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JP2005033932A - モータ制御装置 - Google Patents

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JP2005033932A
JP2005033932A JP2003271452A JP2003271452A JP2005033932A JP 2005033932 A JP2005033932 A JP 2005033932A JP 2003271452 A JP2003271452 A JP 2003271452A JP 2003271452 A JP2003271452 A JP 2003271452A JP 2005033932 A JP2005033932 A JP 2005033932A
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Japan
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rotational speed
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JP2003271452A
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English (en)
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Yasuhiko Kitajima
康彦 北島
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】 モータへの電力供給を停止する場合に、モータが発生するトルクに対して適切な処理をする。
【解決手段】 駆動停止信号を入力した3相交流モータの駆動停止時に(ステップS1)、3相交流モータの回転速度がωeth以上である場合にはアクティブショート状態(上側スイッチング素子:オフ、下側スイッチング素子:オン)にし(ステップS3,S4)、その後、回転速度がωeth_l以下となったらオールオフ状態(上側スイッチング素子:オフ、下側スイッチング素子:オフ)にする(ステップS6)。一方、3相交流モータ停止時の回転速度がωeth以下である場合にはオールオフ状態にし(ステップS3,S4)、その後、回転速度がωeth_u以上となったらアクティブショート状態にする(ステップS7,S4)。
【選択図】 図8

Description

本発明は、例えば電気自動車等に搭載され、当該電気自動車の駆動力を発生させるモータを制御するモータ制御装置に関する。
従来より、3相交流モータを制御する技術としては、下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1には、モータの3相端子が異常な高電圧を発生しようとすることを検知した場合、インバータの上側アームのスイチング素子を全てオフすると共に、下側アームのスイッチング素子を全て導通状態としている。これにより、従来では、モータの3相端子を短絡して、高電圧の発生を抑止していた。
特開2002−101689号公報
ところで、近年、効率の良さ等の理由から、IPM(Interior Permanent-magnet)モータが広く用いられるようになっている。しかしながら、上述した従来の技術をIPMモータに適用し、IPMモータの3相端子を短絡した場合には、トルクの大きさが高回転領域と低回転域とでは大きく異なるが、モータの回転速度の全域に亘ってIPMモータの回転を妨げる方向のトルク(ブレーキトルク)が発生する。
ここで、高回転領域において、3相端子を短絡した場合、トルクの大きさが小さいためフリーランに近い状態である。しかし、低回転領域において3相端子を短絡した場合、回転数が高回転領域側から0に近づくと、一旦急激にトルクの大きさが大きくなるという特性がある。
