JP4942525B2 - ボトルキャップ用ポリエチレン樹脂組成物 - Google Patents
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Description
ボトルキャップの素材であるポリエチレン樹脂組成物に求められる性能は、剛性、流動性、および耐ストレスクラック性である。最近はボトルキャップの形状も複雑になってくるとともに、これらの性能を高度にバランスさせるという強い要求がある。特に高速成形性を高めるために、流動性の高い樹脂組成物のニーズが高い。キャップを生産する成形法には射出成形とコンプレッション(圧縮)成形があるが、特にコンプレッション(圧縮)成形においては、生産性を上げるために押出機の吐出量を上げるとともに、ターンテーブルの回転速度を上げることが必要となる。回転速度を上げると、結果的に冷却時間が短くなり、冷却不足の状態となっていた。使用する樹脂が高流動性であれば、押出機負荷が低く、吐出量を上げることができるだけでなく、樹脂温を低くすることができ、樹脂を冷却するのに必要な時間が短くなり、型を抜く際にネジ部がつぶれることなく、高速で成形できる。
特許文献2および特許文献3には、密度を少し高めたポリエチレン組成物が開示されている。これらのポリエチレン組成物から得られるキャップは開栓トルクについては改善されているものの、耐ストレスクラック性を維持するために、高分子量化し、流動性を低下させたために、成形性が悪化し、高速成形できないという問題があった。
特許文献4および特許文献5に開示されたポリエチレン組成物は、耐ストレスクラック性が良好で、キャップとしての性能は良好であるものの、流動性が低く、押出機の負荷が高すぎ、成形速度を上げることが困難であった。また、押出機の負荷を少なくするために樹脂温を上げると、樹脂の冷却が不十分となり、型を抜く際にキャップのネジ部が押しつぶされてしまう、という問題が生じていた。
特許文献6には、ESCRを保持し、密度を適度に高め、かつ、流動性を高めたポリエチレン組成物が開示されている。しかしながら、流動性をさらに高めた場合には、密度を低下させないと、十分な耐ストレスクラック性を保持することが困難であった。
(a)JIS K7210によるコードDのMFRが100〜500g/10minの範囲にあるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の割合が70〜30wt%と、エチレンと炭素数が3〜20のα−オレフィンとの共重合体からなる高分子量成分(B)の割合が30〜70wt%
(b)JIS K7210によるコードDのMFR5.0〜10.0g/10min
(c)ASTM D1505に準拠して測定した密度が0.960〜0.967g/cm3
(d)分子量分布(Mw/Mn)が8.0〜12.0
(e)耐環境応力亀裂性(ESCR)が20時間以上
(2)(1)のポリエチレン樹脂組成物を製造する方法として、固体触媒成分[A]及び有機アルミニウム化合物[B]からなる重合触媒を用い、二段重合法によって重合され、一段目の重合槽でエチレン単独重合体を重合し、二段目の重合槽でエチレンと炭素数が3〜20のα−オレフィンとの共重合体を重合することを特徴とし、且つ、固体触媒成分[A]が、
(A-1)(i)一般式(Al)α(Mg)β(R1 )p(R2 )q (OR3 )r〔式中、R1、R2 及びR3 は炭素数2〜20の炭化水素基であり、α,β,p,q及びrは次の関係を満たす数である。
0≦α,0<β,0≦p,0≦q,0≦r,p+q>0,0≦r/(α+β)≦2,3α+2β=p+q+r〕
で示される炭化水素溶媒に可溶な有機マグネシウム成分1モルと、
(ii)一般式Ha SiClb R4 4-(a+b)(式中、R4 は炭素数1〜20の炭化水素基であり、aとbとは次の関係を満たす数である。0<a,0<b,a+b≦4)で示されるSi-H結合を有するクロルシラン化合物0.01〜100モルを反応させて得られる固体中に含まれるC-Mg結合1モルに対して、
(A−3)一般式AlR5 s Q3-s
(式中R5 は炭素数1〜20の炭化水素基であり、QはOR6 ,OSiR7 R8 R9 ,NR10R11,SR12およびハロゲンから選ばれた基を表し、R6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12は水素原子または炭化水素基であり、0<s)で示される有機金属化合物を、反応させて得られる固体に、(A−4)チタニウム化合物を、前記(A−3)成分の存在下に反応させて得られる固体触媒成分であることを特徴とする(1)記載のボトルキャップ用ポリエチレン樹脂組成物の製造方法である。
