JP4986759B2 - センサ付車輪用軸受 - Google Patents
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Description
例えば、車輪用軸受に対してある方向の荷重が大きくなる場合、固定輪フランジ面とナックル面の間は、最初は荷重よりも静止摩擦力の方が大きいため滑らないが、ある大きさを超えると静止摩擦力に打ち勝って滑るようになる。その状態で荷重を小さくしていくと、やはり最初は静止摩擦力により滑らないが、ある大きさになると滑るようになる。その結果、この変形が生じる部分で荷重を推定しようとすると、出力信号に図13のようなヒステリシスが生じる。
また、特許文献2に開示の技術においても、L字型部材からなる歪み拡大機構のフランジ面に固定されている部位が、フランジ面とナックル面の摩擦(滑り)の影響を受けるため、同様の問題が生じる。
また、車輪用軸受に作用する上下方向の荷重Fz を検出する場合、荷重Fz に対する固定輪変形量が小さいため歪み量も小さく、上記した技術では検出感度が低く、荷重Fz を精度良く検出できない。
車輪のタイヤと路面間に荷重が作用すると、車輪用軸受の固定側部材(例えば外方部材)にも荷重が印加されて変形が生じる。ここでは、センサユニットにおける歪み発生部材の1つの接触固定部が、外方部材の外径面におけるアウトボード側列の転走面の周辺となる軸方向位置に固定されており、この軸方向位置はタイヤの接地面に加わった荷重が内方部材から転動体を介して伝達される部位であるため、比較的に変形量の大きい部位となる。一方、歪み発生部材の他の1つの接触固定部は、前記1つの接触固定部よりもさらにアウトボード側の軸方向位置に固定されており、この軸方向位置は先の軸方向位置に比べて変形量の小さい部位となる。その結果、外方部材の外径面の歪みが歪み発生部材に拡大して伝達され、その拡大された歪みがセンサで検出される。また、荷重の印加に伴い外方部材に生じる変形量は軸方向の各位置で異なるが、ここでは、センサユニットにおける歪み発生部材の2つの接触固定部を、外方部材の外径面に対して円周方向に同位相として固定しているので、歪み発生部材に歪みが集中しやすくなり、それだけ検出感度が向上する。また、センサユニットの歪み発生部材に切欠き部が設けられ、その切欠き部の周辺にセンサが設けられているので、外方部材の外径面から歪み発生部材に拡大されて伝達される歪みが切欠き部に集中しやすくなり、センサによる検出感度がさらに向上する。しかも、切欠き部は、歪み発生部材における2つの接触固定部の間の中央位置よりもアウトボード側に配置されているので、変形量の大きい軸方向位置に固定される接触固定部と切欠き部との距離が長くなり、モーメントが作用して切欠き部の周辺が変形し、切欠き部の周辺に歪みが集中することになり、さらに検出感度が向上する。上記したように、センサユニットは、ヒステリシスの主な原因となる外方部材フランジの突片に固定していないので、センサの出力信号に生じるヒステリシスが小さくなり、荷重を正確に検出することができる。これにより、ヒステリシスの影響を受けることなく車輪にかかる荷重を精度良く検出できる。
センサの出力信号により、タイヤと路面間の作用力を推定手段で推定すると、静止時や低速時を問わず車輪のタイヤと路面間の作用力を感度良く検出することができるタイヤと路面間の作用力だけでなく、車輪用軸受に作用する力(例えば予圧量)を推定手段で推定することもできる
車輪用軸受の回転中には、転走面におけるセンサユニットの近傍部位を通過する転動体の有無によって、センサユニットのセンサの出力信号の振幅に周期的な変化が生じる場合がある。そこで、検出信号における振幅の周期を推定手段で測定することにより、転動体の通過速度つまり車輪の回転数を検出することができる。このように、出力信号に変動が見られる場合は、出力信号の平均値や振幅により作用力を算出することができる。変動が見られない場合は、絶対値より作用力を算出することができる。
内方部材2は回転側部材となるものであって、車輪取付用のハブフランジ9aを有するハブ輪9と、このハブ輪9の軸部9bのインボード側端の外周に嵌合した内輪10とでなる。これらハブ輪9および内輪10に、前記各列の転走面4が形成されている。ハブ輪9のインボード側端の外周には段差を持って小径となる内輪嵌合面12が設けられ、この内輪嵌合面12に内輪10が嵌合している。ハブ輪9の中心には貫通孔11が設けられている。ハブフランジ9aには、周方向複数箇所にハブボルト(図示せず)の圧入孔15が設けられている。ハブ輪9のハブフランジ9aの根元部付近には、車輪および制動部品(図示せず)を案内する円筒状のパイロット部13がアウトボード側に突出している。
ここでは、センサユニット19における歪み発生部材20の1つの接触固定部20aが、外方部材1の外径面におけるアウトボード側列の転走面3の周辺となる軸方向位置に固定されており、この軸方向位置はタイヤの接地面に加わった荷重が内方部材2から転動体5を介して伝達される部位であるため、比較的に変形量の大きい部位となる。一方、歪み発生部材20の他の1つの接触固定部20aは、前記1つの接触固定部20aよりもさらにアウトボード側の軸方向位置に固定されており、この軸方向位置は先の軸方向位置に比べて変形量の小さい部位となる。その結果、外方部材1の外径面の歪みが歪み発生部材20に拡大して伝達され、その拡大された歪みがセンサ21で検出される。また、荷重の印加に伴い外方部材1に生じる変形量は軸方向の各位置で異なるが、ここでは、センサユニット19における歪み発生部材20の2つの接触固定部20aを、外方部材1の外径面に対して円周方向に同位相として固定しているので、歪み発生部材20に歪みが集中しやすくなり、それだけ検出感度が向上する。
