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JP5036486B2 - 油圧回路および建設機械用油圧制御装置 - Google Patents

油圧回路および建設機械用油圧制御装置 Download PDF

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JP5036486B2
JP5036486B2 JP2007277508A JP2007277508A JP5036486B2 JP 5036486 B2 JP5036486 B2 JP 5036486B2 JP 2007277508 A JP2007277508 A JP 2007277508A JP 2007277508 A JP2007277508 A JP 2007277508A JP 5036486 B2 JP5036486 B2 JP 5036486B2
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Description

この発明は、全ての制御弁が中立位置にあるときに、可変吐出量形ポンプからの吐出流体を減少させて、エネルギー損失を低減した油圧回路および建設機械用油圧制御装置に関する。
この種のものとして、例えば特許文献1〜3に示された油圧回路が従来知られている。これらの油圧回路は、可変吐出量形ポンプにアクチュエータを制御する制御弁を複数接続するとともに、その最下流には制御絞りを設けている。そして、全ての制御弁が中立位置にあるとき、可変吐出量形ポンプからの吐出流体が上記制御絞りを介してタンクに還流するようにしている。したがって、全ての制御弁が中立位置にあれば、可変吐出量形ポンプからの全吐出流量が制御絞りを介してタンクに還流しようとし、当該制御絞りの上流側に制御圧力が発生する。
そして、上記従来の油圧回路においては、この制御圧力に応じて可変吐出量形ポンプの傾転角を制御して、当該可変吐出量形ポンプからの吐出流体を低減するネガティブコントロール制御(以下「ネガコン制御」という)をしている。このように、ネガコン制御をおこなえば、全ての制御弁が中立位置にあるとき、すなわち、いずれのアクチュエータも作動していないときのエネルギー損失を低減することができる。
特開平7−167104号公報 特開2003−202002号公報 特開2007−032589号公報
上記従来の油圧回路においては、ネガコン制御がされる際に、可変吐出量形ポンプからの吐出流体を低減させるが、可変吐出量形ポンプから吐出した流体は、全ての制御弁を通過して最下流に設けた制御絞りあるいはリリーフ弁からタンクに還流する。しかし、アクチュエータを作動する際の応答性を確保する必要性から、ネガコン制御時においても、可変吐出量形ポンプからの吐出流体はある程度確保されている。
そのため、ネガコン制御をおこなっても、可変吐出量形ポンプから吐出した流体が回路中を流通する際に圧力損失が生じてしまい、高い省エネ効果を得ることができないという問題があった。
この発明の目的は、高い省エネ効果を実現する油圧回路および建設機械用油圧制御装置を提供することである。
第1の発明は、可変吐出量形ポンプに、複数の制御弁を接続するとともに、これら全ての制御弁が中立位置にあるとき、上記可変吐出量形ポンプからの吐出流体が各制御弁およびこれら制御弁を接続する中立流路を介してタンクに還流する。一方、上記制御弁を中立位置以外の位置に切り換えたとき、上記中立流路を閉じるとともに、上記可変吐出量形ポンプと上記制御弁とを並列通路を介して連通させる。
そして、上記全ての制御弁が中立位置にあるとき、上記可変吐出量形ポンプの傾転角を制御して、当該可変吐出量形ポンプからの吐出流体を減少させる油圧回路を前提とする。
上記の構成を前提として、第1の発明は、上記複数の制御弁のうち最上流に位置する制御弁よりも上流側、もしくは少なくも最下流に位置する制御弁よりも上流側には上記可変吐出量形ポンプをタンクに接続するドレン位置を備えたドレン用の切換弁が接続されるとともに、上記最下流に位置する制御弁の下流側には制御絞りが設けられる一方、上記複数の制御弁の切り換え位置を検出するとともに当該検出信号に基づいて上記全ての制御弁が中立位置に保たれていることを検出したとき、パイロット圧を作用させて上記ドレン用の切換弁を上記ドレン位置に切り換え制御するコントローラが設けられている。
さらに、第1の発明は、上記全ての制御弁が中立位置に保たれているとき、上記制御絞りの上流側に制御圧力を生じさせるとともに、上記制御圧力と上記コントローラにより上記ドレン用の切換弁を切り換え制御するために導かれた上記パイロット圧とのうち高い方の圧力を上記可変吐出量形ポンプの傾転角を制御するレギュレータに導き、上記圧力に応じて可変吐出量形ポンプの傾転角を制御して当該可変吐出量形ポンプからの吐出流体を減少させる一方、上記可変吐出量形ポンプからの吐出流体を、上記ドレン用の切換弁を介してタンクに還流させる点に特徴を有する。
