[go: up one dir, main page]

JP5046194B2 - ワード線駆動電位可変のmram - Google Patents

ワード線駆動電位可変のmram Download PDF

Info

Publication number
JP5046194B2
JP5046194B2 JP2008528758A JP2008528758A JP5046194B2 JP 5046194 B2 JP5046194 B2 JP 5046194B2 JP 2008528758 A JP2008528758 A JP 2008528758A JP 2008528758 A JP2008528758 A JP 2008528758A JP 5046194 B2 JP5046194 B2 JP 5046194B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
data
bit line
write
random access
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008528758A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008018266A1 (ja
Inventor
昇 崎村
雄士 本田
直彦 杉林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2008528758A priority Critical patent/JP5046194B2/ja
Publication of JPWO2008018266A1 publication Critical patent/JPWO2008018266A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5046194B2 publication Critical patent/JP5046194B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C8/00Arrangements for selecting an address in a digital store
    • G11C8/08Word line control circuits, e.g. drivers, boosters, pull-up circuits, pull-down circuits, precharging circuits, for word lines
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1659Cell access
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1675Writing or programming circuits or methods

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM: Magnetic Random Access Memory)及びその動作方法に関する。特に、本発明は、スピン注入方式に基づくMRAMにおける書き込み制御技術に関する。
MRAMは、高集積・高速動作の観点から有望な不揮発性メモリである。MRAMにおいては、TMR(Tunnel MagnetoResistance)効果などの「磁気抵抗効果」を示す磁気抵抗素子が利用される。具体的には、磁気抵抗素子は、トンネルバリヤ層が2層の強磁性体層で挟まれた磁気トンネル接合(MTJ; Magnetic Tunnel Junction)を有し、MTJ素子とも呼ばれる。その2層の強磁性体層は、磁化の向き(orientation)が固定されたピン層(pinned layer)と、磁化の向きが反転可能なフリー層(free layer)から構成される。
ピン層とフリー層の磁化の向きが“反平行”である場合のMTJの抵抗値(R+ΔR)は、磁気抵抗効果により、それらが“平行”である場合の抵抗値(R)よりも大きくなることが知られている。MR比(ΔR/R)は、数10%〜数100%になることが知られている。MRAMは、このようなMTJ素子をメモリセルとして用い、その抵抗値の変化を利用することによってデータを不揮発的に記憶する。データの読み出しは、MTJに電流を流し、抵抗値の大小を検出することによって行われる。メモリセルに対するデータの書き込みは、フリー層の磁化の向きを反転させることによって行われる。
MRAMに対するデータの書き込み方法として、従来、アステロイド方式やトグル方式が知られている。これらの書き込み方式によれば、メモリセルサイズにほぼ反比例して、フリー層の磁化を反転させるために必要な反転磁界が大きくなる。つまり、メモリセルが微細化されるにつれて、書き込み電流が増加する傾向にある。
微細化に伴う書き込み電流の増加を抑制することができる書き込み方式として、「スピン注入(spin transfer)方式」が提案されている。例えば、特開2004−207707号公報、特開2005−19561号公報、特開2006−93432号公報、M. Hosomi, et al., "A Novel Nonvolatile Memory with Spin Torque Transfer Magnetization
Switching: Spin-RAM", International Electron Devices Meeting, Technical Digest,
pp. 473-476, 2005、を参照されたい。スピン注入方式によれば、強磁性導体にスピン偏極電流(spin-polarized current)が注入され、その電流を担う伝導電子のスピンと導体の磁気モーメントとの間の直接相互作用によって磁化が反転する(以下、「スピン注入磁化反転:Spin Transfer Magnetization Switching」と参照される)。スピン注入磁化反転の概略を、図1を参照することによって説明する。
図1において、MTJ素子1は、磁性体層であるフリー層2とピン層4、及びフリー層2とピン層4に挟まれた非磁性体層であるトンネルバリヤ層3を備えている。ここで、磁化の向きが固定されたピン層4は、フリー層2よりも厚くなるように形成されており、スピン偏極電流を作る機構(スピンフィルター)としての役割を果たす。フリー層2とピン層4の磁化の向きが平行である状態は、データ“0”に対応付けられ、それらが反平行である状態は、データ“1”に対応付けられている。
図1に示されるスピン注入磁化反転は、CPP(Current Perpendicular to Plane)方式により実現され、書き込み電流IWは膜面に垂直に注入される。具体的には、データ“0”からデータ“1”への遷移時、書き込み電流IWはピン層4からフリー層2へ流れる。この場合、スピンフィルターとしてのピン層4と同じスピン状態を有する電子が、フリー層2からピン層4に移動する。そして、スピントランスファー(スピン角運動量の授受)効果により、フリー層2の磁化が反転する。一方、データ“1”からデータ“0”への遷移時、書き込み電流IWはフリー層2からピン層4へ流れる。この場合、スピンフィルターとしてのピン層4と同じスピン状態を有する電子が、ピン層4からフリー層2に移動する。その結果、スピントランスファー効果により、フリー層2の磁化が反転する。
このように、スピン注入磁化反転では、スピン電子の移動により、データの書き込みが行われる。膜面に垂直に注入されるスピン偏極電流の方向により、フリー層2の磁化の向きを規定することが可能である。ここで、書き込み(磁化反転)の閾値は電流密度に依存することが知られている。従って、メモリセルサイズが縮小されるにつれ、磁化反転に必要な書き込み電流が減少する。メモリセルの微細化に伴って書き込み電流が減少するため、スピン注入磁化反転は、MRAMの大容量化の実現にとって重要である。
図2A及び図2Bは、1つのメモリセルを示しており、メモリセルの選択および双方向の書き込み電流IWを実現するための従来の回路構成を概略的に示している。1つのメモリセルは、MTJ素子1と選択トランジスタTRを有している。MTJ素子1の一端はビット線BLに接続されており、その他端は選択トランジスタTRに接続されている。選択トランジスタTRのソース/ドレインの一方は、MTJ素子1に接続されており、他方はプレート線PLに接続されている。プレート線PLの電位は、中間電位Vpl(=Vdd/2)に固定されている。選択トランジスタTRのゲート電極は、ワード線WLに接続されている。
データ書き込み時、ワード線WLには電源電位Vddが印加され、これにより、選択トランジスタTRがONする。“0”書き込み時、図2Aに示されるように、ビット線BLには電源電位Vddが印加される。その結果、ビット線BL(電位:Vdd)からプレート線PL(電位:Vpl)に書き込み電流IWが流れる。一方、“1”書き込み時、図2Bに示されるように、ビット線BLにはグランド電位が印加される。その結果、プレート線PL(電位:Vpl)からビット線BL(電位:0)に書き込み電流IWが流れる。このようにして、MTJ素子1に対して双方向に書き込み電流IWを流すことが可能となる。
本願発明者は、次の点に着目した。スピン注入方式のMRAMでは、書き込み時と読み出し時とで電流経路が同じであるため、書き込みマージンと読み出しマージンとの間にトレードオフの関係が存在する。
例えば、書き込み動作時に大きな書き込み電流値を確保するために、MTJの抵抗値が比較的小さく設計される場合を考える。この場合、読み出し動作時に検出される抵抗値に関して、選択トランジスタTRのオン抵抗の寄与が大きくなり、MTJの抵抗値の変動ΔRが顕著でなくなる。すなわち、読み出し信号の品質が劣化し、正確な読み出しが困難になる。これを避けるには、MR比を数100%以上になるように設計する必要がある。しかしながら、MR比が高くなるにつれて、データ“1”状態(反平行状態)でのMTJの抵抗値が高くなる。この場合、データ“1”状態からデータ“0”状態への遷移時に、閾値を超える十分な書き込み電流IWを供給することが困難になる。
このように、書き込みの動作マージンと読み出しの動作マージンと間にはトレードオフの関係が存在する。このトレードオフは、MTJ素子1に求められる抵抗特性(抵抗値、MR比)に制限を与えている。このように、スピン注入方式のMRAMにおける動作マージンは決して広いとは言えず、MTJ素子1に関する書き込み閾値や抵抗特性を厳密に設計する必要がある。
トレードオフの問題を避ける1つの手段は、選択トランジスタTRのオン抵抗自体を低減することである。選択トランジスタTRのオン抵抗を極力小さくすることによって、閾値を超える書き込み電流IWを供給しやすくなる。オン抵抗を下げる1つの方法として、選択トランジスタTRのサイズを大きくすることが考えられる。しかしながらその場合、メモリセルのサイズも同時に増大してしまう。よって、この方法は、MRAMの大容量化の観点から望ましくない。スピン注入方式のMRAMにおいて、メモリセルサイズを増大させることなく、十分な書き込み電流IWを供給することができる技術が望まれる。
本発明の第1の観点において、スピン注入方式のMRAMが提供される。そのMRAMは、メモリセルとワードドライバを備える。メモリセルは、磁気抵抗素子と、その磁気抵抗素子の一端にソース/ドレインの一方が接続された選択トランジスタとを有する。ワードドライバは、選択トランジスタのゲート電極に接続されたワード線を駆動する。本発明によれば、ワードドライバは、磁気抵抗素子に書き込まれる書き込みデータに応じて、ワード線の駆動電位を変化させる。
このような構成により、選択トランジスタにおけるゲート・ソース電圧を、書き込みデータに応じて自由に調整することが可能となる。選択トランジスタのオン抵抗は、ゲート・ソース電圧が小さくなるほど大きくなり、ゲート・ソース電圧が大きくなるほど小さくなる。従って、ワード線の駆動電位を調整し、ゲート・ソース電圧を増加させることによって、選択トランジスタのオン抵抗を低減することが可能となる。オン抵抗が小さくなれば、閾値を超える書き込み電流を供給しやすくなる。
例えば、図2A及び図2Bで示された従来の構成を考える。図2Bで示された“1”書き込み時、選択トランジスタTRでのゲート・ソース電圧は、少なくとも“Vdd−Vpl”より大きい。しかしながら、図2Aで示された“0”書き込み時、選択トランジスタTRでのゲート・ソース電圧は、せいぜい“Vdd−Vpl”にしかならない。よって、特に“0”書き込み時において、選択トランジスタTRのオン抵抗は大きくなってしまう(数kΩ〜数10kΩ)。この大きなオン抵抗が、供給可能な書き込み電流値を下げる原因となる。更に、データ“1”状態のMTJの抵抗値は大きいため、“0”書き込み時に十分な書き込み電流IWを確保することが余計に困難になる。
従って、本発明によれば、図2Aで示された例において、ワードドライバは、ワード線を電源電位より高い電位で駆動する。その結果、ゲート・ソース電圧は十分に大きくなり、選択トランジスタのオン抵抗が低減される。オン抵抗が小さくなれば、閾値を超える書き込み電流を供給しやすくなる。ここで、オン抵抗を低減するために、選択トランジスタのサイズを大きくする必要はない。また、供給可能な書き込み電流値を増加させるために、MTJ素子の抵抗特性に厳しい制限を課す必要がない。つまり、MTJ素子に関して許容される抵抗値の幅が広がる。このように、本発明によれば、MRAMの動作マージンが向上する。
本発明の第2の観点において、スピン注入方式に基づくMRAMの書き込み方法が提供される。そのMRAMは、磁気抵抗素子と磁気抵抗素子の一端にソース/ドレインの一方が接続された選択トランジスタを有するメモリセルを備えている。本発明に係る書き込み方法は、(A)磁気抵抗素子に書き込まれる書き込みデータが第1データの場合、選択トランジスタのゲート電極に接続されたワード線を第1駆動電位で駆動するステップと、(B)書き込みデータが第1データと逆の第2データの場合、ワード線を第1駆動電位より高い第2駆動電位で駆動するステップと、を含む。
