JP4798638B2 - 同期モータの制御装置 - Google Patents
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Description
図11を参照して、同期モータの制御装置23は、同期モータ25と、同期モータ25に接続されたインバータ回路24と、インバータ回路24に直流電圧を供給するバッテリ(直流電源)Bとを備えている。
図12を参照して、同期モータ25は、ロータおよびステータ(図示しない)からなる公知のモータであって、ステータ側の三相コイルU、V、Wで発生させる回転磁界によって、永久磁石を有するロータを所望の回転数で回転させるものである。
インバータ回路24は、例えば、MOS型FET(電界効果トランジスタ)やIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などの6個の半導体スイッチング素子Q18〜Q23からなり、この半導体スイッチング素子Q18〜Q23のスイッチング動作によって同期モータ25に三相交流出力を印加して、永久磁石を有するロータを回転させて、同期モータ25を駆動する。なお、インバータ回路24とバッテリBの間にはメインコンタクタ5が介在し、インバータ回路24の入力側にはコンデンサCが並列接続されている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、本発明の第1実施例によるフォークリフトに搭載される同期モータの制御装置の概略構成図である。また、図2は、図1の同期モータのステータ側のコイルの等価回路図である。ここで、図11を参照して説明した従来の同期モータの制御装置との対応関係が明確となるように、図11に示す各構成要素と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図示しないが、同期モータ7は、高速型連続回転用三相コイルUH、VH、WHおよび低速型回転用三相コイルUL、VL、WLのそれぞれで発生させた回転磁界に対応した回転力(トルク)を別々に出力、または合成して出力できる軸機構を有している。
低速型回転用インバータ回路4は、UL相上、UL相下、VL相上、VL相下、WL相上、WL相下の6個の公知の半導体スイッチング素子Q7〜Q12からなり、これら半導体スイッチング素子Q7〜Q12のスイッチング動作によって同期モータ7に三相交流出力を印加して、同期モータ7を駆動する。
互いに直列接続された、UH相上下に対応する半導体スイッチング素子Q1、Q2と、VH相上下に対応する半導体スイッチング素子Q3、Q4と、WH相上下に対応する半導体スイッチング素子Q5、Q6と、UL相上下に対応する半導体スイッチング素子Q7、Q8と、VL相上下に対応する半導体スイッチング素子Q9、Q10と、WL相上下に対応する半導体スイッチング素子Q11、Q12とが、バッテリBの両端に接続される電源ライン間に並列に接続されている。半導体スイッチング素子としては、例えば、MOS型FET(電界効果トランジスタ)やIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などの高速スイッチング動作が可能な素子が用いられる。図示しないが、それぞれの半導体スイッチング素子にはダイオードが並列接続されるのが好ましい。
また、互いに直列接続された各半導体スイッチング素子Q1〜12同士の接続点から、同期モータ7を駆動するための交流のUH相電圧VUH、VH相電圧VVH、WH相電圧VWH、UL相電圧VUL、VL相電圧VVL、WL相電圧VWLが同期モータ7に供給される。ここで、IUH、IVH、IWH、IUL、IVL、IWLは、それぞれUH相電流、VH相電流、WH相電流、UL相電流、VL相電流、WL相電流を示している。図1中の8〜11は、それぞれUH相電流、VH相電流、UL相電流、VL相電流を検出する電流センサである。なお、WH相電流およびWL相電流は、それぞれ、UH相電流とVH相電流とを合算したもの、およびUL相電流とVL相電流とを合算したものとなるので、WH相電流およびWL相電流用の電流センサは設けられていない。なお、高速型連続回転用インバータ回路3および低速型回転用インバータ回路4の入力側には、それぞれ、コンデンサCH、CLが並列接続されている。
入力部2aには、例えば、速度検出部(PG)12で検出された速度信号V、アクセル指令量検出部13で検知されたアクセル指令信号A、バッテリ電圧検出部14で検知されたバッテリ電圧信号VB、UH相電流に関するUH相信号、VH相電流に関するVH相信号、UL相電流に関するUL相信号、およびVL相電流に関するVL相信号が入力される。
MPU2bは、入力部2aに入力された上記の信号に基づいて、同期モータ7の制御に必要な処理を実行する。
出力部2cは、MPU2bによって処理された制御信号を用いて、高速型連続回転用インバータ回路3、低速型回転用インバータ回路4、メインコンタクタ5およびサブコンタクタ6に対して必要な指令(出力)を行う。
そして、MPU2bによって、速度信号Vと予め設定された速度基準信号V0とが比較される(ステップS4)。ここで、予め設定された速度基準信号V0は、バッテリ電圧信号VBと所定のゲインG0の積で定められる。
上記のステップS4において、速度信号Vが速度基準信号V0未満(V<V0)、すなわち低速(低回転)の駆動状態と判定されたら、サブコンタクタ6がオンされる(ステップS5)。このステップS5により、同期モータ7は、高速型連続回転用インバータ回路3および低速型回転用インバータ回路4の両方の交流出力としてのトルク値(トルク値に対応する電流値)で駆動され得る状態となる(第1の駆動モード)。これは、図4に示す領域1および領域2での駆動状態に相当する。
また、上記のステップS4において、速度信号Vが速度基準信号V0以上(V≧V0)、すなわち高速(高回転)の駆動状態と判定されたら、サブコンタクタ6がオフされる(ステップS6)。このステップS6により、同期モータ7は、高速型連続回転用インバータ回路3のみの交流出力としてのトルク値(トルク値に対応する電流値)で駆動される状態となる(第2の駆動モード)。これは、図4に示す領域3での駆動状態に相当する。このとき、低速型回転用インバータ回路4は、バッテリBとは切り離されるが、制御部2によってトルク値0(電流値0)が指令された状態にコントロールされる。
まず、必要トルク値Tと予め設定されたトルク基準値(高速型連続回転用インバータ回路3の最高トルク値)T0とが比較される(ステップS9)。このステップS9において、制御部2は、上記ステップS7で算出された必要トルク値Tがトルク基準値T0未満(T<T0)と判定すれば、低速型回転用インバータ回路4に、必要なトルク値として、トルク値0を指令する(ステップS10)。これは、図4に示す領域1での駆動状態に相当する。また、このステップS9において、制御部2は、上記ステップS7で算出された必要トルク値Tがトルク基準値T0以上(T≧T0)と判定すれば、低速型回転用インバータ回路4に、必要なトルク値として、必要トルク値Tとトルク基準値T0との差分値(T−T0)を指令する(ステップS11)。これは、図4に示す領域2での駆動状態に相当する。
そして、ステップS10、S11の結果に応じて、低速型回転用インバータ回路4に必要なトルク値0または(T−T0)に対応する交流出力が、当該インバータ回路4から同期モータ7に対して出力される(ステップS12)。さらに、高速型連続回転用インバータ回路3に必要なトルク値に対応する交流出力が、当該インバータ回路3から同期モータ7に対して出力される(ステップS13)。したがって、低速域において、同期モータ7を、高速型連続回転用インバータ回路3および低速型回転用インバータ回路4の両方の交流出力で駆動させることができるので、同期モータの制御装置1における高トルクが実現できる。
なお、ステップS8の後においては、制御部2は、低速型回転用インバータ回路4に、必要なトルク値として、トルク値0を指令する(ステップS14)。これは、図4に示す領域3での駆動状態に相当し、上述したように、制御部2によって、低速型回転用インバータ回路4がバッテリBと切り離されるがトルク値0(電流値0)でコントロールされた状態となっている。そして、ステップS14の結果に応じて、高速型連続回転用インバータ回路3に必要なトルク値に対応する交流出力が、当該インバータ回路3から同期モータ7に対して出力される(ステップS13)。したがって、高速域において、同期モータ7を、高速型連続回転用インバータ回路3のみの交流出力で高回転まで駆動させることができるので、同期モータの制御装置1における高回転が実現できる。
