JP4905518B2 - 振動型ジャイロスコープ、および振動型ジャイロスコープの製造方法 - Google Patents
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Description
ーに、振動型ジャイロスコープを使用することが検討されている。こうしたシステムにお
いては、操舵輪の方向自身は、ハンドルの回転角度によって検出する。これと同時に、実
際に車体が回転している回転速度を振動ジャイロスコープによって検出する。そして、操
舵輪の方向と実際の車体の回転速度を比較して差を求め、この差に基づいて車輪トルク、
操舵角に補正を加えることによって、安定した車体制御を実現する。
延びるように、振動子を配置することが望ましい。こうした振動型ジャイロスコープを提
供するために、本出願人は、特開平11−281372号公報において、基部と、基部の
周縁から径方向に突出する複数の駆動振動系と、基部の周縁から径方向に突出する複数の
検出振動系とを備える平面型振動子を開示した。
、更に検波回路を設けて回転角速度の検出を行ってみると、特に矩形波の駆動電圧信号を
使用して振動子を駆動したときなどに、次の問題が生ずることがあった。即ち、振動子に
二つの検出振動系を設け、各検出振動系からの検出信号をそれぞれ検出し、二つの検出信
号の差をとり、検波前の検出信号を得た。この検出信号には、矩形波の立ち上がり時の雑
音パルスに応答してノイズピークが現れている。ノイズの大きさは、ノイズピークの面積
に比例する。そして、検波後のノイズ信号のノイズレベルは、例えば3.2mVとなった
。出力を20mV/(°/sec)に合わせたときに、これは、0.16°/secの回
転角速度に相当する。
、振動型ジャイロスコープの駆動電極、検出電極への配線パターンを工夫した。これによ
ってノイズ信号のノイズレベルは著しく減少したが、いまだ未知の原因によるノイズ信号
があった。
である。
また、前記導電膜が前記駆動電極に接続されている第一の導電膜であり、前記振動子が前記振動子の周縁から突出する突出部を備えており、前記振動型ジャイロスコープが、前記側面上に形成されており、前記検出電極に接続されている第二の導電膜を備えており、前記突出部において前記第一の導電膜と前記第二の導電膜とが絶縁されていることを特徴とする。 また、前記突出部に割断面が形成されており、この割断面において前記第一の導電膜と第二の導電膜とが絶縁されていることを特徴とする。
また、振動子を備えている振動型ジャイロスコープであって、前記振動子が、基部と、前記基部の周縁部から径方向に突出している第1の駆動振動系および第2の駆動振動系と、前記周縁部から径方向に突出している第1の検出振動片および第2の検出振動片と、を備え、 各前記駆動振動系は、前記周縁部から径方向に突出している支持部および前記支持部の突出する方向に対して垂直な方向に延びている一対の駆動振動片を有し、前記駆動振動片の少なくとも両側の側面に配置され互いに導通されている側面上駆動電極と、前記検出振動片の少なくとも両側の側面に配置され互いに導通されている側面上検出電極と、前記支持部の少なくとも両側の側面に配置され互いに導通されている側面上支持部導電膜と、前記周縁部に配置され、前記側面上支持部導電膜を介して前記側面上駆動電極に接続されている第一の導電膜と、前記周縁部に配置され、前記第一の導電膜が配置されていない前記周縁部に設けられ、前記側面上検出電極に接続されている第二の導電膜と、を備え、前記周縁部において、前記検出振動片の付け根と前記支持部の付け根との間に、それぞれ少なくとも一つの突出部を有し、前記突出部の先端部には、前記突出部における主体部の幅よりも狭い割断面が配置され、前記割断面は絶縁面であることを特徴としていてもよい。
また、振動子を備えている振動型ジャイロスコープであって、前記振動子が、基部と、前記基部の周縁部から径方向に突出している第1の駆動振動系および第2の駆動振動系と、前記周縁部から径方向に突出している第1の検出振動片および第2の検出振動片と、を備え、 各前記駆動振動系は、前記周縁部から径方向に突出している支持部および前記支持部の突出する方向に対して垂直な方向に延びている一対の駆動振動片を有し、前記駆動振動片の少なくとも両側の側面に配置され互いに導通されている側面上駆動電極と、 前記検出振動片の少なくとも両側の側面に配置され互いに導通されている側面上検出電極と、 