の発明は、上記第の発明を前提として、上記コントローラが、全ての制御弁が一定時間以上中立位置を保っているとき、上記ドレン用の切換弁を切り換え制御する点に特徴を有する。
の発明は、第1走行モータを設けた第1回路系統に第1可変吐出量形ポンプを接続し、第2走行モータを設けた第2回路系統に第2可変吐出量形ポンプを接続している。そして、上記第1,2回路系統のそれぞれの上流側に上記第1,2走行モータを制御するモータ用制御弁を設けるとともに、このモータ用制御弁には、中立流路を介して作業機系のアクチュエータを制御する作業機用制御弁それぞれ接続されている。
また、上記モータ用制御弁および作業機用制御弁が中立位置にあるとき、上記第1,2可変吐出量形ポンプからの吐出流体が各制御弁および中立流路を介してタンクに還流する。一方、第2走行用モータを制御するモータ用制御弁の上流側には走行直進切換弁を設けている。
第1回路系統の作業機用制御弁は、モータ用制御弁の上流側から上記走行直進切換弁を経由する第1並列通路を介して第1可変吐出量形ポンプに対して並列に接続され、第2回路系統の作業機用制御弁は、上記走行直進切換弁の上流側から分岐する第2並列通路を介して第2可変吐出量形ポンプに接続され、上記走行直進切換弁がノーマル位置にあるとき、上記第1並列通路を介して第1回路系統の作業機用制御弁を第1可変吐出量形ポンプに対して並列に連通させるとともに、第2可変吐出量形ポンプを第2回路系統のモータ用制御弁に接続する。
一方、走行直進切換弁が走行位置に切り換わったとき、第1回路系統のモータ用制御弁と第2回路系統のモータ用制御弁とを第1可変吐出量形ポンプに対して並列に接続するとともに、第1回路系統の作業機用制御弁と第2回路系統の作業機用制御弁のそれぞれを第2可変吐出量形ポンプに対して並列に接続する。しかも、上記第1可変吐出量形ポンプは、第1回路系統の全ての制御弁が中立位置にあるとき、傾転角を制御して吐出流体を減少させるとともに、上記第2可変吐出量形ポンプは、第2回路系統の全ての制御弁が中立位置にあるとき、傾転角を制御して吐出流体を減少する建設機械用油圧制御装置を前提とする。
そして、上記の構成を前提としつつ、上記第1,2回路系統の最上流、もしくは少なくても上記複数の制御弁のうち最下流に位置する制御弁よりも上流側には上記第1,2可変吐出量形ポンプをタンクに接続するドレン位置を備えたドレン用の切換弁接続される。
さらに、の発明は、上記第1,2回路系統の最下流には制御絞りそれぞれ設けられる一方、上記複数の制御弁の切り換え位置を検出するとともに、当該検出信号に基づいて上記第1,2回路系統の全ての制御弁が中立位置に保たれていることを検出したとき、パイロット圧を作用させて上記ドレン用の切換弁を上記ドレン位置に切り換え制御するコントローラ設けられている。
そして、上記第1,2回路系統の全ての制御弁が中立位置に保たれているとき、上記制御絞りの上流側に制御圧力を生じさせるとともに、この制御圧力と上記コントローラにより上記ドレン用の切換弁を切り換えるために導かれた上記パイロット圧とのうち高い方の圧力を上記第1,2可変吐出量形ポンプの傾転角を制御するレギュレータに導き、上記圧力に応じて上記第1,2可変吐出量形ポンプの傾転角を制御して、当該第1,2可変吐出量形ポンプからの吐出流体を減少させる一方、上記第1,2可変吐出量形ポンプからの吐出流体を、上記ドレン用の切換弁を介してタンクに還流させる点に特徴を有する。
の発明は、上記第の発明を前提として、上記コントローラが、全ての制御弁が一定時間以上中立位置を保っているとき、上記ドレン用の切換弁を切り換え制御する点に特徴を有する。
の発明は、上記第3または4の発明を前提として、上記走行直進切換弁に、第1,2可変吐出量形ポンプをタンクに接続するドレン位置を設けてなり、この走行直進切換弁によって上記ドレン用の切換弁を構成した点に特徴を有する。
第1,の発明によれば、全ての制御弁が中立位置にあるとき、可変吐出量形ポンプからの吐出流体が上流側からタンクに還流するので、エネルギー損失を低減することができ、高い省エネ効果を実現することができる。
さらに、可変吐出量形ポンプの傾転角制御と、ドレン用の切換弁の制御とを独立しておこなうので、それら制御の自由度を高めることができる。
また、の発明によれば、全ての制御弁が一定時間以上中立位置に保たれたとき、ドレン用の切換弁を介して吐出流体をタンクに還流させる。つまり、全ての制御弁が中立位置に切り換わってすぐに、ドレン用の切換弁から吐出流体がタンクに還流しないようにしている。したがって、操作中に、吐出流体が頻繁にドレンされることがなくなり、回路圧を安定させることができ、その結果、応答性を向上することができる。
の発明によれば、走行直進切換弁に、ドレン用の切換弁としての機能を併せ持たせたので、新たな切換弁を設ける必要がない。したがって、その分コストを低減することができ、また、取り付けスペースも小さくすることが可能となり、装置の小型化を実現することができる。
図1は、この発明の実施形態に係る建設機械用油圧制御装置の回路図である。この建設機械用油圧制御装置は、第1,2回路系統A,Bを備え、第1回路系統Aには、第1可変吐出量形ポンプP1を接続するとともに、その上流側からモータ用制御弁1および作業機用制御弁2〜5を備えている。なお、モータ用制御弁1には一方の第1走行モータを接続するとともに、作業機用制御弁2には旋回用モータを、作業機用制御弁3にはブーム用シリンダを、作業機用制御弁5にはアーム用シリンダを接続している。作業機用制御弁4は予備用の制御弁であり、必要に応じてアクチュエータを接続するようにしている。
一方、上記第2回路系統Bには、第2可変吐出量形ポンプP2を接続するとともに、その上流側に走行直進切換弁6を設け、さらにその下流側には、モータ用制御弁7および作業機用制御弁8〜10を順に設けている。なお、モータ用制御弁7には他方の第2走行モータを接続するとともに、作業機用制御弁8にはブーム用シリンダを、作業機用制御弁9にはバケット用シリンダを、作業機用制御弁10にはアーム用シリンダを接続している。
そして、上記走行直進切換弁6が、この発明のドレン用の切換弁を構成することとなるが、その詳細は後で詳細に説明する。
上記のようにしたモータ用制御弁1,7、作業機用制御弁2〜5および8〜10のそれぞれには、図示していないパイロット圧制御手段を設けているが、このパイロット圧制御手段は、それに設けた操作レバーの操作角に応じてパイロット圧を制御するようにしている。そして、各パイロット圧制御手段で生成されたパイロット圧をパイロット室に作用させることにより、各制御弁1〜5および7〜10を切り換え制御するようにしている。
そして、上記モータ用制御弁1,7および作業機用制御弁2〜5は、いずれも図示の中立位置にあるとき、後述する中立流路13,14を開放するとともに、それらのアクチュエータポートと、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2との連通を遮断するものである。
また、上記第1可変吐出量形ポンプP1は、第1回路系統Aの最上流に位置するモータ用制御弁1に直接接続しているが、このモータ用制御弁1の上流側からは並列通路11aを分岐させている。この並列通路11aは、第2回路系統Bに設けた走行直進切換弁6が図示のノーマル位置にあるとき、この走行直進切換弁6を介して第1回路系統Aに設けた並列通路11bに接続している。そして、上記作業機用制御弁2〜5のそれぞれは、上記並列通路11bを介して並列に接続されている。ただし、モータ用制御弁1が図示の中立位置にあるときには、上記並列通路11bは、モータ用制御弁1の下流側に設けた並列通路11cを介して、第1可変吐出量形ポンプP1に接続するようにしている。なお、上記並列通路11a〜11cによってこの発明の第1並列通路を構成するものである。
また、第2回路系統Bは、上記走行直進切換弁6の上流側から並列通路12aを分岐させるとともに、この並列通路12aに接続した並列通路12bを介して作業機用制御弁8〜10を接続している。言い換えると、走行直進切換弁6と、各作業機用制御弁8〜10とは、第2可変吐出量形ポンプP2に対して並列に接続されている。なお、上記並列通路12aおよび12bでこの発明の第2並列通路を構成するものである。
一方、第1回路系統Aの各制御弁1〜5は、中立流路13を介して直列に接続されており、これら全ての制御弁1〜5が中立位置にあるとき、第1可変吐出量形ポンプP1からの吐出流体が、各制御弁1〜5および中立流路13を介して最下流からタンクに還流する。また、上記制御弁1〜5を中立位置以外の位置に切り換えると、上記中立流路13が閉じられて、第1可変吐出量形ポンプP1とタンクとの連通が遮断される。
そして、第2回路系統Bの走行直進切換弁6および各制御弁7〜10も、上記第1回路系統Aと同様に、中立流路14を介して直列に接続されており、走行直進切換弁6が図示のノーマル位置にあり、制御弁7〜10の全てが中立位置にあるとき、第2可変吐出量形ポンプP2からの吐出流体が、走行直進切換弁6および制御弁7〜10および中立流路14を介して最下流からタンクに還流する。また、走行直進切換弁6をノーマル位置に保った状態で、制御弁7〜10を中立位置以外の位置に切り換えると、上記中立流路14が閉じられて、第2可変吐出量形ポンプP2とタンクとの連通が遮断される。
上記走行直進切換弁6は、既に説明したとおり、図示のノーマル位置において、第2可変吐出量形ポンプP2を第2回路系統Bのモータ用制御弁7に連通させるとともに、上記並列通路11aを並列通路11bに連通させる。また、この状態で、第2可変吐出量形ポンプP2は、並列通路12aおよび12bを介して作業機用制御弁8〜10に連通する。
これに対して、走行直進切換弁6が図面左側の走行直進位置に切り換わると、第1可変吐出量形ポンプP1が、並列通路11aを介して第2回路系統Bのモータ用制御弁7に連通するとともに、第2可変吐出量形ポンプP2が、並列通路11bを介して第1回路系統Aの作業機用制御弁2〜5に連通する。また、この状態で、第2可変吐出量形ポンプP2は、並列通路12aおよび12bを介して作業機用制御弁8〜10に連通する。
