JP4964508B2 - 種子消毒剤 - Google Patents
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が出現し、問題となっている。
(a)銀担持ゼオライトと、
(b)メチル−1−(n−ブチルカルバモイル)−2−ベンズイミダゾールカーバメート(「ベノミル」)、1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン(「チオファネートメチル」)、(E)−4−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−プロポキシエチリデン)−o−トルイジン(「トリフルミゾール」)、N−プロピル−N−{2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチル}イミダゾール−1−カルボキサミド(「プロクロラズ」)、2−{(4−クロロフェニル)メチル}−5−(1−メチルエチル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−シクロペンタノール(「イプコナゾール」)、および4−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)ピロール−3−カルボニトリル(「フルジオキソニル」)のうちから選択される少なくとも1種、
とを有効成分として含有してなることを特徴とする種子消毒剤にある。
)病害の何れをも効果的に防除でき、低薬量で各種耐性菌をも効率よく殺菌できる農園芸用殺菌剤(新規種子消毒剤)が提供される。
[種子消毒剤]
本発明に係る種子消毒剤には、必須の有効成分として、銀担持ゼオライト(a)と、成分(b)、すなわち、メチル−1−(n−ブチルカルバモイル)−2−ベンズイミダゾールカーバメート(「ベノミル」)、
1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン(「チオファネートメチル」)、
(E)−4−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−プロポキシエチリデン)−o−トルイジン(「トリフルミゾール」)、
N−プロピル−N−{2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチル}イミダゾール−1−カルボキサミド(「プロクロラズ」)、
2−{(4−クロロフェニル)メチル}−5−(1−メチルエチル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−シクロペンタノール(「イプコナゾール」)および、
4−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)ピロール−3−カルボニトリル(「フルジオキソニル」)のうちから選択される少なくとも1種、
とが含有されている。本発明に係る種子消毒剤は上記成分(a)と成分(b)とを必須成分として含有しているが、配合可能な有効成分は、これらに限定されるものではない。
<(a)銀担持ゼオライト>
本発明に係る種子消毒剤に含まれる銀担持ゼオライト(a)は、ゼオライト中のイオン交換可能なイオンの一部又は全部を銀イオンで置換等したものであるが(特開平4−28646号公報、特許文献1参照)、使用されるゼオライトとしては、天然ゼオライトおよび合成ゼオライトのいずれも用いることができる。
イオンを表し、通常は1又は2価の金属イオンである。nは(金属イオン)の原子価である。XおよびYはそれぞれの金属酸化物、シリカ係数、Zは結晶水の数を示している。
測定値、好ましくは、両者による測定値]が0.1〜15重量%、さらには1〜10重量%であるものが好ましい。さらに、製剤中の銀担持ゼオライトの含有量は薬害安全性、製剤作業性の点などを考慮すると、10〜70重量%であり、好ましくは30〜50重量%である。
(銀担持ゼオライトの調製)
銀担持ゼオライトを調製するには、予め調製された「銀イオンを含有する水溶液」(銀イオン含有液)と、ゼオライトとを接触させて、ゼオライト中のイオン交換可能なイオンと銀イオンとを置換(イオン交換)させればよい。上記接触は、通常10〜70℃、好ましくは40〜60℃の温度で、通常3〜24時間、好ましくは10〜24時間程度、バッ