このような特性を持つため、IPMモータの高回転領域において3相端子を短絡した場合にはIPMモータの回転速度に急激な変化が発生せずフリーラン状態であっても、IPMモータの低回転領域において3相端子を短絡した場合には大きなブレーキトルクが発生して、IPMモータの回転速度の急激な減速が発生してしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、交流モータへの電力供給を停止する場合に、交流モータが発生するトルクに対して適切な処理をすることができるモータ制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、交流モータに供給する電源の正端子に接続された上側スイッチング素子群と、電源の負端子に接続された下側スイッチング素子群とを駆動して、交流モータに交流電圧を印加するモータ制御装置であって、交流モータの駆動を中止する場合に、入力手段により交流モータの回転速度を示す回転速度信号を入力し、制御手段により上側スイッチング素子群と下側スイッチング素子群とを制御して交流モータのトルクを制御する。このとき、制御手段では、入力手段により入力した交流モータの回転速度が第1回転速度以上である場合には、上側スイッチング素子群又は下側スイッチング素子群の何れか一方のスイッチング素子群の全てを導通状態にすると共に他方のスイッチング素子群の全てを遮断状態にし、入力手段により入力した交流モータの回転速度が第2回転速度以下である場合には、上側スイッチング素子群及び下側スイッチング素子群の全てのスイッチング素子群を遮断状態にすることにより、上述の課題を解決する。
また、本発明は、車両に搭載され、発生するトルクにより車両の駆動力を発生させる交流モータに供給する電源の正端子に接続された上側スイッチング素子群と、電源の負端子に接続された下側スイッチング素子群とを駆動して、交流モータに交流電圧を印加するモータ制御装置であって、車両を停止状態に保持する場合に、入力手段により、車両が停止しているか否かを判定する信号を入力し、制御手段により上側スイッチング素子群と下側スイッチング素子群とを制御して交流モータのトルクを制御する。このとき、制御手段は、入力手段により入力した信号に基づいて車両が停止状態であると判定した場合に、上側スイッチング素子群又は下側スイッチング素子群の何れか一方のスイッチング素子群の全てを導通状態にすると共に他方のスイッチング素子群の全てを遮断状態とすることにより、上述の課題を解決する。
本発明に係るモータ制御装置によれば、交流モータの回転を停止させるときに当該交流モータの回転速度が変化し、上側スイッチング素子群及び下側スイッチング素子群の状態に起因して交流モータに大きなトルクが発生する場合であっても、回転速度に応じて上側スイッチング素子群と下側スイッチング素子群と適切な状態にすることができ、交流モータの回転数の全域に亘って交流モータで発生するトルクを非常に小さい値に保つので、交流モータが発生するトルクに対して適切な処理をすることができる。
また、本発明に係る他のモータ制御装置によれば、車両が停止しているときに、交流モータにブレーキトルクを発生させるように上側スイッチング素子群と下側スイッチング素子群と適切な状態にすることができ、車両を停止状態に保持することができるので、モータが発生するトルクに対して適切な処理をすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
本発明は、例えば図1に示すように構成されたモータ制御装置に適用される。
[モータ制御装置の構成]
このモータ制御装置は、制御対象である3相交流モータ1を、当該3相交流モータ1の回転速度に応じて制御駆動するものである。この3相交流モータ1は、U相、V相及びW相に供給される各電流値が制御されることで、内部コイルに流れる各電流が制御されてトルクが制御される。本例において、3相交流モータ1は、永久磁石同期モータであって、内部埋め込み磁石構造となっているロータと、集中巻構造となっているステータとを備えたIPM(Interior Permanent-magnet)モータである。
このモータ制御装置は、外部から3相交流モータ1のトルクを制御するトルク指令Te*が供給されて、このトルク指令Te*のトルクを発生させるための各種演算を行って、3相交流モータ1に供給する電流を制御する。
トルク指令Te*に従って3相交流モータ1を駆動制御する場合には、モータ制御装置は、3相交流モータ1に供給しているU相モータ電流iu及びV相モータ電流ivを電流センサ2により検出して、3相/dq変換部3に送る。また、回転角センサ(PS)4により3相交流モータ1の回転角を入力することにより3相交流モータ1の回転角θmを検出し、位相・速度計算部5に送る。
位相・速度計算部5は、回転角θmに基づいて3相交流モータ1の回転速度ωeを計算すると共に電圧位相θeを計算して、回転速度ωeを示す信号をトルク制御部7に送ると共に、電圧位相θeを示す信号を3相/dq変換部3に送る。
3相/dq変換部3は、3相交流座標系から見たdq座標系の電圧位相θeを入力すると共にU相モータ電流iu及びV相モータ電流ivを入力し、3相交流モータ1の実電流iu,iv,iw(=−iu−iv)を回転直交座標系であるdq座標系の実電流であるd軸電流値id及びq軸電流値iqに変換して、電流制御部6に送る。
