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JP4946888B2 - 車両状態量推定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車の車体および車輪の横すべり角を推定する装置に関するものである。
従来の横すべり角推定装置では、車体全体の横加速度に基づいて演算することで推定を行っていた。この方式ではタイヤの前輪または後輪の一方でも横力が飽和すると精度が低下するため、限界走行の判定処理や、横すべり角速度フィードバックによる補正処理を行う必要があった。(特許文献1参照)
特開平9−311042号公報(6頁)
このような横すべり角推定装置において種々の補正処理を必要とする所以は、同公報中で限界走行時と称される状況において、車両タイヤモデルの演算から求める横すべり角の推定精度が低下するためである。そのため複雑な補正処理を必要として、演算量が膨大となる。このため、高価なマイコンが必要になるなどの問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、安価なマイコン、あるいは同種の製品で高精度な前輪または車体の横すべり角推定値を得ることを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の車両状態量推定装置は
舵角を検出する舵角検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、車体のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段と、車体の横加速度を検出する横加速度検出手段と、を含む車両運動検出手段と、
前記ヨーレイト検出手段で検出されたヨーレイト、および前記横加速度検出手段で検出された横加速度から、後輪に働く後輪横力を演算する後輪横力演算手段と、
前記後輪横力と予め定められた後輪タイヤ特性とにより後輪横すべり角を演算する後輪横すべり角演算手段と、
前記後輪横すべり角を車両2輪モデルに基づいて第1の前輪横すべり角に換算する前輪横すべり角換算手段と、
を有するものである。
また、本発明の車両状態量推定装置は、
舵角を検出する舵角検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、車体のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段と、車体の横加速度を検出する横加速度検出手段と、を含む車両運動検出手段と、
前記ヨーレイト検出手段で検出されたヨーレイト、および前記横加速度検出手段で検出された横加速度から、後輪に働く後輪横力を演算する後輪横力演算手段と、
前記後輪横力と予め定められた後輪タイヤ特性とにより後輪横すべり角を演算する後輪横すべり角演算手段と、
前記後輪横すべり角を車両2輪モデルに基づいて第1の前輪横すべり角に換算する前輪横すべり角換算手段と、
前記ヨーレイト検出手段で検出されたヨーレイト、および前記横加速度検出手段で検出された横加速度から、前輪に働く前輪横力を演算する前輪横力演算手段と、
前記前輪横力と予め定められた前輪タイヤ特性とにより第2の前輪横すべり角を演算する前輪横すべり角演算手段と
記前輪横すべり角換算手段により求めた第1の前輪横すべり角と、前記前輪横すべり角演算手段により求めた前記第2の前輪横すべり角とを比較照合することにより、前輪横すべり角を求める前輪横すべり角照合手段と、
を有するものである。



本発明の車両状態量推定装置は、前輪タイヤ特性または後輪タイヤ特性のうち片方のみを選択的に用いるだけで車体および車輪横すべり角を求めることが出来る。このため、必ずしもタイヤの前輪と後輪両方の特性を用いる必要がないゆえに、前輪または後輪のいずれかのタイヤ特性を用いると推定精度が低下する状況下においても、従来例(例えば特開平9−311042号公報参照)より車両状態量の推定精度が向上するという効果を有する。
実施の形態を説明するに先立ち、以下にタイヤ特性とタイヤの飽和について説明する。以下では横すべり角について、車両の重心位置での横すべり角を車体横すべり角と呼び、タイヤの横すべり角をタイヤ横すべり角と呼んで区別する。また、タイヤ横すべり角のうち、特に前輪のものを前輪横すべり角と呼び、後輪のものを後輪横すべり角と呼んで区別する。
