JP4959778B2 - 光硬化性樹脂組成物、該組成物を用いたフィルム状接着剤及び接着シート - Google Patents
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Description
<1> (A)成分として、1級のアルコール性水酸基を有するポリイミドシリコーン、
(B)成分として、ホルマリンまたはホルマリン−アルコールにより変性されたアミノ縮合物および1分子中に平均して2個以上のメチロール基またはアルコキシメチロール基を有するフェノール化合物からなる群より選ばれる1種以上の化合物、
(C)成分として、光酸発生剤、
(D)成分として、多官能エポキシ化合物を含有することを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
<2> (A)成分が下記一般式(1)で表されるポリイミドシリコーンであることを特徴とする<1>に記載の光硬化性樹脂組成物。
k及びmは正の整数であり、0.01≦k/(k+m)<1を満たす数である。
Xは下記一般式(2)で表される四価の有機基である。
Yは二価の有機基であり、その少なくとも一部は一般式(3)で表される。
Wは前記X以外の四価の有機基である。]
<5> (D)成分が、ビスフェノール骨格を有する多官能エポキシ化合物、フェノールノボラック多官能エポキシ化合物、多官能エポキシシリコーンからなる群から選ばれる、少なくとも1種以上の多官能エポキシ化合物であることを特徴とする、<1>〜<4>のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物。
<6> <1>〜<5>のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物をフィルム状に形成してなるフィルム状接着剤。
<7> (I)基材フィルム層と、
(II)<1>〜<5>のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物を膜厚1〜200μmのフィルム状に形成してなる光硬化性樹脂層と、
(III)カバーフィルム層と、を備える接着シート。
本発明の光硬化性樹脂組成物における(A)成分である、1級アルコール性水酸基を含有するポリイミドシリコーンは、下記一般式(1)で示されるものが好ましい。
また、n3及びn4は、0または1以上の整数であり、n3+n4=nを満たす。
また、n5及びn6は、0または1以上の整数であり、n5+n6=nを満たす。
式(3)中B、Cは、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基または水素原子であり、相互に同一又は異なっていてもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基があげられ、中でもメチル基、水素原子が原料の入手の容易な点から好ましい。
上式(3)中R3は、フェノール性水酸基又はアルコール性水酸基含有有機基から選択される一価の基であり、R3の少なくとも1個は一級のアルコール性水酸基含有有機基である。具体的には−OH、−OCH2CH(OH)CH2OH、−OCH(CH2OH)CH2OHが挙げられる。
式(3)で表される基として、下記の基を挙げることができる。
Y1は前記一般式(3)で表される二価の有機基であり、Y2は前記一般式(3)で表される以外の二価の有機基である。
p及びrは正の整数であり、q及びsは0または正の整数であり、p+q=k、r+s=mを満たす数である(k及びmは前出のとおりである)。
式(4)としては、下記の基を挙げることができる。
式(5)中、hは1〜80、好ましくは1〜20の整数である。
n5及びn6は、0または1以上の整数であり、n5+n6=nを満たす。
Y’はその少なくとも一部は下記一般式(7)で表される二価の有機基である。
この際の反応温度は10〜120℃、好ましく20〜90℃であり反応時間は1h〜12hである。反応の加速を目的として触媒を添加させても良い。
本発明で使用される(B)成分は、上述した(A)成分と硬化反応を起こし、パターンの形成を容易になし得るための成分であるとともに、硬化物の強度を更に上げるものである。
そのような(B)成分は、ホルマリンまたはホルマリン−アルコールにより変性されたアミノ縮合物および1分子中に平均して2個以上のメチロール基またはアルコキシメチロール基を有するフェノール化合物からなる群より選ばれる1種以上の化合物である。
上記一般式(8)の変性メラミンとして、具体的にはトリメトキシメチルモノメチロールメラミン、ジメトキシメチルモノメチロールメラミン、トリメチロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチロールメラミン等が挙げられる。
次いで、一般式(8)の変性メラミン又はこの多量体(例えば二量体、三量体等のオリゴマー体)を常法に従ってホルムアルデヒドと所望の分子量になるまで付加縮合重合させて、ホルマリン又はホルマリン−アルコールにより変性されたメラミン縮合物が得られる。なお、一般式(8)の単量体およびその縮合体の1種以上の変性メラミン縮合物を(B)成分として使用することができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物における(C)成分の光酸発生剤とは、240nm〜500nmの波長の光照射により酸を発生し、これが硬化触媒となるものが好ましい。本発明の組成物は光酸発生剤との相溶性が優れるため、幅広い酸発生剤を使用することができる。そのような光酸発生剤としては、例えばオニウム塩、ジアゾメタン誘導体、グリオキシム誘導体、β−ケトスルホン誘導体、ジスルホン誘導体、ニトロベンジルスルホネート誘導体、スルホン酸エステル誘導体、イミド−イル−スルホネート誘導体、オキシムスルホネート誘導体、イミノスルホネート誘導体、トリアジン誘導体等が挙げられる。
(R4)hM+L− (9)
式中、R4は置換基を有してもよい炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜12のアラルキル基を表わし、M+はヨードニウム又はスルホニウムを表わし、L−は非求核性対イオンを表わし、hは2又は3を表わす。
上記R4において、アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、シクロヘキシル基、2−オキソシクロヘキシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。また、アリール基としては、例えば、o−、m−又はp−メトキシフェニル、エトキシフェニル、m−又はp−tert−ブトキシフェニル等のアルコキシフェニル基:2−、3−又は4−メチルフェニル、エチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−ブチルフェニル、ジメチルフェニル等のアルキルフェニル基等が挙げられる。また、アラルキル基としては、例えば、ベンジル、フェネチル等の各基が挙げられる。
アリール基としては、例えば、フェニル;o−、m−又はp−メトキシフェニル、エトキシフェニル、m−又はp−tert−ブトキシフェニル等のアルコキシフェニル基;2−、3−又は4−メチルフェニル、エチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−ブチルフェニル、ジメチルフェニル等のアルキルフェニル基等が挙げられる。ハロゲン化アリール基としては、例えば、フルオロベンゼン、クロロベンゼン、1,2,3,4,5−ペンタフルオロベンゼン等が挙げられる。アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
ジフェニルジスルホン、ジシクロへキシルジスルホン等のジスルホン誘導体;p−トルエンスルホン酸2,6−ジニトロベンジル、p−トルエンスルホン酸2,4−ジニトロベンジル等のニトロベンジルスルホネート誘導体;
フタルイミド−イル−トリフレート、フタルイミド−イル−トシレート、5−ノルボルネン2,3−ジカルボキシイミド−イル−トリフレート、5−ノルボルネン2,3−ジカルボキシイミド−イル−トシレート、5−ノルボルネン2,3−ジカルボキシイミド−イル−n−ブチルスルホネート、n−トリフルオロメチルスルホニルオキシナフチルイミド等のイミド−イル−スルホネート誘導体;
α−(ベンゼンスルホニウムオキシイミノ)−4−メチルフェニルアセトニトリル等のオキシムスルホネート誘導体;
(5−(4−メチルフェニル)スルホニルオキシイミノー5H−チオフェンー2−イリデン)−(2−メチルフェニル)アセトニトリル、(5−(4−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)フェニルスルホニルオキシイミノ)−5H−チオフェン−2−イリデン)−(2−メチルフェニル)−アセトニトリル等のイミノスルホネート誘導体;
2−(メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)―s−トリアジン、2−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(フラン−2−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等のトリアジン誘導体;等が挙げられる。
本発明の光硬化性樹脂組成物における(D)成分は、エポキシ基を1分子中に2個以上含有する多官能エポキシ化合物である。多官能エポキシ化合物は、パターニング後の加熱硬化にてベースポリマーすなわち(A)成分と架橋反応を行うものであり、基板貼り合せの際の高い基板接着性を発現するための成分である。
フェノールのグリシジルエーテル体としては、ビスフェノールA型、AD型、S型、F型のグリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAのグリシジルエーテル、エチレンオキサイド付加体ビスフェノールAのグリシジルエーテル、プロピレンオキサイド付加体ビスフェノールAのグリシジルエーテル、フェノールノボラック樹脂のグリシジルエーテル、クレゾールノボラック樹脂のグリシジルエーテル、ナフタレン樹脂のグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエンフェノール樹脂のグリシジルエーテル、アミノフェノールの3官能エポキシ体などが使用できる。
即ち、エポキシ基含有オルガノポリシロキサン(12);
(i)本発明の光硬化性樹脂組成物を、基板上に製膜する工程、
(ii)フォトマスクを介して波長240nm〜500nmの波長の光で露光する工程、さらに必要であれば、露光後加熱する工程(いわゆるPEB工程)
(iii)アルカリ現像液にて現像する工程。
以上の3工程により微細パターンを得ることができる。
