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JP4992869B2 - イオン性化合物、並びに、これを用いた電解質及び電気化学デバイス - Google Patents

イオン性化合物、並びに、これを用いた電解質及び電気化学デバイス Download PDF

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Description

本発明は、イオン性化合物、並びに、これを用いた電解質及び電気化学デバイスに関する。
近年、携帯機器類などを筆頭に、電池を電力源とする各種機器の小型軽量化の要求が高まってきており、電池特性がさらに向上した電池が強く求められている。そのため、電池の一構成要素である電解質塩に対しても高性能化が求められている。
従来より、例えばリチウム電池に使用される電解質塩としてはLiBF,LiPF等の無機塩化合物や、LiCFSO,LiN(CFSO等の有機塩化合物が広く知られ、また例えば電気二重層キャパシタに使用される電解質塩としては四級アンモニウム塩等の塩化合物が用いられている。しかしながら、これらの電解質塩は、固体のため、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等の有機溶剤に溶解して液状電解質(電解液)として使用されている。
しかしながら、上記した電解液の使用は、有機溶媒が、通常、揮発性が高く、可燃性であることによって、電池の熱的安定性を不充分なものとする一要因となることから、近年、室温で液体状の電解質塩(以下、イオン性液体ともいう)の開発が望まれている。イオン性液体は塩のみからなるため、高いイオン伝導性を有し、不揮発性、難燃性、高い熱的安定性を有する。
イオン性液体としては、イミダゾリウムカチオンやピリジウムカチオン等の第四級アンモニウムカチオンをカチオンとし、有機酸アニオンをアニオンとするイオン性化合物が知られている。
前掲のイオン性液体を、例えばリチウム電池用電解質として用いる場合には、キャリアイオンとしてリチウムイオンを供することのできるリチウム化合物をさらに使用する場合が一般的である。(例えば、特許文献1〜8参照)。
特開平4−349365号公報 特開平10−92467号公報 特開平11−86905号公報 特開平11−260400号公報 特開2001−319688号公報 特開2002−110225号公報 特開2002−110230号公報 特開2002−110231号公報
しかしながら、イオン性液体に対するリチウム化合物の添加は、イオン性液体の粘度上昇やガラス転移温度の上昇につながることから、イオン伝導度が低下する。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、リチウム塩等の塩化合物を別途添加することなく、イオン性液体単独でイオン伝導度を十分に得つつ、熱的安定性に優れたイオン性化合物、電解質及び電気化学デバイスを提供することである。
前記目的を達成するために、請求項1に係るイオン性化合物は、下記一般式(I)で表わされる。
[式中、R、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M は、水素イオン(H)またはアルカリ金属イオンを示す。]
また、請求項2に係るイオン性化合物は、下記一般式(II)で表わされる。
[式中、Rは、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M は、水素イオン(H)またはアルカリ金属イオンを示す。]
また、請求項3に係るイオン性化合物は、下記一般式(III)で表わされる。
式中、R、R、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M は、水素イオン(H)またはアルカリ金属イオンを示す。
また、請求項4に係るイオン性化合物は、下記一般式(IV)で表わされる。
[式中、R、R10は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M は、水素イオン(H)またはアルカリ金属イオンを示す。]
上記請求項1〜4のイオン性化合物によれば、一方のカチオンが有機カチオンであるせいか、無機塩化合物に比して融点が低く、常温付近で高い流動性を具備し得るので、高いイオン伝導度を得ることができる。また、他方のカチオンが水素イオン(H)やアルカリ金属イオンであり、電気化学デバイスにおけるキャリアイオンとして機能できるので、キャリアイオンを供することのできる別の化合物との併用を低減し得るので、この別の化合物の添加に起因するイオン性化合物の粘度上昇やガラス転移温度の上昇を抑制し得る。ここで、電気化学デバイスとしては、リチウム一次電池、リチウム二次電池、リチウムイオン電池、燃料電池、太陽電池、電気二重層キャパシタなどを挙げることができる。さらに、請求項1〜4のイオン性化合物は、イオン性化合物の特徴である不揮発性、難燃性、高い熱的安定性を有する。
よって、請求項1〜4のイオン性化合物によれば、イオン伝導度を充分に得つつ、熱的安定性に優れたイオン性化合物とすることができる。
請求項5に係る電解質は、本発明に係るイオン性化合物を含有するので、イオン伝導度を充分に得つつ、熱的安定性に優れた電解質とすることができる。
請求項6に係る電気化学デバイスは、本発明に係る電解質を備えるので、イオン伝導度を充分に得つつ、熱的安定性に優れた電気化学デバイスとすることができる。
請求項1〜4のイオン性化合物によれば、イオン伝導度を充分に得つつ、熱的安定性に優れたイオン性化合物を提供できる。
請求項5に係る電解質によれば、本発明に係るイオン性化合物を含有するので、イオン伝導度を充分に得つつ、熱的安定性に優れた電解質を提供できる。
請求項6に係る電気化学デバイスによれば、電解質を備えるので、イオン伝導度を充分に得つつ、熱的安定性に優れた電気化学デバイスを提供できる。
以下に、本発明の実施形態を例示するが、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明の第一実施形態に係るイオン性化合物は、下記一般式(I)で表わされる。
[式中、R、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M は、水素イオン(H)またはアルカリ金属イオンを示す。]
特に、Rがメチル基,Rが水素原子,Rが水素原子である1−メチルイミダゾリウム化合物、Rがエチル基,Rが水素原子,Rが水素原子である1−エチルイミダゾリウム化合物、Rがエチル基,Rが水素原子,Rがメチル基である1−エチル−3−メチルイミダゾリウム化合物、Rがn−ブチル基,Rが水素原子,Rがメチル基である1−(n−ブチル)−3−メチルイミダゾリウム化合物が、低融点を発現する観点から好ましい。
アルカリ金属イオンとしては、特に、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、セシウムイオン(Cs)を好適に挙げることができる。
以下に、第一実施形態に係るイオン性化合物の好ましい具体例を例示する。
