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JP4867787B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、表面実装型のアンテナブロックを用いたアンテナ装置に関するものである。
携帯電話等の小型無線通信機器には、小型のアンテナブロックが内蔵されている。この種のアンテナブロックは、誘電体からなる基体の表面に放射導体が形成されたものが一般的である(特許文献1,2参照)。また、より広い帯域を得るために、基体の表面に形成された放射導体をテーパー状としたアンテナブロックも知られている(特許文献3参照)。
特許第3114582号公報 特許第3114605号公報 特開2001−358516号公報
しかしながら、基体の表面に放射導体を形成するのみではアンテナ長の確保に限界があり、必要とされるアンテナ長を維持しつつアンテナブロックを小型化することは困難であった。
本発明はこのような課題を解決すべくなされたものであって、本発明の目的は、小型のアンテナブロックを用いてより長いアンテナ長を得ることが可能なアンテナ装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、小型のアンテナブロックを用いてより長いアンテナ長を得るとともに、広い帯域を有するアンテナ装置を提供することである。
本発明によるアンテナ装置は、少なくとも一つの導体パターンを有するアンテナブロックと、前記アンテナブロックが搭載されたプリント基板とを備えるアンテナ装置であって、前記プリント基板は、前記アンテナブロックを介して接続された給電導体及び放射導体を有し、前記放射導体は、前記プリント基板の異なる配線層に形成された複数の分岐パターンを含んでいることを特徴とする。
本発明によれば、アンテナブロックが搭載されるプリント基板に放射導体を形成していることから、小型のアンテナブロックを用いてより長いアンテナ長を得ることが可能となる。また、本発明では、プリント基板に形成された放射導体が複数の分岐パターンを含んでいることから、等価的な放射導体幅が広くなる。このため、より広い帯域を得ることが可能となる。しかも、これらの分岐パターンがプリント基板の異なる配線層に形成されていることから、一つの分岐パターンの導体幅をある程度細く設定することができる。このため、プリント基板上の放射導体とアンテナブロックとの距離を十分に確保することができ、その結果、所望のアンテナ特性を確保することが可能となる。
本発明において、「アンテナブロックを介して接続された」とは、必ずしも直流的に接続されている必要はなく、アンテナ装置の信号帯域において高周波的に接続されていれば足りる。したがって、給電導体と放射導体との間にギャップなどが介在していても構わない。例えば、アンテナブロックは、給電導体に接続された第1の導体パターンと、放射導体に接続された第2の導体パターンとを有しており、第1及び第2の導体パターンがギャップを介して対向している構造とすることが可能である。
本発明において、複数の分岐パターンは、アンテナブロックの搭載面に形成された第1の分岐パターンと、搭載面の裏面に形成された第2の分岐パターンとを含んでいることが好ましい。これによれば、プリント基板の上下面にそれぞれ分岐パターンを形成するとともに、これらをスルーホール電極で接続するだけで、上記の構成を得ることが可能となる。このため、多層構造を有するプリント基板を用いる必要がなくなる。
この場合、第1及び第2の分岐パターンは、平面視で少なくとも一部が重なっていることが好ましい。これによれば、アンテナ搭載領域を含むクリアランス領域を小型化することが可能となる。
また、第1の分岐パターンの少なくとも一部は、アンテナブロックの一端と平行に延在していることが好ましい。プリント基板に形成された放射導体とアンテナブロックとの距離は、共振周波数に大きな影響を与えるからである。
本発明においては、第1の分岐パターンよりも第2の分岐パターンの方が、少なくとも一部において導体幅が広いことが好ましい。この場合、第2の分岐パターンは、分岐点から端部に向かって導体幅が広くなるテーパー形状を有していることが好ましい。これによれば、等価的な放射導体幅がより広くなることから、より広帯域化することが可能となる。しかも、第2の分岐パターンは、アンテナ実装領域と異なる面に形成されていることから、その導体幅を拡大してもアンテナ特性に与える影響は少ない。
このように、本発明によれば、小型のアンテナブロックを用いてより長いアンテナ長を得ることが可能となるとともに、広い帯域を得ることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるアンテナ装置10の構成を示す略斜視図である。図1に示すように、アンテナ装置10は、アンテナブロック100と、アンテナブロック100の実装領域(アンテナ実装領域)を有するプリント基板200によって構成されている。
図2は、アンテナブロック100の構成を示す略斜視図である。また、図3はアンテナブロック100の展開図である。図2及び図3に示すように、アンテナブロック100は、誘電体からなる基体110と、基体110の表面に設けられた導体パターン120とを備えている。
基体110は、A方向を長手方向とし、B方向を幅方向とし、C方向を高さ方向とする直方体状を有しており、A方向及びB方向と平行な上面111及び底面112と、B方向及びC方向と平行な第1の側面113及び第2の側面114と、A方向及びC方向と平行な第3の側面115及び第4の側面116とを有している。基体110の大きさは、目的とするアンテナ特性に応じて適宜設定すればよい。
基体110の材料としては、特に限定されるものではないが、Ba−Nd−Ti系材料(比誘電率80〜120)、Nd−Al−Ca−Ti系材料(比誘電率43〜46)、Li−Al−Sr−Ti(比誘電率38〜41)、Ba−Ti系材料(比誘電率34〜36)、Ba−Mg−W系材料(比誘電率20〜22)、Mg−Ca−Ti系材料(比誘電率19〜21)、サファイヤ(比誘電率9〜10)、アルミナセラミックス(比誘電率9〜10)、コージライトセラミックス(比誘電率4〜6)などを用いることができる。基体110は、型枠を用いてこれらの材料を焼成することによって作製される。
誘電体材料は、目的とする周波数に応じて適宜選択すればよい。比誘電率εが大きくなるほど大きな波長短縮効果が得られるので、放射導体の長さをより短くすることができるが、必ずしも比誘電率εが大きければよいという分けではなく、適切な値が存在する。したがって、例えば、目的とする周波数が約2.6GHzである場合、比誘電率εが20〜25程度の材料を用いることが好ましい。これによれば、十分な利得を確保しつつ放射導体の小型化を図ることができる。比誘電率εが20〜25程度である材料としては、Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックを好ましく挙げることができる。Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックとしては、TiO、MgO、CaO、MnO、SiOを含有するMg−Ca−Ti系誘電体セラミックを用いることが特に好ましい。
基体110の表面に設けられた導体パターン120は、上面111の全面に設けられた導体パターン121と、底面112の一部に設けられた導体パターン122,125と、第1の側面113の一部に設けられた導体パターン123と、第2の側面114の全面に設けられた導体パターン124とで構成されている。これらの導体パターンは、電極用ペースト材をスクリーン印刷や転写などの方法によって塗布した後、所定の温度条件下で焼き付けを行うことによって形成することができる。電極用ペースト材としては、銀、銀−パラジウム、銀−白金、銅などを用いることができる。なお、本実施形態においては、基体110の第3及び第4の側面115,116には導体パターンが形成されていないが、必要に応じて形成してもかまわない。
このうち、導体パターン121,124,125は、連続する一本の帯状パターンを構成しており、放射導体の一部として寄与する。また、導体パターン122,123も連続する一本の帯状パターンを構成しており、給電導体の一部として寄与する。
導体パターン121,124,125によって構成される放射導体と、導体パターン122,123によって構成される給電導体は、導体パターン121と導体パターン123との間に存在するギャップGを介して接続されている。すなわち、放射導体と給電導体は、ギャップGによる容量結合を介して相互に接続されている。
図4は、アンテナブロック100が実装されるプリント基板200の表面(アンテナブロックの搭載面)のパターンレイアウトを示す略平面図である。また、図5は、アンテナブロック100が実装されるプリント基板200の裏面のパターンレイアウトを示す略平面図であって、特に、表面側から透過的に見た状態を示すものである。
図4に示すように、プリント基板200の表面には、基板の外周付近に設けられた絶縁領域であるクリアランス領域210と、クリアランス領域210内に設けられたアンテナ実装領域211と、クリアランス領域210の外側に設けられたグランドパターン220と、アンテナ実装領域211の長手方向の両側にそれぞれ設けられた第1及び第2のランドパターン231,232と、一端が第1のランドパターン231に接続された給電導体240と、放射導体250の一部を構成する第1の分岐パターン251とが設けられている。放射導体250の一端は、第2のランドパターン232に接続されている。
第1及び第2のランドパターン231,232は、それぞれアンテナブロック100に設けられた導体パターン122,125に接続されるパターンである。したがって、アンテナ実装領域211にアンテナブロック100が搭載されると、給電導体240と放射導体250は、アンテナブロック100を介して接続されることになる。
また、プリント基板200の表面に形成されたクリアランス領域210は、その周囲三方向がグランドパターン220に囲まれている。これにより、アンテナ実装領域211は、その長手方向と直交するグランドパターンの第1及び第2のエッジライン220a,220bと、当該長手方向と平行なグランドパターンの第3のエッジライン220cに囲まれることになる。残りの一方向はプリント基板200の周縁部であり、グランドパターンが存在しない領域(開放領域261)である。
一方、図5に示すように、プリント基板200の裏面には、表面側のクリアランス領域210とほぼ同じ範囲をカバーするクリアランス領域270と、クリアランス領域270の外側に設けられたグランドパターン280と、放射導体250の一部を構成する第2の分岐パターン252とが設けられている。
プリント基板200の裏面に形成されたクリアランス領域270は、その周囲三方向がグランドパターン280に囲まれている。つまり、アンテナ実装領域211の投影領域212は、その長手方向と直交するグランドパターンの第1及び第2のエッジライン280a,280bと、当該長手方向と平行なグランドパターン280の第3のエッジライン280cに囲まれることになる。残りの一方向はプリント基板200の周縁部であり、グランドパターンが存在しない領域(開放領域262)である。
本実施形態では、放射導体250が第1及び第2の分岐パターン251,252を含んでおり、これらがプリント基板200の表面側及び裏面側にそれぞれ形成されている。
第1の分岐パターン251は、一端がスルーホール電極253に接続され、他端がグランドパターン220に接続されている。第1の分岐パターン251はアンテナ実装領域211に沿って配置されており、その導体幅w1は一定である。このため、アンテナ実装領域211にアンテナブロック100を搭載すると、第1の分岐パターン251はアンテナブロック100の一端と平行に延在することになる。スルーホール電極253は、プリント基板200の表面から裏面に貫通して設けられた電極であり、第2の分岐パターン252に接続されている。
第2の分岐パターン252は、一端がスルーホール電極253に接続され、他端がグランドパターン280に接続されている。図5に示すように、第2の分岐パターン252は、分岐点であるスルーホール電極253からグランドパターン280に向かって導体幅が広くなるテーパー形状を有している。これにより、分岐点であるスルーホール電極253の近傍においては、第1の分岐パターン251と第2の分岐パターン252との導体幅はほぼ同一(=w1)であるが、端部に向かうにつれて、第1の分岐パターン251よりも第2の分岐パターン252の方が徐々に導体幅が広くなる。そして、グランドパターン280との接続部において、第2の分岐パターン252の導体幅は最大となる(=w2)。
また、第1及び第2の分岐パターン251,252は、平面視で一部が重なっている。これにより、クリアランス領域210,270を小型化することができる。また、第2の分岐パターン252とアンテナ実装領域211は、平面視で重なりを有していない。すなわち、第2の分岐パターン252のテーパー形状は、平面視でアンテナ実装領域211と重ならない程度に設定されている。これは、第2の分岐パターン252とアンテナ実装領域211が平面視で重なると、干渉によってアンテナ特性が変動する場合があるからである。
このような構造を有するプリント基板200にアンテナブロック100を実装すると、図1に示すように、アンテナブロック100に形成された導体パターン121,124,125からなる放射導体と、プリント基板200に形成された放射導体250がひと続きの連続した導体となる。これにより、アンテナブロック100のみに放射導体が形成されている場合に比べ、より長いアンテナ長を確保することが可能となる。
また、プリント基板200に形成された放射導体250とアンテナブロック100との距離は、共振周波数に大きく影響し、両者の距離を近づけすぎると共振周波数がずれてしまう。このため、限られたクリアランス領域210内に放射導体250を配置するためには、ある程度放射導体250の導体幅を細く設定しなければならない。その一方で、放射導体250の導体幅を細くすると、アンテナの送受信帯域が狭くなってしまう。しかしながら、本実施形態では、放射導体250を第1の分岐パターン251と第2の分岐パターン252に分岐させ、これらをプリント基板200の異なる表面に形成していることから、第1の分岐パターン251の導体幅を広くすることなく、等価的な放射導体幅を広げることが可能となる。これにより、放射導体250とアンテナブロック100との距離を確保しつつ、広帯域化することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、プリント基板200の表面及び裏面にも放射導体250が形成されていることから、十分なアンテナ長を確保することが可能となる。しかも、放射導体250が第1及び第2の分岐パターン251,252に分岐していることから、放射導体250とアンテナブロック100との距離を確保しつつ、等価的な放射導体幅を広くすることが可能となる。
