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JP4908243B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空調ケース内のエアミックスドアから下流側の通路を隔壁により第1通路と第2通路とに画成し、第1通路配風量と第2通路配風量を制御する車両用空気調和装置に関する。
従来、空調ケース内の冷房用熱交換器から下流側の通路を隔壁により左側通路と右側通路に画成し、左側通路配風量と右側通路配風量を制御する車両用空気調和装置としては、送風機の下流位置で、エバポレータの上流位置に1枚の配風比制御用回転式ドアを設け、ドア角度位置の設定により左側通路配風量と右側通路配風量を制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、空調ケース内の冷房用熱交換器から下流側の通路を隔壁により左側通路と右側通路に画成し、左側通路配風量と右側通路配風量を制御する車両用空気調和装置としては、冷温風の混合割合を決める冷風ドアと温風ドアを配風ドアとして利用し、冷温風の混合割合を一定に維持したままで左側通路と右側通路の通路面積を制御するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2682627号公報 特開2004−306936号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている従来の車両用空気調和装置にあっては、1つのドアによりエバポレータの入口開口面積を変えるものであるため、一方の入口開口面積を広くすると他方の入口開口面積は狭くなり、一方の配風量減少が他方の配風量を大きく増大させるというように、一方の配風量を減らす制御が他方へ与える影響が大きくなる。そして、風速分布をみると、入口開口面積を広くした側が高速に変化し、入口開口面積は狭くした側が低速に変化する。このように、配風量制御を行うとその影響により、左側通路風速分布と右側通路風速分布が共に変化するため、(a)風速が高速になる側では風切り音が発生する等、騒音上昇の原因になる、(b)風速が低速になる側ではエバポレータ出口温度が低下し、部分凍結等の原因になる、(c)2つの通路のうち、一方の通路の配風量はそのままで他方の通路の配風量のみを増加あるいは減少させるという配風量独立制御ができない、という問題があった。
また、上記特許文献2に記載されている従来の車両用空気調和装置にあっては、左側通路と右側通路の通路面積制御による風量制御時、冷温風の混合割合を一定に維持したまま、つまり、冷風ドアと温風ドアのドア開度比率を一定に維持しているが、ドア開度比率を一定に維持しても、配風量の変化により冷風と温風の混ざり易さの度合いであるエアミックス性が異なる。このように、冷風ドアと温風ドアを配風ドアとして利用しているため、配風量制御と温度調整制御の間で制御干渉が発生する。つまり、風量変化の影響によりエアミックス性を不安定にし、温度コントロール性を損なう、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、配風量制御の際、騒音の発生や部分凍結の発生を防止しながら、温度コントロール性を損なうことなく、2つの通路の配風量を増減要求に応えて独立に制御することができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、空調ケース内に冷房用熱交換器、暖房用熱交換器、を配置し、
前記冷房用熱交換器の通過風が前記暖房用熱交換器を通過する温風通路と、
前記暖房用熱交換器をバイパスする冷風バイパス通路と、
前記温風通路と前記冷風バイパス通路が合流するミックスチャンバと、
前記温風通路と前記冷風バイパス通路との配風量を変化させ、冷風と温風の混合割合を制御するエアミックスドアと、
を有し、
前記エアミックスドアから下流側の通路を隔壁により第1通路と第2通路とに画成し、前記第1通路を経過する第1通路配風量と前記第2通路を経過する第2通路配風量を制御する車両用空気調和装置において、
前記第1通路は、モードドアを介して車両の右側車室に向かって温調風を吹き出す右側通路であり、
前記第2通路は、モードドアを介して車両の左側車室に向かって温調風を吹き出す左側通路であり、
前記冷房用熱交換器の下流位置であって、前記エアミックスドアの直前位置で、冷風バイパス通路と温風通路に亘る様に、前記右側通路の開口面積を制御する第1配風ドアと、前記左側通路の開口面積を制御する第2配風ドアを設定し、
前記第1配風ドアは、前記右側通路と左側通路を仕切る隔壁とエアミックスドアとが交差する位置と、空調ケースとエアミックスドアとが交差する位置に、それぞれ冷風バイパス通路と温風通路に亘る様に巻き取り軸を設け、巻き取りにより右側通路の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型の右側フィルムドアであり、
前記第2配風ドアは、前記右側通路と左側通路を仕切る隔壁とエアミックスドアとが交差する位置と、空調ケースとエアミックスドアとが交差する位置に、それぞれ冷風バイパス通路と温風通路に亘る様に巻き取り軸を設け、巻き取りにより左側通路の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型の左側フィルムドアであることを特徴とする。
よって、本発明の車両用空気調和装置にあっては、冷房用熱交換器及びエアミックスドアを通過して第1通路と第2通路に分かれた風を、冷房用熱交換器の下流側に設けられた第1配風ドアまたは第2配風ドアにより通風抵抗を与えることで、第1通路配風量と第2通路配風量を異ならせる配風量制御が行われる。このとき両配風ドアは、冷風バイパス通路と温風通路とに亘って配置されているため、冷風バイパス通路・温風通路の冷風開口面積・温風開口面積の両方の面積が絞られて両通路の通気抵抗が上昇する。このため、エアミックスドアによる温風と冷風の配風比率を大きく変化させることなく、一方の配風量が減少する。
したがって、配風量制御時、冷房用熱交換器の出口風速分布は、配風量の差に応じた変化が見られるだけであるため、冷房用熱交換器の出口風速分布や出口温度分布は安定した特性を保ち、出口風速分布の変化による騒音の発生や出口温度分布の変化による部分凍結の発生を防止することができる。
また、第1配風ドアと第2配風ドアは、配風量制御のみに用いる専用ドアであり、配風量制御は、エアミックスドアによる温度調整制御とは独立に行われる。このため、配風量制御と温度調整制御との間での制御干渉が無く、風量変化によるエアミックス性への影響を小さくし、温度コントロール性を損なうことなく配風量制御を行うことができる。