本発明によれば、書き込みデータに応じてワード線の駆動電位を調整することによって、選択トランジスタのオン抵抗を低減することが可能となる。これにより、供給可能な書き込み電流値を増加し、閾値を超える書き込み電流を供給しやすくなる。ここで、選択トランジスタのサイズを大きくする必要はないため、MRAMの大容量化が可能となる。また、MTJ素子の抵抗特性に厳しい制限を課す必要もなく、許容される抵抗値の幅が広がる。このように、広い動作マージンを有するスピン注入方式のMRAMを実現することが可能となる。
図1は、スピン注入方式によるデータ書き込みを説明するための概念図である。 図2Aは、従来の“0”書き込みを概略的に示す回路図である。 図2Bは、従来の“1”書き込みを概略的に示す回路図である。 図3Aは、本発明の第1の実施の形態における“0”書き込みを概略的に示す回路図である。 図3Bは、本発明の第1の実施の形態における“1”書き込みを概略的に示す回路図である。 図4Aは、本発明の第2の実施の形態における“0”書き込みを概略的に示す回路図である。 図4Bは、本発明の第2の実施の形態における“1”書き込みを概略的に示す回路図である。 図5Aは、本発明の第3の実施の形態における“0”書き込みを概略的に示す回路図である。 図5Bは、本発明の第3の実施の形態における“1”書き込みを概略的に示す回路図である。 図6は、本発明に係る書き込み特性を示すグラフ図である。 図7は、本発明に係るMRAMの構成の一例を示すブロック図である。
添付図面を参照して、本発明に係る磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM;Magnetic
Random Access Memory)及びその動作方法を説明する。本発明に係るMRAMにおいては、スピン注入方式によりデータの書き込みが行われる。
1.第1の実施の形態
図3A及び図3Bは、第1の実施の形態に係るメモリセル10aの構成及びデータ書き込みを説明するための概略図である。メモリセル10aは、MTJ素子1と選択トランジスタ(セルトランジスタ)TRを備えている。選択トランジスタTRは、MOSトランジスタである。
MTJ素子1は、図1に示された構造と同様の構造を有している。すなわち、MTJ素子1は、ピン層4上にトンネルバリヤ層3を介してフリー層2が積層されたボトムピン構造を有している。図3A及び図3Bにおいて、フリー層2の磁化は矢印で示されている。このMTJ素子1の一端はビット線BLに接続されており、その他端は選択トランジスタTRに接続されている。より詳細には、MTJ素子1のフリー層2がビット線BLに接続されており、ピン層4が選択トランジスタTRのソース/ドレインの一方に接続されている。
選択トランジスタTRのゲート電極は、ワード線WLに接続されている。選択トランジスタTRのソース/ドレインの一方は、MTJ素子1に接続されており、他方はプレート線PLに接続されている。プレート線PLは、複数のメモリセルに共通に接続された共通配線であり、その電位は所定の電位Vplに固定されている。所定の電位Vplは、電源電位Vddとグランド電位Gndとの中間電位であり、典型的にはVdd/2である。
図3Aは、メモリセル10aに対する“0”書き込みを示している。“0”書き込み時、ビット線BLには、中間電位Vplより高い電源電位Vddが印加される。この時、書き込み電流IWは、ビット線BL(電位:Vdd)からプレート線PL(電位:Vpl)に流れる。つまり、MTJ素子1において、フリー層2からピン層4に向けて書き込み電流IWが流れる。その結果、スピン注入磁化反転により、MTJ素子1にデータ“0”が書き込まれる。
ここで、本実施の形態によれば、選択トランジスタTRをONさせるために、選択トランジスタTRのゲート電極には、通常の電源電位Vddより高い電位Vdhが印加される。すなわち、ワード線WLは、電源電位Vddより高い駆動電位Vdhで駆動される。例えば、その駆動電位Vdhは、Vdd+Vplに設定される。この場合、選択トランジスタTRでのゲート・ソース電圧(ゲート電位とソース電位との間の電位差Vgs)は、“Vdd”である。この値は、図2Aにおける従来のゲート・ソース電圧“Vdd−Vpl”より十分大きい。
一方、図3Bは、メモリセル10aに対する“1”書き込みを示している。“1”書き込み時、ワード線WLは電源電位Vddで駆動され、選択トランジスタTRのゲート電極には電源電位Vddが印加される。ビット線BLには、中間電位Vplより低いグランド電位Gndが印加される。この時、書き込み電流IWは、プレート線PL(電位:Vpl)からビット線BL(電位:0)に流れる。つまり、MTJ素子1において、ピン層4からフリー層2に向けて書き込み電流IWが流れる。その結果、スピン注入磁化反転により、MTJ素子1にデータ“1”が書き込まれる。
このように、本実施の形態によれば、メモリセル10aに書き込まれるデータに応じて、ワード線WLの駆動電位が変動する。つまり、必要に応じて、選択トランジスタTRにおけるゲート・ソース電圧が調整され得る。選択トランジスタTRのオン抵抗は、ゲート・ソース電圧が小さくなるほど大きくなり、ゲート・ソース電圧が大きくなるほど小さくなる。従って、ワード線WLの駆動電位を調整することによって、データ書き込み時の選択トランジスタTRのオン抵抗を低減することが可能となる。オン抵抗が小さくなれば、閾値を超える書き込み電流IWを供給しやすくなる。
仮に、ワード線WLの駆動電位が常に電源電位Vddに設定されるとする(図2A、図2B参照)。この場合、“1”書き込み時のゲート・ソース電圧は、少なくとも“Vdd−Vpl”より大きいが、“0”書き込み時のゲート・ソース電圧は、“Vdd−Vpl”にしかならない。“0”書き込み時の方が、ゲート・ソース電圧が小さく、選択トランジスタTRのオン抵抗が大きくなる。よって、少なくとも“0”書き込み時のオン抵抗を低減することが好適である。そのため、図3Aで示されたように、“0”書き込み時、ワード線WLは、電源電位Vddより高い駆動電位Vdhで駆動される。結果として、ゲート・ソース電圧は“Vdd−Vpl”より大きくなり、オン抵抗はより小さくなる。従って、供給可能な書き込み電流値が増加し、閾値を超える書き込み電流IWを供給しやすくなる。
本実施の形態によれば、選択トランジスタTRのオン抵抗を低減するために、選択トランジスタTRのサイズを大きくする必要はない。従って、MRAMの大容量化が可能となる。また、供給可能な書き込み電流値を増加させるために、MTJ素子1の抵抗特性に厳しい制限を課す必要もない。従って、MTJ素子1に関して許容される抵抗値の幅が広がる。このように、MRAMの動作マージンが向上する。
尚、MTJ素子1は、ボトムピン構造の代わりに、フリー層2上にトンネルバリヤ層3を介してピン層4が積層されたトップピン構造を有していてもよい。この場合は、ピン層4がビット線BLに接続され、フリー層2が選択トランジスタTRに接続される。その場合は、書き込み電流IWの方向が反対になるだけであり、上記と同様の議論が適用される。つまり、“1”書き込み時に、ワード線WLが駆動電圧Vdhで駆動されればよい。
