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JP4930178B2 - 無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システム - Google Patents

無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システムに関する。
近日、WiMedia Allianceは、自律分散型のメディアアクセス制御に関するWiMedia Distributed Access Control(WiMedia MAC)規格の仕様を策定した。かかる規格においては、ネットワークを構成する全ての無線通信装置が所定のビーコンを交換し合い、自律分散的な制御でアドホックなネットワークを構成する技術が開示されている。
具体的には、所定の時間間隔(65536μs)でスーパーフレーム周期が設定され、スーパーフレームの先頭に設けられたビーコン期間において各無線通信装置がビーコンを送信してネットワークを運営することができる。
また、上記ビーコン期間には複数のビーコンスロットが用意され、各無線通信装置は、各々異なるビーコンスロットにおいてビーコンを送信し、自己がビーコン期間においてビーコンを送信していない間は他の無線通信装置から送信されたビーコンを受信する。
したがって、各無線通信装置は自己がビーコンを送信している間は他の無線通信装置から送信されたビーコンを受信しないため、複数の無線通信装置が同一のビーコンスロットにおいてビーコンを送信していても、複数の無線通信装置の各々はビーコンスロットが競合していることを検出することができない。
また、WiMediaMAC規格における無線通信装置は、あるビーコンスロットで受信したビーコンを正しく復号できなかった場合、該ビーコンスロットでビーコンの受信があったことを自己が送信するビーコンに記載し、該ビーコンスロットのデバイスアドレスとしてブロードキャストアドレスを記載することができる。つまり、当該無線通信装置は、あるビーコンスロットで受信したビーコンに含まれるヘッダーチェックシーケンス(HCS)を正しく復号できなかった場合、該ビーコンスロットのデバイスアドレスとしてブロードキャストアドレスを記載し、ビーコンスロット利用の競合を通知することができる。しかし、複数の無線通信装置の周囲の無線通信装置は、最も受信強度が強かったビーコンのみを復号する場合が多く、複数の無線通信装置のビーコンスロットの競合を通知することは困難であった。このように複数の無線通信装置が同一のビーコンスロットを利用する状態は、各無線通信装置が移動することにより生じ得る。
かかる事情に鑑みて、WiMediaMAC規格においては、無線通信装置が自己のビーコンスロットにおけるビーコンの送信を数秒に1回だけスキップし、自己のビーコンスロットを他の無線通信装置が利用しているか否かを把握する競合検出方法が記載されている。
また、特許文献1には、複数の無線通信装置によるビーコンの送信のタイミングが重なることを防ぐため、事前にジッタを含んだタイミングでビーコンの送信の開始を毎回ずらす方法が開示されている。
特表2000−517132号公報
しかし、WiMediaMAC規格に記載されている競合回避方法では、複数の無線通信装置のビーコンをスキップするタイミングが重なってしまうと、互いにビーコンスロットの競合を検出することができない。特に、同一のアルゴリズムで動作する複数の無線通信装置が、起動時期が同じで、固定的なビーコンスキップの周期を設定した場合、互いにビーコンスロットの競合を検出することができないという問題があった。
また、WiMediaMAC規格におけるビーコンスロットの時間幅は狭いため、特許文献1記載の方法のように、同一のビーコンスロット内でビーコン送信のタイミングをずらすことは困難であった。また、各無線通信装置が利用するビーコンスロット自体を毎回変更するとすれば、ネットワークを構成する無線通信装置の数によってはビーコンスロットの競合が一層頻発し、ネットワークにおける情報交換の信頼性が著しく低下することが予想される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ビーコンスロットの競合を容易に検出することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、自立分散型の無線通信システムを構成する無線通信装置であって、所定のスーパーフレーム周期で、スーパーフレームにおける特定のスロットでビーコンを送信する通信部と、スーパーフレーム周期の2以上の整数倍となるスキップ間隔を不規則に生成するスキップ間隔生成部と、スキップ間隔生成部により生成されたスキップ間隔で通信部からの特定のスロットにおけるビーコンの送信を一時停止させる送信制御部と、送信制御部によりビーコンの送信が一時停止された特定のスロットで通信部に他の無線通信装置から送信されたビーコンの受信を行わせる受信制御部と、を備えることを特徴とする無線通信装置が提供される。
かかる構成においては、スキップ間隔生成部がスーパーフレーム周期の2以上の整数倍となるスキップ間隔を不規則に生成し、通信部は、送信制御部の制御に基づいてスキップ間隔生成部により生成されたスキップ間隔で特定のスロットにおけるビーコンの送信を一時停止し、受信制御部の制御に基づいてスキップ間隔生成部により生成されたスキップ間隔で特定のスロットにおいて他の無線通信装置から送信されたビーコンの受信を行なう。ここで、上記スキップ間隔はスキップ間隔生成部により不規則に生成されるため、周囲の無線通信装置とスキップ間隔が一致する場合は少ない。したがって、複数の無線通信装置が同一のスロットをビーコン送信に利用している場合であっても、各無線通信装置が異なるタイミングでビーコン送信をスキップして他の無線通信装置から送信されたビーコンを受信し、ビーコン送信に利用するスロットが競合していることを検出することができる。