チ式または連続式(例えばカラム法)によって行うことができる。なお、上記水溶液のpHは通常3〜10、好ましくは5〜7に調整することが好ましい。このようなpH値に調整して上記イオン交換反応を行うと、銀の酸化物等がゼオライト表面またはその細孔内に析出するのを防止できるため好ましい。
<(b)成分>
成分(b)としては、メチル−1−(n−ブチルカルバモイル)−2−ベンズイミダゾールカーバメート、1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン、(E)−4−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−プロポキシエチリデン)−o−トルイジン、N−プロピル−N−{2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチル}イミダゾール−1−カルボキサミド、2−{(4−クロロフェニル)メチル}−5−(1−メチルエチル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−シクロペンタノール、4−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)ピロール−3−カルボニトリルのうちから選択される1種または2種以上の化合物が挙げられる。本発明では、これら(b)成分中に含まれる化合物は、1種又は2種以上組み合わせて用いられる。
<種子消毒剤の調製(製剤化方法)>
本発明の種子消毒剤は、少なくとも上記銀担持ゼオライト(a)と上記成分(b)との2種の有効成分を一緒に、又は、有効成分を別々に適当な担体および補助剤、例えば界面活性剤、結合剤、安定剤などと配合し、常法に従って水和剤、乳剤、フロアブル剤、水和顆粒剤、エマルジョン剤等に製剤化することにより、一剤型種子消毒剤又は二剤型種子消毒剤として製造することができる。
例えば固体担体としては、鉱物質粉末(カオリン、ベントナイト、クレー、タルク、けいそう土、シリカ、バーミキュライト、炭酸カルシウムなど)、天然高分子(小麦粉、デンプン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチンなど)、糖類(グルコース、マルトース、ラクトース、シュークロースなど)、硫安、尿素などが挙げられる。
また、本発明の種子消毒剤に、他の殺菌成分、殺虫成分、植物生育調節成分が含まれていてもよく、これらは上記種子消毒剤の調製の際に必要により配合される上記各成分と混合して用いることができる。
水和剤
例えば、水和剤では、上記銀担持ゼオライト(a)100重量部に対して、成分(b)を1〜2000重量部の量で、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、リグニンスルホン酸ナトリウムなどの界面活性剤または乳化剤を1〜1000重量部の量で、また、ホワイトカーボン、クレーなどの固体担体、増量剤を1〜1000重量部の量で用い、各成分を一度に、あるいは任意の順序で少しずつ配合し、均一になるまで混合、粉砕することにより、所望の水和剤が得られる。
フロアブル剤
例えば、フロアブル剤では、上記銀イオン含量の上記銀担持ゼオライト(a)100重量部に対して、成分(b)を5〜200重量部の量で、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、リグニンスルホン酸ナトリウムなどの界面活性剤または乳化剤を1〜1000重量部の量で、キサンタンガムなどの増粘剤を0.1〜1000重量部の量で、水を100〜10000(1万)重量部の量で用い、これらを一度に、あるいは任意の順序で少しずつ配合し、均一になるまで混合、分散することにより、所望のフロアブル剤が得られる。
[稲病害の防除方法]
上記の本発明に係る種子消毒剤を用いた消毒法としては、(イ):本発明の種子消毒剤を水で10〜1000倍に希釈し、得られた希釈液量の0.7〜4倍量(容量)の稲種籾をその希釈液に浸漬する方法、あるいは(ロ):粉末状の水和剤を希釈せずにそのまま用い、種籾の0.1〜4.0重量%相当量の粉末状水和剤で種籾に粉衣する方法、(ハ):上記種子消毒剤の5〜40倍希釈液を種籾重量の3%相当量となるように専用の吹き付け装置を用いて吹付け処理する方法などが挙げられる。