2.第2の実施の形態
図4A及び図4Bは、第2の実施の形態に係るメモリセル10bの構成及びデータ書き込みを説明するための概略図である。以下、第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。
MTJ素子1の一端はプレート線PLに接続されており、その他端は選択トランジスタTRに接続されている。より詳細には、MTJ素子1のフリー層2がプレート線PLに接続されており、ピン層4が選択トランジスタTRのソース/ドレインの一方に接続されている。選択トランジスタTRのソース/ドレインの他方は、ビット線BLに接続されている。選択トランジスタTRのゲート電極は、ワード線WLに接続されている。
図4Aは、メモリセル10bに対する“0”書き込みを示している。“0”書き込み時、ワード線WLは電源電位Vddで駆動され、選択トランジスタTRのゲート電極には電源電位Vddが印加される。ビット線BLには、中間電位Vplより低いグランド電位Gndが印加される。この時、書き込み電流IWは、プレート線PL(電位:Vpl)からビット線BL(電位:0)に流れる。つまり、MTJ素子1において、フリー層2からピン層4に向けて書き込み電流IWが流れる。その結果、スピン注入磁化反転により、MTJ素子1にデータ“0”が書き込まれる。
一方、図4Bは、メモリセル10bに対する“1”書き込みを示している。“1”書き込み時、ワード線WLは、電源電位Vddより高い駆動電位Vdhで駆動される。例えば、その駆動電位Vdhは、Vdd+Vplに設定される。ビット線BLには、中間電位Vplより高い電源電位Vddが印加される。この時、書き込み電流IWは、ビット線BL(電位:Vdd)からプレート線PL(電位:Vpl)に流れる。つまり、MTJ素子1において、ピン層4からフリー層2に向けて書き込み電流IWが流れる。その結果、スピン注入磁化反転により、MTJ素子1にデータ“1”が書き込まれる。
仮に、ワード線WLの駆動電位が常に電源電位Vddに設定されるとする。この場合、“0”書き込み時のゲート・ソース電圧は“Vdd−Gnd”であるが、“1”書き込み時のゲート・ソース電圧は、“Vdd−Vpl”に満たない。“1”書き込み時の方が、ゲート・ソース電圧が小さく、選択トランジスタTRのオン抵抗が大きくなる。よって、少なくとも“1”書き込み時のオン抵抗を低減することが好適である。そのため、図4Bで示されたように、“1”書き込み時、ワード線WLは、電源電位Vddより高い駆動電位Vdhで駆動される。結果として、ゲート・ソース電圧はより大きくなり、オン抵抗はより小さくなる。従って、供給可能な書き込み電流値が増加し、閾値を超える書き込み電流IWを供給しやすくなる。
このように、本実施の形態においても、メモリセル10bに書き込まれるデータに応じて、ワード線WLの駆動電位が変動する。つまり、必要に応じて、選択トランジスタTRにおけるゲート・ソース電圧が調整され、オン抵抗が低減される。これにより、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
尚、MTJ素子1は、ボトムピン構造の代わりに、フリー層2上にトンネルバリヤ層3を介してピン層4が積層されたトップピン構造を有していてもよい。この場合は、ピン層4がプレート線PLに接続され、フリー層2が選択トランジスタTRに接続される。その場合は、書き込み電流IWの方向が反対になるだけであり、上記と同様の議論が適用される。つまり、“0”書き込み時に、ワード線WLが駆動電圧Vdhで駆動されればよい。
3.第3の実施の形態
図5A及び図5Bは、第3の実施の形態に係るメモリセル10cの構成及びデータ書き込みを説明するための概略図である。以下、第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。
選択トランジスタTRのゲート電極は、ワード線WLに接続されている。選択トランジスタTRのソース/ドレインの一方は、第1ビット線BLに接続され、その他方は、MTJ素子1の一端(ピン層4)に接続されている。MTJ素子1の他端(フリー層2)は、第2ビット線/BLに接続されている。第1ビット線BLと第2ビット線/BLは、相補的ビット線対を構成している。つまり、第1ビット線BLに電源電位Vddが印加される場合、第2ビット線/BLにはグランド電位Gndが印加され、第1ビット線BLにグランド電位Gndが印加される場合、第2ビット線/BLには電源電位Vddが印加される。
図5Aは、メモリセル10cに対する“0”書き込みを示している。“0”書き込み時、ワード線WLは電源電位Vddで駆動され、選択トランジスタTRのゲート電極には電源電位Vddが印加される。第1ビット線BLにはグランド電位Gndが印加され、第2ビット線/BLには電源電位Vddが印加される。この時、書き込み電流IWは、第2ビット線/BL(電位:Vdd)から第1ビット線BL(電位:0)に流れる。つまり、MTJ素子1において、フリー層2からピン層4に向けて書き込み電流IWが流れる。その結果、スピン注入磁化反転により、MTJ素子1にデータ“0”が書き込まれる。
一方、図5Bは、メモリセル10cに対する“1”書き込みを示している。“1”書き込み時、ワード線WLは、電源電位Vddより高い駆動電位Vdhで駆動される。例えば、その駆動電位Vdhは、“Vdd+dV”に設定される。ここで、電位差dVは、MTJ素子1の両端における電位差であり、書き込み電流IWの値とMTJ素子1の抵抗値との積で与えられる。第1ビット線BLには電源電位Vddが印加され、第2ビット線/BLにはグランド電位Gndが印加される。この時、書き込み電流IWは、第1ビット線BL(電位:Vdd)から第2ビット線/BL(電位:0)に流れる。つまり、MTJ素子1において、ピン層4からフリー層2に向けて書き込み電流IWが流れる。その結果、スピン注入磁化反転により、MTJ素子1にデータ“1”が書き込まれる。
仮に、ワード線WLの駆動電位が常に電源電位Vddに設定されるとする。この場合、“0”書き込み時のゲート・ソース電圧は“Vdd−Gnd”であるが、“1”書き込み時のゲート・ソース電圧は、“Vdd−dV”である。“1”書き込み時の方が、ゲート・ソース電圧が小さく、選択トランジスタTRのオン抵抗が大きくなる。よって、少なくとも“1”書き込み時のオン抵抗を低減することが好適である。そのため、図5Bで示されたように、“1”書き込み時、ワード線WLは、電源電位Vddより高い駆動電位Vdhで駆動される。結果として、ゲート・ソース電圧は高くなり、オン抵抗はより小さくなる。従って、供給可能な書き込み電流値が増加し、閾値を超える書き込み電流IWを供給しやすくなる。
このように、本実施の形態においても、メモリセル10cに書き込まれるデータに応じて、ワード線WLの駆動電位が変動する。つまり、必要に応じて、選択トランジスタTRにおけるゲート・ソース電圧が調整され、オン抵抗が低減される。これにより、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
尚、MTJ素子1は、ボトムピン構造の代わりに、フリー層2上にトンネルバリヤ層3を介してピン層4が積層されたトップピン構造を有していてもよい。この場合は、ピン層4が第2ビット線/BLに接続され、フリー層2が選択トランジスタTRに接続される。その場合は、書き込み電流IWの方向が反対になるだけであり、上記と同様の議論が適用される。つまり、“0”書き込み時に、ワード線WLが駆動電圧Vdhで駆動されればよい。
4.書き込み特性
図6は、シミュレーションにより得られた書き込み特性を示しており、供給可能な書き込み電流IWとMTJ素子1の抵抗値(最大値Rmax)との関係を示している。そのシミュレーションにおいて、第3の実施の形態で示されたメモリセル10cが用いられた。
“0”書き込みの場合、ゲート・ソース電圧は“Vdd−Gnd”であり、選択トランジスタTRのオン抵抗は比較的小さい。そのため、供給可能な書き込み電流IWは、MTJ素子1の抵抗値Rmaxにほぼ依存している。
一方、“1”書き込みの場合、選択トランジスタTRのオン抵抗は、ワード線WLの駆動電位に応じて大きく変動する。そのため、供給可能な書き込み電流IWは、MTJ素子1の抵抗値Rmaxだけでなく、ワード線WLの駆動電位に依存して大きく変動する。図6に示されるように、ワード線WLの駆動電位が大きくなるにつれ、供給可能な書き込み電流IWは増加する。例えば、MTJ素子1の抵抗値Rmaxが10kΩの場合を考える。駆動電位が電源電位Vddに設定される場合、供給可能な書き込み電流値は70μAである。一方、駆動電位が例えばVdd+0.3Vに設定される場合、100μAまでの書き込み電流IWを供給することが可能となる。このように、本発明によれば、供給可能な書き込み電流IWが増加する。
また、駆動電位が電源電位Vddに設定される場合、100μAの書き込み電流IWを供給するためには、抵抗値Rmaxを約6kΩ以下に設計する必要がある。つまり、MTJ素子1の抵抗特性に課される制限が厳しくなる。一方、駆動電位がVdd+0.3Vに設定される場合、100μAの書き込み電流IWを供給するためには、抵抗値Rmaxを10kΩ以下に設計すればよい。つまり、抵抗値Rmaxの設計上限値が増加し、許容される抵抗値の幅が広がる。このように、本発明によれば、スピン注入方式のMRAMの動作マージンを拡大することが可能となる。
5.回路構成例
図7は、既出の実施の形態で示された書き込み動作を実現するための回路構成の一例を示している。図7において、MRAMは、メモリセルアレイ11、デコーダ20、ワードドライバ30、昇圧電源回路40、及びデータ読み書き回路50を備えている。
メモリセルアレイ11は、マトリックス状に配置された複数のメモリセル10を有している。メモリセル10は、既出の実施の形態で示されたメモリセル10a〜10cのいずれであってもよい。ワード線WLは、ワードドライバ30に接続されている。ビット線BL、あるいは、相補ビット線対BL,/BLは、データ読み書き回路50に接続されている。
デコーダ20は、対象セルのアドレスを指定するアドレス信号ADDをデコードする。その結果、デコーダ20は、対象ワード線WLを活性化するためのワード線駆動信号MXと、対象ビット線BLを指定するビット線選択信号SELYを生成する。ワード線駆動信号MXは、対象ワード線WLに接続されたワードドライバ30に出力される。ビット線選択信号SELYは、データ読み書き回路50に出力される。
対象ワード線WLに接続されたワードドライバ30は、ワード線駆動信号MXに応答して、対象ワード線WLを駆動する。ここで、ワードドライバ30は、メモリセル10に書き込まれる書き込みデータDWに応じて、対象ワード線WLの駆動電位を変化させる。そのため、書き込みデータDWは、データ読み書き回路50だけでなく、ワードドライバ30にも入力される。書き込みデータDWが第1データ(“0”or“1”)の場合、ワードドライバ30は、所定の駆動電位(例:電源電位Vdd)で対象ワード線WLを駆動する。一方、書き込みデータDWが第2データ(“1”or“0”)の場合、ワードドライバ30は、所定の駆動電位より高い駆動電位Vdhで対象ワード線WLを駆動する。
このような動作を実現するために、ワードドライバ30は例えば、デコーダ20の出力に接続されたレベルシフタ31と、レベルシフタ31とワード線WLの間に設けられたセレクタ(マルチプレクサ)32を有している。
レベルシフタ31は、ワード線駆動信号MXを受け取る。そのワード線駆動信号MXの電位レベルは、電源電位Vddである。レベルシフタ31は、昇圧電源回路40に接続されており、受け取ったワード線駆動信号MXの電位レベルを、電源電位Vddから高電位Vdhに変換する。そして、レベルシフタ31は、高電位Vdhのワード線駆動信号MX’を、セレクタ32に出力する。
セレクタ32は、ワード線駆動信号MX(電源電位Vdd)、レベルシフタ31が出力するワード線駆動信号MX’(高電位Vdh)、及び書き込みデータDWを受け取る。セレクタ32は、書き込みデータDWに基づいて電源電位Vddと高電位Vdhのいずれかを選択し、選択された一方を駆動電位としてワード線WLに出力する。例えば、書き込みデータDWが第1データ(“0”or“1”)の場合、セレクタ32は、電源電位Vddを出力する。一方、書き込みデータDWが第2データ(“1”or“0”)の場合、セレクタ32は、高電位Vdhを出力する。
尚、ワードドライバ30の構成は、図7に示された構成に限られない。書き込みデータDWに応じてワード線WLの駆動電位を変化させる回路であれば、どのような回路でも適用され得る。例えば、ワードドライバ30は、チャージポンプ回路を応用することによって、電源電位Vddよりも高い駆動電位Vdhを生成してもよい。
データ読み書き回路50は、書き込み回路やセンスアンプを含んでいる。データ書き込み時、データ読み書き回路50は、ビット線選択信号SELY及び書き込みデータDWを受け取る。そして、データ読み書き回路50は、ビット線選択信号SELYで指定されるビット線BL(あるいは相補ビット線対BL,/BL)に、書き込みデータDWに応じた電位を印加する。印加される電位は、第1〜第3の実施の形態で示された通りである。その結果、メモリセル10に対して双方向に書き込み電流IWが供給され、スピン注入方式による書き込み動作が実現される。
データ読み出し時、データ読み書き回路50は、ビット線選択信号SELYで指定されるビット線BL(あるいは相補ビット線対BL,/BL)に、所定の電位を印加する。その結果、MTJ素子1に読み出し電流が流れる。データ読み書き回路50は、ビット線BLを流れる読み出し電流の大きさに基づいてMTJ素子1の抵抗値を検出し、それにより、対象セルに格納されたデータをセンスする。センスされたデータは、読み出しデータDRとして出力される。
以上に説明された回路構成により、既出の実施の形態で示された書き込み動作を実現することが可能である。尚、本発明の構成は、既出の実施の形態で示されたものに限定されず、要旨を逸脱しない範囲で当業者により適宜変更され得る。