図1に示すように、通常、タイヤ横すべり角が増加するにつれて、横力が増加する関係がある。このようなタイヤ横すべり角と横力との対応関係(タイヤ特性)を用いることによって、横力からタイヤ横すべり角を求めることができる。なおこのタイヤ特性の原点での勾配をコーナリングパワーと言う。
このタイヤ特性は、タイヤ横すべり角の増加に伴い横力増加は鈍ってゆき、増加が止まるあるいは減少する(タイヤの飽和)。この度合いを以下では飽和度合いと呼ぶ。このとき、コーナリングパワーで近似される特性は、実際のタイヤ特性と上記近似特性でもって横力からタイヤ横すべり角を求める精度が低下する。
また、近似した特性ではタイヤ横すべり角を求める精度が低下することは言うまでもないが、正確なタイヤ特性を用いたとしても、飽和度合いが大きい場合は、タイヤ横すべり角が求まる精度が低下する。このことを次に、図2を用いて説明する。
図2において、横力にある一定の誤差が含まれる状況で、タイヤ横すべり角を求めることを考える。まず、飽和度合いが小さい場合、図に示すとおりタイヤ特性を用いて横力からタイヤ横すべり角をもとめても誤差は比較的小さいままである。一方、飽和度合いが大きい状況では、先ほどと同量の誤差が横力にあると、タイヤ横すべり角では大きな誤差となる。
よって、横力にわずかの誤差が存在すれば、飽和度合いが小さい場合に比して飽和度合いが大きい場合は、タイヤ横すべり角を求める際に誤差が大きくなる。
以下、この発明の各実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1
図3は、本発明の実施の形態1による車両状態量推定装置を示す構成図である。図3において、車両運動検出手段1は、車両の横加速度、ヨーレイト、車速、舵角(一般的には特に前輪の舵角をいう。以下同様)を検出する。このうちの横加速度とヨーレイトとにより、後輪横力演算手段2は後輪横力を演算する。この演算された後輪横力を基にして、所定のタイヤモデルを有する後輪横すべり角演算手段3により後輪横すべり角を演算する。この後輪横すべり角と、前記ヨーレイト、前記車速、前記舵角とにより、前輪横すべり角換算手段4は第1の前輪横すべり角を求める。
また、図3の車両運動検出手段1は、図4に示すとおり、車両の横加速度を検出する横加速度検出手段101と、車両のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段102と、車速を検出する車速検出手段103と、舵角を検出する舵角検出手段104から構成される。
次に本装置の動作について図6により説明する。まず、車両運動検出手段1によって検出された車両運動量に基づき、後輪に働く横力を後輪横力演算手段にて算出する(S101)。次に、前記後輪横力から後輪タイヤ特性を用いて後輪横すべり角を算出し(S102)、前輪横すべり角換算手段にて前記後輪横すべり角を第1の前輪横すべり角へ換算する(S103)。
以下では、上記の詳細について述べる。
まず図3の後輪横力演算手段2の動作について説明する。
車両の運動を取り扱うに際して、車両二輪モデルとして下記の式(2−1)が公知であるので、ここでは、この式を利用する。
Figure 0004946888
ただし、a:横加速度、γ:ヨーレイト(d/dtは時間微分を示し、d/dt・γはヨー角加速度)、m:車両質量、F:前輪横力(左右輪の和)、F:後輪横力(左右輪の和)、I:車両ヨー慣性モーメント、L:車両重心位置から前輪車軸までの距離、L:車両重心位置から後輪車軸までの距離である。
ここで、車両質量mおよび車両ヨー慣性モーメントIは予め設定された既知の値であり、横加速度aおよびヨー角加速度d/dt・γはそれぞれ前記検出手段の値、あるいはその微分によって得られるものを用いると、式(2−1)から下記の式(2−2)により、前輪横力Fおよび後輪横力Fが求まる。
Figure 0004946888
このような関係を利用して、後輪横力演算手段2は後輪横力を演算する。なお、ここで横加速度については、センサオフセット補正などを目的としてハイパスフィルタに通してもよく、また、車両ヨー角加速度を得るに際して、ノイズ低減等を目的として微分演算をハイパスフィルタによって代用してもよい。
