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JP4934529B2 - 無線受信回路、並びに無線トランシーバ回路及びそのキャリブレーション方法 - Google Patents

無線受信回路、並びに無線トランシーバ回路及びそのキャリブレーション方法 Download PDF

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Description

本発明は、アナログデジタル変換器を備え無線ランシステムやセルラーシステムで使用される端末機器のキャリブレーションを行う回路を備えた無線受信回路、並びに無線トランシーバ回路およびそのキャリブレーション方法に関する。
従来、アナログデジタル変換器のキャリブレーション回路として、デジタルキャリブレ
ーション型アナログデジタル変換器があった(例えば、非特許文献1参照)。
また、従来、デジタルバックグランドキャリブレーション型アナログデジタル変換器があった(例えば、非特許文献2および非特許文献3参照)。
また、従来、デジタルキャリブレーション型のパイプライン型アナログデジタルがあった(例えば、非特許文献4参照)。
(A.N.Karanicolas et al., "A 15-b 1-MSample/s Digitally Self-Calibrated Pipeline ADC," IEEE Journal of Solid-State Circuits Vol.28, No.12, pp. 1207-1215(1993)) Y.Shu(Y.S.Shu et al., ‘A 15b-Linear, 20MS/s, 1.5b/Stage Pipelined ADC Digitally Calibrated with Signal-Dependent Dithering,’ 2006 Symposia on VLSI Technology and VLSI Circuits Session C25-1(2006)) Yun Chiu(Y. Chiu et al., "Least mean square adaptive digital background calibration of pipelined analog-to-digital converters," IEEE Transactions on Circuits and Systems I Vol. 51, pp. 38-46(2004).) 大島俊 他、「パイプライン型ADCの高速デジタルバックグランドキャリブレーション」、(社)電子情報通信学会 信学技法VLD2006−138 2007年
まず、従来の無線受信部の一般的な構成例を図10に示す。アンテナから入力された信号は、高周波回路部801において、増幅され、さらに低い中間周波数(または、ゼロ周波数)に周波数変換される。中間周波数信号は、フィルタ802で妨害波成分を除去された後、可変利得増幅器803で増幅され、アナログデジタル変換器804に入力される。自動利得制御部806は、アナログデジタル変換器804の出力レベルから、可変利得増幅器803の利得を、同増幅器の出力が、アナログデジタル変換器804の入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に決定する。アナログデジタル変換器804でデジタル化された信号は、デジタル信号処理部805により、必要なフィルタリング、復調処理、上位レイヤの処理などが施される。フィルタ802は、中間周波数がゼロでない場合は、中間周波数を中心とするバンドパスフィルタで、中間周波数がゼロの場合(ダイレクトコンバージョンの場合)は、ローパスフィルタで実現する。なお、図10に示したアナログデジタル変換器804では、キャリブレーションは行なわれない。
図10に示したような従来の無線システムでは、高分解能かつ高サンプルレートのアナログデジタル変換器が要求されなかったため、アナログデジタル変換器に特にキャリブレーションを施さなくても、十分小さな消費電力で実現できていた。
しかし、近年、無線システムに対するブロードバンド化の要求が急速に高まってきている。その結果、無線LANシステムのデータ伝送レートも増大を続け、IEEE802.11n規格では、100Mbps以上の伝送レートとなる見込みである。また、1Gbps以上の無線LANシステムの標準化も2007年より開始された。一方で、携帯電話のデータ伝送レートも増大を続けており、第4世代携帯電話では、静止時に1Gbps、移動時に100Mbpsの伝送レートとなる見込みである。
このような無線システムの高伝送レート化に対応するために、無線RF−ICに搭載されるアナログデジタル変換器としては、現行の無線LANや携帯電話に要求されている高い分解能に加えて、高いサンプルレートを持つ必要がある。
一般に、高分解能かつ高サンプルレートのアナログデジタル変換器を実現するためには、高利得かつ広帯域のオペアンプが必要となるため、消費電力が膨大になる問題があった。
この状況を打破するために考えられたのが、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器である。デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器では、低性能のオペアンプを使用することで消費電力を削減し、その結果として生ずる変換誤差をデジタルキャリブレーションでキャンセルする。
ところで、非特許文献1に開示されたデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器は、キャリブレーションとアナログデジタル変換を同時に実行できないため、特定のキャリブレーション専用の期間を別途設けて、その間にキャリブレーションを行う必要がある。そのため、無線システムにこの方式を適用する場合、到来するパケット間を狙ってキャリブレーションを行う必要があるため、パケット到来のタイミングをあらかじめ知っている必要があり、無線システムの構成を複雑にする問題がある。さらに、パケット受信期間中にはキャリブレーションを収束できないため、温度変動や電源電圧変動にともなうアナログデジタル変換器の特性変化に追従できない問題もある。
以上の問題を克服するために、非特許文献2や非特許文献3により、デジタルバックグランドキャリブレーション型アナログデジタル変換器が提唱された。しかし、非特許文献2に記載の方式は、キャリブレーションに疑似ランダム信号を利用するために、キャリブレーションの収束時間が長くなり、パケットのプリアンブル期間内に収束できない問題を生じたり、キャリブレーション回路部の構成が複雑になる問題がある。
一方、非特許文献3に記載の方式はキャリブレーション回路部の構成は単純であるが、図11のように、無信号期間を利用してキャリブレーションを収束させられないため、やはり、パケットのプリアンブル期間内にキャリブレーションを収束できない問題があった。なお、図11の各本パケットのプリアンブル期間は、一例として、48μS、データ期間は1msである。また、非特許文献4に記載のアナログデジタル変換器も、同様に、プリアンブル期間内にキャリブレーションを収束できない問題があった。
上記のように、一般にアナログデジタル変換器のデジタルキャリブレーションは、収束時間が長い点、ゼロ信号時に十分なキャリブレーションが働かない点などから、パケット信号のプリアンブル期間内にキャリブレーションを収束できない可能性が高い。
本発明の主たる解決課題は、無線LANや携帯電話あるいはセルラーシステムのような無線システムにおいて、低消費電力で、かつ、パケット信号のプリアンブル期間内にキャリブレーションを収束させるデジタルキャリブレーションを行うことの出来るアナログデジタル変換器及び無線トランシーバ回路を提供することにある。