最後に、制御部2によって、同期モータ7が所望の動作で駆動するまでステップS2〜S14が反復せしめられて、最適な駆動モードと必要トルク値とが得られるように制御が行われる。
図5に、図1の同期モータの制御装置1と、従来の同期モータの制御装置23とを比較するためのトルク−回転速度(回転数)特性を示したグラフを示す。
図5を参照して、(a)は、同期モータ7を、高速型連続回転用インバータ回路3のみの交流出力で駆動させた場合のトルク−回転速度特性を示すグラフ、(b)は、同期モータ7を、低速型回転用インバータ回路4のみの交流出力で駆動させた場合のトルク−回転速度特性を示すグラフ、(A)は、図1の同期モータの制御装置1における(a)と(b)を組み合わせた場合のトルク−回転速度特性を示すグラフである。
図5より明らかなように、従来の同期モータの制御装置23においては、(a)または(b)に示すいずれかのトルク−回転速度特性の範囲内でしか同期モータ25を駆動できないが、図1の同期モータの制御装置1においては、(A)に示すトルク−回転速度特性の幅広い範囲内で同期モータ7を駆動できる。
したがって、図1の同期モータの制御装置1は、従来の同期モータの制御装置23と比べて、高トルクと高回転を両立できる。
図6は、本発明の第1実施例の変形例によるフォークリフトに搭載される同期モータの制御装置の概略構成図である。また、図7は、図6の同期モータのステータ側のコイルの等価回路図である。
ここで、本変形例は、第1実施例の同期モータの制御装置1において、さらに、中速型回転用インバータ回路を備え、この回路の追加に伴って、ステータ側の多相コイルの数、コンタクタの数、制御部の入出力信号の数および駆動モードの数を増やした点が、第1実施例と異なる。したがって、図1および図11を参照して説明した従来のスイッチング電源装置との対応関係が明確となるように、図1および図11に示す各構成要素と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図示しないが、同期モータ17は、高速型連続回転用三相コイルUH、VH、WH、低速型回転用三相コイルUL、VL、WLおよび中速型連続回転用三相コイルUM、VM、WMのそれぞれで発生させた回転磁界に対応した回転力を別々に出力、または合成して出力できる軸機構を有している。
互いに直列接続された、UM相上下に対応する半導体スイッチング素子Q13、Q14と、VM相上下に対応する半導体スイッチング素子Q15、Q16と、WM相上下に対応する半導体スイッチング素子Q17、Q18とが、バッテリBの両端に接続される電源ライン間に並列に接続されている。
また、互いに直列接続された各半導体スイッチング素子Q13〜Q18同士の接続点から、同期モータ17を駆動するための交流のUM相電圧VUM、VM相電圧VVM、WM相電圧VWMが同期モータ7に供給される。ここで、IUM、IVM、IWMは、それぞれUM相電流、VM相電流、WM相電流を示している。図6中の21、22は、それぞれUM相電流、VM相電流を検出する電流センサである。なお、WM相電流は、UM相電流とVM相電流とを合算したものとなるので、WM相電流用の電流センサは設けられていない。なお、中速型回転用インバータ回路18の入力側には、コンデンサCMが並列接続されている。
入力部16aには、UM相電流に関するUM相信号、VM相電流に関するVM相信号、が入力される。
MPU16bは、入力部16aに入力された信号に基づいて、同期モータ17の制御に必要な処理を実行する。
出力部16cは、MPU16bによって処理された制御信号を用いて、各インバータ回路3、4、18、メインコンタクタ5およびサブコンタクタ19、20に対して必要な指令(出力)を行う。