本発明に係るポリエチレン樹脂組成物は、特定のチーグラー型触媒を用い、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンから選ばれた1種または2種以上のコモノマーとを、所望の物性となるような割合で重合させることにより製造される。
その際、所望の分子量やMFRを得るには、水素のような分子量調節剤を用いればよい。
本発明に係るポリエチレン樹脂組成物を得るための特定のチーグラー型触媒は、固体触媒成分[A]と有機アルミニウム化合物[B]からなる重合触媒である。固体触媒成分[A]の調製方法としては、
(A-1)(i)一般式(Al)α(Mg)β(R1 )p(R2 )q (OR3 )r〔式中、R1、R2 及びR3 は炭素数2〜20の炭化水素基であり、α,β,p,q及びrは次の関係を満たす数である。
0≦α,0<β,0≦p,0≦q,0≦r,p+q>0,0≦r/(α+β)≦2,3α+2β=p+q+r〕
で示される炭化水素溶媒に可溶な有機マグネシウム成分1モルと、
(ii)一般式Ha SiClb R4 4-(a+b)(式中、R4 は炭素数1〜20の炭化水素基であり、aとbとは次の関係を満たす数である。0<a,0<b,a+b≦4)で示されるSi-H結合を有するクロルシラン化合物0.01〜100モルを反応させて得られる固体中に含まれるC-Mg結合1モルに対して、
(A-3)一般式AlR5 s Q3-s
(式中R5 は炭素数1〜20の炭化水素基であり、QはOR6 ,OSiR7 R8 R9 ,NR10R11,SR12およびハロゲンから選ばれた基を表し、R6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12は水素原子または炭化水素基であり、0<s)で示される有機金属化合物を、反応させて得られる固体に、(A-4)チタニウム化合物を、前記(A-3)成分の存在下に反応させて得られる。
上記式中R1 ないしR2 で表される炭化水素基は、アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基であり、たとえば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、ヘキシル、デシル、シクロヘキシル、フェニル基等が挙げられ、好ましくはR1 はアルキル基である。
一般式(Al)α(Mg)β(R1 )p (R2 )q (OR3 )r において、α=0の場合のR1 、R2 は次に示す三つの群(1)、(2)、(3)のいずれか一つであることが推奨される。
(1)R1 、R2 の少なくとも一方が炭素原子数4〜6である二級または三級のアルキル基であること、好ましくはR1 、R2 がともに炭素原子数4〜6であり、少なくとも一方が二級または三級のアルキル基であること。
(2)R1 とR2 とが炭素原子数の互いに相異なるアルキル基であること、好ましくはR1が炭素原子数2または3のアルキル基であり、R2 が炭素原子数4以上のアルキル基であること。
(3)R1 、R2 の少なくとも一方が炭素原子数6以上の炭化水素基であること、好ましくは、R1 、R2 がともに炭素原子数6以上のアルキル基であること。
(1)において炭素原子数4〜6である二級または三級のアルキル基としては、sec-ブチル、tert-ブチル、2-メチルブチル、2-エチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、2-メチルペンチル、2-エチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2-メチル-2-エチルプロピル等が用いられ、sec-ブチルが特に好ましい。
次に(2)において炭素原子数2または3のアルキル基としてはエチル基、プロピル基が挙げられ、エチル基は特に好ましい。また炭素原子数4以上のアルキル基としては、ブチル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられ、ブチル基、ヘキシル基が特に好ましい。
(3)において炭素原子数6以上のアルキル基としては、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、フェニル基等が挙げられ、アルキル基である方が好ましく、ヘキシル基が特に好ましい。
