JP4929745B2 - 車輪の転舵装置 - Google Patents
車輪の転舵装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4929745B2 JP4929745B2 JP2006033762A JP2006033762A JP4929745B2 JP 4929745 B2 JP4929745 B2 JP 4929745B2 JP 2006033762 A JP2006033762 A JP 2006033762A JP 2006033762 A JP2006033762 A JP 2006033762A JP 4929745 B2 JP4929745 B2 JP 4929745B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- link
- vehicle
- wheel
- turning
- turning angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Description
特許文献1および特許文献2に記載の車両用懸架装置は、車両上下方向に延在するハブキャリアの下端に、車輪を回転自在に支持するハブ部を形成し、ハブキャリアの上端部とセンターアームの上端部とを転舵軸中心に回動(転舵)可能に連結する。ここで転舵軸は車両略上下方向に延在するキングピン軸であり、ハブキャリアはセンターアームに対し180度以上回動(転舵)可能である。
つまり車両の旋回走行においては、同一旋回半径にあっては車速が大きくなるほど遠心力が増大するので、車速が大きくなれば車輪の最大可能転舵角が小さくなる。この最大可能転舵角を超えて転舵角を大きくすると車輪は路面との間で摩擦力を失う、いわゆる急ハンドル操作となる。急ハンドル操作では、走行安定性を失って、車両がスピンして旋回方向の制御が不能になる。したがって、車両が走行安定性を損なわない範囲で旋回するには、車速と、車輪および接地路面間の摩擦力と、に基づき、転舵角を抑制する必要がある。つまり、中・高速で走行中は転舵角が小さい小転舵角領域で車輪を転舵しなければならない。また、停車時および低速走行時には転舵角が大きい大転舵角領域で車輪を転舵しても差し支えない。
特許文献1および2に記載の車両用懸架装置では、前述したハブキャリアの上端に、ステアモータからなる回動機構を介して、モータハウジングを連結する。モータハウジングにはナックルアームを一体に形成する。
そして明示されてはいないが、中・高速走行時にはナックルアームをタイロッドで回動させ、小転舵角領域で車輪を転舵すると考えられる。
また、停車時および低速走行時にはステアモータを作動し、大転舵角領域で車輪を転舵
すると考えられる。この場合、車輪は転舵軸を中心に180°以上まで回転可能である。
車速と、車輪および接地路面間の摩擦力とに基づき、旋回中の走行安定性を損なわない範囲で車輪を転舵することを前提とする。すなわち、停車時および低速走行時には転舵角が大きい大転舵角領域で車輪を転舵し、中・高速走行時には転舵角が小さい小転舵角領域で車輪を転舵する。
そして、車両前後方向に延在し、後端を車体側メンバに回転自在に装着したメインリンクからなり、車速にかかわらず前記小転舵角領域で転舵する小転舵機構と、前記メインリンクの前端に一端を、車輪を回転自在に取り付けたハブ部材の車両前方側に他端を、それぞれ回転自在に装着した第1リンク、および前記メインリンクの両端間に一端を、前記ハブ部材の車両後方側に他端を、それぞれ回転自在に装着した第2リンクからなり、停車時および低速走行時には前記大転舵角領域で転舵する大転舵機構とを設け、
前記小転舵機構は、前記第1リンクおよび前記第2リンクの連結点が回動しないようロック機構を作動させた状態で前記メインリンクが前記車体側メンバに対して回動し、
前記大転舵機構は、前記第1リンクおよび前記第2リンクの連結点が回動するようロック機構を解除させた状態で前記第1リンクおよび前記第2リンクが前記メインリンクに対して回動し、
ハブ部材に、車体側から延在するコントロールロッドの一端を連結し、これら小転舵角領域および大転舵角領域を通じて、該コントロールロッドを進退動させてハブ部材を転舵方向に回動するよう構成したことを特徴としたものである。
車両の中・高速走行時に大転舵機構を使用しないことにより、上述した旋回方向の制御不能という問題を未然に防止することができる。そして、車両の中・高速走行時では、小転舵機構を使用すれば車輪を小さな転舵角で転舵させることができ、車両の旋回性能が損なわれることはない。
また、停車時および低速走行時には大転舵機構を使用して車輪を大転舵角領域で転舵することが可能になり、車両の車庫入れや縦列駐車が容易になる。
