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JP4983172B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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JP4983172B2 JP2006247110A JP2006247110A JP4983172B2 JP 4983172 B2 JP4983172 B2 JP 4983172B2 JP 2006247110 A JP2006247110 A JP 2006247110A JP 2006247110 A JP2006247110 A JP 2006247110A JP 4983172 B2 JP4983172 B2 JP 4983172B2
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Description

本発明は、強誘電体メモリに好適な半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴い、大容量のデータを高速に処理又は保存する傾向が高まっている。このため、電子機器に使用される半導体装置の高集積化及び高性能化が要求されている。
そこで、半導体記憶装置に関しては、例えばDRAMの高集積化を実現するため、DRAMを構成する容量素子の容量絶縁膜として、従来の珪素酸化物又は珪素窒化物に代えて、強誘電体材料又は高誘電率材料を用いる技術が広く研究開発され始めている。
また、より低電圧で且つ高速での書き込み動作及び読み出し動作が可能な不揮発性RAMを実現するため、容量絶縁膜として、自発分極特性を有する強誘電体膜を用いる技術も盛んに研究開発されている。このような半導体記憶装置は、強誘電体メモリ(FeRAM)とよばれる。
強誘電体メモリは、強誘電体のヒステリシス特性を利用して情報を記憶する。強誘電体メモリには強誘電体キャパシタが備えられており、強誘電体キャパシタは、強誘電体膜が1対の電極間に容量誘電体膜として挟み込まれて構成されている。強誘電体膜は電極間の印加電圧に応じて分極を生じ、印加電圧が取り去されても自発分極を有する。また、印加電圧の極性を反転すれば、自発分極の極性も反転する。従って、この自発分極を検出すれば、情報を読み出すことができる。強誘電体メモリは、フラッシュメモリに比べて低電圧で動作し、省電力で高速の書き込みが可能である。そして、強誘電体メモリを備えたロジック混載チップ(SoC:System on Chip)のICカード等への使用が検討されている。
なお、強誘電体膜としては、PZT系材料の膜及びBi層状構造化合物の膜等が用いられる。PZT系の材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)そのもの、並びにPZT膜にLa、Ca、Sr及び/又はSiがドープされたもの等が挙げられる。Bi層状構造化合物としては、SrBi2Ta29(SBT、Y1)、及びSrBi2(Ta、Nb)29(SBTN、YZ)等が挙げられる。強誘電体膜は、下部電極膜上に、ゾルゲル法又はスパッタ法等によってアモルファス状態又は微結晶の状態で形成された後、熱処理によって結晶化されている。また、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により下部電極上に、結晶化した状態で形成されることもある。
近年、強誘電体メモリは、携帯電話等の携帯型情報処理装置に適用されつつある。このため、強誘電体メモリには、低電圧での動作が要求されている。そこで、大きなスイッチング電荷量が必要とされている。ところが、強誘電体膜には、非酸化雰囲気中における処理により容易に酸素欠損が生じ、スイッチング電荷量(反転電荷量)及びリーク電流値等の特性が劣化してしやすいという性質がある。また、強誘電体キャパシタを形成する際には、強誘電体膜に酸素欠損及びダメージ等が生じやすい。このため、これらを回復させるために、酸素雰囲気中での熱処理(回復アニール)を複数回行っている。そこで、上部電極の材料として、Pt等の酸素雰囲気中でも酸化しにくい金属、並びにIrOX及びRuOX等の導電性酸化物が用いられている。
その一方で、強誘電体メモリにも、微細化の要求があり、多層配線構造が採用されつつある。しかし、多層配線構造を採用する場合、還元雰囲気又は非酸化雰囲気での処理が必要とされる。例えば、多層配線構造を採用する場合には、水素を含む還元雰囲気中で層間絶縁膜を形成することがある。従って、強誘電体キャパシタを形成する際に回復アニールを行っていても、その後に強誘電体膜の特性が劣化することがある。特に、上部電極の材料としてPt、Irが用いられている場合に顕著である。これは、Ptには触媒作用があり、Ptを含む上部電極まで拡散してきた水素が活性化されて、その影響により強誘電体膜が還元されるからである。そして、強誘電体膜が還元されると、強誘電体キャパシタの特性は大きく劣化してしまう。このような特性の劣化は、強誘電体キャパシタが微細化され、強誘電体キャパシタ中のキャパシタ絶縁膜が微細化されるに連れて、顕著になってきている。
そこで、導電性酸化物の採用が考えられるが、従来使用されている導電性酸化物では、還元を抑制することは可能となるものの、他の問題が生じてしまう。スタック型の強誘電体キャパシタでは、上部電極上に接続プラグが形成されるが、その下地膜(Ti膜及び/又はTiN膜等)が導電性酸化物に含まれる酸素の影響により酸化してしまうのである。このような酸化が生じると、上部電極と接続プラグとの間のコンタクト抵抗が増加してしまう。
このように、従来の技術では、上部電極にPt等を用いた場合には強誘電体膜の還元という問題が生じ、導電性酸化物を用いた場合にはコンタクト抵抗が上昇するという問題が生じている。これらの問題は、特許文献1〜6に記載されている技術においても解決されていない。
特開平11−195768号公報 特許第3661850号公報 特開2000−91539号公報 特開2000−173999号公報 特許第3299909号公報 特開2005−93605号公報
本発明は、良好な特性を確保しながら、高い信頼性を得ることができる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本願発明者は、特許文献2に記載の技術について検証したところ、酸化度が低い第1導電性酸化膜上に形成する、酸化度が高く結晶化している第2導電性酸化膜を厚くすると、その表面において、結晶が異常に成長しやすくなることを見出した。特に、高温で形成した場合、厚さを150nm以上とすると、図5に示すように、異常成長が顕著であった。図5は、第2導電性酸化膜に生じた異常成長を示す顕微鏡写真である。
そこで、第2導電性酸化膜の形成に当たり、低温下でアモルファス状の導電性酸化膜を形成した後、パワを変化させ、且つ基板温度を上昇させながら、導電性酸化膜を連続形成したところ、異常酸化を防止することができた。このような第2導電性酸化膜の最下部はアモルファス状であり、最上部は結晶化していた。また、最上部の酸化度は最下部の酸化度よりも低くなっていた。
但し、異常酸化を防止することができても、上述のように、グルー膜の酸化の問題が残っている。また、接続プラグとしてWプラグを形成する場合、高温下で、水素を含んだ還元雰囲気中でW膜を形成する必要がある。この時、グルー膜(TiN膜)が存在するため、水素は第2導電性酸化膜までは拡散できないが、過剰に水素が供給されている場合には、水素が第2導電性酸化膜まで到達することがある。この結果、第2導電性酸化膜(例えば、IrOX膜)が還元され、体積収縮を起こし、グルー膜と第2導電性酸化膜との間に空隙ができてしまう。このような理由からも、コンタクト抵抗が上昇することがある。
コンタクト抵抗を下げるためであれば、Ir膜等の貴金属膜を第2導電性酸化膜上に形成すればよいが、上述のように、その触媒作用によって強誘電体膜が劣化することがある。更に、貴金属膜の触媒作用によって第2導電性酸化膜が還元されることもある。これらのために、強誘電体キャパシタのスイッチング電荷量が、多層配線を形成した後の方が形成前よりも低くなってしまう。つまり、工程劣化が生じてしまう。
本願発明者が透過型電子顕微鏡(TEM)を用いた観察を行ったところ、上述のような工程劣化が生じた場合、図6に示すように、第2導電性酸化膜(IrO2膜)に多くの空孔が生じていることが判明した。空孔の発生原因としては、次のようなことが考えられる。第1に、配線及び層間絶縁膜等の形成の際に加熱されるため、第2導電性酸化膜中のアモルファス状の部分が結晶化し、このときに、酸素欠損等が生じ、空孔が生じる。第2に、貴金属膜の触媒作用によって第2導電性酸化膜が還元され、空孔が発生する。
そして、この空孔の存在により、水素が侵入しやすくなったり、剥がれが生じやすくなったりしていると考えられる。このため、空孔の発生を抑制できれば、特性を向上することができると考えられる。
そして、本願発明者は、これらの知見に基づき鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
本願発明に係る半導体装置には、基板の上方に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された強誘電体膜と、前記強誘電体膜上に形成された上部電極と、が設けられている。そして、前記上部電極に、前記強誘電体膜上に形成された第1の導電性貴金属酸化膜と、前記第1の導電性貴金属酸化膜上に形成され、前記第1の導電性貴金属酸化膜よりも酸化度が高い第2の導電性貴金属酸化膜と、前記第2の導電性貴金属膜上に形成された導電性金属化合物膜と、前記導電性金属化合物膜の上方に形成された貴金属膜と、前記導電性金属化合物膜と前記貴金属膜との間に形成された第3の導電性貴金属酸化膜と、が設けられている。
本願発明に係る半導体装置の製造方法では、基板の上方に下部電極を形成し、その後、前記下部電極上に強誘電体膜を形成する。次に、前記強誘電体膜上に上部電極を形成する。前記上部電極を形成する際に、前記強誘電体膜上に第1の導電性貴金属酸化膜を形成し、その後、前記第1の導電性貴金属酸化膜上に、前記第1の導電性貴金属酸化膜よりも酸化度が高い第2の導電性貴金属酸化膜を形成する。続いて、前記第2の導電性貴金属膜上に導電性金属化合物膜を形成する。前記導電性金属化合物膜上に第3の導電性貴金属酸化膜を形成し、前記第3の導電性貴金属酸化膜の上方に貴金属膜を形成する。
本発明によれば、酸化度が第1の導電性貴金属酸化膜よりも高い第2の導電性貴金属酸化膜及び導電性金属化合物膜が用いられているため、水素の拡散を抑制することができる。また、導電性金属化合物膜が第2の導電性貴金属酸化膜上に形成されているため、第2の導電性貴金属酸化膜を異常酸化が生じるほど厚くする必要がない。従って、工程劣化が抑制され、高い特性を確保することができる。この結果、高い信頼性を得ることもできる。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。但し、ここでは、便宜上、強誘電体メモリの各メモリセルの断面構造については、その製造方法と共に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1A乃至図1Qは、本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を工程順に示す断面図である。
第1の実施形態では、先ず、図1Aに示すように、n型又はp型のシリコン基板1の表面に、トランジスタの活性領域を画定するSTI(Shallow Trench Isolation)用の溝を形成し、その中に酸化シリコン等の絶縁膜を埋め込むことにより、素子分離絶縁膜2を形成する。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により素子分離絶縁膜を形成してもよい。
次いで、活性領域にp型不純物を導入することにより、pウェル3を形成する。次に、活性領域の表面を熱酸化することにより、ゲート絶縁膜4を形成する。続いて、シリコン基板1の上側全面に、非晶質又は多結晶のシリコン膜を形成し、これをフォトリソグラフィ技術によりパターニングすることにより、ゲート電極5を形成する。このとき、pウェル3上に、2つのゲート電極5を互いに平行に配置する。これらのゲート電極5は、メモリのワード線の一部として機能する。
次いで、ゲート電極5をマスクとして用いて、n型不純物の導入(イオン注入)を行うことにより、エクステンション層6をゲート電極5の両脇に形成する。その後、シリコン基板1の上側全面に絶縁膜を形成し、これをエッチバックすることにより、ゲート電極5の横に絶縁性のサイドウォール8を形成する。絶縁膜としては、例えばシリコン酸化膜をCVD法により形成する。
続いて、サイドウォール8及びゲート電極5をマスクとして用いて、n型不純物の導入(イオン注入)を行うことにより、不純物拡散層7をゲート電極5の両脇に形成する。2組のエクステンション層6及び不純物拡散層7から、MOSトランジスタのソース及びドレインが構成される。
次に、シリコン基板1の上側全面に、スパッタ法によりコバルト層等の高融点金属層を形成し、この高融点金属層を加熱してシリコンと反応させる。この結果、ゲート電極5上に高融点金属のシリサイド層9が形成され、不純物拡散層7上に高融点金属のシリサイド層10が形成される。そして、素子分離絶縁膜2上等にある未反応のる高融点金属層をウェットエッチングにより除去する。
次に、例えば、プラズマCVD法により厚さが約200nmのシリコン酸窒化膜11をシリコン基板1の上側全面に形成する。次いで、シリコン酸窒化膜11上に、例えば、原料ガスとしてTEOSガスを用いたプラズマCVD法により、厚さが約1000nmのシリコン酸化膜12を形成する。その後、シリコン酸化膜12の上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨して平坦化する。この平坦化では、シリコン酸化膜12の厚さを、シリコン基板1の上面上から約700nmとする。
次に、フォトリソグラフィ技術によりシリコン酸化膜12及びシリコン酸窒化膜11をパターニングすることにより、シリサイド層10を露出するコンタクトホールを形成する。コンタクトホールの直径は、例えば0.25μmとする。次いで、コンタクトホールの底部及び側部に、厚さが約30nmのTi膜及び厚さが約20nmのTiN膜を順次形成することにより、グルー膜(密着膜)13を形成する。その後、コンタクトホール内及びシリコン酸化膜12上にタングステン膜(W膜)14を形成する。W膜14の厚さは、シリコン酸化膜12の上面から約300nmとする。続いて、CMPを行うことにより、コンタクトホール内のみにグルー膜13及びW膜14を残す。これらからコンタクトプラグが構成される。このCMPでは、オーバー研磨を行うことにより、シリコン酸化膜12上のグルー膜13及びW膜14を完全に除去する。
次に、例えば、プラズマCVD法により厚さが約130nmのシリコン酸窒化膜15を酸化防止膜としてシリコン酸化膜12及びコンタクトプラグ上に形成する。更に、シリコン酸窒化膜15上に、例えば、原料ガスとしてTEOSガスを用いたたプラズマCVD法により、厚さが約300nmのシリコン酸化膜16を形成する。なお、酸化防止膜として、シリコン酸窒化膜15の代わりに、シリコン窒化膜又はアルミニウム酸化膜を形成してもよい。
次いで、図1Bに示すように、フォトリソグラフィ技術によりシリコン酸化膜16及びシリコン酸窒化膜15をパターニングすることにより、シリサイド層10を露出するコンタクトホールを形成する。コンタクトホールの直径は、例えば0.25μmとする。次いで、コンタクトホールの底部及び側部に、厚さが約30nmのTi膜及び厚さが約20nmのTiN膜を順次形成することにより、グルー膜(密着膜)17を形成する。その後、コンタクトホール内及びシリコン酸化膜16上にタングステン膜(W膜)18を形成する。W膜18の厚さは、シリコン酸化膜16の上面から約300nmとする。続いて、CMPを行うことにより、コンタクトホール内のみにグルー膜17及びW膜18を残す。これらからコンタクトプラグが構成される。なお、このCMPでは、オーバー研磨を行うことにより、シリコン酸化膜16上のグルー膜17及びW膜18を完全に除去する。
次に、シリコン酸化膜16の表面に対してNH3プラズマ処理を行うことにより、シリコン酸化膜16の表面の酸素原子にNH基を結合させる。このプラズマ処理では、例えば、シリコン基板1から約9mm(350mils)離間した位置に対向電極が設けられた平行平板型のプラズマ処理装置を使用する。そして、シリコン基板1の設定温度を400℃とし、チャンバ内圧力を266Pa(2Torr)とした状態で、チャンバ内にアンモニアガスを350sccmの流量で供給する。また、シリコン基板1側に13.56MHzの高周波を100Wのパワで供給すると共に、対向電極に350kHzの高周波を55Wのパワで供給し、これらを60秒間継続する。
次いで、シリコン酸化膜16及びコンタクトプラグ上に厚さが約20nmのTi膜を形成する。このTi膜の形成では、例えば、シリコン基板1から約60mm離間した位置にターゲットが設けられたスパッタリング装置を使用する。そして、シリコン基板1の設定温度を20℃とし、チャンバ内圧力を0.15Paとし、チャンバ内の雰囲気をAr雰囲気とした状態で、2.6kWのスパッタDCパワを5秒間供給する。本実施形態では、Ti膜の形成前に、シリコン酸化膜16の表面にNH3プラズマ処理を行っているので、その上に堆積したTi原子は酸素原子に捕獲されることなく、シリコン酸化膜16の表面を自在に移動することができる。この結果、Ti膜は自己組織化され、その表面が(002)面に強く配向したものとなる。その後、窒素雰囲気中で650℃、60秒間のRTA(Rapid Thermal Annealing)を行うことにより、図1Cに示すように、Ti膜を、その表面が(111)面に強く配向したTiN膜21とする。
続いて、TiN膜21上に、例えば反応性スパッタ法により厚さが約100nmのTiAlN膜22を酸素拡散バリア膜として形成する。このとき、例えば、Ti及びAlを合金化したターゲットを使用する。また、シリコン基板1の設定温度を400℃とし、チャンバ内圧力を253.3Paとし、チャンバ内に、Arを40sccmの流量で供給すると共に、N2を10sccmの流量で供給する。また、スパッタパワは、例えば1.0kWとする。
次に、TiAlN22上に、例えばスパッタ法により厚さが約100nmのIr膜23を貴金属膜として形成する。このとき、シリコン基板1の設定温度を500℃とし、チャンバ内圧力を0.11Paとし、チャンバ内雰囲気をAr雰囲気とする。また、スパッタパワは、例えば0.5kWとする。なお、Ir膜23の代わりに、白金族に属する金属の膜又はその導電性酸化膜を形成してもよい。即ち、Pt酸化膜、Ir酸化膜等を形成してもよい。また、SRO膜(SrRuO3膜)又はLSCO膜(LaSrCoO3膜)等を形成してもよい。更に、これらの積層膜を用いてもよい。
次いで、Ar雰囲気中で650℃以上、60秒間のRTAを行う。この結果、Ir膜23、TiAlN膜22及びTiN膜21間の密着性が向上すると共に、Pt膜23の結晶性が向上する。
次に、図1Eに示すように、Ir膜23上に、例えば2層構造のPZT膜24を形成する。
第1層目の形成では、例えばMOCVD法を採用し、その厚さを約100nmとする。このとき、Pbの原料としてPb(C111922を用いる。Pb(C111922はPb(DPM)2と表記されることがある。また、Zrの原料としてZr(C91524を用いる。Zr(C91524はZr(DMHD)4と表記されることがある。また、Tiの原料としてTi(C37O)2(C111922を用いる。Ti(C37O)2(C111922はTi(O−iOr)2(DPM)2と表記されることがある。そして、これらをTHF溶媒中にいずれも0.3mol/リットルの濃度で溶解し、3種類の液体原料とする。そして、これらの液体原料を、MOCVD装置の気化器に、流量が0.474ml/分のTHF溶媒と共に、それぞれ0.326ml/分、0.200ml/分、0.200ml/分の流量で供給し、気化させる。このようにして、Pb、Zr及びTiの原料ガスが得られる。
更に、MOCVDチャンバ内の圧力を665Pa(5Torr)とし、シリコン基板1の設定温度を620℃とし、Pb、Zr及びTiの原料ガスを、MOCVDチャンバ内に、例えば620秒間供給する。
第2層目の形成では、例えばスパッタ法を採用し、その厚さを1nm〜30nm(例えば20nm)とする。この場合、第2層目のPZT膜はアモルファス状態となる。MOCVD法を採用してもよく、その場合には、第1層目と同様に、Pbの原料としてPb(DPM)2を用い、Zrの原料としてZr(DMHD)4を用い、Tiの原料としてTi(O−iPr)2(DPM)2を用いる。
次いで、図1Eに示すように、PZT膜24上に、例えばスパッタ法により厚さが50nmのIrOX膜25を、第1の導電性貴金属酸化膜として形成する。xの値は、2未満とする。即ち、不飽和のイリジウム酸化膜を形成する。また、IrOX膜25として、結晶化したものを形成する。このとき、シリコン基板1の設定温度を300℃とし、チャンバ内に、Arを140sccmの流量で供給すると共に、O2を60sccmの流量で供給する。また、スパッタパワは、例えば1kW〜2kW程度とする。なお、IrOX膜25の代わりに、Ru、Rh、Re、Os又はPdの酸化膜を形成してもよい。また、これらを積層したものを用いてもよい。
次に、チャンバ内に、O2を20sccmの流量で供給すると共に、Arを2000scmの流量で供給しながら、725℃、60秒間のRTAを行うことにより、PZT膜24を完全に結晶化させる。また、このRTAにより、IrOX膜25のプラズマダメージが回復され、PZT膜24中の酸素欠損が補償される。
その後、IrOX膜25上に、例えばスパッタ法により厚さが50nm〜100nmのIrOY膜26を、第2の導電性貴金属酸化膜として形成する。チャンバ内雰囲気をAr及びO2の混合雰囲気とし、チャンバ内圧力を0.8Paとし、スパッタパワを1.0kWとした場合、20秒間程度で、IrOY膜26の厚さは50nm程度となる。なお、IrOYの組成はIrOXの組成よりもIrO2の化学量論組成に近い組成(X<Y≦2)とする。これは、このような組成とすることにより、水素に対する触媒作用が抑えられ、PZT膜24が水素ラジカルにより還元されるという問題が抑制され、強誘電体キャパシタの水素耐性が向上するからである。なお、IrOY膜26の代わりに、Ru、Rh、Re、Os又はPdの酸化膜を形成してもよい。また、これらを積層したものを用いてもよい。また、第1の導電性貴金属酸化膜と第2の導電性貴金属酸化膜との間で、それらを構成する物質が相違していてもよい。
なお、IrOY膜26の厚さは100nm以下とすることが好ましい。これは、IrOY膜26の厚さが100nmを超える場合、その形成時に、図5に示すような異常酸化が生じる虞があるからである。
IrOY膜26の形成後に、チャンバ内に、O2を20sccmの流量で供給すると共に、Arを2000scmの流量で供給しながら、700℃、60秒間のRTAを行うことにより、IrOY膜26を完全に結晶化させると共に、IrOX膜25とIrOY膜26との密着性を向上させる。また、このRTAにより、IrOY膜26を構成する結晶の構造は、正方晶系に属する面心立方構造になる。また、結晶の形状は、チル晶又は柱状晶となる。そして、IrOY膜26の性質が安定する。本実施形態では、このように、アモルファス状態のIrOY膜26を形成し、その直後に酸素を含む雰囲気中で熱処理を行うことにより、IrOY膜26を結晶化させるため、酸素欠損が部分的に補償され、図6に示すような空孔が発生しにくい。
次いで、図1Fに示すように、IrOY膜26上に、例えばスパッタ法により厚さが20nm程度でアモルファス状態のSrXRuY3膜(SRO膜)27を、導電性金属化合物膜として形成する。このとき、シリコン基板1の温度は室温とし、チャンバ内にArを100sccmの流量で供給すると共に、O2を10sccmの流量で供給する。また、スパッタパワは、例えば1kWとする。
その後、N2又はAr等の不活性ガスとO2との混合雰囲気中、又は希ガス雰囲気中において、500℃〜700℃(例えば約650℃)のアニールを行うことにより、SRO膜27を結晶化させる。更に、SRO膜27に対して、約5時間の酸素アニールを約400℃で行う。この酸素アニールは、N2又はAr等の非還元性雰囲気中又は酸化性雰囲気中で行う。特に、O2ガスを含有する雰囲気中で行うことが好ましい。また、この酸素アニールに当たっては、H2等の還元性ガスが混入しないようにする。
次に、SRO膜27上に、例えばスパッタ法により厚さが50nm〜100nmのIr膜28(金属膜)を、水素の拡散の抑制、導電性の向上及び工程劣化の抑制を目的として形成する。このとき、チャンバ内雰囲気をAr雰囲気(Ar流量:100sccm〜200sccm)とし、チャンバ内圧力を1Paとし、スパッタパワを1.0kWとする。なお、Ir膜28を形成する際のシリコン基板1の設定温度は特に限定されないが、Ir膜28内の残留応力を低減するために、350℃〜450℃とすることが好ましい。また、SRO膜27は還元されやすいため、SRO膜27の形成、その後の酸化アニール及びIr膜28の形成を、真空中で連続して実行することが好ましい。更に、Ir膜28を形成した後にも、N2又はAr等の不活性ガスとO2との混合雰囲気中、又は希ガス雰囲気中において、500℃〜700℃(例えば約650℃)のアニールを行うことが好ましい。なお、Ir膜28の代わりに、Pt膜、Ru膜、Rh膜又はPd膜等の貴金属膜を形成してもよい。また、TiNi膜、TiAl膜又はTaAl膜等の合金膜を形成してもよい。
その後、背面洗浄を行う。続いて、図1Gに示すように、Ir膜28上に窒化チタン膜(TiN膜)31及びシリコン酸化膜32を順次形成する。TiN膜31は、例えばスパッタ法により形成する。シリコン酸化膜32は、例えばTEOSガスを用いたCVD法により形成する。
次いで、図1Hに示すように、シリコン酸化膜32を島状にパターニングする。
次に、図1Iに示すように、シリコン酸化膜32をマスクとして用いて、TiN膜31をエッチングする。この結果、島状のTiN膜31及びシリコン酸化膜32からなるハードマスクが形成される。
次に、TiN膜31及びシリコン酸化膜32をマスクとして用いて、HBr、O2、Ar、及びC48の混合ガスをエッチングガスとするプラズマエッチングを、Ir膜28、SRO膜27、IrOY膜26、IrOX膜25、PZT膜24及びIr膜23に対して行う。この結果、上部電極33が形成される。
続いて、図1Jに示すように、ドライエッチング又はウェットエッチによりシリコン酸化膜32を除去する。
次に、図1Kに示すように、Ir膜28等をマスクとして用いて、ドライエッチングを行うことにより、TiAlN膜22及びTiN膜21をパターニングする。本実施形態では、Ir膜23、TiAlN膜22及びTiN膜21から下部電極30が構成される。但し、Ir膜23のみを下部電極とみなすことも可能である。また、下部電極30には、Pt、Ir、Ru、Rh、Re、Os及びPdを含有する導電膜(酸化物導電膜を含む)が含まれていてもよい。
次いで、図1Lに示すように、強誘電体キャパシタを覆う保護膜35をシリコン酸化膜16上に形成する。保護膜35としては、例えばスパッタ法により厚さが約20nmのアルミニウム酸化膜を形成する。
その後、図1Mに示すように、誘電体膜キャパシタのダメージを回復させるために、酸素含有雰囲気中で回復アニールを行う。この回復アニールの条件は特に限定されないが、例えばシリコン基板1の設定温度を550℃〜700℃とする。特に、本実施形態のように、強誘電体膜としてPZT膜24が形成されている場合には、酸素雰囲気中で650℃、60分間の回復アニールを行う。
その後、図1Nに示すように、保護膜35上に新たな保護膜36を形成する。保護膜36としては、例えばCVD法により厚さが約20nmのアルミニウム酸化膜を形成する。
次に、図1Oに示すように、保護膜36上に、例えばプラズマTEOSCVD法により厚さが約1500nmのシリコン酸化物37を層間絶縁膜として形成する。このとき、原料ガスとして、例えば、TEOSガス、酸素ガス及びヘリウムガスからなる混合ガスを用いる。その後、シリコン酸化物37の表面を、例えばCMP法により平坦化する。なお、層間絶縁膜として、例えば、絶縁性を有する無機膜等を形成してもよい。
続いて、N2Oガス又はN2ガス等を用いて発生させたプラズマ雰囲気中で、熱処理を行う。この結果、シリコン酸化物37中の水分が除去されると共に、シリコン酸化物37の膜質が変化し、シリコン酸化物37中に水分が入りにくくなる。
その後、シリコン酸化物37上に、例えばスパッタ法又はCVD法により、保護膜(バリア膜)38を形成する。保護膜38としては、例えば厚さが20nm〜100nmのアルミニウム酸化膜を形成する。平坦化されたシリコン酸化物37上に保護膜38が形成されるため、保護膜38も平坦となる。
次に、保護膜38上に、例えばプラズマTEOSCVD法により厚さが300nm〜500nmのシリコン酸化物39を層間絶縁膜として形成する。その後、シリコン酸化物39の表面を、例えばCMP法により平坦化する。なお、層間絶縁膜として、シリコン酸窒化膜又はシリコン窒化膜等を形成してもよい。
次いで、図1Pに示すように、フォトリソグラフィ技術により、シリコン酸化膜39、保護膜38及びシリコン酸化膜37をパターニングすることにより、上部電極33を露出するコンタクトホールを形成する。また、フォトリソグラフィ技術により、シリコン酸化膜39、保護膜38、シリコン酸化膜37、保護膜36、保護膜35、シリコン酸化膜16及びシリコン酸窒化膜15をパターニングすることにより、グルー膜13及びW膜14からなるコンタクトプラグを露出するコンタクトホールを形成する。コンタクトホールの直径は、例えば0.25μmとする。その後、550℃の酸素雰囲気中で熱処理を行うことにより、コンタクトホールの形成の際にPZT膜24に生じた酸素欠損を回復させる。
次いで、コンタクトホールの底部及び側部に、厚さが約30nmのTi膜及び厚さが約20nmのTiN膜を順次形成することにより、グルー膜(密着膜)40を形成する。このとき、例えば、Ti膜をスパッタ法により形成し、その上にTiN膜をMOCVD法により形成する。但し、TiN膜をMOCVD法により形成する場合には、TiN膜から炭素を除去するために、窒素及び水素の混合ガスのプラズマ中での処理が必要とされる。本実施形態では、上部電極33の最表面がIr膜28となっているため、このプラズマ処理が行われても、上部電極33は還元されない。また、グルー膜40として、TiN膜のみを形成してもよい。
その後、コンタクトホール内及びシリコン酸化膜39上にタングステン膜(W膜)41を形成する。W膜41の厚さは、シリコン酸化膜39の上面から約300nmとする。続いて、CMPを行うことにより、コンタクトホール内のみにグルー膜40及びW膜41を残す。これらからコンタクトプラグが構成される。なお、このCMPでは、オーバー研磨を行うことにより、シリコン酸化膜39上のグルー膜40及びW膜41を完全に除去する。
続いて、シリコン酸化膜39及びコンタクトプラグ上に、Ti膜42、TiN膜43、AlCu膜44、TiN膜45及びTi膜46からなる配線を形成する。配線の形成に当たっては、例えばスパッタ法により、厚さが60nmのTi膜、厚さが30nmのTiN膜、厚さが360nmのAlCu膜、厚さが5nmのTi膜、及び厚さが70nmのTiN膜を順次形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて、これらをパターニングする。
その後、更に、層間絶縁膜の形成、コンタクトプラグの形成及び下から第2層目以降の配線の形成等を行う。そして、例えばTEOS酸化膜及びSiN膜からなるカバー膜を形成して強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリを完成させる。
このような第1の実施形態では、SRO膜27がIrOY膜26上に形成されているため、酸化度が高いIrOY膜26を異常成長が生じるほど厚く形成しなくても、PZT膜24への水素の侵入を抑制することができる。この効果は、SRO膜27上にIr膜28等の貴金属膜が形成されていても損なわれることはない。従って、シリコン酸化膜37の形成時等に水素が触媒作用によって活性化されても、PZT膜24は還元されにくい。更に、SRO膜27によって水素の拡散が抑制されるため、IrOY膜26における空孔の発生も抑制される。つまり、従来生じている工程劣化が抑制される。このため、優れた特性、例えばスイッチング電荷量を確保して高い信頼性を得ることができる。
また、上部電極33の最下層に酸化度が低いIrOX膜25が位置しているため、上部電極33とPZT膜24との間の界面も良好である。また、上部電極33の最上層にIr膜28が位置しているため、その上に形成されるグルー膜40の酸化及びこれに伴うコンタクト抵抗の上昇も生じない。
なお、SRO膜(SrXRuY3膜)27の組成に関し、「y≒2−x」の関係が成り立つことが好ましい。また、Xの値は、0.9〜1.1であることが好ましい。十分に水素の拡散を抑制するという効果を安定して得るためである。更に、SRO膜の厚さは5nm〜100nmであることが好ましい。SRO膜27の厚さが5nm未満であると、十分な効果が得られない虞がある。一方、SRO膜27の厚さが100nmを超えると、加工しにくくなると共に、表面モフォロジ(凹凸)が発生しやすくなる。
また、SRO膜27の代わりに、2種以上の金属元素を含む導電性金属化合物膜として、LSCO(La1-XSrXCoO3)膜、YBCO(YBaCuO3)膜、TiAlN膜又はTaAlN膜等を形成してもよい。但し、その結晶構造は、IrOY膜26のものと異なることが好ましい。これは、水素の拡散を抑えて工程劣化を抑制するためである。例えば層状ペロブスカイト構造のものを用いることができる。
また、導電性金属化合物膜の形成方法はスパッタ法に限定されず、ゾルゲル法又は化学気相成長法(CVD)等を用いてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2A乃至図2Cは、本発明の第2の実施形態に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を工程順に示す断面図である。
第2の実施形態では、先ず、第1の実施形態と同様に、シリコン酸化膜16の表面に対するNH3プラズマ処理までの処理を行う。但し、グルー膜17及びW膜18からなるコンタクトプラグの形成に当たっては、図2Aに示すように、コンタクトプラグの表面にリセス50が形成されることがある。リセス50の深さは、例えば20nm〜50nm程度である。
このようなリセス50が存在したままで第1の実施形態と同様の処理を行うと、TiN膜21等の表面に、リセス50を反映した凹部が形成され、PZT膜24の配向が低下してしまう。そこで、第2の実施形態では、図2Bに示すように、シリコン酸化膜16及びコンタクトプラグ上に厚さが約100nmのTi膜51を形成する。このTi膜51の形成では、例えば、シリコン基板1から約60mm離間した位置にターゲットが設けられたスパッタリング装置を使用する。そして、シリコン基板1の設定温度を20℃とし、チャンバ内圧力を0.15Paとし、チャンバ内の雰囲気をAr雰囲気とした状態で、2.6kWのスパッタDCパワを35秒間供給する。本実施形態でも、Ti膜51の形成前に、シリコン酸化膜16の表面にNH3プラズマ処理を行っているので、その上に堆積したTi原子は酸素原子に捕獲されることなく、シリコン酸化膜16の表面を自在に移動することができる。この結果、Ti膜51は自己組織化され、その表面が(002)面に強く配向したものとなる。
その後、例えばCMP法によりTi膜51の表面を平坦化する。平坦化後のTi膜51の厚さは、例えばシリコン酸化膜16の表面から50nm〜100nmとする。この厚さの制御は、例えば時間制御により行う。
続いて、Ti膜51の表面をNH3プラズマにさらす。Ti膜51の表面の結晶には、平坦化処理によって歪が生じているが、このプラズマ処理により、歪が緩和される。このため、その上に形成される膜の結晶性の低下を未然に回避することができる。
次に、Ti膜51上に、厚さが約20nmのTi膜を形成する。次いで、第1の実施形態と同様に、窒素雰囲気中で650℃、60秒間のRTAを行うことにより、図2Cに示すように、Ti膜を、その表面が(111)面に強く配向したTiN膜21とする。
その後、第1の実施形態と同様に、TiAlN膜22の形成以降の処理を行う。
このような第2の実施形態によれば、リセス50が形成された場合であっても、良好な特性の強誘電体キャパシタを得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図3A及び図3Bは、本発明の第3の実施形態に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を工程順に示す断面図である。
第3の実施形態では、先ず、第2の実施形態と同様に、Ti膜51の形成までの処理を行う。その後、図3Aに示すように、例えばCMP法により、シリコン酸化膜16の表面が露出するまでTi膜51の表面を平坦化する。つまり、第2の実施形態とは異なり、シリコン酸化膜16上のTi膜51を完全に除去する。
続いて、第2の実施形態と同様に、Ti膜51の表面をNH3プラズマにさらす。Ti膜51の表面の結晶には、平坦化処理によって歪が生じているが、このプラズマ処理により、歪が緩和される。このため、その上に形成される膜の結晶性の低下を未然に回避することができる。
次に、Ti膜51上に、厚さが約20nmのTi膜を形成する。次いで、第1及び第2の実施形態と同様に、窒素雰囲気中で650℃、60秒間のRTAを行うことにより、図3Bに示すように、Ti膜を、その表面が(111)面に強く配向したTiN膜21とする。
その後、第1及び第2の実施形態と同様に、TiAlN膜22の形成以降の処理を行う。
このような第3の実施形態によっても、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図4A乃至図4Cは、本発明の第4の実施形態に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を工程順に示す断面図である。
第4の実施形態では、先ず、図4Aに示すように、第1の実施形態と同様に、グルー膜13及びW膜14からなるコンタクトプラグの形成までの処理を行う。
次に、シリコン酸化膜12の表面に対してNH3プラズマ処理を行うことにより、シリコン酸化膜12の表面の酸素原子にNH基を結合させる。このプラズマ処理では、例えば、シリコン基板1から約9mm(350mils)離間した位置に対向電極が設けられた平行平板型のプラズマ処理装置を使用する。そして、シリコン基板1の設定温度を400℃とし、チャンバ内圧力を266Pa(2Torr)とした状態で、チャンバ内にアンモニアガスを350sccmの流量で供給する。また、シリコン基板1側に13.56MHzの高周波を100Wのパワで供給すると共に、対向電極に350kHzの高周波を55Wのパワで供給し、これらを60秒間継続する。
次いで、図4Bに示すように、TiN膜21をシリコン酸化膜12及びコンタクトプラグ上に形成する。TiN膜21の形成方法は、第1の実施形態と同様である。その後、TiAlN膜22の形成から保護膜36の形成までの処理を行う。
その後、図4Cに示すように、第1の実施形態と同様にして、シリコン酸化膜37の形成及び平坦化を行う。次に、2つのMOSトランジスタに共有されているシリサイド層10まで到達するコンタクトホールを、シリコン酸化膜37、保護膜36、保護膜35、シリコン酸化膜12及びシリコン酸窒化膜11に形成する。そして、このコンタクトホール内に、グルー膜40及びW膜41からなるコンタクトプラグを形成する。更に、コンタクトプラグを酸化防止膜(図示せず)等により覆った状態で、上部電極33を露出する孔を形成する。
続いて、シリコン酸化膜37上、コンタクトプラグ上及び孔内に、Ti膜42、TiN膜43、AlCu膜44、TiN膜45及びTi膜46からなる配線及びパッドを形成する。配線及びパッドの形成に当たっては、例えばスパッタ法により、厚さが60nmのTi膜、厚さが30nmのTiN膜、厚さが360nmのAlCu膜、厚さが5nmのTi膜、及び厚さが70nmのTiN膜を順次形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて、これらをパターニングする。
その後、更に、層間絶縁膜の形成、コンタクトプラグの形成及び下から第2層目以降の配線の形成等を行う。そして、例えばTEOS酸化膜及びSiN膜からなるカバー膜を形成して強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリを完成させる。
このような第4の実施形態によれば、第1の実施形態よりも少ない工程で強誘電体キャパシタを完成させることができる。
なお、第1〜第4の実施形態において、Ir膜28を省略してもよい。この場合、上部電極は、図7Aに示すように、第1の導電性貴金属酸化膜71、第2の導電性貴金属酸化膜72及び導電性金属化合物膜73から構成された3層構造となる。なお、Ir膜28等の金属膜が設けられている場合、上部電極は、図7Bに示すように、第1の導電性貴金属酸化膜71、第2の導電性貴金属酸化膜72、導電性金属化合物膜73及び金属膜74から構成された4層構造となる。
