JP5014174B2 - 走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール、それを備えた走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ及び走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents
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Description
自己検知型カンチレバーを用いる場合、光てこ光学系に比べ、光学系の機器が不要となり、装置がコンパクトで安価となるという利点がある。
しかしながら、自己検知型カンチレバーの場合、変位検出手段を動作させる電極端子が露出しているため、溶液中にカンチレバーが浸るとリーク電流が発生し、検出が不可能になったり、試料が電気化学反応で変質するおそれがある。
電極端子の周囲をポリマーなどでモールドすればリーク電流の発生は防止できるが、酸やアルカリ中、腐食性ガス雰囲気で測定を行うと、モールドが腐食等して走査型プローブ顕微鏡の各種部品が劣化する可能性がある。この場合、消耗品であるカンチレバーは劣化しても交換すればよいが、上記電極端子に接続される走査型プローブ顕微鏡本体側のコネクタ等が劣化すると、本体の修理が必要になったり、装置そのものの不具合に至るおそれがある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、自己検知型カンチレバーを用いて測定する場合に、走査型プローブ顕微鏡本体側の電気部品の劣化を防止し耐久性が向上すると共にカンチレバーの交換が容易な走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール、それを備えた走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ及び走査型プローブ顕微鏡の提供を目的とする。
このような構成とすると、カンチレバーの変位検出手段の検出用電極端子は接続構造を介してカンチレバー保持部の後端部の外部接続用端子に接続される。このため、溶液中や腐食性ガス中で測定を行っても、走査型プローブ顕微鏡本体側の外部端子はカンチレバーから離れた位置で外部接続用端子と接続され、カンチレバー付近の液体や腐食性ガス雰囲気に侵されることが少なくなる。その結果、走査型プローブ顕微鏡本体の耐久性が向上し、本体の修理が必要になったり、装置そのものの不具合が生じることが回避される。又、カンチレバーが消耗した際は、カンチレバーモジュール毎に交換すればよい。
前記接続構造は、前記カンチレバー保持部の前記先端部から前記後端部に至る周壁に形成され、前記検出用電極端子と前記外部接続用端子とに接続されるリード部を有してもよい。
前記外部接続用端子は、前記カンチレバー保持部の前記先端部から前記後端部に連通する貫通孔の前記先端部側に配置された金属端子であり、前記金属端子は前記検出用電極端子に接続されると共に、前記貫通孔に挿入される外部コネクタと接続するメス型端子をなすようにしてもよい。
このような構成とすると、カンチレバーモジュールを走査型プローブ顕微鏡本体に固定する際の位置決めが容易かつ高精度となる。
このような構成とすると、溶液中で測定してもリーク電流の発生を防止できる。
このような構成とすると、カンチレバーモジュールを液中に浸漬して測定しても保持面が液に浸漬せず、保持面の外部端子に腐食等の不具合が生じない。
このような構成とすると、カンチレバーモジュール側のオス型端子又はメス型端子が外部接続用端子を兼用するので、カンチレバーモジュールをモジュール保持部に固定するのと同時に外部接続用端子と外部端子との電気的接続を行うことができ、部品点数を低減できる。
このような構成とすると、カンチレバーモジュールのモジュール保持部への位置決めと固定を同時に行うことができ、部品点数を低減できる。
前記モジュール保持部と前記ベース部との間に、前記カンチレバーを振動させるカンチレバー加振手段が介装されていてもよい。
このような構成とすると、突出部と液面との間に空気層が介在して液面に波等が生じ、乱反射等が生じることを防止し、平面部下の試料を明瞭に観察することができる。
<第1の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡>
図1は本発明の第1の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡の全体構成を示す断面図である。
図1において、走査型プローブ顕微鏡100は、アクチュエータである3軸微動機構(XYZ並進機構)30、3軸微動機構30上に固定された試料ステージ(液中セル)31、試料ステージ31上に配置された枠体32、枠体32上に位置する筐体34、制御部60、枠体32の開口上に取付けられ試料ステージ31の上に位置する走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ10とを備えている。