さらに、複数の回動手段を必要としないため、ばね下質量を増大させることなく、コスト上有利となる。
図1は本発明の一実施例になる車輪の転舵装置を示す平面図であり、車輪が転舵していない直進状態を表す。
車体左側に取り付けられた車輪1は、外周部にタイヤ2を、中心部にロードホイール3を具える。車輪1はハブ部材4に回転自在に取り付けられている。ハブ部材4は、ロードホイール3と結合して車輪1を回転駆動するモータ部5と、モータ部5を支持する支持部6から構成される。
コントロールロッド18の図示しない他端は、運転者が操作する操舵装置(図示せず)と連結する。運転者が操舵装置を操作すると、コントロールロッド18が図1矢の向き車幅方向に進退動して、ハブ部材4および車輪1を転舵させる。この様子については、別図6〜9に沿って後述する。
モータ部5の下部には、プレート状の支持部6を取り付ける。支持部6はモータ部5の車幅方向外側部に結合していることから、図1に示すように、支持部6もロードホイール3の内空領域に位置する。
支持部6は非転舵状態では車両前後方向に延在し、その前端は第1リンク7の一端と回動可能に連結する。また、その後端は第2リンク8の一端と回動可能に連結する。
連結点10と連結点11との位置関係は、車輪1の非転舵状態では図1に示すように、おおよそ車幅方向に位置するが、車幅内方にある連結点11が車幅外方にある連結点10よりもやや車両前方に位置する。
連結点12と連結点13との位置関係は、車輪1の非転舵状態では図1に示すように、おおよそ車両前後方向に位置するが、車両前方にある連結点13が車両後方にある連結点12よりもやや車幅内方に位置する。
メインリンク9の後端は、車体側にあるロアアーム14の車幅外方端と連結する。
メインリンク9も水平面を持ったプレート形状であり、その後端にあるロアアーム14との連結点15は、車両上下方向に延在する回転軸を有する。したがって、メインリンク9はロアアーム14に対し、車両上下方向に延在する回転軸を中心に回動可能である。
メインリンク9に設けた連結点13と連結点15との位置関係は、車輪1の非転舵状態では図1に示すように、車両前後方向に位置する。
モータ部5には、略上下方向に延在するストラット19の下端を取り付ける。ストラット19の上端は図示しない車体に取り付けられている。これら上下端の取り付け部には、弾性部材を介挿し、取り付け部の折れ曲がりを許容する。
ストラット19の延在方向には、連結点15を位置させて、ストラット19の延在方向をキングピン軸Kに一致させる。これにより、後述する小転舵角領域では、ストラット19の延在方向を回動中心として、車輪1が転舵する。
図である。この実施例では、ダブルウッシュボーン式のアームで、モータ部5を車体(図示せず)に取り付けた構造を例示する。
モータ部5の上方には、アッパーアーム24を車幅方向に延在させる。アッパーアーム24はロアアーム14と上下対称かつ同形状のものである。つまり、アッパーアーム24の車幅内方端は、図示しない車体と回動可能に取り付けられ、アッパーアーム24の車幅外方端は、車輪1側と取り付けられている。
ここでモータ部5は順次、モータ部5を支持する支持部6と、第1リンク7および第2リンク8と、メインリンク9と、連結点15とを介して、アッパーアーム24に取り付けられる。なお、これら部材の位置関係は、ロアアーム14と上下対称かつ同一である。モータ部5の上方にある連結点15と、モータ部5の下方にある連結点15とを通る直線はキングピン軸Kとなる。
したがって、前述した図2または図3に示すように、第2リンク8の車両上下方向位置を、ロアリンク14およびメインリンク9の車両上下方向位置と略一致させることが可能となる。
これにより、ハブ部材4を転舵する第1リンク7と、第2リンク8と、メインリンク9との全体厚みを少なくすることができるとともに、ロードホイール3の内空領域に収容することができる。
図6(a)から(c)のように、または逆に(c)から(a)のように、車輪1を小転舵角領域で転舵するには、コントロールロッド18を車幅方向に進退動させて、モータ部5を回動させることにより、これを行う。
図6中、(a)〜(c)のいずれの状態も、車輪1は連結点15を中心に転舵する。連結点15は前述および図2,3に示すように、キングピン軸K上にある。
このような小転舵を実現するため、コントロールロッド18からモータ部5に車幅方向の力が入力される間、第1リンク7および第2リンク8が連結点11,13で回動しないよう、ロック機構を作動させておく。なお、ロック機構は回動を規制する手段であればよく、公知のものでよいし、後述する図10に示すようなものであってもよい。