一方、トルク制御部7は、外部からトルク指令Te*及び3相交流モータ1の回転速度(電気)ωeが与えられると、目標とするd軸電流値のd軸電流指令id*及び目標とするq軸電流値iqのq軸電流指令iq*を求めて、電流制御部6及び非干渉制御部8に送る。
電流制御部6は、電源13の電圧値を示す電圧値Vdc、トルク制御部7からd軸電流指令id*及びq軸電流指令iq*が供給され、3相/dq変換部3からd軸電流値id及びq軸電流値iqが供給されると、d軸電流値idをd軸電流指令値id*に一致させるためのd軸電圧指令値vd*、q軸電流値iqをq軸電流指令値iq*に一致させるためのq軸電圧指令値vq*を計算して加算器9に送る。
非干渉制御部8は、トルク制御部7からd軸電流指令id*及びq軸電流指令値iq*が送られると、d軸とq軸の干渉項を保証するために用いる電圧成分であるd軸補償電圧Vd_cmp及びq軸補償電圧Vq_cmpを算出する。
そして、このd軸補償電圧Vd_cmpは加算器9にてd軸電圧指令値vd*と加算され、加算器9からdq/3相変換部10にd軸電流指令値vdo*として送られ、q軸補償電圧Vq_cmpは加算器9にてq軸電圧指令値vq*と加算され、加算器9からdq/3相変換部10にq軸電流指令値vqo*として送られる。
dq/3相変換部10は、加算器9からd軸電流指令値vdo*及びq軸電流指令値vqo*が供給され、位相・速度計算部5から電圧位相θeが供給されると、電圧位相θeに基づいてd軸電流指令値vdo*及びq軸電流指令値vqo*を、3相座標系のU相電圧指令値vu*、V相電圧指令値vv*、W相電圧指令値vw*に変換する。そして、U相電圧指令値vu*、V相電圧指令値vv*及びW相電圧指令値vw*は、PWM生成部11に送る。
PWM生成部11は、U相電圧指令値vu*、V相電圧指令値vv*及びW相電圧指令値vw*に基づいて、PWM信号Vuu、Vul、Vvu、Vvl、Vwu、Vwlを生成して電力変換器12に出力する。このPWM信号は、後述する電力変換器12の上側スイッチング素子群22を構成する第1トランジスタTr1〜第2トランジスタTr2をオンオフ駆動する信号である。
電力変換器12は、その構成例を図2及び図3に示すように、平滑用コンデンサ21を介して、電源13の正端子に接続された上側スイッチング素子群22と、電源13の負端子に接続された下側スイッチング素子群23とを備える。また、この電力変換器12は、3相交流モータ1のU相と接続された第1トランジスタTr1及び第2トランジスタTr2、3相交流モータ1のV相と接続された第3トランジスタTr3及び第4トランジスタTr4、3相交流モータ1のW相と接続された第5トランジスタTr5及び第6トランジスタTr6を備える。
このような電力変換器12では、第1トランジスタTr1〜第6トランジスタTr6のゲート端子にPWM生成部11からのPWM信号が供給されることにより第1トランジスタTr1〜第6トランジスタTr6の導通状態及び遮断状態が制御される。これにより、電力変換器12では、第1トランジスタTr1及び第2トランジスタTr2により、13から3相交流モータ1のU相に供給する交流電力を生成し、第3トランジスタTr3及び第4トランジスタTr4により3相交流モータ1のV相に供給する交流電力を生成し、第5トランジスタTr5及び第6トランジスタTr6により3相交流モータ1のW相に供給する交流電力を生成する。
また、電力変換器12には、第1トランジスタTr1〜第6トランジスタTr6の駆動停止を制御する駆動停止切り替え部14が接続される。この電力変換器12は、図示はしないが、駆動停止切り替え部14からの信号に基づいて第1トランジスタTr1〜第6トランジスタTr6のオンオフ状態を切り替える状態切り替え回路を備えるものとする。
駆動停止切り替え部14は、詳細は後述するが、通常、駆動停止信号f_stpの値を「0」とし、電力変換器12を、PWM生成部11で生成されたPWM信号に基づいて、電源13の直流電圧を3相交流電圧に変換し、3相交流モータ1に印加する。また、この駆動停止切り替え部14は、3相交流モータ1が駆動して回転している状態から、3相交流モータ1を停止させる状態とする場合に、駆動停止信号f_stpの値を「1」とし、電力変換器12の動作を制御する。
[駆動停止切り替え部14の動作]
つぎに、上述したモータ制御装置において、駆動停止切り替え部14の動作を説明する。
駆動停止切り替え部14は、電圧センサ15からの電圧値Vdc、位相・速度計算部5からの回転速度ωe及び図示しない外部のコントローラから駆動停止信号が供給される。この駆動停止切り替え部14は、詳細は後述するが、入力した各信号に基づいて、電力変換器12の動作を駆動又は停止させる駆動停止信号f_stpを生成すると共に、電力変換器12の動作を停止させるときの状態を選択制御する駆動停止方法選択信号f_fsを生成する。これにより、駆動停止切り替え部14では、3相交流モータ1を駆動させたり停止させたりする。