本発明の代表的なものの一例を示せば以下の通りである。即ち、本発明の無線受信回路は、高周波回路部と、該高周波回路部の出力に接続された低周波回路部と、該低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器と、該アナログデジタル変換器の出力に接続されたキャリブレーション部と、前記高周波回路部で受信される受信信号を監視する信号監視部とを備えて成り、前記信号監視部は、無線システム内で送受信される信号の状態を監視し、前記信号を利用して自局宛のパケット信号の受信前に前記キャリブレーション部を動作させる機能を有することを特徴とする。
本発明によれば、次世代無線システムに適した高分解能かつ高サンプルレートのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のキャリブレーションを、受信したいパケット信号のプリアンブル期間終了前に収束させることができ、ひいては、無線トランシーバの消費電力を削減することができる。
無線LANなどのCSMA/CAシステムでは、基地局から定期的にビーコン信号がブロードキャストされたり、本パケット信号送受信の前に、基地局は端末局へポーリング信号を送る。また、端末局はパワーセーブモード以外では、他の端末局が出すパケット信号の存在を常時監視(キャリアセンス)している。
本発明の各実施例では、これらの信号の全部または一部を利用して、あるいは、送信部から受信部への印加される信号を利用して、アナログデジタル変換器のデジタルキャリブレーションを行うことで、本パケット信号受信時のプリアンブル期間内にキャリブレーションを収束させる。また、消費電力低減のため、回路の一部または全部を、データ受信時とアナログデジタル変換器のキャリブレーション時以外はスリープモードとし、信号監視部が他の信号の存在を検出して、スリープ状態にある回路をスリープモードから起こしてアナログデジタル変換器のキャリブレーションを行う。
なお、使用の形態によってはキャリブレーションに利用できる受信信号の期間が短く、デジタルキャリブレーションの収束が自局の本パケット信号のキャリブレーション期間内、あるいはそれ以降になる場合もあり得ることは言うまでもない。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例を詳細に説明する。
まず、図1〜図3により、本発明の第一の実施例を説明する。
図1に、本発明の第一の実施例になる無線受信回路のブロック図を示す。本実施例の無線受信回路は、高周波回路部101と、この高周波回路部の出力に接続された低周波回路部(フィルタ102、可変利得増幅器103、自動利得制御部107)と、この低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器104と、このアナログデジタル変換器の有効分解能を向上させるためのキャリブレーションを行うデジタルキャリブレーション部105と、デジタル信号処理用プロセッサ等で構成されるデジタル信号処理部106と、受信信号を検出するための信号監視部108とで構成されている。信号監視部108は、受信信号の有無や種類を判定し、その判定結果に基づいて、アナログデジタル変換器およびデジタルキャリブレーション部およびその他の回路の動作を制御する。
デジタルキャリブレーション部105は、自局宛のパケット信号や他局宛のパケット信号、及び無線システムで提供されるビーコン信号やポーリング信号などの受信信号をアナログデジタル変換器104の入力部に十分な振幅レベルで伝達することで、このアナログデジタル変換器のキャリブレーションを行う機能を有している。
アンテナから入力された信号は、高周波回路部101において増幅され、さらに低い中間周波数(または、ゼロ周波数)に周波数変換される。中間周波数信号は、低周波回路部のフィルタ102で妨害波成分を除去された後、可変利得増幅器103で増幅され、アナログデジタル変換器104に入力される。アナログデジタル変換器104の出力は、デジタルキャリブレーション部105に入力される。デジタルキャリブレーション部105は、アナログデジタル変換器104の出力に含まれる変換誤差をキャリブレーションして出力する。自動利得制御部107は、デジタルキャリブレーション部105の出力レベルから、可変利得増幅器103の利得を、同増幅器の出力が、アナログデジタル変換器104の入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に決定する。
デジタルキャリブレーション部105でキャリブレーションされたデジタル信号は、デジタル信号処理部106により、必要なフィルタリング、復調処理、上位レイヤの処理などが施される。アナログデジタル変換器104は、内部回路のオペアンプなどの消費電力を削減することで低消費電力を実現し、その代償として生じる変換誤差を、デジタルキャリブレーション部105によりキャリブレーションすることで、高分解能かつ高サンプルレートのアナログデジタル変換器を低消費電力で実現できる。
高周波回路部101の出力部には、信号監視部108が接続され、信号の有無や種類が判定される。信号監視部108の判定結果に基づいて、アナログデジタル変換器104やデジタルキャリブレーション部105の動作が制御される。制御の具体的内容としては、例えば、電源電圧の制御や動作の完全または一部の停止などが考えられるが、もちろん、それに限られるものではない。
次に、無線受信回路の主な要素の具体的な構成例について、図2(2A〜2E)で説明する。
まず、高周波回路部101の構成例を、図2Aに示す。高周波回路部101は、バンドパスフィルタ1011、低雑音増幅器1012、ミキサ1013及びVCO104を備えている。100はアンテナ、109は送受信切換え部、110は送信回路である。アンテナ100から高周波回路部101に入力された受信信号は、特定の周波数帯域の信号のみがバンドパスフィルタ1011を通過し、低雑音増幅器1012で増幅され、さらにミキサ1013で低い中間周波数(または、ゼロ周波数)に周波数変換され、IF信号として出力される。
次に、アナログデジタル変換器104およびデジタルキャリブレーション部105について、図2Bないし図2Dで説明する。
本実施例では、アナログデジタル変換器104として、高サンプルレートかつ高分解能の実現に適したパイプライン型ADCを選択した。まず、このパイプライン型ADCの動作原理を、図2Bで説明する。
パイプライン型ADCでは、例えば、Nビットの量子化を行うために、MDAC(Multiplying Digital to Analog Converter)をN個直列接続する。各MDACは、±Vref/4(Vrefは基準電圧)にしきい値を持つ2つの比較器からなる1.5bサブADC、引算部、2倍増幅部(理想的な場合、G=2)から構成される。初段MDACの場合は、ADC入力電圧を、次段以降の場合、前段のMDACから渡される電圧値を1.5bサブADCにより3値に量子化するとともに、その際生じる量子化誤差を引算部で求め、さらに2倍増幅器で、最大、後段MDACのフルスケール電圧値まで増幅して、後段に処理を委ねる。これにより、各MDACを通過する度に1bずつ分解能を高めることができる。
MDACはスイッチトキャパシタ回路で実現され、サンプルモードとアンプモードの組合せにより、引算と2倍増幅を行う。オペアンプの開ループ利得をA(Vout)、1.5bサブADCの出力をDi (=-1, 0, 1)とすると、MDACの入出力関係は、以下のようになる。
Figure 0004934529
次に、アナログデジタル変換器104およびデジタルキャリブレーション部105の構成例と動作を、図2C、図2Dで説明する。本実施例では、高サンプルレートかつ高分解能のADCを低消費電力で実現するために、デジタルバックグランドキャリブレーション方式を採用している。すなわち、図2Cに示すように、メインパイプラインADCに加えて、デジタルバックグランド誤差補正部と参照用ADCを持つ。二組のADCの分解能は、目標分解能(N)+(1〜2b)が適当である。