クロルシラン化合物としては一般式、Ha SiClb R4 4ー(a+b)(式中、R4 は炭素数1〜20の炭化水素基であり、aとbとは次の関係を満たす数である。0<a,0<b,a+b≦4)で表される。上記式においてR4 で表される炭化水素基は、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基であり、たとえば、メチル、エチル、ブチル、アミル、ヘキシル、デシル、シクロヘキシル、フェニル基等が挙げられ、好ましくは炭素数1〜10のアルキル基であり、メチル、エチル、プロピル等の低級アルキル基が特に好ましい。また、a及びbはa+b≦4の関係を満たす0より大きな数であり、特にbが2または3であることが好ましい。
特に、一段目の重合槽で低分子量成分(A)を重合し、二段目の重合槽で高分子量成分(B)を重合することがより好ましい。密度およびESCR等の物性と成形性を両立させるためには、低分子量成分(A)を重合する一段目の重合槽には、コモノマーをフィードせずにエチレン単独重合体を重合し、続いて、高分子量成分(B)を重合する二段目の重合槽には、コモノマーをフィードさせて、共重合体を重合することが好ましい。
ここでいう高速成形性とは、同一条件において押出機の負荷が低くなり、吐出速度を上げられることと、押出機の負荷が同一となるように温度がどこまで下げられるかによって判断できる。
添加するフェノール系酸化防止剤の量としては、500ppm以下であり、好ましくは300ppm以下、さらに好ましくは、100ppm以下であり、フレーバー性の点から全く添加しない場合が最も好ましい。また、全く添加しない場合には、乳等省令にも適合することから、乳飲料のキャップにも用いることが出来る。
さらに、冷却時間を短くすることを目的に、結晶化速度を上げることのできる核剤を添加することもできる。酸化チタンなどの顔料を少量添加することで結晶化速度が上がることもある。
本発明及び以下の実施例、比較例において、示す記号ならびに測定方法は以下の通りである。
(1)コードDのMFR(MFRD):
メルトインデックスを表し、JIS K7210により温度190℃、荷重2.16kgの条件下で測定した値で単位はg/10minである。
(2)コードGのMFR(MFRG):
メルトインデックスを表し、JIS K7210により温度190℃、荷重21.6kgの条件下で測定した値で単位はg/10minである。
(3)FRR(G/D):
上記のコードGのMFRとコードDのMFRとの比を表す。
(4)密度:
ASTM D1505に準拠して測定した値で、単位はg/cm3 である。
高温ゲル・パーミエーション・クロマトグラフイー(GPC)を測定し、得られた分子量分布のチャートにおいて、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比から求めることができる。高温GPC測定は、Waters社製Alliance GPCV
2000を用い、カラムには、昭和電工(株)製のAT−807S(1本)と東ソー(株)製GMHHR−H(S)HT(2本)を直列に接続し、移動相にトリクロロベンゼン(TCB)、カラム温度140℃、流量1.0ml/分、試料濃度20mg/溶媒(TCB)10ml、試料溶解温度140℃、試料溶解時間1時間の条件下で行った。
定ひずみ環境応力亀裂試験であり、JIS K6760に記載の方法で実施した。試験液としては、ローディア日華(株)製のイゲパルCO−630の10重量%水溶液を使用し、環境応力による亀裂が発生する確率が50%(以下F50と記載)となる時間を計測し、ESCRの値とした。単位は時間である。
210℃で成形した射出成形片を試料に用い、JIS K7161に記載の方法で測定した。単位は%である。
(8)引張降伏応力:
上記(7)と同様にして測定した。単位はMPaである。
(9)シャルピー衝撃強度:
上記(7)で作成した射出成形片をJIS K7111に記載の方法で求めた。温度は23℃である。単位はkJ/m2 である。
シリンダー温度200℃で150mm×150mm×2mmのフィルムゲート平板を金型温度50℃の条件で射出成形(射出成形機:東芝機械製射出成形機IS−150EN、射出圧力約600〜700kgf/cm2、射出速度50%)した。成形した後、フィルムゲート平板を2日間恒温室に放置した。2日後、金型の寸法に対する成形品の寸法の差を測定し、成形収縮率は以下の式により求めた。単位は%である。
{(金型の寸法)−(成形品の寸法)}×100/(金型の寸法)