前記支持部の少なくとも両側の側面に配置され互いに導通されている側面上支持部導電膜と、前記周縁部に配置され、前記側面上支持部導電膜を介して前記側面上駆動電極に接続されている第一の導電膜と、前記周縁部に配置され、前記第一の導電膜が配置されていない前記周縁部に設けられ、前記側面上検出電極に接続されている第二の導電膜と、前記駆動振動片の一方の主面側または他方の主面側の少なくとも一方に設けられている主面側駆動電極と、前記検出振動片の一方の主面側または他方の主面側の少なくとも一方に設けられている主面側検出電極と、を備え、前記周縁部において、前記検出振動片の付け根と前記支持部の付け根との間に、それぞれ少なくとも一つの突出部を有し、前記突出部の先端部には、前記突出部における主体部の幅よりも狭い割断面が配置され、前記割断面は絶縁面であり、前記基部の少なくとも一方の主面上に、前記第1の駆動振動系の側面上駆動電極に接続されている第1の配線パターン、前記第1の駆動振動系の主面側駆動電極に接続されている第2の配線パターン、前記第2の駆動振動系の側面上駆動電極に接続されている第3の配線パターン、前記第2の駆動振動系の主面側駆動電極に接続されている第4の配線パターン、前記第1の検出振動片の側面上検出電極に接続されている第5の配線パターン、前記第1の検出振動片の主面側検出電極に接続されている第6の配線パターン、前記第2の検出振動片の側面上検出電極に接続されている第7の配線パターン、前記第2の検出振動片の主面側検出電極に接続されている第8の配線パターンと、を有し、前記第1から前記第8の配線パターンの全てがそれぞれ接続されておらず、前記第1から前記第4の配線パターンが前記振動子の重心を中心として回転対称に配置されており、かつ前記第5から前記第8の配線パターンが前記振動子の重心を中心として回転対称に配置されていることを特徴としていてもよい。
また、前記振動子の平面視において、前記振動子の外形が前記振動子の重心に対して略回転対称であることを特徴としていてもよい。
また、前記振動子の前記割断面以外の側面の全体が、実質的に前記第一の導電膜および前記第二の導電膜によって被覆されていることを特徴としていてもよい。
振動子の側面上の電極のパターニングが難しいことに注目した。例えば水晶のような圧電
単結晶からなる振動子においては、駆動振動片、検出振動片の側面上と主面上との双方に
電極を設け、主面上の電極と側面上の電極との間に電界を発生させている。この際には、
主面上の電極だけでなく、側面上の電極も高精度でパターニングする必要がある。これに
は以下の方法がある。
(1)開口部を有するメタルマスクを利用し、開口部内で金属を振動子表面に直接成膜
する。
(2)フォトリソグラフを用いた電極エッチング法、リフトオフ法。
(3)レーザーによって金属膜をアブレーション加工し、除去する方法。
が、側面上のパターニングを精確に行うことは難しかった。
このため、側面上の電極の形状の精度が低く、振動片ごとに主面上の電極との位置関係
にずれが生じていたものと思われる。
ぞれ振動子の側面上に形成し、振動子に突出部を設け、この突出部において第一の導電膜
と第二の導電膜とを絶縁することを想到した。つまり、突出部の形状によって第一の導電
膜と第二の導電膜との境界をパターニングすることにした。これによって、第一のの導電
膜と第二の導電膜との境界におけるパターニングが容易かつ精確に行える。これによって
、側面上の駆動電極、検出電極のパターニングを、別途、精確に行う必要がなくなり、従
って側面上の駆動電極、検出電極と主面上の各電極との相対的位置の変位やずれなどに起
因するノイズ信号を低減することに成功した。
、振動子に応力を加えることによって破損させ、振動子を基板本体から切り離すことであ
る。こうした割断方法は、上述のように側面上の導電膜のパターニングに利用できる。ま
た、非常に容易に多数の振動子を成形できる方法である。
二の導電膜とが絶縁されている。これによって、各導電膜の境界が割断面によって自動的
に精確にパターニングされる。
導電膜によって被覆されている。これによって、最初の基板の段階では振動子の側面の全
体にわたって導電膜を形成し、次いで各振動子を基板本体から割断することで、割断面以
外の部分に自動的に導電膜がパターニングされる。
二の導電膜が形成されており、各第二の導電膜と第一の導電膜とがそれぞれ突出部におい
て絶縁されている。また、振動子が複数の駆動振動系を備えており、各駆動振動系ごとに
それぞれ第一の導電膜が形成されており、各第一の導電膜と第二の導電膜とがそれぞれ突
出部において絶縁されている。
から突出する複数の駆動振動系および基部の周縁部から突出する少なくとも一つの検出振
動系を備えており、振動型ジャイロスコープが、各駆動振動系にそれぞれ形成されている