そして、走行直進切換弁6が図面右側のドレン位置に切り換わると、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2がタンクに連通するようにしている。なお、走行直進切換弁6をドレン位置に切り換えるパイロット圧は、コントローラCによって制御されている。
具体的には、走行直進切換弁6のパイロット室6aには、パイロット通路15を介してパイロットポンプPPを接続している。上記パイロット通路15には、オンオフ弁16を接続しており、このオンオフ弁16が図示のノーマル位置にあるとき、パイロットポンプPPとパイロット室6aとの連通が遮断され、オンオフ弁16が図面左側の切り換え位置にあるとき、パイロットポンプPPから導かれるパイロット流体によって、走行直進切換弁6がドレン位置に切り換わることとなる。
そして、上記オンオフ弁16を切り換え制御するのが、コントローラCである。このコントローラCは、モータ用制御弁1,7および作業機用制御弁2〜5,8〜10の切り換え位置を検出している。なお、コントローラCが、各制御弁の切り換え位置を検出する方法については後で説明する。
上記コントローラCは、上記モータ用制御弁1,7および作業機用制御弁2〜5,8〜10の全てが中立位置にあることを検出したとき、オンオフ弁16を図面左側位置に切り換え制御して、パイロットポンプPPをパイロット室6aに連通させる。したがって、モータ用制御弁1,7および作業機用制御弁2〜5,8〜10の全てが中立位置にあれば、走行直進切換弁6が図面右側のドレン位置に切り換わり、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2が、走行直進切換弁6および戻り通路33を介してタンクに連通することとなる。
一方、上記第1,2回路系統A,Bの最下流には、制御絞り17,18をそれぞれ設けるとともに、これら制御絞り17,18を介して、上記第1回路系統Aの中立流路13および第2回路系統Bの中立流路14をタンクTに連通させている。
そして、上記制御絞り17の上流側であって、しかも作業機用制御弁5の下流側には、信号通路19を接続するとともに、この信号通路19を、シャトル弁20を介して、第1可変吐出量形ポンプP1の傾転角を制御するレギュレータR1に接続している。
一方、上記と同様に、制御絞り18の上流側であって、しかも作業機用制御弁10の下流側には、信号通路21を接続するとともに、この信号通路21を、シャトル弁22を介して、第2可変吐出量形ポンプP2の傾転角を制御するレギュレータR2に接続している。
そして、上記シャトル弁20,22のそれぞれには、上記パイロット通路15を接続するとともに、パイロット通路15から導かれる圧力と、上記信号通路19,21から導かれる圧力とのうち、いずれか高い方の圧力をレギュレータR1,R2に導くようにしている。
なお、上記各制御弁1〜5および7〜10には、パイロット圧発生用の補助バルブ23〜27および28〜31を連接している。そして、モータ用制御弁1,7に設けた補助バルブ23,28は、パイロットポンプ32に対して直列に接続されるとともに、補助バルブ23,28がモータ用制御弁1,7とともに中立位置にあるとき、パイロットポンプ32を戻り通路33を介してタンクTに連通させる。しかし、モータ用制御弁1,7を中立位置からいずれかに切り換えると、上記補助バルブ23,28が閉じるようにしている。
また、作業機用制御弁2〜5および8〜10に設けた補助バルブ24〜27および29〜31は、パイロットポンプ32に対して直列に接続されるとともに、補助バルブ24〜27および29〜31が作業機用制御弁2〜5および8〜10とともに中立位置にあるとき、パイロットポンプ32を、戻り通路33を介してタンクTに連通させる。しかし、作業機用制御弁2〜5および8〜10を中立位置からいずれかに切り換えると、上記補助バルブ24〜27および29〜31が閉じるようにしている。
なお、パイロットポンプ32は、中立位置にあるモータ用制御弁1の補助バルブ23および戻り通路34を介してタンクTに連通するとともに、中立位置にある補助バルブ23、28および戻り通路33を介してタンクTに連通している。言い換えると、パイロットポンプ32は、補助バルブ23から戻り通路34に導くルートと、補助バルブ23および28から戻り通路33に導くルートとの2つのルートを介してタンクTに連通している。
いずれにしても、補助バルブ23と28,および24〜27,29〜31のいずれか一つ以上が閉じると、それら補助バルブを介して成立していたタンクTに連通する直列のルートが遮断されるので、そこにパイロットポンプ32によるパイロット圧が発生する。このようにして発生したパイロット圧は、走行直進切換弁6のパイロット室6bに作用するようにしている。