Claims (9)

  1. スピン注入方式の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    磁気抵抗素子と前記磁気抵抗素子の一端にソース/ドレインの一方が接続された選択トランジスタとを有するメモリセルと、
    前記選択トランジスタのゲート電極に接続されたワード線を駆動するワードドライバと
    を備え、
    前記ワードドライバは、前記磁気抵抗素子に書き込まれる書き込みデータに応じて、前記ワード線の駆動電位を変化させる
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 請求の範囲1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記書き込みデータが第1データの場合、前記ワードドライバは、前記ワード線を第1駆動電位で駆動し、
    前記書き込みデータが前記第1データと逆の第2データの場合、前記ワードドライバは、前記ワード線を前記第1駆動電位より高い第2駆動電位で駆動する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  3. 請求の範囲2に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記第1駆動電位は、電源電位であり、
    前記第2駆動電位は、前記電源電位より所定の電圧だけ高い
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  4. 請求の範囲2又は3に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記書き込みデータが前記第1データの場合、前記選択トランジスタの前記ソースの電位は第1ソース電位であり、
    前記書き込みデータが前記第2データの場合、前記選択トランジスタの前記ソースの電位は第2ソース電位であり、
    前記第1駆動電位と前記第2ソース電位の間の電位差は、前記第1駆動電位と前記第1ソース電位の間の電位差よりも小さい
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  5. 請求の範囲2又は3に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、
    前記ソース/ドレインの他方に接続された共通配線と、
    前記磁気抵抗素子の他端に接続されたビット線と、
    前記ビット線に接続された書き込み回路と
    を備え、
    前記共通配線の電位は所定の電位に固定されており、
    前記書き込みデータが前記第1データの場合、前記書き込み回路は、前記ビット線に前記所定の電位より低い電位を印加し、
    前記書き込みデータが前記第2データの場合、前記書き込み回路は、前記ビット線に前記所定の電位より高い電位を印加する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  6. 請求の範囲2又は3に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、
    前記ソース/ドレインの他方に接続されたビット線と、
    前記磁気抵抗素子の他端に接続された共通配線と、
    前記ビット線に接続された書き込み回路と
    を備え、
    前記共通配線の電位は所定の電位に固定されており、
    前記書き込みデータが前記第1データの場合、前記書き込み回路は、前記ビット線に前記所定の電位より低い電位を印加し、
    前記書き込みデータが前記第2データの場合、前記書き込み回路は、前記ビット線に前記所定の電位より高い電位を印加する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  7. 請求の範囲2又は3に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、
    前記ソース/ドレインの他方に接続された第1ビット線と、
    前記磁気抵抗素子の他端に接続された第2ビット線と、
    前記第1ビット線及び前記第2ビット線に接続された書き込み回路と
    を備え、
    前記書き込みデータが前記第1データの場合、前記書き込み回路は、前記第1ビット線に前記第2ビット線よりも低い電位を印加し、
    前記書き込みデータが前記第2データの場合、前記書き込み回路は、前記第1ビット線に前記第2ビット線よりも高い電位を印加する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  8. 請求の範囲2乃至7のいずれかに記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記ワードドライバは、
    前記第1駆動電位を前記第2駆動電位に変換するレベルシフタと、
    前記第1駆動電位、前記レベルシフタが出力する前記第2駆動電位、及び前記書き込みデータが入力されるセレクタと
    を有し、
    前記書き込みデータが前記第1データの場合、前記セレクタは、前記第1駆動電位を前記ワード線に出力し、
    前記書き込みデータが前記第2データの場合、前記セレクタは、前記第2駆動電位を前記ワード線に出力する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  9. スピン注入方式に基づく磁気ランダムアクセスメモリの書き込み方法であって、
    前記磁気ランダムアクセスメモリは、磁気抵抗素子と前記磁気抵抗素子の一端にソース/ドレインの一方が接続された選択トランジスタを有するメモリセルを備え、
    前記書き込み方法は、
    (A)前記磁気抵抗素子に書き込まれる書き込みデータが第1データの場合、前記選択トランジスタのゲート電極に接続されたワード線を第1駆動電位で駆動するステップと、
    (B)前記書き込みデータが前記第1データと逆の第2データの場合、前記ワード線を前記第1駆動電位より高い第2駆動電位で駆動するステップと
    を含む
    磁気ランダムアクセスメモリの書き込み方法。
JP2008528758A 2006-08-07 2007-07-13 ワード線駆動電位可変のmram Active JP5046194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008528758A JP5046194B2 (ja) 2006-08-07 2007-07-13 ワード線駆動電位可変のmram

