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JP5031794B2 - 圧縮着火式内燃機関及びその未燃hc低減方法 - Google Patents

圧縮着火式内燃機関及びその未燃hc低減方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧縮着火式内燃機関及びその未燃HC低減方法に関し、特に、シリンダ内に面するピストン頂面にキャビティが形成された圧縮着火式内燃機関、及びこの圧縮着火式内燃機関にて用いられる未燃HCの低減方法に関する。
この種の圧縮着火式内燃機関の関連技術が下記特許文献1に開示されている。特許文献1においては、噴孔径が0.1mm以下の小径の噴孔を多数有する燃料噴射弁をシリンダヘッド内壁面上に配置し、圧縮上死点前60度から圧縮上死点までの間に、これら噴孔から燃料をシリンダ内に噴射することによって、シリンダ内の燃焼場における当量比をCOおよび煤が生成されないように0〜1.2の範囲にするとともに、燃焼場における燃焼ガス温度をNOxおよびHCが生成されないように1200K〜2000Kの範囲にしている。
また、圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)において、NOx及び煤の低減を図るために、シリンダ内に形成した燃料と吸気との予混合気を自着火させる予混合圧縮着火燃焼(PCCI燃焼)が行われる。予混合圧縮着火燃焼を行う場合は、EGRにより吸気側へ供給するEGRガス量(EGR率)を拡散燃焼(通常燃焼)を行う場合よりも増大させる。
また、圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)において、拡散燃焼を行う場合に煤の低減を図るために、例えば図15に示すように、圧縮上死点付近にてメイン噴射を行った後にアフター噴射が行われる(例えば下記非特許文献1)。図16A,16Bに示すように、圧縮上死点後(アフター噴射後、例えば圧縮上死点後20°程度)においては、スキッシュエリア22(ピストン12の頂面12aにおけるキャビティ部12bより外周側の部分とシリンダヘッド9の下面との間)に、アフター噴射で噴射された燃料により火炎(輝炎)55が形成される。この輝炎55により、スキッシュエリア22に発生する煤56の低減を図っている。
特開2008−163918号公報
Yoshihiro Hotta他,"Achieving Lower Exhaust Emissions and Better Performance in an HSDI Diesel Engine with Multiple Injection",SAE Paper 2005-01-0928,Society of Automotive Engineers
特許文献1においては、多数の小径の噴孔から貫徹力の弱い燃料噴霧をシリンダ内に噴射することで、噴孔から噴射された燃料噴霧が燃焼室(キャビティ)を形成する壁面に到着して付着するのを抑えている。しかし、例えば燃料噴射量が多いとき等、エンジン運転条件によっては、燃料が燃焼室壁面に到着して付着する場合がある。燃料が燃焼室壁面に付着すると、自着火時期には壁面近傍に濃い混合気が形成される。壁面近傍の領域は壁面への熱伝達によって温度が燃焼室内部よりも低下するため失火しやすく、燃焼終了後に壁面近傍に多くの未燃燃料が存在し、未燃HC(炭化水素)が増加する原因となる。
本発明は、予混合圧縮着火燃焼を行う場合に未燃HCを低減することができる圧縮着火式内燃機関及びその未燃HC低減方法を提供することを目的とする。
本発明に係る圧縮着火式内燃機関及びその未燃HC低減方法は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る圧縮着火式内燃機関は、シリンダ内に面するピストン頂面にキャビティが形成され、拡散燃焼用の燃料噴射モードと予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードとのいずれかを選択的に実行する圧縮着火式内燃機関であって、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードは、圧縮行程にて燃料をピストン頂面の外周部、キャビティのリップ部、及びキャビティの周壁面のいずれかへ向けて噴射するメイン噴射と、メイン噴射後に圧縮上死点より前にてメイン噴射より少量の燃料をキャビティの周壁面へ向けて噴射するスイーパー噴射とを行うことで、メイン噴射で噴射された燃料によりシリンダ内に予混合気を形成して自着火させ、スイーパー噴射で噴射された燃料によりキャビティの少なくともリップ部内側にリング状の輝炎を形成するスイーパー噴射モードを含むことを要旨とする。