倍〜1000倍希釈)に長時間浸漬(例:6〜72時間程度)するか、高濃度薬液中(例:10倍〜100倍希釈液)に短時間浸漬(10〜30分間程度)すればよい。
また、催芽処理条件としては、例えば、30〜32℃[例:32℃]×15〜18時間[例:15時間]程度が望ましい。
以下、上記稲病害の防除方法についてさらに具体的に説明する。
[発明の効果]
本発明の種子消毒剤は、第1に、銀担持ゼオライト(a)と、上記特定の成分(b)(すなわち、ベノミル、チオファネートメチル、トリフルミゾール、プロクロラズ、イプコナゾール、フルジオキソニルの何れか1種または2種以上。)との2種の有効成分を併用しているので、イネばか苗病、いもち病、ごま葉枯病に対して高い効果が認められ、特にイネいもち病、ごま葉枯病に対しては相乗効果が認められ、また、イネ苗立枯細菌病、も
み枯細菌病、褐条病などに対しても高い防除効果を示す。
さらに、フルジオキソニルも病原菌の細胞膜に作用しているものと考えられている[「農薬ハンドブック2001年版」(社団法人 日本植物防疫協会2001年11月1日発行
) 328頁]。
本発明の種子消毒剤は、第2に、オキソリニック酸耐性もみ枯細菌病菌、褐条病菌に対しても、オキソリニック酸感受性もみ枯細菌病菌、褐条病菌に対するのと同等に高い効果を示す。
[実施例]
次に、本発明に係る種子消毒剤およびそれを用いた省力防除方法について実施例を以ってさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの例示に限定されない。
<種子消毒剤の調製例および試験例>
[実施例1(水和剤)]
(1)銀担持ゼオライト(a1)の調製
ゼオライトとしてはA−型ゼオライト(Na2O・Al2O3・1.9SiO2・XH2O:平均粒径1.5μm、商品名:「ゼオミック」、(株)シナネンゼオミック製)を使用し、銀イオンを提供するための塩としてAgNO3を使用した。
(2)上記成分(a1)(銀担持ゼオライト)50部、上記成分(b)としてベノミル20部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル2部、クレー28部を均一に混合し、粉砕して水和剤を得た。
[実施例2(水和剤)]
チオファネートメチル35部、上記銀担持ゼオライト(a1)50部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1部、リグニンスルホン酸ナトリウム3部、クレー 11部を均一
に混合し、粉砕して水和剤を得た。
[実施例3(水和剤)]
トリフルミゾール20部、上記銀担持ゼオライト(a1)50部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1部、リグニンスルホン酸カルシウム5部、クレー24部を均一に混合し、粉砕して水和剤を得た。
[実施例4(水和剤)]
プロクロラズ5部、上記銀担持ゼオライト(a1)50部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル2部、リグニンスルホン酸ナトリウム3部、ホワイトカーボン3部、クレー
37部を均一に混合し、粉砕して水和剤を得た。
[実施例5(水和剤)]
イプコナゾール5部、上記銀担持ゼオライト(a1)50部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル2部、クレー45.5部を均一に混合し、粉砕して水和剤を得た。
[実施例6(水和剤)]
フルジオキソニル2.5部、上記銀担持ゼオライト(a1)50部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1部、リグニンスルホン酸ナトリウム3部、クレー11部を均一に混合し、粉砕して水和剤を得た。
次に、本発明に係る種子消毒剤の種子消毒効果を試験例により説明する。
<試験例1>(イネばか苗病防除効果試験)
ベンズイミダゾール系化合物感受性菌を開花期に接種した感染籾〔品種「新潟早生」〕を、次の(i)、(ii)または(iii)の方法によって種子消毒した。
(i)浸漬処理法では、所定濃度の本発明に係る種子消毒剤(薬液)270mlに種籾150gを24時間浸漬したのち、6時間陰干した。
(ii)また、粉衣処理法では、種籾150gと、本発明に係る種子消毒剤の所定薬量を、三角フラスコに入れて粉衣処理した。