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006214267 2006-08-07
JP2006214267 2006-08-07
JP2008528758A JP5046194B2 (ja) 2006-08-07 2007-07-13 ワード線駆動電位可変のmram
PCT/JP2007/064003 WO2008018266A1 (fr) 2006-08-07 2007-07-13 MRAM à ligne de commande de mots à potentiel variable

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008018266A1 JPWO2008018266A1 (ja) 2009-12-24
JP5046194B2 true JP5046194B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=39032802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008528758A Active JP5046194B2 (ja) 2006-08-07 2007-07-13 ワード線駆動電位可変のmram

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8693238B2 (ja)
JP (1) JP5046194B2 (ja)
WO (1) WO2008018266A1 (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7782661B2 (en) * 2007-04-24 2010-08-24 Magic Technologies, Inc. Boosted gate voltage programming for spin-torque MRAM array
KR101493868B1 (ko) * 2008-07-10 2015-02-17 삼성전자주식회사 자기 메모리 소자의 구동 방법
US7985994B2 (en) * 2008-09-29 2011-07-26 Seagate Technology Llc Flux-closed STRAM with electronically reflective insulative spacer
WO2010038565A1 (ja) * 2008-09-30 2010-04-08 日本電気株式会社 磁気ランダムアクセスメモリ及び磁気ランダムアクセスメモリの動作方法
US8169810B2 (en) * 2008-10-08 2012-05-01 Seagate Technology Llc Magnetic memory with asymmetric energy barrier
US7855923B2 (en) 2008-10-31 2010-12-21 Seagate Technology Llc Write current compensation using word line boosting circuitry
US8045366B2 (en) 2008-11-05 2011-10-25 Seagate Technology Llc STRAM with composite free magnetic element
US7826259B2 (en) 2009-01-29 2010-11-02 Seagate Technology Llc Staggered STRAM cell
JP2010212661A (ja) * 2009-02-13 2010-09-24 Fujitsu Ltd 磁気ランダムアクセスメモリ
US9728240B2 (en) * 2009-04-08 2017-08-08 Avalanche Technology, Inc. Pulse programming techniques for voltage-controlled magnetoresistive tunnel junction (MTJ)
KR101161745B1 (ko) * 2009-06-05 2012-07-02 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 메모리 장치
US8018758B2 (en) * 2009-07-06 2011-09-13 Magic Technologies, Inc. Gate drive voltage boost schemes for memory array
US8437181B2 (en) * 2010-06-29 2013-05-07 Magic Technologies, Inc. Shared bit line SMT MRAM array with shunting transistors between the bit lines
US20130028010A1 (en) * 2011-07-29 2013-01-31 Qualcomm Incorporated Fast MTJ Switching Write Circuit For MRAM Array
US8929132B2 (en) 2011-11-17 2015-01-06 Everspin Technologies, Inc. Write driver circuit and method for writing to a spin-torque MRAM
JP5915121B2 (ja) * 2011-11-30 2016-05-11 凸版印刷株式会社 抵抗変化型不揮発性メモリ
JP2014017042A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Toppan Printing Co Ltd 不揮発性メモリセル、不揮発性メモリセルアレイおよび不揮発性メモリ
US9311980B1 (en) 2012-10-11 2016-04-12 Everspin Technologies, Inc. Word line supply voltage generator for a memory device and method therefore
US9007811B1 (en) 2012-10-11 2015-04-14 Everspin Technologies, Inc. Word line driver circuit
US9177627B2 (en) 2013-09-03 2015-11-03 Laurence Lujun Chen Method for improving the stability, write-ability and manufacturability of magneto-resistive random access memory
US9299412B2 (en) * 2014-02-26 2016-03-29 Intel Corporation Write operations in spin transfer torque memory
JP6424272B2 (ja) * 2015-06-03 2018-11-14 国立研究開発法人科学技術振興機構 磁気抵抗素子および記憶回路
JP2017037691A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 株式会社東芝 不揮発性半導体メモリ
US9842638B1 (en) 2017-01-25 2017-12-12 Qualcomm Incorporated Dynamically controlling voltage for access operations to magneto-resistive random access memory (MRAM) bit cells to account for process variations
US10431278B2 (en) 2017-08-14 2019-10-01 Qualcomm Incorporated Dynamically controlling voltage for access operations to magneto-resistive random access memory (MRAM) bit cells to account for ambient temperature
US10395711B2 (en) * 2017-12-28 2019-08-27 Spin Memory, Inc. Perpendicular source and bit lines for an MRAM array
JP2021068488A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 不揮発性記憶回路
KR20220035703A (ko) 2020-09-14 2022-03-22 삼성전자주식회사 데이터 기입을 위한 저항성 메모리 장치 및 이의 동작 방법
JP7558123B2 (ja) 2021-07-21 2024-09-30 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置および半導体システム