本発明の一態様では、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードは、前記スイーパー噴射モードの他に、前記スイーパー噴射を行うことなく、吸気行程と圧縮行程のいずれかにて燃料をシリンダ内に噴射することで、シリンダ内に予混合気を形成して自着火させる通常噴射モードをさらに含むことが好適である。この態様では、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを実行する場合には、エンジン負荷に基づいて前記スイーパー噴射モードと前記通常噴射モードのいずれを実行するかを決定することが好適である。
本発明の一態様では、エンジン負荷に基づいて拡散燃焼用の燃料噴射モードと予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードとのいずれを実行するかを決定することが好適である。この態様では、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを実行する場合は、拡散燃焼用の燃料噴射モードを実行する場合よりもEGR率を増大させることが好適である。
本発明の一態様では、スイーパー噴射モードにおいては、スイーパー噴射による燃料噴射時期を圧縮上死点前8°〜圧縮上死点前3°の間に設定することが好適である。
また、本発明に係る圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法は、シリンダ内に面するピストン頂面にキャビティが形成された圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法であって、予混合圧縮着火燃焼を行う場合に、圧縮行程にて燃料をピストン頂面の外周部、キャビティのリップ部、及びキャビティの周壁面のいずれかへ向けて噴射するメイン噴射と、メイン噴射後に圧縮上死点より前にてメイン噴射より少量の燃料をキャビティの周壁面へ向けて噴射するスイーパー噴射とを行うことで、メイン噴射で噴射された燃料によりシリンダ内に予混合気を形成して自着火させ、スイーパー噴射で噴射された燃料によりキャビティの少なくともリップ部内側にリング状の輝炎を形成して未燃HCを酸化させることを要旨とする。
本発明の一態様では、エンジン負荷に基づいて拡散燃焼と予混合圧縮着火燃焼とのいずれを実行するかを決定することが好適である。この態様では、予混合圧縮着火燃焼を行う場合は、拡散燃焼を行う場合よりもEGR率を増大させることが好適である。
本発明の一態様では、スイーパー噴射による燃料噴射時期を圧縮上死点前8°〜圧縮上死点前3°の間に設定することが好適である。
本発明によれば、予混合圧縮着火燃焼を行う場合に、スイーパー噴射で噴射された燃料によりキャビティの少なくともリップ部内側にリング状の輝炎を形成することで、キャビティからスキッシュエリアへ流出する未燃HCをキャビティの少なくともリップ部内側に形成されたリング状の輝炎により酸化させることができる。その結果、予混合圧縮着火燃焼を行う場合に、未燃HCを低減することができる。
本発明の実施形態に係る圧縮着火式内燃機関の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る圧縮着火式内燃機関の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る圧縮着火式内燃機関の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る圧縮着火式内燃機関の燃料噴射モードを選択する条件の一例を説明する図である。 予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを実行する場合におけるEGR率の一例を説明する図である。 拡散燃焼用の燃料噴射モードを説明する図である。 予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを説明する図である。 予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを説明する図である。 予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを説明する図である。 予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを説明する図である。 予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを説明する図である。 