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JP4912830B2 - 伝送装置、およびこれを用いたフリップチップ、モジュール - Google Patents

伝送装置、およびこれを用いたフリップチップ、モジュール Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置の回路基板における伝送装置技術に係り、特に、伝送線路の途中から複数個に分岐し、その分岐先に複数個の受端部を有した伝送線路において、信号の反射を抑えて高速動作を可能にする伝送装置およびこれを用いたフリップチップ、モジュールに関する。
従来、パーソナルコンピュータなどの電子機器に搭載されているLSI間の信号は、例えばメモリコントローラとメモリデバイス間では、データバス、コマンドバス、アドレスバス、及びクロックバス(以下の説明では、これらを総称して単にバスと呼ぶこともある)が接続されており、このバスを介して伝送される。
パーソナルコンピュータ等に使用されるメモリモジュールや、TV製品などの映像処理機器では、フレームメモリとして複数のメモリデバイスが搭載されることが一般的になっている。
従って、CPUまたはチップセット(メモリコントローラ)からバス信号を複数のメモリデバイスに対して直接供給する必要がある。この場合、メモリコントローラからメモリへのバスの基板パターンは、途中で分岐されて各メモリデバイスに接続される構成にするのが通常である。
クロックバス、アドレスバス、コマンドバス信号などのバス信号をシングルエンド伝送路で伝送する場合、伝送線路(以下、伝送路とも記す)の終端を行い、インピーダンスマッチングが必要になる。
これは、インピーダンスのミスマッチがあると、信号ライン沿いに前後に反射し、受端側でリンギングが発生し、このリンギングによって受信側レシーバのダイナミックレンジが狭くなったり、誤ったトリガが発生したりする可能性があるからである。
上記反射を除去するには、適切な終端方法が必要になる。終端方法としては、アルテラ社のホームページ(「http://www.altera.co.jp/literature/lit−an.jsp」)に掲載してあるアプリケーションノートのAN224「高速ボードレイアウトガイドライン.pdf」に一般的な終端方法が記載されているように、テブナン終端、直列終端、並列終端などがある。
また、LVDSなどの差動伝送線路の場合、その終端方法としては、1対の信号間の受端部に近接してパラレルに抵抗を付加して終端する方法がある。
さらに、パーソナルコンピュータでは、データレートを2倍にできるDDR(Double Data Rate)を使用したDRAMに採用されているインターフェースとして、SSTL(StubSeries Termination Logic)が、JEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)より提案されている。
図9は、DDR―DRAMのインターフェースに使用したSSTL−2の構成を示す図である。
図9に示すSSTL−2は、バスからの信号の分岐点(stub)50とDDRメモリ51との間にシリーズに抵抗を付加して反射の影響を低減したものであり、I/O電圧が低電圧(2.5V)の高速インターフェースである。
分岐直後にシリーズ抵抗であるスタブ抵抗(Rs)52の抵抗値を分岐点50とDDRメモリ間の伝送線路55の特性インピーダンス(以下、Zoとも記す)の1/2(Rs=Zo/2)とし、多重反射を抑えるようなインターフェースとなっている。
なお、スタブ抵抗(Rs)52の抵抗値を約25Ω(DIMM(「Dual Inline Memory Module」)では22Ωが一般的である)、ダンピング抵抗(Rd)53の抵抗値を22Ω、終端電圧(Vtt)の端子に抵抗値約25Ω(DIMMでは27Ωが一般的である)の終端抵抗(Rt)54で終端するように推奨されている。
また、DDRメモリ側では、参照電圧Vrefが、信号のハイレベル、ローレベルを検出するための電圧として使用され、VttとVrefは一般的に、インターフェースデバイスの電源電圧の1/2が使用される。
また、このインターフェースは、メモリモジュールの増設等で、メモリの構成(メモリの増減)が変更になった場合の多重反射の回避が考慮されている。
上述した図9に示すSSTLインターフェースのトポロジの動作と特徴については、日経エレクトロ二クス2001.1.15(No.787)(p.172,173)に記載されているが、上記スタブ抵抗52は、多重反射を回避することを目的としている。
このスタブ抵抗52により、メモリから分岐点をみるとインピーダンス整合している一方、コントローラから分岐点をみるとインピーダンス整合していなため、コントローラからメモリへの伝送信号は、分岐点で反射を起こすが、多重反射を回避するように構成されている。
しかし、このトポロジは、主に双方向データラインに使用されるが、メモリモジュールが固定な組み込み機器においては、増設を考慮しないトポロジ設計の方が容易なこと、また、各受信デバイスへの伝播遅延時間が同じではないため、同一の伝播遅延時間であるほうが設計しやすいため、などの理由により、あえてSSTLのトポロジを採用するメリットは低いと言える。
他の従来の一対多の信号接続のトポロジの例としては、特許文献1に、SSTLインターフェースをベースにしたような「メモリ装置」のトポロジ構成が開示されている(特許文献1、図3参照)。
上記トポロジ構成は、伝送線路が順々に分岐する構造になっており、SSTLインターフェースに近い構成になっているため、上記と同様に、分岐点での反射の影響や、配線長や終端抵抗等の検討が必要であると同時に、各受信デバイスへの伝播遅延時間が同じではないため、同一の遅延時間であることが望ましい場合については、上記と同様に、採用しづらい。
そこで、同一の遅延時間が可能な一対多接続の接続構成について考えると、上述のようなSSTLインターフェースの他に、途中に分岐があるTブランチの接続構成を用いることが考えられる。
図10は、Tブランチ接続の基板上の配線の一例を示す図である。
図10では、基板60上にメモリコントローラ(以下、「MCTL」という)61とメモリM1,M2があり、MCTL61からメモリM1,メモリM2へ信号を伝送する場合の配線パターンを示している(ただし、この図ではインピーダンス整合用の抵抗類は省略している)。実装密度を落とさないためには、この図のように、MCTL61の信号をメモリM1とメモリM2の近くまで配線して、そこから分岐をしてから、メモリM1とメモリM2に配線している。
図10に示した配線方法ではなく、図11に示すように、複数個の分岐点を送端側の近傍に設け、この分岐点を起点にして、一対一の接続を複数持ち、個々の線路で独立して整合を取る方法もある。
図11に示すT−ブランチ構造において、Zo=70Ωの伝送路TS2a〜dを並列に配置して、MCTLのドライバの内部インピーダンスを10Ω、RSaを22Ω、配線長を30mm+145mmの条件のもとで、シミュレーションをした結果、RX2aの受端部の波形には乱れは起きていない。しかし、上述したように、この方法では、4本の伝送路で配線するために、配線パターンの面積を多くとり、実装密度の低下を生じるため実用的ではない。
そこで、T−ブランチ構造を採用して、上述のような実装密度や配線密度を犠牲にしないためには、図12に示すように、1本で中間付近まで配線して、その後分岐(ここでは、順次1→2→4分岐のような構成)するようなトポロジが考えられる。
また、他の従来のトポロジの例としては、特許文献2には、T−ブランチ構造を持ち、分岐後の各線長を対称に構成している「メモリモジュール」のトポロジ構成が記載されている(特許文献2、図8参照)。基本的には、図12に示すトポロジ構成と同様な構成をとり、受端側の伝播遅延が各分岐で同じになるようにしている。
また、別のT−ブランチ構造のトポロジとしては、分岐点に電源電圧の1/2の電源ラインに並列終端を追加したものや、受端部で並列終端したものがある。
図13は、T−ブランチ構造で分岐点に並列終端したトポロジを用いたDDRのクロックラインのトポロジの一例を示す図である。
図14は、図13に示すトポロジを用いた伝送路(MCTLからDDRメモリRX1aまでの伝送路)のシミュレーション波形を示す図である。
なお、図では、送端部TXのクロック波形を点線で、受端部RXのクロック波形を実線で示している(シミュレーションの計算ポイントは各△の箇所)。
図13に示すように、MCTL62から、クロックライン(TX1,TX1B)が、2個のDDRメモリ63a、b向けて送られる。TX1は、正転クロック信号、TX1Bは、反転クロック信号である。クロック信号は、例えば133MHz周期で、I/O電源電圧は2.5Vで、Vttは1.25Vで動作する。また、シリーズ抵抗RMp,RMnは、15ΩでMCLTデバイスの近傍に配置され、並列抵抗RTp,RTnは、47Ωで分岐点の近傍(4mm)に配置され、Vttにプルアップされている。
伝送路TM1a〜TM5a、TM1b〜TM5bの特性インピーダンスZoは、50Ωで線路ごとに等長配線されている。
図14に示すように、送端部TX波形の歪みは、シリーズ抵抗による送端終端方式全てに見られるもので、メモリ側に入力される波形ではないので問題はない。メモリに入力される受端部TX波形(実線)は、振幅が1Vp−pで多少マージンはないが、立ち上り/立ち下りは、段差や波形割れがなく問題のない波形結果を示している。
特開2003−85121号公報 特開2003−45172号公報
しかしながら、図13のようなT−ブランチ構造トポロジの場合は、並列終端を行うと常時電流が流れる状態になり、送信側デバイスの消費電力やVttの電源消費の増加がある。さらに、電源電圧の1/2の電源であるVttを作り出すための電源回路が必要になる。送信側デバイスのドライバに常時電流が流れることに伴う発熱や、発熱に伴うヒートシンクの追加実装をする可能性もあるなどの問題点がある。
また、各線路が短い場合(30mm+50mm+50mm程度の長さ)や、分岐数が2分岐と少ない場合では、受端部の波形は問題にないレベルであったが、各線路が長くなる場合や分岐数が多くなると波形は序々に乱れるとともに、受端部の信号振幅の低下や立ち上がりの傾きが緩くなるという問題点がある。
また、図12に示したようなT−ブランチ構造の場合、分岐後の各ブランチの特性インピーダンスが同一になるようにし、分岐後の各線長を対称となるように設計をする。これは、図16(a)に示すT−ブランチ構造において、同図(b)に示すように、分岐前の線路の特性インピーダンスZo1と、分岐後の線路の特性インピーダンスZo2の合成インピーダンスZo2/nを極力等価にすることで、送端終端を適用することで反射を抑えることが可能になり、トポロジ構成を簡易化することができるからである。
しかし、分岐前後の特性インピーダンスを一致させるためには、分岐前の特性インピーダンスZo1に対して、分岐後の1線路の特性インピーダンスZo2を、分岐数n(図12に示す例では、n=4)で割った値にしないといけない。
一方、特性インピーダンスは基材の仕様や層構成やパターン幅で決まっており、同一基板上で値を大きく変えることはできない。
FR4の基板で、ある条件下における一例として、マイクロストリップラインでパターン幅を半分にすると特性インピーダンスは約1.3倍程度大きくなる。最小パターン幅は基板ごとに決まっており、それ以上細くすると断線などの影響がでてくる。例えば、通常の1本の配線をストリップライン50Ωにして、マイクロストリップライン70Ωになるよう基板設計した場合を考える。ここで、Zo1をストリップラインに、Zo2をマイクロストリップラインで配線させる。Zo1とZo2が整合するためには、Zo1=50Ωの時、Zo2=200Ωにする必要がある。特性インピーダンスは、200Ω=70Ω×(1.3の4乗)となるので、200Ωを最小パターン幅と設計すると、70Ωの時は16倍になる。16倍だと配線密度の犠牲が大きく現実的でないので4倍程度を考えると、Zo2=118Ω(70×1.3倍×1.3倍)になり、合成インピーダンスは、Zo2/4=30Ωとなり、Zo1=50Ωとの整合がずれてくるのがわかる。要するに、基板の配線は、通常のストリップライン50Ω、マイクロストリップライン70Ωの配線だけでなく、合成インピーダンスのパターンも考慮すると、基板の最小パターン幅との兼ね合いで、インピーダンス整合が十分に合わせ込みできなかったり、パターン幅を太くしないといけない配線が出てきたりして、基板全体の配線効率を犠牲にしなければならない。
図12に示すT−ブランチ構造において、現実的に配線幅を2倍にした場合のシミュレーションを行った。TU1,TU2はZo1=50Ω、TU3a〜dはZo2=91Ω、MCTL61のドライバの内部インピーダンス=10Ω、RU1=39Ω、配線長30mm+75mm+70mmの条件のもとでシミュレーションをした結果、RX3aの受端部の波形は、図15の実線Rxのような波形になった。図の丸A,Bで囲った付近に段差がみられ、この電圧値がスレッシュ付近に近く余裕がないため問題と考える。
パターン幅を4倍にして、Zo2を118Ωにしても、また、分岐点にシリーズ抵抗を挿入したり、2分岐してから4分岐にするなどの検討もしたが、この段差は消えなかった。
結局、Zo1と等価的に同じになるZo2=200Ωに設定すると、上記段差については消えたが、パターン幅は16倍と太くなるので、採用することはできない。
この理由を考えると、信号は受信デバイスの入力端で全反射をおこし、特性インピーダンスの違う分岐点で反射を起こし、その反射波がまだ受信デバイスの入力端で反射するという多重反射を起こしているものと考える(上述のスタブ抵抗の説明した文献を参照)。
また、クロストークについて言えば、特性インピーダンスが高い場合、配線長が長い場合、隣との配線間隔が近い場合、クロストークを受けやすくなる。他のバス配線からのクロストークは、干渉される側の波形の立ち上りや立ち下りに掛かって重畳するため、わずかな振幅のクロストークを受けても、クロックのスレッシュ付近に重畳することで、クロックのラッチするタイミングにズレが生じる。
上述のように特性インピーダンスを高くするとクロストークは悪化する。一例で、Zo=70Ω→50Ωにさげると、クロストーク係数ξは、0.39→0.23と60%も低減することがわかっている(日経エレクトロ二クス2001.1.1(No.786)p.176,177)。クロストークを下げる方法として、特性インピーダンスを低くすることが有効な設計手段であると考えられる。このため、クロストークの悪化を招くという観点から、分岐後の伝送路における特性インピーダンスを低くするほうが良い。
一方、設計する上での課題の一つとして、当初のトポロジ設計通りに、配線長と配線レイアウトするのは難しい点がある。以下に、主な項目を列記する。
(1)1本の信号だけでなく複数のバス信号(8bit/16bit/32bit のアドレス、コマンド、データ、データストローブなど)の制約も含めて、信号全体で配線設計を考慮する必要がある。
(2)決められた長さの条件で配線するには、ジャバラのように配線したミアンダ配線が適用するが、反面、配線余裕が少なくなる。
(3)基板の層数を増やしたりすると、配線設計の余裕度は上がるが、材料費のコストアップになる。
以上のような問題点があるため、配線レイアウトでは、配線後に当初のトポロジ通りになることは難しく、配線後にシミュレーション→再レイアウトの作業ループの繰り返しが発生する。現在の配線ツールでは、自動配線(オートルータ)が備えているが、伝送線路部分は制約が厳しいので、自動配線が使用できていなく、ミアンダ配線を含め手配線が主流となっている。
特に、配線密度が高いため、問題がある1本動かすと他の配線も動かさざるを得なくなり、作業ループは簡単に収束しない。このため、トポロジ設計と配線レイアウトの反復が生じるため設計効率は良くない。
更に別の問題点としては、基板バラツキや部品バラツキや配線レイアウトによるクロストーク、パッケージのRLCの影響、ドライバの駆動電流のバラツキが考えられる。
また、実際の基板自体の特性インピーダンスは±10%ほどバラツキがあり、エッチングにより配線幅が細くなって、特性インピーダンスが設計通りになっていないことがある。
BGAパッケージで約2pF、QFPパッケージで約5〜7pFの容量や、またパッケージにはRLC分が存在する。また、送信側のドライバの特性は温度で変化して、一般に温度低下で駆動電流があがることで、反射の振幅が大きくなる。
以上のような種々のバラツキ要因がある。
よって、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、実装密度や配線密度を高めながら、シミュレーション→再レイアウトの作業ループを減らし、所望のトポロジ通りに配線レイアウトを行い、クロストークや反射の低減、基板、ドライバ等のバラツキやパッケージのRLCの影響を低減し、高速伝送を可能にするとともに、送信デバイスの消費電流を軽減した伝送装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る伝送装置、これを用いたフリップチップ、モジュールは、以下の特徴を備えている。
本発明に係る伝送装置は、送信側デバイスと、少なくとも2個以上の受信側デバイスと、前記送信側デバイスと前記受信側デバイス間において、途中で分岐する分布定数線路とを用いて、一対多方向に信号を伝送する伝送装置であって、前記分布定数線路の分岐点に挿入されたバッファを備え、前記バッファにより、前記送信側デバイスと該バッファの間の分布定数線路及び該バッファの後の分布定数線路は電気的に分離され、前記バッファの後の2つ以上の該分布定数線路が等伝播遅延となるように配線されたこと特徴とする。