当該無線通信装置は、ビーコンの送信が一時停止された特定のスロットで通信部が他の無線通信装置からビーコンを受信した場合、通信部にビーコンを送信させるスロットを変更設定するスロット設定部をさらに備えてもよい。ここで、通信部がビーコンの送信を一時停止した特定のスロットにおいて他の無線通信装置からビーコンを受信したことは、特定のスロットをビーコン送信に利用する無線通信装置が競合していることと等価である。したがって、通信部がビーコンの送信を一時停止した特定のスロットにおいて他の無線通信装置からビーコンを受信した場合、ビーコン送信に利用するスロットをスロット設定部が変更設定することにより、ビーコン送信に利用するスロットの競合を回避し、当該無線通信システムにおける情報交換の信頼性を向上させることができる。
スキップ間隔生成部は、無線通信システムにおける無線通信装置の無線通信の予約状況に応じた第1の間隔と第2の間隔との間でスキップ間隔を生成してもよい。ここで、ビーコンは、無線通信装置が無線通信に利用する時間帯を予約する情報を含む。したがって、無線通信装置が多くの時間帯を無線通信のために予約している場合にビーコンが頻繁に停止されると通信に悪影響を及ぼしかねない。そこで、上記のようにスキップ間隔生成部が無線通信装置の無線通信の予約状況に応じた第1の間隔と第2の間隔との間でスキップ間隔を生成することにより、無線通信システムにおける無線通信の安定性を担保しつつ、ビーコン送信に利用するスロットの競合を検出することができる。
通信部は、ビーコンを特定のスロットで送信している無線通信装置を示す送信装置情報を含むビーコンを他の無線通信装置から受信し、当該無線通信装置は、ビーコンに含まれる送信装置情報が他の無線通信装置を示す場合、通信部にビーコンを送信させるスロットを変更設定するスロット設定部をさらに備えてもよい。通信部が、当該無線通信装置の利用する特定のスロットでビーコンを送信している無線通信装置が他の無線通信装置であることを示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信したことは、該特定のスロットの利用が他の無線通信装置と競合していることと等価である。したがって、通信部が特定のスロットでビーコンを送信している無線通信装置が他の無線通信装置であることを示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信した場合、ビーコン送信に利用するスロットをスロット設定部が変更設定することにより、ビーコン送信に利用するスロットの競合を回避し、当該無線通信システムにおける情報交換の信頼性を向上させることができる。
通信部は、特定のスロットでビーコンを送信している無線通信装置を示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信し、スキップ間隔生成部は、ビーコンに含まれる送信装置情報がブロードキャストアドレスを示す場合、次のスーパーフレーム周期において通信部からのビーコンの送信が一時停止されるようなスキップ間隔を生成してもよい。ここで、通信部がブロードキャストアドレスを示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信したことは、例えば該特定のスロットの利用が他の無線通信装置と競合していること、または周囲の無線通信装置における自己が送信したビーコンの復号が失敗したことと等価である。したがって、通信部がブロードキャストアドレスを示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信した場合、スキップ間隔生成部が次のスーパーフレーム周期において通信部からのビーコンの送信が一時停止されるようなスキップ間隔を生成し、次のスーパーフレーム周期の特定のスロットにおいて通信部にビーコンを受信させ、特定のスロットの利用が競合しているか否かを検出することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、自立分散型の無線通信システムを構成する無線通信装置であって、所定のスーパーフレーム周期で、スーパーフレームにおける特定のスロットでビーコンを送信する通信部と、スーパーフレーム周期の2以上の整数倍となるスキップ間隔を不規則に生成するスキップ間隔生成部と、スキップ間隔生成部により生成されたスキップ間隔で通信部からの特定のスロットにおけるビーコンの送信を一時停止させる送信制御部と、送信制御部によりビーコンの送信が一時停止された特定のスロットで通信部に他の無線通信装置から送信されたビーコンの受信を行わせる受信制御部と、を備える無線通信装置として機能させるためのプログラムが提供される。
かかるプログラムは、例えばCPU、ROMまたはRAMなどを含むコンピュータのハードウェア資源に、上記のような通信部、スキップ間隔生成部および送信制御部などの機能を実行させることができる。すなわち、当該プログラムを用いるコンピュータを、上述の無線通信装置として機能させることが可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、自立分散型の無線通信システムを構成する無線通信装置において実行される無線通信方法であって、所定のスーパーフレーム周期で、スーパーフレームにおける特定のスロットでビーコンを送信するステップと、スーパーフレーム周期の2以上の整数倍となるスキップ間隔を不規則に生成するステップと、スキップ間隔で特定のスロットにおけるビーコンの送信を一時停止するステップと、ビーコンの送信が一時停止された特定のスロットで他の無線通信装置から送信されたビーコンを受信するステップと、を含むことを特徴とする無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の無線通信装置が自立分散的に通信を行う無線通信システムであって、各無線通信装置は、所定のスーパーフレーム周期で、スーパーフレームにおける特定のスロットでビーコンを送信する通信部と、スーパーフレーム周期の2以上の整数倍となるスキップ間隔を不規則に生成するスキップ間隔生成部と、スキップ間隔生成部により生成されたスキップ間隔で通信部からの特定のスロットにおけるビーコンの送信を一時停止させる送信制御部と、送信制御部によりビーコンの送信が一時停止された特定のスロットで通信部に他の無線通信装置から送信されたビーコンの受信を行わせる受信制御部と、ビーコンの送信が一時停止された特定のスロットで通信部が他の無線通信装置からビーコンを受信した場合、通信部にビーコンを送信させるスロットを変更設定するスロット設定部と、を備えることを特徴とする無線通信システムが提供される。