次に、後輪横すべり角演算手段3について説明する。この後輪横すべり角演算手段3では、図1に示すタイヤ横すべり角と横力の関係を用いて、図に矢印で示すように後輪横力の値から対応する後輪横すべり角を求める。
特に本実施の形態1においては、図1に曲線で示すタイヤ特性について、破線で示す原点での傾き(コーナリングパワー)でもって近似する。このように近似し、後輪横力をコーナリングパワーで除することによって、後輪横すべり角を求める。
Figure 0004946888
ここで、αは前輪横すべり角、Cは前輪コーナリングパワー、αは後輪横すべり角、Cは後輪コーナリングパワーである。なお付記すれば、必ずしもコーナリングパワーで近似する必要はなく、精度向上のため、より詳細なタイヤモデル(図1の曲線)によって後輪横すべり角を求めてもよい。
次に、前輪横すべり角換算手段4について説明する。この前輪横すべり角換算手段4は、次の公知の関係を用いて、後輪横すべり角を前輪横すべり角に換算する。
Figure 0004946888
ここで、αは前輪横すべり角、Vは車速、δは舵角、Lはホイールベース(前輪車軸から後輪車軸までの距離であり、L=L+Lである)を示す。
本実施の形態1において上記のように、後輪横力から後輪横すべり角を求めてこれを前輪横すべり角に換算した。これにより、後輪の飽和度合いに比して前輪の飽和度合いが高い場合において、前輪横力から直接に前輪横すべり角を求めるよりも推定精度が向上する。
すなわち、上記図1および図2の説明(段落0009および0010参照)で述べたとおり、横力からタイヤ横すべり角を求める際に、飽和度合いが大きいほど精度が低下するので、飽和度合いが大きい前輪から直接に前輪横すべり角を求めるよりも、飽和度合いが小さい後輪から後輪横すべり角を求めて前輪横すべり角に換算したほうが、前輪横すべり角の推定精度が向上する。
例えば、後輪の飽和度合いに比して前輪の飽和度合いが高い場合の典型例として、アンダーステア状態と呼ばれる状況があり、本実施例に拠ればこのような状況でも前輪横すべり角を良好に推定することが可能となる。
なお、車体横すべり角が必要な場合(例えば、車両横すべり防止装置に対して本発明を適用する場合)においては、前輪横すべり角換算手段に代えて車体横すべり角換算手段(図示せず)を備えて、下記の式(2−5)により後輪横すべり角を車体横すべり角に換算するとして実施してもよい。
Figure 0004946888
ここで、βは車体横すべり角である。
なお補記すれば、上記のように、式(2−5)で実施する場合においては、舵角は用いる必要がないゆえに、車両運動量検出手段1において舵角検出手段104は必須の構成要件ではない。このような場合においては、後輪の飽和度合いに比して前輪の飽和度合いが高い場合でも車体横すべり角を良好に推定することが可能となる。
以上、本実施の形態1に拠れば、アンダーステア状況でも前輪横すべり角および車体横すべり角、又は、前輪横すべり角あるいは車体横すべり角を良好に推定することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2による車両状態量推定装置を示す構成図である。
図5において、車両運動検出手段1、後輪横力演算手段2、後輪横すべり角演算手段3、および、前輪横すべり角換算手段4については前述の実施の形態1と同様である。ただし本実施例においては、前輪横すべり角換算手段4で得られる前輪横すべり角について、これを第1の前輪横すべり角と呼ぶ。後述する第2の前輪横すべり角と区別するためである。
また、前輪横力演算手段5は、車両運動検出手段1によって得られる横加速度とヨーレイトにより前輪横力を演算する。この前輪横力と上述のタイヤモデル、及び前輪横すべり角演算手段6とにより、第2の前輪横すべり角を求める。前輪横すべり角照合手段7は、前記前輪横すべり角換算手段によって得られる第1の前輪横すべり角と、前記前輪横すべり角演算手段によって得られる前輪横すべり角とを照合し、第1の前輪横すべり角および第2の前輪横すべり角の中から適切な前輪横すべり角を選択、出力する。