そしてメインリンク9をロアアーム14に対して転舵方向に回動させて、車輪1の転舵を実行する。
中・高速走行時にはメインリンク9を回動させれば、車輪1をキングピン軸K中心として小さな転舵角で転舵させることができ、車両の旋回性能が損なわれることはない。
したがって、第1リンク7に着目すると、図7(c)大転舵開始の状態では、第1リンク7が車幅方向に延在している。これに対し図7(a)最大転舵の状態では、第1リンク7がやや車両前後方向よりに延在している。
図7(a)から(c)のように、または逆に(c)から(a)のように、車輪1を大転舵角領域で転舵するには、コントロールロッド18を車幅方向に進退動させて、モータ部5を回動させることにより、これを行う。
なお、大転舵角領域では、前述および図6の小転舵角領域で第1リンク7および第2リンク8が連結点11,13で回動しないようにしていたロック機構を解除させておくこと勿論である。
図7各図に示すように第1リンク7および第2リンク8が大転舵機構として、車体側にあるメインリンク9に対して回動することから、車輪1を車体側にあるロアアーム14から十分に離すことができ、大転舵時に車輪1が車体側メンバに干渉することを防止できる。
図8中、車輪1接地中心は、車輪1の回転軸上にあって、支持部6から所定距離α(モータ部5の出力軸の長さ)車幅外方に離れた位置にある点として表される。例えば非転舵状態では、車輪1の回転軸は二点鎖線で示され、接地中心はβとなる。
小転舵角領域における車輪1接地中心の軌跡(破線)は、図8中、矢印で示される範囲である。また、大転舵角領域における車輪1接地中心の軌跡(破線)は、図8中、矢印で示される範囲よりも車両前方にある範囲である。
例えばメインリンク9にある連結点11の軌跡は一点鎖線で示す円弧11rのようなものとなる(円弧11rの図示部分すべてに亘り連結点11が移動するものではない)。
メインリンク9を小転舵角領域における最大可能角30度まで回動すると、車輪1接地中心の軌跡は位置γに至る。
車輪1を位置γから切り増しして転舵させると、車輪1接地中心は大転舵角領域に入り、位置γから車両前方に移動する。大転舵角領域ではこの四角形が形を変えて、第1リンク7と第2リンク8との相対位置が変化する。
そして、これらの辺の長さを以下のように規定する。つまり、第1リンク7を連結点11,13間の距離よりも長くし、連結点10,12間の距離を第1リンク7よりも長くし、第2リンク8を連結点10,12間の距離よりも長くする。
上述したように、図9における車輪1接地中心の軌跡は破線で表される。また、図9に示すように、第1リンク7および第2リンク8の相対位置関係は、車輪1接地中心の位置(転舵角)によって変化する。したがって、第1リンク7にある連結点10の軌跡は一点鎖線で示す円弧10rのようなものとなる(円弧10rの図示部分すべてに亘り連結点10が移動するものではない)。また、第2リンク8にある連結点12の軌跡は一点鎖線で示す円弧12rのようなものとなる(円弧12rの図示部分すべてに亘り連結点12が移動するものではない)。
車輪1を位置γからさらに切り増しして転舵させると、第1リンク7は連結点11を中心に大きな角度で回動する。これに対し第2リンク8は連結点13を中心に小さな角度で回動する。つまり小円で示した四角形が形を変えて、第1リンク7と第2リンク8との相対位置が変化する。
また支持部6は、第1リンク7および第2リンク8の動きに応じて転舵する。そして、車輪1接地中心は車両前方に移動し、転舵角が増大するにつれ、車幅内方にも移動する(図9の破線)。
したがって大転舵角領域では、車輪1がロアアーム14から大きく離れることとなり、これらの干渉を回避することができる。
直進走行中に、車輪1が車両上下方向にバウンドおよびリバウンドしても、モータ部5がコントロールロッド18に対して車幅方向に相対移動することを軽減することが可能となる。したがって、直進走行におけるバウンドおよびリバウンド時に、車輪1のトー角が不用意に変動することを低減できる。
第1リンク7には、歯車25を一体に結合する。歯車25の中心軸は車両上下方向に延在して連結点11に一致する。したがって、第1リンク7がメインリンク9に対して回動する際には、歯車25もメインリンク9に対して回動する。
第2リンク8には、歯車26を一体に結合する。歯車26の中心軸は車両上下方向に延在して連結点13に一致する。したがって、第2リンク8がメインリンク9に対して回動する際には、歯車26もメインリンク9に対して回動する。
この結果、ある転舵角に対する第1リンクおよび第2リンクの回動量を一意に規律することが可能となる。つまり同一の転舵角にあっては、転舵角の増大時における第1リンクおよび第2リンク間の相対位置が、転舵角の減少時における第1リンクおよび第2リンク間の相対位置と等しくなり、大転舵角領域から小転舵角領域に戻す際には必ず、図7(c)に示す姿勢となる。