ここで、通信部がビーコンの送信を一時停止した特定のスロットにおいて他の無線通信装置からビーコンを受信したことは、特定のスロットをビーコン送信に利用する無線通信装置が競合していることと等価である。したがって、通信部がビーコンの送信を一時停止した特定のスロットにおいて他の無線通信装置からビーコンを受信した場合、ビーコン送信に利用するスロットをスロット設定部が変更設定することにより、ビーコン送信に利用するスロットの競合を回避し、当該無線通信システムにおける情報交換の信頼性を向上させることができる。
以上説明したように本発明にかかる無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システムによれば、ビーコンスロットの競合を容易に検出することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下の順序に従って「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システム1の概要
〔2〕本実施形態にかかる無線通信装置10の構成
〔3〕本実施形態にかかる無線通信方法
〔4〕まとめ
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システム1の概要
まず、本発明の第1の実施形態にかかる無線通信システム1について、図1〜図7を参照して説明する。
図1は、自律分散型の無線通信システム1の構成例を示した説明図である。図1に示したように、無線通信システム1は、無線通信装置10A〜10Gを含み、点線で示した領域は各無線通信装置10が通信を行うことが可能な電波到達範囲12A〜12Gを示す。
かかる無線通信システム1においては、無線通信装置10Aは、その電波到達範囲12Aに含まれる無線通信装置10Bと通信が可能である。無線通信装置10Bは、その電波到達範囲12Bに含まれる無線通信装置10Aと無線通信装置10Cとの間で通信が可能である。同様に、無線通信装置10Cは、無線通信装置10Bと無線通信装置10Dと無線通信装置10Fと無線通信装置10Gとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Dは、無線通信装置10Cと無線通信装置10Eと無線通信装置10Fとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Eは、無線通信装置10Dとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Fは、無線通信装置10Cと無線通信装置10Dと無線通信装置10Gとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Gは、無線通信装置Cと無線通信装置Fとの間で通信が可能である。このように、無線通信装置10A〜10Gが、それぞれの電波到達範囲12A〜12Gに含まれる通信装置との間で通信を行い、無線通信システム1として一の無線ネットワークを形成する。
なお、以下では無線通信装置10A〜10Gを特に区別する必要が無い場合は単に無線通信装置10と、電波到達範囲12A〜12Gを特に区別する必要が無い場合は単に電波到達範囲12として示す。
また、図1においては、ビーコンスロット2を利用する無線通信装置10Aおよび無線通信装置10Fを色を付した丸印で示し、ビーコンスロット3を利用する無線通信装置10Bを縦線を付した丸印で示し、ビーコンスロット4を利用する無線通信装置10Cを横線を付した丸印で示し、ビーコンスロット5を利用する無線通信装置10Dを網模様を付した丸印で示し、ビーコンスロット6を利用する無線通信装置10Eおよび無線通信装置10Gを斜め線を付した丸印で示している。
また、無線通信装置10は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。
以上、自律分散型の無線通信システム1の構成例を説明した。続いて、無線通信システム1における時分割制御のためのスーパーフレームについて図2を参照して説明する。
図2は、スーパーフレームの構成例を示した説明図である。スーパーフレーム周期は、所定の時間(例えば、約65.5ms)により定義され、256個のメディアアクセススロット(MAS;Media Access Slot)に細分化されている。一の無線通信システム1を構成する無線通信装置10A〜10Gは、該スーパーフレーム周期を所定周期のフレームとして共有し、上記細分化されたMASを単位としてメッセージの転送が行われる。
さらに、スーパーフレームの先頭には、ビーコン(ビーコン信号)により管理情報の送受信を行うための管理領域としてのビーコン期間(BP)があり、所定の間隔をおいてビーコンスロット(BS)が配置されている。また、無線通信装置10毎に、固有のビーコンスロットが設定され、周囲の無線通信装置10との間で、ネットワークの管理やアクセス制御を行うためのパラメータが交換される。図2においては、ビーコン周期として、BS0〜BS8の9個のビーコンスロットが設定されている例を示した。なお、ビーコン周期として設定されていない期間は、通常、データ伝送領域として利用される。
図3は、無線通信装置10A〜10Gが設定する自己のビーコンスロット位置を示した概念図である。ここでは、一の無線通信システム1を構成する各無線通信装置10が、利用されていないビーコンスロットを通知しあうことで、自己の利用するビーコンスロットを選定した様子が示している。
この例では、無線通信装置10Aはビーコンスロット2で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10Bはビーコンスロット3で自己のビーコンを送信する。同様に、無線通信装置10Cはビーコンスロット4で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10Dはビーコンスロット5で自己のビーコンを送信する。無線通信装置10Eはビーコンスロット6で自己のビーコンを送信する。
