JP5055864B2 - 重合性液晶組成物および光学異方性フィルム - Google Patents
重合性液晶組成物および光学異方性フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5055864B2 JP5055864B2 JP2006194841A JP2006194841A JP5055864B2 JP 5055864 B2 JP5055864 B2 JP 5055864B2 JP 2006194841 A JP2006194841 A JP 2006194841A JP 2006194841 A JP2006194841 A JP 2006194841A JP 5055864 B2 JP5055864 B2 JP 5055864B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- liquid crystal
- compound represented
- polymerizable liquid
- crystal composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 CCC1(C*CCCCCCOc(cc2)ccc2C(O)=O)COC1 Chemical compound CCC1(C*CCCCCCOc(cc2)ccc2C(O)=O)COC1 0.000 description 2
- BXJIZOFJXOHNQF-UHFFFAOYSA-N CCC1(COc(cc2)ccc2C(Oc(cc2)cc(F)c2OC(F)(F)F)=O)COC1 Chemical compound CCC1(COc(cc2)ccc2C(Oc(cc2)cc(F)c2OC(F)(F)F)=O)COC1 BXJIZOFJXOHNQF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- YTYGDMAVMPZGEJ-UHFFFAOYSA-N CCOc(cc1)ccc1OC(c(cc1)ccc1OC(C)C)=O Chemical compound CCOc(cc1)ccc1OC(c(cc1)ccc1OC(C)C)=O YTYGDMAVMPZGEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- DXNUZJSFFFWNEI-UHFFFAOYSA-N O=C(c(cc1)ccc1OCC1COC1)Oc(cc1)ccc1OCCC1OC1 Chemical compound O=C(c(cc1)ccc1OCC1COC1)Oc(cc1)ccc1OCCC1OC1 DXNUZJSFFFWNEI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Description
楕円体では、ポジティブC−プレートに分類される。このポジティブC−プレートは、他の光学機能を有するフィルムと組み合わせることによって、水平配向した液晶モード、いわゆるIPS(In−Plane Switching)モード等の光学補償、たとえば、偏光板の視野角特性の改善に応用できる(特許文献1参照)。
1)配向制御剤としてシランカップリング剤を添加することによってホメオトロピック配向を得る方法(特許文献2参照)。
2)界面活性剤を添加することによってホメオトロピック配向を得る方法(特許文献3参照)。
1)特別な加熱装置を必要としない室温での重合。
2)窒素などの不活性ガスによる置換を必要としない空気開放下での重合。
3)比較的低い積算光量の紫外線照射による重合。
・空気開放下で紫外線重合させると、空気中の酸素により重合阻害がおこり、耐熱性などの信頼性を十分に満足する重合体フィルムが得られにくい。
・トリアセチルセルロース(TAC)フィルムやシクロオレフィン樹脂フィルム等の基板に対する密着性に劣るため、重合して得られた光学異方性フィルムが基板から剥離しやすい。
フッ素、塩素、臭素、メチルまたはトリフルオロメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、ナフタレン−2,6−ジイル、ビフェニル−4,4’−ジイル、フルオレン−2,7−ジイル、9−メチルフルオレン−2,7−ジイル、9−エチルフルオレン−2,7−ジイル、9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイル、9,9−ジエチルフルオレン−2,7−ジイル、9−クロロフルオレン−2,7−ジイルまたは9,9−ジフルオロフル
オレン−2,7−ジイルである。
R1〜R4は、それぞれ独立に水素または炭素数1〜5のアルキルである。
x、y、およびzは、それぞれ独立に1または0であり、tは0〜2の整数であり、m、n、sおよびvは、それぞれ独立に0〜10の整数であり、p、q、rおよびuは、それぞれ独立に0または1である。
ルオレン−2,7−ジイル、9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイル、9,9−ジエチルフルオレン−2,7−ジイルである。
W22は水素またはフッ素であり、R3およびR4は、それぞれ独立にメチルまたはエチルである。