各駆動電極、基部の少なくとも一方の主面上に、各駆動電極に対応してそれぞれ形成され
ている配線パターンおよび各配線パターンに接続されている電力供給パッドを備えており
、各配線パターンおよび前記各電力供給パッドが互いに接続されておらず、各配線パター
ンに対して独立して電力が供給される。
ノイズピークが、著しく抑制される。
が、振動子の重心を中心として反対側に設けられている。これによって、検出振動系への
電気機械的影響を一層低減できる。
の重心を中心として略回転対称(略中心対称)の位置に設けられている。これは、一つの
配線パターンおよび一つの電力供給パッドを、振動子の重心を中心として所定角度回転さ
せると、他の配線パターンおよび電力供給パッドの位置に位置することを意味している。
れぞれ対応する二つの配線パターンおよび各駆動振動系に対応する二つの電力供給パッド
を備えており、各配線パターンおよび各電力供給パッドが、振動子の重心を中心として略
点対称の位置に設けられている。
細長い支持部と、この支持部から支持部に対して交差する方向に延びる少なくとも一片の
駆動振動片とを備えており、駆動振動片がその支持部への付け根を中心として所定面内で
屈曲振動し、振動子が所定面内で回転したときに支持部がその基部への付け根を中心とし
て所定面内で屈曲振動する。こうした形態の振動子を使用した場合には、本発明の作用効
果が著しく増幅される。
、振動子が、一対の主面と側面と振動子の周縁から突出する突出部とを備えており、振動
子および振動子の前記突出部に連結されている基板本体を備えている基板を準備し、振動
子を基板本体から突出部において割断することを特徴とする。
よって切り離される割断片が設けられている。この場合には、割断片を押圧することによ
って、振動子を基板本体から容易に切り離すことができ、この際に振動子に余計な圧力が
かからない。これによって、振動子の微細な変形に起因するノイズを防止できる。こうし
たノイズの問題は、駆動振動モードおよび検出振動モードが所定面内にあるような振動型
ジャイロスコープにおいて、特に重要である。
基部の周縁部から突出する細長い支持部、この支持部から伸びる駆動振動片および基部か
ら突出する検出振動片を備えており、振動型ジャイロスコープが、駆動振動片の側面上に
形成されている駆動電極、検出振動片の側面上に形成されている検出電極を備えている場
合に、支持部の両側の側面上にそれぞれ導電膜を形成し、各側面上の各導電膜を互いに導
通させることによって、やはり前述のノイズが減少することを見出した。
ベルを低減できる。
面2a側から見た概略平面図であり、図2は、ジャイロスコープ1を、振動子2の他方の
主面2b側から見た概略平面図である。
を備えている。本例の基部9は、振動子の重心GO(振動子が振動していないときの重心
)を中心として四回対称の略正方形をなしており、各駆動振動系3A、3B、各検出振動
系4A、4Bは、それぞれ、基部9の周縁部9aの各辺から突出している。なお、本例で
は、基部9の中央部分に支持孔10が形成されており、支持孔10の中に重心GOが位置
している。
い支持部6A、6Bと、支持部6A、6Bの長手方向に直交する方向に向かって延びる各
一対の駆動振動片5A、5B、5C、5Dとを備えている。8は、各駆動振動片と各支持
部との連結部分である。6aは支持部の付け根であり、6bは支持部の先端部分である。
各検出振動系4A、4Bは、それぞれ、基部9の周縁部9aから径方向に突出して延びる
細長い検出振動片7A、7Bからなっている。
電極11A、11B、11C、11Dが形成されており、各駆動振動片の他方の主面2b
上には、図2に示すように、駆動電極11E、11F、11G、11Hが形成されている
。駆動振動片5A、5B、5C、5Dの各側面上には、駆動電極11J、11K、11L
、11M、11N、11P、11Q、11Rが形成されている。
1C、11Dと、他方の主面上の駆動電極11E、11F、11G、11Hとを電気的に
接続し、同電位とする。これと共に、各駆動振動片において、側面上の各駆動電極を同電
位とする。そして、主面上の駆動電極と側面上の駆動電極との間に、交流電圧信号を印加
することによって、矢印A、Bに示すように、各駆動振動片に屈曲振動を励振する。
で共振し、屈曲振動片5A−5Dの駆動振動の全体の重心が、振動子の重心GO上か、ま
たはその近傍に位置するようにする。
リオリ力が振動子1に作用する結果、各支持部6A、6Bは、矢印C、Dのように、その
付け根6aを中心として屈曲振動する。この際、支持部6Aと6Bとの各屈曲振動の位相
は、重心GOを中心として周方向に見たときに反対向きになる。これに対応して、各検出
振動片7A、7Bは、矢印E、Fに示すように、その付け根を中心として屈曲振動する。
支持部6Aと検出振動片7A、支持部6Bと検出振動片7Bとは、重心GOを中心として
周方向に見たときに、任意の時点において互いに逆方向へと屈曲している。
ており、各検出振動片の他方の主面2b上には、検出電極14C、14Dが形成されてお
り、各検出振動片の側面上には、検出電極14E、14F、14G、14Hが形成されて
いる。
が設けられている。そして、振動子の側面のほぼ全面が、割断面25を除いて導電膜18
、19、20、21によって被覆されている。そして、各割断面25には導電膜は設けら
れておらず、従って各導電膜は割断面において絶縁されている。
部6Aの各側面上の導電膜26A、26Bとは、すべてつながっており、第一の導電膜1
8の一部を構成している。駆動振動系3Bに属する側面上の各駆動電極11N、11R、
11Q、11Pと、支持部6Bの各側面上の導電膜26C、26Dとは、すべてつながっ
ており、第一の導電膜20の一部を構成している。
ており、第二の導電膜21の一部を構成している。検出振動系4Bに属する側面上の各検
出電極14G、14Hは、互いにつながっており、第二の導電膜19の一部を構成してい
る。
の配線パターン12Aが形成されており、その末端が電力供給パッド13Aに接続されて
いる。また、主面2a上には、主面上の駆動電極11C、11Dに電力を供給するための
配線パターン38Aおよびパッド13Bが形成されている。
電力を供給するための配線パターン12Bが形成されており、また、主面2b上の駆動電
極11E、11F用の配線パターン38Bが形成されている。各配線パターン12B、3
8Bは、それぞれ貫通孔の内壁面上の導電膜23、主面2a上の配線パターン22を通し
て、パッド13C、13Dに対して接続されている。
加することによって、駆動振動片5A、5B、5C、5Dをそれぞれ矢印A、Bのように
屈曲振動させることができる。
Hに接続されている。検出振動片7Aの側面上の各検出電極14E、14Fは、パッド3
5C、35I、35A、35Gに接続されている。
Lに接続されている。検出振動片7Bの側面上の各検出電極14G、14Hは、パッド3
5F、35J、35D、35Kに接続されている。
、14Dと、側面上の検出電極14E、14F、14G、14Hとの間で信号電圧が発生
する。
対称の位置にある。
複数の振動系が形成されている場合を含む。
酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体(Li(Nb,Ta)O3)単結晶、ホウ酸リチ
ウム単結晶、ランガサイト単結晶等からなる圧電単結晶を使用することが好ましい。
検出電極を設ける。圧電性材料としては、圧電単結晶の他に、PZT等の圧電セラミック
スがある。
おいて特に位置は限定されない。突出部24の割断面25の幅は、絶縁を充分に行える幅
であれば限定されないが、実用上は0.1mm以上が好ましい。
称の位置にあることが好ましい。ここで、回転対称とは、重心Oを中心として特定の突出
部を回転させたときに、隣接する突出部の位置にくることを言う。図1、図2の例では突
出部は4回対象の位置にある。
板33を使用する。基板33は、基板本体30と、本体30内に形成された所定個数の振
動子1とからなる(図5の例では振動子は4個である)。基板本体30と振動子との間に
は、溝27A、27B、27C、27Dが形成されている。振動子の例えば4個の突出部
24が、基板本体30と、それぞれ割断片28を通して接続されている。
があり、各割断片28と基板本体30の突出部24との間にも割断部29がある。割断部
29には凹み31が形成されている。割断片28を押圧することによって、2つの割断部
29を同時に割断させ、振動子を割断片28および本体30から切り離す。
まず、図3−図5に示す基板33を製造した。具体的には、厚さ0.3mmの水晶のZ
板のウエハーに、スパッタ法によって、所定位置に、厚さ200オングストロームのクロ
ム膜と、厚さ5000オングストロームの金膜とを形成した。
ウエハーの両面にレジストをコーティングした。
グによって除去し、更に硝酸セリウムアンモニウムと過塩素酸との水溶液にウエハーを浸
漬し、余分なクロム膜をエッチングして除去した。
温度80℃の重フッ化アンモニウムに20時間ウエハーを浸漬し、ウエハーをエッチン
グし、振動子の外形を形成した。メタルマスクを使用して、厚さ2000オングストロー