さらに、例えば、一方の通路の通気抵抗を変化させる配風ドアのドア開度制御と、ドア開度制御により発生する配風量増加分や配風量不足分を補償する総風量増減制御と、を併用する配風量制御を行うことで、一方の通路への配風量はそのまま維持し、他方の通路への配風量のみを増加要求や減少要求に応えて変更することができる。
この結果、配風量制御の際、騒音の発生や部分凍結の発生を防止しながら、温度コントロール性を損なうことなく、2つの通路の配風量を増減要求に応えて独立に制御することができる。
以下、本発明の車両用空気調和装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の左右・前後独立温調タイプの空調ユニットA/U1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図、図2は実施例1の空調ユニットA/U1を示す図1A−A線による横断平面図である。図3は実施例1の空調ユニットA/U1における配風ドアとミックスドアを示す図2のB方向矢視図である。
実施例1における空調ユニットA/U1は、図1及び図2に示すように、空調ケース1と、エバポレータ2(冷却用熱交換器)と、ヒータコア3(暖房用熱交換器)と、温風通路23と、冷風バイパス通路24と、ミックスチャンバ25と、デフドア4(モードドア)と、ベントドア5(モードドア)と、フットドア6(モードドア)と、リア用暖風ドア7と、リア用冷風ドア8と、リア用モードドア9と、フロントミックスドア10(エアミックスドア)と、フロント配風ドア11(配風ドア)と、リア冷風通路12と、リアフット接続口13と、リアベント接続口14と、ブロワ接続口15と、リアフットドア16と、インテークドア17と、ブロワモータ18と、ブロワユニット19(送風機)と、センター仕切り板20(隔壁)と、右側通路21(第1通路)と、左側通路22(第2通路)と、を備えている。
実施例1における空調ユニットA/U1は、空調ケース1内に上流のブロワユニット19側から下流の吹き出し口側に向かって順に、エバポレータ2、フロントミックスドア10、ヒータコア3を配置している。
前記エバポレータ2は、インテークドア17により選択された内気または外気をブロワユニット19により吸い込み、ブロワ接続口15を介して入口側に導かれる送風を冷却する熱交換器である。
前記フロントミックスドア10は、前記エバポレータ2の下流位置に配置され、エバポレータ2を経過した冷風と、ヒータコア3を経過した温風と、の混合割合をドア開度により制御する。このフロントミックスドア10として、冷風バイパス通路24を塞ぐフルホット位置からヒータコア3の上流側を塞ぐフルクール位置までのストローク域でスライド移動可能なスライド式ドアを採用している。ここで、温風通路23は、エバポレータ2の通過風(冷風)がヒータコア3を通過して温風となる通路であり、冷風バイパス通路24は、ヒータコア3をバイパスする冷風の通路である。ミックスチャンバ25は、温風通路23からの温風と冷風バイパス通路24からの冷風が合流する位置に形成される。
前記ヒータコア3は、前記エバポレータ2及び前記フロントミックスドア10の下流位置に配置され、加熱媒体としてエンジン冷却水等を循環させることで、通過する風を暖める熱交換器である。
実施例1における空調ユニットA/U1は、図2に示すように、エバポレータ2から下流側の通路をセンター仕切り板20により右側通路21と左側通路22とに画成し、右側通路21を経過する右側通路配風量と左側通路22を経過する左側通路配風量を独立に制御するようにしている。
前記右側通路21は、右ベントドア5Rや右フットドア6Rを介して車両の右前席側車室に向かって温調風を吹き出す通路である。前記左側通路22は、左ベントドア5Lや左フットドア6Lを介して車両の左前席側車室に向かって温調風を吹き出す通路である。
実施例1では、配風量を制御するため、エバポレータ2の下流位置であって、フロントミックスドア10の上流位置に、右側通路21の開口面積を制御する右側配風ドア11R(第1配風ドア)と、左側通路22の開口面積を制御する左側配風ドア11L(第2配風ドア)を設定している。
前記右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lは、図2に示すように、右フロントミックスドア10Rと左フロントミックスドア10Lの直前位置に配置し、右側通路21と左側通路22を仕切るセンター仕切り板20とフロントミックスドア10とが交差する位置に、それぞれ冷風バイパス通路24と温風通路23に亘る様に回動軸を設け、全閉により右側通路21の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部と左側通路22の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる回動型開閉ドアとしている。
前記フロントミックスドア10は、右側通路21での冷風と温風の混合割合を制御する右フロントミックスドア10R(第1エアミックスドア)と、左側通路22での冷風と温風の混合割合を制御する左フロントミックスドア10L(第2エアミックスドア)を有している。そして、右側通路21を経過する送風温度と左側通路22を経過する送風温度を、配風量制御とは独立に制御するようにしている。
次に、空調制御系の構成について説明する。
図4は実施例1の空調ユニットA/U1における空調制御ブロック図である。
空調制御系のエアコンコントロールユニット30に入力情報をもたらす情報源として、外気温センサ31と、右側室内温センサ32と、左側室内温センサ33と、吸い込み温センサ34と、日射量センサ35と、コントロールパネル36と、を備えている。
前記コントロールパネル36には、右温度設定36a、左温度設定36b、内外気切替36c、吹出しモード切替36d、風量切替36e、右風量調整36f、左風量調整36g等の各操作手段を有する。加えて、エアコンスイッチ36h、オートスイッチ36i、オフスイッチ36jを有する。
エアコンコントロールユニット30により制御される出力系として、コンプレッサクラッチ37と、ブロワモータ18と、内外気ドアアクチュエータ38と、右ベントドアアクチュエータ39と、左ベントドアアクチュエータ40と、右フットドアアクチュエータ41と、左フットドアアクチュエータ42と、右ミックスドアアクチュエータ43と、左ミックスドアアクチュエータ44と、右配風ドアアクチュエータ45と、左配風ドアアクチュエータ46と、リアミックスドアアクチュエータ47と、を備えている。