このため小転舵角領域から大転舵角領域まで車輪1を切り増しした後、大転舵角領域から小転舵角領域に車輪1を戻しても、第1リンク8および第2リンク9が小転舵角領域の状態(図6)に戻らないという不具合を防止することができる。
ハブ部材4に、車体側から延在するコントロールロッド18の一端を連結し、小転舵角領域および大転舵角領域を通じて、コントロールロッド18を進退動させてハブ部材4を転舵方向に回動するよう構成したことから、
車速と車輪1の摩擦力とに基づき旋回中の走行安定性を損なわないよう、停車時および低速走行時には、リンク構造7,8を回動させて転舵角が大きい大転舵角領域で車輪を転舵することができる。また中・高速走行時には、メインリンク9を回動させて転舵角が小さい小転舵角領域で車輪を転舵することができる。
したがって、中・高速走行時にあってはリンク構造7,8(大転舵機構)を回動させず、メインリンク9(小転舵機構)を回動させることにより、旋回走行時の走行安定性を確保することができる。
また、停車時および低速走行時には大転舵機構を使用して車輪を大転舵角領域で転舵することが可能になり、車両の車庫入れや縦列駐車が容易になる。
さらに、小転舵角領域および大転舵角領域共通に亘りコントロールロッド18(回動手段)を進退動させてハブ部材4を回動するため、ばね下質量を増大させる別途回動手段をハブ部材4に設ける等の必要もなく、コスト上有利である。
図7(a)〜(c)に示すようにハブ部材4をメインリンク9に対して転舵方向に回動することから、
停車時および低速走行時には、車輪1を大転舵角領域で転舵することができる。
小転舵機構を構成するメインリンク9には、第1リンク7の他端11および第2リンク8の他端13を略水平面上で回動可能に連結し、
ハブ部材4には、運転者が操作する操舵装置によって進退動されるコントロールロッド18の一端を連結する。
この結果、車輪1の接地中心を図8で示すように小転舵角領域と、大転舵角領域とで2段階の軌跡にすることができ、大転舵角領域には、車輪1がロアアーム14に干渉することを回避することができる。
第1リンク7をメインリンク9前端部における当該距離(11,13間)よりも長くし、ハブ部材4における当該距離(10,12間)を第1リンク7よりも長くし、第2リンク8をハブ部材4における当該距離(10,12間)よりも長くしたことから、
図8で示すように大転舵角領域では、ハブ部材4の支持部6がロアアーム14から大きく離れることとなり、これらの干渉を回避することができる。
中・高速走行時にあっては図6に示すようにリンク構造7,8(大転舵機構)を固定して、メインリンク9(小転舵機構)のみを略水平面上で回動して、小転舵角領域における転舵を実現することができる。
なおロック機構は、歯車25,26,27の他、第1リンク7および第2リンク8を相対移動不能に結合するものであればよい。
大転舵角領域から小転舵角領域に戻す際には必ず、図7(c)に示す姿勢となる。
このため小転舵角領域から大転舵角領域まで車輪1を切り増しした後、大転舵角領域から小転舵角領域に車輪1を戻しても、第1リンク8および第2リンク9が小転舵角領域の状態(図6)に戻らないという不具合を防止することができる。
なおギヤ要素は、歯車25,26,27の他、ラックアンドピニオンなど第1リンク7および第2リンク8間の相対移動を一意に規律するものであればよい。
例えば、本実施例では、動力源をサスペンションスプリング20から見てばね下に、即ちハブ部材4にモータ部5を設けて所謂インホイールモータ構造としたことから、駆動輪を大転舵可能とした。この他にも、車輪1を駆動輪としなくてもよいこと勿論である。
2 タイヤ
3 ロードホイール
4 ハブ部材
5 モータ部
6 支持部
7 第1リンク
8 第2リンク
9 メインリンク
14 ロアアーム
18 コントロールロッド
19 ストラット
20 サスペンションスプリング
21 ショックアブソーバ
Claims (5)
- 車速と、車輪および接地路面間の摩擦力とに基づき、旋回中の走行安定性を損なわないよう停車時および低速走行時には転舵角が大きい大転舵角領域で車輪を転舵し、中・高速走行時には転舵角が小さい小転舵角領域で車輪を転舵する車両の転舵装置において、
車両前後方向に延在し、後端を車体側メンバに回転自在に装着したメインリンクからなり、車速にかかわらず前記小転舵角領域で転舵する小転舵機構と、