そして、MPU16bによって、速度信号Vと予め設定された速度基準信号V1、V2(但し、V1<V2)が比較される(ステップS18)。ここで、予め設定された速度基準信号V1、V2は、それぞれ、バッテリ電圧信号VBと所定のゲインG1の積、バッテリ電圧信号VBと所定のゲインG2の積で定められる(但し、G1<G2)。
上記のステップS18において、速度信号Vが速度基準信号V0未満(V<V0)、すなわち低速(低回転)の駆動状態と判定されたら、サブコンタクタ19、20が両方オンされる(ステップS19)。このステップS19により、同期モータ17は、高速型連続回転用インバータ回路3、低速型回転用インバータ回路4および中速型回転用インバータ回路18の3つの交流出力としてのトルク値(トルク値に対応する電流値)で駆動され得る状態となる(第1’の駆動モード)。これは、図9に示す領域1’および領域2’での駆動状態に相当する。
また、上記のステップS18において、速度信号Vが速度基準信号V1以上V2未満(V1≦V<V2)、すなわち中速(中回転)の駆動状態と判定されたら、サブコンタクタ19がオフされ、サブコンタクタ20がオンされる(ステップS20)。このステップS20により、同期モータ17は、高速型連続回転用インバータ回路3および中速型回転用インバータ回路18の両方の交流出力としてのトルク値(トルク値に対応する電流値)で駆動される状態となる(第2’の駆動モード)。これは、図9に示す領域3’での駆動状態に相当する。このとき、低速型回転用インバータ回路4は、バッテリBとは切り離されるが、制御部16によってトルク値0(電流値0)が指令された状態にコントロールされる。
さらに、上記のステップS18において、速度信号Vが速度基準信号V2以上(V2≦V)、すなわち高速(高回転)の駆動状態と判定されたら、サブコンタクタ19、20が両方オフされる(ステップS21)。このステップS21により、同期モータ17は、高速型連続回転用インバータ回路3のみの交流出力としてのトルク値(トルク値に対応する電流値)で駆動される状態となる(第3’の駆動モード)。これは、図9に示す領域4’での駆動状態に相当する。このとき、低速型回転用インバータ回路4および中速型回転用インバータ回路18は、ともに、バッテリBとは切り離されるが、制御部16によってトルク値0(電流値0)が指令された状態にコントロールされる。
まず、必要トルク値Tと予め設定されたトルク基準値(高速型連続回転用インバータ回路3の最高トルク値と中速型回転用インバータ回路18の最高トルク値の合計)T0とが比較される(ステップS25)。このステップS25において、制御部16は、上記ステップS22で算出された必要トルク値Tがトルク基準値T0未満(T<T0)と判定すれば、低速型回転用インバータ回路4に、必要なトルク値として、トルク値0を指令する(ステップS26)。これは、図9に示す領域1’での駆動状態に相当する。また、このステップS25において、制御部16は、上記ステップS22で算出された必要トルク値Tがトルク基準値T0以上(T≧T0)と判定すれば、低速型回転用インバータ回路4に、必要なトルク値として、必要トルク値Tとトルク基準値T0との差分値(T−T0)を指令する(ステップS27)。これは、図9に示す領域2’での駆動状態に相当する。
そして、ステップS26、S27の結果に応じて、低速型回転用インバータ回路4に必要なトルク値0または(T−T0)に対応する交流出力が、当該インバータ回路4から同期モータ17に対して出力される(ステップS28)。そして、中速型回転用インバータ回路18に必要なトルク値に対応する交流出力が、当該インバータ回路18から同期モータ17に対して出力される(ステップS29)。さらに、高速型連続回転用インバータ回路3に必要なトルク値に対応する交流出力が、当該インバータ回路3から同期モータ17に対して出力される(ステップS30)。したがって、低速域において、同期モータ17を、高速型連続回転用インバータ回路3、中速型回転用インバータ回路18および低速型回転用インバータ回路4の3つの交流出力で駆動させることができるので、同期モータの制御装置15における高トルクが実現できる。
なお、ステップS23の後においては、制御部16は、低速型回転用インバータ回路4に、必要なトルク値として、トルク値0を指令する(ステップS31)。これは、図9に示す領域3’での駆動状態に相当し、上述したように、制御部16によって、低速型回転用インバータ回路4が、バッテリBと切り離されるがトルク0(電流0)でコントロールされた状態となっている。そして、ステップS31の結果に応じて、中速型回転用インバータ回路18に必要なトルク値に対応する交流出力が、当該インバータ回路18から同期モータ17に対して出力される(ステップS29)。さらに、高速型連続回転用インバータ回路3に必要なトルク値に対応する交流出力が、当該インバータ回路3から同期モータ17に対して出力される(ステップS30)。
また、ステップS24の後においては、制御部16は、低速型回転用インバータ回路4に、必要なトルク値として、トルク値0を指令し(ステップ32)、中速型回転用インバータ回路18に、必要なトルク値として、トルク値0を指令する(ステップ33)。これは、図9に示す領域4’での駆動状態に相当し、上述したように、制御部16によって、低速型回転用インバータ回路4および中速型回転用インバータ回路18が、ともに、バッテリBと切り離されるがトルク値0(電流値0)でコントロールされた状態となっている。そして、ステップS32、S33の結果に応じて、高速型連続回転用インバータ回路3に必要なトルク値に対応する交流出力が、当該インバータ回路3から同期モータ17に対して出力される(ステップS30)。したがって、高速域において、同期モータ17を、高速型連続回転用インバータ回路3のみの交流出力で高回転まで駆動させることができるので、同期モータの制御装置15における高回転が実現できる。
最後に、制御部16によって、同期モータ17が所望の動作で駆動するまでステップS15〜S33が反復せしめられて、最適な駆動モードと必要トルク値とが得られるように制御が行われる。
図10に、図6の同期モータの制御装置15と、従来の同期モータの制御装置23とを比較するためのトルク−回転速度(回転数)特性を示したグラフを示す。
図10を参照して、(a’)は、同期モータ17を、高速型連続回転用インバータ回路3のみの交流出力で駆動させた場合のトルク−回転速度特性を示すグラフ、(b’)は、同期モータ17を、低速型回転用インバータ回路4のみの交流出力で駆動させた場合のトルク−回転速度特性を示すグラフ、(c’)は、同期モータ17を、中速型回転用インバータ回路18のみの交流出力で駆動させた場合のトルク−回転速度特性を示すグラフ、(A’)は、図6の同期モータの制御装置15における(a’)〜(c’)を組み合わせた場合のトルク−回転速度特性を示すグラフである。
図10より明らかなように、従来の同期モータの制御装置23においては、(a’)または(b’)または(c’)に示すいずれかのトルク−回転速度特性の範囲内でしか同期モータ25を駆動できないが、図6の同期モータの制御装置15においては、(A’)に示すトルク−回転速度特性の範囲内で同期モータ17を駆動できる。
したがって、図6の同期モータの制御装置15は、従来の同期モータの制御装置23と比べて、高トルクと高回転を両立できる。
例えば、本第1実施例および変形例において、インバータ回路をそれぞれ、2つ備えた場合、3つ備えた場合について説明したが、インバータ回路の個数をさらに増やしてもよいし、ステータ側の多相コイルの数、コンタクタの数、制御部への入出力信号の数および駆動モード状態も任意とすることができる。
また、制御部の構造は、本実施例に限定されるものではなく、速度の比較またはトルク値の比較を行うことにより、同期モータの最適な駆動状態を制御する構成を有していれば、どのような構成を有していても構わない。
さらに、本実施例において、同期モータの制御装置に関して説明したが、誘導モータなどの様々なモータの制御装置に応用することができる。
2 制御部
2a 入力部
2b MPU(Micro Processor Unit)
2c 出力部
3 高速型連続回転用インバータ回路
4 低速型回転用インバータ回路
5 メインコンタクタ
6 サブコンタクタ
7 同期モータ
8 UH相電流を検出する電流センサ
9 VH相電流を検出する電流センサ
10 UL相電流を検出する電流センサ
11 VL相電流を検出する電流センサ