たは−CH2CH2−COO−であり、W22は水素またはフッ素であり、R3およびR4は、それぞれ独立にメチルまたはエチルであり、mおよびnは、それぞれ独立に0〜6の整数であり、sおよびvは、それぞれ独立に0〜6の整数であり、p、q、rおよびuは、それぞれ独立に0または1である。
なお、本明細書における用語の使い方は以下のとおりである。「液晶化合物」は、液晶相を有する化合物、および、液晶相を有しないが液晶組成物の成分として有用な化合物の総称である。また「液晶組成物」は、組成物を構成するすべての化合物が液晶相を有して
いる必要はなく、液晶相を有する化合物を少なくとも1種含んでいればよい。「重合性」は、光、熱、触媒などの手段により単量体が重合し、重合体を与える能力を意味する。また、たとえば「式(1)で表わされる化合物」を「化合物(1)」のように表記することがある。
本発明の重合性液晶組成物は、化合物(1)、化合物(2)および必要に応じて化合物(3)を含有する。
上記化合物(1)としては、好ましくは9−アルキルフルオレン−2,7−ジイル骨格もしくは9,9−ジアルキルフルオレン−2,7−ジイル骨格を有する化合物(4)、またはフェニルベンゾエート骨格を有する化合物(12)であり、より好ましくは9−メチルフルオレン−2,7−ジイル骨格もしくは9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイル骨格を有する化合物(4)、またはフェニルベンゾエート骨格を有する化合物(12)であり、さらに好ましくは9−メチルフルオレン−2,7−ジイル骨格を有する化合物(7)またはフェニルベンゾエート骨格を有する化合物(13)である。
上記化合物(2)としては、好ましくは化合物(5)であり、より好ましくは化合物(8)または化合物(10)である。化合物(2)、(5)、(8)および(10)は、分子の末端にカルボキシル基を有し、液晶相を示す化合物でなくてもよい。
る。
上記化合物(3)としては、好ましくは化合物(6)であり、より好ましくは化合物(9)または化合物(11)である。化合物(3)、(6)、(9)および(11)は、分子の末端に−OCF3を有する。
7号公報に記載の方法により合成することができる。化合物(3-1)〜(3-129)については、特開2005−320317号公報に記載の方法により合成することができる。
本発明の組成物を調製する際、上記化合物(1)は、化合物(1)〜(3)の合計量100重量%に対して、20〜60重量%、好ましくは20〜40重量%、さらに好ましくは25〜35重量%の範囲の量で用いられる。また、上記化合物(2)は、20〜50重量%、好ましくは20〜40重量%、さらに好ましくは25〜35重量%の範囲の量で用いられる。また、上記化合物(3)は、0〜60重量%、好ましくは30〜50重量%、さらに好ましくは35〜45重量%の範囲の量で用いられる。化合物(1)〜(3)を上記範囲の量で用いることにより、配列秩序の高いホメオトロピック配向を示す重合性液晶組成物が得られる。
本発明の重合性液晶組成物は、必要に応じてさらに添加物を含有してもよい。たとえば、組成物を希釈したり、塗布性を向上させたりするために、溶媒を添加してもよい。また、単量体を重合させるための添加物としては、たとえば、重合開始剤や増光剤などが挙げられる。得られる重合体の物性を調整するための添加物としては、たとえば、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、微粒子などが挙げられる。これらの添加物の量は、その目的を達する程度の少ない量が好ましい。
、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウムテトラフルオロボレート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスホネート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウムヘキサフルオロアルセネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムジフェニルヨードニウムテトラフルオロボレート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアルセネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネートなどが挙げられる。
上記界面活性剤は、組成物を支持基板などに塗布するのを容易にし、液晶相の配向を制御するといった効果を有する。このような界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物、ポリエチレングリコールおよびそのエステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸アミン類、アルキル置換芳香族スルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ペルフルオロアルキルスルホン酸塩、ペルフルオロアルキルカルボン酸塩、ペルフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、ペルフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩などが挙げられる。
上記無機物としては、たとえば、セラミックス、フッ素金雲母、フッ素四ケイ素雲母、テニオライト、フッ素バーミキュライト、フッ素ヘクトライト、ヘクトライト、サポナイト、スチブンサイト、モンモリロナイト、バイデライト、カオリナイト、フライポンタイト、ZnO、TiO2、CeO2、Al2O3、Fe2O3、ZrO2、MgF2、SiO2、S
rCO3、Ba(OH)2、Ca(OH)2、Ga(OH)3、Al(OH)3、Mg(OH
)2、Zr(OH)4などが挙げられる。また、炭酸カルシウムの針状結晶などの微粒子は、光学異方性を有することから、重合体の光学異方性を調節することができる。
上記微粒子の粒径は、0.001〜0.1μm、好ましくは0.001〜0.05μmである。材質にもよるが、凝集現象を防止するために、小さい粒径が好ましく、粒径の分布はシャープであることが好ましい。また、上記微粒子の好ましい添加量は0.1〜30重量%である。添加の目的を達する限り、少ない割合であることが好ましい。
本発明の重合性液晶層は、上記重合性液晶組成物からなり、支持基板上に、該組成物をそのまま塗布などにより形成してもよく、該組成物を前述した溶媒に溶かして塗布した後、溶媒を除去することによって形成してもよい。
<光学異方性フィルム>
本発明の光学異方性フィルムは、上記重合性液晶層を重合させ、配向を固定化することにより得られる。より詳しくは、前述したように、基板上に、本発明の重合性液晶組成物を塗布し、ホメオトロピック配向させた重合性液晶層を形成した後、該液晶層を構成する重合性液晶組成物を重合させることにより、ホメオトロピック配向が固定化された光学異方性フィルムを製造することができる。
本発明の光学異方性フィルムの配向状態は、該フィルムの液晶層の位相差を、垂直入射から傾けた角度で測定することによって評価することができる。ホメオトロピック配向の光学異方性フィルムの場合、この位相差値は垂直入射について対称的、すなわち、フィルム表面に対して垂直方向での位相差(正面位相差)がほぼゼロである。位相差の測定には数種の方法を利用することができ、たとえば、自動複屈折測定装置や偏光顕微鏡などを利用することができる。
本発明の光学異方性フィルム等の用途について説明する。
本発明の光学異方性フィルムは、液晶表示素子、光学素子等の各種素子に利用することができ、たとえば、液晶配向膜や視野角補償膜などに利用できる。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
化合物(7)は、特開2005−60373号公報に記載の方法で合成した。化合物(8)、(9)、(10)および(11)は、特開2005−320317号公報に記載の方法で合成した。化合物(13)は、Macromolecules 1993, 26, 1244-1247に記載の方法で合成した。
<重合性液晶組成物(MIX1−2)の調製>
下記に示す化合物(7)30重量%と、化合物(8)30重量%と、化合物(9)40重量%とから成る組成物(MIX1)を調製した。
重合性液晶組成物(MIX1−2)を、ケン化処理したTACフィルム上にスピンコートにより塗布した。次いで、溶媒を除去するために、組成物塗布後のフィルムを70℃に加熱されたホットプレート上で3分間加熱した後、25℃まで冷却し、液晶分子を配向させた。このようにして形成した塗膜(重合性液晶層)に、超高圧水銀灯(250W)を用いて30mW/cm2(365nm)の紫外線を、大気中25℃で30秒間照射して液晶
層を重合させ、光学異方性フィルム(F1)を得た。
得られた光学異方性フィルム(F1)について、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
ケン化処理TACフィルム上に形成された光学異方性フィルム(F1)をクロスニコルにし、光学異方性フィルム(F1)の表面に対して垂直な方向から偏光顕微鏡で観察したところ、正面からは何も見えなかった。このことから、位相差が発生していないこと、すなわち、光学異方性フィルム(F1)がホメオトロピック配向していることが確認された。なお、このフィルムを傾けて斜めから光を入射し、同様に光学異方性フィルム(F1)をクロスニコルにし、偏光顕微鏡で観察したところ、光の透過が確認された。
ィルム表面に対して垂直方向での位相差(正面位相差)がほぼゼロであった。また、液晶相の遅相軸方向に斜めから位相差を測定したところ、測定光の入射角度の増加に伴って位相差が増加したことから、光学異方性フィルム(F1)がホメオトロピック配向していることを確認した。
光学異方性フィルム(F1)の表面硬度を、JIS規格「JIS−K−5400、8.4、鉛筆引掻試験」の方法に従って評価した。その結果、光学異方性フィルム(F1)の表面硬度は、鉛筆硬度(鉛筆の芯の硬さ)にして2Hであった。すなわち、光学異方性フィルム(F1)は、高い表面硬度を有していることが確認された。
光学異方性フィルム(F1)と支持基板のTACフィルムとの密着性を、JIS規格「JIS−K−5400、8.5、付着性(8.5.2、碁盤目テープ法)」の方法、いわゆるセロテープ(登録商標)剥離試験法に従って評価した。すなわち、100のます目のうち、剥離しなかったます目の数によって、密着性を評価した。その結果、全く剥がれが無く、全てのますが残存した。すなわち、光学異方性フィルム(F1)は、支持基板のTACフィルムに対して優れた密着性を有していることが確認された。