さらに、無線通信装置10Fはビーコンスロット2で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10Gはビーコンスロット6で自己のビーコンを送信する。なお、当該無線通信システム1に新規参入する無線通信装置10Hなどの為に、必要に応じてビーコンスロット0、ビーコンスロット1、ビーコンスロット7及びビーコンスロット8が確保されている。通常、自己のビーコンスロットの後方に所定数の空きビーコンスロットが設けられている。これらの空きビーコンスロットは、無線通信装置10の新規参入に備えて準備されているものである。また、各無線通信装置10のビーコン期間は、周囲に存在する無線通信装置10のビーコンに応じて、適宜、拡張することが可能な構成となっている。
このように、図3に示した例では、ビーコンスロット2を無線通信装置10Aと無線通信装置10Fとが重複して利用し、ビーコンスロット6を無線通信装置10Eと無線通信装置10Gとが重複して利用している。ここで、ある無線通信装置10が同一のビーコンスロットで複数のビーコンを受信すると、両方のビーコンを復号できない、あるいはいずれか一方のビーコンの情報が破棄されるなどの問題が生じ得る。図3に示した例では、同一のビーコンスロットを利用する無線通信装置10Aと無線通信装置10F、および無線通信装置10Eと無線通信装置10Gとが各々離れて配置されているため、上記のような問題は生じないと考えられている。
しかし、無線通信装置10の各々が可搬性を有する場合、無線通信装置10の移動によりビーコンスロットの利用が複数の無線通信装置10の間で競合することが懸念される。図4を参照して具体的に説明する。
図4は、本実施形態にかかる無線通信システム1の他の例を示した説明図である。図4では、無線通信装置10Gが移動され、同一のビーコンスロット6を利用する無線通信装置10Eの電波到達範囲12Eに含まれることとなった場合を示している。
図4に示した例では、無線通信装置10Eの電波到達範囲12E、および無線通信装置10Gの電波到達範囲12Gの双方に含まれる無線通信装置10Dは、ビーコンスロット6で送信された2つのビーコンのうち、受信強度が強かった一方のビーコンのみを復号する場合が多い。
すなわち、無線通信装置10Dは、以前はビーコンスロット6を無線通信装置10Eのビーコンスロットとして登録していたものの、場合によっては、ビーコンスロット6において無線通信装置10Gから送信されたビーコンを受信してしまうことが想定される。また、無線通信装置10Eは、自身がビーコンを送信するビーコンスロット6では、同じくビーコンスロット6で無線通信装置10Gから送信されたビーコンを受信することができず、無線通信装置10Gとのビーコンスロットの競合を検出することができない。
このように、複数の無線通信装置10が同一のビーコンスロットを利用してビーコンを送信(競合)すると、周囲の無線通信装置10において各ビーコンを正確に受信、あるいは復号できず、無線通信システム1における情報交換の信頼性が低下しかねない。かかる事情に鑑みて、WiMediaMAC規格においては、図5に示すように、無線通信装置10が自己のビーコンスロットにおけるビーコンの送信を数秒に1回だけスキップし、自己のビーコンスロットを他の無線通信装置10が利用しているか否かを把握する競合検出方法が記載されている。
図5は、ビーコンスキップの一例を示した説明図である。図5に示したように、各無線通信装置10は、任意のスーパーフレームで、例えば所定スーパーフレーム周期でビーコンの送信をスキップする。
図5に示した例では、スーパーフレーム♯1で無線通信装置10Dがビーコン送信をスキップ(一時停止)し、スーパーフレーム♯2で無線通信装置10Bがビーコン送信をスキップし、スーパーフレーム♯4で無線通信装置10Eがビーコン送信をスキップし、スーパーフレーム♯5で無線通信装置10Fがビーコン送信をスキップし、スーパーフレーム♯6で無線通信装置10Cがビーコン送信をスキップし、スーパーフレーム♯7で無線通信装置10Aがビーコン送信をスキップする。
このように各無線通信装置10が任意のスーパーフレームでビーコン送信をスキップすることにより、例えば無線通信装置10Eは、ビーコン送信をスキップしたスーパーフレーム♯4に同一のビーコンスロットを利用する無線通信装置10Gから送信されたビーコンを受信し、利用するビーコンスロットの競合を検出することができる。
図6は、ビーコンスロットにおいて送信されるビーコンのビーコンフレーム構成例を示した説明図である。図6に示したように、ビーコンフレームは、MACヘッダ情報60、ヘッダーチェックシーケンス(HCS)61、ビーコンパラメータ62、情報エレメント(その1)63、情報エレメント(その2)64、情報エレメント(そのN)65およびフレームチェックシーケンス(FCS)66などの所定の管理情報を含む。
さらに、MACヘッダ情報60は、フレーム制御情報601と、受信先の無線通信装置を識別する届け先アドレス602と、送信元無線通信装置を識別するための送り元アドレス603と、シーケンス番号などのシーケンス制御情報604と、アクセス制御に必要なパラメータが記載されたアクセス制御情報605とを含む。
また、ビーコンパラメータ62は、無線通信装置のMACアドレス情報などが記載されたデバイス識別子621と、自己がビーコンの送信を行なっているビーコンスロットを示すビーコンスロット番号622と、無線通信装置固有の情報を含んだデバイス制御情報623と、を含む。
また、ビーコンフレームには、ビーコンペイロード情報として任意の情報エレメントを付加することができ、図6では、情報エレメントの一例として情報エレメント(その1)63、情報エレメント(その2)64、および情報エレメント(そのN)65を示している。上記(そのN)の「N」は、ビーコンに付加されて送信される情報エレメントの数を示しており、情報エレメントの数「N」は送信されるビーコンごとに相異なるようにしてもよい。
フレームチェックシーケンス(FCS)66は、ビーコンフレームの誤りを検出する際に用いられる情報である。なお、上記の各種パラメータを、必要に応じて追加、削除してビーコンフレームを構成してもよい。
図7は、ビーコンに含ませる情報エレメントの一例として、ビーコン期間に収集したビーコンの情報を記載する際に用いられるビーコン期間利用情報エレメント(BPOIE)を示している。ビーコン期間利用情報エレメントは、エレメント識別子711、情報長712、ビーコン期間長さ713、ビーコンスロット情報ビットマップ714、デバイスアドレス(その1)715、デバイスアドレス(そのN)716を含む。