12 速度検出部(PG)
13 アクセル指令量検出部
14 バッテリ電圧検出部
15 同期モータの制御装置
16 制御部
16a 入力部
16b MPU(Micro Processor Unit)
16c 出力部
17 同期モータ
18 中速型回転用インバータ回路
19 サブコンタクタ
20 サブコンタクタ
21 UM相電流を検出する電流センサ
22 VM相電流を検出する電流センサ
23 同期モータの制御装置
24 インバータ回路
25 同期モータ
26 U相電流を検出する電流センサ
27 V相電流を検出する電流センサ
B バッテリ
C、CH、CL、CM コンデンサ
PG パルスジェネレータ(パルス生成器)
Q1〜18 半導体スイッチング素子
U 三相コイル
UH 高速型連続回転用三相コイル
UL 低速型回転用三相コイル
UM 中速型回転用三相コイル
V 三相コイル
VH 高速型連続回転用三相コイル
VL 低速型回転用三相コイル
VM 中速型回転用三相コイル
W 三相コイル
WH 高速型連続回転用三相コイル
WL 低速型回転用三相コイル
WM 中速型回転用三相コイル
S1〜S33 ステップ
Claims (4)
- ステータに少なくとも第1および第2の多相コイルを含む複数の多相コイルを有する同期モータと、前記複数の多相コイルに対して回転磁界を発生させるための交流出力を個別に印加する少なくとも第1および第2のインバータ回路を含む複数のインバータ回路と、前記複数のインバータ回路に対して共通の直流電圧を供給するバッテリと、を備えた電気車両の同期モータの制御装置であって、
前記バッテリと前記複数のインバータ回路の間に設けられて当該バッテリからの前記直流電圧の供給または供給停止の切り替えを行うメインコンタクタと、
前記複数のインバータ回路間に設けられて当該複数のインバータ回路間の接続の切り替えを行う少なくとも1つのサブコンタクタと、
外部信号の入力に基づいて、前記メインコンタクタおよび前記サブコンタクタの各々の切り替えの制御ならびに前記複数のインバータ回路の各々の交流出力の制御を行うことにより、前記同期モータを、少なくとも、前記第1および前記第2のインバータ回路の両方の交流出力で駆動させる第1の駆動モードと、前記第1のインバータ回路のみの交流出力で駆動させる第2の駆動モードとを含む複数の異なった駆動モードで駆動させる制御部と、
前記同期モータの回転速度を検出する速度検出部と、
前記電気車両のアクセル指令量を検出するアクセル指令量検出部と、
前記バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、を備え、
前記外部信号としての前記速度検出部で検出された速度信号、前記アクセル指令量検出部で検知されたアクセル指令信号、および前記バッテリ電圧検出部で検知されたバッテリ電圧信号の入力に基づいて、前記制御部が、前記速度信号と予め設定された速度基準信号とを比較し、前記速度信号が前記速度基準信号よりも小さいと判定した場合に、前記同期モータを前記第1の駆動モードで駆動させ、前記速度信号が前記速度基準信号よりも大きいと判定した場合に、前記同期モータを前記第2の駆動モードで駆動させることを特徴とする同期モータの制御装置。 - 前記速度基準信号は前記バッテリ電圧信号と所定のゲインの積で定められることを特徴とする請求項1に記載の同期モータの制御装置。
- 前記第1の多相コイルは前記第2の多相コイルよりもコイル巻数が少ないことを特徴とする請求項1または2に記載の同期モータの制御装置。
- 前記速度信号および前記アクセル指令信号の入力に基づいて、さらに、前記制御部が、前記同期モータに対する必要トルク値を算出し、この必要トルク値を前記同期モータから出力させるために前記第1および第2のインバータ回路に各々必要なトルク値を算出して、前記第1および第2のインバータ回路に交流出力として前記各々必要なトルク値を指令することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の同期モータの制御装置。
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