光学異方性フィルム(F1)の耐熱性は、耐熱性試験(100℃、500時間)を行い、位相差の変動によって評価した。
。このようにして組成物を重合させた液晶層(光学異方性フィルム(F1)と実質的に同一)の位相差を25℃で測定した。また、得られた液晶層を100℃で500時間加熱した後、再度位相差を25℃で測定した。両者の値を比較して耐熱性を評価した。なお、位相差は、文献(粟屋裕著、「高分子素材の偏光顕微鏡入門」、94頁、アグネ技術センター発行、2001年)の方法に従い、セナルモン・コンペンセータ(Senarmont compensator)を用いて、波長550nmで測定した(文献中では、位相差(retardation)はリターデーションと記載されている)。
重合性液晶組成物(MIX1−2)を6ケ月間冷蔵庫保管した後に、上記と同様にして光学異方性フィルム(F1)の作製および評価を行ったところ、配向状態、表面硬度、密着性および耐熱性のいずれにおいても特に問題がなかった。すなわち、重合性液晶組成物(MIX1−2)の貯蔵安定性が優れていることが確認された。
<重合性液晶組成物(MIX2−2)の調製>
下記に示す化合物(7)30重量%と、化合物(10)30重量%と、化合物(11)40重量%とから成る組成物(MIX2)を調製した。
重合性液晶組成物(MIX2−2)をケン化処理したTACフィルム上にスピンコートにより塗布した。次いで、溶媒を除去するために、組成物塗布後のフィルムを70℃に加熱されたホットプレート上で3分間加熱した後、25℃まで冷却し、液晶分子を配向させた。このようにして形成した塗膜(重合性液晶層)に、超高圧水銀灯(250W)を用いて30mW/cm2(365nm)の紫外線を、大気中25℃で30秒間照射して液晶相
を重合させ、光学異方性フィルム(F2)を得た。
ケン化処理TACフィルム上に形成された光学異方性フィルム(F2)の配向状態、表面硬度、密着性および耐熱性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
重合性液晶組成物(MIX2−2)を6ケ月間冷蔵庫保管した後に、上記と同様にして光学異方性フィルム(F2)の作製および評価を行ったところ、配向状態、表面硬度、密着性および耐熱性のいずれにおいても特に問題がなかった。すなわち、重合性液晶組成物(MIX2−2)の貯蔵安定性が優れていることが確認された。
実施例1において、ケン化処理したTACフィルムの代わりにガラス基板を支持基板として用いたこと以外は、実施例1と同様にして光学異方性フィルム(F3)を作製した。得られた光学異方性フィルム(F3)について、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
<重合性液晶組成物(MIX3−2)の調製>
下記に示す化合物(7)70重量%と、化合物(11)30重量%とから成る組成物(MIX3)を調製した。
重合性液晶組成物(MIX3−2)をケン化処理したTACフィルム上にスピンコートにより塗布した。次いで、溶媒を除去するために、組成物塗布後のフィルムを70℃に加熱されたホットプレート上で3分間加熱した後、25℃まで冷却し、液晶分子を配向させた。このようにして形成した塗膜(重合性液晶層)に、超高圧水銀灯(250W)を用いて30mW/cm2(365nm)の紫外線を、大気中25℃で30秒間照射して液晶相
を重合させ、光学異方性フィルム(F4)を得た。
ケン化処理TACフィルム上に形成された光学異方性フィルム(F4)の配向状態、表面硬度、密着性および耐熱性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
光学異方性フィルム(F4)の配向状態は、ハイブリッド配向であることを確認し、ホメオトロピック配向を示さなかった。
光学異方性フィルム(F4)の表面硬度は、鉛筆硬度にして2Hであった。
(密着性)
セロテープ(登録商標)剥離試験において全く剥がれが無く、全てのますが残存した。すなわち、光学異方性フィルム(F4)は、支持基板のTACフィルムに対して高い密着性を有していることが確認された。
光学異方性フィルム(F4)と実質的に同一である液晶層の耐熱性試験前後における位相差の変化はなかった。すなわち、光学異方性フィルム(F4)の耐熱性が高いことが確認された。
<重合性液晶組成物(MIX4−2)の調製>
下記に示す化合物(7)40重量%と、化合物(8)60重量%とから成る組成物(MIX4)を調製した。
重合性液晶組成物(MIX4−2)をケン化処理したTACフィルム上にスピンコートにより塗布した。次いで、溶媒を除去するために、組成物塗布後のフィルムを70℃に加熱されたホットプレート上で3分間加熱した後、25℃まで冷却し、液晶分子を配向させた。このようにして形成した塗膜(重合性液晶層)に、超高圧水銀灯(250W)を用いて30mW/cm2(365nm)の紫外線を、大気中25℃で30秒間照射して液晶相
を重合させ、光学異方性フィルム(F5)を得た。
ケン化処理TACフィルム上に形成された光学異方性フィルム(F5)の配向状態、表面硬度、密着性および耐熱性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
