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JP4929697B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、特に、一様な濃度の画像を形成する画像形成装置に関する。
近年、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、カラー画像を高速且つ高画質に形成することを目的として、所謂フルカラーのタンデム機が提案されている。このタンデム機の代表的なものとしては、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4つの画像形成ユニットを互いに並列的に配置したものが知られている。この画像形成装置では、まず、各画像形成ユニットにて順次形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナー像を、中間転写ベルト上に多重に転写(一次転写)する。次いで、中間転写ベルト上に重ね転写された各色のトナー像を、中間転写ベルトから用紙上に一括して転写(二次転写)する。そして、この用紙上に二次転写されたトナー像を定着することによって、フルカラーや白黒(モノクロ)の画像を得ている。また、各画像形成ユニットにて形成される各色のトナー像を、直接用紙上に順次転写していくタイプの画像形成装置も存在する。
一方、最近では、環境保護の観点から、古紙をリサイクルした再生紙を用紙として使用することが多くなってきた。このような再生紙では、例えばフレッシュパルプから製造された上質紙等と比較して、白色度の低いものが存在する。このため、再生紙等の用紙に対し、上記画像形成装置を用いて例えばカラー画像形成を行った場合、得られる画像の色味が濁って見えてしまうといった事態が生じ得る。また、再生紙では、上質紙等と比較して、平滑度の低いものも存在する。このため、再生紙等の用紙に対し、上記画像形成装置を用いて画像形成を行った場合、用紙の平滑度(表面性)の違いにより、得られる画像の光沢度が変化してしまうこともある。
そこで、上記各色の画像形成ユニットに加え、さらに白のトナー像を形成する白の画像形成ユニットを設け、画像形成時にこの白の画像形成ユニットを用いて全面一様濃度(例えばハーフトーン)の画像を形成し、これを用紙の下地層とする技術が提案されている(特許文献1参照)。また、この特許文献1には、上記各色の画像形成ユニットに加え、さらに透明なトナー像を形成する透明の画像形成ユニットを設け、画像形成時にこの透明の画像形成ユニットを用いて全面一様濃度の画像を形成し、これを用紙および用紙上のトナー像のオーバーコート層とする技術も記載されている。
特開2002−99127号公報(第3−5頁、図1)
ところで、上記特許文献1では、白や透明などの特色のトナー像を形成する画像形成ユニットにおいて、通常の電子写真方式による画像形成プロセスを採用している。すなわち、感光体ドラムを帯電し、帯電された感光体ドラムを露光して静電潜像を形成し、感光体ドラム上に形成された静電潜像を特色のトナーで現像し、感光体ドラム上に現像された特色のトナー像を中間転写ベルトに転写している。
しかしながら、このような画像形成プロセスにて特色の一様濃度の画像を形成した場合、この画像中に面内むらが発生する。この面内むらは、例えば帯電工程における感光体ドラムの帯電むら、露光工程における感光体ドラムの露光むら、現像工程における現像むら、転写工程における転写むら等、複数の要因によるむらが重畳されて生じるものである。そして、例えば下地層として形成した白の画像中にこのような面内むらが発生すると、下地層のむらが目立つことになってしまい、かえって見映えが悪くなってしまう。また例えばオーバーコート層として形成した透明な画像中にこのような面内むらが発生すると、光沢むらが目立つことになってしまい、やはり見映えが悪くなってしまう。
なお、このような問題は、上述したタンデム型の画像形成装置に限らず、電子写真方式を採用した画像形成装置において、同様に生じるものである。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、画像用像とともに形成される一様濃度の画像における面内むらを抑制することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、記録材に画像を形成する第1の画像形成部と、記録材に画像を形成する第2の画像形成部とを有し、第1の画像形成部は、像担持体と、像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成部と、潜像形成部により像担持体上に形成された静電潜像を画形材で現像する現像部と、現像部により像担持体上に現像された画像を記録材に転写する転写部とを備え、第2の画像形成部は、記録材を画形材で直接現像する現像器を備えることを特徴としている。
このような画像形成装置において、第2の画像形成部は、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒以外の画形材を用いること、あるいは、白の画形材または透明な画形材を用いることを特徴とすることができる。また、第1の画像形成部は、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒の画像を形成し、第2の画像形成部は、白または透明な画像を形成することができる。さらに、記録材は、第1の画像形成部にて形成された画像および第2の画像形成部にて形成された画像が最終的な記録材に転写される前に中間的に転写される中間転写体であることを特徴とすることができる。そして、潜像形成部は、像担持体を所定の電位に帯電する帯電部と、帯電部により帯電された像担持体表面を選択的に露光することで静電潜像を形成する露光部とを備えることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、像担持体と、像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成部と、潜像形成部により像担持体上に形成された静電潜像を画形材で現像する現像部と、現像部により像担持体上に現像された画像を記録材に転写する転写部と、像担持体に対し、潜像形成部による静電潜像の形成、現像部による現像、および転写部による転写を行うことで記録材上に画像を形成する第1のモード、および、像担持体に対し、潜像形成部による静電潜像の形成を行わずに、現像部による現像、および転写部による転写を行うことで記録材上に画像を形成する第2のモードで制御を行う制御部とを備えることを特徴としている。
このような画像形成装置において、潜像形成部は、像担持体を所定の電位に帯電する帯電部と、帯電部により帯電された像担持体表面を選択的に露光することで静電潜像を形成する露光部とを備え、制御部は、第1のモードでは露光部による露光を実行させ、第2のモードでは露光部による露光を実行させないことを特徴とすることができる。そして、この場合に、制御部は、第1のモードでは帯電部による帯電を実行させ、第2のモードでは帯電部による帯電を実行させないことを特徴とすることができる。また、第1のモードでは、画像用像を形成し、第2のモードでは、下地層用像またはオーバーコート層用像を形成することを特徴とすることができる。さらに、制御部は、第1のモードと第2のモードとで、現像部と像担持体との間に印加する現像バイアスの大きさを異ならせることを特徴とすることができる。
本発明によれば、第2の画像形成部によって記録材上に直接画形材を現像するようにしたので、第2の画像形成部において面内むらの発生要因の一つである潜像形成を省略することができ、第1の画像形成部で形成される画像用像とともに形成される一様濃度の画像における面内むらを抑制することができる。
また、本発明によれば、第2のモードにおいて面内むらの発生要因の一つである潜像形成を行わずに画像を形成するようにしたので、第1のモードで形成される画像用像とともに形成される一様濃度の画像における面内むらを抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示す図である。本実施の形態に係る画像形成装置は、画像用トナー像(フルカラー画像)を形成するのに用いられるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、および黒(K)のトナー像(画像)の他に、白(W)のトナー像も形成できるようになっている。そして、この白のトナー像は、例えば再生紙など白色度の低い用紙Pを用いた画像形成を行う際に、下地層を形成するのに用いられる。