駆動停止切り替え部14は、電力変換器12をPWM信号に基づいて動作させて3相交流モータ1を駆動させる場合には、値が「0」の駆動停止信号f_stpを生成して電力変換器12に送る。これにより、電力変換器12は、PWM生成部11からのPWM信号Vuu、Vul、Vvu、Vvl、Vwu、Vwlを第1トランジスタTr1〜第6トランジスタTr6に送って3相交流モータ1に交流電力の供給をする。
一方、駆動停止切り替え部14は、電力変換器12を停止させて3相交流モータ1を停止させる場合には、値が「1」の駆動停止信号f_stpを生成して電力変換器12に送る。これにより、電力変換器12は、PWM生成部11からのPWM信号Vuu、Vul、Vvu、Vvl、Vwu、Vwlを第1トランジスタTr1〜第6トランジスタTr6に送って3相交流モータ1に交流電力を供給する動作を停止する。
また、駆動停止切り替え部14は、3相交流モータ1を停止させる場合に、3相交流モータ1の駆動を停止させる方法を示す駆動停止方法選択信号f_fsを生成する。このとき、駆動停止切り替え部14は、電圧値Vdc及び3相交流モータ1の回転速度ωeに基づいて、図2に示すように第1トランジスタTr1〜第6トランジスタTr6の全スイッチング素子を遮断(オフ)状態とするオールオフ状態、又は、図3に示すように上側スイッチング素子群22のスイッチング素子を全て遮断(オフ)状態とすると共に下側スイッチング素子群23のスイッチング素子を全て導通(オン)状態とするアクティブショート状態とする決定をする。駆動停止切り替え部14は、電力変換器12をオールオフ状態とする場合には値が「0」の駆動停止方法選択信号f_fsを生成し、電力変換器12をアクティブショート状態とする場合には値が「1」の駆動停止方法選択信号f_fsを生成する。
これにより、駆動停止切り替え部14は、図4に示すように、電力変換器12の状態を制御する。なお、電力変換器12には、駆動停止切り替え部14から入力した信号に従って、上側スイッチング素子群22及び下側スイッチング素子群23の状態を図4に示すように制御するデータが図示しないメモリ等に記憶されているものとする。
すなわち、電力変換器12は、駆動停止信号f_stpの値が「0」である場合には、PWM生成部11からのPWM信号Vuu、Vul、Vvu、Vvl、Vwu、Vwlを第1トランジスタTr1〜第6トランジスタTr6に供給して、電源13からの直流電力を交流電力に変換して3相交流モータ1に電力供給をする。
一方、電力変換器12は、駆動停止信号f_stpの値が「1」であって駆動停止方法選択信号f_fsの値が「0」である場合には、図2に示すようなオールオフ状態となって、3相交流モータ1への電力供給を停止させる。また、電力変換器12は、駆動停止信号f_stpの値が「1」であって駆動停止方法選択信号f_fsの値が「1」である場合には、図3に示すようなアクティブショート状態となって、3相交流モータ1への電力供給を停止させる。
「駆動停止方法選択信号の決定処理」
つぎに、上述した動作をする駆動停止切り替え部14において、駆動停止方法選択信号f_fsを決定するときの処理について説明する。
まず、駆動停止方法選択信号f_fs=0とする場合、すなわち、電力変換器12をオールオフ状態にする場合の回転速度ωeに関する条件について説明する。
駆動停止切り替え部14では、電力変換器12をオールオフ状態にして、3相交流モータ1の駆動を停止させる場合には、3相交流モータ1に対する電流供給を停止させる必要がある。したがって、3相交流モータ1に電流が流れない条件としては、3相交流モータ1の磁石による誘起電圧をVp(0−p)とし、電力変換器12が出力可能な最大電圧をVp_maxとすると、下記の式1に示すように、
p(0−p)≦Vp_max (式1)
なる条件を満たす必要がある。すなわち、磁石の磁束による誘起電圧が、電力変換器12で出力可能な最大電圧以下である条件となると、3相交流モータ1に電流が流れない状態となる。したがって、この条件を実現することにより3相交流モータ1のトルクの発生を停止する。
ここで、磁石の磁束による誘起電圧(相電圧振幅)Vp(0−p)は、図5に示すように3相交流モータ1の回転数に依存し、下記の式2に示すように、
p(0−p)=(2/3)1/2ωφdm (式2)
で表現される。ここで、ωは3相交流モータ1の回転速度(電気角)であり、φdmは3相交流モータ1の磁石磁束による誘起電圧である。
また、電力変換器12で出力可能な最大電圧Vp_maxは、下記の式3に示すように、
p_max=(1/3)1/2dc (式3)
で表現される。ここで、Vdcは、電力変換器12に供給される直流電圧値であって電圧センサ15により検出される値である。
したがって、式2で表現される磁石の磁束による誘起電圧(相電圧振幅)Vp(0−p)及び式3で表現される電力変換器12で出力可能な最大電圧Vp_maxを使用して、上記式1は、下記の式4に示すように、
ω≦Vdc/{(2)1/2φdm} (式4)
となる。したがって、駆動停止切り替え部14では、位相・速度計算部5から送られる3相交流モータ1の回転速度ωeが上記式4を満たす場合には、電力変換器12をオールオフ状態に制御することにより、3相交流モータ1のトルク発生を停止させることができる。
なお、以下の説明の都合上、上記式4を満たす最高回転数をωe_aoとし、下記の式5で表現しておく。このような回転速度ωe_aoは、3相交流モータ1の磁石磁束による誘起電圧が上側スイッチング素子部22及び下側スイッチング素子部23で出力可能な最大電圧に等しい電圧を発生する回転速度となる。
ωe_ao=Vdc/{(2)1/2φdm} (式5)
これにより、電力変換器12をオールオフ状態にした場合に3相交流モータ1のトルク発生を停止させることができる回転速度ωeの範囲、すなわち回転速度ωeのオールオフ設定領域は、図6に示すように0〜ωe_aoとなる。したがって、駆動停止切り替え部14では、回転速度ωeが0〜ωe_aoの範囲内では、値が「0」の駆動停止方法選択信号f_fsを電力変換器12に出力して、電力変換器12をオールオフ状態とすることにより、3相交流モータ1のトルク発生を抑制しつつ、3相交流モータ1の回転動作を停止させることができることになる。
次に、駆動停止方法選択信号f_fs=1とする場合、すなわち、電力変換器12をアクティブショート状態にする場合の回転速度ωeに関する条件について説明する。
電力変換器12をアクティブショート状態にした場合、3相交流モータ1の回転速度ωeとトルクとの関係を図7に示す。図7によれば、3相交流モータ1の回転速度ωeが高い高回転速度領域では3相交流モータ1のトルクが0に近い値になっている。これに対し、電力変換器12をアクティブショート状態にした場合の3相交流モータ1の回転速度ωeが0に近づいていると、3相交流モータ1のトルクが大きくなり、3相交流モータ1の回転速度ωeが回転速度ωe_mであるときに負方向のトルクであるブレーキトルクを発生させる。
このように電力変換器12をアクティブショート状態にした場合のトルクTは、下記の式6に示すように、
=p{−R(φdm )/(L )・(1/ω)} (式6)
となる。ここで、上記式6におけるpは3相交流モータ1の極対数であり、Rは3相交流モータ1の相巻線抵抗値であり、Lはインダクタンスである。
また、3相交流モータ1を停止させるに際して、3相交流モータ1に発生させるブレーキトルクの最大許容値をTe_bとすると、下記の式7に示すように、
≦Te_b (式7)
となり、上記式6で表現されるトルクTを、ブレーキトルクの最大許容値Te_b以下とすることにより、3相交流モータ1に必要以上のトルクを発生させることなく3相交流モータ1の駆動を停止できることとなる。
すなわち、式6で表現されるトルクTを式7に導入すると、回転速度ωは下記の式8に示すように、
ω≧p{−R(φdm )/(L )・(1/Te_b)} (式8)
となる。すなわち、上記式8を満たす3相交流モータ1の最低回転速度をωe_asとすると、式8は、
ωe_as≧p{−R(φdm )/(L )・(1/Te_b)} (式9)
に示すように表現される。
これにより、3相交流モータ1を回転駆動させている状態から、電力変換器12をアクティブショート状態にした場合に、3相交流モータ1のトルク発生を抑制しつつ、3相交流モータ1を停止させることができる回転速度ωeの範囲、すなわち回転速度ωeのアクティブショート設定領域は、図6に示すようにωe_as以上となる。したがって、駆動停止切り替え部14では、回転速度ωeがωe_as以上の範囲では、値が「1」の駆動停止方法選択信号f_fsを電力変換器12に出力して、電力変換器12をアクティブショート状態とすることにより、3相交流モータ1のトルク発生を抑制しつつ、3相交流モータ1の回転動作を停止させることができることになる。
次に、駆動停止切り替え部14によるオールオフ状態とアクティブショート状態との切り替え動作について説明する。
ここで、図6に示すように、回転速度ωeが下記の式10で示されるような範囲では、3相交流モータ1を回転駆動している状態から、電力変換器12をオールオフ状態又はアクティブショート状態の何れかの状態にしても、3相交流モータ1のトルク発生を抑制しつつ、3相交流モータ1の回転動作を停止させることができる。
ωe_as≦ω≦ωe_ao (式10)