このセンサ付車輪用軸受から得られた検出荷重を自動車の車両制御に使用することにより、自動車の安定走行に寄与できる。また、このセンサ付車輪用軸受を用いると、車両にコンパクトに荷重センサを設置でき、量産性に優れたものとでき、コスト低減を図ることができる。
・ センサユニット19の設置個数、設置場所や、接触固定部20a,センサ21,切 欠き部20bの数
・ センサユニット19の形状、固定方法(接着、溶接など)
1a…車体取付用フランジ
1aa…突片
2…内方部材
3,4…転走面
5…転動体
14…車体取付用のボルト孔
16…ナックル
19…センサユニット
20…歪み発生部材
20a…接触固定部
20b…切欠き部
21…センサ
25…推定手段
26…スペーサ
27…溝
Claims (13)
- 複列の転走面が内周に形成された外方部材と、上記転走面と対向する転走面が外周に形成された内方部材と、両部材の対向する転走面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、
上記外方部材および内方部材のうちの固定側部材の外径面に、この外径面に接触して固定される2つの接触固定部とこれら2つの接触固定部の間に位置する切欠き部とを有する歪み発生部材およびこの歪み発生部材に取付けられてこの歪み発生部材の歪みを検出するセンサを有する1つ以上のセンサユニットを設け、このセンサユニットの前記2つの接触固定部は互いに前記固定側部材の円周方向における同位相の位置に配置し、前記2つのうちの一つの接触固定部は前記複列の転走面のうちのアウトボード側の転走面の周辺となる軸方向位置に、他の一つの接触固定部は、前記一つの接触固定部よりもさらにアウトボード側に配置し、前記センサユニットの切欠き部は前記2つの接触固定部間の中央位置よりもアウトボード側に配置したことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。 - 請求項1において、前記センサユニットの切欠き部は、前記歪み発生部材の外面側から内面側に向けて更に切り欠いたことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項2において、前記センサユニットの切欠き部は、前記歪み発生部材の2つの接触固定部の並び方向に対して直交する幅方向の両側面から幅方向に向けて切り欠いたことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記センサユニットの切欠き部の幅寸法を2mm以下としたことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記センサユニットの歪み発生部材は、前記固定側部材に作用する外力、またはタイヤと路面間に作用する作用力として、想定される最大の力が印加された状態においても、塑性変形しないものとしたことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記センサユニットは、その歪み発生部材の切欠き部の周辺に前記センサを設け、前記歪み発生部材におけるセンサ設置面を含む所定面部の全面を平坦面としたことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項6において、前記センサは、前記歪み発生部材におけるセンサ設置面に絶縁層を印刷および焼成により形成し、前記絶縁層の上に電極および歪み測定用抵抗体を印刷および焼成により形成したことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項6または請求項7において、前記センサユニットの歪み発生部材は、スペーサを介して前記固定側部材の外径面に固定したことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項6または請求項7において、前記固定側部材の外径面における前記センサユニットの2つの接触固定部の固定位置の間に溝を設けたことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記固定側部材の外周に、ナックルに取付ける車体取付用のフランジが設けられ、このフランジの円周方向複数箇所にボルト孔が設けられ、前記フランジは各ボルト孔が設けられた円周方向部分が他の部分よりも外径側にへ突出した突片とされ、前記センサユニットは、隣合う前記突片の間の中央に配置したことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか1項において、前記センサユニット1の1つは、タイヤ接地面に対して外方部材の外径面の上面部に設けたことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項11のいずれか1項において、前記センサの出力信号により、車輪用軸受に作用する外力、またはタイヤと路面間の作用力を推定する推定手段を設けたことを特徴とするセイサ付車輪用軸受。
- 請求項12において、前記推定手段は、前記センサ信号の絶対値、および前記出力信号の平均値、および前記出力信号の振幅のうちの、少なくともいずれか一つにより、車輪用軸受に作用する外力、またはタイヤと路面間の作用力を推定するものとしたことを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
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