この画像形成装置は、例えば各色成分トナー像を形成する複数(本実施の形態では五つ)の画像形成ユニット10(具体的には10Y(イエロー)、10M(マゼンタ)、10C(シアン)、10K(黒)、10W(白))を備える。また、この画像形成装置は、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20を具備する。さらに、この画像形成装置は、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30を備える。さらにまた、この画像形成装置は、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50を有している。
本実施の形態において、画像形成ユニット10は、中間転写ベルト20の移動方向上流側から、イエローの画像形成ユニット10Y(以下の説明ではイエローユニットと呼ぶ)、マゼンタの画像形成ユニット10M(以下の説明ではマゼンタユニットと呼ぶ)、シアンの画像形成ユニット10C(以下の説明ではシアンユニットと呼ぶ)、黒の画像形成ユニット10K(以下の説明では黒ユニットと呼ぶ)、白の画像形成ユニット10W(以下の説明では白ユニットと呼ぶ)の順に配設されている。
ここで、画像形成ユニット10のうち、画像用トナー像を形成する第1の画像形成部としてのイエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、および黒ユニット10Kは、使用されるトナー(画形材)の色を除き、同じ構成を有している。そこで、イエローユニット10Yを例に説明を行う。
イエローユニット10Yは、図示しない感光層を有し、矢印A方向に回転可能に配設される感光体ドラム11を具備している。この感光体ドラム11の周囲には、帯電ロール12、露光部13、現像器14、一次転写ロール15、およびドラムクリーナ16が配設される。像担持体としての感光体ドラム11は、負の帯電極性を有する感光層(図示せず)を備え、接地されている。帯電部としての帯電ロール12は、図示しない帯電電源から所定の帯電バイアスが印加されることにより、感光体ドラム11の感光層を所定の帯電電位に帯電する。露光部13は、画像信号処理部(図示せず)から出力されてくる画像信号に基づいて、図示しない半導体レーザ等を駆動する。そして、露光部13は、出力されるビームBmを、所定の光学系を介して感光体ドラム11の帯電表面に照射することで、静電潜像を形成する。なお、本実施の形態では、これら帯電ロール12および露光部13により、潜像形成部が構成されている。現像部としての現像器14は、対応する色成分トナー(例えばイエローユニット10Yではイエローのトナー)を収容し、このトナーによって感光体ドラム11上の静電潜像を現像する。この現像器14では、負の帯電極性を有するトナーおよび磁性を有し且つ正の帯電極性を有するキャリアを含む二成分現像剤(以下の説明では単に現像剤と呼ぶ)が用いられている。そして、現像器14に設けられた現像ロールに所定の現像バイアスを印加することで、現像ロール上のトナーを感光体ドラム11上の静電潜像に転移させている。転写部としての一次転写ロール15には、トナーの帯電極性とは逆極性(本実施の形態では正極性)の一次転写バイアスが印加されており、感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト20上に静電転写している。ドラムクリーナ16は、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物(トナー等)を除去する。なお、白ユニット10Wの詳細については後述する。
記録材あるいは中間転写体としての中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では五つ)の支持ロールに回動可能に張架支持される。これらの支持ロールのうち、駆動ロール21は、中間転写ベルト20を張架するとともに中間転写ベルト20を駆動して回動させる。また、対向ロール22は、駆動ロール21とともに各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kに対する中間転写ベルト20の転写面を構成する。そして、この対向ロール22は、後述する白ユニット10Wの対向電極としても機能する。さらに、補正ロール23は、中間転写ベルト20を張架するとともに中間転写ベルト20の搬送方向に略直交する方向の蛇行を規制するステアリングロール(軸方向一端部を支点として傾動自在に配設される)として機能する。従動ロール25は、中間転写ベルト20を張架するとともに駆動ロール21によって駆動される中間転写ベルト20に従動して回転する。そして、バックアップロール24は、中間転写ベルト20を張架するとともに後述する二次転写装置30の構成部材として機能する。また、中間転写ベルト20を挟んで駆動ロール21と対向する部位には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留物(トナー等)を除去するベルトクリーナ26が配設されている。
二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール24とを備えている。このバックアップロール24には、トナーの帯電極性(本実施の形態では負極性)と同極性の二次転写バイアスを印加する給電ロール32が当接配置されている。一方、二次転写ロール31は接地されている。
また、用紙搬送系は、用紙トレイ40、搬送ロール41、レジストレーションロール42、搬送ベルト43、および排出ロール44を備える。用紙搬送系では、用紙トレイ40に積載された用紙Pを搬送ロール41にて搬送した後、レジストレーションロール42で一旦停止させ、その後所定のタイミングで二次転写装置30の二次転写位置へと送り込む。また、二次転写後の用紙Pを、搬送ベルト43を介して定着装置50へと搬送し、定着装置50から排出された用紙Pを排出ロール44によって機外へと送り出す。
次に、第2の画像形成部としての白ユニット10Wの構成について詳細に説明する。図2は、白ユニット10Wの拡大断面図である。本実施の形態において、白ユニット10Wは、他の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kと異なり、感光体ドラム11、帯電ロール12、および露光部13等を有していない。すなわち、白ユニット10Wは、現像対象となる中間転写ベルト20に対向配置される現像器としての現像装置60と、この中間転写ベルト20を挟んで配設される対向ロール22とを含んで構成されている。なお、この対向ロール22は、現像装置60の対向電極としての機能を有する他、中間転写ベルト20を回動可能に張架する機能も有している。
現像装置60は、中間転写ベルト20と対向する部位に開口(現像用開口)が形成された現像ハウジング61を有している。また、現像装置60は、現像ハウジング61の開口に面して配設される現像ロール62、現像ハウジング61内であって現像ロール62に近い側に配設される第一オーガ63、現像ロール62から遠い側に配設される第二オーガ64、現像ロール62に付着した現像剤層の厚さを規制するトリマ67を有している。ここで、現像ロール62は、非磁性金属にて構成され回転可能な現像スリーブ65と、複数の磁極が配列され、現像スリーブ65に内包される磁石ロール66とを備えている。この現像スリーブ65は、例えば非磁性のアルミニウム製パイプで構成されており、中間転写ベルト20の周面との間に所定の間隔を保ちながら回転駆動される。なお、現像装置60は、イエローユニット10Y等における現像器14と同様に、負の帯電極性を有するトナー(この例では白のトナー)および磁性を有し且つ正の帯電極性を有するキャリアを含む現像剤を収容している。
また、第一オーガ63および第二オーガ64は、ともに回転軸の周囲にスパイラル状の羽根を取り付けたもので構成されている。ただし、第一オーガ63と第二オーガ64とでは、羽根が逆向きに形成されている。その結果、第一オーガ63は、現像ハウジング61内の現像剤を例えば図中手前側に向けて攪拌搬送し、一方、第二オーガ64は、現像ハウジング61内の現像剤を例えば図中奥側に向けて攪拌搬送する。現像ハウジング61には、第一オーガ63と第二オーガ64とを仕切る仕切り壁61aが設けられているが、この仕切り壁61aは現像ハウジング61の長手方向両端部では存在しておらず、その結果、現像ハウジング61内の現像剤はこれら第一オーガ63および第二オーガ64によって現像ハウジング61内を攪拌されながら循環搬送されることになる。このため、負の帯電極性を有するトナーは、正の帯電極性および磁性を有するキャリアとともに攪拌搬送されることで摩擦され、負極性に帯電する。トリマ67は、例えば金属板にて構成され、現像ハウジング61に固定されている。そして、現像スリーブ65とトリマ67の自由端との間には、好ましい現像剤層厚さを得るために所定のギャップが形成されている。