メインパイプラインADCは、例えば10段の1.5b MDACと最終段の1.5b ADCで構成され、これら11段のステージから、それぞれ1.5b量子化の結果(D1〜D11)が出力される。ここで、各MDACのオペアンプの利得A(Vout)は小さな値、例えば30dB程度で満足することにする。その結果、上式に従って、図2Bの量子化誤差2倍増幅器の利得Gが2倍から、例えば1.9倍に減少する。このとき、係数wiを用いて、図2Cのように、デジタル値再生部の演算をDout=D1+1/1.9*D2と変更すれば、厳密性が依然として維持される。この係数wiを探すために、本キャリブレーション方式では、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いて、係数wi (i=1〜11)の探索を行う。同アルゴリズムは、上記のように、参照用ADCを必要とする。参照用ADCは12bのENOBを持つ必要があるが、その前段に配置されたサンプルホールド回路(S/H)が、サンプルレートfCLKより十分遅い(1/Kの)レートで入力信号をサンプル&ホールドするため、そのサンプルレートは低速(fCLK/K)でよい。
デジタル値再生部の出力Doutと参照用ADCからの出力dの誤差eを算出し、その結果から、図2Cの右上の枠内に示したLMSアルゴリズムに従って、デジタル値再生部の係数wiを更新する。同アルゴリズムは負帰還ループであるため、図2Dように自動的に正しいwi値に収束する。この収束までの時間は、殆どの場合、端末局が本パケットを受信するよりも短い。
以上のように、メインADCのA/D変換処理を妨げることなく、バックグランドでキャリブレーションが連続的に進行するので、温度変動や電源電圧変動にともなうwi値の時間的変化にも追従できる。
さらに、信号監視部108を実現する回路としては、例えば、RFタグなどで用いられているような整流回路を使用してもよい。図2Eに信号監視部108の構成例を示す。信号監視部108は、整流回路部1081とその出力側に接続された受信信号判定部1082及び制御部1083とを備えており、交流入力信号を直流電圧に変換する振幅検波の機能と、振幅検波した直流電圧の大小に応じて受信信号の有無を判定する機能と、この判定結果に基づきアナログデジタル変換器104及びデジタルキャリブレーション部105の少なくとも一方の動作を制御する機能とを有している。
整流回路部1081は、容量素子(C01〜C0n,C11〜C1n)と電界効果トランジスタ等からなる整流素子(D01〜D0n)を含む多段の整流回路であり、高周波信号すなわちIF信号をAC−DC変換してVDDとして出力することができる。
図2Eに示した整流回路部は半波整流回路であり、各段の整流素子D01とD11、D02とD12、及びD0nとD1nは夫々直列に接続されている。入力端子aと各段の整流素子D11、D12、D1nの間には、コンデンサC01、C02、C0nが接続されている。また、各段の整流素子D11、D12、D1nの出力側には夫々コンデンサC11、C12、C1nが接続されている。入力端子bと出力端子dは共通となっている。
初段の整流素子D01は、入力端子aの電圧が入力端子bより低いとき電流を流し、コンデンサC01を充電する。整流素子D11は、入力端子aの電圧が整流素子の閾値電圧より高いとき電流を流し、コンデンサC01に充電されている電圧をコンデンサC11に充電する。これによって、初段の整流回路の出力端子には、入力端子a,bの2倍の電圧が出力される。以下、同様にして、入力端子a,b間に入力された中間周波数の高周波信号に基づき、出力端子c,d間に直流電圧VDDが出力される。
整流回路部1081から出力される直流電圧の大小に基づき受信信号判定部1082で受信信号の有無が判定され、その結果に基づき、制御部1083が動作する。すなわち、信号監視部108の制御部1083は、1つの無線システム内の各端末局において、データ受信時と前記アナログデジタル変換器のキャリブレーション時以外は前記アナログデジタル変換器およびキャリブレーション部およびその他の回路の一部または全部をスリープモードとし、当該無線システム内で送受信される信号の存在を検出して、前記スリープ状態にある前記各回路をスリープモードから起こして平常モードへ移行させ、前記アナログデジタル変換器のキャリブレーションを行う。
このように、信号監視部108は、当該無線システム内で送受信される自局宛のパケット信号のみならず、当該無線システム内の全ての受信信号を利用して電源となる直流電圧VDDを生成し、受信信号の状態に応じてアナログデジタル変換器104やデジタルキャリブレーション部105に電力を供給する機能を備えている。
また、信号監視部に周波数検出機能を持たせたい場合は、例えば、整流回路の前に、可変帯域バンドパスフィルタを配置すればよい。
次に、図3(図3A、図3B)により、本実施例の無線受信回路を備えた端末局を採用した無線システムについて、その構成及び効果を説明する。
まず、図3Aにおいて、無線LANシステム1000は、1つの基地局1004−1と複数の端末局(STA−1〜STA−m)で構成される無線システム1001と、同様な構成を有する他の無線システム1002と、これらを接続する有線のネットワーク1003で構成されている。無線システムは、CSMA/CA(Carrier Sens Multiple Access with Collision Avoidance)システムとして、構成されている。各端末局は、本実施例の無線受信回路を備えており、無線システム1001に対応する各端末局(STA−1〜STA−m)の各受信回路では、共通する特定の周波数帯域の信号がバンドパスフィルタを通過し、高周波回路部101の出力部から出力される。同様に、無線システム1002に対応する各端末局(STAn)の各受信回路では、共通する他の特定の周波数帯域の信号がバンドパスフィルタを通過し、高周波回路部101の出力部からIF信号として出力される。あるいはまた、無線システム1001と無線システム1002が共通する周波数帯域を使用する場合もありうる。
一般に無線システムでは、信号はパケット単位で到来する。図3Bのように、CSMA/CAシステムでは、基地局から定期的にビーコン信号がブロードキャストされたり、本パケット信号送受信の前に、基地局は端末局へポーリング信号を送る。また、端末局はパワーセーブモード以外では、他の端末局が出すパケット信号の存在を常時監視(キャリアセンス)している。
本実施例では、上記各信号、すなわち、ビーコン信号、ポーリング信号、キャリアセンス信号、あるいは他のユーザ(端末局)における本パケット送受信信号の全部または一部を利用して、自分の端末局のデジタルキャリブレーション部105によるアナログデジタル変換器104のデジタルキャリブレーションを進行させる。
また、消費電力低減のため、回路の一部または全部を、データ受信時とアナログデジタル変換器104のキャリブレーション時以外はスリープモードなどとし、信号監視部108が無線信号の存在を検出した時に、スリープ状態にある回路をスリープモードから起こして、データの受信やアナログデジタル変換器104のキャリブレーションを行う。例えば、端末局2に関して、図3Bのように、信号監視部108がアナログデジタル変換器104の電源ADC−Vddと、デジタルキャリブレーション部105の電源CAL−Vddを、自局宛のパケット信号の存在時のみならず、自局宛のパケット信号を除いた無線信号の存在を検出した時にもオンとなるように制御する。
この時、アナログデジタル変換器104の入力信号は、可変利得増幅器103と自動利得制御部107により、アナログデジタル変換器のフルスケールレンジか、それに近いレベルまで増幅されるため、キャリブレーションを正常に進行させることができる。
図3Bの例では、基地局からのビーコン信号及びポーリング信号を利用して、端末局1のアナログデジタル変換器のデジタルキャリブレーションを行っている。これにより、端末局1が本パケット信号受信前、あるいは、少なくとも本パケット信号受信時のプリアンブル期間終了前に、デジタルキャリブレーションを収束させることができる。従って、例えばプリアンブル期間が48μS程度であっても、本パケット信号の受信時前にデジタルキャリブレーションを収束させることができる。端末局2では、ビーコン信号、ポーリング信号、キャリアセンス信号、及び端末局1の本パケット送受信信号の全部を利用して、アナログデジタル変換器のデジタルキャリブレーションを行っている。これにより、端末局2は、本パケット信号受信前に、デジタルキャリブレーションを収束させることができる。