スイーパー噴射モードを行った場合の熱発生率を実験により調べた結果を示す図である。 排気中のTHC濃度を実験により調べた結果を示す図である。 スイーパー噴射時期を変化させた場合における排気中のTHC濃度を実験により調べた結果を示す図である。 スイーパー噴射量と未燃HC・スモークとの関係を示す図である。 スワール比の計測方法を説明する図である。 スワール比の計測方法を説明する図である。 拡散燃焼を行う場合におけるメイン噴射とアフター噴射の噴射時期の一例を示す図である。 拡散燃焼を行う場合にアフター噴射で噴射された燃料によりスキッシュエリアに形成される輝炎の一例を説明する図である。 拡散燃焼を行う場合にアフター噴射で噴射された燃料によりスキッシュエリアに形成される輝炎の一例を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1〜3は、本発明の実施形態に係る圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)10の概略構成を示す図である。図1は全体構成の概略を示し、図2はシリンダ11内の概略構成を示し、図3はシリンダ11内に臨むインジェクタ(燃料噴射弁)13の先端部の概略構成を示す。図1,2では、1気筒分の構成を示しているが、多気筒の場合も同様の構成である。圧縮着火式内燃機関10は、例えばピストン−クランク機構を用いたディーゼルエンジンにより構成可能である。圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)10では、吸気行程にて吸気ポート14からシリンダ11内に吸気(空気)が吸入され、圧縮行程にてシリンダ11内に吸入された吸気がピストン12により圧縮される。ここでは、シリンダ11内への吸気を図示しないターボチャージャー等の過給器で加圧することもできる。そして、例えばピストン12が圧縮上死点付近に位置するときに燃料(例えば軽油等の液体燃料)をインジェクタ13からシリンダ11内に直接噴射することで、シリンダ11内の燃料が自着火して燃焼(ディーゼル燃焼)する。燃焼後の排出ガスは、排気行程にて排気ポート15へ排出される。圧縮着火式内燃機関10においては、排気ポート15と吸気ポート14とを繋ぐ還流通路16が設けられており、燃焼後の排出ガスの一部が還流通路16を通って吸気ポート14(吸気側)へEGRガスとして供給される排気再循環(EGR)が行われる。還流通路16にはEGR制御弁17が設けられており、EGR制御弁17の開度を制御することで、排気ポート15から吸気ポート14への排出ガス(EGRガス)の還流量が制御され、吸気側へ供給され筒内に吸入されるEGRガス量(EGR率)が制御される。
圧縮着火式内燃機関10では、圧縮上死点付近にて燃料をシリンダ11内に直接噴射することでシリンダ11内の燃料を自着火させる通常のディーゼル燃焼(拡散燃焼)用の燃料噴射モードだけでなく、シリンダ11内に形成した燃料と吸気(空気)との予混合気を自着火させる予混合圧縮着火燃焼(PCCI燃焼)用の燃料噴射モードを実行することもできる。この予混合圧縮着火燃焼を行うことで、黒煙の発生の抑制を図ることができる。予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを実行する際には、吸気行程と圧縮行程のいずれかにて燃料をインジェクタ13からシリンダ11内に直接噴射することで燃料と吸気との予混合気をシリンダ11内に形成し、シリンダ11内の予混合気をピストン12により圧縮して自着火させる。予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを実行する場合は、EGRにより吸気側へ供給するEGRガス量(EGR率)を拡散燃焼(通常燃焼)用の燃料噴射モードを実行する場合よりも増大させることが好ましい。空気(新気)に比べて熱容量の大きいEGRガスを吸気中に多量に混在させ、予混合気中の燃料及び酸素の濃度を低下させることで、自着火遅れ時間を延長して予混合気の自着火タイミングを圧縮上死点近傍に制御することができる。しかも、その予混合気中では、燃料及び酸素の周囲に不活性なEGRガスが略均一に分散し、これが燃焼熱を吸収することになるので、窒素酸化物(NOx)の生成が大幅に抑制される。