前記メインリンクの前端に一端を、車輪を回転自在に取り付けたハブ部材の車両前方側に他端を、それぞれ回転自在に装着した第1リンク、および前記メインリンクの両端間に一端を、前記ハブ部材の車両後方側に他端を、それぞれ回転自在に装着した第2リンクからなり、停車時および低速走行時には前記大転舵角領域で転舵する大転舵機構とを設け、
前記小転舵機構は、前記第1リンクおよび前記第2リンクの連結点が回動しないようロック機構を作動させた状態で前記メインリンクが前記車体側メンバに対して回動し、
前記大転舵機構は、前記第1リンクおよび前記第2リンクの連結点が回動するようロック機構を解除させた状態で前記第1リンクおよび前記第2リンクが前記メインリンクに対して回動し、
前記ハブ部材に、車体側から延在するコントロールロッドの一端を連結し、これら小転舵角領域および大転舵角領域を通じて、該コントロールロッドを進退動させて前記ハブ部材を転舵方向に回動するよう構成したことを特徴とする車輪の転舵装置。 - 請求項1に記載の車輪の転舵装置において、
前記メインリンクを、転舵方向に回動可能となるよう車体側メンバに取り付け、
前記大転舵機構は、前記メインリンクを前記車体側メンバに対して最大可能角まで転舵させた状態で、前記ハブ部材を前記メインリンクに対して転舵方向に回動させることを特徴とする車輪の転舵装置。 - 請求項1または2に記載の車輪の転舵装置において、
前記メインリンク、前記第1リンク及び前記第2リンクは、水平面を持ったプレート形状を有し、水平面上で回動可能に連結されていることを特徴とする車輪の転舵装置。 - 請求項3に記載の車輪の転舵装置において、
前記第1リンクと、前記第2リンクと、前記ハブ部材における第1リンクおよび第2リンクと連結する位置同士間の距離と、前記メインリンクにおける第1リンクおよび第2リンクと連結する位置同士間の距離とを水平面状で四角形とし、
前記第1リンクを前記メインリンクにおける当該距離よりも長くし、前記ハブ部材における当該距離を前記第1リンクよりも長くし、前記第2リンクを前記ハブ部材における当該距離よりも長くしたことを特徴とする車輪の転舵装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車輪の転舵装置において、
前記第1リンクおよび前記第2リンクを、ギヤ要素で機械的に相互連結したことを特徴とする車輪の転舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006033762A JP4929745B2 (ja) | 2006-02-10 | 2006-02-10 | 車輪の転舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006033762A JP4929745B2 (ja) | 2006-02-10 | 2006-02-10 | 車輪の転舵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007210503A JP2007210503A (ja) | 2007-08-23 |
JP4929745B2 true JP4929745B2 (ja) | 2012-05-09 |
Family
ID=38489304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006033762A Expired - Fee Related JP4929745B2 (ja) | 2006-02-10 | 2006-02-10 | 車輪の転舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4929745B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014171389A1 (ja) * | 2013-04-18 | 2014-10-23 | Ntn株式会社 | ステアリング装置、そのステアリング装置を用いた車両、及び、4輪転舵機構を備えた車両 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03167078A (ja) * | 1989-11-24 | 1991-07-18 | Aisin Aw Co Ltd | 車両用操舵装置におけるナックルアームの固定装置 |
JPH05124535A (ja) * | 1991-11-08 | 1993-05-21 | Kenji Mimura | 車両用懸架装置 |
JP3297085B2 (ja) * | 1992-08-18 | 2002-07-02 | 四国電力株式会社 | 車輪の懸架・操舵機構 |
JP3504575B2 (ja) * | 2000-03-28 | 2004-03-08 | 株式会社クボタ | 作業車の操向装置 |