重合性液晶組成物(MIX4−2)を6ケ月間冷蔵庫保管した後に、上記と同様にして光学異方性フィルム(F5)の作製および評価を行ったところ、配向状態、表面硬度、密着性および耐熱性のいずれにおいても特に問題がなかった。すなわち、重合性液晶組成物(MIX4−2)の貯蔵安定性が優れていることが確認された。
<重合性液晶組成物(MIX5−2)の調製>
下記に示す化合物(13)30重量%と、化合物(8)30重量%と、化合物(9)40重量%とから成る組成物(MIX5)を調製した。
重合性液晶組成物(MIX5−2)をケン化処理したTACフィルム上にスピンコートにより塗布した。次いで、溶媒を除去するために、組成物塗布後のフィルムを70℃に加熱されたホットプレート上で3分間加熱した後、25℃まで冷却し、液晶分子を配向させた。このようにして形成した塗膜(重合性液晶層)に、超高圧水銀灯(250W)を用いて30mW/cm2(365nm)の紫外線を、大気中25℃で30秒間照射して液晶相
を重合させ、光学異方性フィルム(F6)を得た。
ケン化処理TACフィルム上に形成された光学異方性フィルム(F6)の配向状態、表面硬度、密着性および耐熱性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
重合性液晶組成物(MIX5−2)を6ケ月間冷蔵庫保管した後に、上記と同様にして光学異方性フィルム(F6)の作製および評価を行ったところ、配向状態、表面硬度、密着性および耐熱性のいずれにおいても特に問題がなかった。すなわち、重合性液晶組成物(MIX5−2)の貯蔵安定性が優れていることが確認された。
Claims (21)
- 下記式(1)で表される化合物20〜60重量%と、
下記式(2)で表される化合物20〜60重量%と、
下記式(3)で表される化合物0〜60重量%と
を含有する(ただし、式(1)〜(3)で表わされる化合物の合計量を100重量%とする。)ことを特徴とする重合性液晶組成物。
A1は、単結合、1,4−フェニレン、少なくとも1つの水素がメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイル、9−メチルフルオレン−2,7−ジイル、9−エチルフルオレン−2,7−ジイル、9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイルまたは9,9−ジエチルフルオレン−2,7−ジイルであり、
X1〜X4は、それぞれ独立に単結合、−COO−、−OOC−、−HC=CH−COO−、−OOC−HC=CH−、−CH2CH2−COO−または−OOC−CH2CH2−であり、
W1〜W24は、それぞれ独立に水素またはフッ素であり、
R1〜R4は、それぞれ独立に水素または炭素数1〜2のアルキルであり、
xおよびyは0であり、zは1であり、
tは0であり、
m、n、sおよびvは、それぞれ独立に0〜10の整数であり、
p、q、rおよびuは、それぞれ独立に0または1である。] - 下記式(4)で表される化合物20〜60重量%と、
下記式(5)で表される化合物20〜60重量%と、
下記式(6)で表される化合物0〜50重量%と
を含有する(ただし、式(4)〜(6)で表わされる化合物の合計量を100重量%とする。)ことを特徴とする重合性液晶組成物。
A1は、9−メチルフルオレン−2,7−ジイル、9−エチルフルオレン−2,7−ジイル、9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイルまたは9,9−ジエチルフルオレン−2,7−ジイルであり、
X4は、−COO−、−HC=CH−COO−または−CH2CH2−COO−であり、
W22は水素またはフッ素であり、
R3およびR4は、それぞれ独立にメチルまたはエチルであり、
mおよびnは、それぞれ独立に2〜6の整数であり、
sおよびvは、それぞれ独立に0〜6の整数であり、
rおよびuは、それぞれ独立に0または1である。] - 式(7)で表わされる化合物の含有量が25〜35重量%であり、式(8)で表わされる化合物の含有量が25〜35重量%であり、式(9)で表わされる化合物の含有量が35〜45重量%であることを特徴とする請求項3に記載の重合性液晶組成物。
- 式(7)で表わされる化合物の含有量が25〜35重量%であり、式(10)で表わされる化合物の含有量が25〜35重量%であり、式(11)で表わされる化合物の含有量が35〜45重量%であることを特徴とする請求項5に記載の重合性液晶組成物。
- 下記式(12)で表される化合物20〜60重量%と、
下記式(5)で表される化合物20〜60重量%と、
下記式(6)で表される化合物0〜50重量%と
を含有する(ただし、式(12)、(5)、(6)で表わされる化合物の合計量を100重量%とする。)ことを特徴とする重合性液晶組成物。
X4は、−COO−、−HC=CH−COO−または−CH2CH2−COO−であり、
W22は水素またはフッ素であり、
R3およびR4は、それぞれ独立にメチルまたはエチルであり、
mおよびnは、それぞれ独立に0〜6の整数であり、
sおよびvは、それぞれ独立に0〜6の整数であり、