本実施形態では、圧縮着火式内燃機関10の燃料噴射モードとして、拡散燃焼用の燃料噴射モードと予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードとのいずれかを選択的に実行する。その際には、エンジン負荷(エンジントルク)に基づいて、拡散燃焼用の燃料噴射モードを行うか、または予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを行うかを選択することが可能である。例えば、圧縮着火式内燃機関10の回転数Ne及びトルクTeが図4Aに示す特性線Aを超えない領域である低中速・低中負荷領域内にある場合は、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを行う方を選択する。一方、圧縮着火式内燃機関10の回転数Ne及びトルクTeが図4Aに示す特性線Aを超える領域である高速・高負荷領域内にある場合は、拡散燃焼用の燃料噴射モードを行う方を選択する。燃料噴射時期(燃料噴射開始時期)を圧縮上死点付近に制御するか圧縮行程(あるいは吸気行程)に制御するかによって、圧縮着火式内燃機関10の燃料噴射モードとして、拡散燃焼用の燃料噴射モードと予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードとのいずれかを選択的に行うことができる。なお、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを行う場合は、例えば図4Bに示すように、エンジン回転数NeやエンジントルクTe(エンジン負荷)に応じてEGR率を変更することもできる。
図2に示すように、シリンダ11内に面するピストン12の頂面12aには、キャビティ部12bが形成されている。図2に示す例では、キャビティ部12bの形状が浅皿型の形状であり、キャビティ部12bの外周部の深さがキャビティ部12bの中央部の深さよりも大きく、キャビティ部12bの中央部から外周部に向かうにつれてキャビティ部12bの深さが徐々に増大している。インジェクタ13は、その先端部がキャビティ部12bの中央部に臨む状態でシリンダヘッド9に配置されている。ここでのインジェクタ13は、図3に示すように、燃料がシリンダ11内へ噴出する小径の噴孔13aが先端部に多数形成された小径多穴インジェクタである。多数の噴孔13aはインジェクタ周方向に沿って略均等に配置されており、各噴孔13aから燃料が放射状に噴射される。小径の噴孔13aを多数形成することで、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを行う場合に、各噴孔13aから貫徹力の弱い小粒径の燃料噴霧を早期に大量に噴射することができる。これによって、燃料噴霧の微粒化を促進させることができる。
一方、拡散燃焼(ディーゼル燃焼)用の燃料噴射モードを行う場合は、図5に示すように、圧縮上死点付近にてインジェクタ13の各噴孔13aからキャビティ部12bの内周壁面12cへ向けて燃料噴霧23が放射状に噴射される。そのためには、インジェクタ13のノズルのコーン角(図5における噴霧軸23a同士の成す角度θ)を130°以上且つ160°以下に設定することが好ましい。また、圧縮行程時(特に圧縮行程後期)には、ピストン頂面12aにおけるキャビティ部12bより外周側の部分とシリンダヘッド9の下面との間に形成されるスキッシュエリア22のガスがピストン12の上死点側への移動により押し出されてキャビティ部12bに流入することでスキッシュ流が発生する。スキッシュ流によりキャビティ部12bに流入したガスは縦渦流を形成し、各噴孔13aからキャビティ部12bの内周壁面12cへ向けて噴射された燃料噴霧23の流れはこの縦渦流(スキッシュ流)の影響を受ける。
予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを行う場合に、例えばエンジン負荷が高く燃料噴射量が多くなる等、エンジン運転条件によっては、貫徹力の弱い燃料噴霧を噴射しても、必ずしも均質な混合気(空燃比)分布にはならず、燃料噴霧が燃焼室(キャビティ)を形成する壁面に到着して付着する場合がある。燃料噴霧が燃焼室壁面に付着すると、自着火時期には壁面近傍に濃い混合気が形成される。壁面近傍の領域は壁面への熱伝達によって温度が燃焼室内部よりも低下するため失火しやすく、燃焼終了後に壁面近傍に多くの未燃燃料が存在する。これが未燃HC(炭化水素)生成の主要因となる。
そこで、本実施形態では、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードは、未燃HCを酸化させて低減するためのスイーパー噴射モードを含む。以下、スイーパー噴射モードによる未燃HCの低減方法について説明する。