しかも、本実施形態においては、プリント基板200の裏面に形成された第2の分岐パターン252がテーパー形状を有しており、分岐点であるスルーホール電極253からグランドパターン280に向かって導体幅が広くなっていることから、より広い帯域を得ることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、プリント基板200に形成された放射導体250が2つの分岐パターン251,252を含んでいるが、分岐パターンの数が2つに限定されるものではなく、3つ以上の分岐パターンを有していても構わない。分岐パターンの数が多くなるほど等価的な放射導体幅が広くなることから、よりいっそうの広帯域化を実現することが可能となる。
また、上記実施形態では、第1の分岐パターン251がプリント基板200の表面(アンテナブロックの搭載面)に形成され、第2の分岐パターン252がプリント基板200の裏面に形成されているが、これらが互いに異なる配線層に形成されている限り、形成面がプリント基板200の表面及び裏面である必要はない。したがって、プリント基板が多層構造を有している場合には、一部又は全部の分岐パターンをプリント基板の内層に形成しても構わない。
また、上記実施形態では、第1の分岐パターン251と第2の分岐パターン252が1個のスルーホール電極253によって接続されているが、図6に示すように、両者を複数のスルーホール電極によって接続しても構わない。
また、上記実施形態では、第1及び第2の分岐パターン251,252の一部が平面視で重なっているが、本発明においてこれらを重ねることは必須でない。しかしながら、平面視でこれらの少なくとも一部が重なるように形成すれば、クリアランス領域を小型化することが可能となる。
また、上記実施形態では、第2の分岐パターン252とアンテナ実装領域211が平面視で重なりを有していないが、本発明においてこの点は必須でない。したがって、両者の重なりによるアンテナ特性が許容範囲であれば、平面視でこれらの一部を重ねても構わない。
さらに、上記実施形態では、第2の分岐パターン252がテーパー形状を有しており、これにより、第1の分岐パターン251よりも第2の分岐パターン252の導体幅が広く設定されているが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、第1の分岐パターン251と第2の分岐パターン252が同じ導体幅を有していても構わない。また、第2の分岐パターン252の導体幅を広くする場合であっても、テーパー状とすることも必須でない。
また、実装されるアンテナブロック100の構成も上記実施形態の構成に限定されるものではない。したがって、基体が直方体形状である必要はなく、また、ギャップを介した容量結合型のアンテナブロックである必要もない。
また、上記実施形態においては、アンテナ実装領域211の周囲三方向がグランドパターン220に囲まれている場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、例えばアンテナ実装領域211がプリント基板200の角部に設けられることにより、アンテナ実装領域211の二方向がグランドパターン220に囲まれていてもよい。この場合、他の二方向はプリント基板200の周縁部であり、グランドパターンが存在しない領域となる。
また、上記実施形態においては、基体110の材料として誘電体を用いているが、誘電体以外に誘電性を有する磁性体を用いてもよい。この場合、1/{(ε×μ)1/2}の波長短縮効果が得られるので、透磁率μの高い磁性体を用いることによって、大きな波長短縮効果を得ることができる。また、μ/εが電極のインピーダンスを決定するため、μの高い磁性体を用いることによってインピーダンスを高めることができる。これにより、高すぎるアンテナのQを低下させて、広帯域特性を得ることができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない。
まず、図2に示したアンテナブロック100と同じ構成を有するアンテナブロックを用意した。基体の材料としては2MgO−SiOを主成分とするセラミックを用い、長さ(A方向の長さ)を3.2mmとし、幅(B方向の長さ)1.6mmとし、高さ(C方向の長さ)を1.1mmに設定した。
このアンテナブロックを、図4及び図5に示したプリント基板200と同様のプリント基板に実装することによって、実施例サンプル#1〜#3を作製した。第1の分岐パターン251の導体幅w1及び第2の分岐パターン252の最大導体幅w2については、各実施例サンプル#1〜#3において表1の通りに設定した。
Figure 0004867787
表1に示すように、実施例サンプル#1においてはw1=w2であり、つまり、第1の分岐パターン251と第2の分岐パターン252が同じ導体幅を有している。これに対し、実施例サンプル#2,#3では第2の分岐パターン252がテーパー形状を有しており、実施例サンプル#2では分岐点から端部に向かって導体幅が2倍に拡大されており、実施例サンプル#3では分岐点から端部に向かって導体幅が4倍に拡大されている。
さらに、第2の分岐パターン252(及びスルーホール電極253)を削除したプリント基板を用意し、このプリント基板に上記のアンテナブロックを実装することによって、比較例サンプルを作製した。第1の分岐パターン251の導体幅w1は、実施例サンプル#1〜#3と同様、0.7mmに設定した。