本実施の形態では、中間転写ベルト20との対向位置において、現像スリーブ65の回転方向が感光体ドラム11の回転方向と同方向に設定される。そして、現像スリーブ65には、現像バイアスを印加するための現像電源68が接続される。この現像電源68は、現像スリーブ65に対し、直流(例えばDC−200V)に交流(例えばAC1kV(ピークトゥピーク値))を重畳した現像バイアスを印加している。一方、対向ロール22は接地される。特に、この例では、中間転写ベルト20上に形成される白のトナー像が所定濃度(例えば濃度50%)となるよう、印加する現像バイアスの大きさが予め設定されている。
なお、イエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、および黒ユニット10Kで用いられる各現像器14は、収容されるトナーの色や現像対象が感光体ドラム11であることを除けば、この白の現像装置60と同一の構成を有している。
次に、図1および図2を参照しながら、この画像形成装置による作像プロセスについて説明する。今、図示外のスタートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセスが実行される。具体的に述べると、例えばこの画像形成装置をデジタルカラー複写機として構成する場合には、まず、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラー画像読み取り装置により読み取る。次いで、得られた読み取り信号を処理回路によりデジタル画像信号に変換してメモリに一時的に蓄積する。そして、メモリに蓄積されている四色(Y、M、C、K)のデジタル画像信号に基づいて各色のトナー像形成を行う。
すなわち、各色のデジタル画像信号に応じてイエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、および黒ユニット10Kをそれぞれ駆動する。次に、イエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、および黒ユニット10Kでは、それぞれ、帯電ロール12により一様に帯電された感光体ドラム11に、露光部13によりデジタル画像信号に応じたレーザ光を照射することで、静電潜像を形成する。そして、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像器14により現像し、各色のトナー像を形成させる。なお、この画像形成装置をプリンタとして構成する場合には、パーソナルコンピュータ等、外部から入力されるデジタル画像信号に基づいて各色のトナー像形成を行うようにすればよい。
その後、各感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写位置で、一次転写ロール15によって中間転写ベルト20の表面に、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に一次転写される。一方、一次転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
そして、中間転写ベルト20上に重ね転写されたイエロー、マゼンタ、シアン、および黒のトナー像は、中間転写ベルト20の回動に伴って白ユニット10W(現像ロール62)との対向部を通過する。このとき、白ユニット10Wの現像装置60は、次のように動作する。
現像装置60では、図示しないモータによって現像スリーブ65および第一オーガ63、第二オーガ64が回転駆動される。すると、現像ハウジング61内では、第一オーガ63および第二オーガ64によって現像剤が循環しながら攪拌搬送される。これにより、トナーはキャリアとの摩擦帯電により負極性に帯電し、また、トナーがキャリアに静電的に付着する。そして、攪拌搬送される現像剤が現像ロール62側を通過する際、その一部が磁石ロール66に設けられた磁極(図示せず)の磁力により現像スリーブ65上に転移・付着して現像剤層を形成する。そして、現像スリーブ65上に形成された現像剤層は、現像スリーブ65の回転に伴ってトリマ67との対向部を通過する際、形成されたギャップに応じて所定厚さに規制されて、さらに中間転写ベルト20と対向する現像領域まで搬送される。
このとき、現像スリーブ65には、現像電源68により所定の現像バイアスが印加されている。すると、印加される現像バイアスにより、現像ロール62(現像スリーブ65)と接地される対向ロール22との間には現像電界が形成される。その結果、現像スリーブ65上に担持される現像剤のうち、現像電界に比例した所定量のトナー(白のトナー)が、中間転写ベルト20側に転移する。この白のトナーは、中間転写ベルト20上の用紙対向領域(後述する二次転写において搬送されてくる用紙と接触する領域)全面に転移する。このため、白のトナーは、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒のトナー像が存在しない領域では中間転写ベルト20に直接付着し、これらのトナー像が既に存在する領域ではこれらのトナーを介して中間転写ベルト20に間接的に付着する。
そして、現像領域を通過し、現像に使用された分トナー量が少なくなった現像剤は、現像スリーブ65の回転に伴ってさらに搬送される。その後、磁石ロール66内に隣接して設けられた同極性の磁極による反発磁界によって現像スリーブ65から剥がされ、再び第一オーガ63および第二オーガ64によって攪拌搬送されながら次の現像を待つことになる。
このようにして中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像(イエロー、マゼンタ、シアン、黒、および白)は中間転写ベルト20上で重ね合わされ、中間転写ベルト20の回動に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと搬送され、バックアップロール24に対して二次転写ロール31が用紙Pをニップする。
そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール24との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20上に担持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。このとき、用紙Pには、用紙P表面側から、白、黒、シアン、マゼンタ、およびイエローの順にトナー像が積層されていることになる。
トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送される。定着装置50では、用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着され、その後、機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に送り出される。一方、二次転写後に中間転写ベルト20に残存するトナーは、ベルトクリーナ26によってクリーニングされる。
本実施の形態の場合、出力される用紙Pでは、用紙Pの上に全面ハーフトーンの白トナー像すなわち下地層が形成される。そして、この白トナー像の上に、さらにイエロー、マゼンタ、シアン、および黒からなる画像用トナー像が形成されることになる。このため、例えば用紙Pに再生紙等の白色度の低いものを用いたとしても、白トナー像が下地層として機能することから、画像用トナー像の色味が濁って見えるといった事態を防止することができ、良好なカラー画像を得ることができる。
そして、本実施の形態では、全面ハーフトーンの白トナー像を形成する際に、通常の電子写真プロセスではなく、現像装置60を用いて中間転写ベルト20上に直接白トナー像を現像するように構成した。これにより、白トナー像の形成において、帯電工程における帯電むらや露光工程における露光むら等、面内むらの発生要因となるプロセスの数を減らすことができる。また、通常の電子写真プロセスでは現像と転写とがそれぞれ別工程となるのに対し、本実施の形態では、現像と転写とを同一工程で行えるため、面内むらの発生要因となるプロセスの数をさらに減らすことができる。その結果、本実施の形態では、下地層である白トナー像における面内むらを抑制することができる。これは、換言すれば、用紙P全面に対して白トナー像をほぼ均一に付着できることを意味し、それゆえ、得られる画像の見映えをよくすることが可能になる。