(iii)また、吹き付け処理法では、種籾150gに対し、本発明に係る種子消毒剤を水
で希釈し、所定濃度とした薬液4.5ml(種籾重量の3%相当量)が種籾に均一に付着するように小型エアースプレーヤーを用いて吹き付け処理した。
このようにそれぞれ薬剤処理された種籾150gのうち15g量を、通常の育苗箱(縦×横×高さ=60cm×30cm×3cm)の10分の1の大きさの育苗箱(縦×横×高さ=12cm×15cm×3cm)に播種し、直ちに覆土した。そして覆土後は、32℃で2日間保持して出芽処理し、出芽後2日間は温室内の寒冷紗で遮光し、その後は寒冷紗を除去し、ガラス製温室内で育苗管理をした。
播種30日後に育苗箱の全苗について、徒長、枯死などのイネばか苗病症状を示した発病苗数と無病徴の苗数について調査し、下記式[数1]によって発病苗率(%)を求め、[数2]により防除価(%)を求めた。また、薬害については出芽程度、生育程度などについて観察し、下記の薬害程度で示した。
結果を表1に示す。
イネいもち病が多発した圃場より採取した自然感染籾(品種:コシヒカリ)を、次の方
法によって種子消毒した。浸漬処理法では、所定濃度の薬液270mlに種籾150gを24時間浸漬したのち、6時間陰干した。粉衣処理法では、種籾150gと市販の薬剤の所定薬量を、三角フラスコに入れて粉衣処理した。また、吹き付け処理法では、種籾150gに対し、市販の薬剤を水で希釈し、所定濃度とした薬液4.5ml(種籾重量の3%相当量)が種籾に均一に付着するように小型エアースプレーヤーを用いて吹き付け処理した。この薬剤処理した籾を、種籾容量の2倍量の水道水に15℃で5日間浸種した。
播種30日後に育苗箱の全苗について、発病苗数と無病徴の苗数について調査し、下記式[数3]によって発病苗率(%)を求め、[数4]により防除価(%)を求めた。また、薬害については出芽程度、生育程度などについて観察し、下記の薬害程度で示した。
−:無、
±:微、
+:小、
++:中、
+++:大。
イネごま葉枯病菌を開花期に接種した感染籾(品種:キヌヒカリ)を、次の方法によって種子消毒した。浸漬処理法では、所定濃度の薬液270mlに種籾150gを24時間浸漬したのち、6時間陰干した。粉衣処理法では、種籾150gと市販の薬剤の所定薬量を、三角フラスコに入れて粉衣処理した。また、吹き付け処理法では、種籾150gに対し、市販の薬剤を水で希釈し、所定濃度とした薬液4.5ml(種籾重量の3%相当量)が種籾に均一に付着するように小型エアースプレーヤーを用いて吹き付け処理した。この薬剤処理した籾を、種籾容量の2倍量の水道水に15℃で5日間浸種した。
なお、育苗培土は市販の「くみあい合成培土3号」(三井東圧肥料社製)を使用した。
(発病の調査基準)
N0:発病していない苗数、
N1:鞘葉に発病している苗数、
N3:第1葉に発病している苗数、
N5:発病による著しく生育不良の苗数。
−:無、 ±:微、 +:小、 ++:中、 +++:大。
イネ苗立枯細菌病菌を開花期に接種した感染籾(品種:キヌヒカリ)を、次の方法によって種子消毒した。浸漬処理法では、所定濃度の薬液270mlに種籾150gを24時間浸漬したのち、6時間陰干した。粉衣処理法では、種籾150gと市販の薬剤の所定薬量を、三角フラスコに入れて粉衣処理した。また、吹き付け処理法では、種籾150gに対し、市販の薬剤を水で希釈し、所定濃度とした薬液4.5ml(種籾重量の3%相当量)が種籾に均一に付着するように小型エアースプレーヤーを用いて吹き付け処理した。この薬剤処理した籾を、種籾容量の2倍量の水道水に15℃で5日間浸種した。
なお、育苗培土は市販の「くみあい合成培土3号」(三井東圧肥料社製)を使用した。
数と健全苗数を調査し、下記の式[数7]により発病度を求め、[数8]により防除価(%)を求めた。また、薬害については出芽程度、生育程度などについて観察し、下記の薬害程度で示した。
(発病の調査基準)
N0:発病していない苗数、
N1:第2葉に白化が認められる苗数、
N2:第1葉に白化が認められ、生育抑制が認められる苗数、
N3:著しい生育抑制あるいは枯死苗数。
供試籾としては、稲(品種:キヌヒカリ)籾にイネもみ枯細菌病菌のオキソリニック酸感受性菌および耐性菌の各細菌懸濁液(1×108CFU/ml)を減圧接種して得たイネも