この空調制御系では、右温度設定・左温度設定等に基づく右ミックスドアアクチュエータ43、左ミックスドアアクチュエータ44への制御指令により、右側通路21を経過する送風温度と左側通路22を経過する送風温度を独立に制御する温度調整制御が行われる(温度調整制御手段)。
また、内外気切替操作等に基づく内外気ドアアクチュエータ38への制御指令により、内外気切替制御が行われる。
また、吹出しモード設定操作等に基づく右ベントドアアクチュエータ39、左ベントドアアクチュエータ40、右フットドアアクチュエータ41、左フットドアアクチュエータ42等への制御指令により、モード切替制御が行われる。
さらに、風量切替操作、右風量調整、左風量調整等に基づくブロワモータ18、右配風ドアアクチュエータ45,左配風ドアアクチュエータ46への制御指令により、右側通路配風量と左側通路配風量のうち一方の増減要求に応えて配風量を左右独立に制御する配風量制御が行われる(配風量制御手段)。
図5は実施例1のエアコンコントロールユニット30により実行される温度調整及び配風量の制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS1は、各制御に必要な入力情報をもたらすセンサ等からの信号を読み込むステップである。
ステップS2は、ステップS1での信号読み込みに続き、目標吹出し温度を算出するステップである。この目標吹出し温度は、様々な温度環境条件を考慮し、乗員が設定した温度に応答良く収束するように設定される。
ステップS3は、ステップS2での目標吹出し温度の算出に続き、風量切替操作に基づき送風機制御値を算出するステップである。例えば、右側通路配風量と左側通路配風量を同じとする均等配風時には、風量切替操作によって左右均等に風量が増大あるいは減少される。
ステップS4は、ステップS3での送風機制御値算出に続き、右温度設定・左温度設定に基づき、右ミックスドア10Rと左ミックスドア10Lによる温調ドアのドア開度制御値をそれぞれ算出するステップである。
ステップS5は、ステップS4での温調ドア制御値の算出に続き、右風量調整操作や左風量調整操作に基づき、右側通路21の配風量要求と左側通路22の配風量要求が一致しているか否かを判断するステップである。右側通路21の配風量要求と左側通路22の配風量要求が一致している場合にはステップS6へ移行し、右側通路21と左側通路22の一方の配風量要求が減少している場合にはステップS8へ移行し、右側通路21と左側通路22の一方の配風量要求が増加している場合にはステップS11へ移行する。
ステップS6は、ステップS5での右側通路配風量と左側通路配風量を同じとする均等配風の要求時であるとの判断に続き、右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lのドア開度目標値を共に全開(=通常配風ドア開度)に設定するステップである。
ステップS7は、ステップS6での通常配風ドア開度の設定に続き、右配風ドアアクチュエータ45と左配風ドアアクチュエータ46のドアアクチュエータ制御値を算出するステップである。すなわち、配風ドア11R,11Lが全開である場合には、全開を維持する制御値が算出され、配風ドア11R,11Lの一方が閉じている場合には、そのときのドア開度から全開ドア開度とする制御値が算出される。
ステップS8は、ステップS5での右側通路配風量と左側通路配風量のうち一方の配風量を減少する減少要求時であるとの判断に続き、配風量を減少する側の配風ドアのドア開度目標値を、図6に示すドア開度と配風特性に基づいて算出するステップである。
すなわち、ステップS8では、配風量を減少する側の配風ドアを、配風量の差に応じて閉じるドア開度制御が行われる。例えば、減少側の配風比を20%下げる際(100%→80%)、ドア開度目標値は約85%程度とされ、減少側の配風比を40%下げる際(100%→60%)、ドア開度目標値は約50%程度とされ、減少側の配風比を50%下げる際(100%→50%)、ドア開度目標値は0%(全閉)とされる。
ステップS9は、ステップS8での配風量を減少する側の配風ドアのドア開度目標値の算出に続き、ドア開度100%からドア開度目標値までドア開度を変更するためのドアアクチュエータ制御値を算出するステップである。
ステップS10は、ステップS9でのドアアクチュエータ制御値算出に続き、ドア開度制御による配風量減少側通路での通気抵抗の増大に伴い配風量維持側通路での配風量が増加するため、この増加分を総風量減少により補うためのブロア電圧制御値を算出するステップである。すなわち、ドア開度制御による配風量維持側通路での配風量増加分が、総風量減少制御により補正され、制御前の配風量(50%)を維持する。
ステップS11は、ステップS5での右側通路配風量と左側通路配風量のうち一方の配風量を増加する増加要求時であるとの判断に続き、配風量を維持する側の配風ドアのドア開度目標値を、図6に示すドア開度と配風特性に基づいて算出するステップである。すなわち、ステップS11では、配風量を維持する側の配風ドアを、配風量の差に応じて閉じるドア開度制御が行われる。
ステップS12は、ステップS11での配風量を維持する側の配風ドアのドア開度目標値の算出に続き、ドア開度100%からドア開度目標値までドア開度を変更するためのドアアクチュエータ制御値を算出するステップである。
ステップS13は、ステップS12でのドアアクチュエータ制御値算出に続き、ドア開度制御による配風量維持側通路での通気抵抗の増大に伴い配風量維持側通路での配風量が減少するため、この減少分を総風量増加により補うためのブロア電圧制御値を算出するステップである。すなわち、ドア開度制御による配風量維持側通路での配風量減少分が、総風量増加制御により補正され、制御前の配風量(50%)を維持する。
ステップS14は、ステップS6〜ステップS13での制御値算出に続き、算出された制御値(送風機制御値、温調ドア制御値、ドアアクチュエータ制御値、ブロア電圧制御値)を出力するステップである。
次に、作用を説明する。
実施例1の空調ユニットA/U1にあっては、エバポレータ2の下流位置であって、フロントミックスドア10の上流位置に、右側通路21の開口面積を制御する右側配風ドア11Rと、左側通路22の開口面積を制御する左側配風ドア11Lが設定される。