<実施の形態2>
図3は、実施の形態2に係る画像形成装置の概要を示す図である。本実施の形態に係る画像形成装置は、画像用トナー像を形成するのに用いられるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、および黒(K)のトナー像の他に、透明(T)のトナー像も形成できるようになっている。そして、この透明のトナー像は、用紙Pおよび用紙P上に形成される画像用トナー像上にオーバーコート層を形成するのに用いられる。なお、本実施の形態に係る画像形成装置の基本構成は、実施の形態1とほぼ同様である。したがって、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、画像形成ユニット10は、中間転写ベルト20の移動方向上流側から、透明の画像形成ユニット10T(以下の説明では透明ユニットと呼ぶ)、イエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、黒ユニット10Kの順に配設されている。ここで、イエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、黒ユニット10Kは、実施の形態1で説明したものと同じ構成を有している。また、透明ユニット10Tは、対向ロール22に代えて駆動ロール21を対向電極としている点を除けば、図2に示す白ユニット10Wと同じ構成である。すなわち、透明ユニット10Tは、現像装置60と、駆動ロール21とを含んで構成されている。ただし、透明ユニット10Tに設けられる現像装置60は、負の帯電極性を有するトナー(この例では透明のトナー)および磁性を有し且つ正の帯電極性を有するキャリアを含む現像剤を収容している。なお、本実施の形態において、駆動ロール21は接地される。また、本実施の形態では、ベルトクリーナ26が、中間転写ベルト20を挟んで従動ロール25と対向するように配置される。
次に、図3および図2を参照しながら、この画像形成装置による作像プロセスについて説明する。この例では、作像プロセスが開始されると、画像用トナー像の形成に先立って、透明ユニット10Tの現像装置60が、中間転写ベルト20上に透明トナーを現像する。なお、このときの現像装置60の動作は、実施の形態1と同じである。現像される透明のトナーは、中間転写ベルト20上の用紙対向領域(後述する二次転写において搬送されてくる用紙と接触する領域)全面にわたって転移し、全面ハーフトーン画像を形成する。したがって、現像された透明のトナー像は、中間転写ベルト20に直接付着する。
また、中間転写ベルト20上に形成された透明トナー像の通過タイミングに合わせて、イエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、および黒ユニット10Kは画像形成を行う。すなわち、イエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、および黒ユニット10Kでは、それぞれ、帯電ロール12により一様に帯電された感光体ドラム11に、露光部13によりデジタル画像信号に応じたレーザ光を照射することで、静電潜像を形成する。そして、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像器14により現像し、各色のトナー像を形成させる。
その後、各感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写位置で、一次転写ロール15によって中間転写ベルト20の表面に、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に一次転写される。このとき、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像は、既に形成済みの透明のトナー像の上に一次転写される。一方、一次転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
このようにして中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像(透明、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒)は中間転写ベルト20上で重ね合わされ、中間転写ベルト20の回動に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと搬送され、バックアップロール24に対して二次転写ロール31が用紙Pをニップする。
そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール24との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20上に担持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。このとき、用紙Pには、用紙P表面側から、黒、シアン、マゼンタ、イエロー、および透明の順にトナー像が積層されていることになる。
トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送される。定着装置50では、用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着され、その後、機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に送り出される。一方、二次転写後に中間転写ベルト20に残存するトナーは、ベルトクリーナ26によってクリーニングされる。
本実施の形態の場合、出力される用紙Pでは、用紙Pの上にイエロー、マゼンタ、シアン、および黒からなる画像用トナー像が形成され、さらにその上に透明の全面ハーフトーン画像が形成される。このため、透明トナー像がオーバーコート層として機能することになる。したがって、全面ハーフトーンの透明トナー像によって画像に所定の光沢を得ることができ、良好なカラー画像を得ることができる。
そして、本実施の形態では、全面ハーフトーンの透明トナー像を形成する際に、通常の電子写真プロセスではなく、現像装置60を用いて中間転写ベルト20上に直接透明トナー像を現像するようにした。これにより、帯電工程における帯電むらや露光工程における露光むら等、面内むらの発生要因となるプロセスの数を減らすことができる。また、通常の電子写真プロセスでは現像と転写とがそれぞれ別工程となるのに対し、本実施の形態では、現像と転写とを同一工程で行えるため、面内むらの発生要因となるプロセスの数をさらに減らすことができる。その結果、本実施の形態では、オーバーコート層である透明トナー像における面内むらを抑制することができる。これは、換言すれば、用紙P全面に対して透明トナー像をほぼ均一に付着できることを意味し、それゆえ、得られる画像の見映えをよくすることが可能になる。
<実施の形態3>
図4は、実施の形態3に係る画像形成装置の概要を示す図である。本実施の形態に係る画像形成装置は、一つの感光体ドラム111上に各色のトナー像を順次形成し、中間転写ベルト120上で各色のトナー像を重ね合わせることによりフルカラー画像を形成するタイプの画像形成装置である。そして、本実施の形態では、実施の形態1と同様、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、および黒(K)のトナー像の他に、白(W)のトナー像も形成できるようになっている。ただし、本実施の形態では、実施の形態1とは異なり、例えば着色された用紙Pに画像形成を行う場合には、白のトナー像を含む画像用トナー像を形成することもできるようになっている。
この画像形成装置は、各色のトナー像を形成する作像ユニット110、作像ユニット110にて形成されたトナー像が順次一次転写される中間転写ベルト120を備える。また、この画像形成装置は、中間転写ベルト120上に重ね転写されたトナー像を用紙Pに一括転写させる二次転写装置130を備える。さらに、この画像形成装置は、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置150を有する。さらにまた、この画像形成装置は、ユーザからの指示を受け付けるためのユーザインタフェース(UI)160および画像形成装置全体の動作を制御する制御部170を備える。