デジタルキャリブレーションを効果的に行うためには、アナログデジタル変換器104への入力信号が、アナログデジタル変換器104のフルスケールに近いレベルまで十分に振れる必要がある。一般に、デジタルキャリブレーション部105の収束には、アナログデジタル変換器104にフルスケールに十分近いレベルの信号が入力された状態でも、データ受信準備期間であるプリアンブル期間以上の時間を収束に要する。本実施例によれば、上記各信号の全部または一部を利用して、デジタルキャリブレーション部105によるアナログデジタル変換器104のデジタルキャリブレーションを進行させることで、本パケット信号受信前、あるいは、少なくとも本パケット信号受信時のプリアンブル期間終了前にデジタルキャリブレーション部105を収束させることができる。なお、1つの無線システム1001では、多くの場合、複数の端末局が動作状態にあり、それらの端末局宛の本パケット信号や基地局との送受信信号を利用することで、デジタルキャリブレーションをより早期に収束させることができる。
このように、無線システム内の各端末局が、当該無線システム内で送受信される自局宛のパケット信号のみならず、当該無線システム内の全ての受信信号を利用して自局のデジタルキャリブレーションを行うように構成したことで、次世代無線システムに適した高分解能かつ高サンプルレートのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のキャリブレーションを、受信したいパケット信号のプリアンブル期間終了前に収束させることができる。
また、データ受信時とアナログデジタル変換器のキャリブレーション時以外は回路の一部または全部をスリープモードとし、信号監視部が他の信号の存在を検出して、スリープ状態にある回路をスリープモードから起こしてアナログデジタル変換器のキャリブレーションを行うこれにより、端末局の消費電力を削減することができる。
図4(図4A、4B)により、本発明の第二の実施例を説明する。
図4Aに、本発明の第二の実施例になる無線受信回路のブロック図を示す。本実施例の無線受信回路は、高周波回路部201と、この高周波回路部の出力に接続された低周波回路部(フィルタ202、可変利得増幅器203、自動利得制御部207)と、この低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器204と、このアナログデジタル変換器の有効分解能を向上させるためのキャリブレーションを行うデジタルキャリブレーション部205と、デジタル信号処理用プロセッサ等で構成されるデジタル信号処理部206と、受信信号を検出するための信号監視部208と、フィルタ制御部209で構成されている。フィルタ制御部209は、信号監視部208の信号検出結果に基づいて、低周波回路部(または高周波回路部)に含まれるフィルタの通過帯域を信号が通過できるように制御する機能を有する。なお、フィルタ制御部209とそれに関係する部分以外の構成は、第一の実施例の構成と同じである。
アンテナから入力された信号は、高周波回路部201において増幅され、さらに低い中間周波数(または、ゼロ周波数)に周波数変換される。中間周波数信号は、フィルタ202で妨害波成分を除去された後、可変利得増幅器203で増幅され、アナログデジタル変換器204に入力される。アナログデジタル変換器204の出力は、デジタルキャリブレーション部205に入力され、アナログデジタル変換器204の出力に含まれる変換誤差をキャリブレーションして出力する。自動利得制御部207は、デジタルキャリブレーション部205の出力レベルから、可変利得増幅器203の利得を、同増幅器の出力が、アナログデジタル変換器204の入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に決定する。
デジタルキャリブレーション部205でキャリブレーションされたデジタル信号は、デジタル信号処理部206により、必要なフィルタリング、復調処理、上位レイヤの処理などが施される。アナログデジタル変換器204は、内部回路のオペアンプなどの消費電力を削減することで低消費電力を実現し、その代償として生じる変換誤差を、デジタルキャリブレーション部205によりキャリブレーションすることで、高分解能かつ高サンプルレートのアナログデジタル変換器を低消費電力で実現できる。
高周波回路部201の出力部には、信号監視部208が接続され、信号の有無や種類を判定できる。信号監視部208の判定結果に基づいて、アナログデジタル変換器204やデジタルキャリブレーション部205の動作が制御される。制御の具体的内容としては、例えば、電源電圧の制御や動作の完全または一部の停止などが考えられるが、もちろん、それに限られるものではない。
例えば、端末局2に関して、図4Bのように、アナログデジタル変換器204の電源ADC−Vddと、デジタルキャリブレーション部205の電源CAL−Vddを、信号監視部208が自局宛のパケット信号の存在時のみならず、自局宛のパケット信号を除いた無線信号の存在を検出した時にもオンとなるように制御する。
本実施例では、さらに、信号監視部208の出力がフィルタ制御部209に入力される。信号監視部208は、例えば周波数判定機能を持つことで、到来信号の周波数を知ることができ、その情報をフィルタ制御部209に入力することで、フィルタ制御部209は、到来信号の周波数がフィルタ202の通過帯域内になるように、フィルタ202の通過帯域を制御する。
例えば、図4Bのように、フィルタ202の通過帯域周波数をfcとし、選択可能な通過帯域周波数をf1、f2とし、端末局2を自局(通過帯域周波数=f2)をすると、自局宛以外、例えば端末局1宛の本パケット信号送信時に通過帯域周波数がf1、自局宛の本パケット信号送信時の通過帯域周波数がf2に制御される。このようにすることで、到来信号の周波数に関わらず、すなわち、自局にとっては不要波や妨害波であっても、アナログデジタル変換器204の入力部に十分大きな信号を伝えることができるため、キャリブレーションの収束を進行させることができる。
本実施例によれば、次世代無線システムに適した高分解能かつ高サンプルレートのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のキャリブレーションを、受信したいパケット信号のプリアンブル期間終了前に収束させることができる。また、無線トランシーバの消費電力を削減することができる。
図5に、本発明の第三の実施例になる無線受信回路のブロック図を示す。本実施例の無線受信回路は、高周波回路部301と、この高周波回路部の出力に接続された低周波回路部(フィルタ302、可変利得増幅器303、自動利得制御部307)と、この低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器304と、このアナログデジタル変換器の有効分解能を向上させるためのキャリブレーションを行うデジタルキャリブレーション部305と、デジタル信号処理用プロセッサ等で構成されるデジタル信号処理部306と、受信信号を検出するための信号監視部308と、フィルタ制御部309と、電源管理部310で構成されている。なお、電源管理部310とそれに関係する部分以外の構成は、第二の実施例の構成と同じである。