また、SRO膜27とIr膜28との間に、例えば厚さが20nm〜100nmの第3の導電性貴金属酸化膜を形成することが好ましい。これは、工程劣化を抑制するためである。この場合、上部電極は、図7Cに示すように、第1の導電性貴金属酸化膜71、第2の導電性貴金属酸化膜72、導電性金属化合物膜73、第3の導電性貴金属酸化膜75及び金属膜74から構成された5層構造となる。第3の導電性貴金属膜としては、例えばIr、Ru、Rh、Re、Os又はPdの酸化膜を形成することができる。第3の導電性貴金属膜は、例えば第2の導電性貴金属酸化膜と同様の条件下で形成すればよい。第3の導電性貴金属膜を形成する場合、SRO膜27の形成、その後の酸化アニール及び第3の導電性貴金属酸化膜の形成を、真空中で連続して実行することが好ましい。
また、強誘電体キャパシタの構造をスタック構造ではなく、プレーナ構造としてもよい。
また、強誘電体膜の形成方法としては、MOCVD法の他に、スパッタ法、ゾル−ゲル法、有機金属分解(MOD)法、CSD(Chemical Solution Deposition)法、化学気相蒸着(CVD)法及びエピタキシャル成長法等が挙げられる。また、強誘電体膜としては、例えば、結晶構造がBi層状構造又はペロブスカイト構造の膜を形成することができる。このような膜としては、PZT膜の他、La、Ca、Sr及び/又はSi等を微量ドープしたPZT、SBT、BLT並びにBi系層状化合物などの一般式ABO3で表される膜が挙げられる。なお、スパッタ法により強誘電体膜を形成する場合には、例えば基板の設定温度を100℃以下にしてアモルファス状の強誘電体膜を形成する。その後、不活性ガス及び酸素ガスの混合雰囲気中でRTAを行うことにより、強誘電体膜を結晶化させる。このとき、酸素の含有量は10体積%以下とすることが好ましい。
また、密着膜として、TiN膜21に代えて、Ti膜、Al酸化膜、Al窒化膜、TiAlN膜、Ta酸化膜、Ti酸化膜又はZr酸化膜等を用いてもよい。但し、絶縁膜を用いる場合には、強誘電体キャパシタの構造は、プレーナ構造とする。また、酸素バリア膜として、TiAlN膜22に代えて、Ir膜又はRu膜等を用いてもよい。また、Pt膜23に代えて、Rh膜、Pd膜又はRu膜等を用いてもよい。また、IrOX膜24に代えて、Rh酸化膜、Pd酸化膜又はRu酸化膜等を用いてもよい。また、結晶性向上膜として、Ti膜51に代えて、Pt膜、Ir膜、Re膜、Ru膜、Pd膜又はOs膜等を用いてもよく、これらの酸化膜を用いてもよい。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
基板の上方に形成された下部電極と、
前記下部電極上に形成された強誘電体膜と、
前記強誘電体膜上に形成された上部電極と、
を有し、
前記上部電極は、
前記強誘電体膜上に形成された第1の導電性貴金属酸化膜と、
前記第1の導電性貴金属酸化膜上に形成され、前記第1の導電性貴金属酸化膜よりも酸化度が高い第2の導電性貴金属酸化膜と、
前記第2の導電性貴金属膜上に形成された導電性金属化合物膜と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記導電性金属化合物膜を構成する物質の結晶構造が、前記第2の導電性貴金属酸化膜を構成する物質の結晶構造と相違していることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記導電性金属化合物膜は、SrXRuY3膜、La1-XSrXCoO3膜、YBaCuO3膜、TiAlN膜及びTaAlN膜からなる群から選択された1種であることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記第2の導電性貴金属酸化膜の厚さは、100nm以下であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記5)
前記第2の導電性貴金属酸化膜は、Ir酸化膜であることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記6)
前記第1の導電性貴金属酸化膜は、Ir酸化膜であることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記7)
前記上部電極は、前記導電性金属化合物膜の上方に形成された金属膜を有することを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記8)
前記金属膜は、Ir膜、Pt膜、Ru膜、Rh膜、Pd膜、TiNi膜、TiAl膜及びTaAl膜からなる群から選択された1種であることを特徴とする付記7に記載の半導体装置。
(付記9)
前記上部電極は、前記導電性金属化合物膜と前記金属膜との間に形成された第3の導電性貴金属酸化膜を有することを特徴とする付記7又は8に記載の半導体装置。
(付記10)
前記第3の導電性貴金属酸化膜は、前記第2の導電性貴金属酸化膜と同一の物質から構成されていることを特徴とする付記9に記載の半導体装置。
(付記11)
基板の上方に下部電極を形成する工程と、
前記下部電極上に強誘電体膜を形成する工程と、
前記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、
を有し、
前記上部電極を形成する工程は、
前記強誘電体膜上に第1の導電性貴金属酸化膜を形成する工程と、
前記第1の導電性貴金属酸化膜上に、前記第1の導電性貴金属酸化膜よりも酸化度が高い第2の導電性貴金属酸化膜を形成する工程と、
前記第2の導電性貴金属膜上に導電性金属化合物膜を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記導電性金属化合物膜を構成する物質として、その結晶構造が前記第2の導電性貴金属酸化膜を構成する物質の結晶構造と相違しているものを用いることを特徴とする付記11に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)
前記導電性金属化合物膜として、SrXRuY3膜、La1-XSrXCoO3膜、YBaCuO3膜、TiAlN膜及びTaAlN膜からなる群から選択された1種を形成することを特徴とする付記11又は12に記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)
前記第2の導電性貴金属酸化膜の厚さを、100nm以下とすることを特徴とする付記11乃至13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)
前記第2の導電性貴金属酸化膜として、Ir酸化膜を形成することを特徴とする付記11乃至14のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記16)
前記第1の導電性貴金属酸化膜として、Ir酸化膜を形成することを特徴とする付記11乃至15のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記17)