そして、図中符号35,36は、パイロットポンプ32に連通する通路に設けた絞りで、これら絞り35,36間を補助バルブ24に導くルートの分岐点としているが、この分岐点を作業機信号ポート37に連通させている。さらに、上記絞り35の上流側を補助バルブ23に導くルートの分岐点とし、上記絞り36の下流側を、走行直進切換弁6のパイロット室6bと、補助バルブ23を介して戻り通路34に連通するルートとに接続する分岐点としている。
また、図中符号38は絞りであり、パイロットポンプ32から補助バルブ23および28を経由して戻り通路33に連通するルートであって、上記補助バルブ23の上流側に設けたものである。そして、この絞り38の下流側は、走行出力信号ポート39に連通している。
なお、上記作業機信号ポート37および走行出力信号ポート39は上記コントローラCに接続されており、コントローラCは、両信号ポート37,39からの検出信号に基づいて、各制御弁の切り換え位置を検出している。
また、図中符号40,41は、第1,2回路系統A,Bを設定圧内に維持するリリーフ弁である。
次に、この実施形態の作用を説明する。
今、作業機用制御弁2〜5および8〜10のすべてを中立位置にして作業機用のアクチュエータを作動させていない状態で、モータ用制御弁1,7のみを切り換えると、パイロットポンプ32からの吐出流体は、絞り35,36間における上記分岐点から、補助バルブ24→25→26→27→31→30→29および戻り通路33を経由してタンクTに戻される。したがって、走行直進切換弁6のパイロット室6bにも圧力が立たず、走行直進切換弁6は図示のノーマル位置を保つ。
上記のように走行直進切換弁6が図示のノーマル位置を保った状態では、第1可変吐出量形ポンプP1からの吐出流体は、モータ用制御弁1に直接供給されるとともに、第2可変吐出量形ポンプP2からの吐出流体は、走行直進切換弁6を経由してモータ用制御弁7に供給される。したがって、両走行モータが回転して、当該建設機械は走行することになる。なお、このとき絞り38の下流側が上記のように補助バルブ23によって閉じられるので、この絞り38の下流側に圧力が発生する。この圧力は、当該建設機械が走行中であることを示す信号として走行出力信号ポート39から出力され、コントローラCは走行中であることを検出する。
一方、上記のように建設機械を走行させている最中に、いずれかの作業機用制御弁を中立位置から切り換えると、その切り換えられた作業機用制御弁に設けた補助バルブも閉じるので、上記した補助バルブ24→25→26→27→31→30→29のルートも閉ざされる。このように、補助バルブによってパイロットポンプ32から戻り通路33へのルートが閉ざされれば、モータ用制御弁1,7に設けた補助バルブ23,28が閉じていることと相まって、パイロットポンプ32とタンクTとの連通が完全に遮断されることになる。
そして、パイロットポンプ32とタンクTとの連通が完全に遮断されれば、その分パイロットポンプ32に接続した回路内の圧力が上昇するとともに、その上昇したパイロット圧が走行直進切換弁6のパイロット室6bに作用する。このようにパイロット室6bにパイロット圧が作用すれば、走行直進切換弁6が上記ノーマル位置から、図面左側位置である走行直進位置に切り換わる。走行直進切換弁6が走行直進位置に切り換われば、第2可変吐出量形ポンプP2からの吐出流体が、第1回路系統Aの並列通路11bと、第2回路系統Bの並列通路12bに供給されるとともに、第1可変吐出量形ポンプP1からの吐出流体は、両モータ用制御弁1および7に供給されることになる。
言い換えると、上記のように走行中に作業機系のアクチュエータを動作させたときには、第1可変吐出量形ポンプP1が第1,2走行モータを受け持ち、第2可変吐出量形ポンプP2は、第1,2回路系統A,Bの作業機系のアクチュエータを受け持つことになる。このように、第1可変吐出量形ポンプP1だけで、第1、2走行モータを受け持たせるようにしたのは、次の理由からである。
すなわち、一つの可変吐出量形ポンプで、走行系と作業機系との両方のアクチュエータを作動させる場合において、作業機系のアクチュエータの中に負荷の小さいアクチュエータがあると、その負荷の小さいアクチュエータに作動油が優先的に流れてしまい、当該可変吐出量形ポンプに接続した走行モータに必要な流量が供給されなくなってしまう。このとき、例えば、一方の第1走行モータに比して、他方の第2走行モータに対する供給量が少なくなれば、両走行モータの回転数が異なってしまい、いわゆる直進走行ができなくなってしまう。そこで、上記したように第1可変吐出量形ポンプP1だけで、走行モータを受け持たせるようにしたものである。
なお、上記のように走行直進切換弁6を図面左側の走行直進位置に切り換えたときには、絞り35,36間に十分な圧力が発生するので、コントローラCが作業機信号ポート37から作業中であるという信号を検出することができる。
また、第1,2走行モータを停止した状態、すなわち走行を停止している状態で、作業機系のアクチュエータのみを作動させる場合には、次のようになる。上記のように第1,2走行モータを停止しているときには、モータ用制御弁1,7が図示の中立位置に保たれる。したがって、パイロットポンプ32からの吐出流体は、これらモータ用制御弁1,7に設けた補助バルブ23,28を経由してタンクTに連通する。このようにパイロットポンプ32がタンクTに連通すれば、走行直進切換弁6のパイロット室6bに圧力が立たないので、走行直進切換弁6は図示のノーマル位置を保つ。