JP2005053471A (ja) * | 2003-07-23 | 2005-03-03 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の操舵装置 |
JP2006160166A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Toyota Motor Corp | 車輪の操舵機構 |
MX348252B (es) * | 2005-07-22 | 2017-06-01 | Mtd Products Inc | Sistemas de dirección, sistemas de dirección y coordinación de velocidad, y vehículos asociados. |
-
2006
- 2006-02-10 JP JP2006033762A patent/JP4929745B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007210503A (ja) | 2007-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101287616B (zh) | 轮内悬架 | |
JP4980825B2 (ja) | ステアリング装置 | |
JP6004097B2 (ja) | インホイールモータ駆動車輪用サスペンション装置 | |
EP2993065B1 (en) | Suspension device for in-wheel motor driven wheel | |
JP6167717B2 (ja) | サスペンション装置 | |
US20200223478A1 (en) | Steering device and vehicle wheel mounting module including the same | |
JP2009509857A (ja) | 傾斜サスペンションマシン | |
US12252199B2 (en) | Independent corner module | |
JP2007216732A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP2008018924A (ja) | サスペンション装置 | |
JPH06183365A (ja) | 車両用懸架装置 | |
JP2007055486A (ja) | サスペンション装置 | |
JP2010047193A (ja) | 転舵輪用の懸架装置 | |
JP4929745B2 (ja) | 車輪の転舵装置 | |
JPH05124535A (ja) | 車両用懸架装置 | |
JP2013241126A (ja) | 運搬車両の走行装置 | |
KR20120062272A (ko) | 자동차의 후륜 조향장치 | |
WO2025097799A1 (zh) | 一种角模块和车辆 | |
WO2016181795A1 (ja) | インホイールモータ駆動装置用サスペンション構造 | |
JP2010188914A (ja) | 車両用ステアリング装置 | |
JP7569535B2 (ja) | 車輪モジュール | |
RU2565631C2 (ru) | Система рулевого управления для транспортного средства | |
JP2007320452A (ja) | 車輪の転舵装置 | |
KR20100023648A (ko) | 커플드 토션 빔 액슬 현가장치 | |
JP2006264511A (ja) | 自動車の操舵装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071018 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081222 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110524 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110722 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20110722 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20111121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |