JP5045505B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、該特許文献1に開示された構造の荷重伝達経路は、フロントサイドフレームからガセットに伝達された後に、このガセットのリヤ側上部から略直角方向後方に配設されたカウルサイドに伝達され、その後に、フロントピラーに伝達されることになるので、衝撃荷重のフロントピラーに対する荷重伝達性能が悪い問題点があった。
上記構成によれば、フロントピラー内に設けられるパイプ部材とフロントサイドフレームとを、フロントピラーレインフォースメントを貫通して連結することができ、これにより、衝突荷重(前面衝突時の入力荷重)を上記パイプ部材を介してフロントピラーにダイレクトに伝達して、荷重分散を図り、効果的に荷重を吸収することができる。
因に、上記パイプ部材をフロントピラーインナに溶接固定することも考えられるが、この場合には、パイプ部材とフロントピラーインナとの間に、フロントピラートリムのファスナを挿入し得る所定の空間を設定することが不可能となる。
上述のカウルサイド部は、カウルサイドロアに特定してもよい。
上記構成によれば、パイプ部材がカウルサイド部の閉断面と、フロントピラーの閉断面との2つの閉断面を貫通するので、該パイプ部材の充分な支持剛性が確保できて、良好な荷重伝達性能を確保することができる。
上記構成によれば、車体前後方向に比較的に近い位置で2つの固定点が形成されるので、車両前突に対する前後方向の支持剛性が強固となり、荷重伝達性能の向上を図ることができる。
上記構成によれば、パイプ部材の組付け性を確保した上で、カウルサイドロアを貫通させるパイプ配置が容易に達成できる。
上記構成によれば、アンダ側の結合フレーム部材と、アッパ側のパイプ部材と、を車体組付け方向(パイプ部材の車幅方向外側から車幅方向内側への移動による組付けの方向)にて、容易に組付けることができる。
上述のセンタ側フレーム部材は、トンネル部に沿って前後方向に延びるトンネルサイドメンバと、フロントサイドフレームとトンネルサイドメンバとの間を連結するトンネルパスメンバと、の2部材から構成してもよい。
上記構成によれば、衝突時の荷重をフロントピラーのみならず、サイドシルおよびトンネル部にも伝達、分散させて、より一層確実かつ効果的に荷重吸収することができる。
図面は車体前部構造を示し、図1、図11において、エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュパネルとしてのダッシュロアパネル3を設けている。
上述のダッシュロアパネル3およびフロアパネル4の車幅方向中央部には、図1、図11に示すように、車室2内に突出して、車体前後方向に延びるダッシュロアパネル3のトンネル部5と、フロアパネル4のトンネル部6とを車体前後方向に連続するように一体形成している。上記トンネル部5,6は車体剛性の中心となるものである。
上述のトンネルパスメンバ32は、詳しくは、フロントサイドフレーム26から車幅方向内方かつ車体前後方向の後方に向けて延びるメンバで、このトンネルパスメンバ32は丸パイプ(剛性部材)にて形成されると共に、その前後の取付け部は、丸パイプを偏平に加工して潰し部と成している。
このカウルサイドロア18にも、バーリング加工部18aを一体形成し、このバーリング加工部18aに挿通したパイプ部材41の貫通部全周を、図3に示すように、アーク溶接手段にて該バーリング加工部18aに溶接固定している。
図4に示す組付け状態から、ヒンジピラーレインフォースメント46の車幅方
向内側にヒンジピラーインナ47を組付けて、図7の状態と成す。
この構成(パイプ部材41の前部41bを車外側から組付ける構成)を、図8、図9、図10を参照して、以下に説明する。但し、図9はパイプ部材41の前部41bと結合フレーム部材42の直線状の上部とを、車外側から見た状態で示す斜視図である。
また、上述のインナ部材42Aは斜め後方かつ上方に延びる形状に形成されると共に、ハット形断面による凹部42dの開口が車幅方向外方に向くように形成されたものである。
このオフセット構造により、パイプ部材41の前部41bを、結合フレーム部材42(詳しくは、インナ部材42Aの凹部42d)に対して車幅方向外側から結合することができる。
ここで、図10に示すように、上述の各ナット53,53,55はインナ部材42Aの車幅方向内側の面に予め溶接固定されており、この構造により組付け性の向上を図るように構成している。
なお、図12において、図9と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
なお、図11において、56は制動倍力装置としてのブレーキブースタである。また図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
車両が前面衝突すると、図示しないバンパレインおよびクラッシュカン(衝突エネルギ吸収部材)を介してフロントサイドフレーム26に衝突荷重が入力される。
