JP5082666B2 - モータ制御装置、伝達比可変装置及び車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
また、検出される電源電流が上記第2の閾値より低くなるまでDuty比を低減していくことにより、場合によっては、モータに対する印加電圧が必要以上に低下してしまう可能性がある。そして、特に、伝達比可変装置の制御手段として用いられる場合には、仮にそのDuty比「0%」、即ち印加電圧が「0」となった場合、そのモータ駆動に基づく第2の舵角を維持できなくなる、つまり所謂ステアリングフリー状態となるおそれがある。しかしながら、上記の構成によれば、Duty比は、その下限未満にはならない。その結果、上記のような過剰な印加電圧の低下を回避して、安定的にモータ制御を継続することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、所定の周期毎に前記モータ制御信号を生成するものであって、前記上限値の変更は、前記周期毎に段階的に行われること、を要旨とする。
上記構成によれば、より滑らかに電源電流(モータ電流)を変化させて、そのトルク変動を一層穏やかなものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、前記モータの温度を検出する温度検出手段と、前記直流電源の電源電圧を検出する電圧検出手段とを備え、前記制御手段は、前記検出される温度に基づき前記モータの抵抗を推定し、該抵抗及び前記電源電圧に基づいて、前記上限値の変更における下限を演算すること、を要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置であること、を要旨とする。
図1は、車両用操舵装置1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により転舵輪6の舵角、即ち転舵角が可変することにより、車両進行方向が変更されるようになっている。尚、本実施形態の車両用操舵装置1は、所謂ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置(EPS)であり、ボール螺子機構(図示略)を介して駆動源であるモータ7の発生するアシストトルクをラック5に伝達することにより、操舵系にアシスト力を付与するようになっている。
図2に示すように、IFSECU9は、伝達比可変装置8の駆動源であるモータ13と直流電源としての車載電源(バッテリ)16との間の電力供給経路Lpの途中に設けられてモータ13に供給する駆動電力を生成する駆動回路20と、モータ制御信号の出力を通じて駆動回路20の作動を制御する制御手段としてのマイコン21とを備えてなる。
次に、本実施形態における過電流抑制制御の態様について説明する。
上述のように、電源電圧及びモータ周囲の温度が一定ではない環境下での使用時には、当該電源電圧及びモータ抵抗の変化により、駆動回路を構成する各スイッチング素子に短絡故障が発生していないにも関わらず、そのモータ制御を停止すべき過電流に相当する電源電流が検出される場合がある。そして、本実施形態のIFSECU9は、目標制御量であるACT指令角θta*に実制御量であるACT角θtaを追従させるべく、位置制御を実行することによりモータ制御信号の生成・出力を行う構成でることから、駆動回路20からモータ13へと供給される電流、即ちモータ電流を検出する構成を有していない。そのため、その電源電流に基づく過電流検出の判定結果をモータ電流に基づき評価することができず、上記例外的に発生する過電流の検出に起因したシステム停止を回避すべく、当該過電流検出に用いる閾値Ith1を本来の最適値よりも高めに設定せざるを得ないのが実情であり、これが過電流検出精度の向上を図る阻害要因となっていた。
詳述すると、本実施形態のDuty制限値演算部36は、当該Duty制限値Dlimの変更(徐減)における下限となる値、即ち徐減下限値Dlim_Loとして、上記第2の閾値Ith2に相当する電源電流I0が発生すると推定される値を演算する。そして、Duty制限値Dlimの変更(徐減)において、Duty制限値Dlimの値が、その徐減下限値Dlim_Lo以下となった場合には、Duty制限値Dlimの値を当該徐減下限値Dlim_Loとする。
即ち、検出される電源電流I0が上記第2の閾値Ith2より低くなるまでDuty制限値Dlimを徐減することにより、場合によっては、そのDuty制限値Dlim、つまり制限処理後のDuty比D´が必要以上に低下してしまう可能性がある。そして、仮にそのDuty比D´が「0%」となった場合には、モータ駆動に基づく舵角、即ちACT角θtaの維持ができなくなる、つまり所謂ステアリングフリー状態となるおそれがある。
図4のフローチャートに示すように、Duty制限値演算部36は、各状態量を取得すると(ステップ201)、先ずモータ13の抵抗値Rを推定し(ステップ202)、続いて当該推定された抵抗値R及び電源電圧V0に基づきDuty制限値Dlimの徐減における下限となる値、即ち徐減下限値Dlim_Loを演算する(ステップ203)。
(1)過電流検出の基礎となる電源電流I0に関する閾値として、上記モータ制御を停止すべき過電流の発生に相当する第1の閾値Ith1よりも低い値を有する第2の閾値Ith2を設定する。そして検出される電源電流I0が、この第2の閾値Ith2以上となった場合には、モータ13に対する印加電圧を低減すべく制御する。
(3)Duty制限値演算部36は、所定周期毎にDuty制限値Dlimの演算を実行する。そして、当該Duty制限値Dlimを低減する際は、周期毎に所定の定数(徐変量α)を減算することにより段階的に行われる。
即ち、検出される電源電流I0が上記第2の閾値Ith2より低くなるまでDuty制限値Dlimを徐減することにより、場合によっては、そのDuty制限値Dlim、つまり制限処理後のDuty比D´が必要以上に低下してしまう可能性がある。そして、仮にそのDuty比D´が「0%」となった場合には、モータ駆動に基づく舵角、即ちACT角θtaの維持ができなくなる、つまり所謂ステアリングフリー状態となるおそれがある。
上記構成によれば、過電流抑制制御の実行時においても、その基準となる第1の閾値Ith1を超えない範囲において、モータ13に対する最大限の電圧印加が可能になる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、Duty制限値Dlimの低減は、周期毎に所定の定数(徐変量α)を減算することにより段階的に行われる、即ち徐減することとした。しかし、これに限らず、一回で低減する構成としてもよい。
・本実施形態では、Duty制限値Dlimの低減時における徐変量αは所定の定数とした。しかし、これに限らず、演算により徐変量αを求める構成としてもよい。例えば、Duty制限値Dlimの演算周期が過電流判定周期よりも短い場合、図7に示すように、電源電流I0が第2の閾値Ith2を超えた場合(時間t1)、次回の過電流判定周期に対応するタイミング(時間t2)で、Duty制限値Dlimがその時点の値D1から徐減下限値Dlim_Loまで低下するように、その徐変量αを演算する構成とするとよい。このような構成とすれば、より滑らかに電源電流I0(モータ電流)を変化させて、そのトルク変動を一層穏やかなものとすることができる。その結果、過電流抑制制御の実行時におけるより良好な操舵フィーリングの確保が可能になる。尚、このような演算手法は、Duty制限値Dlimの増加時における徐変量βについて適用してもよい。
Claims (8)
- モータと直流電源との間の電力供給経路の途中に設けられて前記モータに供給する駆動電力を生成する駆動回路と、モータ制御信号の出力を通じて前記駆動回路の作動を制御する制御手段と、前記駆動回路に供給される電源電流を検出する電流検出手段とを備え、前記制御手段は、前記検出される電源電流が所定の閾値以上である場合には、前記モータに対する駆動電力の供給を停止すべく制御するモータ制御装置であって、
前記制御手段は、前記検出される電源電流が前記駆動電力の供給を停止すべき第1の閾値よりも低い値に設定された第2の閾値以上である場合には、前記モータに対する印加電圧を低減すべく制御するように構成され、
前記駆動回路は、前記モータ制御信号として入力されるパルス信号のDuty比に基づきオン/オフするスイッチング素子により構成され、前記モータに対する印加電圧の低減は、前記Duty比の制御を通じて行われるものであって、
前記制御手段は、前記Duty比に上限値を設定するとともに、前記モータに対する印加電圧を低減するための前記Duty比の制御は、前記上限値の変更により行われ、
前記上限値の変更には下限が設定され、前記制御手段は、前記上限値が前記下限に対応する値まで低下するように、前記上限値の変更を行うものであって、
前記上限値を変更する周期は、前記駆動電力の供給を停止すべきか否かを判定する過電流判定の周期よりも短く設定されること、を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1に記載のモータ制御装置において、
前記制御手段は、所定の周期毎に前記モータ制御信号を生成するものであって、前記上限値の変更は、前記周期毎に段階的に行われること、を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項2に記載のモータ制御装置において、
前記制御手段は、次回の過電流判定周期に対応するタイミングで、前記上限値が前記下限に対応する値まで低下するように、前記上限値の変更を段階的に行うときの徐変量を演算すること、
を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のモータ制御装置において、
前記制御手段は、前記上限値の変更における下限として、前記第2の閾値に相当する電源電流が発生すると推定される値を演算すること、を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項4に記載のモータ制御装置において、
前記モータの温度を検出する温度検出手段と、
前記直流電源の電源電圧を検出する電圧検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記検出される温度に基づき前記モータの抵抗を推定し、該抵抗及び前記電源電圧に基づいて、前記上限値の変更における下限を演算すること、
を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のモータ制御装置において、
前記検出される電源電流が第2の閾値よりも低い場合には、前記上限値を上昇させること、を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のモータ制御装置により駆動源のモータを制御する伝達比可変装置。
- 請求項7に記載の伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置。
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