中でも、(1−0),(1−1),(1−2),(1−3),(1−4),(1−7),(1−8),(1−9),(1−10)で表される化合物は、30℃前後の室温で液体となり、高い流動性を有することから、特に、単独で電解質の構成要素として使用すれば、イオン伝導度を充分に得つつ、高い熱的安定性を得ることができる。
以下に、第一実施形態に係るイオン性化合物の好適な製造方法について説明する。
[Rが水素原子である場合]
下記一般式(i−1)で表わされるイミダゾール化合物、または、下記(i−2)に表わされるイミダゾリウム水酸化物(R,Rは、一般式(I)と同様)と、化学式MHSOで表わされる化合物(Mは、一般式(I)と同様)との中和反応を行うことによって、一般式(I)の化合物(R=H)を製造できる。
ここで、一般式(i−1)で表わされるイミダゾール化合物としては、イミダゾール、1−メチルイミダゾール、1−エチルイミダゾール、1−(n−プロピル)イミダゾール、1−(n−ブチル)イミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−イソプロピルイミダゾール、1−イソブチルイミダゾール、1−(sec−ブチル)イミダゾール、1−(tert−ブチル)イミダゾール等が挙げられ、東京化成工業株式会社製などの市販品を入手可能である。
一般式(i−2)で表わされるイミダゾリウム水酸化物としては、1−メチルイミダゾリウム水酸化物、1−エチルイミダゾリウム水酸化物、1−(n−プロピル)イミダゾリウム水酸化物、1−(n−ブチル)イミダゾリウム水酸化物、1,2−ジメチルイミダゾリウム水酸化物等が挙げられ、一般式(i−1)で表わされるイミダゾール化合物と臭化水素酸を反応させてイミダゾリウム臭化物とした後、臭化物イオンを水酸化物イオンに変換可能な強塩基性イオン交換樹脂中を通過させることにより合成できる。
化学式MHSOで表わされる化合物としては、硫酸、硫酸水素リチウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素セシウム等が挙げられる。
一般式(i−1)で表わされるイミダゾール化合物、または、一般式(i−2)で表わされるイミダゾリウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物とのモル比は、ほぼ1:1となるようにするのが好ましい。
上記中和反応は、0℃〜20℃の水中で、あるいは、30℃〜80℃におけるバルク状態で、両者を24時間〜168時間で混合することにより好適に実施できる。中和反応の後、反応後の物質から、必要に応じて乾燥処理(加熱乾燥,減圧乾燥など)を施して水分を除去し、この物質と、ジエチルエーテル等の有機溶媒とを混合する。次いで、有機溶媒中の沈殿物を、濾過等の手段によって回収し、24時間〜72時間,60℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(I)の化合物(R=H)を好適に得ることができる。なお、必要に応じて、前記沈殿物を乾燥させる前にメタノール等の極性溶媒に溶解させ、次いで、この液を濾過をし、その濾液から、脱溶媒及び上記条件の乾燥を経て、一般式(I)の化合物を得ても良い。
あるいは、中和反応の後、反応後の物質から、必要に応じて乾燥処理(加熱乾燥,減圧乾燥など)を施して水分を除去し、この物質と、アセトニトリル等の極性溶媒とを混合する。次いで、この液を濾過し、その濾液から、脱溶媒、及び、24時間〜72時間,60℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(I)の化合物を得ることもできる。
[R,Rがいずれも水素原子でない場合]
一般式(i−1)で表わされるイミダゾール化合物(R,Rは、一般式(I)と同様)と、RBrで表わされる臭化アルキル化合物(Rは、一般式(I)と同様。ただし水素原子以外。)とを反応させて、先ず、一般式(i−3)で表わされるイミダゾリウム臭化物(R,R,Rは、一般式(I)と同様)を製造する。次いで、一般式(i−3)で表わされるイミダゾリウム臭化物の水溶液を、臭化物イオンを水酸化物イオンに変換可能な強塩基性イオン交換樹脂中に通過させ、一般式(i−4)で表わされるイミダゾリウム水酸化物を製造する。最後に、一般式(i−4)で表わされるイミダゾリウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物(Mは、一般式(I)と同様)との中和反応を行うことによって、一般式(I)の化合物(Rは、水素原子以外)を製造できる。
ここで、一般式(i−1)で表わされるイミダゾール化合物としては、前掲したもののうち、イミダゾール以外のものを好適に例示できる。
Brとしては、臭化メチル、臭化エチル、臭化n−プロピル、臭化イソプロピル、臭化n−ブチル、臭化イソブチル、臭化sec−ブチルまたは臭化tert−ブチル等が挙げられる。
より具体的に、一般式(i−1)で表わされるイミダゾール化合物とRBrとの反応は、0〜20℃のジメチルホルムアミド等の有機溶媒中で、両者を24〜168時間混合することにより好適に実施できる。反応終了後、必要に応じて乾燥処理(加熱処理、減圧乾燥など)を施して有機溶媒を除去し、この物質と、ジエチルエーテル等の有機溶媒とを混合する。次いで、有機溶媒中の沈殿物を、濾過等の手段によって回収し、24〜72時間、20〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(i−3)で表わされるイミダゾリウム臭化物を好適に得ることができる。なお、必要に応じて、前記沈殿物を乾燥させる前にアセトニトリルなどの溶媒に溶解させ、次いで、この液を濾過し、その濾液から、脱溶媒および上記条件の乾燥を経て、一般式(i−3)で表わされるイミダゾリウム臭化物を得てもよい。
一般式(i−3)で表わされるイミダゾリウム臭化物から一般式(i−4)で表されるイミダゾリウム水酸化物へのイオン交換に用いる強塩基性イオン交換樹脂としては、アンバーライトIRA400−JCL(オルガノ株式会社製)等を挙げることができる。
一般式(i−4)で表わされるイミダゾリウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物との中和反応は、0℃〜20℃の水中で、両者を24時間〜168時間で混合することにより好適に実施できる。一般式(i−4)で表わされるイミダゾリウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物とのモル比は、ほぼ1:1となるようにするのが好ましい。
中和反応の後は、前記[Rが水素原子である場合]と同様の処理をすることにより、一般式(I)の化合物を好適に得ることができる。
本発明の第二実施形態に係るイオン性化合物は、下記一般式(II)で表わされる。
[式中、Rは、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M は、水素イオン(H)またはアルカリ金属イオンを示す。]
特に、Rがエチル基である1−エチルピリジニウム化合物、Rがn−ブチル基である1−(n−ブチル)ピリジニウム化合物が低融点を発現する観点から好ましい。
アルカリ金属イオンとしては、特に、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、セシウムイオン(Cs)を好適に挙げることができる。
以下に、第二実施形態に係るイオン性化合物の好ましい具体例を例示する。
(2−1),(2−2)で表される化合物は、30℃前後の室温で液体となり、高い流動性を有することから、特に、単独で、電解質の構成要素として使用すれば、イオン伝導度を充分に得つつ、高い熱的安定性を得ることができる。
以下に、第二実施形態に係るイオン性化合物の好適な製造方法について説明する。
[Rが水素原子である場合]
ピリジンと化学式MHSOで表わされる化合物(Mは、一般式(II)と同様)との中和反応を行うことによって、一般式(II)の化合物(R=H)を製造できる。
ここで、化学式MHSOで表わされる化合物としては、硫酸、硫酸水素リチウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素セシウム等が挙げられる。
ピリジンと、化学式MHSOで表わされる化合物とのモル比は、ほぼ1:1となるようにするのが好ましい。
上記中和反応は、0℃〜20℃の水中で、あるいは、30℃〜80℃におけるバルク状態で、両者を24時間〜168時間で混合することにより好適に実施できる。中和反応の後、反応後の物質から、必要に応じて乾燥処理(加熱乾燥,減圧乾燥など)を施して水分を除去し、この物質と、ジエチルエーテル等の有機溶媒とを混合する。次いで、有機溶媒中の沈殿物を、濾過等の手段によって回収し、24時間〜72時間,60℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(II)の化合物(R=H)を好適に得ることができる。なお、必要に応じて、前記沈殿物を乾燥させる前にメタノール等の極性溶媒に溶解させ、次いで、この液を濾過をし、その濾液から、脱溶媒及び上記条件の乾燥を経て、一般式(II)の化合物を得ても良い。
あるいは、中和反応の後、反応後の物質から、必要に応じて乾燥処理(加熱乾燥,減圧乾燥など)を施して水分を除去し、この物質と、アセトニトリル等の極性溶媒とを混合する。次いで、この液を濾過し、その濾液から、脱溶媒、及び、24時間〜72時間,60℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(II)の化合物を得ることもできる。
[Rが水素原子でない場合]
ピリジンと、RBrで表わされる臭化アルキル化合物(Rは、一般式(II)と同様。ただし水素原子以外。)とを反応させて、先ず、一般式(ii−1)で表わされるピリジニウム臭化物(Rは、一般式(II)と同様)を製造する。次いで、一般式(ii−1)で表わされるピリジニウム臭化物の水溶液を、臭化物イオンを水酸化物イオンに変換可能な強塩基性イオン交換樹脂中に通過させ、一般式(ii−2)で表わされるピリジニウム水酸化物を製造する。最後に、一般式(ii−2)で表わされるピリジニウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物(Mは、一般式(II)と同様)との中和反応を行うことによって、一般式(II)の化合物(Rは、水素原子以外)を製造できる。
ここで、RBrとしては、臭化メチル、臭化エチル、臭化n−プロピル、臭化イソプロピル基、臭化n−ブチル、臭化イソブチル、臭化sec−ブチルまたは臭化tert−ブチル等が挙げられる。
より具体的に、ピリジンとRBrとの反応は、0℃〜20℃のジメチルホルムアミド等の有機溶媒中で、両者を24時間〜168時間混合することにより好適に実施できる。反応終了後、必要に応じて乾燥処理(加熱処理,減圧乾燥など)を施して有機溶媒を除去し、この物質と、ジエチルエーテル等の有機溶媒とを混合する。次いで、有機溶媒中の沈殿物を、濾過等の手段によって回収し、24時間〜72時間、20℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(ii−1)で表わされるピリジニウム臭化物を好適に得ることができる。なお、必要に応じて、前記沈殿物を乾燥させる前にアセトニトリルなどの溶媒に溶解させ、次いで、この液を濾過し、その濾液から脱溶媒および上記条件の乾燥を経て、一般式(ii−1)で表わされるピリジニリウム臭化物を得てもよい。
一般式(ii−1)で表わされるピリジニウム臭化物から一般式(ii−2)で表わされるピリジニウム水酸化物へのイオン交換に用いる強塩基性イオン交換樹脂としては、アンバーライトIRA400−JCL(オルガノ株式会社製)等を挙げることができる。
一般式(ii−2)で表わされるピリジニウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物との中和反応は、0℃〜20℃の水中で、両者を24時間〜168時間で混合することにより好適に実施できる。一般式(ii−2)で表わされるピリジニウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物とのモル比は、ほぼ1:1となるようにするのが好ましい。
中和反応の後は、前記[Rが水素原子である場合]と同様の処理をすることにより、一般式(II)の化合物を好適に得ることができる。
本発明の第三実施形態に係るイオン性化合物は、下記一般式(III)で表わされる。
[式中、R、R、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M は、水素イオン(H)またはアルカリ金属イオンを示す。]
特に、テトラメチルアンモニウムスルホネート化合物(R,R,R,R=メチル基)、テトラエチルアンモニウムスルホネート化合物(R,R,R,R=エチル基)、N−ブチル−N,N,N−トリメチルスルホネート化合物(R=ブチル基,R,R,R=メチル基)が低融点を発現することから好ましい。
アルカリ金属イオンとしては、特に、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、セシウムイオン(Cs)を好適に挙げることができる。
以下に、第三実施形態に係るイオン性化合物の好ましい具体例を例示する。
以下に、第三実施形態に係るイオン性化合物の好適な製造方法について説明する。
一般式RNBrで表わされるアンモニウムブロミドの水溶液を、臭化物イオンを水酸化物イオンに変換可能な強塩基性イオン交換樹脂中に通過させ、一般式RNOHで表わされるアンモニウム水酸化物を製造する。最後に、一般式RNOHで表わされるアンモニウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物(Mは、一般式(III)と同様)との中和反応を行うことによって、一般式(III)の化合物を好適に得ることができる。
ここで、一般式RNBrで表わされるアンモニウムブロミドとしては、テトラメチルアンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニウムブロミド、N−n−ブチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムブロミド等を挙げることができ、東京化成工業株式会社製などの市販品を入手可能である。