また、フロントサイドフレーム26の中で高剛性のサスクロス取付け部と、トンネル部5,6とを、トンネルパスメンバ32とトンネルサイドメンバ11との両者(つまり、センタ側フレーム部材)で連結しているので、上記衝突荷重はセンタ側フレーム部材を構成するトンネルパスメンバ32およびトンネルサイドメンバ11を介して、車体剛性の中心となるトンネル部5,6に伝達されて、荷重分散される。
換言すれば、フロントサイドフレーム26は、各要素42,41,26R,32,11を介して、フロントピラー40と、トンネル部5,6と、サイドシル9とで支持される構造となっている。
因に、上記パイプ部材41をフロントピラーインナ44に溶接固定することも考えられるが、この場合には、パイプ部材41とフロントピラーインナ44との間に、フロントピラートリム48のファスナ49を挿入し得る所定の空間を設定することが不可能となる。
この構成によれば、図1、図2に示すように、パイプ部材41がカウルサイド部19の閉断面(カウルサイド閉断面参照)と、フロントピラー40の閉断面との2つの閉断面を貫通するので、該パイプ部材41の充分な支持剛性が確保できて、良好な荷重伝達性能を確保することができる。
この構成によれば、車体前後方向に比較的に近い位置で2つの固定点(パイプ部材41とバーリング加工部18a,45gとの接合固定部参照)が形成されるので、車両前突に対する前後方向の支持剛性が強固となり、荷重伝達性能の向上を図ることができる。
この構成によれば、パイプ部材41の組付け性を確保した上で、カウルサイドロア18を貫通させるパイプ配置が容易に達成できる。
この構成によれば、アンダ側の結合フレーム部材42と、アッパ側のパイプ部材41と、を車体組付け方向(パイプ部材41の車幅方向外側から車幅方向内側への移動による組付けの方向)にて、容易に組付けることができる。
この構成によれば、衝突時の荷重をフロントピラー40のみならず、サイドシル9およびトンネル部5,6にも伝達、分散させて、より一層確実かつ効果的に荷重吸収することができる。
この発明のフロントピラーレインフォースメント下部の貫通部は、実施例のバーリング加工部45gに対応し、
以下同様に、
カウルサイド部の貫通部は、カウルサイドロア18のバーリング加工部18aに対応し、
下方フレーム部材は、フロントサイドフレーム26の後部26Rに対応し、
センタ側フレーム部材は、トンネルパスメンバ32とトンネルサイドメンバ11との両者に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、フロントサイドフレーム26の後部26Rを車幅方向外方に湾曲形成させ、かつサイドシル9に結合させて下方フレーム部材としたが、これはフロントサイドフレーム26とは別の部材にて構成してもよい。
5,6…トンネル部
9…サイドシル
11…トンネルサイドメンバ(センタ側フレーム部材)
18…カウルサイドロア
18a,45g…バーリング加工部(貫通部)
19…カウルサイド部
26…フロントサイドフレーム
26R…後部(下方フレーム部材)
32…トンネルパスメンバ(センタ側フレーム部材)
40…フロントピラー
41…パイプ部材
41b…前部
42…結合フレーム部材
43…フロントピラーアウタ
44…フロントピラーインナ
45…フロントピラーレインフォースメント
Claims (6)
- エンジンルーム下方において車体前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームが設けられた車体前部構造であって、
フロントピラーアウタとフロントピラーインナとフロントピラーレインフォースメントとを備えたフロントピラーを設け、
上記フロントピラー内に前後方向に延設されると共に、フロントピラーレインフォースメントの下部を貫通してエンジンルーム内に延出されたパイプ部材と、
上記パイプ部材の前部とフロントサイドフレームとを結合する結合フレーム部材と、を備えた
車体前部構造。 - 上記パイプ部材はフロントピラーレインフォースメントの下部と併せて、カウルサイド部を貫通してエンジンルーム内に延出された
請求項1記載の車体前部構造。 - 上記パイプ部材はフロントピラーレインフォースメント下部の貫通部とカウルサイド部の貫通部とに対して、その全周が溶接固定された
請求項2記載の車体前部構造。 - 上記パイプ部材はフロントピラーレインフォースメントおよびカウルサイド部のカウルサイドロアと予め溶接固定されて、
車体に取付けられるように構成された
請求項3記載の車体前部構造。 - 上記パイプ部材の前部が上記結合フレーム部材に対して車幅方向外側から結合可能に構成された
請求項1〜4の何れか1に記載の車体前部構造。 - 上記結合フレーム部材に加えて、上記フロントサイドフレームとサイドシルとを結合する下方フレーム部材と、
上記フロントサイドフレームから車幅方向内方に延び、かつ車体前後方向に延設されたトンネル部に沿って前後方向に延びるセンタ側フレーム部材と、を備えた
請求項1〜5の何れか1に記載の車体前部構造。
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