モータ用制御弁1が図示の中立位置を保っていれば、第1可変吐出量形ポンプP1からの吐出流体が、上記モータ用制御弁1および並列通路11cを経由して並列通路11bに連通するとともに、並列通路11aおよび走行直進切換弁6を経由して並列通路11bに連通する。いずれにしても、第1可変吐出量形ポンプP1からの吐出流体は、上記並列通路11bを介して、第1回路系統Aの作業機系アクチュエータに供給される。
このとき、第2可変吐出量形ポンプP2からの吐出流体は、並列通路12aおよび12bを経由して、第2回路系統Bの作業機系アクチュエータに供給される。
そして、上記のように、走行している状態や走行しながら作業機系のアクチュエータを作動させた状態、あるいは作業機系のアクチュエータのみを作動させた状態では、必ず中立流路13,14が閉じられることとなる。このように、中立流路13,14が閉じれば、制御絞り17,18が第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2から遮断されるので、制御絞り17,18の上流側には圧がたたない。
したがって、信号通路19,21にも圧がたたず、レギュレータR1,R2は、それぞれ第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2の傾転角を所定の角度に制御することとなる。
これに対して、全ての制御弁1〜5,7〜10を中立位置に保った状態では、中立流路13,14が開くので、第1可変吐出量形ポンプP1から吐出する吐出流体の全流量が、各制御弁1〜5および中立流路13を介して制御絞り17に導かれ、第2可変吐出量形ポンプP2から吐出する吐出流体の全流量が、走行直進切換弁6、各制御弁7〜10および中立流路14を介して制御絞り18に導かれる。
すると、制御絞り17,18の上流側の圧力が高くなるとともに、このときの制御圧力が信号通路19,21およびシャトル弁20,22を介して、それぞれレギュレータR1,R2に作用する。したがって、レギュレータR1,R2は、制御絞り17,18の上流側の制御圧力によって、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2の傾転角を制御し、当該第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2からの吐出流体を減少させるネガコン制御がなされることとなる。
さらに、このときコントローラCは、作業機信号ポート37および走行出力信号ポート39から、走行を停止しており、しかも作業機系のアクチュエータも作動させていない状態、すなわち、モータ用制御弁1,7および作業機用制御弁2〜5,8〜10の全てが中立位置にあることを検出している。
コントローラCは、モータ用制御弁1,7および作業機用制御弁2〜5,8〜10の全てが中立位置に保たれた状態を検出してから一定時間経過すると、オンオフ弁16を図面左側位置に切り換える。すると、パイロットポンプPPから吐出するパイロット作動油が、パイロット通路15を介して走行直進切換弁6のパイロット室6aに導かれて、当該走行直進切換弁6が図面右側のドレン位置に切り換わる。
また、このとき、パイロットポンプPPからのパイロット作動油は、パイロット通路15およびシャトル弁20,22に導かれる。したがって、レギュレータR1,R2は、パイロット通路15および信号通路19,21のいずれか高い方の圧力によって、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2からの吐出流体を減少させるように、傾転角を制御することとなる。
上記のように、走行直進切換弁6がドレン位置に切り換わると、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2が、当該走行直進切換弁6を介して戻り通路33に連通するので、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2からの吐出流体は、第1,2回路系統A,Bの最上流からタンクに還流することとなる。
このように、走行を停止して、しかも作業機系のアクチュエータを作動させていない場合には、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2からの吐出流体を低減し、しかも、その吐出流体を第1,2回路系統A,Bの最上流からタンクに還流させるので、エネルギー損失が極めて少なく、高い省エネ効果を実現することができる。
なお、制御絞り17,18の上流側に制御圧力を発生させて、この制御圧力によって第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2からの吐出流体を減少させた後、一定時間経過してから走行直進切換弁6をドレン位置に切り換えるのは、次の理由からである。