また、本発明に係る伝送装置は、前記送信側デバイスと前記受信側デバイスの間の接続が、互いに極性が相反する関係にある2系統接続により、信号を伝達する場合、前記分岐点に挿入される前記バッファが、入力に対して出力の極性が反転特性を有し、前記バッファと前記受信側デバイス間の接続がクロスになるように接続したことを特徴とする。
また、本発明に係る伝送装置は、前記送信側デバイスと前記受信側デバイスの間の接続が、互いに極性が相反する関係にある2系統接続により、信号を伝達する場合、前記分岐点に挿入される前記バッファが差動バッファであることを特徴とする。
また、本発明に係る伝送装置は、前記送信側デバイスから前記信号と該信号と位相関係のある他の信号とが同タイミングで送出された場合、前記信号と前記他の信号の前記受信側デバイスまでの遅延時間が等しくなるように、回路基板上の配線長及び線路定数を調整して、前記受信側デバイスに同時刻で到達するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る伝送装置は、前記送信側デバイスは、前記バッファ自体の遅延時間と等しい時間分早めに前記信号を送出するように、予め時間調整するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る伝送装置において、前記送信側デバイスは、該送信デバイスから送信された前記信号が、前記バッファを介して極性反転して前記受信側デバイスにおいて受信される場合、挿入された前記バッファ自体の遅延時間と、位相180度に相当する時間との合計時間に等しい時間分早めに前記信号を送出するように、予め時間調整するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る伝送装置は、前記送信側デバイスは、正極性の出力ドライバ又は反転極性の出力ドライバのどちらかを選択する選択手段を備え、前記選択手段は、伝送路の配線情報、挿入される前記バッファの極性情報、及び前記受信側デバイスの入力端子の極性情報にもとづき、前記出力ドライバの選択を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る伝送装置において、前記バッファは、該バッファの出力端から前記受信側デバイスまでの前記分布定数線路の特性インピーダンスと整合するための送端終端用のシリーズ抵抗を備え、前記シリーズ抵抗は、受端からの反射を抑制すること特徴とする。
また、本発明に係る伝送装置において、さらに、前記バッファは、前記受信側デバイスの数と同数の出力端子を備え、前記シリーズ抵抗は、実際に信号を駆動するバッファ素子の出力端子と1つの前記出力端子の間に挿入され、前記出力端子と前記受信側デバイスの配線は、一対一で接続されることを特徴とする。
また、本発明に係る伝送装置において、前記バッファは、該バッファ入力端子部のラインと電源間並びに該ラインとGND間にパラレルに挿入するショットキーバリアダイオードを備え、前記送端側デバイスから前記バッファ入力端子部間までの反射信号を抑制するようにしたことを特徴とする。
本発明に係るフリップチップは、複数のICチップが搭載されたフリップチップにおいて、配線されたインターポーザ上に、本発明に係る伝送装置のいずれかを備えたことを特徴とする。
本発明に係るモジュールは、本発明に係る伝送装置のいずれかを備えたことを特徴とする。
上記構成を備えた本発明に係る伝送装置およびこれを用いたフリップチップ、モジュールによれば、以下のような優れた効果を奏し得る。
本発明の伝送装置によれば、伝送路の途中にバッファを挿入することにより、複雑な伝送路のトポロジ設計や配線レイアウト設計を行うことなく、信号の反射、多重反射を低減して、信号品質の低下を抑制し、高速伝送を行うことができる。
また、トポロジ設計や配線レイアウト設計の繰り返し作業ループを抑えることができ、設計効率を向上することが可能である。
本発明の伝送装置によれば、電源ライン等に並列終端を行う必要がないトポロジ構成とすることができるため、電源系統の追加をなくし、送信デバイス等での消費電流を抑えること、デバイスの発熱を抑えられること、発熱に伴うヒートシンク等の追加実装をなくせることなどの効果がある。
また、本発明の伝送装置によれば、バッファ内に送端終端用のシリーズ抵抗およびショトッキーダイオードを内蔵することで、基板内に実装する抵抗数を削減することが可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図8は発明を実施する形態の一例であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
実施形態の説明を行う前に、基板等の基本的な前提条件について簡単に説明する。
配線に用いる回路基板は、FR4の8層構成で、1層と3層が信号ラインで、2層がGNDライン、4層が電源ラインになるように構成する。この結果、1層がマイクロストリップライン、3層はストリップラインの構造になっており、特性インピーダンスが一定にコントロールできるようにしている。
線路定数や特性インピーダンスは、配線幅、絶縁層厚、比誘電率等からシミュレーションで求めたり、TDR(Time Domain Reflectometry)で実測値を求めたりする。しかし、以下、説明をしやすいように、一般的でかつ適切な線路定数や特性インピーダンスの値を用いる。
特性インピーダンスZoは、配線幅をW1とした時、1層目が70Ω、3層目が50Ωとなり、配線幅をW2とした時、1層目が80Ω、3層目が60Ωとする。
また、線路の伝播遅延は、1層目のマイクロストリップラインは6.2ns/m、3層目のストリップラインは7.2ns/mとする。
<第1の実施形態の説明>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る伝送装置の構成図である。
本発明の第1の実施形態に係る伝送装置の構成及び動作について、図1及び上記前提条件等を踏まえて、以下に説明する。