作像ユニット110は、回転可能な像担持体としての感光体ドラム111を備える。また、作像ユニット110において、感光体ドラム111の周囲には、帯電器112、露光部113、ロータリ型現像装置114、転写部としての一次転写ロール115、およびドラムクリーナ116が設けられる。そして、ロータリ型現像装置114は、回転軸を中心として回転可能な支持体に装着された現像部としてのイエロー(Y)現像器114Y、マゼンタ(M)現像器114M、シアン(C)現像器114C、黒(K)現像器114K、および白(W)現像器114Wを具備している。これら各現像器114Y、114M、114C、114K、114Wには、それぞれ、対応する色成分トナーおよびキャリアを含む現像剤が収容されている。なお、本実施の形態では、帯電部としての帯電器112および露光部113によって潜像形成部が構成されている。
中間転写ベルト120は、複数(本実施の形態では五つ)の支持ロールに回動可能に張架支持される。これらの支持ロールのうち、駆動ロール121は、中間転写ベルト120を張架するとともに中間転写ベルト120を駆動して回動させる。また、対向ロール122は、駆動ロール121とともに感光体ドラム111に対する中間転写ベルト120の転写面を構成する。さらに、補正ロール123は、中間転写ベルト120を張架するとともにステアリングロールとして機能する。従動ロール125は、中間転写ベルト120を張架するとともに駆動ロール121によって駆動される中間転写ベルト120に従動して回転する。そして、バックアップロール124は、中間転写ベルト120を張架するとともに後述する二次転写装置130の構成部材として機能する。また、中間転写ベルト120を挟んで駆動ロール121と対向する部位には、二次転写後の中間転写ベルト120上の残留物(トナー等)を除去するベルトクリーナ126が配設されている。
二次転写装置130は、中間転写ベルト120のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール131と、中間転写ベルト120の裏面側に配置されて二次転写ロール131の対向電極をなすバックアップロール124とを備えている。このバックアップロール124には、トナーの帯電極性(本実施の形態では負極性)と同極性の二次転写バイアスを印加する給電ロール132が当接配置されている。一方、二次転写ロール131は接地されている。
また、用紙搬送系は、用紙トレイ140、搬送ロール141、レジストレーションロール142、搬送ベルト143、および排出ロール144を備える。用紙搬送系では、用紙トレイ140に積載された用紙Pを搬送ロール141にて搬送した後、レジストレーションロール142で一旦停止させ、その後所定のタイミングで二次転写装置130の二次転写位置へと送り込む。また、二次転写後の用紙Pを、搬送ベルト143を介して定着装置150へと搬送し、定着装置150から排出された用紙Pを排出ロール144によって機外へと送り出す。
図5は、作像ユニット110の詳細な構成を説明するための図である。作像ユニット110において、感光体ドラム111は、図示しない感光層を有し且つ接地されている。帯電器112は所謂コロトロン帯電器からなり、この帯電器112には、この帯電器112に印加する帯電バイアスの大きさおよび帯電バイアスのオン/オフを切り換える帯電電源161が接続されている。露光部113はレーザ露光器からなり、この露光部113には、出力されるビームBmを制御するレーザドライバ162が接続されている。ロータリ型現像装置114には、ロータリ型現像装置114を矢印C方向に回動させるとともに、感光体ドラム111と対向する現像位置におかれた現像器(イエロー現像器114Y、マゼンタ現像器114M、シアン現像器114C、黒現像器114K、白現像器114Wのいずれか)の現像スリーブやオーガ等を駆動する現像駆動モータ163が装着されている。また、ロータリ型現像装置114には、現像位置におかれた現像器の現像スリーブに対して現像バイアスを供給する現像電源164が接続されている。この現像電源164は、印加する現像バイアスの大きさを調整することができる。一次転写ロール115には、この一次転写ロール115に印加する一次転写バイアスの大きさおよび一次転写バイアスのオン/オフを切り換える一次転写電源165が接続されている。
図6は、画像形成動作を制御する制御部170の制御ブロックを示している。ただし、図6には、作像ユニット110の制御に関するブロックのみを示している。制御部170のCPU171は、ROM172に記憶されたプログラムに従い、RAM173との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部170には、入出力インターフェース174を介して、UI160から画像形成動作の内容を指示する情報が入力される。また、制御部170は、入出力インターフェース174を介して、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165を制御する。
では、この画像形成装置による基本的な作像プロセスについて説明する。今、例えばUI160等によって作像指示がなされると、所定の作像プロセスが実行される。すなわち、作像ユニット110によってトナー像が形成され、形成されたトナー像が中間転写ベルト120に一次転写される。作像ユニット110は、入力されてくる画像信号に応じて単色(例えば黒のみ)から五色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒、および白)のトナー像を形成する。ここで、単色画像を形成する際には、中間転写ベルト120に一次転写されたトナー像を直ちに用紙Pに二次転写するのであるが、複数色のトナー像を重ね合わせた画像(例えばフルカラー画像)を形成する場合には、作像ユニット110によって色数分だけトナー像の形成が繰り返される。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、作像ユニット110では順次イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒のトナー像が形成され、これら各色のトナー像は順次中間転写ベルト120に一次転写される。一方、中間転写ベルト120は、一次転写されたトナー像を保持したまま作像ユニット110の感光体ドラム111と同一周期で回動し、中間転写ベルト120上にはその一回転毎にイエロー、マゼンタ、シアンおよび黒のトナー像が転写され、重ねられる。なお、二次転写ロール131およびベルトクリーナ126は、最終色のトナー像(フルカラー画像の場合は黒)が通過するまで、中間転写ベルト120から離間している。
このようにして中間転写ベルト120に一次転写されたトナー像(イエロー、マゼンタ、シアン、および黒)は中間転写ベルト120上で重ね合わされ、中間転写ベルト120の回動に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと搬送され、バックアップロール124に対して二次転写ロール131が用紙Pをニップする。
そして、二次転写位置において、二次転写ロール131とバックアップロール124との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト120上に担持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト143により定着装置150へと搬送される。定着装置150では、用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着され、その後、機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に送り出される。一方、二次転写後に中間転写ベルト120に残存するトナーは、ベルトクリーナ126によってクリーニングされる。
以上がこの画像形成装置における基本的な作像プロセスであるが、本実施の形態では、作像ユニット110が、UI160を介して指示された作像モードに応じて、異なる動作を実行する。図7は、本実施の形態における作像モードの選択処理を示すフローチャートである。