樹脂の流動方向の成形収縮率(MD)と樹脂の流れに対し直角方向の成形収縮率(TD)を平板の各中心部から求め、その成形収縮率の比(MD/TD)を求め、2.5以上の場合、異方性があり、キャップを成形した時の製品の真円度が不足し、寸法安定性が不足している、と判断した。
180℃、せん断速度1065/secでのキャピログラフ溶融粘度(東洋精機製作所製、キャピログラフ 1D型、オリフィスサイズ:D=0.770mm、L=50.8mm)が200Pa・sec以下であれば、高速成形性が良好で、キャップ生産時の樹脂温も低下させることができる、と判断した。
(1)クロルシラン化合物との反応によるマグネシウム含有固体の合成
充分に窒素置換された15リットルの反応器に、トリクロルシラン(HSiCl3 )を2モル/リットルのn-ヘプタン溶液として2740ミリリットル仕込み、攪拌しながら65℃に保ち、組成式AlMg6 (C2 H5 )3 (n-C4 H9 )10.8(On-C4 H9 )1.2 で示される有機マグネシウム成分のn-ヘプタン溶液7リットル(マグネシウム換算で5モル)を1時間かけて加え、更に65℃にて1時間攪拌下反応させた。反応終了後、上澄み液を除去し、n-ヘキサン7リットルで4回洗浄を行い、固体物質スラリーを得た。この固体を分離・乾燥して分析した結果、固体1グラム当たり、Mg8.62ミリモル、Cl17.1ミリモル、n-ブトキシ基(On-C4 H9 )0.84ミリモルを含有していた。
上記固体500gを含有するスラリーを、n-ブチルアルコール1モル/リットルのn-ヘキサン溶液2160ミリリットルとともに、攪拌下50℃で1時間反応させた。反応終了後上澄みを除去し、7リットルのn-ヘキサンで1回洗浄した。このスラリーを50℃に保ち、ジエチルアルミニウムクロリド1モル/リットルのn-ヘキサン溶液970ミリリットルを攪拌下加えて1時間反応させた。反応終了後上澄みを除去し、7リットルのn-ヘキサンで2回洗浄した。このスラリーを50℃に保ち、ジエチルアルミニウムクロリド1モル/リットルのn-ヘキサン溶液270ミリリットルおよび四塩化チタン1モル/リットルのn-ヘキサン溶液270ミリリットルを加えて、2時間反応した。反応終了後上澄みを除去し、内温を50℃に保った状態で、7リットルのn-ヘキサンで4回洗浄して、固体触媒成分をヘキサンスラリー溶液として得た。この固体触媒スラリー溶液上澄み液中の塩素イオン濃度は2.5ミリモル/リットル、アルミニウムイオン濃度は4.5ミリモル/リットルであった。
上記で得られた固体触媒を用いて連続スラリー重合にて、表1に示したエチレン単独重合体の低分子量成分(A)とエチレンと1−ブテンとの共重合体の高分子量成分(B)を別々に重合し、パウダー形状で得た。
これら2種類のパウダーを各50wt%に対し、添加剤としてステアリン酸カルシウムを800ppm加えて、ヘンシェルミキサーにてブレンドした。これを二軸押出機(日本製鋼社製;TEX44HCT−49PW−7V)を用い、シリンダー温度200℃、押出量35kg/時間の条件で混練しながら押出し、組成物ペレットを得た。
前記した測定法に基づいて各物性値及び評価データを求めた。その結果を表1に示す。実施例1で得られた樹脂組成物は、剛性、流動性が高いにも関わらず、耐ストレスクラック性(ESCR)が良好であった。さらに、キャップ生産時の高速成形性の指標である180℃、せん断速度1065/secでのキャピログラフ溶融粘度も低く、異方性の指標である成形収縮比、およびすべての物性において良好な結果を示した。
上記で得られた固体触媒を用いた連続スラリー重合法で、直列に接続した2つの重合槽による二段重合を行った。用いたコモノマーは1−ブテンである。一段目の重合槽には、モノマーとしてエチレンのみを供給し、ニ段目にはエチレンと1−ブテンを供給することにより重合した。一段目の重合槽で得られるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の生産量の割合を60wt%、二段目の重合槽で得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の生産量の割合を40wt%に設定した。表1に記載の樹脂組成物を得た。得られたパウダー状態の樹脂に、添加剤としてステアリン酸カルシウムを800ppm加えて、あらかじめ混合機で攪拌混合後、実施例1と同様に、組成物ペレットを得た。
低分子量成分(A)と高分子量成分(B)との配合比は各成分の生産量より求めた。実施例2の樹脂は、耐ストレスクラック性(ESCR)、キャップ生産時の高速成形性の指標である180℃、せん断速度1065/secでのキャピログラフ溶融粘度も低く、異方性の指標である成形収縮比、およびすべての物性において良好な結果を示した。