第1の実施形態に係る伝送装置は、メモリコントローラ(以下、MCTLと略称する)10の出力端部Aの信号ライン(SIG)から、出力信号が、伝送路TL1、TL2及びTL3X(Xは、1〜4の番号を表す)を介して、4個のメモリ(DMa12,DMb13,DMc14,DMd15)の入力端部Bに向けて送信される回路構成となっている。
バッファ(以下、BFと略称する)11は、伝送路TL3Xの信号ラインの分岐点の直前に挿入されており、BF11の直後に設置されているシリーズ抵抗R21,R22及び伝送路TL3Xを介して各メモリと結線されている。
シリーズ抵抗R21,R22以降の配線は、スター結線で各メモリ(DMa12,DMb13,DMc14,DMd15)と接続される。伝送路TL1〜TL2の線長は80mm、バッファ出力とメモリ入力間の伝送路TL3Xの線長は70mmでレイアウトされている。
伝送路TL1、TL2は、3層にZo=50Ωで配線されており、伝送路TL3Xは、1層にZo=70Ωで等長配線されている。
送信デバイスであるMCTL10のドライバとBF11の出力インピーダンスRoは10Ωで、BF11のピン間スキューは75psある。シリーズ抵抗RL1は、MCTL10の近傍に配置され、伝送路TL2からの反射を抑えている。
また、シリーズ抵抗RL1の抵抗値は、39Ωで、伝送路は、送端終端されており、図1に示すとおり、MTCL10とBF11間は、一対一接続であり、シリーズ抵抗R21,R22には、伝送路TL3Xの2線路づつパラレルで接続されている。
以上のように、伝送路の信号ラインの分岐点に挿入されたBF11は、インピーダンス変換機能を有することから、伝送路TL2の特性インピーダンスと伝送路TL3Xの特性インピーダンスを合わせる必要がない。従って、伝送路TL2と伝送路TL3Xとは、インピーダンス整合において独立に配線パターン設計を行うことができる。
また、BF11から見た合成インピーダンスは、2線路でZo/2であるから、35Ωと低インピーダンスに保持することができ、伝送路の線間クロストークを抑えることができる。
なお、本信号以外に、その他のバス信号などが存在するが図1では省略する。また、BF11から見た合成インピーダンスが35Ωであることから、シリーズ抵抗R21、R22の抵抗値は、22Ωとし、信号の動作周期は、133MHz、I/O電源電圧は、2.5Vである。
上記回路構成及びパラメータ等の前提条件の下に、BF11からDMa12までの伝送路のシミュレーションを行い、本伝送装置の妥当性についての検討結果を以下に説明する。
図2は、BF11からDMa12までの伝送路のシミュレーション波形である。
図には、BF11の送端部の波形を点線で、DMa12の受端部Bの波形を実線で示す。
BF11の入力波形(点線)及びDMa12の入力波形(実線)を図から判断すると、立ち上り/立ち下り部分の波形の傾きには問題点はなく、また、段差や波形割れ等がなく良好である。
よって、送信デバイスであるMCTL10から受信デバイスであるDMa12に信号が正常に伝送されていることがわかる。
以上説明したように、伝送路の途中に挿入され、インピーダンス変換器の役目を果たすBF11により、伝送路TL2とTL3Xを電気的に(インピーダンス等)に分断することで、分断前後の個々の伝送線路が独立の分布定数線路になり、お互いに伝送特性が影響しないようにすること可能である。これにより、信号の反射、多重反射を低減し、高速伝送を行うことができる。さらに、伝送路TL2及びTL3Xのトポロジ設計、配線レイアウト設計の繰り返しを極力抑えることができる。
<第2の実施形態の説明>
次に、本発明の第2の実施形態に係る伝送装置について図3を用いて説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る伝送装置の構成図である。
図3に示す第2の実施形態に係る伝送装置は、MCTL16の出力端部A1(△印)の信号ライン(SIGA)及び出力端部B1(△印)の信号ライン(SIGB)から、出力信号が、伝送路TL1a、TL1b、TL2a、TL2b及びTL3Xa(Xは、1〜4の番号を表す)、TL3Xb(図示していない)を介して、4個のメモリ(DMa12,DMb13,DMc14,DMd15)の入力端部A2、B2(△印)(DMb13,DMc14,DMd15については、図示していない)に向けて送信されるディファレンシャル方式の伝送装置構成となっている。
ここで、MCTL16及び各メモリデバイスのSIGA,SIGA_inは正転信号ライン、SIGB,SIGB_inは反転信号ラインである。
BF17は、2つのバッファ素子BFa、BFbから構成されており、上述した実施形態1と同様に、信号ラインの分岐点の直前に挿入される。そして、BF17の出力端は、BF17の直後に設置されているシリーズ抵抗R21a,R22a及び伝送路TL3Xa、TL3Xbを介して各メモリの入力端と結線される。図3では、BF1bから各メモリDMへの結線については図示していない。
また、送信デバイスであるMTCL16及びBFa、BFbの出力インピーダンスRoは10Ωである。
シリーズ抵抗RL1a、RL1bは、送信デバイスの近傍に配置され、伝送路に対して送端終端をしている。シリーズ抵抗R21a,R22aは、バッファ出力端の近傍に配置され、以降の配線は、スター結線で各メモリと結線される。
伝送路TL1aの線長は30mm,TL2aの線長は75mm、BF17と各メモリ間の伝送路の線長は70mmでレイアウトされている。
本実施形態では、BF17の各バッファ素子BFa、bが反転素子(インバータ)を採用しているため、伝送装置全体の配線系統は、送信側の信号ラインSIGAに各メモリのSIGB_inが接続され、送信側の信号ラインSIGBに各メモリのSIGA_inが接続されるように結線されており、いわゆる入れ子(クロス)の状態で接続される。
伝送路TL1a、TL1b、TL2a、TL2bは、3層にZo=50Ωで等長配線されている。伝送路TL3Xaは、1層にZo=70Ωで等長配線されている。