スイーパー噴射モードを実行する場合には、例えば図6,7に示すように、シリンダ11内に燃料と吸気(空気)との予混合気を形成して自着火させるために、まず圧縮行程にてインジェクタ13の各噴孔13aから燃料噴霧33を放射状に噴射するメイン噴射を行う。このメイン噴射では、1サイクルにおける燃料噴射量の大部分が噴射される。メイン噴射を行う際には、例えば図6に示すように、各噴孔13aからピストン頂面12aの外周部(キャビティ部12bより外周側の部分)へ向けて燃料噴霧33を放射状に噴射することで、燃料噴霧33がシリンダボア内周壁面11aに衝突することによるボアフラッシュが回避される。ただし、燃料噴霧33のシリンダボア内周壁面11aへの衝突を回避するために、燃料噴霧33を各噴孔13aからキャビティ部12bのリップ部(縁部)12dへ向けて放射状に噴射することも可能であるし、燃料噴霧33を各噴孔13aからキャビティ部12bの内周壁面12cへ向けて放射状に噴射することも可能である。燃料噴霧33のシリンダボア内周壁面11aへの衝突を回避するためには、メイン噴射による燃料噴射時期(燃料噴射開始時期)を例えば圧縮上死点前約40°以降に設定することが好ましい。図7に示す例では、メイン噴射開始時期を圧縮上死点前30°に設定している。
次に、例えば図7,8に示すように、キャビティ部12bの少なくともリップ部12d内側(リップ部12d付近)にリング状の火炎(輝炎)を形成するために、メイン噴射後に圧縮上死点より前(圧縮上死点付近)にてインジェクタ13の各噴孔13aからキャビティ部12bの内周壁面12cへ向けて燃料噴霧43を放射状に噴射するスイーパー噴射を行う。このスイーパー噴射では、1サイクルにおける燃料噴射量の一部が噴射される。図7に示すように、スイーパー噴射期間はメイン噴射期間より短く、スイーパー噴射による燃料噴射量はメイン噴射による燃料噴射量より少ない。スイーパー噴射による燃料噴射時期(燃料噴射開始時期)については、例えば圧縮上死点前8°〜圧縮上死点前3°の間に設定することが好ましい。図7に示す例では、スイーパー噴射開始時期を圧縮上死点前6°に設定している。なお、スイーパー噴射モードを実行する場合は、拡散燃焼用の燃料噴射モードを実行する場合よりもEGR率を増大させることが好ましい。そして、スイーパー噴射モードを行う場合は、エンジン回転数NeやエンジントルクTe(エンジン負荷)に応じてEGR率を変更することもできる。
スイーパー噴射モードでは、メイン噴射で噴射された燃料噴霧33によりシリンダ11(キャビティ部12b)内に予混合気を形成して自着火させる。ただし、燃料噴射量が多くなる等、エンジン運転条件によっては、貫徹力の弱い燃料噴霧33を噴射しても、必ずしも均質な混合気分布にはならず、燃料噴霧33の多くがキャビティ部12bの内周壁面12c近傍に到達し、混合気の自着火時期には内周壁面12c近傍に濃い混合気が形成される。キャビティ部12bの内周壁面12c近傍の領域は内周壁面12cへの熱伝達によって温度が低下するため失火しやすく、図9Bに示すように、燃焼終了後には内周壁面12c近傍に未燃HC(未燃燃料)35が発生しやすくなる。さらに、圧縮上死点以降(膨張行程前期)においては、ピストン12の下死点側への移動により、キャビティ部12bからスキッシュエリア22にガスが流出する逆スキッシュ流25が発生し、内周壁面12c近傍の未燃HC35は、この逆スキッシュ流25に煽られてスキッシュエリア22へ流出しようとする。
これに対して本実施形態のスイーパー噴射モードでは、スイーパー噴射で放射状に噴射された燃料噴霧43が圧縮上死点後に逆スキッシュ流25に煽られることで、キャビティ部12bの少なくともリップ部12d内側(リップ部12d付近)にリング状のリッチ部(火種)が形成される。そして、圧縮上死点後(例えば圧縮上死点後10°程度)においては、キャビティ部12bのリップ部12d内側の燃料噴霧43が自着火することで、図9A,9Bに示すように、キャビティ部12bのリップ部12d内側(リップ部12d付近)にリング状の輝炎45が形成される。このリング状の輝炎45により、キャビティ部12bからスキッシュエリア22へ流出する未燃HC35が酸化される。その結果、予混合圧縮着火燃焼を行う場合に、未燃HC35を低減することができる。さらに、未燃HC35だけでなく、COの低減も可能となる。
回転数1600rpm、中負荷のエンジン運転条件で、本実施形態のスイーパー噴射モード(メイン噴射及びスイーパー噴射)を行った場合の熱発生率を実験により調べた結果を図10に示す。図10に示す実験結果では、圧縮上死点近傍にてメイン噴射の燃料噴霧33の自着火による熱発生がピークとなり、圧縮上死点後10°付近にてスイーパー噴射のリング状火炎による未燃HCの酸化による熱発生がピークとなる。