次に、実施例サンプル#1〜#3及び比較例サンプルのアンテナ装置を入出力回路に接続し、各サンプルの電圧定在波比(VSWR)を測定した。測定の結果を図7に示す。電圧定在波比は、その値が小さいほど当該周波数において反射による損失が低いことを示している。
図7に示すように、第2の分岐パターン252を持たない比較例サンプルに比べて、第2の分岐パターン252を有する実施例サンプル#1〜#3はいずれも広い帯域が得られることが確認された。また、実施例サンプル#1〜#3の帯域は、第2の分岐パターン252の導体幅が広くなるほど広帯域化されることも確認された。
本発明の好ましい実施形態によるアンテナ装置10の構成を示す略斜視図である。 アンテナブロック100の構成を示す略斜視図である。 アンテナブロック100の展開図である。 プリント基板200の表面のパターンレイアウトを示す略平面図である。 プリント基板200の裏面のパターンレイアウトを示す略平面図であって、特に、表面側から透過的に見た状態を示すものである。 変形例によるアンテナ装置の構成を示す略斜視図である。 実施例サンプル#1〜#3及び比較例サンプルの電圧定在波比(VSWR)を示すグラフである。
符号の説明
10 アンテナ装置
100 アンテナブロック
110 基体
111 基体の上面
112 基体の底面
113 基体の第1の側面
114 基体の第2の側面
115 基体の第3の側面
116 基体の第4の側面
120〜125 導体パターン
200 プリント基板
210,270 クリアランス領域
211 アンテナ実装領域
212 投影領域
220,280 グランドパターン
220a,220b,220c,280a,280b,280c エッジライン
231 第1のランドパターン
232 第2のランドパターン
240 給電導体
250 放射導体
251 第1の分岐パターン
252 第2の分岐パターン
253 スルーホール電極
261,262 開放領域
G ギャップ

Claims (7)

  1. 少なくとも一つの導体パターンを有するアンテナブロックと、前記アンテナブロックが搭載されたプリント基板とを備えるアンテナ装置であって、
    前記プリント基板は、前記アンテナブロックを介して接続された給電導体及び放射導体を有し、
    前記給電導体は、前記導体パターンの一端に接続されており、
    前記放射導体は、前記プリント基板の異なる配線層に形成された第1及び第2の分岐パターンを含み、
    前記第1の分岐パターンは、前記アンテナブロックの搭載面に形成され、
    前記第2の分岐パターンは、前記搭載面の裏面に形成され、
    前記第1の分岐パターンの一端は、前記導体パターンの他端に接続されており、
    前記第1の分岐パターンの他端は、前記搭載面に形成されたグランドパターンに接続されており、
    前記第2の分岐パターンの一端は、前記プリント基板を貫通する少なくとも一つのスルーホール電極を介して前記第1の分岐パターンに接続されており、
    前記第2の分岐パターンの他端は、前記搭載面の裏面に形成されたグランドパターンに接続されており、
    前記第1の分岐パターンは、前記一端から前記他端に向かって導体幅が一定であり、
    前記第2の分岐パターンは、前記一端から前記他端に向かって導体幅が広くなるテーパー形状を有していることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第2の分岐パターンは、前記アンテナブロックの実装領域であるアンテナ実装領域と平面視で重ならないことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナ実装領域は、周囲三方向が前記グランドパターンに囲まれ、残りの一方向が前記プリント基板の周縁部と一致するクリアランス領域内に設けられており、
    前記第1の分岐パターンの位置は、前記アンテナ実装領域よりも前記プリント基板の前記周縁部に近いことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1及び第2の分岐パターンは、平面視で少なくとも一部が重なっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1の分岐パターンの少なくとも一部は、前記アンテナブロックの長手方向と平行に延在していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第2の分岐パターンの一端は、複数のスルーホール電極を介して前記第1の分岐パターンに接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記アンテナブロックは、前記給電導体に接続された第1の導体パターンと、前記放射導体に接続された第2の導体パターンとを有しており、前記第1及び第2の導体パターンがギャップを介して対向していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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