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JP4886264B2 - 磁歪式トルクセンサとこれを利用した電動パワーステアリング装置 - Google Patents

磁歪式トルクセンサとこれを利用した電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Description

本発明は磁歪式トルクセンサとこれを利用した電動パワーステアリング装置に関し、特に、磁歪膜の故障を検出できる構造・機能を備えた磁歪式トルクセンサ、およびこれを利用して作製される電動パワーステアリング装置に関する。
例えば自動車の操舵系として装備される電動パワーステアリング装置では、一般的に、運転者の操舵操作によってステアリングホイールからステアリング軸に加えられる操舵トルクを操舵トルク検出部によって検出する。操舵トルク検出部は、通常、磁歪式トルクセンサにより構成されている。上記のステアリング軸は、操舵操作による回転力を受けて回転する回転軸として機能し、操舵トルク検出部でその回転軸となっている。電動パワーステアリング装置は、操舵トルク検出部から検出されたトルク信号に応じて、操舵力補助用のモータを駆動制御し、運転者の操舵力を軽減して快適な操舵フィーリングを与える。
上記電動パワーステアリング装置に用いられる操舵トルク検出部として、上記のごとく磁歪式トルクセンサがよく知られている。この磁歪式トルクセンサは、図12に示すごとく、ステアリング軸(回転軸とも記す)101の表面の例えば所定の上下2箇所に、互いに逆向きの磁気異方性103,104を持つ磁歪膜102A,102Bを備えている。当該磁歪式トルクセンサ100は、ステアリング軸101に矢印105のごとくステアリングホイールから入力トルクが作用したときに、ステアリング軸101に生じる捩れに応じた磁歪膜102A,102Bの磁歪特性の変化をそれぞれの検出コイル106A,106Bにより非接触で検出するセンサ構成を有している。
図13は、磁歪式トルクセンサ100の上記センサ構成における入力トルク検出の原理を示している。特性VT1は、上記検出コイル106Aからの出力信号に基づいて得られる入力トルク・出力特性である。特性VT2は、上記検出コイル106Bからの出力信号に基づいて得られる入力トルク・出力特性である。磁歪膜102A,102Bでの磁気異方性103,104の方向が逆になっているため、特性VT1と特性VT2の傾きは逆になっている。特性VT3は、特性VT1と特性VT2を利用し、両特性の差をとることにより作成される入力トルク・出力特性である。特性VT3に基づいて、ステアリング軸に印加された入力トルクを求めることができる。実際には、特性VT3の点Bを原点として設定し、右側部分を正領域とし、かつ左側部分を負領域として扱う。この特性VT3により、入力トルクの回転方向と大きさの情報を得ることができる。
上記のごとき磁歪式トルクセンサ100の製造プロセスでは、上記ステアリング軸101の一部の所定表面、すなわち円柱体形状の回転軸101における所定の軸方向幅の円周表面に全周に渡って磁歪膜102A,102B(広義には磁歪領域部)を形成し、この磁歪膜に磁気異方性103,104を付加する工程が必要である。磁歪式トルクセンサ100の製造において磁歪膜に磁気異方性を付加する従来の方法は、例えば電解めっき処理により磁歪材めっき部(磁歪膜)を形成した回転軸に対して捩りトルクを作用させ、回転軸の円周表面に応力を付与し、この応力付与状態にて恒温槽において当該回転軸を加熱処理するという方法であった(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−82000号公報
磁歪式トルクセンサは、回転軸に形成された上記磁歪膜で、磁気異方性で発生する逆磁歪特性を長期に渡って維持することが求められてきた。しかしながら、従来の磁歪式トルクセンサでは、代表的に電解めっき処理によって円柱体形状の回転軸の円周表面に全周に渡って磁歪膜を形成していたため、磁歪膜であるめっき部分に水分が付着して錆や剥がれが生じたり、または外的要因によって傷が生じて剥がれが生じたりして、磁歪膜が故障することがあった。
従来の磁歪式トルクセンサでは、磁歪膜の故障に関しては正確に検出することができなかった。その理由は、センサ出力において変化が生じたとしても、環境温度変化に基づく変化か、入力トルクの変化に基づく変化か、あるいは磁歪膜の故障に基づく変化であるのか判別することができなかったからである。
上記のごとく従来の磁歪式トルクセンサ100では磁歪膜の故障を検出することができなかったので、仮に故障が生じた場合を想定してこれに対処するためには、例えば図14に示されるようなセンサ構成を採用することが考えられた。図14に示すセンサ構成は、前述した磁歪膜102A,102Bから成る磁歪膜構成107に対してさらに同じ構造のの磁歪膜構成107Aを回転軸101に追加することである。すなわち回転軸101には、2組の磁歪膜102A,102Bが間隔をあけて形成される。この構成によれば、上側の組の磁歪膜が故障した場合、下側の組の磁歪膜からのセンサ出力値に対して、上側の組の磁歪膜からセンサ出力値が異なることになるので、当該磁歪膜の故障を正確に検出することができる。このように二重に磁歪膜102A,102Bを備えることにより、磁歪膜の故障を検出できるようにすることが考えられていた。
ところが、図14のごときセンサ構成を採用すると、回転軸11において磁歪膜を設けるための非常に長いスペースが必要となるという問題が提起された。すなわち、現状では、磁歪膜の検出性能を確保しかつ隣接する磁歪膜間の影響を排除するため、磁歪膜幅W1は18mmでありかつ磁歪膜間L1の間隔は8mmであるので、全体の長さL2としては96mmが必要であった。
他方、近年、自動車の電動パワーステアリング装置では、設計上、磁歪膜をめっき処理で形成するには回転軸の軸方向幅としては100mm程度を確保するのが限界である。さらに車種によっては100mmの幅を確保することが困難な場合もある。よって上記のごとく96mmの軸方向幅の場合には、実際上、電動パワーステアリング装置の磁歪式トルクセンサとして利用することは難しい。
このように、多くの車種に磁歪式トルクセンサを採用するためには、磁歪膜を作ることのできるステアリング軸の軸方向の長さをなるべく短くすることが求められていた。
本発明の目的は、上記の課題を鑑み、簡単な構成で、回転軸に形成された入力トルク検出用の磁歪膜の故障を容易にかつ正確に検出でき、かつ回転軸における磁歪膜形成スペースを可能な限り短くにすることができる磁歪式トルクセンサ、およびこれを利用した電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明に係る磁歪式トルクセンサと電動パワーステアリング装置は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1の磁歪式トルクセンサ(請求項1に対応)は、トルクを加えられて回転する回転軸と、回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成され、磁気異方性を有して前記回転軸にトルクが加わる時に変化するインピーダンスを有する第1磁歪膜と、同じく回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成され、第1磁歪膜の磁気異方性に対して逆方向の磁気異方性を有して回転軸にトルクが加わる時に変化するインピーダンスを有する第2磁歪膜と、第1磁歪膜と第2磁歪膜とは異なる合金組成を有し回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成され、磁気異方性を有しないで回転軸にトルクが加わる時に一定のインピーダンスを有する第3磁歪膜と、上記の第1磁歪膜、第2磁歪膜、第3磁歪膜のそれぞれのインピーダンスを検出する第1検出コイル、第2検出コイル、第3検出コイルと、1検出コイルの出力信号と第2検出コイルの出力信号に基づいて回転軸に加わるトルクを算出するトルク算出部と、第1から第3の検出コイルの各出力信号を比較して第1磁歪膜または第2磁歪膜の故障を検出する故障検出部と、から構成される。
第2の磁歪式トルクセンサ(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、第3検出コイルの出力信号が、回転軸にトルクが加わる時に第3磁歪膜のインピーダンスが一定であることを表さない時、故障検出手段は、第3磁歪膜の故障を検出することを特徴とする。
上記の磁歪式トルクセンサでは、所定の条件を満たす第3磁歪膜を、例えば第1磁歪膜と第2磁歪膜の間に設け、第1から第3の磁歪膜の各インピーダンスに係る検出信号の状態に基づいて、故障検出部により少なくとも第1または第2の磁歪膜を迅速かつ正確に検出することが可能となる。
第3の磁歪式トルクセンサ(請求項3に対応)は、トルクを加えられて回転する回転軸と、回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成された第1磁歪膜と、回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成された第2磁歪膜と、第1磁歪膜と第2磁歪膜とは異なる合金組成を有し、回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成された第3磁歪膜と、第1磁歪膜のインピーダンスを検出する第1検出コイルと、第2磁歪膜のインピーダンスを検出する第2検出コイルと、第3磁歪膜のインピーダンスを検出する第3検出コイルと、第1から第2の検出コイルから出力されたインピーダンス変化に係る信号を入力し、第1検出コイルの出力信号と第2検出コイルの出力信号に基づいて回転軸に加わるトルクを算出するトルク算出手段と、第1から第3の検出コイルの各出力信号を比較して第1磁歪膜または第2磁歪膜の故障を検出する故障検出手段と、を備える構成において、好ましくは、第1から第3の磁歪膜の材質はNi−Fe合金材であり、第1磁歪膜と2磁歪膜におけるFeの合金組成は30〜40重量%であり、第3磁歪膜におけるFe合金組成は15〜25重量%であることを特徴とする。
の磁歪式トルクセンサ(請求項に対応)は、上記の構成において、好ましくは、第3磁歪膜の磁歪膜幅は、第1磁歪膜の磁歪膜幅または第2磁歪膜の磁歪膜幅よりも狭いことを特徴とする。
電動パワーステアリング装置(請求項に対応)は、ステアリング軸と、このステアリング軸を回転軸として当該ステアリング軸に付設され、ステアリング軸に加わる操舵トルクを検出するための上記第1から第のいずれかの磁歪式トルクセンサと、磁歪式トルクセンサで検出された操舵トルクに応じてステアリング軸に補助操舵力を付加するモータと、磁歪式トルクセンサから検出された操舵トルクに係る信号に基づいてモータの駆動を制御する制御部と、から構成される。
上記電動パワーステアリング装置では、磁歪式トルクセンサのステアリング軸に形成した磁歪膜の故障を検出する故障検出手段の構成を、簡単な構成および設置スペースで、実現でき、電動パワーステアリング装置の性能を高め、故障検出機能を備えた電動パワーステアリング装置の実用性を向上することが可能となる。
本発明によれば、磁歪式トルクセンサで、回転軸の軸方向の短く寸法領域を利用して磁歪膜の故障検出を行える磁歪膜の構成を設けることができ、従来よりも短い回転軸で磁歪膜故障検出の構造・機能を付加することができる。この磁歪式トルクセンサを操舵トルク検出部として利用して成る本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、ステアリング軸の長さが短くても磁歪膜故障検出の機能を付加でき、車種に依存することなく磁歪膜故障検出機能を有した電動パワーステアリング装置を装備でき、磁歪膜故障に迅速に対処することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
最初に、図1〜図3を参照して磁歪式トルクセンサの構成について説明する。図1〜図3は本発明に係る磁歪式トルクセンサの一構造例を示している。図1は磁歪式トルクセンサの基本的構造を示す一部断面側面図を示し、図2は磁歪式トルクセンサの基本的構成を概念的に示す側面図を示し、図3は上記磁歪式トルクセンサを操舵トルク検出部として電動パワーステアリング装置のステアリング軸に組み込んだ具体的構造の縦断面図を示している。
図1と図2に示すように磁歪式トルクセンサ10は、回転軸11と、この回転軸11の周囲に配置される1つの励磁コイル12と2つの検出コイル13A,13B,13Cとから構成されている。回転軸11は、図1と図2では、説明の便宜上、上部および下部を切断し省略して示している。磁歪式トルクセンサ10が、自動車の電動パワーステアリング装置の操舵トルク検出部として利用されるとき、回転軸11はステアリング軸の一部となる。この状態は図3に示されている。
回転軸11は、円柱棒状の形状を有し、その軸心11aの周りに矢印Aのごとく右回転(時計回り)または左回転(反時計回り)の回転力(トルク)を受ける。回転軸11は例えばクロムモリブデン鋼材(SCM材)等の金属棒で形成されている。回転軸11には、軸方向にて上下2箇所に第1と第2の磁歪膜14A,14Bが設けられ、さらに2つの磁歪膜14A,14Bの間に第3の磁歪膜14Cが設けられる。磁歪膜14A,14B,14Cの各々は回転軸11の円周方向の全周に渡って形成されている。2つの磁歪膜14A,14B,14Cの幅寸法および間隔寸法は後述のごとく設定される。
磁歪膜14A,14B,14Cは、好ましくはNi−Fe合金材による電解めっき加工処理等により回転軸11の表面に磁歪材めっき部として形成される。この磁歪材めっき部(14A,14B)に磁気異方性加工を施すことにより、磁気異方性を有する磁歪膜14A,14Bが形成される。また磁歪膜14Cについては磁気異方性を付加することは必要ない。なお磁歪膜14A,14B,14Cの作り方はこれに限定されない。また回転軸11における磁歪膜が形成される領域は、所要の磁歪特性を有すればよく、磁歪膜に限定されず、磁歪領域部が形成されればよい。
上記の磁歪式トルクセンサ10において、磁歪膜14A,14Bの回転軸11aの軸方向の幅(磁歪膜幅W1)と磁歪膜14Cの回転軸11aの軸方向の幅(磁歪膜幅W2)は後述する条件を満たすように設定されている。
説明の便宜上、「磁歪膜14A,14B」と「磁歪材めっき部(14A,14B)」は同一物を指すが、製造の段階・状況に応じて使い分けている。原則的に、磁気異方性を付加されて完成した段階を「磁歪膜14A,14B」といい、その前の段階では「磁歪材めっき部」という。
上記の励磁コイル12と検出コイル13A,13Bは、図1に示すごとく、回転軸11の表面に形成された第1と第2の磁歪膜14A,14Bのそれぞれに対応して設けられる。すなわち、図1に示されるように、磁歪膜14Aの周囲には隙間を介在させて検出コイル13Aが配置される。ほぼ筒形状のリング状検出コイル13Aは、磁歪膜14Aの全周囲を囲んでいる。また磁歪膜14Bの周囲には隙間を介在させて検出コイル13Bが配置される。同様に、検出コイル13Bは、磁歪膜14Bの全周囲を囲んでいる。さらに、2つの検出コイル13A,13Bのそれぞれの周囲にはリング状の励磁コイル12が配置される。図1では、磁歪膜14A,14Bのそれぞれに対応して個別に励磁コイル12が設けられるように図示されているが、実際には1つの励磁コイル12の2つの部分を分けて示したものである。検出コイル13A,13Bと励磁コイル12は、回転軸11の周囲に回転軸11を囲むように設けられたリング状の支持枠体部15A,15Bを利用して磁歪膜14A,14Bの周囲スペースに巻設されている。
また第3の磁歪膜14Cの周囲には、隙間を介在させて当該磁歪膜14Cを囲むごとく検出コイル13Cと励磁コイル12が設けられている。第3の磁歪膜14Cは、入力トルク検出用に設けられた上記磁歪膜14A,14Bの故障を検出するための磁歪膜である。検出コイル13Cと励磁コイル12は、回転軸11の周囲に当該回転軸11を囲むように設けられたリング状の支持枠体部15Cを利用して磁歪膜14Cの周囲スペースに巻設されている。
図2では、回転軸11の磁歪膜14A,14Bに対して配置される励磁コイル12と検出コイル13A,13Bを電気的関係として概念的に示している。磁歪膜14A,14Bに対して共通に配置される励磁コイル12には、励磁用交流電流を常時に供給する交流電源16が接続されている。また、磁歪膜14A,14Bのそれぞれに対応して配置される検出コイル13A,13Bの各出力端子からは、検出対象であるトルクに対応する誘導電圧V,Vが出力される。第3の磁歪膜14Cに対しても、同様に、励磁コイル12と検出コイル13Cが配置され、検出コイル13Cの出力端子からは電圧Vが出力されている。
検出コイル13A,13Bの各出力端子から出力された誘導電圧V,Vはトルク算出部17に入力される。トルク算出部17は、誘導電圧V,Vに基づいて回転軸11に加わったトルクを演算・算出して、当該トルクに係る信号(T)を出力する。トルク算出部17は、マイコン等の演算手段または演算用電気回路で構成される。