走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ10は、第1の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール(以下、適宜「カンチレバーモジュール」という)40を保持するモジュール保持部70と、モジュール保持部を支持し走査型プローブ顕微鏡100本体に固定されるベース部8と、モジュール保持部70とベース部8の間に介装されるカンチレバー加振手段6及び振動吸収体7とを備えている。又、モジュール保持部70の下面となる保持面70xにカンチレバーモジュール40の後端部が接している
制御部60は例えばパーソナルコンピュータ等からなり、走査型プローブ顕微鏡100の動作を制御するための制御基板62、プロセッサ(CPU:中央制御処理装置)64、及び図示しないROM,RAM等の記憶手段、インターフェース、操作部等を有する。
カンチレバー20は、厚板状のシリコン基板22の上に薄板状のシリコン基板21を積層し、これらの積層体23の後端をセラミック基板24で保持して構成されている。積層体23の先端は積層体23から突き出す片持ち梁29になっていて、片持ち梁29の自由端(先端)に探針20aが(図2の紙面裏側へ)形成されている。
又、ボンディングワイヤ28および各ボンディングパッド26,25bには樹脂モールド27が施され、耐食性を付与している。
そして、液体中の試料の測定に用いる場合には、表面を保護するシリコン酸化膜(SiO2)又は窒化シリコン膜212を、電極上に形成すると好ましい。
図3において、ベース部8は、枠体32の開口よりやや大きい矩形状をなし、ベース部8の中央には、矩形状の開口8yが形成され、開口8y内にはベース部8に触れないようにカンチレバーモジュール40が収容されている。
カンチレバー保持部40xは、カンチレバー20を斜めに取付けるため(図3の右から左に下がるように)斜めに傾斜した先端部40aと、モジュール保持部70の保持面70xに接してモジュール保持部70に固定される略平面状の後端部40bと、先端部40aと後端部40bとの間の延長部(胴部)40cとを備える。延長部40cの長さが長いほど、試料を浸漬した液体や腐食性ガス雰囲気からカンチレバーモジュールの後端部40bを遠ざけることができる。
なお、後端部40bは中央部分で段部を形成し、保持面70xには後端部40bの段部と相補的な段部が形成され、後端部40bと保持面70xの各段部が噛み合うように係合し、後端部40bと保持面70xの位置決めを補助している。又、外部接続用端子40dは、この段部を横断するように延びている。
電極端子40yは外部に配置された検知回路(図示せず)に接続されている。この検出回路からカンチレバー20に設けられ、変位検出手段として作用する抵抗体までの回路により変位検出機構が構成される。この検知回路ではカンチレバー20に設けられた抵抗体に電圧を印加して片持ち梁の撓み量に応答した抵抗値の変化を出力電圧から検出することにより撓み量が測定される。
又、カンチレバーモジュール40は、溶液中に浸漬しても変質したり成分を溶出しないよう、耐薬品性のあるセラミックやテフロン(登録商標)樹脂等からなることが好ましい。
そして、カンチレバー20が消耗した場合は、カンチレバーモジュール40ごと交換することができるので、保守管理が容易となる。
なお、カンチレバー20はセラミック基板24を介してカンチレバーモジュール40に固定されているが、セラミック基板24を用いずに、シリコン基板23と探針20aとボンディングパット26からなるカンチレバー素子単体を直接、カンチレバーモジュールの先端部40aに接着固定して、ボンディングパット26とリード40gを直接接続してもよい。
そして、ベース部8の開口8yにモジュール保持部の保持面70xが面し、下方からカンチレバーモジュール40を開口8y内に挿入することにより、カンチレバーモジュール40が保持面70xに固定される。従って、カンチレバー加振手段6をカンチレバー20の共振周波数近傍の周波数で振動させると、モジュール保持部70及びカンチレバーモジュール40を介して、カンチレバー20が振動し、DFM測定モードで測定を行うことができる。
又、接続構造40yとして、上記したスルーホール導体の代わりに、上記貫通孔に導電性ペーストを充填してもよい。又。任意の形状の電極パターンをカンチレバーモジュール内に挟挿してもよい。
カンチレバーモジュール40の軸方向の長さや断面形状も特に限定されないが、カンチレバーモジュール40の軸方向の長さを長くすると、溶液中の試料を測定する際に外部接続用端子40dが溶液から離間するので、リークが生じ難くなる。
又、後端部40bのうち、外部接続用端子40dが形成されていない領域に2個のピン孔40eが並んで開口し、保持面70xの位置決めピン70eを嵌挿可能になっている。
このように、開口8yを囲む4方にカンチレバー加振手段6を配置することで、例えばカンチレバーモジュール40を一方のみから加振する場合に比べて振動を効率よく伝えることができる。
まず、カンチレバー加振手段6に交流信号を印加し、カンチレバー20に共振周波数近傍の周波数で一定振幅の振動を与える。次に、粗動機構(図示せず)によりカンチレバー20と試料200を近接させた後、さらに3軸微動機構30により、試料200と探針20a間を充分に接近させる。このようにすると、試料200と探針2a間に働く原子間力などの力や、さらに探針20aを近付けた場合の間欠的な接触力により、カンチレバー20の振幅や位相が変化(減衰)する。