それぞれの重合槽へのエチレン供給量の割合を変えて、低分子量成分(A)と高分子量成分(B)の割合を変えた以外は、実施例2と同様に重合を行い、表1のパウダー組成物を得た。実施例2と同様にして樹脂ペレットを得た。組成物の物性を表1に示す。ESCR、高速成形性、異方性、基本物性のいずれもが良好な結果であった。
一段目の重合槽への水素供給量を低下させ、重合槽内の水素濃度を下げて、低分子量成分(A)のMFRDを150g/10minとした以外は、実施例2と同様に行った。組成物の物性を表1に示す。ESCR、高速成形性、異方性、基本特性のいずれもが良好な結果であった。
一段目の重合槽への水素供給量を上昇させ、重合槽内の水素濃度を上げて、低分子量成分(A)のMFRDを480g/10minとした以外は、実施例2と同様に行った。組成物の物性を表1に示す。ESCR、高速成形性、異方性、基本特性のいずれもが良好な結果であった。
以下の比較例においては、実施例2に記載の二段重合装置を用いて重合し、押出し後、樹脂ペレットを得た。ただし、比較例1においては、二段目の重合槽で水素の供給量を減らすことにより、得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の分子量を高く設定し、最終的に得られるポリエチレン樹脂組成物のMFRDを3.8g/10minと低くなるように設定して、重合を行った。得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。剛性が高く、ESCRも高い値を示したが、異方性の指標である成形収縮比が高く、かつ、キャップ生産時の高速成形性の指標である180℃、せん断速度1065/secでのキャピログラフ溶融粘度が高く、高速成形性が困難と判断された。
一段目の重合槽に供給する水素量を減らすことにより、得られるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の分子量が高くなるよう設定し、MFRDを20g/10minとした。さらに、最終的なポリエチレン樹脂組成物のMFRDを調整するために、二段目の重合槽における水素供給量を多くして、得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の分子量を低下させた以外は、実施例2と同様に実施した。得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。エチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の分子量を高めに設定し、共重合体からなる高分子量成分(B)の分子量を低めに設定したことから、分子量分布(Mw/Mn)が7.6と狭くなり、FRR(G/D)の値も40と小さくなった。剛性、高速成形性とも良好であると判断されたが、キャップ特性の中で最も重要なESCRが不足していた。
一段目の重合槽に供給する水素量を増やすことにより、得られるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の分子量が低くなるよう設定し、MFRDを1200g/10minとした。さらに、最終的なポリエチレン樹脂組成物のMFRDを調整するために、二段目の重合槽における水素供給量を減らして、得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の分子量を高くした以外は、実施例2と同様に実施した。得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。エチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の分子量を低めに設定し、共重合体からなる高分子量成分(B)の分子量を高めに設定したことから、分子量分布(Mw/Mn)が20.4と広くなり、FRR(G/D)の値も74と大きくなった。得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。剛性、高速成形性とも良好であると判断されたが、異方性の指標である成形収縮比が高く、かつ、キャップ特性の中で最も重要なESCRが不足していた。
