JP5084655B2 - 排気浄化装置 - Google Patents
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Description
そこでパティキュレートについては、エンジンの排気通路にパティキュレートフィルタを設け、排気中に含まれるパティキュレートをパティキュレートフィルタで捕集し、大気中にパティキュレートが放出されないようにする技術が従来より知られている。
そして、上流側ケーシングと下流側ケーシングとを連通する連通路には、連通路内の排気中に尿素水を噴射供給する尿素水インジェクタが設けられている。尿素水インジェクタから噴射された尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、アンモニア選択還元型NOx触媒に還元剤として供給される。
排気浄化装置をこのように構成した場合には、衝突板によって排気の流動方向が変更される際に、その一部が衝突板を構成する網目状のメッシュ部材を介して衝突板の一方の面側と他方の面側との間で流動する。従って、この場合にも衝突板の両面が効果的に排気に晒され、エンジン始動の際などにおいて、衝突板の温度を速やかに排気温度近くまで昇温することができると共に、その後も排気温度にほぼ等しい温度に良好に維持することができる。
屈曲部に案内部材が設けられない場合、前述したように、排気中で霧化した尿素水は屈曲部において連通路の内側壁面に衝突して熱を奪われることにより固形物となるため、特に最初に衝突した部分に固形物が生成されやすい。そこで、連通路が複数の屈曲部を有する場合に、最も上流側の屈曲部に案内部材を設けることにより、排気中に含まれる尿素水の連通路への衝突に伴う尿素水からの固形物の生成及び堆積が良好に抑制される。
また、衝突板を更に設けるようにしたので、案内部材によって案内されずに連通路の内側壁面に向けて流動する排気が、屈曲部の内側壁面に達する前に衝突板に衝突し、その流動が屈曲部の下流側に向けて偏向されるので、屈曲部における連通路の内側壁面への排気中の尿素水の衝突を一層確実に抑制することができる。また、衝突板は連通路内を流動する排気に晒されているので、衝突板の温度は排気温度にほぼ等しくなり、排気中の尿素水が衝突板に衝突しても排気中の尿素水に大きな温度低下を生じることはない。従って、尿素水を含む排気が屈曲部を通過する際に、屈曲部内における尿素などの固形物の堆積を一層確実に抑制することができる。
また、請求項4の排気浄化装置によれば、第2ケーシングが第1ケーシングの中心軸線に対して側方に配置されると共に、連通路の一端が第1ケーシングの側壁に接続され、他端が第2ケーシングの側壁に接続されているので、連通路は比較的屈曲の度合いが大きい屈曲部を有することになる。屈曲の度合いが大きいほど、連通路内側壁面への尿素水の衝突による固形物の生成の可能性が増大するため、このような連通路を有した排気浄化装置に対して本発明は特に有効である。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用された4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)の全体構成図を示しており、図1に基づき本発明に係る排気浄化装置の構成を説明する。
エンジン1は、車両駆動用の動力源として車両(図示せず)に搭載されている。エンジン1は、各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えている。エンジン1では、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料が、各気筒に設けられた燃料噴射弁4に供給され、各燃料噴射弁4からそれぞれの気筒内に燃料が噴射される。
排気管20は、ターボチャージャ8のタービン8b及び排気絞り弁26を経由して排気後処理装置28に接続されている。また、タービン8bの回転軸はコンプレッサ8aの回転軸と機械的に連結されており、タービン8bが排気管20内を流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動するようになっている。
連通路32の上流側端部は、フィルタ38よりも下流側となる位置の上流側ケーシング30の側壁に設けられた流出部30aを介して上流側ケーシング30の側壁に接続されている。一方、連通路32の下流側端部は、SCR触媒40よりも上流側となる位置の下流側ケーシング34の側壁に設けられた流入部34aを介して下流側ケーシング34の側壁に接続されている。そして、連通部32には、このような接続を可能とするために、第1屈曲部32a及び第1屈曲部32aより下流側の第2屈曲部32bの2つの屈曲部を有している。
連通路32は、内部を排気が流動する内管32cと、この内管32cの外側に設けられて外壁面が外気に触れている外管32dとからなる二重管で構成される。内管32cと外管32dとの間には空気層が形成されており、内管32c内を流動する排気の熱が外気中に逃げにくい構造となっている。図2に示されるように、第1屈曲部32aにおける内管32c内には、連通路32の中心軸線32eに沿うように複数の板状部材50が設けられている。そして、図3に示されるようにそれぞれの板状部材50は、径方向の断面で見た場合に、内管32c内を横断するように互いに平行に設けられている。
この結果、尿素水インジェクタ44から供給された尿素水を含む排気が第1屈曲部32aを通過する際に、第1屈曲部32a内や板状部材50における尿素の固形物の堆積を確実且つ良好に抑制することができる。