化学式MHSOで表わされる化合物としては、硫酸、硫酸水素リチウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素セシウム等が挙げられる。
一般式RNBrで表わされるアンモニウムブロミドから一般式RNOHで表わされるアンモニウム水酸化物へのイオン交換に用いる強塩基性イオン交換樹脂としては、アンバーライトIRA400−JCL(オルガノ株式会社製)等を挙げることができる。
一般式RNOHで表わされるアンモニウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物との中和反応は、0℃〜20℃の水中で、両者を24時間〜168時間で混合することにより好適に実施できる。一般式RNOHで表わされるアンモニウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物とのモル比は、ほぼ1:1となるようにするのが好ましい。中和反応の後、反応後の物質から、必要に応じて乾燥処理(加熱乾燥,減圧乾燥など)を施して水分を除去し、この物質と、ジエチルエーテル等の有機溶媒とを混合する。次いで、有機溶媒中の沈殿物を、濾過等の手段によって回収し、24時間〜72時間,60℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(III)の化合物を好適に得ることができる。なお、必要に応じて、前記沈殿物を乾燥させる前にメタノール等の極性溶媒に溶解させ、次いで、この液を濾過をし、その濾液から、脱溶媒及び上記条件の乾燥を経て、一般式(III)の化合物を得ても良い。
あるいは、中和反応の後、反応後の物質から、必要に応じて乾燥処理(加熱乾燥,減圧乾燥など)を施して水分を除去し、この物質と、アセトニトリル等の極性溶媒とを混合する。次いで、この液を濾過し、その濾液から、脱溶媒、及び、24時間〜72時間,60℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(III)の化合物を得ることもできる。
本発明の第四実施形態に係るイオン性化合物は、下記一般式(IV)で表わされる。
[式中、R、R10は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M は、水素イオン(H)またはアルカリ金属イオンを示す。]
特に、2−メチルピロリニウム化合物(Rがメチル基、R10が水素原子)、1−エチル−2−メチルピロリニウム化合物(Rがメチル基、R10がエチル基)が低融点を発現する観点から好ましい。
アルカリ金属イオンとしては、特に、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、セシウムイオン(Cs)を好適に挙げることができる。
以下に、第四実施形態に係るイオン性化合物の好ましい具体例を例示する。
以下に、第四実施形態に係るイオン性化合物の好適な製造方法について説明する。
[R10が水素原子である場合]
下記一般式(iv−1)で表わされるピロリン化合物と化学式MHSOで表わされる化合物(Mは、一般式(IV)と同様)との中和反応を行うことによって、一般式(IV)の化合物(R10=H)を製造できる。
ここで、化学式MHSOで表わされる化合物としては、硫酸、硫酸水素リチウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素セシウム等が挙げられる。
一般式(iv−1)で表わされるピロリン化合物と、化学式MHSOで表わされる化合物とのモル比は、ほぼ1:1となるようにするのが好ましい。
上記中和反応は、0℃〜20℃の水中で、あるいは、30℃〜80℃におけるバルク状態で、両者を24時間〜168時間で混合することにより好適に実施できる。中和反応の後、反応後の物質から、必要に応じて乾燥処理(加熱乾燥,減圧乾燥など)を施して水分を除去し、この物質と、ジエチルエーテル等の有機溶媒とを混合する。次いで、有機溶媒中の沈殿物を、濾過等の手段によって回収し、24時間〜72時間,60℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(IV)の化合物(R10=H)を好適に得ることができる。なお、必要に応じて、前記沈殿物を乾燥させる前にメタノール等の極性溶媒に溶解させ、次いで、この液を濾過をし、その濾液から、脱溶媒及び上記条件の乾燥を経て、一般式(IV)の化合物を得ても良い。
あるいは、中和反応の後、反応後の物質から、必要に応じて乾燥処理(加熱乾燥,減圧乾燥など)を施して水分を除去し、この物質と、アセトニトリル等の極性溶媒とを混合する。次いで、この液を濾過し、その濾液から、脱溶媒、及び、24時間〜72時間,60℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(IV)の化合物を得ることもできる。
[R10が水素原子でない場合]
一般式(iv−1)で表わされるピロリン化合物と、R10Brで表わされる臭化アルキル化合物(R10は、一般式(IV)と同様。ただし水素原子以外。)とを反応させて、先ず、一般式(iv−2)で表わされるピロリニウム臭化物(R10は、一般式(IV)と同様)を製造する。次いで、一般式(iv−2)で表わされるピロリニウム臭化物の水溶液を、臭化物イオンを水酸化物イオンに変換可能な強塩基性イオン交換樹脂中に通過させ、一般式(iv−3)で表わされるピロリニウム水酸化物を製造する。最後に、一般式(iv−3)で表わされるピロリニウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物(Mは、一般式(IV)と同様)との中和反応を行うことによって、一般式(IV)の化合物(R10は、水素原子以外)を製造できる。
ここで、R10Brとしては、臭化メチル、臭化エチル、臭化n−プロピル、臭化イソプロピル、臭化n−ブチル、臭化イソブチル、臭化sec−ブチルまたは臭化tert−ブチル等が挙げられる。
より具体的に、ピロリン化合物とR10Brとの反応は、0℃〜20℃のジメチルホルムアミド等の有機溶媒中で、両者を24時間〜168時間混合することにより好適に実施できる。反応終了後、必要に応じて乾燥処理(加熱処理,減圧乾燥など)を施して有機溶媒を除去し、この物質と、ジエチルエーテル等の有機溶媒とを混合する。次いで、有機溶媒中の沈殿物を、濾過等の手段によって回収し、24時間〜72時間、20℃〜100℃の条件で乾燥させることにより、一般式(iv−2)で表わされるピロリニウム臭化物を好適に得ることができる。なお、必要に応じて、前記沈殿物を乾燥させる前にアセトニトリルなどの溶媒に溶解させ、次いで、この液を濾過し、その濾液から脱溶媒および上記条件の乾燥を経て、一般式(iv−2)で表わされるピロリニウム臭化物を得てもよい。
一般式(iv−2)で表わされるピロリニウム臭化物から一般式(iv−3)で表わされるピロリニウム水酸化物へのイオン交換に用いる強塩基性イオン交換樹脂としては、アンバーライトIRA400−JCL(オルガノ株式会社製)等を挙げることができる。
一般式(iv−3)で表わされるピロリニウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物との中和反応は、0℃〜20℃の水中で、両者を24時間〜168時間で混合することにより好適に実施できる。一般式(iv−3)で表わされるピロリニウム水酸化物と、化学式MHSOで表わされる化合物とのモル比は、ほぼ1:1となるようにするのが好ましい。