エレメント識別子711は、各情報エレメントに付される情報であり、該情報エレメントが何に関する情報エレメントであるかを示す識別情報である。したがって、図7に示したエレメント識別子711はビーコン期間利用情報エレメントを示す。情報長712は該ビーコン期間利用情報エレメントの情報量を示す。
ビーコン期間長さ713は、例えばデバイス通信装置12において設定されているビーコン期間の長さを示す。ビーコンスロット情報ビットマップ714は、ビーコンの受信があったビーコンスロットを全て示す。デバイスアドレス(その1)715、デバイスアドレス(そのN)716は、受信したビーコンの送信元装置のアドレスを示す。
しかし、図5に示したビーコンスキップによる競合検出方法おいて、複数の無線通信装置10のビーコンをスキップするスーパーフレームが重なってしまうと、互いにビーコンスロットの競合を検出することができない。特に、同一のアルゴリズムで動作する複数の無線通信装置10が、起動時期が同じで、固定的なビーコンスキップの周期を設定した場合、互いにビーコンスロットの競合を検出することができないという問題があった。
そこで、上記のような事情に鑑みて本実施形態にかかる無線通信装置10を創作するに至った。本実施形態にかかる無線通信装置10は、例えば図7に示すように、ビーコンスキップの間隔を不規則(ランダム)に設定することにより、容易に利用するビーコンスロットの競合を検出することができる。
図8は、本実施形態において不規則に設定されるビーコンスキップ間隔を示した説明図である。図8には、各無線通信装置10が、第1の間隔(8スーパーフレーム)と第2の間隔(12スーパーフレーム)との間でビーコンスキップ間隔を不規則に設定する場合を示している。
具体的には、無線通信装置10Aがビーコンスキップ間隔をスーパーフレーム10周期分に設定しており、無線通信装置10Bがビーコンスキップ間隔をスーパーフレーム11周期分に設定しており、無線通信装置10Cがビーコンスキップ間隔をスーパーフレーム8周期分に設定しており、無線通信装置10Dがビーコンスキップ間隔をスーパーフレーム9周期分に設定しており、無線通信装置10Eがビーコンスキップ間隔をスーパーフレーム12周期分に設定しており、無線通信装置10Fがビーコンスキップ間隔をスーパーフレーム8周期分に設定している。このように各無線通信装置10が設定しているビーコンスキップ間隔はビーコン送信がスキップされるたびに再設定されるようにしてもよい。
例えば、図8に示したように、ビーコンスキップ間隔をスーパーフレーム12周期分に設定していた無線通信装置10Gが、ビーコン送信をスキップした後は、ビーコンスキップ間隔をスーパーフレーム9周期分に再設定することができる。かかる構成により、複数の無線通信装置10の間で永続的にビーコン送信をスキップするタイミングが重なることを回避し、各無線通信装置10によるビーコンスロットの競合の検出を可能とすることができる。以下、このようなビーコンスキップ間隔を不規則で設定する無線通信装置10の構成を説明する。
〔2〕本実施形態にかかる無線通信装置10の構成
図9は、本実施形態にかかる無線通信装置10の構成を示した機能ブロック図である。無線通信装置10は、アンテナ101と、ベースバンド受信部102と、ビーコン受信処理部103と、ビーコン送信処理部104と、ベースバンド送信部105と、ビーコンスキップ設定部106と、記載デバイスアドレス抽出部107と、ビーコンスロット管理部108と、自己ビーコンスロット設定部109と、無線アクセス制御部110と、データユニット受信処理部111と、入出力インターフェース112と、データユニット送信処理部113と、を備える。
アンテナ101は、周囲の無線通信装置10から送信された無線信号を受信する受信部、または自己から無線信号を送信する送信部としての機能、すなわち通信部としての機能を有する。ベースバンド受信部102は、アンテナ101を介して周囲の無線通信装置10から受信した信号を復号する。
ビーコン受信処理部103は、ベースバンド受信部102により復号された信号に含まれるビーコンフレームから、ビーコンフレームに記載されている情報を抽出する。また、アンテナ101、ベースバンド受信部102が協働して実現されるビーコンの受信を制御する受信制御部としての機能を有する。
ビーコン送信処理部104は、周囲の無線通信装置10に対して送信するビーコンのビーコンフレームを構築し、アンテナ101、ベースバンド送信部105に協働して送信させる送信制御部としての機能を有する。ベースバンド送信部105は、周囲の無線通信装置10に送信するための信号を無線信号に変調する処理を行う。
ビーコンスキップ設定部106は、ビーコン送信をスキップするビーコンスキップ間隔を不規則、無作為に生成するスキップ間隔生成部としての機能を有する。具体的には、ビーコンスキップ設定部106は、スーパーフレームの2以上の整数倍の間隔の、第1の間隔と第2の間隔との間で、ランダムにビーコンスキップ間隔を生成、および設定する。また、ビーコンスキップ設定部106は、ビーコン送信処理部104に任意のタイミングでビーコンスキップさせるよう制御することもできる。
ビーコン送信処理部104は、ビーコンスキップ設定部106により設定されたビーコンスキップ間隔に基づいて、該当するスーパーフレームでのビーコン送信をスキップする。また、ビーコン受信処理部103は、ビーコン送信処理部104がビーコン送信をスキップしたスーパーフレームの、当該無線通信装置10のビーコンスロットにおいてアンテナ101にビーコンの受信をさせる。アンテナ101およびベースバンド受信部102が当該無線通信装置10のビーコンスロットにおいて他の無線通信装置10から送信されたビーコンを受信した場合、当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットは他の無線通信装置10が利用するビーコンスロットと競合していることが検出される。