一方、XY走査信号発生部624はプロセッサ64の指示により、試料200をXY方向へ微動させるための微動信号を3軸微動機構30へ供給し、試料を探針に対してXY方向に所定量走査させることで試料200表面の3次元画像を生成する。
なお、測定部621、差動アンプ622、基準値発生部623、XY走査信号発生部624は制御基板62上に実装されるハードウェアである。
又、カンチレバーの変位検出機構の検出用電極端子と電気的に導通する部分を絶縁被覆すれば、溶液中や腐食性ガス雰囲気中で測定してもリーク電流の発生を防止できる。
又、カンチレバーモジュール40(及びモジュール保持部70)がカンチレバー加振手段6のみによってベース部8に支持され、カンチレバーモジュール40(及びモジュール保持部70)がベース部8に接触していない。従って、カンチレバー加振手段6によってカンチレバー20を共振周波数近傍で強制振動させ、DFM測定モードで測定を行う際、ベース部8と別体のカンチレバーモジュール40のみを振動させればよい。そのため、ホルダ全体を振動させる必要がなく、各種測定部品や溶液が振動し、カンチレバーの共振以外の振動ピークが発生したり、カンチレバーの共振ピークの検出を難しくして、測定感度を低下させる不具合が生じない。
又、カンチレバーホルダ(ベース部)の振動を少なくし、加振を容易にする観点から、カンチレバーモジュールとモジュール保持部の合計質量をベース部の質量より小さく(軽く)することが好ましい。又、ベース部上面とカンチレバー加振手段との間に振動吸収体を介装すると、カンチレバー加振手段からの振動がカンチレバーホルダ(ベース部)に伝わり難くなるので好ましい。
カンチレバー20の検出用電極端子25aは、カンチレバーモジュールの先端部41aから表出し、先端部41a表面に形成されたリード41gに接続されている。又、カンチレバー保持部41xの軸方向に連通する貫通孔41f内に導線41hが配線され、リード41gは先端部41a側に連通した貫通孔41fから導線41hに接続されている。一方、貫通孔41fの他端は、カンチレバーモジュールの後端部41bに連通し、導線41hの他端が外部接続用端子41dに接続されている。貫通孔41f、リード41g及び導線41hによって接続構造41yが構成され、このようにして、検出用電極端子25aと外部接続用端子41dが接続構造41yによって電気的に接続され、外部に入出力されるようになっている。
カンチレバーモジュールの長さが長い場合、スルーホール導体をメッキ形成するのは難しく、導線41hを用いることで接続構造の製造が容易となる。
カンチレバー20の検出用電極端子25aは、カンチレバーモジュールの先端部42aから表出し、先端部42a表面に形成されたリード42yに接続されている。リード42yはカンチレバーモジュールの周壁に沿って軸方向に延設され、カンチレバーモジュールの後端部42bで外部接続用端子42dに接続されている。リード42yによって接続構造が構成され、このようにして、検出用電極端子25aと外部接続用端子42dが接続構造42yによって電気的に接続され、外部に入出力されるようになっている。
カンチレバーモジュールの長さが長い場合、スルーホール導体をメッキ形成するのは難しく、リード42yを用いることで接続構造の製造が容易となる。
カンチレバー20の検出用電極端子25aは、カンチレバーモジュールの先端部43aから表出し、先端部43a表面に形成されたリード43gに接続されている。又、カンチレバー保持部43xの軸方向に連通する貫通孔43fが形成され、貫通孔43f内に金属ピン43dが嵌挿されている。リード43gは金属ピン43dの先端に接続されている。一方、金属ピン43dの他端は、カンチレバーモジュールの後端部43bから突出し、モジュール保持部73の保持面73xに埋設されたメス型端子73dに嵌合するようになっている。つまり、金属ピン43dは、外部端子(メス型端子)73dと電気的に接続する外部接続用端子をなしている。
カンチレバーモジュールの長さが長い場合、スルーホール導体をメッキ形成するのは難しく、金属ピン43dを用いることで接続構造の製造が容易となる。又、金属ピン43dを位置決めピンとして用いれば、カンチレバーモジュールのモジュール保持部への取付け精度が向上すると共に、他の位置決めピン73eを省略することもできる。
カンチレバー20の検出用電極端子25aは、カンチレバーモジュールの先端部44aから表出し、先端部44a表面に形成されたリード44gに接続されている。又、カンチレバー保持部44xの軸方向に連通する貫通孔44fが形成され、貫通孔44f内に導線44hが配線され、リード44gは先端部44a側に連通した貫通孔44fから導線44hに接続されている。一方、貫通孔44fの他端は、カンチレバーモジュールの後端部44bに連通し、この部分に外部接続用端子となるメス型端子44dが埋設されている。そして、導線44hの他端が外部接続用端子(メス型端子)44dに接続されている。
このように、貫通孔44f、リード44g、導線44hによって接続構造44yが構成され、検出用電極端子25aと外部接続用端子44dが接続構造44yによって電気的に接続され、外部に入出力されるようになっている。なお、外部端子74dは外部配線74fに接続されている。
カンチレバーモジュールの長さが長い場合、スルーホール導体をメッキ形成するのは難しく、金属ピンが嵌合されるメス型端子44dを用いることで接続構造の製造が容易となる。又、金属ピンを位置決めピンとして用いれば、カンチレバーモジュールのモジュール保持部への取付け精度が向上すると共に、他の位置決めピンを省略することもできる。