二段目の重合槽で、コモノマーである1−ブテンの供給量を減らすことにより、得られるポリエチレン樹脂組成物の密度が0.968g/cm3 となるように設定した以外は、実施例2と同様に実施した。これによって、二段目の重合槽で得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の密度が計算上0.956g/cm3 となった。得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。剛性、高速成形性とも良好であると判断されたが、ESCRに強く影響を与える二段目の重合槽で得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の密度が高くなりすぎたことから、キャップ特性の中で最も重要なESCRが不足していた。
二段目の重合槽で、コモノマーである1−ブテンの供給量を増やすことにより、得られるポリエチレン樹脂組成物の密度が0.958g/cm3 となるように設定した以外は、実施例2と同様に実施した。これによって、二段目の重合槽で得られる共重合体の高分子量成分(B)の密度が計算上0.935g/cm3となった。得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。ESCR、高速成形性とも良好であると判断されたが、ポリエチレン樹脂組成物の密度が低いため、キャップに必要な剛性が不足していた。
各重合槽へのエチレン供給量の割合を変えて、一段目の重合槽で得られるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の生産量の割合を25wt%に減らし、二段目の重合槽で得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の生産量の割合を75wt%に設定した。さらに、エチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の割合を減らしたことから、二段目の重合槽に供給する水素の量を多くし、共重合体からなる高分子量成分(B)の分子量を低くすることによって、最終的に得られるポリエチレン樹脂組成物のMFRDをコントロールした。得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。剛性、高速成形性とも良好であると判断されたが、共重合体からなる高分子量成分(B)の分子量が低くなったことから、キャップ特性の中で最も重要なESCRが不足していた。
一段目の重合槽で得られるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の生産量の割合を75wt%に増やし、二段目の重合槽で得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の生産量の割合を25wt%に設定した。さらに、エチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の割合を増やしたことから、二段目の重合槽に供給する水素の量を減らし、共重合体からなる高分子量成分(B)の分子量を高くすることによって、最終的に得られるポリエチレン樹脂組成物のMFRDをコントロールした以外は、実施例2と同様に実施した。得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。剛性、高速成形性とも良好であると判断されたが、異方性の指標である成形収縮比が高く、かつ、共重合体からなる高分子量成分(B)の分子量が高くなったものの、その割合が減ったために、キャップ特性の中で最も重要なESCRが不足していた。
MFRDが800g/10minとなる条件でエチレン単独重合体を重合した際に、そのMw/Mnが8.9となるチーグラー触媒を用いて、連続二段重合法にて実施した。さらに、比較例7と同様に一段目の重合槽で得られるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の生産量の割合を75wt%に設定し、二段目の重合槽で得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の生産量の割合を25wt%に設定した。最終的に得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。ESCRは維持しているものの、異方性の指標である成形収縮比が高く、かつ、樹脂組成物のMFRDが低く、高速成形性も不足していた。