図4に示されるように、本実施形態において複数の板状部材(案内部材)150は、上述した第1実施形態において用いた複数の板状部材50のうち、第1屈曲部32aが屈曲する方向に対して最も外側となる位置にある板状部材50を削除したものとなっている。そして、これら複数の板状部材150のうち、第1屈曲部32aが屈曲する方向に対して最も外側となる位置にある板状部材150と、これに対向する内管32cの内壁面との間には、連通路32内を流動する排気が第1屈曲部32aにおける内管32cの内壁面に達する前に衝突可能な位置に、平板状の衝突板158が設けられている。そして、図5に示されるように衝突板158は、内管32cの径方向の断面で見た場合に、内管32cの円形をなす内壁面の2箇所に掛け渡されるように設けられることにより、その両面側に空間が形成されるようになっている。また、衝突板158の上流端158a及び下流端158bは、それぞれ内管32cの内壁面との間に間隙を有している。
この結果、尿素水インジェクタ44から供給された尿素水を含む排気が第1屈曲部32aを通過する際に、第1屈曲部32a内や板状部材150及び衝突板158における尿素の固形物の堆積を確実且つ良好に抑制することができる。
例えば図6は、第2実施形態で用いた衝突板158の第1変形例である衝突板258の平面図である。なお、衝突板258が設けられる連通路32及びこの連通路32を有したエンジンシステムの全体構成は、上述した第2実施形態と同様であり、衝突板258のみが第2実施形態で用いた衝突板158と相違している。以下の説明において、第2実施形態で用いた部材と実質的に同じ部材については、第2実施形態の対応する部材と同じ符号を用いて詳細な説明は省略する。
例えば図7は、連通孔の配置を上記第1変形例とは異ならせた衝突板358を、上記第2実施形態の第2変形例として示す平面図である。なお、衝突板358が設けられる連通路32及びこの連通路32を有したエンジンシステムの全体構成は、上述した第2実施形態と同様であり、衝突板358のみが第2実施形態で用いた衝突板158及びその第1変形例で用いた衝突板258と相違している。以下の説明において、第2実施形態或いは第1変形例で用いた部材と実質的に同じ部材については、第2実施形態或いは第1変形例の対応する部材と同じ符号を用いて詳細な説明は省略する。
本実施形態では、前述した第1実施形態における複数の板状部材50に代えて、図9に示されるように、第1屈曲部32aの入口側における内管32cの内壁面から、下流側内方に向けて起立する案内板(案内部材)550が設けられている。また、図10に示されるように、内管32cの径方向の断面で見た場合に、案内板550の中間部分では内管32cの円形をなす内壁面の2箇所に掛け渡されるように案内板550が位置している。
この結果、尿素水インジェクタ44から供給された尿素水を含む排気が第1屈曲部32aを通過する際に、第1屈曲部32a内や案内板550における尿素の固形物の堆積を確実且つ良好に抑制することができる。
例えば、各実施形態及び変形例では連通路32を二重管構造としたが、単一管構造の連通路を採用した場合においても、本発明を適用して同様の効果を得ることが可能である。
20 排気管(排気通路)
30 上流側ケーシング(第1ケーシング)
32 連通路
32a 第1屈曲部
32b 第2屈曲部
34 下流側ケーシング(第2ケーシング)
36 前段酸化触媒(排気浄化手段)
38 パティキュレートフィルタ(排気浄化手段)
40 SCR触媒(アンモニア選択還元型NOx触媒)
44 尿素水インジェクタ(尿素水供給手段)
48 テールパイプ(排気通路)
50,150 板状部材(案内部材)
158,258,358,458 衝突板
260,360 連通孔
358c 上流端側領域
358d 下流端側領域
460 メッシュ部(メッシュ部材)
550 案内板(案内部材)
Claims (4)
- エンジンの排気通路に介装され、上記エンジンの排気を浄化する排気浄化手段を収容した第1ケーシングと、
上記第1ケーシングの下流側の上記排気通路に介装された第2ケーシングと、
屈曲部を有して上記第1ケーシングと上記第2ケーシングとを連通し、上記第1ケーシングから排出された排気を上記第2ケーシングに案内する連通路と、
上記第2ケーシング内に収容され、アンモニアを還元剤として上記排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、
上記連通路を介し上記第1ケーシングから上記第2ケーシングへと流動する排気中に尿素水を供給する尿素水供給手段と、
上記屈曲部内に設けられ、上記排気を上記屈曲部の下流側に向けて案内する案内部材とを備え、
上記案内部材は、上記屈曲部における上記連通路の中心軸線に沿うように設けられた板状部材により構成され、
上記屈曲部が屈曲する方向に対して上記案内部材より外側となる位置で上記屈曲部内に設けられ、上記屈曲部の内側壁面に達する前に上記排気を衝突させて上記排気の流動を上記屈曲部の下流側に向けて偏向する衝突板を更に備え、
上記衝突板は、一方の面側と他方の面側との間で排気の流通を可能とする複数の連通孔を備え、
上記連通孔は、上記排気の流動方向において上記衝突板の所定の上流端側領域と所定の下流端側領域とにのみ設けられている
ことを特徴とする排気浄化装置。 - 上記衝突板は、一方の面側と他方の面側との間で排気の流通を可能とする網目状のメッシュ部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
- 上記連通路は複数の屈曲部を有し、
上記案内部材は、上記連通路の屈曲部のうち最も上流側の屈曲部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。 - 上記第1ケーシングは筒状をなし、
上記第2ケーシングは筒状をなすと共に、上記第1ケーシングの中心軸線に対して側方に配置され、
上記連通路は、一端が上記第1ケーシングの側壁に接続され、他端が上記第2ケーシングの側壁に接続されており、
上記尿素水供給手段は、上記第1ケーシングに接続された上記連通路内に向けて尿素水を噴射することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
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