中和反応の後は、前記[R10が水素原子である場合]と同様の処理をすることにより、一般式(IV)の化合物(R10は、水素原子以外)を好適に得ることができる。
第一〜第四実施形態に係るイオン性化合物によれば、イオン伝導度を充分に得つつ、熱的安定性に優れたイオン性化合物とすることができる。
イオン性化合物の応用例としては、リチウム一次電池、リチウム二次電池,リチウムイオン電池,燃料電池,太陽電池,電気二重層キャパシタなどの電気化学デバイス等の電解質が挙げられるが、これに限定されず、各種有機合成用溶媒、抽出分離溶媒等にも適用し得る。
本発明の実施形態に係る電解質は、本発明の実施形態に係るイオン性化合物を含有しているので、イオン伝導度を十分に得ることができる。なお、その熱的安定性を損なわない程度に、有機溶媒を併用することもできる。
併用される有機溶媒の具体例としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、クロロエチレンカーボネート、ビニレンカーボネート等の環状炭酸エステル類;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル類;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の鎖状カーボネート類;ギ酸メチル、酢酸メチル、酪酸メチル等の鎖状エステル類;テトラヒドロフランまたはその誘導体;1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジブトキシエタン、メチルジグライム等のエーテル類;アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;ジオキソランまたはその誘導体;エチレンスルフィド、スルホラン、スルトンまたはその誘導体等の単独またはそれら2種以上の混合物等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
特に、前掲した(1−0),(1−1),(1−2),(1−3),(1−4),(1−7),(1−8),(1−9),(1−10),(2−1),(2−2)等の30℃前後で液体であるイオン性化合物を電解質に使用すれば、有機溶媒との併用を極めて高次元で低減しても、あるいは、有機溶媒を併用しなくとも、充分なイオン伝導度を達成し得る。
また、30℃前後で固体であるものを用いる場合でも、本発明のイオン性化合物は、従来の電解液に用いられていた電解質塩に比し、その融点が低く常温付近で高い流動性を具備するため、従来の電解質塩に比し十分に少ない溶媒添加量で液状をなすことが可能であり、イオン性化合物が持つ難燃性および/または熱的安定性を損なうことなく十分なイオン伝導性を得ることができる。
本発明の実施形態に係る電気化学デバイスは、本発明の実施形態に係る電解質を備えるので、イオン伝導度を充分に得つつ、熱的安定性に優れた電気化学デバイスとすることができる。本発明の実施形態に係るリチウム電池は、イオン性化合物がキャリアイオンとしてリチウムイオンを有することが好ましいことから、M がリチウムイオンとされた一般式(I)で表わされる化合物、M がリチウムイオンとされた一般式(II)で表わされる化合物、M がリチウムイオンとされた一般式(III)で表わされる化合物、または、M がリチウムイオンとされた一般式(IV)で表わされる化合物を含有するのが好ましい。また例えば、本発明の実施形態に係る燃料電池は、イオン性化合物がキャリアイオンとして水素イオンを有することが好ましいことから、M が水素イオンとされた一般式(I)で表わされる化合物、M が水素イオンとされた一般式(II)で表わされる化合物、M が水素イオンとされた一般式(III)で表わされる化合物、または、M が水素イオンとされた一般式(IV)で表わされる化合物を含有するのが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、これらは本発明を限定するものではない。
なお、第三級アミンあるいは第四級アンモニウム水酸化物と、化学式MHSO(Mは、水素原子またはアルカリ金属)で表わされる化合物との中和反応の進行は、H−NMR測定(日本電子株式会社製α−500NMRスペクトロメーターを使用。)によって確認し、特に、イミダゾール誘導体に関しては、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトを比較することにより確認した。また得られた化合物の融点、ガラス転移温度はDSC測定(セイコーインスツルメンツ株式会社製DSC−6200を使用。温度範囲:−150℃〜200℃,加熱温度:10℃/分)によって求め、実施例のイオン性化合物が低い融点もしくはガラス転移温度を有することを確認した。分解開始温度はTG/DTA測定(セイコーインスツルメンツ株式会社製TG/DTA220を使用。温度範囲:30℃〜500℃,加熱温度:10℃/分)によって求め、実施例のイオン性化合物が熱的安定性に優れることを確認した。
(実施例1−0)
N−エチルイミダゾール1.0gと硫酸1.0gを、0℃、窒素下で混合し、50℃で24時間撹拌させた。この反応生成物に200mlのジエチルエーテルを加えることによって沈殿物を発生させ、この沈殿物を濾過によって回収し、60℃で24時間乾燥して、粘性液体である上記化学式(1−0)で表わされる硫酸水素エチルイミダゾリウムを1.9gで得た(収率95%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度を−75℃、分解開始温度を277℃に示した。なお、表1のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトが、反応後に低磁場にシフトすることから反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):1.37(t,3H),4.16(q,2H),7.63(s,1H),7.75(s,1H),9.07(s,1H)
(実施例1−1)
N−エチルイミダゾール4.2gと硫酸水素リチウム1.5gを、0℃、窒素下で混合し、50℃で24時間撹拌させた。この反応生成物に200mlのジエチルエーテルを加えることによって沈殿物を発生させ、この沈殿物を濾過によって回収し、60℃で24時間乾燥して、粘性液体である上記化学式(1−1)で表わされる硫酸リチウムエチルイミダゾリウムを1.0gで得た(収率32%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度を−60℃、分解開始温度を304℃に示した。なお、表1のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトが、反応後に低磁場にシフトすることから反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):1.33(t,3H),4.06(q,2H),7.31(s,1H),7.50(s,1H),8.48(s,1H)
(実施例1−2)
N−エチルイミダゾール2.0gと硫酸水素ナトリウム2.0gを50mlの蒸留水中で氷浴しながら混合し、室温で24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水分を除去し、反応生成物を撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、60℃で24時間乾燥して、粘性液体である上記化学式(1−2)で表わされる硫酸ナトリウムエチルイミダゾリウムを1.1gで得た(収率25%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度を−68℃、分解開始温度を288℃に示した。なお、表1のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトが、反応後に低磁場にシフトすることから反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):1.33(t,3H),4.06(q,2H),7.32(s,1H),7.51(s,1H),8.50(s,1H)
(実施例1−3)
N−エチルイミダゾール2gと硫酸水素カリウム5.8gを50mlの蒸留水中で氷浴しながら混合し、室温で24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水分を除去し、反応生成物を撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、60℃で24時間乾燥して、粘性液体である上記化学式(1−3)で表わされる硫酸カリウムエチルイミダゾリウムを0.8gで得た(収率16%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度を−67℃、分解開始温度を317℃に示した。なお、表1のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトが、反応後に低磁場にシフトすることから反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):1.33(t,3H),4.06(q,2H),7.31(s,1H),7.50(s,1H),8.48(s,1H)
(実施例1−4)
N−エチルイミダゾール1.3gと硫酸水素セシウム1.5gを50mlの蒸留水中で氷浴しながら混合し、室温で24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水分を除去し、反応生成物を撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、60℃で24時間乾燥して、粘性液体である上記化学式(1−4)で表わされる硫酸セシウムエチルイミダゾリウムを0.5gで得た(収率11%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度を−59℃、分解開始温度を287℃に示した。なお、表1のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトが、反応後に低磁場にシフトすることから反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):1.33(t,3H),4.06(q,2H),7.31(s,1H),7.51(s,1H),8.49(s,1H)
(実施例1−5)
N−メチルイミダゾール2gと硫酸水素ナトリウム3.5gを50mlの蒸留水中で氷浴しながら混合し、室温で24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水分を除去し、反応生成物を撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、次いで、この沈殿物をメタノールに溶解させた。このメタノール溶液を濾過し、この濾液から、メタノールの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、白色粉末である上記化学式(1−5)で表わされる硫酸ナトリウムメチルイミダゾリウムを1.7gで得た(収率34%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この白色粉末は、融点47℃、ガラス転移温度−24℃を示した。なお、表1のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトが、反応後に低磁場にシフトすることから反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):3.93(s,3H),7.44(s,2H),8.67(s,1H)
(実施例1−6)
N−メチルイミダゾール2gと硫酸水素カリウム3.5gを50mlの蒸留水中で氷浴しながら混合し、室温で24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水分を除去し、反応生成物を撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、次いで、この沈殿物をメタノールに溶解させた。このメタノール溶液を濾過し、この濾液から、メタノールの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、白色粉末である上記化学式(1−6)で表わされる硫酸カリウムメチルイミダゾリウムを1.4gで得た(収率27%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この白色粉末は、融点48℃、ガラス転移温度−24℃を示した。なお、表1のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトが、反応後に低磁場にシフトすることから反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):3.84(s,3H),7.44(s,2H),8.67(s,1H)
(実施例1−7)
N−メチルイミダゾール2gと臭化エチル5.8gを50mlのジメチルホルムアミド中で氷浴しながら3日間撹拌した。次に、減圧乾燥でジメチルホルムアミドを除去後、反応生成物にアセトニトリル10mlを加えて溶解させ、これを撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、60℃で24時間真空乾燥して、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムブロミドを合成した。