Family Cites Families (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5640343A (en) 1996-03-18 1997-06-17 International Business Machines Corporation Magnetic memory array using magnetic tunnel junction devices in the memory cells
JPH11195824A (ja) 1997-11-10 1999-07-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気抵抗効果素子及び磁気抵抗効果型ヘッド
JP3566531B2 (ja) 1997-11-12 2004-09-15 株式会社東芝 磁気装置
JP2000057761A (ja) 1998-06-03 2000-02-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置
JP2000195250A (ja) 1998-12-24 2000-07-14 Toshiba Corp 磁気メモリ装置
JP2000207886A (ja) 1999-01-08 2000-07-28 Seiko Epson Corp 半導体記憶装置
DE19914489C1 (de) 1999-03-30 2000-06-08 Siemens Ag Vorrichtung zur Bewertung der Zellenwiderstände in einem magnetoresistiven Speicher
JP3784229B2 (ja) 2000-01-21 2006-06-07 シャープ株式会社 不揮発性半導体記憶装置およびそれを用いたシステムlsi
JP2001273758A (ja) 2000-03-27 2001-10-05 Sharp Corp 磁気メモリ
JP2002170937A (ja) 2000-11-30 2002-06-14 Canon Inc 半導体記憶装置及びその駆動方法
JP4667594B2 (ja) 2000-12-25 2011-04-13 ルネサスエレクトロニクス株式会社 薄膜磁性体記憶装置
JP2002269968A (ja) 2001-03-13 2002-09-20 Canon Inc 強磁性体メモリの情報再生方法
JP2003036203A (ja) 2001-07-25 2003-02-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置
JP4780878B2 (ja) * 2001-08-02 2011-09-28 ルネサスエレクトロニクス株式会社 薄膜磁性体記憶装置
US6813889B2 (en) 2001-08-29 2004-11-09 Hitachi, Ltd. Gas turbine combustor and operating method thereof
US6545906B1 (en) 2001-10-16 2003-04-08 Motorola, Inc. Method of writing to scalable magnetoresistance random access memory element
JP2003151267A (ja) 2001-11-09 2003-05-23 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置
JP2003151262A (ja) 2001-11-15 2003-05-23 Toshiba Corp 磁気ランダムアクセスメモリ
JP3891131B2 (ja) 2002-03-29 2007-03-14 カシオ計算機株式会社 化学反応装置及び電源システム
JP2004086952A (ja) 2002-08-23 2004-03-18 Renesas Technology Corp 薄膜磁性体記憶装置
US7064974B2 (en) 2002-09-12 2006-06-20 Nec Corporation Magnetic random access memory and method for manufacturing the same
JP4144331B2 (ja) 2002-11-11 2008-09-03 ソニー株式会社 磁気メモリ、情報記録回路及び情報読出回路
US6738303B1 (en) * 2002-11-27 2004-05-18 Motorola, Inc. Technique for sensing the state of a magneto-resistive random access memory
JP3888463B2 (ja) 2002-11-27 2007-03-07 日本電気株式会社 メモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリ
US7184301B2 (en) 2002-11-27 2007-02-27 Nec Corporation Magnetic memory cell and magnetic random access memory using the same
JP4873338B2 (ja) 2002-12-13 2012-02-08 独立行政法人科学技術振興機構 スピン注入デバイス及びこれを用いた磁気装置
JP3766380B2 (ja) 2002-12-25 2006-04-12 株式会社東芝 磁気ランダムアクセスメモリ及びその磁気ランダムアクセスメモリのデータ読み出し方法
US6914808B2 (en) 2002-12-27 2005-07-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistive random access memory device
JP2004213771A (ja) 2002-12-27 2004-07-29 Toshiba Corp 磁気ランダムアクセスメモリ
JP3873055B2 (ja) 2002-12-27 2007-01-24 株式会社東芝 半導体記憶装置
JP4192613B2 (ja) 2003-02-04 2008-12-10 ソニー株式会社 半導体記憶装置
US6834005B1 (en) 2003-06-10 2004-12-21 International Business Machines Corporation Shiftable magnetic shift register and method of using the same
JP3818276B2 (ja) 2003-06-24 2006-09-06 独立行政法人科学技術振興機構 スピン注入素子及びそれを用いた磁気装置
JP2005093488A (ja) 2003-09-12 2005-04-07 Sony Corp 磁気抵抗効果素子とその製造方法、および磁気メモリ装置とその製造方法
US7072205B2 (en) * 2003-11-19 2006-07-04 Intel Corporation Floating-body DRAM with two-phase write
US6980465B2 (en) 2003-12-19 2005-12-27 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Addressing circuit for a cross-point memory array including cross-point resistive elements
JP4413603B2 (ja) 2003-12-24 2010-02-10 株式会社東芝 磁気記憶装置及び磁気情報の書込み方法
JP2006005308A (ja) 2004-06-21 2006-01-05 Victor Co Of Japan Ltd 不揮発性磁気メモリ
JP2006073930A (ja) 2004-09-06 2006-03-16 Canon Inc 磁壁移動を利用した磁気抵抗効果素子の磁化状態の変化方法及び該方法を用いた磁気メモリ素子、固体磁気メモリ
JP2006093432A (ja) 2004-09-24 2006-04-06 Sony Corp 記憶素子及びメモリ
JP4932275B2 (ja) 2005-02-23 2012-05-16 株式会社日立製作所 磁気抵抗効果素子
JPWO2006115275A1 (ja) 2005-04-26 2008-12-18 国立大学法人京都大学 Mramおよびその書き込み方法
WO2007015474A1 (ja) 2005-08-01 2007-02-08 Japan Science And Technology Agency 磁気メモリー
WO2007015475A1 (ja) 2005-08-02 2007-02-08 Japan Science And Technology Agency ナノ構造体を有する磁気及び電気エネルギーの相互変換素子
US7577017B2 (en) 2006-01-20 2009-08-18 Industrial Technology Research Institute High-bandwidth magnetoresistive random access memory devices and methods of operation thereof

Also Published As

Publication number Publication date
US8693238B2 (en) 2014-04-08
US20100177558A1 (en) 2010-07-15
WO2008018266A1 (fr) 2008-02-14
JPWO2008018266A1 (ja) 2009-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5046194B2 (ja) ワード線駆動電位可変のmram
US8711609B2 (en) Nonvolatile memory device
US7800942B2 (en) Method and system for providing a magnetic element and magnetic memory being unidirectional writing enabled
US7646627B2 (en) Magnetic random access memory having improved read disturb suppression and thermal disturbance resistance
JP4896341B2 (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ及びその作動方法
WO2010095589A1 (ja) 磁気抵抗効果素子、及び磁気ランダムアクセスメモリ
JP4999359B2 (ja) 不揮発性記憶装置
JP2018530097A (ja) バイポーラメモリの書き込み−検証の方法および装置
US6754097B2 (en) Read operations on multi-bit memory cells in resistive cross point arrays
JP2003151260A (ja) 薄膜磁性体記憶装置
KR20100138825A (ko) 불휘발성 메모리의 기록 방법 및 불휘발성 메모리
CN101625890B (zh) 操作磁随机存取存储器装置的方法
JP2004280892A (ja) 半導体記憶装置及びその制御方法
JP2017059740A (ja) 磁気トンネル接合素子及び半導体記憶装置
JP5356377B2 (ja) 磁気メモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリ
JP2012203939A (ja) 半導体記憶装置
US7751231B2 (en) Method and integrated circuit for determining the state of a resistivity changing memory cell
WO2011065323A1 (ja) 磁気抵抗効果素子、および磁気ランダムアクセスメモリ
US10586578B2 (en) Storage device, information processing apparatus, and storage device control method
JP2006134363A (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ
JP2004096002A (ja) 薄膜磁性体記憶装置
JP5140859B2 (ja) 半導体装置
JP4749453B2 (ja) 記憶装置
JP5140855B2 (ja) 半導体装置
EP2415050A1 (en) Resistive sense memory with complementary programmable recording layers

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120625

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5046194

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120708