また、得られたパターンを更にオーブンやホットプレートを用いて70〜300℃で、10分〜10時間程度加熱することにより、架橋密度を上げ、残存する揮発成分を除去することができる。これにより、基材に対する密着力に優れ、耐熱性や強度、更に電気特性も良好な皮膜を形成することができる。
(i)本発明の光硬化性樹脂組成物を、基板上に製膜する工程、
(ii)フォトマスクを介して波長240nm〜500nmの波長の光で露光する工程、さらに必要であれば、露光後加熱する工程(いわゆるPEB工程)
(iii)アルカリ現像液にて現像する工程
(iv)減圧雰囲気下、もう1枚の基板と加熱圧着させる工程
(v)後硬化のための加熱工程。
フィルム状接着剤は、本発明の光硬化性樹脂組成物をフィルム状に形成してなる。フィルム状接着剤は、例えば、基材フィルムの表面上に光硬化性樹脂組成物を塗布し、必要に応じて乾燥して、製造することができる。膜厚は好ましくは0.1〜200μm、より好ましくは1〜200μm、特に好ましくは1〜100μmである。
(I)基材フィルム層、
(II)光硬化性樹脂組成物を膜厚0.1〜200μmのフィルム状に形成してなる光硬化性樹脂層、
(III)カバーフィルム層。
このような3層構造であれば、取り扱いが容易であり、接着対象となる基板上に光硬化性樹脂層を転写することにより、接着剤層を容易に形成することができる。例えば、上述したようなパターン形成や基板同士の接着プロセスにおける工程(i)の製膜工程として、接着シートのカバーフィルムを剥がし、光硬化性樹脂層と基板とが接する向きで貼り合せ、基材フィルムを除去することによって、光硬化性樹脂層を基板に転写することにより、光硬化性樹脂層を基板上に形成する工程を適用することができる。
撹拌機、温度計及び窒素置換装置を備えたフラスコ内に、4,4’−オキシジフタル酸二無水物31.0g(0.15モル)、平均構造が下記式(15)で示される酸無水物変性シロキサン155.1g(0.15モル)およびN−メチル−2−ピロリドン600gを仕込んだ。ついで、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン91.5g(0.25モル)を反応系の温度が50℃を越えないように調節しながら、上記フラスコ内に加えた。その後、さらに室温で10時間撹拌した。つぎに、該フラスコに水分受容器付き還流冷却器を取り付けた後、キシレン100gを加え、170℃に昇温してその温度を6時間保持したところ、褐色の溶液が得られた。
撹拌機、温度計及び窒素置換装置を備えたフラスコ内に、4,4’−ヘキサフルオロプロピリデンビスフタル酸二無水物55.5g(0.125モル)、平均構造が下式(16)で示される酸無水物変性シロキサン137.0g(0.125モル)およびγ−ブチロラクトン800gを仕込んだ。ついで、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン91.5g(0.25モル)を反応系の温度が50℃を越えないように調節しながら、上記フラスコ内に加えた。その後、さらに室温で10時間撹拌した。つぎに、該フラスコに水分受容器付き還流冷却器を取り付けた後、キシレン200gを加え、170℃に昇温してその温度を6時間保持したところ、褐色の溶液が得られた。
撹拌機、温度計及び窒素置換装置を備えたフラスコ内に、4,4’−オキシジフタル酸二無水物31.0g(0.1モル)、平均構造が下式(17)で示される酸無水物変性シロキサン184.2g(0.1モル)およびγ―ブチロラクトン800gを仕込んだ。ついで、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン36.6g(0.1モル)および1,4−ジアミノフェノキシベンゼン23.4g(0.08モル)を反応系の温度が50℃を越えないように調節しながら、上記フラスコ内に加えた。その後、p−アミノフェノール4.4g(0.02モル)を加え、さらに室温で10時間撹拌した。つぎに、該フラスコに水分受容器付き還流冷却器を取り付けた後、キシレン200gを加え、170℃に昇温してその温度を6時間保持したところ、褐色の溶液が得られた。
撹拌機、温度計及び窒素置換装置を備えたフラスコ内に、4,4’ーオキシジフタル酸二無水物31.0g(0.1モル)、平均構造が式(16)で示される合成例2で使用した酸無水物変性シロキサン164.4g(0.15モル)およびγ―ブチロラクトン800gを仕込んだ。ついで、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)プロパン45.2g(0.175モル)および1,4−ジアミノフェノキシベンゼン14.6g(0.05モル)を反応系の温度が50℃を越えないように調節しながら、上記フラスコ内に加えた。その後、p−アミノフェノール5.5g(0.025モル)を加え、さらに室温で10時間撹拌した。つぎに、該フラスコに水分受容器付き還流冷却器を取り付けた後、キシレン200gを加え、170℃に昇温してその温度を6時間保持したところ、褐色の溶液が得られた。
こうして得られた褐色の溶液を室温(25℃)まで冷却した後、フェノール性水酸基を有するポリイミドシリコーン溶液を得た。ついでこのポリイミドシリコーン溶液にグリシドール10.9gをフラスコに仕込み、120℃で3時間加熱した。反応終了後、室温まで冷却し、反応溶液をメタノール中に投入後、析出した沈殿を濾過し、乾燥後、目的とする一級のアルコール性水酸基を有するポリイミドシリコーンA−4を得た。このポリマーの1H―NMR分析の結果、フェノール性水酸基に由来する10ppmのピークが減少し、4.6ppmと4.8ppmに一級および二級のアルコール性水酸基に由来するピークが観測されたことから下記式で示される繰り返し単位の構造を有するポリマーであることがわかった(図4)。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分析の結果、このポリマーの数平均分子量は、22,000であり、JIS K0070に基づくOH価は51KOHmg/gであった。
合成例1において、グリシドールを反応させる前のポリイミドシリコーン溶液に、グリシドールを反応させなかった以外は、合成例1と同様の操作を行い、即ち沈殿採取して得たポリイミドシリコーンをA−5とした。A−5は、一級のアルコール性水酸基を有さないポリイミドシリコーンである。
(A)成分として合成例1〜4にて合成したポリイミドシリコーンA−1〜A−5を用い、他の成分は表1、2記載のものを配合した組成物を調製した。これら組成物をPETフィルム上に厚み20μmとなるように塗布した後、100℃の乾燥機にて乾燥したのち、ポリエチレンのカバーフィルムをラミネートすることでフィルム状接着剤を作製した。評価は以下の方法にて行った。
実施例にて作製したフィルム状接着剤のカバーフィルムを剥がし、6インチのシリコンウエハと光接着層を接着させ、ロールで加圧した。その後、基材のPETフィルムを剥離することによって、シリコンウエハ上に光接着層を転写した基板を作製した。この接着層に対し、10mm四方の四角形パターンがデザインされたネガ用フォトマスクを介して600mJ(365nmにて測定した照度)にて露光を行った後、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの2.38%水溶液に5分浸すことによって未露光部を溶解除去した。これにより、四角形パターンが形成され、さらにそのパターンの膜厚変化が、露光前の膜厚の±10%以内の範囲内に収まるものを○、±10%を超えて±20%以下を△、±20%を超えるものを×とした。尚、露光はスーズ社のマスクアライナーMA8を用い、光源波長はブロードバンドとした。
現像後のパターン付基板をホットプレート上で150℃に加熱しておき、そこに6インチのガラス基板を単独で載せ、上から荷重を掛けて貼り合せを行った。荷重圧力を0.2MPa、荷重時間は3分とした。その後オーブンにて200℃、1時間加熱硬化した後、パターン表面とガラス基板間の接着状態を光学顕微鏡で観察した。界面全体にボイド等の接合異常が見られるものを×、均一に貼り合わされているが、一部ボイドを含むものを△、ボイドが全くなく、隙間なく均一に貼り合わされているものを○とした。
上記手順で貼り合せをしたシリコン−ガラス基板を温度85℃、湿度85%の条件に200時間晒した後、260℃のオーブンにて20秒間加熱した。室温に冷却した後、上記と同様、界面の接着状況を光学顕微鏡で確認した。ボイド等、界面での接合異常が見られるものを×、隙間なく均一に貼り合せられているものを○とした。
エピコート828(ジャパンエポキシレジン社製)
D−2:4官能エポキシシリコーン
1,2,3,4−テトラキス(グリシドキシプロピル)−1,2,3,4−テトラメチルシクロテトラシロキサン
D−3:2官能エポキシ樹脂
セロキサイド2021P(ダイセル化学工業社製)
Claims (7)
- (A)成分として、1級のアルコール性水酸基を有するポリイミドシリコーン、
(B)成分として、ホルマリンまたはホルマリン−アルコールにより変性されたアミノ縮合物および1分子中に平均して2個以上のメチロール基またはアルコキシメチロール基を有するフェノール化合物からなる群より選ばれる1種以上の化合物、
(C)成分として、光酸発生剤、
(D)成分として、多官能エポキシ化合物を含有することを特徴とする光硬化性樹脂組成物。 - (A)成分が下記一般式(1)で表されるポリイミドシリコーンであることを特徴とする請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
k及びmは正の整数であり、0.01≦k/(k+m)<1を満たす数である。
Xは下記一般式(2)で表される四価の有機基である。
Yは二価の有機基であり、その少なくとも一部は一般式(3)で表される。
Wは前記X以外の四価の有機基である。] - (A)成分を100質量部、(B)成分を0.5〜50質量部、(C)成分を0.05〜20質量部、(D)成分を0.05〜100質量部含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光硬化性樹脂組成物。
- (D)成分が、ビスフェノール骨格を有する多官能エポキシ化合物、フェノールノボラック多官能エポキシ化合物、多官能エポキシシリコーンからなる群から選ばれる、少なくとも1種以上の多官能エポキシ化合物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光硬化性樹脂組成物をフィルム状に形成してなるフィルム状接着剤。
- (I)基材フィルム層と、
(II)請求項1〜5のいずれか1項に記載の光硬化性樹脂組成物を膜厚0.1〜200μmのフィルム状に形成してなる光硬化性樹脂層と、
(III)カバーフィルム層と、を備える接着シート。
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