アンテナから入力された信号は、高周波回路部301において、増幅され、さらに低い中間周波数(または、ゼロ周波数)に周波数変換される。中間周波数信号は、フィルタ302で妨害波成分を除去された後、可変利得増幅器303で増幅され、アナログデジタル変換器304に入力される。アナログデジタル変換器304の出力は、デジタルキャリブレーション部305に入力され、アナログデジタル変換器304の出力に含まれる変換誤差をキャリブレーションして出力する。自動利得制御部307は、デジタルキャリブレーション部305の出力レベルから、可変利得増幅器303の利得を、同増幅器の出力が、アナログデジタル変換器304の入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に決定する。デジタルキャリブレーション部305でキャリブレーションされたデジタル信号は、デジタル信号処理部306により、必要なフィルタリング、復調処理、上位レイヤの処理などが施される。アナログデジタル変換器304は、内部回路のオペアンプなどの消費電力を削減することで低消費電力を実現し、その代償として生じる変換誤差を、デジタルキャリブレーション部305によりキャリブレーションすることで、高分解能かつ高サンプルレートのアナログデジタル変換器を低消費電力で実現できる。
高周波回路部301の出力部には、信号監視部308が接続され、信号の有無や種類を判定できる。信号監視部308の出力部には、電源管理部310が接続され、電源管理部310は、信号監視部308の信号有無の判定結果や信号の種類の判定結果に基づいて、フィルタ302、可変利得増幅器303、アナログデジタル変換器304、デジタルキャリブレーション部305、デジタル信号処理部306などの一部または全ての電源電圧を制御することで低消費電力化を図ることができる。
例えば、信号監視部308が(妨害波も含めて)信号有と判定した場合、デジタル信号処理部306を除く全ての回路の電源をオンにして、デジタルキャリブレーション部305により、アナログデジタル変換器304のキャリブレーションを進行させる。また、例えば、信号監視部308が、その周波数判定機能を利用して、希望波信号有りと判定した場合は、データを受信するために、デジタル信号処理部306を含む全ての回路の電源をオンにする。これらは、あくまでも一例であって、もちろん、これらに限定されるものではない。
信号監視部308の出力は、フィルタ制御部309に入力される。信号監視部308は、その周波数判定機能により、到来信号の周波数を知ることができるため、その情報をフィルタ制御部309に入力することで、フィルタ制御部309は、到来信号の周波数がフィルタ302の通過帯域内になるように、フィルタ302の通過帯域を制御する。
このように本実施例では、無線システム内の各端末局が、当該無線システム内で送受信される自局宛のパケット信号のみならず、当該無線システム内の全ての受信信号を利用して自局のデジタルキャリブレーションを行う。このように構成したことで、各端末局は、到来信号の周波数に関わらず、すなわち、自局にとっては不要波や妨害波であっても、アナログデジタル変換器304の入力部に十分大きな信号を伝えることができるため、キャリブレーションの収束を進行させることができる。
本実施例によれば、次世代無線システムに適した高分解能かつ高サンプルレートのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のキャリブレーションを、受信したいパケット信号のプリアンブル期間終了前に収束させることができる。また、無線トランシーバの消費電力を削減することができる。
図6(図6A、図6B)により、本発明の第四の実施例を説明する。
図6Aに、本実施例になる無線トランシーバのブロック図を示す。無線トランシーバは、送受信切換え部401に接続された無線受信回路と無線送信回路部409を備えている。無線受信回路は、高周波回路部402と、この高周波回路部の出力に接続された低周波回路部(フィルタ403、可変利得増幅器404、自動利得制御部408)と、この低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器405と、このアナログデジタル変換器の有効分解能を向上させるためのキャリブレーションを行うデジタルキャリブレーション部406と、デジタル信号処理用プロセッサ等で構成されるデジタル信号処理部407で構成されている。低周波回路部やアナログデジタル変換器、デジタルキャリブレーション部の構成は、第一の実施例の構成と同じである。
アンテナから入力された受信信号は、送受信切換え部401を通過した後、高周波回路部402において、増幅され、さらに低い中間周波数(または、ゼロ周波数)に周波数変換される。中間周波数信号は、フィルタ403で妨害波成分を除去された後、可変利得増幅器404で増幅され、アナログデジタル変換器405に入力される。アナログデジタル変換器405の出力は、デジタルキャリブレーション部406に入力され、アナログデジタル変換器405の出力に含まれる変換誤差をキャリブレーションして出力する。自動利得制御部408は、デジタルキャリブレーション部406の出力レベルから、可変利得増幅器404の利得を、同増幅器の出力が、アナログデジタル変換器405の入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に決定する。デジタルキャリブレーション部406でキャリブレーションされたデジタル信号は、デジタル信号処理部407により、必要なフィルタリング、復調処理、上位レイヤの処理などが施される。アナログデジタル変換器405は、内部回路のオペアンプなどの消費電力を削減することで低消費電力を実現し、その代償として生じる変換誤差を、デジタルキャリブレーション部406によりキャリブレーションすることで、高分解能かつ高サンプルレートのアナログデジタル変換器を低消費電力で実現できる。
本実施例では、端末局は、図6Bに示したように、アナログデジタル変換器405の電源ADC−Vddと、デジタルキャリブレーション部406の電源CAL−Vddの電源を、送信パケット信号の送信時にオンとなるように制御して自局の送信信号TXを電力源として利用する。すなわち、送受信切換え部401に接続された無線送信回路部409から、送信パケット信号の送信時に送受信切換え部401を経由して受信側に印加される信号を利用して、デジタルキャリブレーション部406により、アナログデジタル変換器405のキャリブレーションを進行させる。
上記の送信側から受信側への信号印加は、通常、送受信切換え部401の送受信パス間のアイソレーションの限界から、送信側から受信側への送信信号のリークとして自然に実現されるが、送受信切換え部401の特性を意図的に設定して、送信側から受信側への信号印加量を調整しても、もちろん良い。
本実施例によれば、次世代無線システムに適した高分解能かつ高サンプルレートのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のキャリブレーションを、受信したいパケット信号のプリアンブル期間終了前に収束させることができる。また、無線トランシーバの消費電力を削減することができる。
図7により、本発明の第五の実施例を説明する。
図7は、本実施例になる無線トランシーバのブロック図である。無線トランシーバは、送受信切換え部501に接続された無線受信回路と無線送信回路部509を備えている。無線受信回路は、高周波回路部502と、この高周波回路部の出力に接続された低周波回路部(フィルタ503、可変利得増幅器504、自動利得制御部508)と、この低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器505と、このアナログデジタル変換器の有効分解能を向上させるためのキャリブレーションを行うデジタルキャリブレーション部506と、デジタル信号処理用プロセッサ等で構成されるデジタル信号処理部507と、信号監視部510で構成されている。低周波回路部やアナログデジタル変換器、デジタルキャリブレーション部の構成は、第一の実施例の構成と同じである。
アンテナから入力された受信信号は、送受信切換え部501を通過した後、高周波回路部502において、増幅され、さらに低い中間周波数(または、ゼロ周波数)に周波数変換される。中間周波数信号は、フィルタ503で妨害波成分を除去された後、可変利得増幅器504で増幅され、アナログデジタル変換器505に入力される。アナログデジタル変換器505の出力は、デジタルキャリブレーション部506に入力され、アナログデジタル変換器505の出力に含まれる変換誤差をキャリブレーションして出力する。自動利得制御部508は、デジタルキャリブレーション部506の出力レベルから、可変利得増幅器504の利得を、同増幅器の出力が、アナログデジタル変換器505の入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に決定する。デジタルキャリブレーション部506でキャリブレーションされたデジタル信号は、デジタル信号処理部507により、必要なフィルタリング、復調処理、上位レイヤの処理などが施される。アナログデジタル変換器505は、内部回路のオペアンプなどの消費電力を削減することで低消費電力を実現し、その代償として生じる変換誤差を、デジタルキャリブレーション部506によりキャリブレーションすることで、高分解能かつ高サンプルレートのアナログデジタル変換器を低消費電力で実現できる。
送受信切換え部501に接続された無線送信回路部509から、信号送信時に送受信切換え部501を経由して受信側に印加される信号を利用して、デジタルキャリブレーション部506により、アナログデジタル変換器505のキャリブレーションを進行させる。この送信側から受信側への信号印加は、通常、送受信切換え部501の送受信パス間のアイソレーションの限界から、送信側から受信側への送信信号のリークとして自然に実現されるが、送受信切換え部501の特性を意図的に設定して、送信側から受信側への信号印加量を調整しても、もちろん良い。
本実施例では、さらに、高周波回路部502の出力部に、信号監視部510が接続され、信号の有無や種類を判定できる。信号監視部510の判定結果に基づいて、アナログデジタル変換器505やデジタルキャリブレーション部506の動作が制御される。制御の具体的内容としては、例えば、消費電力削減のために、電源電圧の制御や動作の完全または一部の停止などが考えられるが、もちろん、それに限られるものではない。すなわち、本実施例では、自局の送信信号のみならず、前記各実施例で述べた、当該無線システム内の全ての受信信号も利用して自局のデジタルキャリブレーションを行う。
本実施例によれば、次世代無線システムに適した高分解能かつ高サンプルレートのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のキャリブレーションを、受信したいパケット信号のプリアンブル期間終了前に収束させることができる。また、無線トランシーバの消費電力を削減することができる。
本発明の第六の実施例を図8で説明する。
図8は、本実施例になる無線トランシーバのブロック図である。無線トランシーバは、送受信切換え部601に接続された無線受信回路と無線送信回路部610を備えている。無線受信回路は、高周波回路部602と、この高周波回路部の出力に接続された低周波回路部(フィルタ603、可変利得増幅器604、自動利得制御部608)と、この低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器605と、このアナログデジタル変換器の有効分解能を向上させるためのキャリブレーションを行うデジタルキャリブレーション部606と、デジタル信号処理用プロセッサ等で構成されるデジタル信号処理部607と、信号監視部609と、フィルタ制御部611と、電源管理部612で構成されている。低周波回路部やアナログデジタル変換器、デジタルキャリブレーション部の構成は、第一の実施例の構成と同じである。
アンテナから入力された受信信号は、送受信切換え部601を通過した後、高周波回路部602において、増幅され、さらに低い中間周波数(または、ゼロ周波数)に周波数変換される。中間周波数信号は、フィルタ603で妨害波成分を除去された後、可変利得増幅器604で増幅され、アナログデジタル変換器605に入力される。アナログデジタル変換器605の出力は、デジタルキャリブレーション部606に入力され、アナログデジタル変換器605の出力に含まれる変換誤差をキャリブレーションして出力する。自動利得制御部608は、デジタルキャリブレーション部606の出力レベルから、可変利得増幅器604の利得を、同増幅器の出力が、アナログデジタル変換器605の入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に決定する。デジタルキャリブレーション部606でキャリブレーションされたデジタル信号は、デジタル信号処理部607により、必要なフィルタリング、復調処理、上位レイヤの処理などが施される。アナログデジタル変換器605は、内部回路のオペアンプなどの消費電力を削減することで低消費電力を実現し、その代償として生じる変換誤差を、デジタルキャリブレーション部606によりキャリブレーションすることで、高分解能かつ高サンプルレートのアナログデジタル変換器を低消費電力で実現できる。
本実施例では、送受信切換え部601に接続された無線送信回路部609から、信号送信時に送受信切換え部601を経由して受信側に印加される信号を利用して、デジタルキャリブレーション部606により、アナログデジタル変換器605のキャリブレーションを進行させる。上記の送信側から受信側への信号印加は、通常、送受信切換え部601の送受信パス間のアイソレーションの限界から、送信側から受信側への送信信号のリークとして自然に実現されるが、送受信切換え部601の特性を意図的に設定して、送信側から受信側への信号印加量を調整しても、もちろん良い。
本実施例では、さらに、高周波回路部602の出力部に、信号監視部610が接続され、信号の有無や種類を判定できる。信号監視部610の判定結果に基づいて、アナログデジタル変換器605やデジタルキャリブレーション部606の動作が制御される。制御の具体的内容としては、例えば、消費電力削減のために、電源電圧の制御や動作の完全または一部の停止などが考えられるが、もちろん、それに限られるものではない。
本実施例では、さらに、信号監視部609の出力がフィルタ制御部611に入力される。信号監視部609は、例えば周波数判定機能を持つことで、到来信号の周波数を知ることができ、その情報をフィルタ制御部611に入力することで、フィルタ制御部611は、到来信号の周波数がフィルタ603の通過帯域内になるように、フィルタ603の通過帯域を制御する。このようにすることで、到来信号の周波数に関わらず、すなわち、自局にとっては不要波や妨害波であっても、アナログデジタル変換器608の入力部に十分大きな信号を伝えることができるため、キャリブレーションの収束を進行させることができる。
本実施例によれば、次世代無線システムに適した高分解能かつ高サンプルレートのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のキャリブレーションを、受信したいパケット信号のプリアンブル期間終了前に収束させることができる。また、無線トランシーバの消費電力を削減することができる。
図9に、本発明の第7の実施例を示す。図9は、本実施例になる無線受信回路のブロック図である。無線受信回路は、高周波回路部701と、この高周波回路部の出力に接続された低周波回路部(フィルタ702、可変利得増幅器703、自動利得制御部706)と、この低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器704と、デジタルキャリブレーション部兼デジタル信号処理部705と、信号監視部707構成されている。デジタルキャリブレーション部兼デジタル信号処理部以外の構成は、第一の実施例の構成と同じである。
アンテナから入力された受信信号は、高周波回路部701において、増幅され、さらに低い中間周波数(または、ゼロ周波数)に周波数変換される。中間周波数信号は、フィルタ702で妨害波成分を除去された後、可変利得増幅器703で増幅され、アナログデジタル変換器704に入力される。アナログデジタル変換器704の出力は、デジタルキャリブレーション部兼デジタル信号処理部705に入力され、デジタルキャリブレーション部兼デジタル信号処理部705は、アナログデジタル変換器704の出力に含まれる変換誤差をキャリブレーションして出力し、さらに、その出力に対して、必要なフィルタリング、復調処理、上位レイヤの処理などが施す。自動利得制御部706は、デジタルキャリブレーション部兼デジタル信号処理部705から得られるキャリブレーション後の信号レベルから、可変利得増幅器703の利得を、同増幅器の出力が、アナログデジタル変換器704の入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に決定する。アナログデジタル変換器704は、内部回路のオペアンプなどの消費電力を削減することで低消費電力を実現し、その代償として生じる変換誤差を、デジタルキャリブレーション部兼デジタル信号処理部705によりキャリブレーションすることで、高分解能かつ高サンプルレートのアナログデジタル変換器を低消費電力で実現できる。
高周波回路部701の出力部には、信号監視部707が接続され、信号の有無や種類を判定できる。信号監視部707の判定結果に基づいて、アナログデジタル変換器704やデジタルキャリブレーション部兼デジタル信号処理部705の動作が制御される。制御の具体的内容としては、例えば、消費電力削減のために、電源電圧の制御や動作の完全または一部の停止などが考えられるが、もちろん、それに限られるものではない。
本実施例では、特にデジタル信号処理部を同一チップ上に搭載することで、その強力なデジタル信号処理能力を活用して、アナログデジタル変換器704の出力を高精度にキャリブレーションすることができる。また、デジタル信号処理部を同一チップ上に搭載することで、信号監視部707による上記の制御が容易となる。
本実施例によれば、次世代無線システムに適した高分解能かつ高サンプルレートのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のキャリブレーションを、受信したいパケット信号のプリアンブル期間終了前に収束させることができる。また、無線トランシーバの消費電力を削減することができる。
なお、以上のべた本発明の各実施例において、高周波回路部及び低周波回路部からデジタル信号処理部までを同一チップ化する場合、さらにデジタルキャリブレーション部まで同一チップ化する場合、さらにアナログデジタル変換器まで同一チップ化する場合、さらにはアナログデジタル変換器以前(アナログデジタル変換器は除く)まで同一チップ化する場合など、さまざまなバリエーションが考えられるのは言うまでもない。
例えば、高周波回路部、低周波回路部、アナログデジタル変換器、キャリブレーション部、信号監視部からなる無線受信回路は、一つのチップ上に集積化して実現することができる。あるいは、高周波回路部、低周波回路部、アナログデジタル変換器、キャリブレーション部、信号監視部と、デジタル信号処理用プロセッサ部を一つのチップ上に集積化して実現することもできる。あるいはまた、高周波回路部、低周波回路部、アナログデジタル変換器、キャリブレーション部からなる無線受信回路部と送信回路部を一つのチップ上に集積化して実現することができる。あるいはまた、高周波回路部、低周波回路部、アナログデジタル変換器、キャリブレーション部からなる無線受信回路部と送信回路部とデジタル処理用プロセッサ部を一つのチップ上に集積化して実現することもできる。
本発明の第一の実施例になる無線受信回路のブロック図を示す図である。 本発明の第一の実施例における受信回路の高周波回路部の構成例を示す図である。 本発明の第一の実施例におけるアナログデジタル変換器の構成例及び機能を示す図である。 本発明の第一の実施例におけるデジタルキャリブレーション部の構成例及び機能を示す図である。 本発明の第一の実施例におけるデジタルキャリブレーション部の動作を説明する図である。 本発明の第一の実施例における信号監視部の構成例を示す図である。 本発明の第一の実施例になる無線受信回路を端末局に採用した無線システムの構成例を示す図である。 本発明の第一の実施例になる無線受信回路を備えた端末局の効果を説明する図である。 本発明の第二の実施例になる無線受信回路のブロック図である。 第二の実施例の動作説明図である。 本発明の第三の実施例になる無線受信回路のブロック図である。 本発明の第四の実施例になる無線トランシーバのブロック図である。 第四の実施例の動作説明図である。 本発明の第五の実施例になる無線トランシーバのブロック図である。 本発明の第六の実施例になる無線トランシーバのブロック図である。 本発明の第七の実施例になる無線受信回路のブロック図である。 従来の一般的な無線受信回路の構成例を示す図である。 本発明の背景を説明する図である。
符号の説明
101:高周波回路部
102:フィルタ
103:可変利得増幅器
104:アナログデジタル変換器
105:デジタルキャリブレーション部
106:デジタル信号処理部
107:自動利得制御部
108:信号監視部
201:高周波回路部
202:フィルタ
203:可変利得増幅器
204:アナログデジタル変換器
205:デジタルキャリブレーション部
206:デジタル信号処理部
207:自動利得制御部
208:信号監視部
209:フィルタ制御部
301:高周波回路部
302:フィルタ
303:可変利得増幅器
304:アナログデジタル変換器
305:デジタルキャリブレーション部
306:デジタル信号処理部
307:自動利得制御部
308:信号監視部
309:フィルタ制御部
310:電源管理部
401:送受信切換え部
402:高周波回路部
403:フィルタ
404:可変利得増幅器
405:アナログデジタル変換器
406:デジタルキャリブレーション部
407:デジタル信号処理部
408:自動利得制御部
409:無線送信回路部
501:送受信切換え部
502:高周波回路部
503:フィルタ
504:可変利得増幅器
505:アナログデジタル変換器
506:デジタルキャリブレーション部
507:デジタル信号処理部
508:自動利得制御部
509:無線送信回路部
510:信号監視部
601:送受信切換え部
602:高周波回路部
603:フィルタ
604:可変利得増幅器
605:アナログデジタル変換器
606:デジタルキャリブレーション部
607:デジタル信号処理部
608:自動利得制御部
609:信号監視部
610:無線送信回路部
611:フィルタ制御部
612:電源管理部
701:高周波回路部
702:フィルタ
703:可変利得増幅器
704:アナログデジタル変換器
705:デジタルキャリブレーション部兼デジタル信号処理部
706:自動利得制御部
707:信号監視部
801:高周波回路部
802:フィルタ
803:可変利得増幅器
804:アナログデジタル変換器
805:デジタル信号処理部
806:自動利得制御部
1081:整流回路部
1082:受信信号判定部
1083:制御部。

Claims (20)

  1. 高周波回路部と、該高周波回路部の出力に接続された低周波回路部と、該低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器と、該アナログデジタル変換器の出力に接続されたキャリブレーション部と、前記高周波回路部で受信される受信信号を監視する信号監視部とを備えて成り、
    前記信号監視部は、無線システム内で送受信される信号の状態を監視し、前記信号を利用して自局宛のパケット信号の受信前に前記キャリブレーション部を動作させる機能を有する
    ことを特徴とする無線受信回路。
  2. 請求項1において、
    前記信号監視部は、前記受信信号として、自局宛のパケット信号及び他局宛のパケット信号及び前記無線システムで提供されるビーコン信号やポーリング信号を検出した場合に、前記キャリブレーション部で前記アナログデジタル変換器のキャリブレーションを実行させる機能を有する
    ことを特徴とする無線受信回路。
  3. 請求項2において、
    前記信号監視部は、前記受信信号の検出結果に基づいて、通常オフ状態にある前記アナログデジタル変換器およびキャリブレーション部およびその他の回路の動作をオン状態に制御する機能を有する
    ことを特徴とする無線受信回路。
  4. 請求項1において、
    前記信号監視部は、整流回路部とその出力側に接続された受信信号判定部及び制御部とを備えて成り、
    前記受信信号を直流電圧に変換する振幅検波の機能と、振幅検波した直流電圧の大小に応じて、前記受信信号の有無を判定する機能と、当該判定結果に基づき前記アナログデジタル変換器および前記キャリブレーション部の少なくとも一方の動作を制御する機能とを有する
    ことを特徴とする無線受信回路。
  5. 請求項1において、
    前記信号監視部は、
    データ受信時とアナログデジタル変換器のキャリブレーション時以外は前記アナログデジタル変換器およびキャリブレーション部およびその他の回路の一部または全部をスリープモードとする機能と、
    当該無線システム内で送受信される他の信号の存在を検出して、前記スリープモードにある前記各回路を該スリープモードから起こして前記アナログデジタル変換器のキャリブレーションを実効させる機能と
    を備えて成る
    ことを特徴とする無線受信回路。
  6. 請求項1において、
    前記信号監視部の出力側にフィルタ制御部を備えて成り、
    該フィルタ制御部が、前記信号監視部の信号検出結果に基づいて、前記低周波回路部または前記高周波回路部に含まれるフィルタ回路の通過帯域を信号が通過できるように制御する機能を有する
    ことを特徴とする無線受信回路。
  7. 請求項1において、
    前記信号監視部の出力側に電源管理部を備えて成り、
    該電源管理部が、前記信号監視部の信号検出結果に基づいて、無線受信回路部内の全部または一部の回路の電源電圧をオフにする機能を有する
    ことを特徴とする無線受信回路。
  8. 請求項1において、
    前記高周波回路部、前記低周波回路部、前記アナログデジタル変換器、前記キャリブレーション部、および前記信号監視部が一つのチップ上に集積化されて成る
    ことを特徴とする無線受信回路。
  9. 請求項1において、
    前記高周波回路部、前記低周波回路部、前記アナログデジタル変換器、前記キャリブレーション部、前記信号監視部、およびデジタル信号処理用プロセッサ部が一つのチップ上に集積化されて成る
    ことを特徴とする無線受信回路。
  10. 無線受信回路部と、無線送信回路部と、送受信切換え部とを備えて成り、
    前記無線受信回路部は、高周波回路部と、該高周波回路部の出力に接続された低周波回路部と、該低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器と、該アナログデジタル変換器の出力に接続されたキャリブレーション部とを備え、
    無線システム内で送受信される自局宛のパケット信号以外の信号を利用して前記アナログデジタル変換器および前記リブレーション部を動作させる機能を有する
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路。
  11. 請求項10において、
    前記信号が前記無線送信回路部から前記送受信切換え部を経由して受信側に印加される信号であり、該信号を前記アナログデジタル変換器の入力部に十分な振幅レベルで伝達することで、前記キャリブレーション部が前記アナログデジタル変換器のキャリブレーションを行う機能を有する
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路。
  12. 請求項10において、
    前記無線送信回路から前記送受信切換え部を経由して受信側に印加される信号を検出するための信号監視部を備えて成り、
    前記信号監視部は、前記信号を利用して自局宛のパケット信号の受信前に前記キャリブレーション部を動作させる機能を有する
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路。
  13. 請求項12において、
    前記信号が、自局宛のパケット信号及び他局宛のパケット信号及び前記無線システムで提供されるビーコン信号やポーリング信号であり、前記信号監視部は、該信号を検出した時に、前記アナログデジタル変換器のキャリブレーションを実行させる機能を有する
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路。
  14. 請求項10において、
    前記無線送信回路から前記送受信切換え部を経由して受信側に印加される信号を検出するための信号監視部を備えて成り、
    該信号監視部による前記信号の検出結果に基づいて、前記アナログデジタル変換器および前記キャリブレーション部の動作を制御する機能を有する
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路。
  15. 請求項11において、
    前記信号監視部の出力にフィルタ制御部を備えて成り、
    該フィルタ制御部が、前記信号監視部の信号検出結果に基づいて、前記低周波回路部または前記高周波回路部に含まれるフィルタ回路の通過帯域を、信号が通過できるように制御する機能を有する
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路。
  16. 請求項11において、
    前記信号監視部の出力に電源管理部を備えて成り、
    該電源管理部が、前記信号監視部の信号検出結果に基づいて、無線受信回路部内の全部または一部の回路の電源電圧をオフにする機能を有する
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路。
  17. 請求項10において、
    前記高周波回路部、前記低周波回路部、前記アナログデジタル変換器、および前記キャリブレーション部を含んで成る無線受信回路部と送信回路部とが一つのチップ上に集積化されて成る
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路。
  18. 請求項10において、
    前記高周波回路部、前記低周波回路部、前記アナログデジタル変換器、および前記キャリブレーション部を含んで成る無線受信回路部と送信回路部とデジタル処理用プロセッサ部とが一つのチップ上に集積化されて成る
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路。
  19. 無線システム内で使用されるよう構成され、かつ、高周波回路部と該高周波回路部の出力に接続された低周波回路部と該低周波回路部の出力に接続されたアナログデジタル変換器と該アナログデジタル変換器の出力に接続されたキャリブレーション部とを備えた無線受信回路部と、無線送信回路部と、送受信切換え部とを備えて成る無線トランシーバ回路のキャリブレーション方法であって、
    前記無線システム内で送受信される信号の状態を監視するステップと、
    自局宛のパケット信号や他局宛のパケット信号及び無線システムで提供されるビーコン信号やポーリング信号を利用して、前記アナログデジタル変換器および前記キャリブレーション部を動作させるステップと
    を有する
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路のキャリブレーション方法。
  20. 請求項19において、
    データ受信時および前記アナログデジタル変換器のキャリブレーション時以外は前記アナログデジタル変換器および前記キャリブレーション部、並びにその他の回路の少なくとも一部をスリープモードとし、
    当該無線システム内で送受信される信号の存在を検出して、前記スリープモードにある前記アナログデジタル変換器、前記キャリブレーション部、および前記その他の回路の各々を前記スリープモードから平常モードへ移行させて前記アナログデジタル変換器のキャリブレーションを行う
    ことを特徴とする無線トランシーバ回路のキャリブレーション方法。
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