また検出コイル13A,13B,13Cの各出力端子から出力された誘導電圧V,V,Vは故障検出部18に入力される。故障算出部18は、誘導電圧V,V,Vに基づいて磁歪膜14A,14Bの故障を検出して、故障信号SG2を出力する。故障検出部18は、マイコン等の演算手段または演算用電気回路で構成される。本実施形態の構成では、後述する制御装置内に設けられる。
上記において、励磁コイル12と検出コイル13A,13B,13Cとの関係は、変圧器の1次巻線と2次巻線との関係になっている。
回転軸11の表面に形成された磁歪膜14A,14B,14Cは、例えばNi−Fe合金材めっきによる電解めっき加工処理で作られた磁歪膜である。磁歪膜14A,14Bについては、さらに磁気異方性が付加される。2つの磁歪膜14A,14Bの各々は、互いに逆方向の磁気異方性を有するように作られている。回転軸11に対して回転力によるトルクが作用したとき、磁歪膜14A,14Bの各々に生じる逆の磁歪特性を、磁歪膜14A,14Bの周囲に配設した検出コイル13A,13Bを利用して検出する。
次に、図3を参照して、上記磁歪式トルクセンサ10を例えば電動パワーステアリング装置のステアリング軸に操舵トルク検出部として組み込んだ具体的構造を説明する。図3において図1と図2で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。
図3では、操舵トルク検出部20、ステアリング軸21の支持構造、ラック・ピニオン機構34、動力伝達機構35、操舵力補助用モータ42の具体的構成が示されている。
図3において、ステアリング軸21の上部は車両のステアリングホイール(図示せず)に結合されている。ステアリング軸21の下部は、ラック・ピニオン機構34を介して、ラック軸を備えた車軸に操舵力を伝達するように構成されている。ステアリング軸21の上部に付設された操舵トルク検出部20は、上記の磁歪式トルクセンサ10を利用して構成されている。操舵トルク検出部20は磁歪式トルクセンサ10に対応し、また磁歪膜14A,14B,14Cが形成されたステアリング軸21の部分が上記回転軸11に対応している。
ギヤボックス31を形成するハウジング31aにおいて、ステアリング軸21は、2つの軸受け部32,33によって回転自在になるよう支持されている。ハウジング31aの内部にはラック・ピニオン機構34と動力伝達機構35が収納される。ハウジング31aの上側には、ステアリング軸21(回転軸11)に対して、操舵トルク検出部20(磁歪式トルクセンサ10)が付設されている。ステアリング軸21には前述した磁歪膜14A,14Bが形成され、これらの磁歪膜14A,14B,14Cに対応して励磁コイル12と検出コイル13A,13B,13Cが支持枠体部15A,15B,15Cおよびヨーク部36A,36B,36Cに支持され、設けられている。
ハウジング31aの上部開口はリッド37で塞がれており、このリッド37は図示しないボルトではハウジング31aに固定されている。ステアリング軸21の下端部に設けられたピニオン38は軸受け部32,33の間に位置している。ラック軸39は、ラックガイド40で案内され、かつ圧縮されたスプリング41で付勢され、ピニオン38側へ押し付けられている。動力伝達機構35は、操舵力補助用モータ42の出力軸に結合された伝動軸43に固定されるウォームギヤ44と、ステアリング軸21に固定されたウォームホイール45とによって形成される。操舵トルク検出部20はリッド37の円筒部37aの内部に取り付けられている。
操舵トルク検出部20は、ステアリング軸21に作用する操舵トルクを検出する。その検出値は、制御装置(図3中、図示しない)に入力され、モータ42に適切な補助操舵トルクを発生させるための基準信号として使用される。
操舵トルク検出部20は、ステアリング軸21に対してステアリングホイールからの操舵トルクが作用したとき、ステアリング軸21に生じる捩れに応じた磁歪膜14A,14Bの磁気特性の変化を、検出コイル13A,13B,13Cの各出力端子から誘導電圧V,V,Vの変化として電気的に検出する。
2つの検出コイル13A,13Bに関しては、それぞれ、後述の図4に示す凸形状の磁歪特性曲線51A,51Bが得られる。この磁歪特性曲線51A,51Bは、それぞれ、検出コイル13A,13Bからの検出出力である誘電電圧の変化特性に対応している。
操舵トルク検出部20は、2つの磁歪特性曲線51A,51Bを基礎に、2つの検出コイルから出力される誘導電圧の差を算出し、その算出値の符号と大きさによってステアリング軸21に加えられた操舵トルクの回転方向(右回転または左回転)と大きさを検出する。
ステアリング軸21に操舵トルクが作用したときステアリング軸21に捩れが生じ、その結果、磁歪膜14A,14Bに磁歪効果が生じる。操舵トルク検出部20では、交流電源16から励磁コイル12に励磁用電流が常に供給されているので、磁歪膜14A,14Bでの磁歪効果に起因する磁界変化を検出コイル13A,13Bによって誘導電圧V,Vの変化として検出する。操舵トルク検出部20によれば、誘導電圧V,Vの変化に基づき、2つの誘導電圧V,Vの差を検出電圧値として出力する。従って操舵トルク検出部20の出力電圧値(V−V)に基づいてステアリング軸21に加えられた操舵トルク(T)の方向と大きさを検出することができる。
図4についてさらに詳述する。図4は、前述のごとく、2つの磁歪膜14A,14Bのそれぞれの磁歪特性曲線51A,51Bを示す図である。図4において、横軸は、ステアリング軸21に加えられた操舵トルクを意味し、正側(+)が右回転に対応し、負側(−)が左回転に対応している。また図4の縦軸は電圧軸を意味する。
磁歪膜14A,14Bについての上記磁歪特性曲線51A,51Bは同時に検出コイル13A,13Bの検出出力特性を表している。すなわち、磁歪特性曲線51A,51Bを有する磁歪膜14A,14Bに対して共通の励磁コイル12により励磁用交流電流を供給し、この励磁用交流電流に感応して検出コイル13A,13Bは誘導電圧を出力していることから、検出コイル13A,13Bの誘導電圧の変化特性は、磁歪膜14A,14Bの磁歪特性曲線51A,51Bに対応している。換言すれば、磁歪特性曲線51Aは検出コイル13Aから出力される誘導電圧Vの変化特性を示し、他方、磁歪特性曲線51Bは検出コイル13Bから出力される誘導電圧Vの変化特性を示している。
なお、上記の磁歪特性曲線51A,51Bは、他の視点で云うと、印加されるトルクに対する磁歪膜14A,14Bのインピーダンスの変化そのものを表している。
磁歪特性曲線51Aによれば、検出コイル13Aから出力される誘導電圧Vの値は、操舵トルクの値が負領域から正領域に変化しさらに操舵トルクの正の値T1に到るにつれて略線形特性にて増加し、操舵トルクが正の値T1となったときにピーク値となり、操舵トルクがT1よりさらに増加すると徐々に減少するという特性を有する。他方、磁歪特性曲線51Bによれば、検出コイル13Bから出力される誘導電圧Vの値は、操舵トルクの値が負の値−T1に到るまでは徐々に増加し、操舵トルクが負の値−T1のときにピーク値をとり、操舵トルクがさらに−T1よりも増加して負領域から正領域に変化すると略線形特性にて減少するという特性を有する。
図4に示すように、検出コイル13Aに関連する磁歪特性曲線51Aと検出コイル13Bに関連する磁歪特性曲線51Bは、磁歪膜14A,14Bのそれぞれで互いに逆方向となる磁気異方性を有することが反映して、両磁歪特性曲線が交わる点を含む縦軸に関して略線対称との関係になっている。
図4において示された線52は、磁歪特性曲線51A,51Bの共通領域であって略線形特性を有する領域において、検出コイル13Aの出力電圧として得られる磁歪特性曲線51Aの各値から、検出コイル13Bの出力電圧として得られる磁歪特性曲線51Bの対応する各値を差し引いた値に基づいて作成されるグラフを示す。操舵トルクがゼロのときに、各検出コイル13A,13Bから出力される誘導電圧は等しいので、その差の値はゼロとなる。操舵トルク検出部20では、上記の磁歪特性曲線51A,51Bにおける操舵トルクの中立点(ゼロ点)付近の略一定勾配とみなされる領域を使用することで、上記線52を略直線特性を有するものとして形成している。なお線52の特性グラフに関しては、図4の縦軸は差電圧の値を示す軸を意味している。特性グラフである直線52は、原点(0,0)を通る直線であって、縦軸および横軸の正側・負側に存在する。操舵トルク検出部20の検出出力値は前述のごとく検出コイル13A,13Bから出力される誘導電圧の差(V−V)として得られることから、上記直線52を利用することに基づいて、ステアリング軸21に加えられた操舵トルクの方向と大きさを検出することができる。
上記のごとく、操舵トルク検出部20の出力値に基づき、ステアリング軸21(回転軸11)に入力された操舵トルクに関してその回転方向と大きさに対応した検出信号を取り出すことが可能となる。すなわち、操舵トルク検出部20から出力される検出値によって、ステアリング軸21に作用した操舵トルクの回転方向と大きさを知ることができる。
換言すれば、操舵トルク検出部20の検出値は、操舵トルクに応じて直線52上のいずれかの点として出力される。当該検出値が、横軸で正側に位置するときには操舵トルクは右回転と判断され、横軸で負側に位置するときには操舵トルクは左回転と判断される。また上記検出値の縦軸上での絶対値が操舵トルクの大きさとなる。このようにして、操舵トルク検出部20によって、直線52の特性を利用することにより、検出コイル13A,13Bの出力電圧値を基礎に操舵トルクを検出することが可能となる。
なお、上記図4のグラフ51A,51B,52と前述の図13に示した特性VT1,VT2,VT3とを対比すると、磁歪特性曲線51A,51Bがそれぞれ特性VT1,VT2に対応しており、直線52が特性VT3に対応しいる。
ここで、図5を参照して、自動車に装備される電動パワーステアリング装置の全体的構成と作用を概略的に説明し、かつ図3の構造と関連づけながら説明する。図5において、図3で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。
電動パワーステアリング装置60は、ステアリングホイール61に連結されるステアリング軸21に対して補助用の操舵力(操舵トルク)を与えるように構成される。ステアリング軸21は、上端にステアリングホイール61が連結された上側のステアリング軸21aと、下端にピニオンギヤ38が設けられた下側のステアリング軸21bと、上下のステアリング軸21a,21bを連結する自在軸継手21cとから構成されている。下側のステアリング軸21bのピニオンギヤ38に対して、これに噛み合うラックギヤ39aを設けたラック軸39が配置されている。ピニオンギヤ38とラック軸39(ラックギヤ39a)とによってラック・ピニオン機構34が形成される。ラック軸39の両端にはタイロッド46が設けられ、各タイロッド46の外側端には前輪62が取り付けられている。
下側のステアリング軸21bに対して動力伝達機構35を介してモータ42が設けられている。動力伝達機構42は、ウォームギヤ43とウォームホイール45によって形成されている。モータ42は、操舵トルクを補助する回転力(トルク)を出力し、この回転力を、動力伝達機構35を経由してステアリング軸21bに与える。
ステアリング軸21bには操舵トルク検出部20が設けられる。操舵トルク検出部20は、運転者がステアリングホイール61を操作してその操舵トルクをステアリング軸21に加えたとき、ステアリング軸21に加わった当該操舵トルクを検出する。
なお、図3に示したステアリング軸21は、上記の説明で明かなように、厳密には下側のステアリング軸21bを意味している。
63は自動車の車速を検出する車速検出部であり、64はコンピュータで構成される制御装置である。制御装置64は、操舵トルク検出部20から出力される操舵トルク信号Tと、車速検出部63から出力される車速信号Vとを取り入れ、操舵トルクに係る情報を車速に係る情報に基づいて、モータ42の動作を制御する駆動制御信号SG1を出力する。また制御装置64は、前述のごとく、故障検出部18の機能部を内蔵している。従って制御装置64には操舵トルク検出部20からの上記3つの電圧信号(V,V,V)が入力されるようになっている。
電動パワーステアリング装置60は、通常のステアリング系の装置構成に対し、操舵トルク検出部20、車速検出部63、制御装置64、モータ42、動力伝達機構34等を付加することによって構成される。
運転者がステアリングホイール61を操作して車両の走行運転中に走行方向の操舵を行うとき、ステアリング軸21に加えられた操舵トルクに基づく回転力はラック・ピニオン機構34を介してラック軸39の軸方向の直線運動に変換され、さらにタイロッド46を介して前輪62の走行方向を変化させる。このときに、同時に、ステアリング軸21bに付設された操舵トルク検出部20は、ステアリングホイール61での運転者による操舵に応じた操舵トルクを検出して電気的な操舵トルク信号Tに変換し、この操舵トルク信号Tを制御装置64へ出力する。また車速検出部63は、車速を検出して車速信号Vに変換し、この車速信号Vを制御装置64へ出力する。制御装置64は、操舵トルク信号T、車速信号Vに基づいてモータ42を駆動するためのモータ電流を発生する。モータ電流によって駆動されるモータ42は、動力伝達機構35を介して補助操舵力をステアリング軸21bに作用させる。以上のごとくモータ42を駆動することにより、ステアリングホイール61に加えられる運転者の操舵力が軽減される。
さらに上記の制御装置64では、故障検出機能を実行する故障検出部18によって後述するような磁歪膜14A,14Bの故障検出が行われる。
次に、図6〜図9を参照して本発明に係る磁歪式トルクセンサ10の特徴的構成を説明する。図6は、図1等で示した磁歪式トルクセンサ10の構成に関して磁歪膜14A,14B,14Cと検出コイル13A,13B,13Cの取付け位置関係のみを抽出しかつ誇張して示した側面図である。
図6において図1で説明した要素には同一の符号を付している。図6で磁歪膜14A,14Bの磁歪膜幅の寸法はW1として示され、磁歪膜14Cの磁歪膜幅の寸法はW2として示され、磁歪膜14A,14Bと磁歪膜14Cとの隙間はL11として示され、全体の軸方向の長さはL12として示されている。なお図6で、矢印71は磁歪膜14Aに付加された磁気異方性の方向を示し、矢印72は磁歪膜14Bに付加された磁気異方性の方向を示している。
図6に示された構成で、Ni−Fe合金材のめっきで作られた磁歪膜14A,14B,14Cについて、磁歪膜14A,14BにおけるFeの合金組成は30〜40重量%であり、磁歪膜14CにおけるFeの合金組成は15〜25重量%、さらに好ましくは16〜23重量%である。その理由は次の通りである。
ここで、下記に示す表1を参照してNi−Fe合金材におけるFeの組成変化に対する飽和磁歪定数(λs)等の変化について説明し、表2を参照してFeの組成とセンサ感度を説明する。
Figure 0004886264
表1では、第1列の欄にNi−Fe合金材(磁歪膜)中におけるFe組成に関する濃度(重量%:wt%)が示される。濃度は10〜60まで8段階で示されている。第2列の欄の「λs」は飽和磁歪定数を意味し、欄中に記載された数値に対しては「×10−6」である。飽和磁歪定数は、磁界Hを加えたときの長さの変化率(δL/L)を意味する。反対に、このことは、長さをδL変化させたときに磁歪膜中に発生する磁界Hに対応する。第3列の欄の「μ」は透磁率(H/m)を意味している。透磁率については、真空中の透磁率を1とするとき、その材料の透磁率を意味し、同一磁界Hにて通過させることができる磁束量に比例する数値である。第4列の欄の「√μ*λs」はトルクセンサに使用する際の材料ポテンシャルを意味し、これはトルクセンサにした場合の理想センサ出力に対応する。
表1に従って上記Fe組成(横軸)に対する飽和磁歪定数λs(左縦軸)と透磁率μ(右縦軸)をグラフで示すと、それぞれ、図7に示すようなグラフ75,76になる。また表1に従って上記Fe組成(横軸)に対する材料ポテンシャルをグラフで示すと、図8に示すようなグラフ77になる。
Figure 0004886264
表2では、第1列の欄にNi−Fe合金材(磁歪膜)中におけるFe組成に関する濃度(重量%:wt%)が示される。濃度は20〜44まで7つの数値が示されている。第2列の欄はセンサ感度が示されている。センサ感度は「ΔZ/Z(ini)」で定義され、ΔZはトルク10N・m印加時のインピーダンス変化量であり、Z(ini)はトルク印加前のインピーダンス値である。第3列の欄は、感度変化率の数値を示している。
表2に従って上記Fe組成(横軸)に対するセンサ感度をグラフで示すと、図9のようなグラフ78となる。
磁歪膜14A,14Bの中間に位置する故障検出用の磁歪膜14Cは、感度が約0.2%以下の領域を使用することが理想であるため、表1と表2、およびグラフ75〜78に基づいて、上記のごとくFeの組成濃度は15〜25重量%、さらに好ましくは16〜23重量%が選択される。Feの組成濃度15〜25重量%は、グラフ75〜78では範囲R2として設定されている。これにより、中間に位置する磁歪膜14Cを、磁歪膜14A,14Bと同じ温度特性を有する固定抵抗とすることができる。他方、磁歪膜14A,14BにおけるFeの合金組成は30〜40重量%であり、これはグラフ75〜78において範囲R1として設定されている。
また、回転軸11に入力トルクが加わったとしても、磁歪膜14Cでインピーダンスの変化はなく、磁歪膜14Cに関する検出コイル15Cから出力されるインピーダンス測定値に対する出力電圧は一定になる。なお、温度特性はNi−Feの合金組成に依存せず一定であるので、磁歪膜14A,14B,14Cのすべてで同じ温度特性を有している。
さらに図6に示した構成において、磁歪膜14A,14Bの磁歪膜幅W1は例えば18mmであるのに対して、磁歪膜14Cの磁歪膜幅W2はより狭く設定することができる。その理由は、磁歪膜14Cはトルクによる出力変化を求められない固定抵抗としてのみ機能することを要求されているので、それほど磁歪膜幅は大きくする必要がない。本実施形態では、磁歪膜14Cは例えば4mm程度に設定されている。なお中間に位置する磁歪膜14Cは製造工程を工夫することにより、さらに狭くする形成することも可能である。
上下のトルク検出用の磁歪膜14A,14Bの間の間隔は、互いに影響を及ぼさない程度に8mm程度確保すればよい。従って、本実施形態では、磁歪膜14A,14Bと磁歪膜14Cとの間の隙間L11については3mm程度確保した。この結果、上側の磁歪膜14Aの上端部から下側の磁歪膜13Bの下端部までの長さL12は全体として46mmになる。これは、前述した従来の96mmに比して半分程度の短い長さになっている。これにより回転軸11、すなわちステアリング軸が短い場合に適用することができる。
次に、図10と図11を参照して、前述の故障検出部18の構成、すなわち本実施形態に係る磁歪式トルクセンサ10における故障検出の仕方について説明する。
図10では、対比を容易に行えるように、3つの回路(a),(b),(c)が示されている。これらの回路(a),(b),(c)は、故障検出部18内に形成される回路構成である。検出コイル13A,13B,13Cから出力される検出信号に基づいて構成される回路である。検出コイル13Aから出力される信号は磁歪膜14Aのインピーダンス変化を検出する信号である。従って図10で磁歪膜14Aのインピーダンスを「Z」と記す。検出コイル13Bから出力される信号は磁歪膜14Bのインピーダンス変化を検出する信号である。従って図10で磁歪膜14Bのインピーダンスを「Z」と記す。検出コイル13Cから出力される信号は磁歪膜14Cのインピーダンス変化を検出する信号である。従って図10で磁歪膜14Cのインピーダンスを「Z」と記す。
さらに図10の回路(a),(b),(c)で、端子81は電源端子(Vcc)、端子82はアース端子(GND)、端子83,83−1,83−2は出力端子である。回路(a)〜(c)の各出力端子83,83−1,83−2からは、それぞれ、「Vout」,「Vout1」,「Vout2」が出力されている
上記のインピーダンスZ,Z,Zについて、それぞれ入力トルク(N・m)に対する変化特性を表形式で示すと、下記の表3のごとくなる。
Figure 0004886264
上記のインピーダンスZ,Z,Zについて、上記表3に基づき、それぞれ入力トルク(N・m)に対する変化特性をグラフで示すと、図11に示すごとくなる。
以上において、回路(c)は、原則的に、磁歪膜14A,14BのインピーダンスZ,Zを利用することにより、回転軸11に加えられる入力トルクを検出するための信号(Vout)を出力する。また回路(a)は、磁歪膜14B,14CのインピーダンスZ,Zを利用することにより、磁歪膜14B,14Cの故障を検出するための信号(Vout1)を出力する。さらに回路(b)は、磁歪膜14A,14CのインピーダンスZ,Zを利用することにより、磁歪膜14A,14Cの故障を検出するための信号(Vout2)を出力する。
実際の磁歪膜14A,14B,14Cの故障判定は、上記の出力信号「Vout」,「Vout1」,「Vout2」の信号状態を検知することにより、次のように行われる。
Voutが変化し、Vout1は一定であり、Vout2が変化するときには、磁歪膜14Aは故障であると判定される。
Voutが変化し、Vout1が変化し、Vout2は一定であるときには、磁歪膜14Bは故障であると判定される。
Voutが一定であり、Vout1が変化し、かつVout2が変化するときには、磁歪膜14Cは故障であると判定される。
以上のごとく、出力信号「Vout」,「Vout1」,「Vout2」の信号状態の組合せによって磁歪膜14A〜14Cが正常であるか、または磁歪膜14A〜14Cのうちのどれが異常であるかを判定することができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさ、材質、および配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。例えば、磁歪膜14Cは、磁歪膜14Aおよび14Bの間に位置しなくても良く、回転軸11の表面で、他の機構(例えば電動パワーステアリング装置のベアリング等)の邪魔にならない位置に自由に配置することが可能である。
本発明は、操舵トルク検出部として利用される磁歪式トルクセンサ、およびこれを利用した電動パワーステアリング装置であり、故障検出機能を備え、かつ省スペース化のために利用される。
本発明の実施形態に係る磁歪式トルクセンサの基本的構造を示す一部断面側面図である。 本実施形態に係る磁歪式トルクセンサの基本的構成を概念的に示す側面図である。 本発明に係る磁歪式トルクセンサを操舵トルク検出部として電動パワーステアリング装置のステアリング軸に組み込んだ具体的構造の要部縦断面図である。 磁歪式トルクセンサにおける各検出コイルに関する磁歪特性曲線とセンサ検出特性を示すグラフである。 本発明に係る磁歪式トルクセンサを操舵トルク検出部として組み込んだ電動パワーステアリング装置の全体的構成を示す図である。 図1で示した磁歪式トルクセンサの構成に関して磁歪膜と検出コイルの取付け位置関係のみを抽出して示した側面図である。 Ni−Fe合金材による磁歪膜におけるFe組成に対する飽和磁歪定数(λs)と透磁率(μ)を示すグラフである。 Ni−Fe合金材による磁歪膜におけるFe組成に対する材料ポテンシャルを示すグラフである。 Ni−Fe合金材による磁歪膜におけるFe組成に対するセンサ感度を示すグラフである。 故障検出部内に設けられる3つの検出用回路(a),(b),(c)を示す電気回路図である。 インピーダンスZ,Z,Zについて、それぞれ、回転軸に加わる入力トルクに対する変化特性示すグラフである。 従来の一般的な磁歪式トルクセンサの要部構成を示す側面図である。 磁歪式トルクセンサのセンサ構成における入力トルク検出の原理を説明するための入力トルク・出力特性を示すグラフである。 従来の問題を解決する一例として考えられた磁歪式トルクセンサの側面図である。
符号の説明
10 磁歪式トルクセンサ
11 回転軸
12 励磁コイル
13A,13B 検出コイル
13C 検出コイル
14A,14B 磁歪膜
14C 磁歪膜
17 トルク算出部
18 故障検出部
20 操舵トルク検出部
21 ステアリング軸
31 ギヤボックス
34 ラック・ピニオン機構
35 動力伝達機構
42 モータ
51A,51B 磁歪特性曲線(インピーダンス特性曲線)
60 電動パワーステアリング装置
61 ステアリングホイール
63 車速検出部
64 制御装置

Claims (5)

  1. トルクを加えられて回転する回転軸と、
    前記回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成され、磁気異方性を有して前記回転軸に前記トルクが加わる時に変化するインピーダンスを有する第1磁歪膜と、
    前記回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成され、前記第1磁歪膜の磁気異方性に対して逆方向の磁気異方性を有して前記回転軸に前記トルクが加わる時に変化するインピーダンスを有する第2磁歪膜と、
    前記第1磁歪膜と前記第2磁歪膜とは異なる合金組成を有し、前記回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成され、磁気異方性を有しないで前記回転軸に前記トルクが加わる時に一定のインピーダンスを有する第3磁歪膜と、
    前記第1磁歪膜のインピーダンスを検出する第1検出コイルと、
    前記第2磁歪膜のインピーダンスを検出する第2検出コイルと、
    前記第3磁歪膜のインピーダンスを検出する第3検出コイルと、
    前記第1検出コイルの出力信号と前記第2検出コイルの出力信号に基づいて前記回転軸に加わる前記トルクを算出するトルク算出手段と、
    前記の第1から第3の検出コイルの各出力信号を比較して前記第1磁歪膜または前記第2磁歪膜の故障を検出する故障検出手段と、
    を備えることを特徴とする磁歪式トルクセンサ。
  2. 前記第3検出コイルの出力信号が、前記回転軸に前記トルクが加わる時に前記第3磁歪膜のインピーダンスが一定であることを表さない時、前記故障検出手段は、前記第3磁歪膜の故障を検出することを特徴とする請求項1記載の磁歪式トルクセンサ。
  3. トルクを加えられて回転する回転軸と、
    前記回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成された第1磁歪膜と、
    前記回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成された第2磁歪膜と、
    前記第1磁歪膜と前記第2磁歪膜とは異なる合金組成を有し、前記回転軸の表面の円周方向に全周に渡って形成された第3磁歪膜と、
    前記第1磁歪膜のインピーダンスを検出する第1検出コイルと、
    前記第2磁歪膜のインピーダンスを検出する第2検出コイルと、
    前記第3磁歪膜のインピーダンスを検出する第3検出コイルと、
    前記の第1から第2の検出コイルから出力されたインピーダンス変化に係る信号を入力し、前記第1検出コイルの出力信号と前記第2検出コイルの出力信号に基づいて前記回転軸に加わる前記トルクを算出するトルク算出手段と、
    前記の第1から第3の検出コイルの各出力信号を比較して前記第1磁歪膜または前記第2磁歪膜の故障を検出する故障検出手段と、
    を備え、
    前記の第1から第3の磁歪膜の材質はNi−Fe合金材であり、前記第1磁歪膜と記第2磁歪膜におけるFeの合金組成は30〜40重量%であり、前記第3磁歪膜におけるFe合金組成は15〜25重量%であることを特徴とする磁歪式トルクセンサ。
  4. 前記第3磁歪膜の磁歪膜幅は、前記第1磁歪膜の磁歪膜幅または前記第2磁歪膜の磁歪膜幅よりも狭いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁歪式トルクセンサ。
  5. ステアリング軸と、
    前記ステアリング軸を回転軸として前記ステアリング軸に付設され、前記ステアリング軸に加わる操舵トルクを検出するための請求項1〜4のいずれか1項に記載された磁歪式トルクセンサと、
    前記磁歪式トルクセンサで検出された前記操舵トルクに応じて前記ステアリング軸に補助操舵力を付加するモータと、
    前記磁歪式トルクセンサから検出された前記操舵トルクに係る信号に基づいて前記モータの駆動を制御する制御手段と、
    から成ることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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