次に、本装置の動作について図7を用いて説明する。まず、車両運動検出手段1によって検出された横加速度等の車両運動量に基づき、前輪に働く横力および後輪に働く横力をそれぞれ前輪横力演算手段5および後輪横力演算手段2にて算出する(ステップS201)。次に、前輪横すべり角演算手段6にて前記前輪横力から前輪タイヤ特性を用いて第2の前輪横すべり角を算出し、また後輪横すべり角演算手段3にて前記後輪横力から後輪タイヤ特性を用いて後輪横すべり角を算出する(ステップS202)。さらに前輪横すべり角換算手段にて前記後輪横すべり角から第1の前輪横すべり角を算出する(ステップS203)。次いで、第1の前輪横すべり角と第2の前輪横すべり角を比較照合し(ステップS204)、第1の前輪横すべり角と第2の前輪横すべり角とから、両者のうち実際の前輪横すべり角により近い前輪横すべり角を選択する(ステップS205あるいはステップS206)。
以下では、図5について、さらに説明を加える。
図5の車両運動検出手段1、後輪横力演算手段2、後輪横すべり角演算手段3、前輪横すべり角換算手段4については、実施の形態1におけるものと同様であるから、説明を省略する。図5の前輪横力演算手段5については、前記式(2−2)によって前輪横力を求める。前輪横すべり角演算手段6については、前記式(2−3)によって前輪横すべり角を求める。
次に図5の前輪横すべり角照合手段7について説明する。
この前輪横すべり角照合手段7は、前輪の飽和度合いと後輪の飽和度合いのいずれが高いかの判定を行い、前輪の飽和度合いのほうが高い場合は第1の前輪横すべり角を選択し、そうでなければ、第2の前輪横すべり角を選択する。この飽和度合い判定法として、例えば、第1の前輪横すべり角と第2の前輪横すべり角の大小を比較する手法を用いる。その原理を以下に述べる。
図8、図9、図10は、それぞれ飽和度合いが小、中、大の場合の横力とタイヤ横すべり角の関係を示している。これらの図において、タイヤ横すべり角の真値をa、そのとき発生している横力をF、この横力から式(2−3)により求まるタイヤ横すべり角をbで示す。飽和度合いが小さい場合(図8)には、aとbがほぼ一致するのに対し、飽和度合いが高まるにつれて(図9・図10)これらaとbの乖離は広がり、かつ、aよりbのほうが小さくなる。
よって、後輪飽和度合いが大きければ大きい分だけ、後輪横すべり角演算手段3において、式(2−3)により演算される後輪横すべり角は、真の後輪横すべり角よりも小さな値となる。ゆえに、前輪横すべり角換算手段4において式(2−4)により換算される第1の後輪横すべり角もまた真値よりも小さな値となる。
同様に、前輪飽和度合いが大きければ大きい分だけ、前輪横すべり角演算手段6において式(2−4)により演算される第2の前輪横すべり角は、真値よりも小さな値となる。
よって、第1の前輪横すべり角と第2の前輪横すべり角の大きさを比較し、第1の前輪横すべり角のほうが小さければ、後輪の飽和度合いが前輪の飽和度合いに比して大きいと判定できる。
例えば、前輪の状況が図10のようになっているとする。このとき前輪横すべり角の真値がaであり、第2の前輪横すべり角がbである。もし、後輪の飽和度合いが前輪の飽和度合いよりも高ければ、第1の前輪横すべり角はdのところ(bより小さいところ)に位置し、逆に後輪飽和度合いが低ければ、cのところ(bより大きいところ)に位置する。
本実施例に拠れば、後輪の飽和度合いに比して前輪の飽和度合いが高い場合でも前輪横すべり角を良好に推定することができることに加え、逆に、前輪の飽和度合いに比して後輪の飽和度合いが高い場合でも前輪横すべり角を良好に推定することができる。
なお実施の形態1でも述べたように、車体横すべり角が必要な場合(例えば、車両横すべり防止装置に対して本発明を適用する場合)においては、車体横すべり角換算手段(図示せず)を備えて実施してもよい。
この際、前輪横すべり角照合手段で出力される前輪横すべり角を式(2−5)によって車体横すべり角に換算するとして実施してもよいし、前輪または後輪のうち飽和度合いの小さいタイヤ側のタイヤ横すべり角から車体横すべり角換算に換算するとして実施してもよい。
このような場合には、後輪の飽和度合いに比して前輪の飽和度合いが高い場合でも前輪横すべり角を良好に推定することができることに加え、逆に、前輪の飽和度合いに比して後輪の飽和度合いが高い場合でも車体横すべり角を良好に推定することができる。
本実施の形態2においては、上述のように必ずしもタイヤの前輪と後輪の両方の特性を同時に用いる必要がないゆえに、前輪と後輪のうち、片側のみが飽和している場合について、従来例(例えば特開平9−311042号公報)にくらべ、推定精度が向上する。従って、例えば、氷盤路のようなμ(摩擦係数)の低い路面においてドライバが舵角を必要以上に切って、前輪が飽和しアンダーステア状態となった際、本実施の形態2においては飽和していない後輪のタイヤ特性から前輪横すべり角あるいは車体横すべり角を求めるために、簡易に良好な推定精度を得ることが可能となる。