すなわち、走行を停止した状態で、作業機系のアクチュエータを作動させる場合においては、全ての制御弁が一時的に中立位置を保持する場合がある。例えば、パワーショベルにおいて、旋回用モータとブーム用シリンダを連続的に作動させる際には、作業機用制御弁2を左右いずれかの位置に切り換えて旋回用モータを作動するとともに、所定位置まで旋回したら、作業機用制御弁2を中立位置に切り換えて旋回用モータを停止させる。その後、作業機用制御弁3を左右いずれかの位置に切り換えてブーム用シリンダを作動させる。
このとき、作業機用制御弁2を中立位置に切り換えてから、作業機用制御弁3を左右いずれかの位置に切り換えるまでの間は、全ての制御弁が中立位置に保たれることとなる。仮に、全ての制御弁が中立位置に切り換わってすぐに走行直進切換弁6をドレン位置に切り換えてしまうと、作業機系のアクチュエータを連続的に操作する際に、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2からの吐出流体が最上流から頻繁にタンクに還流されてしまい、回路圧が不安定になってしまうおそれがある。そこで、全ての制御弁が中立位置に保たれて一定時間経過してから、走行直進切換弁6をドレン位置に切り換えるようにしたのである。
このように、通常の操作時には、走行直進切換弁6を介してドレンさせないようにして、アイドリング時のように長時間操作がされない時にのみ、最上流からドレンさせるようにしてもよい。
ただし、制御絞り17,18によって生じる制御圧力によって、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2からの吐出流体を減少させると同時に、走行直進切換弁6をドレン位置に切り換えるようにしても構わない。この走行直進切換弁6を切り換えるタイミングは適宜決定すればよい。
なお、上記実施形態においては、走行直進切換弁6に、第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2からの吐出流体をドレンさせる機能をもたせたが、当該機能を有するドレン用の切換弁を、上記走行直進切換弁6とは別に設けても構わない。
この場合、別個に設けたドレン用の切換弁を、中立流路13,14あるいは並列通路11,12のいずれかに設ければよく、必ずしも第1,2回路系統A,Bの最上流に設ける必要はない。少なくても最下流に位置する制御弁よりも上流側にドレン用の切換弁を設ければよい。ただし、より上流側に設けた方がエネルギー損失を低減させることができ、省エネ効果を高めることができる。
また、走行直進切換弁6にドレン用の切換弁としての機能をもたせれば、別個にドレン用の切換弁を設けるよりもコストを低減することができ、しかも取り付けスペースを小さくできるメリットがある。
さらに、上記実施形態においては、第1,2回路系統A,Bの最下流に制御絞り17,18を設けている。この制御絞り17,18は、全ての制御弁が中立位置にあるとき、当該制御絞り17,18の上流側に制御圧力を生じさせて、上記可変吐出量形ポンプの傾転角を制御するためのものであるが、可変吐出量形ポンプの傾転角は他の手段で制御しても構わない。
例えば、各制御弁の切り換え位置をコントローラに把握させ、全ての制御弁が中立位置に切り換わったときに、コントローラが第1,2可変吐出量形ポンプP1,P2の傾転角を直接または間接的に制御するようにしても構わない。この場合には、制御絞り17,18が不要となる。
いずれにしても、全ての制御弁が中立位置に保たれたときに、可変吐出量形ポンプからの吐出流体を減少させればよく、その手段は特に限定されるものではない。
また、上記実施形態においては、建設機械用油圧制御装置を用いて説明したが、この発明は、建設機械用油圧制御装置に限らず、いわゆるネガコン制御を採用する油圧回路に広く適用することができる。したがって、上記実施形態のように、2つの回路系統を有している必要もなく、当然のこととして、単独の回路系統からなる油圧回路にも採用することができる。
実施形態の回路図である。
符号の説明
1,7 モータ用制御弁
2〜5,8〜10 作業機用制御弁
6 走行直進切換弁
11a〜11c 第1並列通路
12a,12b 第2並列通路
13,14 中立流路
17,18 制御絞り
C コントローラ
P1 第1可変吐出量形ポンプ
P2 第2可変吐出量形ポンプ

Claims (5)