作像プロセスが開始される際、制御部170は、UI160より下地形成モードの選択を受け付けたか否かを判断する(ステップ101)。ここで、下地形成モードの選択を受け付けていない場合は、白トナー像で下地層を形成しない通常モードで画像形成を実行する(ステップ102)。一方、ステップ101において下地形成モードの選択を受け付けていた場合は、白トナー像で下地層を形成する下地形成モードで画像形成を実行する(ステップ103)。
ここで、図8は、図7のステップ102に示す通常モードにおける作像ユニット110の動作を説明するためのフローチャートである。
この処理では、まず、制御部170が、これから形成する画像がフルカラー画像であるか否かを判断する(ステップ201)。ここで、これから形成する画像がフルカラー画像でないと判断した場合(モノクロ画像の場合)は後述するステップ208に進む。一方、ステップ201でこれから形成する画像がフルカラー画像であると判断した場合、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にイエロー現像器(Y現像器)114Yを対峙させる(ステップ202)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでイエロートナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ203)。なお、第1のモードの詳細については後述する。
次に、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にマゼンタ現像器(M現像器)114Mを対峙させる(ステップ204)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでマゼンタトナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ205)。
さらに、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にシアン現像器(C現像器)114Cを対峙させる(ステップ206)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでシアントナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ207)。
そして、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置に黒現像器(K現像器)114Kを対峙させる(ステップ208)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードで黒トナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ209)。
その後、制御部170は、白トナー像の形成を行うか否かを判断し(ステップ210)、白トナー像の形成を行わないと判断した場合は、通常モードによる作像を終了する。一方、白トナー像の形成を行うと判断した場合、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置に白現像器(W現像器)114Wを対峙させる(ステップ211)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードで白トナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ212)。そして、通常モードによる作像を終了する。
また、図9は、図7のステップ103に示す下地形成モードにおける作像ユニット110の動作を説明するためのフローチャートである。
この処理では、まず、制御部170が、これから形成する画像がフルカラー画像であるか否かを判断する(ステップ301)。ここで、これから形成する画像がフルカラー画像でないと判断した場合(モノクロ画像の場合)は後述するステップ308に進む。一方、ステップ301でこれから形成する画像がフルカラー画像であると判断した場合、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にイエロー現像器(Y現像器)114Yを対峙させる(ステップ302)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでイエロートナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ303)。
次に、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にマゼンタ現像器(M現像器)114Mを対峙させる(ステップ304)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでマゼンタトナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ305)。
さらに、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にシアン現像器(C現像器)114Cを対峙させる(ステップ306)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでシアントナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ307)。
そして、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置に黒現像器(K現像器)114Kを対峙させる(ステップ308)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードで黒トナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ309)。
その後、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置に白現像器(W現像器)114Wを対峙させる(ステップ310)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードとは異なる第2のモードで下地層としての白トナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ311)。そして、下地形成モードによる作像を終了する。
このように、下地形成モードでは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒、そして白の順にトナー像が形成される。したがって、中間転写ベルト120上には、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒の画像用トナー像の上に、全面ハーフトーンの白トナー像が形成されることになる。そして、この中間転写ベルト120上のトナー像が用紙Pに二次転写されると、全面ハーフトーンの白トナー像は用紙Pの直上に形成され、他色のトナー像はこの白トナー像の上に形成されることになる。したがって、白のトナー像は、下地層として機能することになる。
では、上記図8および図9に示した第1のモードについて、具体的に説明する。第1のモードでは、制御部170が、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165を次のように制御する。
まず、制御部170は帯電電源161に駆動信号を出力する。これに伴い、帯電電源161は帯電器112に通常の帯電バイアスを供給し、その結果感光体ドラム111が通常の帯電電位(例えば−700V)に帯電される。また、制御部170はレーザドライバ162に駆動信号を出力する。そして、レーザドライバ162は、入力されてくる画像信号に応じてレーザ光の出力を制御し、その結果、感光体ドラム111上には静電潜像(例えば背景部電位が−700Vで画像部電位が−50V)が形成される。さらに、制御部170は、現像駆動モータ163および現像電源164に駆動信号を出力する。これに伴い、現像駆動モータ163は、現像位置にある現像器の現像スリーブやオーガを駆動し、また、現像電源164は現像位置にある現像器の現像スリーブに通常の現像バイアス(例えばDC−350VにAC1kV(ピークトゥピーク値)を重畳したもの)を供給する。このとき、感光体ドラム111上で画像部電位となっている部位にはトナーが転移する一方、感光体ドラム111上で背景部電位となっている部位にはトナーが転移しない。これにより、感光体ドラム111上には静電潜像に応じたトナー像が形成される。そして、制御部170は、一次転写電源165に駆動信号を出力する。これに伴い、一次転写電源165は、一次転写ロール115に通常の一次転写バイアス(例えば+1kV)を供給する。その結果、感光体ドラム111上のトナー像は、中間転写ベルト120に一次転写される。
