JP4863116B2 - コイル部品、電動モータ、燃料ポンプおよびコイル巻回方法 - Google Patents
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Description
そして、コイルの巻き終わり部分または巻き始め部分(以下、単に巻端部分と呼ぶ)を保持させてコイルの巻テンションを維持するための構造として、特許文献1では、ボビンに形成されたからげ用のピンにコイルの巻端部分を巻き付けて保持させる構造を採用している。なお、このようにコイルを巻き付けることを、以降では「からげる」と言う。
そこで、本発明の目的は、小型化を図りつつコイルの巻テンションを維持させたコイル部品、電動モータ、燃料ポンプおよびコイル巻回方法を提供することにある。
したがって、コイルの巻き終わり部分をからげて保持するために従来必要であったからげ用部材(からげ用ピン)を不要にしつつ、コイルの巻テンションを維持させることができる。よって、コイル部品の小型化を図りつつコイルの巻テンションを維持させることができる。
したがって、コイルの巻き始め部分または巻き終わり部分をからげて保持するために従来必要であったからげ用部材(からげ用ピン)を不要にしつつ、コイルの巻テンションを維持させることができる。よって、コイル部品の小型化を図りつつコイルの巻テンションを維持させることができる。
そのため、結び留め部分とボビンとの間にて巻き終わり部分を締め付けて保持させるといった締結手順を容易に実現できる。
本実施形態に係るコイル部品は、車両用燃料ポンプを構成する電動ポンプのステータに適用されており、はじめに、図2および図3を用いて燃料ポンプおよび電動ポンプの構成を説明する。なお、図2は燃料ポンプの断面図、図3(A)は電動ポンプのステータを構成するコイル部品単体を示す断面図、図3(B)はステータ単体を示す上面図である。
燃料ポンプ10は、ポンプ12と、ポンプ12を回転駆動する電動モータ14とを備えている。燃料ポンプ10のハウジングは、円筒状に形成されたハウジング16、18により構成されており、ハウジング16は、ポンプ12および電動モータ14のハウジングを兼ねている。
具体的には、電動モータ14のU相を構成する一対のコイルコア32、V相を構成する一対のコイルコア32、およびU相を構成する一対のコイルコア32を環状に並べてステータ30は構成されており、各々対となる同相のコイルコア32は対向して配置されている。そして、各々対となる同相のコイル48同士は、図示しない渡り線により接続されている。
なお、特許請求の範囲に記載の「コイル部品」は、コイルコア32、インシュレータ40およびコイル48から構成されている。また、特許請求の範囲に記載の「ボビン」は、コイルコア32およびインシュレータ40から構成されている。
(1)まず、軸方向に積層された磁性鋼板を互いにかしめてコイルコア32を形成する。
(2)コイルコア32の軸方向(図4(A)の紙面垂直方向)両端側からインシュレータ40をそれぞれコイルコア32に嵌合して取り付ける。
(3)インシュレータ40を取り付けたコイルコア32を、図4に示す巻線装置120の基台122に外周コア36を下にして載置する。コイルコア32を載置する基台122の載置面124は、外周コア36の外周面の凸状円弧面に合わせた凹状円弧面である。コイルコア32の軸方向に沿った基台122の両側、ならびに軸方向両端側には、ガイド130、134がそれぞれボルト等で固定されている。ガイド130の上端のガイド面132は、コイルコア32の軸方向に直線状に延び、かつ巻線142を案内するために巻線142に対して滑らかな凸曲面状に形成されている。また、ガイド面136は、巻線142を案内するために巻線142に対して滑らかな凸曲面状に形成されている。
(5)そして、図4(A)および図5に示すように、巻線142に引張テンションをかけつつ、ガイド130の上端のガイド面132に巻線142を接触させながら、電動モータ14の回転径方向(図4の上下方向)に延びる軸周りにノズル140を旋回移動させる。
なお、図1(A)は(B)のA矢視図、図1(D)は(E)のDA矢視図であり、(A)(B)の状態、(C)の状態、(D)(E)の状態へと順に巻き回す。また、以下の説明では、コイル48の母材としての巻線142のうち、インシュレータ40への巻き始め部分を巻始部分142a、インシュレータ40への巻き終わり部分を巻終部分142b、巻終部分142bよりも巻始部分142aの側に位置する部分を結留部分142cと呼ぶ。
先ず、図1(A)(B)に示すように、巻線142のうち巻始部分142aから結留部分142cまでをインシュレータ40に巻き回す(巻回手順)。図1に示す例では、巻始部分142aはインシュレータ40の長方形角部に位置し、当該角部からインシュレータ40の長方形短辺部側に向けて巻線142は巻き回し始められる。また、結留部分142cは、巻始部分142aと同じ側のインシュレータ40短辺部に位置する。
次に、図1(C)に示すように、巻線142のうち結留部分142cから巻終部分142bまでを、インシュレータ40とは別に準備されたダミーボビン401に巻き回す(締結手順1)。このダミーボビン401は、図4および図5では図示省略されているが、巻線装置120に備えられている。図1に示す例では、ダミーボビン401には巻線142が1巻きだけ巻き回されている。また、インシュレータ40への巻線142の巻き回し方向が上方からみて時計回りであるのに対し、ダミーボビン401への巻線142の巻き回し方向はその逆であり、上方からみて反時計回りである。そして、巻終部分142bは、結留部分142cの上方側(ノズル140側)に重ねられる。
次に、巻線142のうちダミーボビン401に巻き回された部分、つまり結留部分142cから巻終部分142bまでの部分をダミーボビン401から抜き取り、反転させ(図1(C)中の矢印参照)、インシュレータ40に嵌め込んで、ダミーボビン401に巻き回された部分をインシュレータ40に巻き回された部分にかぶせ合わせ、図1(D)(E)の状態にする(締結手順2)。これにより、結留部分142cに対して巻き回し径方向の内側に巻終部分142bが位置することとなる。
次に、巻線142のうち巻終部分142bに対して巻始部分142aと反対側の部分を、ノズル140の側に引っ張り、巻線142に所定のテンションを付与する(締結手順32)。具体例として、前記反対側の部分にテンション部材を押し付ける、或いは、ノズル140を引っ張る等の手段により巻線142に張力を与えることが挙げられる。これにより、巻線142はインシュレータ40に締め付けられるとともに、巻終部分142bは結留部分142cと他の巻線部分との間にて締め付けられて保持される。
次に、巻線142のうち、巻始部分142aに対してインシュレータ40の反対側部分、および巻終部分142bに対してインシュレータ40の反対側部分を切断する。以上により、巻線142を巻き回して形成されたコイル48、コイルコア32、およびインシュレータ40から構成されるコイル部品の製造が完了する。
そして、このように製造されたコイル部品を、図3(B)に示すようにハウジング16内に組み付けて、燃料ポンプ10が製造される。
また、図1に示すダミーボビン401は、ダミーボビン401の短辺部がインシュレータ40の短辺部と対向するように配置されているのに対し、図6に示す変形例の場合には、ダミーボビン402は、ダミーボビン402の長辺部がインシュレータ40の長辺部と対向するように配置されている。
上記実施形態では、実施形態では、本発明のコイル部品を電動モータ14のステータ30に適用させているが、例えば電動モータ14にブラシレスモータ以外のモータを採用した場合には、ロータが有するコイル部品に本発明のコイル部品を適用させてもよい。
また、上記実施形態では、本発明のコイル部品を電動モータ14に適用させているが、例えばチョークコイル等、通電により磁束を発生させるコイルを備える部品であれば、本発明のコイル部品を適用できる。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、上記各実施形態の特徴的構造をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
Claims (5)
- ボビンと、
前記ボビンに整列して巻き回され、通電により磁束を発生させるコイルと、
を備え、
前記コイルは前記ボビンへの巻き終わり部分よりも前記ボビンへの巻き始め側に位置する結び留め部分を有し、前記巻き終わり部分は前記結び留め部分に対して巻き回し径方向の内側に位置することにより前記結び留め部分と前記ボビンとの間にて締め付けられて保持されることを特徴とするコイル部品。 - ロータおよびステータを有する電動モータであって、
前記ロータおよび前記スタータのうち少なくとも一方は、請求項1記載の前記ボビンおよび前記コイルを有して構成されている電動モータ。 - 請求項2記載の電動モータと、
前記モータにより駆動され、燃料を吸入し昇圧するポンプと、
を備える燃料ポンプ。 - 通電により磁束を発生させるコイルをボビンに巻き回すコイル巻回方法であって、
前記コイルを前記ボビンに整列して巻き回す巻回手順と、
前記コイルの前記ボビンへの巻き終わり部分よりも前記ボビンへの巻き始め側に位置する結び留め部分に対して巻き回し径方向の内側に前記巻き終わり部分を位置させることにより前記結び留め部分と前記ボビンとの間にて前記巻き終わり部分を締め付けて保持させる締結手順と、
を含むことを特徴とするコイル巻回方法。 - 巻き回し軸方向が前記ボビンの巻き回し軸方向と平行となるように配置されたダミーボビンを準備し、
前記締結手順では、
前記コイルのうち前記結び留め部分までを前記ボビンに巻き回し、
その後、前記コイルのうち前記結び留め部分から前記巻き終わり部分までを前記ダミーボビンに巻き回し、
その後、前記結び留め部分から前記巻き終わり部分までを、前記ダミーボビンから抜き取り、反転させ、前記ボビンに嵌め込むことにより、前記結び留め部分に対して巻き回し径方向の内側に前記巻き終わり部分を位置させる請求項4記載のコイル巻回方法。
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