  1. 可変吐出量形ポンプに複数の制御弁接続されるとともに、これら全ての制御弁が中立位置にあるとき、上記可変吐出量形ポンプからの吐出流体が各制御弁およびこれら制御弁を接続する中立流路を介してタンクに還流する一方、上記制御弁を中立位置以外の位置に切り換えたとき、上記中立流路を閉じるとともに、上記可変吐出量形ポンプと上記制御弁とを並列通路を介して連通させ、しかも上記全ての制御弁が中立位置にあるとき、上記可変吐出量形ポンプの傾転角を制御して、当該可変吐出量形ポンプからの吐出流体を減少させる油圧回路において、上記複数の制御弁のうち最上流に位置する制御弁よりも上流側、もしくは少なくも最下流に位置する制御弁よりも上流側には上記可変吐出量形ポンプをタンクに接続するドレン位置を備えたドレン用の切換弁接続されるとともに、上記最下流に位置する制御弁の下流側には制御絞りが設けられる一方、上記複数の制御弁の切り換え位置を検出するとともに当該検出信号に基づいて上記全ての制御弁が中立位置に保たれていることを検出したとき、パイロット圧を作用させて上記ドレン用の切換弁を上記ドレン位置に切り換え制御するコントローラが設けられ、上記全ての制御弁が中立位置に保たれているとき、上記制御絞りの上流側に制御圧力を生じさせるとともに、上記制御圧力と上記コントローラにより上記ドレン用の切換弁を切り換え制御するために導かれた上記パイロット圧とのうち高い方の圧力を上記可変吐出量形ポンプの傾転角を制御するレギュレータに導き、上記圧力に応じて可変吐出量形ポンプの傾転角を制御して当該可変吐出量形ポンプからの吐出流体を減少させる一方、上記可変吐出量形ポンプからの吐出流体を、上記ドレン用の切換弁を介してタンクに還流させる構成にした油圧回路。
  2. 上記コントローラは、全ての制御弁が一定時間以上中立位置を保っているとき、上記ドレン用の切換弁を切り換え制御する機能を備えた請求項1記載の油圧回路。
  3. 第1走行モータを設けた第1回路系統に第1可変吐出量形ポンプを接続し、第2走行モータを設けた第2回路系統に第2可変吐出量形ポンプを接続し、上記第1,2回路系統のそれぞれの上流側に上記第1,2走行モータを制御するモータ用制御弁を設けるとともに、このモータ用制御弁には中立流路を介して作業機系のアクチュエータを制御する作業機用制御弁がそれぞれ接続され、これらモータ用制御弁および作業機用制御弁が中立位置にあるとき、上記第1,2可変吐出量形ポンプからの吐出流体が各制御弁および中立流路を介してタンクに還流する一方、第2走行用モータを制御するモータ用制御弁の上流側には走行直進切換弁を設けるとともに、第1回路系統の作業機用制御弁は、モータ用制御弁の上流側から上記走行直進切換弁を経由する第1並列通路を介して第1可変吐出量形ポンプに対して並列に接続され、第2回路系統の作業機用制御弁は、上記走行直進切換弁の上流側から分岐する第2並列通路を介して第2可変吐出量形ポンプに接続され、上記走行直進切換弁がノーマル位置にあるとき、上記第1並列通路を介して第1回路系統の作業機用制御弁を第1可変吐出量形ポンプに対して並列に連通させるとともに、第2可変吐出量形ポンプを第2回路系統のモータ用制御弁に接続する一方、走行直進切換弁が走行位置に切り換わったとき、第1回路系統のモータ用制御弁と第2回路系統のモータ用制御弁とを第1可変吐出量形ポンプに対して並列に接続するとともに、第1回路系統の作業機用制御弁と第2回路系統の作業機用制御弁のそれぞれを第2可変吐出量形ポンプに対して並列に接続し、しかも、上記第1可変吐出量形ポンプは、第1回路系統の全ての制御弁が中立位置にあるとき、傾転角を制御して吐出流体を減少するとともに、上記第2可変吐出量形ポンプは、第2回路系統の全ての制御弁が中立位置にあるとき、傾転角を制御して吐出流体を減少する建設機械用油圧制御装置において、上記第1,2回路系統の最上流、もしくは少なくとも上記複数の制御弁のうち最下流に位置する制御弁よりも上流側には上記第1,2可変吐出量形ポンプをタンクに接続するドレン位置を備えたドレン用の切換弁が接続されるとともに、上記第1,2回路系統の最下流には制御絞りがそれぞれ設けられる一方、上記複数の制御弁の切り換え位置を検出するとともに、当該検出信号に基づいて上記第1,2回路系統の全ての制御弁が中立位置に保たれていることを検出したとき、パイロット圧を作用させて上記ドレン用の切換弁を上記ドレン位置に切り換え制御するコントローラが設けられ、上記全ての制御弁が中立位置に保たれているとき、上記制御絞りの上流側に制御圧力を生じさせるとともに、この制御圧力と上記コントローラにより上記ドレン用の切換弁を切り換えるために導かれた上記パイロット圧とのうち高い方の圧力を上記第1,2可変吐出量形ポンプの傾転角を制御するレギュレータに導き、上記圧力に応じて上記第1,2可変吐出量形ポンプの傾転角を制御して、当該第1,2可変吐出量形ポンプからの吐出流体を減少させる一方、上記第1,2可変吐出量形ポンプからの吐出流体を、上記ドレン用の切換弁を介してタンクに還流させる構成にした建設機械用油圧制御装置。
  4. 上記コントローラは、全ての制御弁が一定時間以上中立位置を保っているとき、上記ドレン用の切換弁を切り換え制御する機能を備えた上記請求項3記載の建設機械用油圧制御装置。
  5. 上記走行直進切換弁には、第1,2可変吐出量形ポンプをタンクに接続するドレン位置を設けてなり、この走行直進切換弁によって上記ドレン用の切換弁を構成した上記請求項3または4に記載の建設機械用油圧制御装置。
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