押え板84は、両端をそれぞれベース部8の下面に取付けフック83に固定できるようになっている。そして、カンチレバーモジュール40のカンチレバー20側から押え板84を掛け渡し、押え板84の両端を取付けフック83に固定することにより、カンチレバーモジュール40をカンチレバー保持部70に緊縛する。
押え板84は、ステンレス等の耐食性の金属バンドや、樹脂バンド等を用いることができる。
また押え板84としてはバンド状のものに代えて、ワイヤー状のものを用いてもよい。
図12は本発明の第2の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡の全体構成を示す断面図である。なお、第2の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100Bは、走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダの構成が第1の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100と異なるが、その他の大部分の構成は相違しない。従って、第2の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡のうち、第1の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡と同一部分を同一符号を付して説明を省略する。
ベース部80は、枠体32の開口よりやや大きく矩形状の金属製外枠ベース部80bと、外枠ベース部80bに囲まれるガラス製の内側ベース部80aとを備える。内側ベース部80aの中央よりやや左側には、ベース部下面810から試料200側に突出する略角柱状の突出部80xが形成され、突出部80xの先端は平面部80sを有する。平面部80sは、試料200とカンチレバー2を接近させた際に、溶液210の液面と表面張力により接して液体層を形成させ、溶液210中にカンチレバー20を浸漬させる機能を有する。
又、突出部80xの上方における筐体34の上方には光学顕微鏡90が配置され、光学顕微鏡90の光軸は、筐体34内の光路を通りベース部上面820から突出部80xを経て平面部80sに入るようになっている。これにより、突出部80xと液面との間に空気層が介在して液面に波等が生じ、乱反射等が生じることを防止し、平面部80s下の試料200を光学顕微鏡90で明瞭に観察することができる。
一方、中心線Cより右側の中央には、中心線Cに接して矩形状の開口80yが形成され、開口80y内にカンチレバーモジュール40が収容されている。そして、開口80yのうち中心線Cを除く3方を囲むように、コの字形のカンチレバー加振手段6Bが配置され、カンチレバー加振手段6B上にカンチレバー加振手段6を覆うようにモジュール保持部70Bが配置されている。
又、開口80yのうち中心線Cを除く3方にカンチレバー加振手段6Bを配置することで、カンチレバー加振手段6Bがカンチレバーモジュール40を3方から加振するので、例えばカンチレバーモジュール40を一方のみから加振する場合に比べて振動を効率よく伝えることができる。
上記実施形態では、カンチレバー加振手段によってカンチレバーを共振周波数近傍で強制振動させ、DFM測定モードで測定を行うが、カンチレバー加振手段を設けずにコンタクトモードで測定することもできる。
また、変位検出手段は抵抗体の抵抗値変化を検出する方式に限定されず、例えば、カンチレバー部に変位検出手段として圧電体を設け、カンチレバーが撓んだ際の圧電効果により発生する電流を、検出用電極を介して外部の検出回路で検出する変位検出機構なども本発明に含まれる。
本発明は、液中や腐食性ガス雰囲気での試料の測定に適するが、液中での測定に限定されるものではなく、あらゆる環境での測定に適用可能である。
又、本発明は上記した実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
20 カンチレバー
20a カンチレバーの探針
25a 検出用電極端子
40〜44 走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール
40a〜44a 先端部
40b〜44b 後端部
40c〜44c 延長部
40d〜44d 外部接続用端子
40x〜44x カンチレバー保持部
40y〜44y 接続構造
100、100B 走査型プローブ顕微鏡
200 試料
210 (試料を浸漬する)溶液
Claims (14)
- カンチレバーホルダのモジュール保持部の保持面に保持される走査型プローブ顕微鏡用のカンチレバーモジュールであって、
先端に探針を有し自己の変位を検出するための変位検出手段を備えると共に該変位検出手段の検出用電極端子を備えたカンチレバーと、
当該カンチレバーを保持する先端部と、前記検出用電極端子と電気的な接続構造にて接続された外部接続用端子を備えた後端部と、前記先端部及び前記後端部を繋ぐ延長部と、からなるカンチレバー保持部と、を備え、
前記カンチレバーを除く先端部及び周壁部の表出している前記接続構造は、絶縁処理が施されており、