以上のように、本発明の車両状態量推定装置は、例えばアンダーステア状態において、飽和していない後輪のタイヤ特性を用いることにより、前輪横すべり角あるいは車体横すべり角を精度良く求めることが出来るという効果がある。
一般的なタイヤ特性を示す図である。 一般的なタイヤ特性に基づくと、横力が飽和に近いとき、横力からタイヤ横すべり角を求める精度が低下することを説明する図である。 本発明実施の形態1による車両状態量推定装置の構成図である。 本発明実施の形態1による車両運動検出手段の一例を示す構成図である。 本発明実施の形態2による車両状態量推定装置の構成図である。 本発明実施の形態1による車両状態量推定装置の動作を示す流れ図である。 本発明実施の形態2による車両状態量推定装置の動作を示す流れ図である。 飽和度合いが小の場合のタイヤ特性の一例を示す図である。 飽和度合いが中の場合のタイヤ特性の一例を示す図である。 飽和度合いが大の場合のタイヤ特性の一例を示す図である。
符号の説明
1 車両運動検出手段、2 後輪横力演算手段、3 後輪横すべり角演算手段、4 前輪横すべり角換算手段、5 前輪横力演算手段、6 前輪横すべり角演算手段、7 前輪横すべり角照合手段、101 横加速度検出手段、102 ヨーレイト検出手段、103 車速検出手段、104 舵角検出手段。

Claims (3)

  1. 舵角を検出する舵角検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、車体のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段と、車体の横加速度を検出する横加速度検出手段と、を含む車両運動検出手段と、
    前記ヨーレイト検出手段で検出されたヨーレイト、および前記横加速度検出手段で検出された横加速度から、後輪に働く後輪横力を演算する後輪横力演算手段と、
    前記後輪横力と予め定められた後輪タイヤ特性とにより後輪横すべり角を演算する後輪横すべり角演算手段と、
    前記後輪横すべり角を車両2輪モデルに基づいて第1の前輪横すべり角に換算する前輪横すべり角換算手段と、
    を有することを特徴とする車両状態量推定装置。
  2. 舵角を検出する舵角検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、車体のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段と、車体の横加速度を検出する横加速度検出手段と、を含む車両運動検出手段と、
    前記ヨーレイト検出手段で検出されたヨーレイト、および前記横加速度検出手段で検出された横加速度から、後輪に働く後輪横力を演算する後輪横力演算手段と、
    前記後輪横力と予め定められた後輪タイヤ特性とにより後輪横すべり角を演算する後輪横すべり角演算手段と、
    前記後輪横すべり角を車両2輪モデルに基づいて第1の前輪横すべり角に換算する前輪横すべり角換算手段と、
    前記ヨーレイト検出手段で検出されたヨーレイト、および前記横加速度検出手段で検出された横加速度から、前輪に働く前輪横力を演算する前輪横力演算手段と、
    前記前輪横力と予め定められた前輪タイヤ特性とにより第2の前輪横すべり角を演算する前輪横すべり角演算手段と
    記前輪横すべり角換算手段により求めた第1の前輪横すべり角と、前記前輪横すべり角演算手段により求めた前記第2の前輪横すべり角とを比較照合することにより、前輪横すべり角を求める前輪横すべり角照合手段と、
    を有することを特徴とする車両状態量推定装置。
  3. 前輪の飽和度合いが後輪の飽和度合いよりも大きい場合には前記第1の前輪横すべり角を車体あるいは車輪の横すべり角とし、前輪の飽和度合いが後輪の飽和度合いよりも小さい場合には前記第2の前輪横すべり角を車体あるいは車輪の横すべり角とすることを特徴とする請求項2に記載の車両状態量推定装置。
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