さらに、本実施形態では、メイン噴射量を減らせることで、同じ燃焼騒音レベルを維持しつつEGR率を下げることが可能となる。EGR率を下げることによってメイン噴射燃料の未燃HC35を低減し、それでも残る未燃HC35をスイーパー噴射によるリング状の輝炎45で酸化させて低減することができる。回転数1600rpm、中負荷のエンジン運転条件で、排気中のTHC濃度を実験により調べた結果を図11に示す。図11において、「シングル噴射」は、スイーパー噴射を行わない場合(メイン噴射のみの場合)を表し、「スイーパー噴射」は、メイン噴射及びスイーパー噴射を行った場合を表す。図11に示すように、「スイーパー噴射」では「シングル噴射」と比較して、EGR率を下げたことと、スイーパー噴射で形成される輝炎45による酸化促進により、THC濃度をほぼ半減できていることがわかる。
本実施形態のスイーパー噴射モードでは、逆スキッシュ流25の流速がピークになるタイミングまでにキャビティ部12bの少なくともリップ部12d内側にリング状の輝炎45を形成するように、スイーパー噴射の燃料噴射時期(燃料噴射開始時期)を設定することが好ましい。スイーパー噴射の最適噴射時期はエンジン回転数や負荷によって変化する。例えばエンジン回転数が高くなる場合は、スイーパー噴射〜輝炎形成までの時間を確保するために、スイーパー噴射の最適噴射時期は進角側となる。
回転数2000rpm、低負荷のエンジン運転条件で、スイーパー噴射の燃料噴射時期(燃料噴射開始時期)を変化させた場合における排気中のTHC濃度を実験により調べた結果を図12に示す。図12においても、「シングル噴射」は、スイーパー噴射を行わない場合(メイン噴射のみの場合)を表し、「スイーパー噴射」は、メイン噴射及びスイーパー噴射を行った場合を表す。ただし、図12においては、「シングル噴射」と「スイーパー噴射」とで、EGR率は同一である。スイーパー噴射開始時期が早すぎると、スイーパー噴射で噴射された燃料噴霧43がキャビティ部12b内で拡散してキャビティ部12bのリップ部12d内側(リップ部12d付近)の燃料噴霧43の濃度が薄くなるため、輝炎45による未燃HC35の酸化促進効果が低減し、図12に示すようにTHC濃度が増加する。一方、スイーパー噴射開始時期が遅すぎると、未燃HC35が逆スキッシュ流25に煽られてスキッシュエリア22に流出してからキャビティ部12bのリップ部12d内側に輝炎45が形成されるため、輝炎45による未燃HC35の酸化促進効果が低減し、図12に示すようにTHC濃度が増加する。図12に示す実験結果では、圧縮上死点前6°がスイーパー噴射の最適噴射時期となる(THC濃度が最も低くなる)。
また、スイーパー噴射による燃料噴射量については、1気筒1サイクルあたり4mm3以下にすることが好ましい。スイーパー噴射による燃料噴射量をそれ以上増加させると、拡散燃焼の割合が増加し、図13に示すように、NOxが増加したりスモークが増加する等のデメリットが生じる可能性がある。
なお、本実施形態のスイーパー噴射モードによる未燃HC35の低減効果は、エンジン負荷が高い(燃料噴射量が多い)ほど高くなる。これは、燃料噴射量が多くなるほどキャビティ部12bの内周壁面12cに付着する燃料が増加することに加え、圧縮上死点付近に自着火時期を調整するためにEGR量が増加するためである。逆に、エンジン負荷が低い(燃料噴射量が少ない)ほど、スイーパー噴射モードによる未燃HC35の低減効果は減少する。これは、シングル噴射でのEGR率が低下するので、燃料噴射をメイン噴射とスイーパー噴射とに2分割してEGR率をさらに低下させると、着火が不安定になり失火の可能性が生じることから、EGR率を下げられないためである。さらに、燃料噴射量が減少して燃料噴射期間が短くなることから、キャビティ部12bの内周壁面12cに到達・付着する燃料量が少なくなり、内周壁面12c近傍でのクエンチ(消炎)が未燃HC生成の主要因ではなくなるためである。
そこで、本実施形態では、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードは、スイーパー噴射モードの他に、スイーパー噴射を行うことなく、吸気行程と圧縮行程のいずれかにてインジェクタ13の各噴孔13aからシリンダ11内に燃料噴霧を噴射することで、シリンダ11内に予混合気を形成して自着火させる通常噴射モードをさらに含むこともできる。つまり、予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードとして、スイーパー噴射モードと通常噴射モードとのいずれかを選択的に実行することもできる。その際には、エンジン負荷(エンジントルク)に基づいて、スイーパー噴射モードを行うか、または通常噴射モードを行うかを選択することが可能である。例えば、圧縮着火式内燃機関10の回転数Ne及びトルクTeが図4Aに示す特性線Bを超えない領域である低速・低負荷領域内にある場合は、通常噴射モードを行う方を選択することが可能である。一方、圧縮着火式内燃機関10の回転数Ne及びトルクTeが図4Aに示す特性線Bを超える領域である中速・中負荷領域内にある場合は、スイーパー噴射モードを行う方を選択することが可能である。
以下、本実施形態に係る圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)10のより好適な構成例について説明する。
本実施形態では、噴孔13aの直径が大きくなるほど、燃料噴霧の微粒化が悪くなるので、予混合圧縮着火燃焼を行う場合に失火しやすくなる。予混合圧縮着火燃焼時のトルクを低下させないためには、噴孔13aの直径を0.09mm以下に設定することが好ましい。
しかし、噴孔13aの直径を小さくすると、拡散燃焼(ディーゼル燃焼)を行う場合に、噴孔13aからの燃料噴霧の飛散範囲が狭くなるため、燃料噴射量が多いときにスモーク濃度が増大しやすくなる。その結果、拡散燃焼を行う全負荷運転時には、スモーク濃度を抑えるために燃料噴射量を制限する必要があり、全負荷トルク(フル性能)が低下する。ただし、ディーゼルエンジン10の圧縮比を低くして、拡散燃焼を行う場合の燃料噴射開始時期を進角させることで、燃焼期間を長くしてスモーク濃度を抑えることができるとともに、燃焼による圧力増加分を大きくして全負荷トルクを増大させることができる。噴孔13aの直径を小さくすることにより生じる全負荷トルクの低下分を補償するためには、圧縮比を14〜15の範囲内に設定することが好ましい。なお、圧縮比は、行程容積と隙間容積との和を隙間容積で除した量で表される。
しかし、圧縮比を低くすると、圧縮上死点でのシリンダ11内温度が低下し、ディーゼルエンジン10の冷間始動性が低下しやすくなる。ただし、ディーゼルエンジン10のスワール比を小さくする(低流動化する)ことで、冷却損失を低減することができ、圧縮上死点でのシリンダ11内温度を高くすることができる。その結果、冷間始動性を向上させることができる。冷間始動性を低下させないためには、スワール比を1.5以下の範囲に調整することが好ましい。なお、スワール比は、スワールの回転角速度のクランク軸角速度に対する比で表され、吸気ポート14のシリンダ11に対する配置や、ヘリカルポートやタンジェンシャルポート等の吸気ポート14の形状によりその値を調整することが可能である。
スワール比の計測方法を以下に示す。スワール比を計測する際には、図14Aに示すように、ベーン式のスワールメータ20をシリンダヘッド下面から所定距離(例えばシリンダボア径Dの1〜1.5倍の距離)に配置する。そして、あるバルブリフトlにおいて、スワールメータ(シリンダ)内部圧力と大気圧との差ΔPが一定値(例えば2.49kPa、254mmH2O)になるように空気流量dm/dtを調整し、空気流量dm/dt[g/s]及びベーン回転数nD[rps]を記録する。この手順を、図14Bに示すようにバルブリフトlが1mmから最大リフトを超えるまで1mm間隔で行う。
スワール比を算出する際には、まず各計測点(各バルブリフトl)で仮想エンジン回転数n[rps]を計算する。仮想エンジン回転数nは以下の(1)式で表される。
Figure 0005031794
次に、吸気行程(TDC〜BDC)の期間でスワール比を積算する。積算されたスワール比は以下の(2)式で表される。(2)式において、nD/nは各計測点から内挿して計算する。なお、C(α)/Cmはエンジン回転数に関係なくクランク角αのみの関数となる。
Figure 0005031794
また、噴孔13aの数が少なすぎると、燃料噴射期間が長くなり、高負荷運転時にスモーク濃度が増加しやすくなる。一方、噴孔13aの数が多すぎると、単位時間あたりの燃料噴射量が増大し、微少量の燃料噴射が困難になる。本実施形態において、噴孔13aからの燃料の流量については、従来の構成(例えば直径0.13mmの噴孔を10個形成した場合)から大きく変化しないことが好ましく、噴孔13aの数については、例えば14〜24の範囲に設定することが好ましい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 圧縮着火式内燃機関、11 シリンダ、12 ピストン、12a 頂面、12b キャビティ部、12c 内周壁面、12d リップ部、13 インジェクタ、13a 噴孔、14 吸気ポート、15 排気ポート、16 還流通路、17 EGR制御弁、22 スキッシュエリア、23,33,43 燃料噴霧、25 逆スキッシュ流、35 未燃HC、45 輝炎。

Claims (10)

  1. シリンダ内に面するピストン頂面にキャビティが形成され、拡散燃焼用の燃料噴射モードと予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードとのいずれかを選択的に実行する圧縮着火式内燃機関であって、