み枯細菌病感染籾を用いた。次の方法によって種子消毒した。浸漬処理法では、所定濃度の薬液270mlに種籾150gを24時間浸漬したのち、6時間陰干した。粉衣処理法では、種籾150gと市販の薬剤の所定薬量を、三角フラスコに入れて粉衣処理した。また、吹き付け処理法では、種籾150gに対し、市販の薬剤を水で希釈し、所定濃度とした薬液4.5ml(種籾重量の3%相当量)が種籾に均一に付着するように小型エアースプレーヤーを用いて吹き付け処理した。この薬剤処理した籾を、種籾容量の2倍量の水道水に15℃で5日間浸種した。
横×高さ=60cm×30cm×3cm)の10分の1の大きさの育苗箱(縦×横×高さ=12cm×15cm×3cm)に播種し、直ちに覆土した。そして覆土後は、32℃で2日間出芽処理し、出芽後2日間は温室内の寒冷紗で遮光し、その後は寒冷紗を除去し、ガラス製温室内で育苗管理をした。
なお、育苗培土は市販の「くみあい合成培土3号」(三井東圧肥料社製)を使用した。
(発病の調査基準)
N0:発病していない苗数、
N1:第2葉に白化が認められる苗数、
N2:第1葉に白化が認められ、生育抑制が認められる苗数、
N3:著しい生育不良あるいは腐敗枯死苗数。
供試籾としては、稲(品種:キヌヒカリ)籾にイネ褐条病菌のオキソリニック酸感受性菌および耐性菌の各細菌懸濁液(1×108CFU/ml)を減圧接種して得たイネ褐条病感
染籾を用いた。次の方法によって種子消毒した。浸漬処理法では、所定濃度の薬液270mlに種籾150gを24時間浸漬したのち、6時間陰干した。この薬剤処理した籾を、種籾容量の2倍量の水道水に15℃で5日間浸種した。
なお、育苗培土は市販の「くみあい合成培土3号」(三井東圧肥料社製)を使用した。
全苗数を調査し、下記の式[数11]により発病度を求め、[数12]より防除価(%)を求めた。また、薬害については出芽程度、生育程度などについて観察し、下記の薬害程度で示した。
(発病の調査基準)
N0:発病していない苗数、
N1:不完全葉に発病が認められる苗数、
N2:第1葉に発病が認められる苗数、
N3:枯死または第2葉に発病が認められる苗数。
供試籾としては、稲(品種:コシヒカリ)籾でイネシンガレセンチュウ自然感染籾を用いた。次の方法によって種子消毒した。浸漬処理法では、所定濃度の薬液270mlに種籾150gを24時間浸漬したのち、6時間陰干した。この薬剤処理した籾を、種籾容量の2倍量の水道水に15℃で5日間浸種した。
なお、育苗培土は市販の「くみあい合成培土3号」(三井東圧肥料社製)を使用した。
収穫後脱穀を行い、この脱穀粒5000粒について、被害粒数を調査し、下記式[数13]より被害粒率(%)を求め、また下記式[数14]より防除価(%)を算出した。
Claims (3)
- (a)銀担持ゼオライトと、
(b)メチル−1−(n−ブチルカルバモイル)−2−ベンズイミダゾールカーバメート、1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン、(E)−4−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−プロポキシエチリデン)−o−トルイジン、N−プロピル−N−{2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチル}イミダゾール−1−カルボキサミド、2−{(4−クロロフェニル)メチル}−5−(1−メチルエチル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−シクロペンタノール、4−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)ピロール−3−カルボニトリルのうちから選択される少なくとも1種、
とを有効成分として含有してなり、
イネばか苗病、イネいもち病およびイネごま葉枯病からなる群から選択される少なくとも1種の病害に対して用いられることを特徴とする種子消毒剤。 - 上記銀担持ゼオライト(a)中の銀イオンの含有量が0.1〜15.0重量%である請求項1に記載の種子消毒剤。
- 銀担持ゼオライト(a)100重量部に対して、上記(b)成分の含有量が1〜2000重量部である請求項1〜2の何れかに記載の種子消毒剤。
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