当該無線通信装置10と他の無線通信装置10とのビーコンスキップのタイミングが一致する場合には互いにビーコンスロットの競合を検出することはできないが、本実施形態においてはビーコンスキップ間隔はランダムな間隔に設定されるため、複数の無線通信装置10の間で永続的にビーコン送信をスキップするタイミングが重なることを回避し、各無線通信装置10によるビーコンスロットの競合の検出を可能とすることができる。
なお、毎スーパーフレームでビーコン送信がスキップされると無線通信システム1における無線通信が阻害されるため、ビーコンスキップ設定部106はスーパーフレームの2以上の整数倍の間隔でビーコンスキップ間隔を生成する。
また、第1の間隔と第2の間隔は、無線通信システム1における無線通信装置10の無線通信の予約状況に応じた間隔であってもよい。ビーコンは、無線通信装置10が無線通信に利用する時間帯を予約する情報を含む。したがって、無線通信装置10が多くの時間帯を無線通信のために予約している場合にビーコンが頻繁に停止されると通信に悪影響を及ぼしかねない。そこで、上記のようにビーコンスキップ設定部106が無線通信装置10の無線通信の予約状況に応じた第1の間隔と第2の間隔との間でスキップ間隔を生成することにより、無線通信システム1における無線通信の安定性を担保しつつ、ビーコン送信に利用するスロットの競合を検出することが可能となる。
記載デバイスアドレス抽出部107は、ビーコンフレームに含まれる、ビーコンの送信元装置を示す送り元アドレスや、各ビーコンスロットを利用する無線通信装置10のデバイスアドレスを示す送信装置情報(ビーコン期間利用情報エレメント)を抽出する。ビーコンスロット管理部108は、記載デバイスアドレス抽出部107により抽出されたビーコン期間利用情報エレメントに基づいて、ビーコンスロットごとに、各ビーコンスロットを利用する無線通信装置10のデバイスアドレスを記憶、管理する。
自己ビーコンスロット設定部109は、ビーコン送信がスキップされたスーパーフレームの、当該無線通信装置10のビーコンスロットにおいてアンテナ101が他の無線通信装置10からビーコンを受信した場合、当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットを変更設定する。上述したように、アンテナ101およびベースバンド受信部102が当該無線通信装置10のビーコンスロットにおいて他の無線通信装置10から送信されたビーコンを受信した場合、当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットは他の無線通信装置10が利用するビーコンスロットと競合していると考えられる。したがって、上記構成により、複数の無線通信装置10がビーコン送信に利用するスロットの競合を回避し、当該無線通信システム1における情報交換の信頼性を向上させることができる。
また、記載デバイスアドレス抽出部107により抽出されたビーコン期間利用情報エレメントにおいて、当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットを他の無線通信装置10が利用している旨が記載されていた場合、当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットと他の無線通信装置10が利用するビーコンスロットが競合していると考えられる。したがって、このような場合、自己ビーコンスロット設定部109が当該無線通信装置10の利用するビーコンスロットを変更設定し、複数の無線通信装置10が利用するビーコンスロットの競合を回避することができる。
また、記載デバイスアドレス抽出部107により抽出されたビーコン期間利用情報エレメントにおいて、当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットにブロードキャストアドレスが記載されていた場合、例えば当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットが他の無線通信装置10と競合している、または周囲の無線通信装置10における自己が送信したビーコンの復号が失敗した可能性が高い。
したがって、記載デバイスアドレス抽出部107により抽出されたビーコン期間利用情報エレメントにおいて、当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットにブロードキャストアドレスが記載されていた場合、ビーコンスキップ設定部106が次のスーパーフレームにおいてビーコン送信がスキップされるようにしてもよい。かかる構成により、当該無線通信装置10は、次のスーパーフレームの当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットにおいて他の無線通信装置10のビーコンを受信するか否かに基づき、ビーコンスロットの利用が競合しているか否かを検出することが可能となる。
無線アクセス制御部110は、任意のタイミングで無線信号が送受信されるようにベースバンド受信部102およびベースバンド送信部105を制御する。データユニット受信処理部111は、ベースバンド受信部102により復号された信号を、入出力インターフェース112を介して接続されている機器において対応可能な形式に変換する。データユニット送信処理部113は、入出力インターフェース112を介して接続されている機器から入力された信号を、無線送信するデータとして構築する。
〔3〕本実施形態にかかる無線通信方法
図10は、本実施形態にかかる無線通信装置10において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。まず、無線通信装置10は、数スーパーフレームにわたって周囲で送信されているビーコンをスキャンし、ビーコン期間および当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットの設定を行う(S201)。続いて、ビーコンスキップ設定部106がビーコンスキップ間隔を無作為に決定する(S202)。
そして、ビーコン期間が到来し(S203)、自己のビーコンスロットが到来し(S204)、当該自己のビーコンスロットにビーコンスキップが設定されている場合(S205)、ビーコンスキップ設定部106がビーコンスキップ間隔を再設定する(S206)。また、ビーコンスキップが設定されている自己のビーコンスロットにおいてアンテナ101およびベースバンド受信部102などの通信部が協働してビーコンの受信処理を行う(S207)。