前記延長部は、前記モジュール保持部を支持し走査型プローブ顕微鏡本体に固定され厚さ方向に貫通する開口を有するベース部において、前記試料側の前記開口を入口として前記後端部を挿入し、当該開口の出口付近において前記カンチレバー保持部を前記保持面に保持させ、前記先端部は前記開口入口から表出し得る長さであることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール。 - 前記接続構造は、前記カンチレバー保持部の前記先端部から前記後端部に連通する貫通孔と、前記貫通孔内に形成され前記検出用電極端子と前記外部接続用端子とに接続されるスルーホール導体又は前記貫通孔内に挿通され前記検出用電極端子と前記外部接続用端子とに接続される導線とを有する請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール。
- 前記接続構造は、前記カンチレバー保持部の前記先端部から前記後端部に至る周壁に形成され、前記検出用電極端子と前記外部接続用端子とに接続されるリード部を有する請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール。
- 前記外部接続用端子は、前記カンチレバー保持部の前記先端部から前記後端部に連通する貫通孔に挿入された金属ピンであり、前記金属ピンは前記検出用電極端子に接続されると共に前記カンチレバー保持部の後端部から突出するオス型端子をなす請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール。
- 前記外部接続用端子は、前記カンチレバー保持部の前記先端部から前記後端部に連通する貫通孔の前記先端部側に配置された金属端子であり、前記金属端子は前記検出用電極端子に接続されると共に、前記貫通孔に挿入される外部コネクタと接続するメス型端子をなす請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール。
- 前記カンチレバー保持部の後端部は、走査型プローブ顕微鏡本体に固定される際の位置を決める位置決めピン、又は前記走査型プローブ顕微鏡側の位置決めピンに嵌合されるピン孔を有する請求項1〜5のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール。
- 溶液中に載置した前記試料に対して、前記カンチレバーを溶液中に浸漬して使用するものである請求項1〜6のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュール。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュールを保持する走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ。
- 前記保持面は、前記走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュールのオス型端子又はメス型端子に対応して嵌合するオス型端子又はメス型端子を有し、前記オス型端子又はメス型端子を嵌合することにより、前記走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュールが前記モジュール保持部に固定される請求項8に記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ。
- 前記保持面は、前記走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュールの位置決めピン又はピン孔に対応して嵌合する位置決めピン又はピン孔を有し、前記位置決めピン又はピン孔を嵌合することにより、前記走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュールが前記モジュール保持部に固定される請求項8又は9のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ。
- 前記保持面は、前記走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーモジュールの外部接続用端子と電気的に接続される外部端子を有する請求項8〜10のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ。
- 前記モジュール保持部と前記ベース部との間に、前記カンチレバーを振動させるカンチレバー加振手段が介装されている請求項8〜11のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ。
- 前記ベース部は透過性部材からなり試料側に突出する突出部を有すると共に、前記突出部の先端は前記試料が浸漬された液体に接する平面部を有する請求項8〜12のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダ。
- 請求項8〜13のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーホルダを備えた走査型プローブ顕微鏡。
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