そして、エバポレータ2の下流側の右側配風ドア11Rまたは左側配風ドア11Lのドア開度制御により、エバポレータ2及びフロントミックスドア10を通過して左右に分かれる風の一方に通気抵抗を与えることで、右側通路21の配風量と左側通路22の配風量が制御される。このため、配風量制御時、エバポレータ2の出口風速分布は、配風量の差に応じた変化が見られるだけである。したがって、1つの配風比制御用回転式ドアによりエバポレータの入口開口面積を変える従来例とは異なり、エバポレータ2の出口風速分布や出口温度分布は安定した特性を保ち、出口風速分布の変化による騒音の発生や出口温度分布の変化による部分凍結の発生を防止することができる。また、本実施例においては、エバポレータ2とセンター仕切り板20とが離設し、エバポレータ後流で各通路21,22が連通するため、エバポレータ出口風速分布がさらに安定する。
また、右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lは、配風量制御のみに用いる専用ドアであり、配風量制御は、左右のフロントミックスドア10R,10Lによる温度調整制御とは独立に行われるため、温調ドアを配風ドアとして利用する場合とは異なり、配風量制御と温度調整制御との間での制御干渉が無く、風量変化によるエアミックス性への影響を小さくし、温度コントロール性を損なうことなく配風量制御を行うことができる。
さらに、右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lのうち、一方の配風ドアを閉じると閉じ側の通気抵抗が増して配風量が減少する。このとき両配風ドア11R,11Lは、冷風バイパス通路24と温風通路23とに亘って配置されているため、冷風バイパス通路24・温風通路23の冷風開口面積・温風開口面積の両方の面積が絞られて両通路24,23の通気抵抗が上昇する。このため、左右のフロントミックスドア10R,10Lによる温風と冷風の配風比率を大きく変化させることなく、一方の配風量が減少する。
そして、両配風ドア11R,11Lのうち、一方の配風ドアを閉じると、他方のドア開度を維持する配風ドアを設けた側の通気抵抗が相対的に低下することで、ドア開度維持側の通路配風量が僅かに増大する。そして、総風量としては、配風制御前の総風量より配風制御後の総風量が低下するという特性を示す。
これに対し、実施例1の配風量制御では、右側通路21と左側通路22のうち、一方の通路の通気抵抗を変化させる配風ドア11R,11Lのドア開度制御と、ドア開度制御により発生する配風量増加分や配風量不足分を補償する総風量増減制御と、を併用するようにしている。このため、一方の通路への配風量はそのまま維持し、他方の通路への配風量のみを増加要求や減少要求に応えて変更することができる。
以下、左側通路21と右側通路22への配風量制御作用を、[左右均等配風量要求時]、[一方の配風量減少要求時]、[一方の配風量増加要求時]に分けて説明する。
[左右均等配風量要求時]
左右均等配風量要求時には、図5のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS14へと進む流れとなる。
すなわち、ステップS5において、右側通路配風量と左側通路配風量を同じとする均等配風の要求時であると判断されると、ステップS6において、右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lのドア開度目標値が共に全開に設定され、ステップS7からステップS13へと進み、右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lを全開にする制御が行われる。
このように、左右均等配風の要求時には、右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lが全開にされるため、右側通路21と左側通路22の通気抵抗の上昇が無く、風量損失を抑えた効果的な均等配風量を、右側通路21と左側通路22に流すことができる。
なお、左右均等配風で配風量の増減要求があった場合には、配風量増減要求に応じた送風機制御値を算出することで、左右均等配風での配風量増減要求に応えることができる。
[一方の配風量減少要求時]
風量調整操作により一方の配風量減少要求時には、図5のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS8→ステップS9→ステップS10→ステップS14へと進む流れとなる。
すなわち、ステップS5において、右側通路配風量と左側通路配風量のうち一方の配風量を減少する減少要求時であると判断されると、ステップS8において、配風量を減少する側の配風ドアのドア開度目標値が算出される。そして、ステップS8からステップS9→ステップS10→ステップS14へと進み、右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lのうち、一方のドア開度を閉じる制御と、ブロワユニット19からの総送風量を減少させる制御が併せて行われる。
ちなみに、右側通路21の風量はそのままで、左側通路22の風量を10%だけ減少させるパターンの場合、図7(a)に示すように、両配風ドア11R,11Lを全開とする通常時(50%:50%)から、左側配風ドア11Lのドア開度を閉じ側にする。この制御により、右側通路21の配風比(>50%)と左側通路22の配風比(<50%)の差が約10%となり、総風量としては、制御前(100%)から僅かに低下する。そして、ブロワモータ18への電圧を下げることで、右側通路21の風量と左側通路22の風量が共に低下する。この結果、右側通路21の風量が、制御前(50%)の風量に維持され、左側通路22の風量が、制御前の左側通路風量(50%)から約10%低下し、約40%となる。
このように、一方の配風量減少要求時には、配風量減少要求側の配風ドアのドア開度を、配風量の差に応じて閉じるドア開度制御と、配風量減少側通路での通気抵抗の増大に伴う配風量維持側通路での配風量増加分を総風量減少により補う総風量減少制御を行うようにした。このため、配風量に差を与えるドア開度制御と、配風量差を維持したままでの総風量減少制御の併用により、一方の配風量のみの減少要求に応えることができる。
[一方の配風量増加要求時]
風量調整操作により一方の配風量増加要求時には、図5のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS11→ステップS12→ステップS13→ステップS14へと進む流れとなる。
すなわち、ステップS5において、右側通路配風量と左側通路配風量のうち一方の配風量を増加する増加要求時であると判断されると、ステップS11において、配風量を維持する側の配風ドアのドア開度目標値が算出される。そして、ステップS11からステップS12→ステップS13→ステップS14へと進み、右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lのうち、一方のドア開度を閉じる制御と、ブロワユニット19からの総送風量を増加させる制御が併せて行われる。
ちなみに、右側通路21の風量はそのままで、右側通路21の風量を10%だけ増加させるパターンの場合、図7(b)に示すように、両配風ドア11R,11Lを全開とする通常時(50%:50%)から、左側配風ドア11Lのドア開度を閉じ側にする。この制御により、右側通路21の配風比(>50%)と左側通路22の配風比(<50%)の差が約10%となり、総風量としては、制御前(100%)から僅かに低下する。そして、ブロワモータ18への電圧を上げることで、右側通路21の風量と左側通路22の風量が共に上昇する。この結果、左側通路22の風量が、制御前(50%)の風量に維持され、右側通路21の風量が、制御前の右側通路風量(50%)から約10%上昇し、約60%となる。
このように、一方の配風量増加要求時には、配風量維持要求側の配風ドアのドア開度を、配風量の差に応じて閉じるドア開度制御と、配風量維持側通路での通気抵抗の増大に伴う配風量増加側通路での配風量不足分を総風量増加により補う総風量増加制御を行うようにした。このため、配風量に差を与えるドア開度制御と、配風量差を維持したままでの総風量増加制御の併用により、一方の配風量のみの増加要求に応えることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の空調ユニットA/U1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 空調ケース1内にエバポレータ2、ヒータコア3、を配置し、前記エバポレータ2の通過風が前記ヒータコア3を通過する温風通路23と、前記ヒータコア3をバイパスする冷風バイパス通路24と、前記温風通路23と前記冷風バイパス通路24が合流するミックスチャンバ25と、前記温風通路23と前記冷風バイパス通路24との配風量を変化させ、冷風と温風の混合割合を制御するフロントミックスドア10と、を有し、前記エアミックスドアから下流側の通路をセンター仕切り板20により第1通路と第2通路とに画成し、前記第1通路を経過する第1通路配風量と前記第2通路を経過する第2通路配風量を制御する空調ユニットA/U1において、前記エバポレータ2の下流位置であって、前記フロントミックスドア10の上流位置あるいは下流位置で冷風バイパス通路24と温風通路23に亘る様に、前記第1通路の開口面積を制御する第1配風ドアと、前記第2通路の開口面積を制御する第2配風ドアを設定したため、配風量制御の際、騒音の発生や部分凍結の発生を防止しながら、温度コントロール性を損なうことなく、2つの通路の配風量を増減要求に応えて独立に制御することができる。
(2) 配風量制御時、第1通路配風量と第2通路配風量の増減要求に応えて、前記第1配風ドアと前記第2配風ドアのうち一方のドア開度を制御するドア開度制御と、前記ブロワユニット19による総風量制御を行う配風量制御手段を設けたため、一方の通路の配風量はそのままで、他方の通路の配風量のみの増加要求や減少要求に応える配風量制御を行うことができる。
(3) 前記配風量制御手段は、第1通路配風量と第2通路配風量を同じとする均等配風の要求時、前記第1配風ドアと前記第2配風ドアを共に全開を維持するドア開度制御と、増減要求に応えた総風量の増減による総風量増減制御を行うため、第1通路と第2通路の通気抵抗の上昇が無く、風量損失を抑えた効果的な均等配風量を、第1通路と第2通路に流すことができると共に、均等配風での配風量増減要求に応えることができる。
(4) 前記配風量制御手段は、第1通路配風量と第2通路配風量のうち一方の配風量を減らす減少要求時、配風量減少要求側の配風ドアのドア開度を、配風量の差に応じて閉じるドア開度制御と、配風量減少側通路での通気抵抗の増大に伴う配風量維持側通路での配風量増加分を総風量減少により補う総風量減少制御を行うようにしたため、配風量に差を与えるドア開度制御と、配風量差を維持したままでの総風量減少制御の併用により、一方の配風量のみの減少要求に応えることができる。
(5) 前記配風量制御手段は、第1通路配風量と第2通路配風量のうち一方の配風量を増やす増加要求時、配風量維持要求側の配風ドアのドア開度を、配風量の差に応じて閉じるドア開度制御と、配風量維持側通路での通気抵抗の増大に伴う配風量増加側通路での配風量不足分を総風量増加により補う総風量増加制御を行うようにしたため、配風量に差を与えるドア開度制御と、配風量差を維持したままでの総風量増加制御の併用により、一方の配風量のみの増加要求に応えることができる。
(6) 前記フロントミックスドア10は、前記第1通路での冷風と温風の混合割合を制御する右フロントミックスドア10Rと、前記第2通路での冷風と温風の混合割合を制御する左フロントミックスドア10Lを有し、前記第1通路を経過する送風温度と前記第2通路を経過する送風温度を、前記配風量制御手段による配風量制御とは独立に制御する温度調整制御手段を設けたため、第1通路と第2通路の独立した温度調整制御に影響を与えることなく、配風量増減要求に応えて第1通路と第2通路の配風量制御を行うことができる。
(7) 前記第1通路は、モードドアを介して車両の右側車室に向かって温調風を吹き出す右側通路21であり、前記第2通路は、モードドアを介して車両の左側車室に向かって温調風を吹き出す左側通路22であるため、左右車室の配風量を左右席の一方の乗員からの増減要求に応じ、最適に制御することができる。
(8) 前記第1配風ドアと第2配風ドアは、前記フロントミックスドア10の直前位置に配置し、前記右側通路21と左側通路22を仕切るセンター仕切り板20とフロントミックスドア10とが交差する位置に、それぞれ冷風バイパス通路24と温風通路23に亘る様に回動軸を設け、全閉により右側通路21の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部と左側通路22の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる回動開閉型の右側配風ドア11Rと左側配風ドア11Lであるため、開口面積の一部を閉じるコンパクトな回動開閉型ドアとしながら、ドア開度制御により右側通路21と左側通路22の通気抵抗を独立に制御することができる。
実施例2は、配風ドアとして、実施例1の回動開閉型ドアに代え、右側フィルムドアと左側フィルムドアを用いた例である。
まず、構成を説明する。