1−エチル−3−メチルイミダゾリウムブロミド2gを蒸留水50mlに溶解し、強塩基性イオン交換樹脂アンバーライトIRA−400JCLに通過させて、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム水酸化物とし、これと、2.4gの硫酸水素ナトリウムを氷冷中で混合した。24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水を除去し、反応生成物をアセトニトリル20mlに溶解して、この濾液から、アセトニトリルの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、粘性液体である上記化学式(1−7)で表わされる硫酸ナトリウム1−エチル−3−メチルイミダゾリウムを2.0gで得た(収率84%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この粘性液体は、融点14℃、ガラス転移温度−58℃、分解開始温度268℃を示した。なお、表2のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトが、反応後に高磁場にシフトすることから反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):1.49(t,3H),3.88(s,3H),4.21(q,2H),7.41(s,1H),7.47(s,1H),8.71(s,1H)
(実施例1−8)
前記(実施例1−7)で製造した1−エチル−3−メチルイミダゾリウムブロミド2gを蒸留水50mlに溶解し、強塩基性イオン交換樹脂アンバーライトIRA−400JCLに通過させて、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム水酸化物とし、これと、2.8gの硫酸水素カリウムを氷冷中で混合した。24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水を除去し、反応生成物をアセトニトリル20mlに溶解して、この濾液から、アセトニトリルの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、粘性液体である上記化学式(1−8)で表わされる硫酸カリウム1−エチル−3−メチルイミダゾリウムを2.3gで得た(収率90%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度−72℃、分解開始温度276℃を示した。なお、表2のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトの移動から反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):1.49(t,3H),3.88(s,3H),4.21(q,4H),7.40(s,1H),7.47(s,1H),8.70(s,1H)
(実施例1−9)
N−メチルイミダゾール2gと臭化n−ブチル7.3gを50mlのジメチルホルムアミド中で氷浴しながら3日間撹拌した。次に、減圧乾燥でジメチルホルムアミドを除去後、反応生成物にアセトニトリル10mlを加えて溶解させ、これを撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、60℃で24時間真空乾燥して、1−(n−ブチル)−3−メチルイミダゾリウムブロミドを合成した。
1−(n−ブチル)−3−メチルイミダゾリウムブロミド2gを蒸留水50mlに溶解し、強塩基性イオン交換樹脂アンバーライトIRA−400JCLに通過させて、1−(n−ブチル)−3−メチルイミダゾリウム水酸化物とし、これと、2.2gの硫酸水素ナトリウムを氷冷中で混合した。24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水を除去し、反応生成物をアセトニトリル20mlに溶解して、この濾液から、アセトニトリルの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、粘性液体である上記化学式(1−9)で表わされる硫酸ナトリウム1−(n−ブチル)−3−メチルイミダゾリウムを2.2gで得た(収率93%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度−65℃、分解開始温度337℃を示した。なお、表2のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトの移動から反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):0.84(t,3H),1.19(m,2H),1.70(m,2H),3.80(s,3H),4.11(t,2H),7.66(s,1H),7.73(s,1H),9.21(s,1H)
(実施例1−10)
前記(実施例1−9)で製造した1−(n−ブチル)−3−メチルイミダゾリウムブロミド2gを蒸留水50mlに溶解し、強塩基性イオン交換樹脂アンバーライトIRA−400JCLに通過させて、1−(n−ブチル)−3−メチルイミダゾリウム水酸化物とし、これと、5.7gの硫酸水素カリウムを氷冷中で混合した。24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水を除去し、反応生成物をアセトニトリル20mlに溶解して、この濾液から、アセトニトリルの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、粘性液体である上記化学式(1−10)で表わされる硫酸カリウム1−(n−ブチル)−3−メチルイミダゾリウムを1.9gで得た(収率74%,下記H−NMR測定結果参照)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度−68℃、分解開始温度349℃を示した。なお、表2のH−NMR測定結果に示すように、イミダゾールの2位に存在するプロトンの化学シフトの移動から反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
H−NMR(溶媒:DMSO)化学シフト(ppm):0.84(t,3H),1.20(m,2H),1.70(m,2H),3.80(s,3H),4.11(t,2H),7.67(s,1H),7.73(s,1H),9.11(s,1H)
(実施例2−1)
ピリジン2gと臭化エチル5.6gを50mlのジメチルホルムアミド中で氷浴しながら3日間撹拌した。次に、減圧乾燥でジメチルホルムアミドを除去後、反応生成物にアセトニトリル10mlを加えて溶解させ、これを撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、60℃で24時間真空乾燥して、N−エチルピリジニウムブロミドを合成した。
N−エチルピリジニウムブロミド2gを蒸留水50mlに溶解し、強塩基性イオン交換樹脂アンバーライトIRA−400JCLに通過させて、N−エチルピリジニウム水酸化物とし、これと、2gの硫酸水素ナトリウムを氷冷中で混合した。24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水を除去し、反応生成物をアセトニトリル20mlに溶解して、この濾液から、アセトニトリルの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、粘性液体である上記化学式(2−1)で表わされる硫酸ナトリウムエチルピリジニウムを2.2gで得た(収率92%)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度−43℃を示した。なお、H−NMR測定を行った結果、前記実施例と同様に反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