MFRDが800g/10minとなる条件でエチレン単独重合体を重合した際に、そのMw/Mnが12.2となるチーグラー触媒を用いて、連続二段重合法にて実施した。ただし、一段目の重合槽にもブテン−1を導入し、一段目の重合槽で得られるポリマーを密度が0.955g/cm3の共重合体とした。さらに、比較例7と同様に一段目の重合槽で得られるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の生産量の割合を75wt%に設定し、二段目の重合槽で得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の生産量の割合を25wt%に設定した。最終的に得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。ESCRは極めて高いものの、異方性の指標である成形収縮比が高く、キャップに必要とされる剛性が不足しており、かつ、樹脂組成物のMFRDが低く、高速成形性も不足していた。
MFRDが100g/10minとなる条件でエチレン単独重合体を重合した際に、そのMw/Mnが5.1となるチーグラー触媒を用いて、連続二段重合法にて実施した。さらに、実施例2と同様に一段目の重合槽で得られるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の生産量の割合を60wt%に設定し、二段目の重合槽で得られる共重合体からなる高分子量成分(B)の生産量の割合を40wt%に設定した。最終的に得られたポリエチレン樹脂組成物の物性を表2に示す。高速成形性は認められるものの、キャップに必要とされる剛性が不足しており、かつ、キャップ特性の中で最も重要なESCRが不足していた。
Claims (2)
- 下記(a)〜(f)からなる要件を満たすことを特徴とするボトルキャップ用ポリエチレン樹脂組成物。
(a)JIS K7210によるコードDのMFRが100〜500g/10minの範囲にあるエチレン単独重合体からなる低分子量成分(A)の割合が70〜30wt%と、エチレンと炭素数が3〜20のα−オレフィンとの共重合体からなる高分子量成分(B)の割合が30〜70wt%
(b)JIS K7210によるコードDのMFR5.0〜10.0g/10min
(c)ASTM D1505に準拠して測定した密度が0.960〜0.967g/cm3
(d)分子量分布(Mw/Mn)が8.0〜12.0
(e)耐環境応力亀裂性(ESCR)が20時間以上
(f)シリンダー温度200℃、金型温度50℃にて射出成形した、150mm角で、2mm厚のフィルムゲート平板で測定された樹脂の流動方向の成形収縮率(MD)と樹脂の流れに対し直角方向の成形収縮率(TD)との比(MD/TD)が1.0〜2.5 - 請求項1記載のポリエチレン樹脂組成物を製造する方法として、固体触媒成分[A]及び有機アルミニウム化合物[B]からなる重合触媒を用い、二段重合法によって重合され、一段目の重合槽でエチレン単独重合体を重合し、二段目の重合槽でエチレンと炭素数が3〜20のα−オレフィンとの共重合体を重合することを特徴とし、且つ、固体触媒成分[A]が、(A−1)(i)一般式(Al)α(Mg)β(R1 )p(R2 )q (OR3 )r〔式中、R1、R2 及びR3 は炭素数2〜20の炭化水素基であり、α,β,p,q及びrは次の関係を満たす数である。
0≦α,0<β,0≦p,0≦q,0≦r,p+q>0,0≦r/(α+β)≦2,3α+2β=p+q+r〕
で示される炭化水素溶媒に可溶な有機マグネシウム成分1モルと、
(ii)一般式Ha SiClb R4 4-(a+b)(式中、R4 は炭素数1〜20の炭化水素基であり、aとbとは次の関係を満たす数である。0<a,0<b,a+b≦4)で示されるSi−H結合を有するクロルシラン化合物0.01〜100モルを反応させて得られる固体中に含まれるC−Mg結合1モルに対して、
(A−2)アルコールを0.05〜20モル反応させて得られる固体を、さらに
(A−3)一般式AlR5 s Q3-s
(式中R5 は炭素数1〜20の炭化水素基であり、QはOR6 ,OSiR7 R8 R9 ,NR10R11,SR12およびハロゲンから選ばれた基を表し、R6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12は水素原子または炭化水素基であり、0<s)で示される有機金属化合物を、反応させて得られる固体に、(A−4)チタニウム化合物を、前記(A−3)成分の存在下に反応させて得られる固体触媒成分であることを特徴とする請求項1記載のボトルキャップ用ポリエチレン樹脂組成物の製造方法。
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