図8は実施例2の左右・前後独立温調タイプの空調ユニットA/U2(車両用空気調和装置の一例)を示す横断平面図である。図9は実施例2の空調ユニットA/U2における右側フィルムドアと左側フィルムドアを示す図8のC−C方向矢視図であり、(a)は通常配風時を示し、(b)は左右配風変更時を示す。
実施例2における空調ユニットA/U2は、図8に示すように、空調ケース1と、エバポレータ2(冷却用熱交換器)と、ヒータコア3(暖房用熱交換器)と、右フットドア6Rと、左フットドア6Lと、右フロントミックスドア10R(エアミックスドア)と、左フロントミックスドア10L(エアミックスドア)と、センター仕切り板20(隔壁)と、右側通路21(第1通路)と、左側通路22(第2通路)と、右側フィルムドア51Rと、左側フィルムドア51Lと、を備えている。
前記右側フィルムドア51Rは、前記右フロントミックスドア10Rの直前位置に配置し、前記右側通路21と左側通路22を仕切るセンター仕切り板20と右フロントミックスドア10Rとが交差する位置と、空調ケース1と右フロントミックスドア10Rとが交差する位置に、それぞれ冷風バイパス通路24と温風通路23に亘る様に巻き取り軸を設け、巻き取りにより右側通路21の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型フィルムドアである。
前記左側フィルムドア51Lは、前記左フロントミックスドア10Lの直前位置に配置し、前記右側通路21と左側通路22を仕切るセンター仕切り板20と左フロントミックスドア10Lとが交差する位置と、空調ケース1と左フロントミックスドア10Lとが交差する位置に、それぞれ冷風バイパス通路24と温風通路23に亘る様に巻き取り軸を設け、巻き取りにより左側通路22の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型フィルムドアである。
両フィルムドア51R,51Lには、図9に示すように、それぞれ長方形の穴51aと開口面積を絞るための三角形状の穴51bが形成され、三角形状の穴51bの部分を巻き取った状態で通路開口面積を最大とし(図9(a))、長方形の穴51aの部分を巻き取った状態で通路開口面積を最小としている(図9(b)の左側フィルムドア51L)。
ここで、両フィルムドア51R,51Lの三角形状の穴51bは、冷風バイパス通路24と温風通路23とに亘って配置されている。これによって、冷風バイパス通路24・温風通路23の冷風開口面積・温風開口面積の両方の面積が絞られ、巻き取りにより絞られる通路の通気抵抗が上昇するように設けられている。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付し、説明を省略する。
次に、実施例2の空調ユニットA/U2における左右配風変更作用を説明すると、両フィルムドア51R,51Lによる通路開口面積を最大にする通常配風時には、図9(a)に示すように、三角形状の穴51bの部分を巻き取り、長方形の穴51aの部分を巻き取り軸幅WR,WLの間に配置した状態とする。
そして、右側フィルムドア51Rによる通路開口面積を最大にし、左側フィルムドア51Lによる通路開口面積を最小にする左右配風変更時には、図9(b)に示すように、左側フィルムドア51Lにおいて、長方形の穴51aの部分を巻き取り、三角形状の穴51bの部分を巻き取り軸幅WR,WLの間に配置した状態とする。なお、他の作用については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の空調ユニットA/U2にあっては、実施例1の(1)〜(7)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(9) 前記第1配風ドアと第2配風ドアは、左右のフロントミックスドア10R,10Lの直前位置に配置し、前記右側通路21と左側通路22を仕切るセンター仕切り板20と左右のフロントミックスドア10R,10Lとが交差する位置と、空調ケース1と左右のフロントミックスドア10R,10Lとが交差する位置に、それぞれ冷風バイパス通路24と温風通路23に亘る様に巻き取り軸を設け、巻き取りにより右側通路21の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部と左側通路22の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型の右側フィルムドア51Rと左側フィルムドア51Lであるため、回動開閉型ドアに比べ省スペースでの設置を可能としながら、巻き取り制御により右側通路21と左側通路22の通気抵抗を独立に制御することができる。
実施例3は、配風ドアとして、実施例1の回動開閉型ドア、並びに、実施例2の右側フィルムドアと左側フィルムドアに代え、左右兼用フィルムドアを用いた例である。
まず、構成を説明する。
図10は実施例3の左右・前後独立温調タイプの空調ユニットA/U3(車両用空気調和装置の一例)を示す横断平面図である。図11は実施例3の空調ユニットA/U3における左右兼用フィルムドアを示す図10のD−D方向矢視図であり、(a)は通常配風時を示し、(b)は左右配風変更時を示す。
実施例3における空調ユニットA/U3は、図10に示すように、空調ケース1と、エバポレータ2(冷却用熱交換器)と、ヒータコア3(暖房用熱交換器)と、右フットドア6Rと、左フットドア6Lと、右フロントミックスドア10R(エアミックスドア)と、左フロントミックスドア10L(エアミックスドア)と、センター仕切り板20(隔壁)と、右側通路21(第1通路)と、左側通路22(第2通路)と、左右兼用フィルムドア61と、を備えている。
前記左右兼用フィルムドア61は、両フロントミックスドア10R,10Lの直前位置に配置し、空調ケース1と両フロントミックスドア10R,10Lとが交差する左右位置に、それぞれ冷風バイパス通路24と温風通路23に亘る様に巻き取り軸を設け、一方向への巻き取りにより右側通路21の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じ、他方向への巻き取りにより左側通路22の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型フィルムドアである。
前記左右兼用フィルムドア61には、図11に示すように、長方形の穴61aと、長方形の穴61aの両側に開口面積を絞るための三角形状の穴61b,61cが形成され、両三角形状の穴61b,61cの部分を巻き取った状態で通路開口面積(冷風開口面積と温風開口面積の両方)を最大とし(図11(a))、長方形の穴61aを一方向と他方向に半分を巻き取った状態で通路開口面積(冷風開口面積と温風開口面積の両方)を最小としている(図11(b))。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付し、説明を省略する。
次に、実施例3の空調ユニットA/U3における左右配風変更作用を説明すると、左右兼用フィルムドア61による通路開口面積を最大にする通常配風時には、図11(a)に示すように、両側の三角形状の穴61b,61cの部分を巻き取り、中央部の長方形の穴61aの部分を巻き取り軸幅AWの間に配置した状態とする。
そして、右側通路21の開口面積を最大にし、左側通路22の開口面積を最小にする左右配風変更時には、図11(b)に示すように、左右兼用フィルムドア61において、中央部の長方形の穴61aの半分を巻き取り、三角形状の穴61cの部分を左側通路22に対応する位置に配置した状態とする。なお、他の作用については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3の空調ユニットA/U3にあっては、実施例1の(1)〜(7)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(10) 前記第1配風ドアと第2配風ドアは、両フロントミックスドア10R,10Lの直前位置に配置し、空調ケース1と両フロントミックスドア10R,10Lとが交差する左右位置に、それぞれ冷風バイパス通路24と温風通路23に亘る様に巻き取り軸を設け、一方向への巻き取りにより右側通路21の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じ、他方向への巻き取りにより左側通路22の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型の左右兼用フィルムドア61であるため、回動開閉型ドアに比べ省スペースでの設置を可能であり、2つのフィルムドアに比べ部品点数を削減しながら、巻き取り制御により右側通路21と左側通路22の通気抵抗を独立に制御することができる。
以上、本発明の車両用空気調和装置を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では配風ドアとして回動開閉型ドアを示し、実施例2では配風ドアとして右側フィルムドアと左側フィルムドアを示し、実施例3では配風ドアとして左右兼用フィルムドアを示した。しかしながら、具体的な配風ドア構造は、これらの構造に限られることなく、スライドドア等の他のドア構造を用いても良い。また、実施例1〜3では、フロントミックスドアの直前の上流位置に配風ドアを設けたが、フロントミックスドアの直後の下流位置に配風ドアを設けても良い。また、実施例1〜3では、第1通路を右側前席への通路とし、第2通路を左側前席への通路としたが、第1通路を左右前席への通路とし、第2通路を左右後席への通路としても良い。要するに、冷房用熱交換器(エバポレータ)の下流位置であって、エアミックスドアの上流位置あるいは下流位置で冷風バイパス通路と温風通路に亘る様に、第1通路の開口面積を制御する第1配風ドアと、第2通路の開口面積を制御する第2配風ドアを設定したものであれば本発明に含まれる。
実施例1〜3では、配風量制御手段として、均等配風要求時には、第1配風ドアと第2配風ドアを全開とする例を示したが、均等配風要求時には、第1配風ドアと第2配風ドアを予め定めた初期開度(開口面積を僅かに閉じる開度)としても良い。この場合、一方の配風量の減少要求時や増加要求時、総風量を増減させるブロワ制御を行うことなく、配風ドア制御のみで配風量の増減要求に応えることができる。
実施例1〜3では、左右・前後独立温調タイプの空調ユニットへの適用例を示したが、左右独立温調タイプの空調ユニットや前後独立温調タイプの空調ユニットにも勿論適用することができる。
実施例1の左右・前後独立温調タイプの空調ユニットA/U1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図である。 実施例1の空調ユニットA/U1を示す図1A−A線による横断平面図である。 実施例1の空調ユニットA/U1における配風ドアとミックスドアを示す図2のB方向矢視図である。 実施例1の空調ユニットA/U1における空調制御ブロック図である。 実施例1のエアコンコントロールユニット30により実行される温度調整及び配風量の制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の配風量の制御処理において配風ドアのドア開度と配風比との関係を示す配風特性図である。 実施例1の空調ユニットA/U1における左右配風変更時の左右配風量特性を示す作用説明図であり、(a)は風量減少パターンを示し、(b)は風量増加パターンを示す。 実施例2の左右・前後独立温調タイプの空調ユニットA/U2(車両用空気調和装置の一例)を示す横断平面図である。 実施例2の空調ユニットA/U2における右側フィルムドアと左側フィルムドアを示す図8のC−C方向矢視図であり、(a)は通常配風時を示し、(b)は左右配風変更時を示す。 実施例3の左右・前後独立温調タイプの空調ユニットA/U3(車両用空気調和装置の一例)を示す横断平面図である。 実施例3の空調ユニットA/U3における左右兼用フィルムドアを示す図10のD−D方向矢視図であり、(a)は通常配風時を示し、(b)は左右配風変更時を示す。
符号の説明
A/U1、A/U2、A/U3 空調ユニット
1 空調ケース
2 エバポレータ(冷却用熱交換器)
3 ヒータコア(暖房用熱交換器)
4 デフドア(モードドア)
5 ベントドア(モードドア)
6 フットドア(モードドア)
7 リア用暖風ドア
8 リア用冷風ドア
9 リア用モードドア
10 フロントミックスドア(エアミックスドア)
10R 右フロントミックスドア(第1エアミックスドア)
10L 左フロントミックスドア(第2エアミックスドア)
11 フロント配風ドア(配風ドア)
11R 右側配風ドア(第1配風ドア)
11L 左側配風ドア(第2配風ドア)
12 リア冷風通路
13 リアフット接続口
14 リアベント接続口
15 ブロワ接続口
16 リアフットドア
17 インテークドア
18 ブロワモータ
19 ブロワユニット(送風機)
20 センター仕切り板(隔壁)
21 右側通路(第1通路)
22 左側通路(第2通路)
23 温風通路
24 冷風バイパス通路
25 ミックスチャンバ
51R 右側フィルムドア(第1配風ドア)
51L 左側フィルムドア(第2配風ドア)
61 左右兼用フィルムドア(第1配風ドア、第2配風ドア)

Claims (7)

  1. 空調ケース内に冷房用熱交換器、暖房用熱交換器、を配置し、
    前記冷房用熱交換器の通過風が前記暖房用熱交換器を通過する温風通路と、
    前記暖房用熱交換器をバイパスする冷風バイパス通路と、
    前記温風通路と前記冷風バイパス通路が合流するミックスチャンバと、
    前記温風通路と前記冷風バイパス通路との配風量を変化させ、冷風と温風の混合割合を制御するエアミックスドアと、
    を有し、
    前記エアミックスドアから下流側の通路を隔壁により第1通路と第2通路とに画成し、前記第1通路を経過する第1通路配風量と前記第2通路を経過する第2通路配風量を制御する車両用空気調和装置において、
    前記第1通路は、モードドアを介して車両の右側車室に向かって温調風を吹き出す右側通路であり、
    前記第2通路は、モードドアを介して車両の左側車室に向かって温調風を吹き出す左側通路であり、
    前記冷房用熱交換器の下流位置であって、前記エアミックスドアの直前位置で、冷風バイパス通路と温風通路に亘る様に、前記右側通路の開口面積を制御する第1配風ドアと、前記左側通路の開口面積を制御する第2配風ドアを設定し、
    前記第1配風ドアは、前記右側通路と左側通路を仕切る隔壁とエアミックスドアとが交差する位置と、空調ケースとエアミックスドアとが交差する位置に、それぞれ冷風バイパス通路と温風通路に亘る様に巻き取り軸を設け、巻き取りにより右側通路の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型の右側フィルムドアであり、
    前記第2配風ドアは、前記右側通路と左側通路を仕切る隔壁とエアミックスドアとが交差する位置と、空調ケースとエアミックスドアとが交差する位置に、それぞれ冷風バイパス通路と温風通路に亘る様に巻き取り軸を設け、巻き取りにより左側通路の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型の左側フィルムドアであることを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 空調ケース内に冷房用熱交換器、暖房用熱交換器、を配置し、
    前記冷房用熱交換器の通過風が前記暖房用熱交換器を通過する温風通路と、
    前記暖房用熱交換器をバイパスする冷風バイパス通路と、
    前記温風通路と前記冷風バイパス通路が合流するミックスチャンバと、
    前記温風通路と前記冷風バイパス通路との配風量を変化させ、冷風と温風の混合割合を制御するエアミックスドアと、
    を有し、
    前記エアミックスドアから下流側の通路を隔壁により第1通路と第2通路とに画成し、前記第1通路を経過する第1通路配風量と前記第2通路を経過する第2通路配風量を制御する車両用空気調和装置において、
    前記第1通路は、モードドアを介して車両の右側車室に向かって温調風を吹き出す右側通路であり、
    前記第2通路は、モードドアを介して車両の左側車室に向かって温調風を吹き出す左側通路であり、
    前記冷房用熱交換器の下流位置であって、前記エアミックスドアの直前位置で、冷風バイパス通路と温風通路に亘る様に、前記右側通路の開口面積を制御する第1配風ドアと、前記左側通路の開口面積を制御する第2配風ドアを設定し、
    前記第1配風ドアと前記第2配風ドアは、空調ケースとエアミックスドアとが交差する左右位置に、それぞれ冷風バイパス通路と温風通路に亘る様に巻き取り軸を設け、一方向への巻き取りにより右側通路の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じ、他方向への巻き取りにより左側通路の冷風開口面積と温風開口面積の両方の開口面積の一部を閉じる巻き取り型の左右兼用フィルムドアであることを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された車両用空気調和装置において、
    配風量制御時、第1通路配風量と第2通路配風量の増減要求に応えて、前記第1配風ドアと前記第2配風ドアのうち一方のドア開度を制御するドア開度制御と、送風機による総風量制御を行う配風量制御手段を設けたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  4. 請求項3に記載された車両用空気調和装置において、
    前記配風量制御手段は、第1通路配風量と第2通路配風量を同じとする均等配風量の増減要求時、前記第1配風ドアと前記第2配風ドアを共に全開を維持するドア開度制御と、増減要求に応えた総風量の増減による総風量増減制御を行うことを特徴とする車両用空気調和装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載された車両用空気調和装置において、
    前記配風量制御手段は、第1通路配風量と第2通路配風量のうち一方の配風量を減らす配風量減少要求時、配風量減少要求側の配風ドアのドア開度を、配風量の差に応じて閉じるドア開度制御と、配風量減少側通路での通気抵抗の増大に伴う配風量維持側通路での配風量増加分を総風量減少により補う総風量減少制御を行うことを特徴とする車両用空気調和装置。
  6. 請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載された車両用空気調和装置において、
    前記配風量制御手段は、第1通路配風量と第2通路配風量のうち一方の配風量を増やす配風量増加要求時、配風量維持側の配風ドアのドア開度を、配風量の差に応じて閉じるドア開度制御と、配風量維持側通路での通気抵抗の増大に伴う配風量増加側通路での配風量増加の不足分を総風量の増加により補う総風量増加制御を行うことを特徴とする車両用空気調和装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載された車両用空気調和装置において、
    前記エアミックスドアは、前記第1通路での冷風と温風の混合割合を制御する第1エアミックスドアと、前記第2通路での冷風と温風の混合割合を制御する第2エアミックスドアを有し、
    前記第1通路を経過する送風温度と前記第2通路を経過する送風温度を、前記両エアミックスドアのドア開度制御により両通路でそれぞれ調整する温度調整制御手段を設けたことを特徴とする車両用空気調和装置。
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