ビーコンスキップが設定されている自己のビーコンスロットにおいて他の無線通信装置10からビーコンを受信した場合(S208)、当該無線通信装置10は自己のビーコンスロットの利用が他の無線通信装置10と競合していることを検出する。そこで、受信されたビーコンから記載デバイスアドレス抽出部107がビーコン期間利用情報エレメントを抽出し(S209)、自己ビーコンスロット設定部109が周囲の無線通信装置10により利用されていないビーコンスロットを選択し、自己が利用するビーコンスロットとして設定する(S210)。
ビーコンスキップが設定されていない自己のビーコンスロットが到来した場合(S205)、ビーコン送信処理部104がビーコンに記載するパラメータを獲得し(S211)、アンテナ101およびベースバンド送信部105にビーコンを送信させる(S212)。
ビーコン期間であって自己のビーコンスロットでない場合は(S204)、アンテナ101およびベースバンド受信部102が周囲の無線通信装置10から送信されたビーコンの受信処理を行う(S213)。S213においてビーコンが受信された場合(S214)、受信されたビーコンに含まれるビーコンスロット情報ビットマップを抽出し(S215)、主意の無線通信装置10が利用しているビーコンスロットの情報を更新する(S216)。
また、S213において受信されたビーコンに自己宛のDRP予約設定が記載されている場合(S217)、該DRP予約設定に対応する応答パラメータとして当該無線通信装置10も同じDRP予約の設定を行い(S218)、指定されたDRP予約のMASを受信タイミングとして設定する(S219)。
そして、S213において受信されたビーコンに含まれるビーコンスロット情報ビットマップから、自己が利用するビーコンスロット位置に記載されているデバイスアドレス情報を記載デバイスアドレス抽出部107が獲得する(S220)。その後、自己が利用するビーコンスロット位置に自己のデバイスアドレスが記載されておらず(S221)、ブロードキャストアドレスが記載されていた場合(S222)、ビーコンスキップ設定部106が次のスーパーフレームでのビーコンスキップを設定する(S223)。一方、自己が利用するビーコンスロット位置に自己のデバイスアドレスが記載されておらず(S221)、ブロードキャストアドレスも記載されていなかった場合(S222)、S209の処理に進む。
ビーコン期間でない場合(S203)、無線通信装置10の入出力インターフェース112が送信するデータを受領すると(S224)、該データの受信先装置を特定し(S225)、必要に応じて受信先装置が利用可能なDRPMASの情報を収集し(S226)、当該無線通信装置10と受信先装置とが利用可能なMASでDRP予約を設定し(S227)、受信先装置から応答があった場合にはS227において設定したMASを送信タイミングとして設定する(S228)。
そして、データ送信のタイミングが到来した場合(S229)にデータ送信処理を行い(S230)、データ受信のタイミングが到来した場合(S231)にデータ受信処理を行う(S232)。このように、ビーコンスキップ間隔を不規則に設定するステップを含み一連の流れを繰り返すことにより、当該無線通信装置10が利用するビーコンスロットの競合を想起に検出することができる。
〔4〕まとめ
以上説明したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、ビーコンスキップ間隔を不規則に生成するため、周囲の無線通信装置10とビーコン送信をスキップするタイミングが永続的に一致する可能性をほぼ排除できる。したがって、複数の無線通信装置10が同一のビーコンスロットをビーコン送信に利用している場合であっても、各無線通信装置10が異なるタイミングでビーコン送信をスキップして他の無線通信装置10から送信されたビーコンを受信し、ビーコン送信に利用するスロットが競合していることを検出することができる。
また、当該無線通信装置10は、ビーコン送信をスキップした自己が利用するビーコンスロットに他の無線通信装置10からビーコンを受信した場合、ビーコン送信に利用するビーコンスロットを自己ビーコンスロット設定部109が変更設定することにより、当該無線通信装置10と他の無線通信装置10とがビーコン送信に利用するスロットの競合を回避し、当該無線通信システム1における情報交換の信頼性を向上させることができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の無線通信装置10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むとしてもよい。
また、無線通信装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した無線通信装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
自律分散型の無線通信システムの構成例を示した説明図である。 スーパーフレームの構成例を示した説明図である。 無線通信装置が設定する自己のビーコンスロット位置を示した概念図である。 無線通信システムの他の例を示した説明図である。 ビーコンスキップの一例を示した説明図である。 ビーコンスロットにおいて送信されるビーコンのビーコンフレーム構成例を示した説明図である。 ビーコンに含ませる情報エレメントの一例として、ビーコン期間利用情報エレメントを示した説明図である。 不規則に設定されるビーコンスキップ間隔を示した説明図である。 本発明の一実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態にかかる無線通信装置において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
10 無線通信装置
101 アンテナ
102 ベースバンド受信部
103 ビーコン受信処理部
104 ビーコン送信処理部
105 ベースバンド送信部
106 ビーコンスキップ設定部
107 記載デバイスアドレス抽出部
108 ビーコンスロット管理部
109 自己ビーコンスロット設定部