    予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードは、圧縮行程にて燃料をピストン頂面の外周部、キャビティのリップ部、及びキャビティの周壁面のいずれかへ向けて噴射するメイン噴射と、メイン噴射後に圧縮上死点より前にてメイン噴射より少量の燃料をキャビティの周壁面へ向けて噴射するスイーパー噴射とを行うことで、メイン噴射で噴射された燃料によりシリンダ内に予混合気を形成して自着火させ、スイーパー噴射で噴射された燃料によりキャビティの少なくともリップ部内側にリング状の輝炎を形成するスイーパー噴射モードを含む、圧縮着火式内燃機関。
  2. 請求項1に記載の圧縮着火式内燃機関であって、
    予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードは、前記スイーパー噴射モードの他に、前記スイーパー噴射を行うことなく、吸気行程と圧縮行程のいずれかにて燃料をシリンダ内に噴射することで、シリンダ内に予混合気を形成して自着火させる通常噴射モードをさらに含む、圧縮着火式内燃機関。
  3. 請求項2に記載の圧縮着火式内燃機関であって、
    予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを実行する場合には、エンジン負荷に基づいて前記スイーパー噴射モードと前記通常噴射モードのいずれを実行するかを決定する、圧縮着火式内燃機関。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の圧縮着火式内燃機関であって、
    エンジン負荷に基づいて拡散燃焼用の燃料噴射モードと予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードとのいずれを実行するかを決定する、圧縮着火式内燃機関。
  5. 請求項4に記載の圧縮着火式内燃機関であって、
    予混合圧縮着火燃焼用の燃料噴射モードを実行する場合は、拡散燃焼用の燃料噴射モードを実行する場合よりもEGR率を増大させる、圧縮着火式内燃機関。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載の圧縮着火式内燃機関であって、
    スイーパー噴射モードにおいては、スイーパー噴射による燃料噴射時期を圧縮上死点前8°〜圧縮上死点前3°の間に設定する、圧縮着火式内燃機関。
  7. シリンダ内に面するピストン頂面にキャビティが形成された圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法であって、
    予混合圧縮着火燃焼を行う場合に、圧縮行程にて燃料をピストン頂面の外周部、キャビティのリップ部、及びキャビティの周壁面のいずれかへ向けて噴射するメイン噴射と、メイン噴射後に圧縮上死点より前にてメイン噴射より少量の燃料をキャビティの周壁面へ向けて噴射するスイーパー噴射とを行うことで、メイン噴射で噴射された燃料によりシリンダ内に予混合気を形成して自着火させ、スイーパー噴射で噴射された燃料によりキャビティの少なくともリップ部内側にリング状の輝炎を形成して未燃HCを酸化させる、圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法。
  8. 請求項7に記載の圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法であって、
    エンジン負荷に基づいて拡散燃焼と予混合圧縮着火燃焼とのいずれを実行するかを決定する、圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法。
  9. 請求項8に記載の圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法であって、
    予混合圧縮着火燃焼を行う場合は、拡散燃焼を行う場合よりもEGR率を増大させる、圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法。
  10. 請求項7〜9のいずれか1に記載の圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法であって、
    スイーパー噴射による燃料噴射時期を圧縮上死点前8°〜圧縮上死点前3°の間に設定する、圧縮着火式内燃機関の未燃HC低減方法。
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