TL31aとTL32a、TL33aとTL34aの2線路づつがシリーズ抵抗R21a,R22aにパラレルで接続されており、BF17から見た合成インピーダンスは、2線路でZo/2なので35Ωになる。シリーズ抵抗R21a,R22aの値は、22Ωの抵抗値が実装されている。
上記出力信号と位相関係のあるバス信号が存在し、送信側デバイスから出力信号と他のバス信号が同タイミングで送出された場合、出力信号と他のバス信号とが受信側デバイスで同時刻に到達する必要がある。
上記のような状態において、BF17を伝送路の分岐点に挿入されると、BF17の分も遅延時間が発生する。この遅延時間を補償するために、回路基板のマイクロストリップやストリップラインなどの配線長や線路定数(伝播遅延)の差を調整して、受端側での波形スキューをキャンセルする。
さらに、積極的に、受端側での波形スキューをキャンセルする方法として、図4に示すMCTL16内のTimingブロック22を使用する。
MCTL16内のTimingブロック22は、DLLで構成されおり、このTimingブロック22の遅延素子(DelayElement)30自体はもともと、MCTLに内蔵されている回路で、データバス上のデータを受信する時のクロック同期に用いられている。このため、Timingブロック22には、セレクタ(MUX)31だけを追加するだけで良い。
このセレクタを制御して、BF17を挿入しない場合のDelayElement30の段数を基準として、挿入後の段数を定め、信号ライン(SIGA,SIGB)に対して、BF(BFa,BFb)17の遅延の分だけ早めに信号が送信することで、他のバス信号との同期を図ることができる。
また、本実施形態のBF17は、反転バッファを使用していることから、すでに位相が180度異なる。この位相180度分に相当する時間と上記遅延時間を含めて、DelayElement30の段数を定める時間調整することも可能である。
なお、本信号以外に、バス信号などが存在するが図3では省略する。
以上説明したように、本実施形態の伝送装置は、ディファレンシャルタイプの伝送路に応用した例であるが、それぞれの伝送路の分岐点にBFを挿入して、第1の実施形態の伝送装置と同様な効果を奏するとともに、BFの遅延時間を考慮して、他のバス信号との同期を図ることができる。
次に、上記実施形態1、2で説明したBF11、17以外の代表的な種々の構成例について説明する。
図5(a)〜(e)は、抵抗等を内蔵した場合のBFの構成例を示した図である。
(a)は、シリーズ抵抗を2本内蔵して、出力端子を2系統設けたBFを示す図である。
シリーズ抵抗41a、41bは、実施形態1、2で記載したR21、R22等に相当するもので、抵抗値は実装される伝送路の特性インピーダンスによって変わってくる。
(b)は、バッファ素子42a、bを2個備えたBFの構成を示した図であり、このBF42は、負荷容量が大きく、駆動能力が足りない場合などに使用することができる。
(c)は、入力ラインに並列にショットキーバリアダイオードを内蔵したBF43の構成を示す図である。
ショットキーバリアダイオード43a、bは、BF43の入力端子部のラインと電源間並びにこのラインとGND間に挿入されることで、入力段に接続される伝送路に対して受端終端される。このショットキーバリアダイオード43a、bは、クランプダイオードとして働き、送端側からバッファ入力端間までの反射を抑制することができ、基板内に実装する抵抗数を削減することができる。
なお、ショットキーバリアダイオード43a、bは、動作スピードが早いため使用されるが、通常のCMOSプロセスでは動作スピードが遅いため、通常はバイポーラプロセスが使用される。
(d)は、BF素子44aが差動増幅器であり、シリーズ抵抗が内蔵されたBF構成を示す図である。
なお、図5(a)〜(d)に示すバッファは、代表例であり、入力数、出力数、抵抗数、バッファ素子数、バッファ素子の正転/反転、出力制御、配置等については、その限りではない。
例えば、バッファ直後に挿入する反射抑制のシリーズ抵抗を、ブランチ数に追加してバッファデバイスに内蔵することで、ブランチの受端部の波形を見たい場合、プローブをもう一方のブランチの受端部をモニターすることで、波形乱れの影響が低減できる。
また、バッファ出力をイネーブルできる制御端子を設け、バッファ出力をON/OFFする構成とすることも可能である。これにより、例えば、2系統の複数のメモリと通信を行うような構成となっている場合、その1系統のメモリとの通信で良い場合、他の系統への信号をOFFすることでEMC(Electro−Magnetic Compatibility)の効果を高めることができる。
また、特定インピーダンスを一定にするためには、信号線の直下の下層のプレーンはGNDまたは電源にする必要があるが、GNDプレーンと電源プレーン間には絶縁用にスリットがある。このような場合、信号がそのスリットの上層でまたぐ配線であると、特性インピーダンスはスリットの上層箇所のみ違うため、その箇所で反射が生じる。よって、スリット上にバッファを配置すれば、その影響を低減することができる。
<第3の実施形態の説明>
図6は、第3の実施形態に係る伝送装置を示す図である。
図6に示す第3の実施形態に係る伝送装置は、図1に示す第1の実施形態に係る伝送装置のBF11を図5(c)に示すBF43に置き換えたものである。
このBF43を伝送路TL12cとTL3Xc間に挿入することによって、図1に示す送端終端用の抵抗であるRL1,RL21,RL22を取り除き、さらに、伝送路TL1、TL2の合計配線長と同じであるTL12cに替えることで、伝送装置の全体構成を簡易化している。
なお、図1に示すように、MTCLの外側に送端抵抗RL1を配置する場合、この送端抵抗RL1をMTCLの近傍に配置するが、現実的には、MTCLと送端抵抗間に配線が必要であり、この配線が図1に示す伝送路TL1である。そこで、本実施形態の伝送装置は、MTCLの出力バッファに図5(a)に記載の抵抗内蔵のバッファを適用することで、伝送路TL1を取り除き、伝送路TL12cに一本化したものある。
<第4の実施形態の説明>
図7は、第4の実施形態に係る伝送装置の構成を示す図である。
本実施形態に係る伝送装置は、伝送路がシングルエンドタイプの例を示しており、BF51は、図5(a)、(b)、(c)のいずれかのバッファとすることができる。
本実施形態の伝送装置は、正転ドライバと反転ドライバの2種類のドライバとこれを切り替えるスイッチと、2種類のドライバを選択する選択手段を設けたMTCLを用いた構成である。
このMCTL45の選択手段は、BF46の極性が正転である場合は、MCTL45の出力ドライバも正転ドライバとし、BF46の極性が反転である場合は、MCTL45の出力ドライバも反転ドライバになるように、MCTL内のレジスタ制御部でスイッチを制御する。
さらに、伝送路の配線情報と、受信デバイスの入力端子の極性に関する情報等にもとづき、出力バッファの選択を行う。
上記構成により、MTCLの正又は反転極性のどちらかの極性を有する出力ドライバを選択することによって、伝送装置全体の極性を適切に合わせることが可能である。
なお、例えば、BF46が図5(a)、(b)に示すバッファである場合には送端終端抵抗が必要であるが、図7では、この送端終端抵抗を省略している。
<第5の実施形態の説明>
図8は、本発明に係る伝送路のいずれか1つ以上を、フリップチップに実装した時の簡易的な斜視図を示している。
フリップチップには、メモリデバイスとコンロールデバイス、バッファデバイス(BF)47(一番小さい四角)の複数のデバイスが、インターポーザ上に実装され、インターポーザ内で配線されている。よって、インターポーザ内の所望の配線は、特性インピーダンスがコントロールされた仕様になっている。インターポーザの下には、半田ボール48が取り付けられ、BGAパッケージのようになっている。
なお、インターポーザの代わりに通常のFR4等の基板を利用しても良いし、BGAパッケージではなく、コネクタ仕様になったモジュールでも良い。
尚、本発明の伝送装置、フリップチップ、モジュールは、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
以上のように、本発明では分岐後の配線遅延が等伝播遅延になるようにしているが、本発明を実施する上で、実用上、厳密にこのように設定しなければならないわけでなく、反射などの影響がでない範囲でも可能である。分岐後の各配線の伝播遅延量が、センター±10%以内で、かつバスのクロック周期に対してセンター±15%以内の範囲であれば、本発明の技術的範囲に属すると言える。
本発明の第1の実施形態に係る伝送装置の構成図である。 BF11からDMa12までの伝送路のシミュレーション波形である。 本発明の第2の実施形態に係る伝送装置の構成図である。 MCLT内のTiming回路を説明する回路図である。 抵抗等を内蔵した場合のBFの構成例を示した図である。 本発明の第3の実施形態に係る伝送装置の構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る伝送装置の構成を示す図である。 本発明に係る伝送路をフリップチップに実装した時の簡易的な斜視図である。 DDR―DRAMのインターフェースに使用したSSTL−2の構成を示す図である。 Tブランチ接続の基板上の配線の一例を示す図である。 複数個の分岐点を送端側の近傍に設け、この分岐点を起点にして、一対一の接続を複数個有する伝送装置の一例を示す構成図である。 T−ブランチ構造を持ち、分岐後の各線長を対称に構成している伝送路の一例を示す構成図である。 T−ブランチ構造で分岐点に並列終端したトポロジを用いたDDRのクロックラインのトポロジの一例を示す図である。 図13に示したトポロジの送端部と受端部の信号をシミュレーションした波形例を示す図である。 図12に示したトポロジの送端部と受端部の信号をシミュレーションした波形例を示す図である。 (a)は、4つのブランチ構造を有する伝送路の構成図であり、(b)は、(a)に示す伝送路において、分岐前の線路の特性インピーダンスZo1と分岐後の線路の特性インピーダンスの合成インピーダンスZo2/nを同じとした場合の等価線路を示す図である。
符号の説明
10、16、45 MCTL
11、17、46 BF
12、18 DMa
13、19 DMb
14、20 DMc
15、21 DMd
22 タイミングブロック
30 遅延素子
31 セレクタ
41、42、43、44 BF
41a、41b シリーズ抵抗
42a、42b、44a バッファ素子
43a、43b ショットキーバリアダイオード
47 バッファデバイス
48 半田ボール
50 スタブ
51 DDRメモリ
52 スタブ抵抗
53 ダンピング抵抗
54 終端抵抗
55 伝送路
60 基板
61 MCTL

Claims (11)

  1. 送信側デバイスと、少なくとも2個以上の受信側デバイスと、前記送信側デバイスと前記受信側デバイス間において、途中で分岐する分布定数線路とを用いて、一対多方向に信号を伝送する伝送装置であって、
    前記分布定数線路の分岐点に挿入されたバッファを備え、
    前記バッファにより、前記送信側デバイスと該バッファの間の分布定数線路及び該バッファの後の分布定数線路は電気的に分離され、前記バッファの後の2つ以上の該分布定数線路が等伝播遅延となるように配線され、
    前記送信側デバイスと前記受信側デバイスの間の接続が、互いに極性が相反する関係にある2系統接続により、信号を伝達する場合、前記分岐点に挿入される前記バッファが、入力に対して出力の極性が反転特性を有し、前記バッファと前記受信側デバイス間の接続がクロスになるように接続したことを特徴とする伝送装置。
  2. 送信側デバイスと、少なくとも2個以上の受信側デバイスと、前記送信側デバイスと前記受信側デバイス間において、途中で分岐する分布定数線路とを用いて、一対多方向に信号を伝送する伝送装置であって、