Claims (7)

  1. 自立分散型の無線通信システムを構成する無線通信装置であって:
    所定のスーパーフレーム周期で、前記スーパーフレームにおける特定のスロットでビーコンを送信する通信部と;
    前記スーパーフレーム周期の2以上の整数倍となるスキップ間隔を不規則に生成するスキップ間隔生成部と;
    前記スキップ間隔生成部により生成された前記スキップ間隔で前記通信部からの前記特定のスロットにおけるビーコンの送信を一時停止させる送信制御部と;
    前記送信制御部によりビーコンの送信が一時停止された前記特定のスロットで前記通信部に他の無線通信装置から送信されたビーコンの受信を行わせる受信制御部と;
    を備え、
    前記通信部は、ビーコンを前記特定のスロットで送信している無線通信装置を示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信し、
    前記スキップ間隔生成部は、前記ビーコンに含まれる前記送信装置情報がブロードキャストアドレスを示す場合、次の前記スーパーフレーム周期において前記通信部からのビーコンの送信が一時停止されるようなスキップ間隔を生成する、無線通信装置。
  2. ビーコンの送信が一時停止された前記特定のスロットで前記通信部が他の無線通信装置からビーコンを受信した場合、前記通信部にビーコンを送信させるスロットを変更設定するスロット設定部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記スキップ間隔生成部は、前記無線通信システムにおける前記無線通信装置の無線通信の予約状況に応じた第1の間隔と第2の間隔との間で前記スキップ間隔を生成することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記通信部は、ビーコンを前記特定のスロットで送信している無線通信装置を示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信し、
    前記ビーコンに含まれる前記送信装置情報が他の無線通信装置を示す場合、前記通信部にビーコンを送信させるスロットを変更設定するスロット設定部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  5. コンピュータを、
    自立分散型の無線通信システムを構成する無線通信装置であって、
    所定のスーパーフレーム周期で、前記スーパーフレームにおける特定のスロットでビーコンを送信する通信部と;
    前記スーパーフレーム周期の2以上の整数倍となるスキップ間隔を不規則に生成するスキップ間隔生成部と;
    前記スキップ間隔生成部により生成された前記スキップ間隔で前記通信部からの前記特定のスロットにおけるビーコンの送信を一時停止させる送信制御部と;
    前記送信制御部によりビーコンの送信が一時停止された前記特定のスロットで前記通信部に他の無線通信装置から送信されたビーコンの受信を行わせる受信制御部と;
    を備え、
    前記通信部は、ビーコンを前記特定のスロットで送信している無線通信装置を示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信し、
    前記スキップ間隔生成部は、前記ビーコンに含まれる前記送信装置情報がブロードキャストアドレスを示す場合、次の前記スーパーフレーム周期において前記通信部からのビーコンの送信が一時停止されるようなスキップ間隔を生成する、無線通信装置として機能させるための、プログラム。
  6. 自立分散型の無線通信システムを構成する無線通信装置において実行される無線通信方法であって:
    所定のスーパーフレーム周期で、前記スーパーフレームにおける特定のスロットでビーコンを送信するステップと;
    ビーコンを前記特定のスロットで送信している無線通信装置を示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信するステップと、
    前記スーパーフレーム周期の2以上の整数倍となるスキップ間隔を不規則に生成するステップと;
    前記スキップ間隔で前記特定のスロットにおけるビーコンの送信を一時停止するステップと;
    ビーコンの送信が一時停止された前記特定のスロットで他の無線通信装置から送信されたビーコンを受信するステップと;
    を含み、
    前記スキップ間隔を生成するステップでは、前記ビーコンに含まれる前記送信装置情報がブロードキャストアドレスを示す場合、次の前記スーパーフレーム周期においてビーコンの送信が一時停止されるようなスキップ間隔を生成する、無線通信方法。
  7. 複数の無線通信装置が自立分散的に通信を行う無線通信システムであって:
    前記各無線通信装置は、
    所定のスーパーフレーム周期で、前記スーパーフレームにおける特定のスロットでビーコンを送信する通信部と;
    前記スーパーフレーム周期の2以上の整数倍となるスキップ間隔を不規則に生成するスキップ間隔生成部と;
    前記スキップ間隔生成部により生成された前記スキップ間隔で前記通信部からの前記特定のスロットにおけるビーコンの送信を一時停止させる送信制御部と;
    前記送信制御部によりビーコンの送信が一時停止された前記特定のスロットで前記通信部に他の無線通信装置から送信されたビーコンの受信を行わせる受信制御部と;
    ビーコンの送信が一時停止された前記特定のスロットで前記通信部が他の無線通信装置からビーコンを受信した場合、前記通信部にビーコンを送信させるスロットを変更設定するスロット設定部と;
    を備え、
    前記通信部は、ビーコンを前記特定のスロットで送信している無線通信装置を示す送信装置情報を含むビーコンを周囲の無線通信装置から受信し、
    前記スキップ間隔生成部は、前記ビーコンに含まれる前記送信装置情報がブロードキャストアドレスを示す場合、次の前記スーパーフレーム周期において前記通信部からのビーコンの送信が一時停止されるようなスキップ間隔を生成する、無線通信システム。
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