p、q、rおよびuは、それぞれ独立に0または1である。] - 式(13)で表わされる化合物の含有量が25〜35重量%であり、式(8)で表わされる化合物の含有量が25〜35重量%であり、式(9)で表わされる化合物の含有量が35〜45重量%であることを特徴とする請求項8に記載の重合性液晶組成物。
- さらに重合開始剤を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の重合性液晶組成物。
- さらに溶媒を含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の重合性液晶組成物。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の重合性液晶組成物からなり、ホメオトロピック配向していることを特徴とする重合性液晶層。
- 請求項12に記載の重合性液晶層を構成する重合性液晶組成物を重合し、配向を固定化することによって得られることを特徴とする光学異方性フィルム。
- 基板上に、請求項1〜11のいずれかに記載の重合性液晶組成物を塗布し、ホメオトロピック配向させて重合性液晶層を形成し、該液晶層を構成する重合性液晶組成物を重合して配向を固定化することを特徴とする光学異方性フィルムの製造方法。
- 基板が、ガラス基板、トリアセチルセルロースフィルムまたはシクロオレフィン樹脂フィルムであることを特徴とする請求項14に記載の光学異方性フィルムの製造方法。
- 基板が、鹸化処理したトリアセチルセルロースフィルムまたは親水化処理したシクロオレフィン樹脂フィルムであることを特徴とする請求項14に記載の光学異方性フィルムの製造方法。
- シクロオレフィン樹脂フィルムの親水化処理が、プラズマ処理またはコロナ処理であることを特徴とする請求項16に記載の光学異方性フィルムの製造方法。
- 請求項13に記載の光学異方性フィルムを有することを特徴とする光学補償素子。
- 請求項13に記載の光学異方性フィルムと偏光板とを有することを特徴とする光学素子。
- 請求項18に記載の光学補償素子を、液晶セルの内面または外面に有することを特徴とする液晶表示装置。
- 請求項19に記載の光学素子を、液晶セルの内面または外面に有することを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006194841A JP5055864B2 (ja) | 2005-08-24 | 2006-07-14 | 重合性液晶組成物および光学異方性フィルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005242888 | 2005-08-24 | ||
JP2005242888 | 2005-08-24 | ||
JP2006194841A JP5055864B2 (ja) | 2005-08-24 | 2006-07-14 | 重合性液晶組成物および光学異方性フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007084789A JP2007084789A (ja) | 2007-04-05 |
JP5055864B2 true JP5055864B2 (ja) | 2012-10-24 |
Family
ID=37972093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006194841A Expired - Fee Related JP5055864B2 (ja) | 2005-08-24 | 2006-07-14 | 重合性液晶組成物および光学異方性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5055864B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009025732A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Jsr Corp | 光学部材の作製方法及び光学部材 |
JP5776920B2 (ja) * | 2009-06-17 | 2015-09-09 | Dic株式会社 | 二軸性位相差フィルムの製造方法 |
JP6464574B2 (ja) * | 2013-07-29 | 2019-02-06 | Jnc株式会社 | 重合性液晶組成物および光学異方体 |
JP6622385B2 (ja) | 2016-03-22 | 2019-12-18 | 富士フイルム株式会社 | 光学フィルム、偏光板、画像表示装置、光学フィルムの製造方法および偏光板の製造方法 |
EP3733730A4 (en) * | 2017-12-27 | 2020-12-30 | FUJIFILM Corporation | COMPOSITION, THERMAL CONDUCTIVE MATERIAL, DEVICE WITH THERMAL CONDUCTIVE LAYER AND METHOD FOR MANUFACTURING THERMAL CONDUCTIVE MATERIAL |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4911844B2 (ja) * | 2001-09-20 | 2012-04-04 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | 液晶フィルムの製造方法、光学フィルムおよび液晶表示装置 |
JP4569189B2 (ja) * | 2003-06-23 | 2010-10-27 | チッソ株式会社 | 液晶性化合物、液晶組成物およびそれらの重合体 |
JP4561218B2 (ja) * | 2003-07-30 | 2010-10-13 | チッソ株式会社 | 光硬化性フルオレン誘導体およびそれらを含む組成物 |
JP2005139298A (ja) * | 2003-11-06 | 2005-06-02 | Polymatech Co Ltd | 異方性エポキシ樹脂硬化物及びその製造方法 |
JP4586520B2 (ja) * | 2004-04-07 | 2010-11-24 | チッソ株式会社 | 光重合性オキセタン誘導体およびそれらを含む液晶組成物 |
-
2006
- 2006-07-14 JP JP2006194841A patent/JP5055864B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007084789A (ja) | 2007-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5441311B2 (ja) | 重合性組成物 | |
JP5311725B2 (ja) | 重合性組成物 | |
TWI712636B (zh) | 液晶硬化膜、含有液晶硬化膜的光學膜及顯示裝置 | |
WO2019009255A1 (ja) | 液晶フィルム、光学積層体、円偏光板、有機エレクトロルミネッセンス表示装置 | |
JP5076414B2 (ja) | 重合性の光学活性化合物およびその組成物 | |
WO2005057258A1 (ja) | 液晶フィルム形成用組成物、光学異方性フィルム及びそれらの製造方法 | |
JP4923992B2 (ja) | 重合性液晶組成物および光学異方性薄膜 | |
JP5055864B2 (ja) | 重合性液晶組成物および光学異方性フィルム | |
JP2021002026A (ja) | 重合性液晶組成物、光学異方体及びその製造方法 | |
JP6299884B2 (ja) | 重合性液晶組成物及び該組成物を用いて作製した光学異方体、位相差膜、反射防止膜、液晶表示素子 | |
JP5332162B2 (ja) | 重合性液晶組成物 | |
JP4984842B2 (ja) | ホメオトロピック配向液晶フィルムおよびその製造方法 | |
JP4899386B2 (ja) | 液晶性モノマーおよびその重合体 | |
JP5359030B2 (ja) | 重合性液晶組成物 | |
JP2010072439A (ja) | 液晶層用光硬化型接着剤組成物および液晶フィルム | |
JP4609032B2 (ja) | 光重合性化合物およびそれを含む組成物 | |
JP5051357B2 (ja) | 重合性液晶組成物 | |
JP4839627B2 (ja) | テトラヒドロキシベンゼンテトラエステル誘導体およびその重合体 | |
JP2013001834A (ja) | 重合性組成物 | |
JP4979242B2 (ja) | トリオキセタン化合物、カチオン重合性組成物および光学フィルム並びに表示装置 | |
JP2009237038A (ja) | 被着性に優れた液晶フィルム | |
JP2009271386A (ja) | 接着力が向上した液晶フィルム | |
TWI484021B (zh) | 聚合性液晶組成物 | |
JP2006225607A (ja) | 置換ビフェニル、ターフェニル誘導体およびその重合体 | |
WO2019004041A1 (ja) | 光学フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090213 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20110331 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110630 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110802 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110905 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110905 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120703 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120716 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5055864 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |