JP4958401B2 - プラノプロフェン含有組成物 - Google Patents
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目の疲れの原因として、読書、注視作業、観察作業などの目の酷使や精神的緊張によるものが挙げられるが、パーソナルコンピューターの普及に伴い急激に増加してきたVDT(Visual Display Terminal)作業による目の疲れが非常に多くなっている。特にコンタクトレンズ装用者ではVDT作業による目の疲れを訴えるものが多い。そして、目の疲れを訴える患者は、目の奥の痛み、眼のかすみ、目の乾き、肩こり、頭重などの症状を伴うことが一般的であり、目の疲れが甚だしい時には、悪心、吐気をも伴う場合がある。これらの症状は毛様体筋が長時間の注視作業などにより過度の緊張状態に陥り、目の調節機能が低下することが要因となって起こることが指摘されている。
一方、プラノプロフェンは優れた抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を持つ、安全性の高いプロピオン酸系の酸性非ステロイド系抗炎症剤として知られており、点眼剤や錠剤、カプセル剤、シロップ剤等の内服剤などの形態で広く使用されているが、目の疲れに対する効果はこれまで知られていない。さらに、プラノプロフェンは光に晒されると経時的に分解するため遮光保存する必要がある。特に、水の存在下では著しく不安定になる上不溶物が生じやすく、点眼剤などの水性組成物は長期間保存すると溶液の澄明性が損なわれ、外観が悪化してしまうという問題点もある。
(1)プラノプロフェン又はその塩、およびビタミンB2類を含有する組成物。
(2)ビタミンB2類が、フラビンアデニンジヌクレオチドまたはその塩である(1)に記載の組成物。
(3)さらに、モノテルペノイドを含有する(1)または(2)に記載の組成物。
(4)さらに、粘稠剤、非イオン性界面活性剤、キレート剤、防腐剤、緩衝剤およびpH調整剤からなる群から選択される1種又は2種以上を含有する(1)〜(3)に記載の組成物。
(5)プラノプロフェンを含有する、目の疲れ改善用組成物。
(6)組成物が、点眼剤、点鼻剤、洗眼剤、コンタクトレンズ用剤、内服剤である(1)〜(5)のいずれかに記載の組成物。
(7)組成物が、水性組成物である(1)〜(6)のいずれかに記載の組成物。
(8)組成物が、眼科用組成物である(1)〜(5)のいずれかに記載の組成物。
(9)組成物が、目の疲れ改善用点眼剤又は洗眼剤である(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物。
(10)340nm〜380nmの平均吸光度が1.0以上である容器に収容されてなることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の組成物。
(11)容器が、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンのいずれか1種、これらの共重合ポリエステル、または2種以上の混合体を主原料として構成された容器である(10)に記載の組成物。
(12)容器が、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、またはこれらの共重合ポリエステルを主原料として構成された容器である(10)記載の組成物。
(13)容器が、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレートまたはこれらの共重合ポリエステルのいずれか1種以上と、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンのいずれか1種以上の混合体を主原料として構成された容器である(10)記載の組成物。
(14)容器が、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、これらの共重合ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンから選択される1種、または2種以上の混合体を主原料として、紫外線遮断剤を添加またはコーティングした素材で構成された容器である(10)記載の水性組成物。
(15)容器が、紫外線遮断剤を添加またはコーティングされた容器である(10)〜(14)のいずれかに記載の組成物。
また、本明細書中、「塩」とは薬理学的に又は生理学的に許容される塩を意味する。
さらに、本明細書中、水性組成物とは、組成物中に水を少なくとも5重量%以上、好ましくは20重量%以上、更に好ましくは50重量%以上含有するものを意味する。
また、プラノプロフェン又はその塩は、水和物の形態でも使用できる。
また、固形組成物の場合、8〜90重量%、好ましくは12〜80重量%である。具体的には、錠剤の場合は、1錠(100〜250mg)あたり20〜100mg、好ましくは30〜80mg程度で前記の重量%に含まれる範囲であればよい。成人一日服用量では、例えば0.1〜10000mg、好ましくは1〜1000mg程度に含まれる範囲であればよい。
ビタミンB2類としては、例えば、リボフラビン、リン酸リボフラビン、酪酸リボフラビン、酢酸リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、フラビンモノヌクレオチドなどが挙げられる。また、ビタミンB2類は、ナトリウム塩、カリウム塩などの無機塩基との塩であっても良く、例えば、リン酸リボフラビンナトリウム、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウムなどが挙げられる。これらのビタミンB2類の中で、好ましくはリン酸リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウムであり、特に好ましくはフラビンアデニンジヌクレオチドナトリウムである。
また、固形組成物の場合、4〜50重量%、好ましくは8〜45重量%である。具体的には、錠剤の場合は、1錠(100〜250mg)あたり1〜50mg、好ましくは2〜45mg程度で前記の重量%に含まれる範囲であればよい。成人一日服用量では、例えば0.1〜10000mg、好ましくは1〜1000mg程度に含まれる範囲であればよい。
モノテルペノイドとしては、メントール、カンフル、ボルネオール、リモネン、シネオール、テルピネン、フェランドレン、メントン、テルピネオール、カルボン、ペリルアルデヒド、チモール、p-シメン、カルバクロール、クミナール、ピネン、カンフェン、ツヨン、カレンなどの環状モノテルペノイド、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトラール、シトロネロール、シトロネラール、ミルセン、オシメンなどの鎖状モノテルペノイドが挙げられ、好ましくはメントール、カンフル、ボルネオール、リモネン、シネオール、ゲラニオール、リナロールである。これらのモノテルペノイドの立体構造は、d体、l体又はdl体、もしくは、(+)体、(−)体又は(±)体のいずれでも良い。これらの中で好ましくは、d-メントール、l-メントール、dl-メントール、d-カンフル、dl-カンフル、d-ボルネオール、dl-ボルネオール、d-リモネン、l-リモネン、dl-リモネン、d-リナロール、l-リナロールであり、特に好ましくは、l-メントール、d-カンフル、d-ボルネオールである。
また、モノテルペノイドは精油等の混合物として配合しても良く、例えば、ユーカリ油、ベルガモット油、ペパーミント油、クールミント油、スペアミント油、ハッカ油、ヒノキ油、テレビン油、スギ油、樟脳油、クロモジ油、バラ油、ゲラニウム油、レモン油、オレンジ油、橙皮油、サンショウ油、タイム油、ラベンダー油、シトロネラ油、レモングラス油、ユーカリ油、ハッカ水などが挙げられる。
これらのモノテルペノイドは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明の組成物において、配合するモノテルペノイドの割合は、例えば、水性組成物の場合、0.00005〜5w/v%、好ましくは0.0001〜1w/v%、特に好ましくは0.0002〜0.1w/v%が例示される。
これらの粘稠剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明の組成物において、配合する粘稠剤の割合は、例えば、水性組成物の場合、0.0005〜5w/v%が例示される。
エチレンジアミン四酢酸の塩としては、医薬上、薬理学的に又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されず、例えばエチレンジアミン四酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム等のアルカリ金属塩を挙げることができる。
エチレンジアミン四酢酸又はその塩は、水和物の形態で使用することもできる。水和物の形態のものとして、具体的には、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの2水和物(以下、エデト酸ナトリウムとも言う)が例示できる。
これらのキレート剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
これらの非イオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
ソルビン酸の塩としては、例えば、無機塩基との塩[例えばアンモニウム塩;アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩など)、アルミニウム塩等の金属との塩]、有機塩基との塩(例えば、メチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、トリピリジン、ピコリン等の有機塩基との塩)等が例示され、特にナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。
これらの防腐剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
ホウ酸緩衝剤の具体例として、ホウ酸及びその塩(ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ砂など)が例示され、特に、ホウ酸、ホウ砂が好ましい。
リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤の具体例として、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムなどが例示される。
pH調整は、前記緩衝剤、pH調整剤等を用いて、当該技術分野で既知の方法で行うことができる。
好ましくは液剤、錠剤、顆粒剤、硬カプセル剤または軟カプセル剤であり、特に好ましくは液剤である。
前記コンタクトレンズ用剤は、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズを含むあらゆるコンタクトレンズに適用できるが、特に目が疲れやすいと言われるソフトコンタクトレンズに適用することが好ましい。
これらの製剤は常法により調製して得られ、その際、上述の成分に加えてその製剤に応じた慣用の添加剤を使用することができる。
容器胴部からできるだけ湾曲が少なく厚さが均一な部分をとって、縦2〜4cm、横0.9〜1.1cmの大きさに切断したもの5個を、それぞれ水を満たした紫外線吸光スペクトル測定用セルに浸し、水だけを満たしたセルを対照として、各測定波長について紫外可視吸光度測定法により吸光度を測定する。
プラスチック容器の材質としては、例えば、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンナフタレート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリアミド系樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、スチレン系樹脂(ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)など)、セルロースアセテート類などの合成樹脂が例示でき、プラスチック容器を構成する主原料として、好ましくは、オレフィン系樹脂又はポリエステル系樹脂である。なお、「主原料」とは、プラスチック容器の全構成原料の内、50重量%以上、好ましくは70重量%以上を占める原料を示す。
共重合ポリエステルとしては、エチレン−2,6−ナフタレート単位、アリレート単位、エチレンテレフタレート単位、プロピレン単位、エチレン単位のいずれか1種を主体として、他のポリエステル単位を含む共重合ポリエステルであり、共重合酸成分の例としては例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、アジピン酸等があり、共重合グリコール成分の例としては例えば、1,3−プロパンジオール、テトラメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコールなどが挙げられる。
第一に、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレートまたはこれらの共重合ポリエステルを主原料として構成される容器、第二に、ポリエチレンナフタレートまたはポリアリレートのいずれか1種以上とポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンのいずれか1種以上の混合体を主原料として構成された容器が挙げられ、好ましくはポリエチレンナフタレートとポリエチレンテレフタレートの混合体を主原料として構成された容器、第三に、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、これらの共重合ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンから選択される1種、または2種以上の混合体を主原料として、紫外線遮断剤を添加またはコーティングした材質で構成された容器が挙げられる。紫外線遮断剤については後述の通りである。
好ましくは酸化亜鉛、酸化チタン、チヌビン(R)328、チヌビン(R)384-2、チヌビン(R)400、チヌビン(R)400-2、チヌビン(R)900、チヌビン(R)928、チヌビン(R)1130、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−安息香酸ヘキシル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシルが挙げられ、特に好ましくは酸化亜鉛、酸化チタン、チヌビン(R)328、チヌビン(R)384-2、チヌビン(R)400、チヌビン(R)400-2、チヌビン(R)900、チヌビン(R)928、チヌビン(R)1130である。酸化亜鉛、酸化チタンはさらにシリカ、シリコン、ケイ酸亜鉛などで被覆されていてもよい。
本発明の水性組成物を収容する容器において、添加する紫外線遮断剤の割合は、例えば、0.05〜5.0重量%、好ましくは0.1〜3.0重量%が例示される。
また、内容物の異物試験または残存容量確認ができることなどから、450nmの吸光度が1.0以下、好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.6以下、特に好ましくは0.4以下、さらに特に好ましくは0.2以下であるとよい。
鎮静催眠薬成分:例えば、ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素など。
鎮咳薬成分:アクロラミド、クロペラスチン、ペントキシベリン(カルベタペンタン)、チペピジン、ジブナート、デキストロメトルファン、コデイン、ジヒドロコデイン、ノスカピンおよびそれらの薬理学的に許容される塩(例えば、塩酸クロペラスチン、ヒベンズ酸チペピジン、臭化水素酸デキストロメトルファン、リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデイン、塩酸ノスカピンなど)など。
去痰薬成分:グアヤコールスルホン酸ナトリウム、グアイフェネシンなど。
生薬成分:カンゾウ、キキョウ、ウイキョウ、カミツレ、ケイヒ、葛根湯など。
糖アルコール類:例えば、キシリトール、マンニトールなど。
滑沢剤:ステアリン酸マグネシウムなど。
崩壊剤:クロスカルメロースナトリウムなど。
発泡剤:炭酸水素ナトリウムなど。
表1に記載の処方に従い、各成分を精製水に溶解して全量を100mLとして試験液を調製した。
健常人4名に対して、VDT作業前、VDT作業開始1時間後、2時間後に比較例1の試験液を両眼に点眼し、2時間後の点眼の後、疲労度の自己評価を行った。評価基準および評価項目は、中村芳子、「眼精疲労の診断と対策」、新しい眼科、第14巻、第9号、p.1319−1326に従い、下記5段階の評価基準で18個の評価項目について被験者に点数をつけてもらい、点数の合計を疲れ目度とした。同様に比較例2、3および実施例1の試験液についても疲れ目度を評価した。
各試験液について評価した疲れ目度から、下記式に従って、比較例1点眼後を基準にして自己評価改善値を算出した。
自己評価改善値=疲れ目度(比較例1点眼後)−疲れ目度(試験液点眼後)
<評価基準>
0:いいえ
1:症状はあるが、気にするほどではない
2:症状があり気になるが、そのままにしている
3:そのままにしておけないので、誰かに相談しようと思う
4:治療を必要とするほど症状が強く、仕事に差し支える
<評価項目>
目が疲れる、目の奥が痛い、目がかすむ、涙が出る、充血する、目が熱い感じがする、目がだるい・重い・圧迫感がある、目が乾く、まぶしい、目を開けているのがつらい、ぼやけて見える、二重に見える、目に異物感がある、距離が変わるとすぐ焦点が合わない、頭痛がする、めまい・立ちくらみがする、肩こり・腰痛がある、頭が重い
結果を表1に示す。
試験例1の評価終了後、直ちにピント調節力測定器(アコモドメーター AR3−SV6:ニデック社製)を用いて、被験者4名のピント調節力範囲内(4〜5D)に設定された遠指標と近指標を5秒間の交互呈示として凝視させ(ステップ方法)、遠指標から近指標に移ったときの毛様体筋の緊張速度(GRAD値(cm/sec))を3回測定し、その平均値を求めた。緊張速度が大きい(GRAD値の絶対値が大きい)とピント調節速度が速いことを示す。測定した各試験サンプルのGRAD値から、下記式に従って、比較例1点眼後を基準にして調節速度改善率(%)を算出した。
調節速度改善率(%)=GRAD値(試験液点眼後の平均値)/GRAD値(比較例1点眼後の平均値)×100
結果を表2に示す。
以下の実施例中の配合量は、適量または特に単位の記載のないものについてはすべてw/v%を表す。また、実施例2〜19は、ポリエチレンナフタレート10%とポリエチレンテレフタレート90%の混合体の容器(340nm〜380nmの吸光度3.0以上)に充填し、25℃の下、0.5万lxの光を6時間連続照射し、積算照射量3万lx・hrの光に曝光したところ、実施例2〜19すべてにおいてプラノプロフェンの残存率が90%以上に維持された。
プラノプロフェン 75mg
フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム 2mg
ヒドロキシプロピルセルロース 17mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
結晶セルロース 適量
合 計 180mg
日本薬局方製剤総則、「錠剤」の製造方法に準じて1錠あたり180mgの錠剤(1日3回、1回あたり1錠を服用する錠剤)を製造した。より具体的には、ステアリン酸マグネシウム以外の成分を混合し造粒する。その後、ステアリン酸マグネシウムを均一になるまで混合した後、打錠して錠剤を製した。
プラノプロフェン 35mg
リン酸リボフラビンナトリウム 2mg
ヒドロキシプロピルセルロース 17mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
結晶セルロース 適量
合 計 180mg
日本薬局方製剤総則、「錠剤」の製造方法に準じて1錠あたり180mgの錠剤(1日3回、1回あたり1錠を服用する錠剤)を製造した。より具体的には、ステアリン酸マグネシウム以外の成分を混合し造粒する。その後、ステアリン酸マグネシウムを均一になるまで混合した後、打錠して錠剤を製した。
Claims (1)
- (A)プラノプロフェン又はその塩、と共に(B)リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、フラビンモノヌクレオチド及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種、及び(C)モノテルペノイドを配合することを特徴とする疲れ目改善剤。
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