    前記分布定数線路の分岐点に挿入されたバッファを備え、
    前記バッファにより、前記送信側デバイスと該バッファの間の分布定数線路及び該バッファの後の分布定数線路は電気的に分離され、前記バッファの後の2つ以上の該分布定数線路が等伝播遅延となるように配線され、
    前記送信側デバイスと前記受信側デバイスの間の接続が、互いに極性が相反する関係にある2系統接続により、信号を伝達する場合、前記分岐点に挿入される前記バッファが差動バッファであることを特徴とする伝送装置。
  3. 送信側デバイスと、少なくとも2個以上の受信側デバイスと、前記送信側デバイスと前記受信側デバイス間において、途中で分岐する分布定数線路とを用いて、一対多方向に信号を伝送する伝送装置であって、
    前記分布定数線路の分岐点に挿入されたバッファを備え、
    前記バッファにより、前記送信側デバイスと該バッファの間の分布定数線路及び該バッファの後の分布定数線路は電気的に分離され、前記バッファの後の2つ以上の該分布定数線路が等伝播遅延となるように配線され、
    前記送信側デバイスから前記信号と該信号と位相関係のある他の信号とが同タイミングで送出された場合、前記信号と前記他の信号の前記受信側デバイスまでの遅延時間が等しくなるように、回路基板上の配線長及び線路定数を調整して、前記受信側デバイスに同時刻で到達するようにしたことを特徴とする伝送装置。
  4. 送信側デバイスと、少なくとも2個以上の受信側デバイスと、前記送信側デバイスと前記受信側デバイス間において、途中で分岐する分布定数線路とを用いて、一対多方向に信号を伝送する伝送装置であって、
    前記分布定数線路の分岐点に挿入されたバッファを備え、
    前記バッファにより、前記送信側デバイスと該バッファの間の分布定数線路及び該バッファの後の分布定数線路は電気的に分離され、前記バッファの後の2つ以上の該分布定数線路が等伝播遅延となるように配線され、
    前記送信側デバイスは、前記バッファ自体の遅延時間と等しい時間分早めに前記信号を送出するように、予め時間調整するようにしたことを特徴とする伝送装置。
  5. 送信側デバイスと、少なくとも2個以上の受信側デバイスと、前記送信側デバイスと前記受信側デバイス間において、途中で分岐する分布定数線路とを用いて、一対多方向に信号を伝送する伝送装置であって、
    前記分布定数線路の分岐点に挿入されたバッファを備え、
    前記バッファにより、前記送信側デバイスと該バッファの間の分布定数線路及び該バッファの後の分布定数線路は電気的に分離され、前記バッファの後の2つ以上の該分布定数線路が等伝播遅延となるように配線され、
    前記送信側デバイスは、該送信デバイスから送信された前記信号が、前記バッファを介して極性反転して前記受信側デバイスにおいて受信される場合、挿入された前記バッファ自体の遅延時間と、位相180度に相当する時間との合計時間に等しい時間分早めに前記信号を送出するように、予め時間調整するようにしたことを特徴とする伝送装置。
  6. 送信側デバイスと、少なくとも2個以上の受信側デバイスと、前記送信側デバイスと前記受信側デバイス間において、途中で分岐する分布定数線路とを用いて、一対多方向に信号を伝送する伝送装置であって、
    前記分布定数線路の分岐点に挿入されたバッファを備え、
    前記バッファにより、前記送信側デバイスと該バッファの間の分布定数線路及び該バッファの後の分布定数線路は電気的に分離され、前記バッファの後の2つ以上の該分布定数線路が等伝播遅延となるように配線され、
    前記送信側デバイスは、正極性の出力ドライバ又は反転極性の出力ドライバのどちらかを選択する選択手段を備え、
    前記選択手段は、伝送路の配線情報、挿入される前記バッファの極性情報、及び前記受信側デバイスの入力端子の極性情報にもとづき、前記出力ドライバの選択を行うことを特徴とする伝送装置。
  7. 送信側デバイスと、少なくとも2個以上の受信側デバイスと、前記送信側デバイスと前記受信側デバイス間において、途中で分岐する分布定数線路とを用いて、一対多方向に信号を伝送する伝送装置であって、
    前記分布定数線路の分岐点に挿入されたバッファを備え、
    前記バッファにより、前記送信側デバイスと該バッファの間の分布定数線路及び該バッファの後の分布定数線路は電気的に分離され、前記バッファの後の2つ以上の該分布定数線路が等伝播遅延となるように配線され、
    前記バッファは、該バッファの出力端から前記受信側デバイスまでの前記分布定数線路の特性インピーダンスと整合するための送端終端用のシリーズ抵抗を備え、
    前記シリーズ抵抗は、受端からの反射を抑制すること特徴とする伝送装置。
  8. さらに、前記バッファは、前記受信側デバイスの数と同数の出力端子を備え、
    前記シリーズ抵抗は、実際に信号を駆動するバッファ素子の出力端子と1つの前記出力端子の間に挿入され、前記出力端子と前記受信側デバイスの配線は、一対一で接続されることを特徴とする請求項に記載の伝送装置。
  9. 前記バッファは、該バッファ入力端子部のラインと電源間並びに該ラインとGND間にパラレルに挿入するショットキーバリアダイオードを備え、
    前記送端側デバイスから前記バッファ入力端子部間までの反射信号を抑制するようにしたことを特徴とした請求項又は請求項に記載の伝送装置。
  10. 複数のICチップが搭載されたフリップチップにおいて、
    配線されたインターポーザ上に、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の伝送装置を備えたことを特徴とするフリップチップ。
  11. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の伝送装置を備えたことを特徴とするモジュール。
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