JP4948979B2 - 車両のシート移動装置 - Google Patents
車両のシート移動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4948979B2 JP4948979B2 JP2006310276A JP2006310276A JP4948979B2 JP 4948979 B2 JP4948979 B2 JP 4948979B2 JP 2006310276 A JP2006310276 A JP 2006310276A JP 2006310276 A JP2006310276 A JP 2006310276A JP 4948979 B2 JP4948979 B2 JP 4948979B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- guide
- vehicle
- frame
- base member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
この種の車両に用いられるシート移動装置は、例えば、車体フロアに回転駆動機構を介して設置されたベース部材に、シートフレームに固定されたスライド部材が摺動自在に取り付けられ、このスライド部材が駆動アクチュエータであるモータとボールねじによって前後に進退駆動されるようになっている。また、スライド部材の移動軌道は、車体開口から斜め下方に直線的に延出するものの他、斜め下方に湾曲するものも採用されている(例えば、特許文献1参照)。
着座姿勢を安定化するためには、座面の傾斜角を独立して制御することも考えられるが、この場合、シート移動用のアクチュエータの他に座面調整用の専用のアクチュエータやセンサが必要となり、製造コストが大幅に高騰することが懸念される。
これにより、駆動アクチュエータの作動によってスライド部材が前後方向に進退変位すると、シートフレームの後端部の近傍がスライド部材から進退方向の作動力を受けつつ、ベース部材の前縁に設けられたガイド突起部材がガイド部材のガイド溝内を転動、若しくは、摺動し、シートフレームの前部側の支持位置がガイド溝のプロフィールによって制御されるようになる。この結果、シートフレームの前後方向の変位が制御されるとともに、シートフレームの傾斜角度が制御されるようになる。
なお、シートフレームの前部側の支持位置は、ガイド溝上のガイド突起部材との接触位置に応じて変化するため、シートフレームが後退するにつれてスライド部材に軸支されるシートフレームの後部側支持位置との離間幅が次第に拡大されるようになる。
これにより、第1駆動アクチュエータの作動によって第1スライド部材が前後方向に進退変位すると、中間フレームの後端部の近傍が第1スライド部材から進退方向の作動力を受けつつ、中間フレームの前部側のガイド係合部材がベース部材上の第1ガイド部材のガイドカム面を転動、若しくは、摺動し、中間フレームの前部側の支持位置がガイドカム面のプロフィールによって制御されるようになる。この結果、中間フレームの前後方向の変位が制御されるとともに、中間フレームの傾斜角度が制御されるようになる。また、第2駆動アクチュエータの作動によって第2スライド部材が前後方向に進退変位すると、シートフレームの後端部の近傍が第2スライド部材から進退方向の作動力を受けつつ、中間フレームの前縁に設けられたガイド突起部材が第2ガイド部材のガイド溝内を転動、若しくは、摺動し、シートフレームの前部側の支持位置がガイド溝のプロフィールによって制御されるようになる。この結果、シートフレームの前後方向の変位が制御されるとともに、シートフレームの傾斜角度が制御されるようになる。
なお、シートフレームの前部側の支持位置は、ガイド溝上のガイド突起部材の接触位置に応じて変化するため、シートフレームが後退するにつれて第2スライド部材に軸支されるシートフレームの後部側支持位置との離間幅が次第に拡大されるようになる。
これにより、ベース部材を基準とした中間フレームの進退作動と、中間フレームを基準としたシートフレームの進退作動が同期して行われ、シートの移動速度が速まる。
これにより、第1駆動アクチュエータが前進側に作動すると、中間フレームの後端部の近傍が前方に押し出されるとともに、中間フレームの前部側がガイド係合部材を介してガイドカム面の下方傾斜領域に沿って変位する。この結果、中間フレームは前方を下方に向けて傾斜するようになる。そして、このとき同時に第2駆動アクチュエータが前進側に作動すると、ガイド突起部材によるシートフレームの支持位置が第2ガイド部材のガイド溝の案内軌道に沿って移動し、シートフレームの傾斜挙動を打ち消すようにシートフレームの前部側の支持高さが制御されるようになる。
これにより、簡単な制御でヒップポイントを上げつつシート前端を下げることによってシートの座面を乗員の乗降し易い姿勢に変位させることが可能になる。
また、この発明においては、シートフレームの前部側の支持位置が、ガイド溝上のガイド突起部材との接触位置に応じて変化することから、シートの広いスライド領域において、前後の充分な支持幅をもってシートを安定して支持し、不要なモーメントの発生を防止することができる。
また、この発明においては、シートフレームの前部側の支持位置が、ガイド溝上のガイド突起部材との接触位置に応じて変化することから、シートの広いスライド領域において、前後の充分な支持幅をもってシートを安定して支持し、不要なモーメントの発生を防止することができる。
最初に図1〜図6に示す第1の実施形態について説明する。なお、図中矢印OUは、シート移動装置1の車外側の作動方向を示すものとする。
図1は、この発明にかかるシート移動装置1を適用した車両を示す斜視図である。このシート移動装置1は、例えば、車両の助手席側のシート2部分に用いられ、車両のフロア上に図示しない回転駆動ユニットを介して設置される。そして、使用にあたっては、シート2が車両前方を向いた初期位置から、回転駆動ユニットによってシート2を含むシート移動装置1全体をドア3の開口部4側に回転させ、その状態のままシート2を開口部4の外側に向かって前進移動させるようになっている。
この実施形態のシート移動装置101は、第1の実施形態と同様に図示しない回転駆動ユニットの上部にベース部材105が取り付けられ、このベース部材105に対してシートフレーム6,6を車体の開口部4から車外側に進退作動させ得るようになっている。
一方、第2ガイドローラ48は、図8に示す初期状態ではガイド溝49の前端部位置にあり、この状態からシートフレーム6が設定量前進するまでの間はガイド溝49の前部傾斜領域49aの緩やかな上り傾斜に沿って後方側に転動する。なお、このときの前部傾斜領域49aの傾斜は、中間フレーム39自体の初期状態の傾斜角とほぼ同じに設定されている。したがって、シート2(シートフレーム6)は、この間ほぼ一定の姿勢に維持される。
2…シート
5,105…ベース部材
6…シートフレーム
9…駆動モータ(駆動アクチュエータ)
10…スライドブロック(スライド部材)
14…ガイドローラ(ガイド突起部材)
16…ガイド溝
17…ガイド部材
32…第1駆動モータ(第1駆動アクチュエータ)
33…第1スライドブロック(第1スライド部材)
37…カムレール(第1ガイド部材)
38…ガイドカム面
38b…下方傾斜領域
39…中間フレーム
41…第1ガイドローラ(ガイド係合部材)
44…第2駆動モータ(第2駆動アクチュエータ)
45…第2スライドブロック(第2スライド部材)
48…第2ガイドローラ(ガイド突起部材)
49…ガイド溝
50…第2ガイド部材
Claims (5)
- 車両の開口からシートの少なくとも一部を車外側に移動可能な車両のシート移動装置であって、
車体に設置されるベース部材と、
このベース部材に車外方向に進退可能に保持されたスライド部材と、
このスライド部材を前記ベース部材に対して進退作動させる駆動アクチュエータと、
前記スライド部材に後端部近傍を揺動可能に軸支されるシートフレームと、
このシートフレームの側部に一体に設けられ、前記スライド部材による軸支位置よりも前方側でシートのほぼ前後方向に沿って延出するガイド溝を有するガイド部材と、
前記ベース部材の車両の開口側の前縁部に設けられ、前記ガイド部材のガイド溝に転動自在、若しくは、摺動自在に嵌合されるガイド突起部材と、
を備え、
前記ベース部材の上面に車両外側に向かって所定角度下方傾斜する傾斜面が設けられ、前記スライド部材が該傾斜面に沿って車外方向に所定角度下方傾斜するように前記ベース部材に進退可能に保持され、
前記ガイド溝が、前記シートフレームが後退位置にある状態において、シート前端側が前記ベース部材の前記傾斜面の傾斜よりも急になるように前部側下方に傾斜し、シート後方側に向かうにしたがって傾斜が次第に緩やかになるように上方に湾曲して形成され、
前記シートフレームが後退位置にある状態において、前記ガイド溝とシート座面の鉛直方向の距離が前記シート前端側よりも前記シート後端側の方が短くなるようにしたことを特徴とする車両のシート移動装置。 - 車両の開口からシートの少なくとも一部を車外側に移動可能な車両のシート移動装置であって、
車体に設置されるベース部材と、
このベース部材に車外方向に進退可能に保持された第1スライド部材と、
この第1スライド部材を前記ベース部材に対して進退作動させる第1駆動アクチュエータと、
前記第1スライド部材に後端部近傍を揺動可能に軸支される中間フレームと、
前記ベース部材に設けられ、前記第1スライド部材による軸支位置よりも前方側でシートのほぼ前後方向に沿って延出するガイドカム面を有する第1ガイド部材と、
前記中間フレームに設けられ、前記第1ガイド部材のガイドカム面に転動自在、若しくは、摺動自在に係合するガイド係合部材と、
前記中間フレームに車外方向に進退可能に保持された第2スライド部材と、
この第2スライド部材を前記中間フレームに対して進退作動させる第2駆動アクチュエータと、
前記第2スライド部材に後端部近傍を揺動可能に軸支されるシートフレームと、
このシートフレームの側部に一体に設けられ、前記第2スライド部材による軸支位置よりも前方側でシートのほぼ前後方向に沿って延出するガイド溝を有する第2ガイド部材と、
前記中間フレームの車外側の前縁部に設けられ、前記第2ガイド部材のガイド溝に転動自在、若しくは、摺動自在に嵌合されるガイド突起部材と、
を備えたことを特徴とする車両のシート移動装置。 - シートを車両の開口を通して前後に進退移動させるときには、前記第1駆動アクチュエータと第2駆動アクチュエータを同期作動させることを特徴とする請求項2に記載の車両のシート移動装置。
- 前記第1ガイド部材のガイドカム面の少なくとも前部側に、シートの車外側の移動方向に向かって下方傾斜する下方傾斜領域を設けるとともに、前記ガイドカム面の下方傾斜領域に倣った中間フレームの傾斜によるシートフレームの傾斜挙動が打ち消されるように、前記第2ガイド部材のガイド溝の案内軌道を設定したことを特徴とする請求項3に記載の車両のシート移動装置。
- 前記第1駆動アクチュエータと第2駆動アクチュエータの同期作動によってシートを前端部まで移動させた後に、前記第2駆動アクチュエータを単独で駆動してシートの座面を前方に下方傾斜させることを特徴とする請求項4に記載の車両のシート移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006310276A JP4948979B2 (ja) | 2006-11-16 | 2006-11-16 | 車両のシート移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006310276A JP4948979B2 (ja) | 2006-11-16 | 2006-11-16 | 車両のシート移動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008126692A JP2008126692A (ja) | 2008-06-05 |
JP4948979B2 true JP4948979B2 (ja) | 2012-06-06 |
Family
ID=39553000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006310276A Expired - Fee Related JP4948979B2 (ja) | 2006-11-16 | 2006-11-16 | 車両のシート移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4948979B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5042191B2 (ja) * | 2008-10-10 | 2012-10-03 | 本田技研工業株式会社 | 車両のシート装置 |
JP2010089742A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Honda Motor Co Ltd | 車両のシート装置 |
JP4949349B2 (ja) * | 2008-10-10 | 2012-06-06 | 本田技研工業株式会社 | 車両のシート装置 |
JP2011246104A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-12-08 | Imasen Electric Ind Co Ltd | リフトアップシート |
JP2013060089A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両シート装置 |
JP6448082B2 (ja) * | 2014-11-10 | 2019-01-09 | ダイハツ工業株式会社 | 車両用シート装置 |
DE102018112036B4 (de) * | 2018-05-18 | 2022-03-10 | Grammer Aktiengesellschaft | Fahrzeugsitz |
CN112693372A (zh) * | 2021-01-04 | 2021-04-23 | 北京汽车集团越野车有限公司 | 一种车辆座椅控制装置、车辆及车辆座椅控制方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5660737A (en) * | 1979-10-25 | 1981-05-25 | Nissan Motor Co Ltd | Automobile seat |
JP3145430B2 (ja) * | 1990-09-29 | 2001-03-12 | マツダ株式会社 | 自動車のドライビングポジション調整装置 |
JP3575354B2 (ja) * | 1999-11-04 | 2004-10-13 | トヨタ車体株式会社 | 車両用回転座席 |
JP3747774B2 (ja) * | 2000-12-01 | 2006-02-22 | トヨタ車体株式会社 | 車両用シート |
JP4244773B2 (ja) * | 2003-10-09 | 2009-03-25 | トヨタ車体株式会社 | 車両用シート |
JP4384971B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2009-12-16 | 株式会社今仙電機製作所 | 車両用着座乗降シート |
-
2006
- 2006-11-16 JP JP2006310276A patent/JP4948979B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008126692A (ja) | 2008-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4948979B2 (ja) | 車両のシート移動装置 | |
CN101130344B (zh) | 车辆用座椅装置 | |
EP2455254A1 (en) | Vehicle seat | |
CN101190660A (zh) | 具有平行调整能力的中央扶手 | |
JP2019038320A (ja) | 車両用シート及びその設計方法 | |
JP5789452B2 (ja) | 車両用シート装置 | |
JP2007099185A (ja) | 車両用シート | |
JP5392172B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2008049847A (ja) | 自動車用シート装置 | |
JP4001176B1 (ja) | 車両用シート | |
WO2022262745A1 (zh) | 汽车座椅的调节结构及其调节方法 | |
JP4244773B2 (ja) | 車両用シート | |
JP3765300B2 (ja) | 車両用シート | |
JP4087989B2 (ja) | 座席昇降装置 | |
JP4384971B2 (ja) | 車両用着座乗降シート | |
JP2005145281A (ja) | 車両の乗降補助装置 | |
JP2006273021A (ja) | 自動車のシート位置調整装置 | |
JP4389832B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2006281816A (ja) | 昇降装置 | |
JP5042191B2 (ja) | 車両のシート装置 | |
JP5493592B2 (ja) | 車両用シート | |
JPH07108861A (ja) | 車両用シート装置 | |
JP4032294B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2010089742A (ja) | 車両のシート装置 | |
JP2518532Y2 (ja) | 自動車用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110701 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120228 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120307 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4948979 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |