JP4904862B2 - 酸化アルミニウム単結晶の製造方法及び得られる酸化アルミニウム単結晶 - Google Patents
酸化アルミニウム単結晶の製造方法及び得られる酸化アルミニウム単結晶 Download PDFInfo
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Description
Al2O3 → 2AlO(gas)+ 1/2O2(gas) (2)
原料融解後は特定の酸素分圧下で単結晶を育成するので、イリジウムなどのルツボ材料が酸化されにくくなってインクルージョンが少なくなり、また、育成した結晶の成長界面が融液側に著しく凸形状となることも抑えられ良質の単結晶を得ることができる。
こうして得られた単結晶は、微小な気泡に起因するピットやマイクロバブル、融液内外の温度環境に起因する結晶欠陥、ルツボの酸化に起因するインクルージョンが低減して高品質なものとなり、優れた特性を有する電子部品材料、光学部品材料を提供できる。
本発明の酸化アルミニウム単結晶の製造方法は、炉体内のルツボに結晶用原料である比表面積1m2/g以下の酸化アルミニウム焼結体を入れて加熱溶融し、原料融液から成長結晶を引き上げる溶融固化法により酸化アルミニウム単結晶を製造する方法において、結晶用原料を加熱溶融する際に、10kPa以下の圧力に、炉体内の圧を減圧した後、加熱によって結晶用原料から発生するガスを除去しながら徐々に結晶用原料を溶融させ、引き続き、酸素および窒素または不活性ガスからなる混合ガスを導入し、10〜500Paの酸素分圧下、炉体内の圧を大気圧に戻してから成長結晶を引き上げることを特徴とする。
ルツボに入れられた原料が常温であるうちに真空引きを行ってもよいが、加熱後、原料が1000℃以上になってから真空引きを開始することが好ましい。すなわち、前記圧力は、結晶用原料を加熱し、その温度が1000℃に達した後に、減圧する操作により維持されるようにする。原料が1000℃未満ではガスの発生が極めて少ないからである。
すなわち、高周波誘導により筒状ヒーターを発熱させ、これによりイリジウム製の溶融ルツボ内の融液を底から加熱すれば、融液内の温度分布を均一化でき、この融液温度の均一化度により、得られる単結晶底部の逆円錐状部の高さ(凸度)が変化する。従って、筒状ヒーターより伝達される熱量を制御することにより結晶底部がルツボ底部に向かって育成することを抑制し、所望の凸度を有した結晶を得ることができる。本発明では、特定の酸素分圧下で単結晶を育成することから、結晶と融液の成長界面は、融液側に10mm凸となる程度で著しい凸形状にはならない。
本発明によれば、上記の製造方法により電子部品材料又は光学部品材料用の酸化アルミニウム単結晶を得ることができる。
育成した単結晶から50枚の3インチウエハーをスライスし、ポリッシュ研磨して、いずれも直径数μmのピットと微小な突起がどの程度あるか測定した。ピット数及び突起は少ないほど良好な単結晶が育成されていることを示している。
イリジウム製ルツボに出発原料として4N(99.99%)の酸化アルミニウム原料を10kg投入した。原料は比表面積0.8〜0.9m2/gの焼結体である。高周波誘導加熱炉を用い、炉体内の圧力を5kPaに減圧しながら結晶用原料を融点に達するまで12時間かけて徐々に加熱し、原料融解後は速やかに酸素および窒素ガスの混合気体を炉内に導入し、酸素濃度を酸素分圧で300Paの常圧とし、ガスをフローさせた。
原料の融解から6時間経過後、a軸方向に切り出した酸化アルミニウム単結晶を種結晶として用い、種結晶を融液近くまで降下させた。この種結晶を毎分2回転の速度で回転させながら徐々に降下させ、種結晶の先端を融液に接触させて温度を徐々に降下させながら、引上速度2mm/hrの速度で種結晶を上昇させて結晶成長を行った。
その結果、直径102mm、直胴部の長さ118mmの結晶が得られた。また、結晶底部の成長界面を測定したところ、10mm凸であった。さらに、この結晶から3インチウエハーを50枚切り出して研磨しピットおよび突起の数を測定したところ、ピットは3インチウエハー内に平均0.8個であり突起が観察されたウエハーは4枚であった。
育成時の酸素分圧を100Paとした以外は、上記実施例1と同様にして結晶成長を行った。その結果、直径105mm、直胴部の長さ120mmの結晶を得た。
また、結晶底部の成長界面を測定したところ、16mm凸であった。さらに、この結晶から3インチウエハーを50枚切り出して研磨しピットおよび突起の数を測定したところ、ピットは3インチウエハー内に平均0.6個であり突起が観察されたウエハーは2枚であった。
育成時の酸素分圧を600Paとした以外は、上記実施例1と同様にして結晶成長を行った。その結果、直径101mm、直胴部の長さ100mmの結晶を得たが、炉体の内壁に酸化イリジウムが大量に付着した。
また、結晶底部の成長界面を測定したところ、11mm凸であった。さらに、この結晶から3インチウエハーを50枚切り出して研磨しピットおよび突起の数を測定したところ、ピットは3インチウエハー内に平均6個であり、全てのウエハーで突起が観察された。
イリジウム製ルツボに出発原料として4N(99.99%)の酸化アルミニウム原料を10kg投入した。原料は実施例1と同様の焼結体である。酸素分圧300Paでこの原料を融点に達するまで6時間かけて徐々に加熱し、原料の融解から1時間経過後、a軸方向に切り出した酸化アルミニウム単結晶を種結晶として用い、種結晶を融液近くまで降下させた。この種結晶を毎分2回転の速度で回転させながら徐々に降下させ、種結晶の先端を融液に接触させて温度を徐々に降下させながら引上速度2mm/hの速度で種結晶を上昇させて結晶成長を行った。
その結果、直径103mm、直胴部の長さ112mmの結晶を得た。また、結晶底部の成長界面を測定したところ、14mm凸であった。この結晶から3インチウエハーを50枚切り出して研磨しピットおよび突起の数を測定したところ、ピットは3インチウエハー内に平均4323個であり、全てのウエハーで突起が観察された。
育成時の酸素分圧を1Pa以下とした以外は、上記実施例1と同様にして結晶成長を行った。直径103mm、直胴部の長さ95mmの結晶を得たところでルツボ底に結晶底部が接触したので育成を中止した。結晶底部の成長界面を測定したところ88mm凸と大きかった。この結晶から3インチウエハーを50枚切り出して研磨しピットおよび突起の数を測定したところ、ピットは3インチウエハー内に平均0.2個であったが、45枚のウエハーで突起が観察された。この突起をEPMAで分析したところイリジウムであった。
出発原料として5N(99.999%)である酸化アルミニウムの粉末原料(比表面積5m2/g)とした以外は、実施例1と同様にして結晶成長を行った。直径103mm、直胴部の長さ121mmの結晶を得た。この結晶から3インチウエハーを50枚切り出して研磨しピットおよび突起の数を測定したところ、ピット数を測定したところ3インチウエハー内に平均69個、突起が観察されたウエハーは5枚であった。
これに対して、比較例では、原料およびその加熱条件が適切ではなかったので、原料に吸着または内包しているガスを強制的に排除できず、ピットが増加した。また、酸素分圧が適切ではなかったのでインクルージョンの発生を抑制することができず、突起が増加した。
2 耐火性ルツボ
3 溶融ルツボ
4 断熱材
5 耐火性ルツボ支持筒
6 ルツボ台
7 筒状ヒーター
8 融液
9 サファイア単結晶
10 結晶引き上げ軸
20 チャンバー
21 減圧手段
22 混合気体供給手段
Claims (3)
- 炉体内のルツボに結晶用原料である比表面積1m2/g以下の酸化アルミニウム焼結体を入れて加熱溶融し、原料融液から成長結晶を引き上げる溶融固化法により酸化アルミニウム単結晶を製造する方法において、
結晶用原料を加熱溶融する際に、10kPa以下の圧力に、炉体内の圧を減圧した後、加熱によって結晶用原料から発生するガスを除去しながら徐々に結晶用原料を溶融させ、引き続き、酸素および窒素または不活性ガスからなる混合ガスを導入し、10〜500Paの酸素分圧下、炉体内の圧を大気圧に戻してから成長結晶を引き上げることを特徴とする酸化アルミニウム単結晶の製造方法。 - 前記結晶用原料が、10時間以上かけて加熱溶融されることを特徴とする請求項1に記載の酸化アルミニウム単結晶の製造方法。
- 前記ルツボの材料がイリジウムであることを特徴とする請求項1に記載の酸化アルミニウム単結晶の製造方法。
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