ムのアルミニウム膜を電極膜として形成した。
の長さ、検出振動片7A、7Bの長さは、6.0mmとした。各支持部、各屈曲振動片の
幅は1.0mmとした。各検出電極の寸法は、幅0.6mm×長さ2.8mmであり、検
出振動片の付け根から1.2−4.0mmの位置に形成されていた。各駆動電極の寸法は
、幅0.6mm×長さ2.8mmであった。振動子2の中央部に、0.75mm×0.7
5mmの正方形の支持孔10を形成した。
0.6mmの金属ピンを通し、金属ピンに対して振動子をシリコーン樹脂接着剤によって
接着した。
させ、振動子2を所定面内で回転させた。駆動振動の固有共振周波数は22.2kHzで
あり、検出振動モードの固有共振周波数は23.0kHzである。回転角速度の検出感度
を測定した結果、20mV/°/secの信号が得られた。
なっていた。
A、3B…駆動振動系 4A、4B…検出振動系 5A、5B、5C、5D…駆動振動片
6A、6B…支持部 7A、7B…検出振動片 9…基部 11A−11R…駆動電極
12A、12B、38A、38B…配線パターン 13A−13F…電力供給パ
ッド 14A−14H…検出電極 18、20…第一の導電膜 19、21…第二の導電
膜 24…割断面 25…突出部 26A、26B、26C、26D…支持部の側面上の
導電膜 27A、27B、27C、27D…振動子と基板本体との間の溝 28…割断片
29…割断部 30…基板本体 33…基板。
Claims (3)
- 振動子を備えている振動型ジャイロスコープであって、
前記振動子が、基部と、前記基部の周縁部から径方向に突出している第1の駆動振動系および第2の駆動振動系と、前記周縁部から径方向に突出している第1の検出振動片および第2の検出振動片と、を備え、
各前記駆動振動系は、前記周縁部から径方向に突出している支持部および前記支持部の突出する方向に対して垂直な方向に延びている一対の駆動振動片を有し、
前記駆動振動片の少なくとも両側の側面に配置され互いに導通されている側面上駆動電極と、
前記検出振動片の少なくとも両側の側面に配置され互いに導通されている側面上検出電極と、
前記支持部の少なくとも両側の側面に配置され互いに導通されている側面上支持部導電膜と、
前記周縁部に配置され、前記側面上支持部導電膜を介して前記側面上駆動電極に接続されている第一の導電膜と、
前記周縁部に配置され、前記第一の導電膜が配置されていない前記周縁部に設けられ、前記側面上検出電極に接続されている第二の導電膜と、
前記駆動振動片の一方の主面側または他方の主面側の少なくとも一方に設けられている主面側駆動電極と、
前記検出振動片の一方の主面側または他方の主面側の少なくとも一方に設けられている主面側検出電極と、を備え、
前記周縁部において、前記検出振動片の付け根と前記支持部の付け根との間に、それぞれ少なくとも一つの突出部を有し、前記突出部の先端部には、前記突出部における主体部の幅よりも狭い割断面が配置され、前記割断面は絶縁面であり、
前記基部の少なくとも一方の主面上に、前記第1の駆動振動系の側面上駆動電極に接続されている第1の配線パターン、前記第1の駆動振動系の主面側駆動電極に接続されている第2の配線パターン、前記第2の駆動振動系の側面上駆動電極に接続されている第3の配線パターン、前記第2の駆動振動系の主面側駆動電極に接続されている第4の配線パターン、前記第1の検出振動片の側面上検出電極に接続されている第5の配線パターン、前記第1の検出振動片の主面側検出電極に接続されている第6の配線パターン、前記第2の検出振動片の側面上検出電極に接続されている第7の配線パターン、前記第2の検出振動片の主面側検出電極に接続されている第8の配線パターンと、を有し、
前記第1から前記第8の配線パターンの全てがそれぞれ接続されておらず、前記第1から前記第4の配線パターンが前記振動子の重心を中心として回転対称に配置されており、かつ前記第5から前記第8の配線パターンが前記振動子の重心を中心として回転対称に配置されていることを特徴とする、振動型ジャイロスコープ。 - 前記振動子の平面視において、前記振動子の外形が前記振動子の重心に対して略回転対称であることを特徴する、請求項1に記載の振動型ジャイロスコープ。
- 前記振動子の前記割断面以外の側面の全体が、実質的に前記第一の導電膜および前記第二の導電膜によって被覆されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の振動型ジャイロスコープ。
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