これに対して、駆動停止切り替え部14では、回転速度ωe_asと、回転速度ωe_aoとの中間値の回転速度ωethより位相・速度計算部5で計算した回転速度ωeが高い場合には電力変換器12をアクティブショート状態に設定し、回転速度ωethより位相・速度計算部5で計算した回転速度ωeが低い場合には電力変換器12をオールオフ状態に設定する。
このように駆動停止切り替え部14では、回転速度ωethに基づいて電力変換器12の状態を切り替えた後、3相交流モータ1の回転速度ωe及び電力変換器12に供給している直流電圧値に基づいてアクティブショート状態とオールオフ状態との間で切り替え動作をする。すなわち、駆動停止切り替え部14では、一旦、アクティブショート状態又はオールオフ状態にした後に、3相交流モータ1の回転数や直流電圧値が変化することによって、3相交流モータ1にて高いトルクを発生させないように、電力変換器12の状態を切り替える動作をする。
これに対し、駆動停止切り替え部14では、アクティブショート状態からオールオフ状態に切り替える回転速度ωeとしてωe_asとωethとの間の回転速度ωeth_lを予め設定しておくことにより、アクティブショート状態を保持するアクティブショート保持領域を設定しておく。また、駆動停止切り替え部14では、オールオフ状態からアクティブショート状態に切り替える回転速度ωeとしてωe_aoとωethとの間の回転速度ωeth_uを予め設定しておくことにより、オールオフ状態を保持するオールオフ保持領域を設定しておく。
これにより、駆動停止切り替え部14では、一旦電力変換器12の状態をアクティブショート状態にした後に、図6に示すように、回転速度ωeが低下して回転速度ωeth_lを超えて、アクティブショート保持領域外となった場合にはオールオフ状態にする。また、駆動停止切り替え部14では、一旦電力変換器12の状態をオールオフ状態にした後に、図6に示すように、回転速度ωeが上昇して回転速度ωeth_uを超えてオールオフ保持領域外となったらアクティブショート状態にする。
このような動作をする駆動停止切り替え部14では、その処理手順を図8に示すように、先ず、外部から駆動停止信号を入力すると(ステップS1)、位相・速度計算部5から回転速度ωe及び電圧センサ15から電圧値Vdcを入力して(ステップS2)、回転速度ωeが、回転速度ωeth以下か否かを判定する(ステップS3)。
そして、駆動停止切り替え部14では、回転速度ωeが回転速度ωeth以下であると判定した場合には、共に値が「1」の駆動停止信号f_stp及び駆動停止方法選択信号f_fsを電力変換器12に出力する。これにより、駆動停止切り替え部14では、電力変換器12をアクティブショート状態にする(ステップS4)。
一方、駆動停止切り替え部14では、回転速度ωeが回転速度ωeth以下でないと判定した場合には、値が「1」の駆動停止信号f_stp及び値が「0」の駆動停止方法選択信号f_fsを電力変換器12に出力する。これにより、駆動停止切り替え部14では、電力変換器12をオールオフ状態にする(ステップS5)。
電力変換器12をアクティブショート状態にした後、駆動停止切り替え部14は、位相・速度計算部5からの回転速度ωeを例えば定期的に入力することにより監視し、当該回転速度ωeが回転速度ωeth_l以下か否かを判定する(ステップS6)。駆動停止切り替え部14では、回転速度ωeが回転速度ωeth_l以下でないと判定した場合にはステップS4に処理を戻してアクティブショート状態を継続させ、回転速度ωeが回転速度ωeth_l以下と判定した場合にはステップS5に処理を戻して、電力変換器12をオールオフ状態に切り替える。
これに対し、駆動停止切り替え部14は、電力変換器12をオールオフ状態にした後、位相・速度計算部5からの回転速度ωeを例えば定期的に入力することにより監視し、当該回転速度ωeが回転速度ωeth_u以上か否かを判定する(ステップS7)。
そして、駆動停止切り替え部14は、回転速度ωeが回転速度ωeth_u以上であると判定した場合にはステップS4に処理を戻して電力変換器12をアクティブショート状態に切り替える。これに対し、駆動停止切り替え部14は、回転速度ωeが回転速度ωeth_u以上でないと判定した場合には、ステップS8にて回転速度ωeが「0」となって3相交流モータ1が停止仕方か否かを判定して、3相交流モータ1が停止した場合には処理を終了し、3相交流モータ1が停止していない場合にはステップS5に処理を戻してオールオフ状態を継続させる。