前記上部電極を形成する工程は、前記導電性金属化合物膜の上方に金属膜を形成する工程を有することを特徴とする付記11乃至16のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記18)
前記金属膜として、Ir膜、Pt膜、Ru膜、Rh膜、Pd膜、TiNi膜、TiAl膜及びTaAl膜からなる群から選択された1種を形成することを特徴とする付記17に記載の半導体装置の製造方法。
(付記19)
前記上部電極を形成する工程は、前記導電性金属化合物膜を形成する工程と前記金属膜を形成する工程との間に、前記導電性金属化合物膜上に第3の導電性貴金属酸化膜を形成する工程を有することを特徴とする付記17又は18に記載の半導体装置の製造方法。
(付記20)
前記第3の導電性貴金属酸化膜として、前記第2の導電性貴金属酸化膜と同一の物質から構成されたものを形成することを特徴とする付記19に記載の半導体装置の製造方法。
本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Aに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Bに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Cに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Dに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Eに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Fに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Gに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Hに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Iに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Jに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Kに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Lに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Mに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Nに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Oに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図1Pに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図2Aに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図2Bに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図3Aに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図4Aに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 図4Bに引き続き、強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。 導電性酸化膜の異常成長を示す図である。 導電性酸化膜内の空孔を示す図である。 3層構造の上部電極を示す模式図である。 4層構造の上部電極を示す模式図である。 5層構造の上部電極を示す模式図である。
符号の説明
24:PZT膜
25:IrOX
26:IrOY
27:SRO膜
28:Ir膜
30:下部電極
33:上部電極
71:第1の導電性貴金属酸化膜
72:第2の導電性貴金属酸化膜
73:導電性金属化合物膜
74:金属膜
75:第3の導電性貴金属酸化膜

Claims (6)

  1. 基板の上方に形成された下部電極と、
    前記下部電極上に形成された強誘電体膜と、
    前記強誘電体膜上に形成された上部電極と、
    を有し、
    前記上部電極は、
    前記強誘電体膜上に形成された第1の導電性貴金属酸化膜と、
    前記第1の導電性貴金属酸化膜上に形成され、前記第1の導電性貴金属酸化膜よりも酸化度が高い第2の導電性貴金属酸化膜と、
    前記第2の導電性貴金属膜上に形成された導電性金属化合物膜と、
    前記導電性金属化合物膜の上方に形成された貴金属膜と、
    前記導電性金属化合物膜と前記貴金属膜との間に形成された第3の導電性貴金属酸化膜と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記導電性金属化合物膜は、SrXRuY3膜、La1-XSrXCoO3膜、YBaCuO3膜、TiAlN膜及びTaAlN膜からなる群から選択された1種であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2の導電性貴金属酸化膜の厚さは、100nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 基板の上方に下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極上に強誘電体膜を形成する工程と、
    前記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記上部電極を形成する工程は、
    前記強誘電体膜上に第1の導電性貴金属酸化膜を形成する工程と、
    前記第1の導電性貴金属酸化膜上に、前記第1の導電性貴金属酸化膜よりも酸化度が高い第2の導電性貴金属酸化膜を形成する工程と、
    前記第2の導電性貴金属膜上に導電性金属化合物膜を形成する工程と、
    前記導電性金属化合物膜上に第3の導電性貴金属酸化膜を形成する工程と、
    前記第3の導電性貴金属酸化膜の上方に貴金属膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記導電性金属化合物膜として、SrXRuY3膜、La1-XSrXCoO3膜、YBaCuO3膜、TiAlN膜及びTaAlN膜からなる群から選択された1種を形成することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2の導電性貴金属酸化膜の厚さを、100nm以下とすることを特徴とする請求項又はに記載の半導体装置の製造方法。
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