌後、反応液に希塩酸水をゆっくり加えた。酢酸エチルで抽出後、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮残留物をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)にて精製することにより化合物(IV−25)(0.2g,80%)を得た。
H NMR(CDCl) δ 2.20(bs,1H),4.21(bs,2H)
19F NMR(CDCl) δ −56.2〜−58.6(m,4F),−66.0〜−67.3(m,4F),80.9〜81.0(m,6F)
ペルフルオロジエン(III)の合成
化合物E(16.2g)のメタノール(200ml)/水(40ml)溶液に室温にて8N水酸化カリウム水溶液を10ml滴下した。反応液を室温にて2時間攪拌した後、減圧にて溶媒を留去した。濃縮残渣に水30mlを加え、さらに濃塩酸水をpH試験紙で酸性を示すまで滴下した。析出した白色結晶をろ過後、水(30ml)に分散し、1N水酸化カリウム水溶液を滴下し、pH=8に調整した。反応液を減圧にて濃縮し、残渣を100℃にて真空ポンプで十分に乾燥することにより化合物F(16.5g,93%)を得た。得られた化合物Fを減圧下(4mmHg)280℃にて熱分解し、揮発成分を−78℃のトラップで捕集した。同様の操作を繰り返し、得られた液体を合わせて減圧蒸留することにより化合物(III)の粗体(20g)を得た。粗体のガスクロ純度は95%であり、残りの5%はモノエン(VI)であった。ペルフルオロジエン(III)の粗体(15g)の無水ジエチルエーテル(150ml)溶液に、窒素雰囲気下、5℃にてリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの1.6M THF溶液(3ml)を滴下した。室温にて16時間攪拌後、希塩酸水を注加して反応を停止した。有機層を食塩水で3回洗浄後、40〜80℃にて溶媒を留去した。さらに温度を上げて常圧にて蒸留精製することにより、ガスクロ純度99%以上のペルフルオロジエン(III)(9.6g)を得た。
19F NMR(CDCl) δ −70.7(s,8F),−111.2(s,4F)、b.p.55℃(20mmHg)
実施例1 ペルフルオロジエン(III)と含フッ素ジオール(IV−25)との重合
ペルフルオロジエン(III)(1.8g)、含フッ素ジオール(IV−25)(2.5g)、炭酸カリウム(3.5g)、アセトニトリル(100ml)を35℃にて48時間攪拌した。この溶液にアクリル酸クロリド(0.5g)およびメチルハイドロキノン(0.005g)を添加し、さらに35℃にて24時間攪拌し、室温まで冷却した。この溶液に水(200ml)を加え15分間撹拌し、酢酸エチル(300ml)で抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過により硫酸マグネシウムを除去した後、減圧にて濃縮することにより、粘稠な油状物(4.9g)を得た。HNMRおよび19F−NMRより、下記構造のポリマーであり、フリーの水酸基は認められなかった。
Figure 0005110944
GPC測定の結果、このポリマーの数平均分子量はポリスチレン換算で8,500であった。得られたポリマー/光重合開始剤(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ(株)製 Irg907)(=95/5)のメチルエチル溶液(30wt%)を調製し、孔径0.25μmのポリテトラフルオロエチレン製フィルターでろ過した。この溶液をバーコーターを用いてガラス基板上に塗布した。90℃で乾燥した後、窒素雰囲気化下で紫外線1Jの量を照射し、さらに120℃で10分加熱し、室温まで冷却し、厚さ0.2μmの塗膜を得た。この塗膜の評価を行った結果を以下に示す。
鉛筆硬度:3H
屈折率:1.38、
水の接触角:90℃、
水の転落角:16度、
防汚性:良好[この膜に油性ペン(ゼブラ製、マッキーケア極細)で長さ1cmの直線を描いたところ、インキが球状にはじかれていた。また、このインキをセルロース製不織布(旭化成(株)社製、商品名:ベンコットM−3)で拭いたところ、インキを完全に拭き取ることができた。]
(測定方法)
鉛筆硬度:JIS K 5400に記載方法に従って測定した。
屈折率:アッベ屈折計(アタゴ株式会社製)により測定した。
水の接触角および転落角:塗膜上に直径1.0mmの蒸留水を形成させ、接触角計(協和界面科学株式会社製)を用いてその接触角および転落角を測定した。
実施例2 ペルフルオロジエン(III)と含フッ素ジオール(IV−2)との重合
合成例
Figure 0005110944
GPC測定の結果、このポリマーの数平均分子量はポリスチレン換算で15,000であった。また、屈折率は1.36と低かった。

Claims (5)

  1. 下記一般式(i)で表されることを特徴とする架橋性含フッ素化合物。
    Figure 0005110944
    (一般式()中、Lは2価の有機基を表し、Rfはペルフルオロアルキレン基を表し、Rf、およびRfはそれぞれ独立にフッ素原子、ペルフルオロアルキル基、またはペルフルオロアルコキシ基を示し、Rf、Rf、Rfはそれぞれ結合して環を形成してもよく、AおよびAはそれぞれ独立に上記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。naは1以上の整数を表す。
    ここで、G1〜G6中、R 11 は、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R 21 は水酸基、イソシアネート基または加水分解される基を表し、R 22 は水素原子または炭化水素基を表す。R 31 、R 32 およびR 33 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 41 、R 42 、R 43 、R 44 およびR 45 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 51 、R 52 およびR 53 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 61 は、水素原子または炭化水素基を表す。p,q,r,s,tはそれぞれ1以上の整数を表し、lは1〜3の整数を表す。
  2. 下記一般式(ii)で表されることを特徴とする架橋性含フッ素化合物。
    Figure 0005110944
    一般(ii)中、Lは2価の有機基を表し、Rfは4価のペルフルオロ連結基を表し、AおよびAはそれぞれ独立に上記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。naは1以上の整数を表す。
    ここで、G1〜G6中、R 11 は、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R 21 は水酸基、イソシアネート基または加水分解される基を表し、R 22 は水素原子または炭化水素基を表す。R 31 、R 32 およびR 33 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 41 、R 42 、R 43 、R 44 及びR 45 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 51 、R 52 及びR 53 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 61 は、水素原子または炭化水素基を表す。p,q,r,s,tはそれぞれ1以上の整数を表し、lは1〜3の整数を表す。
  3. 下記一般式(iii)で表されることを特徴とする架橋性含フッ素化合物。
    Figure 0005110944
    一般(iii)中、Lは2価の有機基を示す。AおよびAはそれぞれ独立に上記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。naは1以上の整数を表す。
    ここで、G1〜G6中、R 11 は、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R 21 は水酸基、イソシアネート基または加水分解される基を表し、R 22 は水素原子または炭化水素基を表す。R 31 、R 32 及びR 33 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R41、R 42 、R 43 、R 44 及びR 45 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 51 、R 52 及びR 53 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 61 は、水素原子または炭化水素基を表す。p,q,r,s,tはそれぞれ1以上の整数を表し、lは1〜3の整数を表す。
  4. 前記Lが下記一般式(IV)または(V)で表されるポリオールから得られる2価の有機基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の架橋性含フッ素化合物。
    Figure 0005110944
    (式中、Rf はn価のペルフルオロアルキル基を表し、Ar はn価のアリール基を表し、nは2〜6の整数を表す。)
  5. 下記一般式(I)で表される含フッ素化合物と、下記一般式(IV)または(V)で表される化合物を付加反応させて得られる化合物に下記G1〜G6で表されるいずれかの架橋性基を導入することを特徴とする下記一般式(i)で表される架橋性含フッ素化合物の製造方法。
    Figure 0005110944
    (一般式(I)中、Rf はペルフルオロアルキレン基を表し、Rf およびRf はそれぞれ独立にフッ素原子、ペルフルオロアルキル基、またはペルフルオロアルコキシ基を示し、Rf 、Rf 、Rf はそれぞれ結合して環を形成してもよく、A およびA はそれぞれ独立に上記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。naは1以上の整数を表す。
    ここで、一般式(IV)または(V)中、Rf はn価のペルフルオロアルキル基を表し、Ar はn価のアリール基を表し、nは2〜6の整数を表す。
    一般式(i)中、Rf 、Rf およびRf は一般式(I)のRf 、Rf およびRf と同義である。A およびA はそれぞれ独立に前記G1〜G6のいずれかの架橋性基を表す。
    G1〜G6中、R 11 は、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R 21 は水酸基、イソシアネート基または加水分解される基を表し、R 22 は水素原子または炭化水素基を表す。R 31 、R 32 及びR 33 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 41 、R 42 、R 43 、R 44 及びR 45 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 51 、R 52 及びR 53 は、それぞれ独立に水素原子または炭化水素基を表し、それぞれが結合して環を形成してもよい。R 61 は、水素原子または炭化水素基を表す。p,q,r,s,tはそれぞれ1以上の整数を表し、lは1〜3の整数を表す。)
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