次に、上記図9に示した第2のモードについて、具体的に説明する。第2のモードでは、制御部170が、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165を次のように制御する。
まず、制御部170は帯電電源161に駆動信号を出力しない。したがって、帯電電源161は帯電器112に帯電バイアスを供給せず、その結果感光体ドラム111の帯電電位は0Vのままである。また、制御部170はレーザドライバ162にも駆動信号を出力しない。その結果、感光体ドラム111は一律に帯電電位(0V)のままとなる。そして、制御部170は、現像駆動モータ163および現像電源164に駆動信号を出力する。これに伴い、現像駆動モータ163は、現像位置にある現像器の現像スリーブやオーガを駆動し、また、現像電源164は現像位置にある現像器の現像スリーブに通常とは異なる現像バイアス(例えばDC−100VにAC1kV(ピークトゥピーク値)を重畳したもの)を供給する。このとき、感光体ドラム111上がすべて0Vとなっているため、感光体ドラム111上に一様にトナーが転移する。これにより、感光体ドラム111上には一様濃度でハーフトーンのトナー像が形成される。そして、制御部170は、一次転写電源165に駆動信号を出力する。これに伴い、一次転写電源165は、一次転写ロール115に通常の一次転写バイアス(例えば+1kV)を供給する。その結果、感光体ドラム111上のトナー像は、中間転写ベルト120に一次転写される。
このように、本実施の形態では、図9に示す下地形成モードにおいて、第2のモードで全面ハーフトーンの白トナー像を形成するようにした。すなわち、帯電工程や露光工程を省き、現像工程および転写工程だけで白トナー像を形成するようにした。これにより、下地層として使用する白トナー像の形成において、帯電工程における帯電むらや露光工程における露光むら等、面内むらの発生要因となるプロセスの数を減らすことができる。その結果、本実施の形態では、下地層である白トナー像における面内むらを抑制することができる。これは、換言すれば、用紙P全面に対して白トナー像をほぼ均一に付着できることを意味し、それゆえ、得られる画像の見映えをよくすることが可能になる。
また、本実施の形態では、第1のモードすなわち帯電工程および露光工程を経た後に現像工程および転写工程を行って白トナー像を形成することもできる。したがって、白トナー像を下地層の形成の他、通常の画像用トナー像の形成に使用することもできる。
なお、本実施の形態では、第2のモードにおいて帯電工程を行わないようにしていたが、少なくとも露光工程を省略するものであれば、帯電工程を実行するようにしてもよい。ただし、この場合には、現像バイアスの大きさの調整を行って、白トナー像の濃度を調整することが必要になる。
また、本実施の形態では、下地層である白トナー像を最後に形成していたが、例えば感光体ドラム111上に形成されたトナー像を用紙P上に順次転写していくタイプの画像形成装置の場合は、下地層である白トナー像を最初に形成することが必要になる。これは、感光体ドラム111上に形成されたトナー像を、二度中間転写するタイプの画像形成装置においても同様である。
<実施の形態4>
本実施の形態は、実施の形態3とほぼ同様であるが、実施の形態3では下地層の形成に使用可能な白トナーを用いていたのに対し、本実施の形態ではオーバーコート層の形成に使用可能な透明トナーを用いた点が異なっている。このため、ロータリ型現像装置114には、図4に括弧書きで示すように、白現像器114Wに代えて透明現像器114Tが搭載されている。なお、本実施の形態において、実施の形態3と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、実施の形態3と同様、作像ユニット110が、UI160を介して指示された作像モードに応じて、異なる動作を実行する。図10は、本実施の形態における作像モードの選択処理を示すフローチャートである。
作像プロセスが開始される際、制御部170は、UI160よりオーバーコート形成モードの選択を受け付けたか否かを判断する(ステップ401)。ここで、オーバーコート形成モードの選択を受け付けていない場合は、透明トナー像でオーバーコート層を形成しない通常モードで画像形成を実行する(ステップ402)。一方、ステップ401においてオーバーコート形成モードの選択を受け付けていた場合は、透明トナー像でオーバーコート層を形成するオーバーコート形成モードで画像形成を実行する(ステップ403)。
ここで、図11は、図10のステップ402に示す通常モードにおける作像ユニット110の動作を説明するためのフローチャートである。
この処理では、まず、制御部170が、これから形成する画像がフルカラー画像であるか否かを判断する(ステップ501)。ここで、これから形成する画像がフルカラー画像でないと判断した場合(モノクロ画像の場合)は後述するステップ508に進む。一方、ステップ501でこれから形成する画像がフルカラー画像であると判断した場合、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にイエロー現像器(Y現像器)114Yを対峙させる(ステップ502)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでイエロートナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ503)。なお、第1のモードの詳細については後述する。
次に、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にマゼンタ現像器(M現像器)114Mを対峙させる(ステップ504)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでマゼンタトナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ505)。
さらに、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にシアン現像器(C現像器)114Cを対峙させる(ステップ506)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでシアントナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ507)。
そして、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置に黒現像器(K現像器)114Kを対峙させる(ステップ508)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードで黒トナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ509)。そして、通常モードによる作像を終了する。
また、図12は、上記図10のステップ403に示すオーバーコート形成モードにおける作像ユニット110の動作を説明するためのフローチャートである。
この処理では、まず、制御部170が、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置に透明現像器(T現像器)114Tを対峙させる(ステップ601)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードとは異なる第2のモードでオーバーコート層としての透明トナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ602)。
次に、制御部170は、これから形成する画像がフルカラー画像であるか否かを判断する(ステップ603)。ここで、これから形成する画像がフルカラー画像でないと判断した場合(モノクロ画像の場合)は後述するステップ610に進む。一方、ステップ603でこれから形成する画像がフルカラー画像であると判断した場合、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にイエロー現像器(Y現像器)114Yを対峙させる(ステップ604)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでイエロートナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ605)。
次に、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にマゼンタ現像器(M現像器)114Mを対峙させる(ステップ606)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでマゼンタトナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ607)。
さらに、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置にシアン現像器(C現像器)114Cを対峙させる(ステップ608)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードでシアントナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ609)。
そして、制御部170は、現像駆動モータ163に駆動信号を出力してロータリ型現像装置114を回動させ、感光体ドラム111と対向する現像位置に黒現像器(K現像器)114Kを対峙させる(ステップ610)。そして、制御部170は、帯電電源161、レーザドライバ162、現像駆動モータ163、現像電源164、および一次転写電源165に駆動信号を出力し、第1のモードで黒トナー像を形成するための画像形成動作を実行させる(ステップ611)。そして、オーバーコート形成モードによる作像を終了する。
このように、オーバーコート形成モードでは、透明、イエロー、マゼンタ、シアン、そして黒の順にトナー像が形成される。したがって、中間転写ベルト120上には、全面ハーフトーンの透明トナー像の上に、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒の画像用トナー像が形成されることになる。そして、この中間転写ベルト120上のトナー像が用紙Pに二次転写されると、全面ハーフトーンの透明トナー像は用紙Pおよびイエロー、マゼンタ、シアン、および黒の画像用トナー像の上に形成されることになる。したがって、透明トナー像はオーバーコート層として機能することになる。
なお、図11および図12に示す第1のモードおよび第2のモードは、実施の形態3と全く同じである。すなわち、第1のモードでは、通常通りの帯電工程、露光工程、現像工程、および転写工程によってイエロー、マゼンタ、シアン、および黒のトナー像が形成される。一方、第2のモードでは、帯電工程および露光工程を行わず、現像工程および転写工程のみによって透明トナー像が形成される。
このように、本実施の形態では、図12に示すオーバーコート形成モードにおいて、第2のモードで全面ハーフトーンの透明トナー像を形成するようにした。すなわち、帯電工程や露光工程を省き、現像工程および転写工程だけで透明トナー像を形成するようにした。これにより、下地層として使用する透明トナー像の形成において、帯電工程における帯電むらや露光工程における露光むら等、面内むらの発生要因となるプロセスの数を減らすことができる。その結果、本実施の形態では、オーバーコート層である透明トナー像における面内むらを抑制することができる。これは、換言すれば、用紙P全面に対して透明トナー像をほぼ均一に付着できることを意味し、それゆえ、得られる画像の見映えをよくすることが可能になる。
なお、本実施の形態では、オーバーコート層である透明トナー像を最初に形成していたが、例えば感光体ドラム111上に形成されたトナー像を用紙P上に順次転写していくタイプの画像形成装置の場合は、オーバーコート層である透明トナー像を最後に形成することが必要になる。これは、感光体ドラム111上に形成されたトナー像を、二度中間転写するタイプの画像形成装置においても同様である。
また、実施の形態1〜4では、白トナーあるいは透明トナーを用いる例について説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、薄いブルーやグリーンなど、通常のフルカラー画像の形成に使用するイエロー、マゼンタ、シアン、黒以外のトナーを、全面ハーフトーンの形成に使用することもできる。
実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示す図である。 白の画像形成ユニット(白ユニット)の構成を説明するための図である。 実施の形態2に係る画像形成装置の概要を示す図である。 実施の形態3に係る画像形成装置の概要を示す図である。 作像ユニットの詳細な構成を説明するための図である。 制御部の制御ブロックを示す図である。 実施の形態3における作像モードの選択処理を示すフローチャートである 実施の形態3における通常モードでの作像ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3における下地形成モードでの作像ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4における作像モードの選択処理を示すフローチャートである。 実施の形態4における通常モードでの作像ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4におけるオーバーコート形成モードでの作像ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10Y…イエローユニット、10M…マゼンタユニット、10C…シアンユニット、10K…黒ユニット、10W…白ユニット、10T…透明ユニット、11…感光体ドラム、12…帯電ロール、13…露光部、14…現像器、15…一次転写ロール、16…ドラムクリーナ、20…中間転写ベルト、21…駆動ロール、22…対向ロール、50…定着装置、60…現像装置

Claims (2)

  1. 回転する中間転写体に画像を形成する第1の画像形成部と、当該第1の画像形成部よりも当該中間転写体の回転方向上流側において、当該中間転写体に画像を形成する第2の画像形成部と、当該第1の画像形成部よりも当該中間転写体の回転方向下流側且つ当該第2の画像形成部よりも当該中間転写体の回転方向上流側において、当該第1の画像形成部および当該第2の画像形成部によって当該中間転写体に形成された画像を用紙に転写する二次転写部とを有し、
    前記第1の画像形成部は、
    前記中間転写体に対向して回転可能に配置される像担持体と、
    前記像担持体を所定の電位に帯電する帯電部と、
    前記帯電部により帯電された前記像担持体表面を選択的に露光することで静電潜像を形成する露光部と
    前記像担持体上に形成された静電潜像を着色されたトナーで現像する現像部と、
    前記現像部により前記像担持体上に現像された画像を前記中間転写体に転写する一次転写部とを備え、
    前記第2の画像形成部は、
    前記中間転写体の回転方向からみて、前記二次転写部よりも下流側且つ前記第1の画像形成部における前記一次転写部よりも上流側において当該中間転写体に対向して配置され、当該二次転写部を通過した当該中間転写体に残留する残留トナーがクリーニングされた後であって、前記第1の画像形成部によって前記着色されたトナーによる画像が当該中間転写体に形成される前に、当該中間転写体のうち当該二次転写部を通過する前記用紙と接触する領域を、当該着色されたトナーと帯電極性が同じ透明なトナーで直接現像する現像器を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の画像形成部は、前記中間転写体にイエローの画像を形成するイエロー画像形成部と、当該中間転写体にマゼンタの画像を形成するマゼンタ画像形成部と、当該中間転写体にシアンの画像を形成するシアン画像形成部と、当該中間転写体に黒の画像を形成する黒画像形成部とを備え、
    前記第1の画像形成部を構成する前記イエロー画像形成部、前記シアン画像形成部、前記マゼンタ画像形成部および前記黒画像形成部のそれぞれに設けられた前記現像部では、反転現像方式にて現像が行われ、
    前記第2の画像形成部を構成する前記現像器では、反転現像方式にて現像が行われることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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