(実施例2−2)
前記(実施例2−1)で製造したN−エチルピリジニウムブロミド2gを蒸留水50mlに溶解し、強塩基性イオン交換樹脂アンバーライトIRA−400JCLに通過させて、N−エチルピリジニウム水酸化物とし、これと、1.5gの硫酸水素カリウムを氷冷中で混合した。24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水を除去し、反応生成物をアセトニトリル20mlに溶解して、この濾液から、アセトニトリルの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、粘性液体である上記化学式(2−1)で表わされる硫酸カリウムエチルピリジニウムを2.4gで得た(収率95%)。また、この粘性液体は、ガラス転移温度−57℃を示した。なお、H−NMR測定を行った結果、前記実施例と同様に反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
(実施例3−1)
テトラエチルアンモニウムブロミド2g(東京化成工業株式会社製)を蒸留水50mlに溶解し、強塩基性イオン交換樹脂アンバーライトIRA−400JCLに通過させて、テトラエチルアンモニウム水酸化物とし、これと、1.3gの硫酸水素ナトリウムを氷冷中で混合した。24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水を除去し、反応生成物をアセトニトリル20mlに溶解して、この濾液から、アセトニトリルの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、白色粉末である上記化学式(3−1)で表わされる硫酸ナトリウムテトラエチルアンモニウムを1.7gで得た(収率70%)。また、この白色粉末は、融点70℃を示した。なお、H−NMR測定を行った結果、前記実施例と同様に反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
(実施例3−2)
前記(実施例3−1)で用いたテトラエチルアンモニウムブロミド2gを蒸留水50mlに溶解し、強塩基性イオン交換樹脂アンバーライトIRA−400JCLに通過させて、テトラエチルアンモニウム水酸化物とし、これと、1.5gの硫酸水素カリウムを氷冷中で混合した。24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水を除去し、反応生成物をアセトニトリル20mlに溶解して、この濾液から、アセトニトリルの除去、60℃,24時間の乾燥を経て、白色粉末である上記化学式(3−2)で表わされる硫酸カリウムテトラエチルアンモニウムを1.9gで得た(収率74%)。また、この白色粉末は、融点30℃を示した。なお、H−NMR測定を行った結果、前記実施例と同様に反応の進行が確認され、未反応の試薬などの不純物の存在は確認できなかった。
(実施例4−1)
2−メチルピロリン1.0gと硫酸水素ナトリウム1.0gを50mlの蒸留水中で氷浴しながら混合し、室温で24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水分を除去し、反応生成物を撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、60℃で24時間乾燥して、褐色粉末である上記化学式(4−1)で表わされる硫酸ナトリウム2−メチルピロリニウムを0.9gで得た(収率62%)。また、この褐色粉末は、ガラス転移温度を0℃に示した。
(実施例4−2)
2−メチルピロリン1.0gと硫酸水素カリウム1.0gを50mlの蒸留水中で氷浴しながら混合し、室温で24時間撹拌した後、減圧乾燥で余分な水分を除去し、反応生成物を撹拌している200mlのジエチルエーテル中に滴下した。生成した沈殿物を濾過により回収し、60℃で24時間乾燥して、褐色粉末である上記化学式(4−2)で表わされる硫酸カリウム2−メチルピロリニウムを1.0gで得た(収率65%)。また、この褐色粉末は、ガラス転移温度を2℃に示した。
次に、実施例に係る本発明のイオン性液体を用いて、電気化学デバイスとして2端子セルを作製した。この2端子セルを用いて、実施例に係る本発明のイオン性液体の電気化学的特性について評価を行った。イオン伝導度は、2端子交流インピーダンス法によって測定した。30℃におけるイオン伝導度についてlogσ(S/cm)の値で表3に示す。
表3の結果から明らかなように、実施例(1−0)乃至(1−10)、(2−1)、(2−2)、(3−1)、(3−2)のイオン性化合物は、高いイオン伝導性を有するものであることがわかる。このように、実施例に係る本発明のイオン性化合物は、イオンが良好に伝導するものであり、電気化学デバイス用電解質として十分なイオン伝導度を有していることが確認された。
以上のことから、非水系電解質を用いるリチウム一次電池、リチウム二次電池、リチウムイオン電池、非水系電気二重層キャパシタ等の、有機溶媒を必須とする非水電解液を用いる電気化学デバイスの、前記非水電解液に代え、または、加えて、本発明のイオン性液体を適用すると、前記電気化学デバイスの熱安定性や難燃性を大きく向上させることができる。
なお、上記したイオン伝導度測定結果からも明らかなように、非水系電気化学デバイスに限らず、水系の一次電池、二次電池、太陽電池、燃料電池、水系電気二重層キャパシタ等の電気化学デバイスにも広く用いることができるものであることは言うまでもない。
以上詳述したように、本発明に係るイオン性化合物を用いれば、高いイオン伝導性、難燃性、高い熱的安定性を有する電解質を得ることができる。さらに、これらの電解質を用いれば、優れた電気特性、難燃性、高い熱的安定性を有する電気化学デバイスを得ることができる。

Claims (5)

  1. 下記一般式(II)で表わされるイオン性化合物。

    [式中、Rは、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M はアルカリ金属イオンを示す。]
  2. 下記一般式(III)で表わされるイオン性化合物。

    [式中、R、R、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M はアルカリ金属イオンを示す。]
  3. 下記一般式(IV)で表わされるイオン性化合物。

    [式中、R、R10は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を示す。M はアルカリ金属イオンを示す。]
  4. 請求項1〜のいずれかに記載のイオン性化合物を含有する電解質。
  5. 請求項に記載の電解質を備える電気化学デバイス。
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