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明を適用した第1実施形態に係るモータ制御装置によれば、3相交流モータ1の回転を停止させるときに、当該3相交流モータ1の回転速度が回転速度ωe_as以上である場合には電力変換器12をアクティブショート状態とし、3相交流モータ1の回転速度が回転速度ωe_ao以下の場合には電力変換器12をオールオフ状態とするので、停止時の3相交流モータ1の回転数の全域に亘って3相交流モータ1で発生するブレーキトルクを非常に小さい値に保つことができる。
したがって、このモータ制御装置によれば、例えば電気自動車のモータ駆動システムとして搭載された場合、高速で走行中に3相交流モータ1の駆動を中止した場合であっても、3相交流モータ1にほぼトルクを発生させないフリーラン状態のまま、大きなブレーキトルクを発生させることもなく3相交流モータ1を停止させて、車両の走行を停止させることが可能となる。
したがって、このモータ制御装置によれば、3相交流モータ1への電力供給を停止する場合に、3相交流モータ1が発生するトルクに対して適切な処理をすることができる。
すなわち、このモータ制御装置によれば、図9に、上述した動作をしたときのシミュレーション結果を示すように、3相交流モータ1の回転速度が回転速度ωethよりも高い回転速度ωe1である時に3相交流モータ1を停止させる場合に(図9(a))、電力変換器12をアクティブショート状態にすることにより、3相交流モータ1に負方向のd軸電流のみを発生させ(図9(c))、非常に小さいモータトルクで3相交流モータ1の回転速度を低下させることができる(図9(b)、(a))。
また、このモータ制御装置によれば、電力変換器12をアクティブショート状態にすることにより回転速度ωe1から回転速度が低下して、3相交流モータ1の回転速度が回転速度ωeth_lとなった時刻t1にてアクティブショート状態からオールオフ状態に切り替えた後であっても、3相交流モータ1の低回転速度領域にてモータトルクが発生することを防止することができる(図9(a)、(b))。
これに対し、図10に電力変換器12をアクティブショート状態に保持したときのモータ回転速度(a)、モータトルク(b)及びモータ電流(c)のシミュレーション結果を示し、図11に電力変換器12をオールオフ状態に保持したときのモータ回転速度(a)、モータトルク(b)及びモータ電流(c)のシミュレーション結果を示す。
図10によれば、モータの回転速度が高回転速度領域においては図9に示したシミュレーション結果となるが、モータの回転速度が低下して、回転速度ωe_asとなると(図10(a))、図9におけるモータトルクよりも大きなブレーキトルクTe_bとなり(図10(b))、更にモータの回転速度が低下して「0」付近となると(図10(a))、図7にもモータトルクを示したように更に大きなブレーキトルク(−Te1)となってしまう(図10(b))。
また、図11によれば、電力変換器12をオールオフ状態にした時点で大きなブレーキトルク(−Te1)が発生し、モータの回転速度がωe_aoまで低下する時刻まで大きなブレーキトルクが発生し続けてしまう(図11(a))。
また、このモータ制御装置によれば、3相交流モータ1の停止時に電力変換器12をアクティブショート状態とし、回転速度ωeが回転速度ωeth_lまで低下した場合に、電力変換器12をオールオフ状態に切り替えるので、3相交流モータ1の回転速度が低下した低回転領域で大きなブレーキトルクが発生することを防止することができる。
更に、このモータ制御装置によれば、3相交流モータ1の停止時に電力変換器12をオールオフ状態とし、回転速度ωeが回転速度ωeth_uとなった場合に、電力変換器12をアクティブショート状態に切り替えるので、3相交流モータ1の回転速度が上昇した場合であっても大きなブレーキトルクが発生することを防止することができる。
更にまた、このモータ制御装置によれば、アクティブショート状態からオールオフ状態に切り替える3相交流モータ1の回転速度を、回転速度ωeth_lとしたので、3相交流モータ1の磁石磁束が電力変換器12で出力できなくなって3相交流モータ1にブレーキトルクを発生させることを防止することができる。
更にまた、このモータ制御装置によれば、オールオフ状態からアクティブショート状態に切り替える3相交流モータ1の回転速度を、回転速度ωeth_uとしたので、3相交流モータ1の停止時に許容した以上のトルクを発生させることを防止することができる。
更にまた、このモータ制御装置によれば、アクティブショート状態からオールオフ状態に切り替える回転速度を回転速度ωe_asより高い回転速度ωeth_lとし、オールオフ状態からアクティブショート状態に切り替える回転速度を回転速度ωe_aoよりも低い回転速度ωeth_uとしたので、アクティブショート状態とオールオフ状態との間の切り替えタイミングをモータトルクを大きくしないタイミングとすることができる。したがって、このモータ制御装置によれば、3相交流モータ1への電力供給を停止した後に、3相交流モータ1の回転速度がどのように変化した場合であっても、3相交流モータ1のトルクを小さい値に保持することができる。
[第2実施形態]
つぎに、第2実施形態に係るモータ制御装置について説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係るモータ制御装置は、図12に示すように、第1実施形態とは異なる動作をする電力変換器12’及び駆動停止切り替え部14’を備えることを特徴とする。
すなわち、第2実施形態に係るモータ制御装置は、3相交流モータ1の駆動力により走行する電気自動車に搭載されるものであって、駆動停止切り替え部14’に、車両が起動状態又は停止状態であるかを示す信号であるIGNスイッチの状態を示すイグニッション信号IGNと、車両を停止状態に保持するサイドブレーキの状態を示すサイドブレーキ信号とが入力される。そして、駆動停止切り替え部14’では、イグニッション信号IGN及びサイドブレーキ信号に基づいて、電力変換器12’の状態を制御する駆動制御信号f_BRKを生成して、電力変換器12’に出力する。
これにより、駆動停止切り替え部14’は、図13に示すように、電力変換器12’の状態を制御する。なお、電力変換器12’には、駆動停止切り替え部14’から入力した駆動制御信号に従って、上側スイッチング素子部22及び下側スイッチング素子部23の状態を図13に示すように制御するデータが図示しないメモリ等に記憶されているものとする。
具体的には、駆動停止切り替え部14’は、IGNスイッチがオフ状態であることを示すイグニッション信号IGNを入力した場合、又はサイドブレーキが動作している状態を示すサイドブレーキ信号を入力した場合には、電力変換器12’をアクティブショート状態にする駆動制御信号f_BRKを生成して、電力変換器12’に出力する。これにより、電力変換器12’は、図2に示すようなアクティブショート状態となる。
これに対し、駆動停止切り替え部14’は、IGNスイッチがオフ状態であることを示すイグニッション信号IGNを入力した場合、又はサイドブレーキが動作している状態を示すサイドブレーキ信号を入力した場合以外の場合には、電力変換器12’を、PWM生成部11からのPWM信号Vuu、Vul、Vvu、Vvl、Vwu、Vwlを第1トランジスタTr1〜第6トランジスタTr6に供給して、電源13からの直流電力を交流電力に変換して3相交流モータ1に電力供給をする状態にする。
ここで、車両が停止している状態では、走行用の3相交流モータ1の回転速度は0である。これに対し、3相交流モータ1の回転速度が0近傍でのモータトルクは、図7に電力変換器12’をアクティブショート状態とした時のトルクと回転速度との関係を示したように、3相交流モータ1の回転速度が正方向に増加すると負方向に急に大きくなり、逆に、3相交流モータ1の回転速度が負方向に増加すると正方向に急に大きくなる。
したがって、3相交流モータ1は、回転速度、換言すれば、車両速度が0である場合に安定状態となる。つまり、3相交流モータ1がアクティブショート状態である場合には、車両はあたかもブレーキがかけられた状態となる。
[第2実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、第2実施形態に係るモータ制御装置によれば、車両が停止状態であると判定した場合に、電力変換器12’をアクティブショート状態としておくだけで、車両にブレーキをかけることができる。したがって、このモータ制御装置によれば、電力変換器12’に対する簡単な制御をするのみで、車両を停止状態に保持すると共に、電源13の電力を使用しない省エネルギー化を実現することができる。
したがって、このモータ制御装置によれば、3相交流モータ1への電力供給を停止した場合に、3相交流モータ1が発生するトルクに対して適切な処理をすることができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
すなわち、第2実施形態において、電力変換器12’を能動的にアクティブショート状態にする場合について説明したが、受動的に電力変換器12’をアクティブショート状態にしても良い。この場合、モータ制御装置では、信号を印加しない場合には遮蔽状態(オフ状態)となる第1トランジスタTr1、第3トランジスタTr3及び第5トランジスタTr5を使用し、信号を印加しない場合には導通状態(オン状態)となる第2トランジスタTr2、第4トランジスタTr4及び第6トランジスタTr6を使用する必要がある。このような電力変換器12’を使用することにより、当該電力変換器12’を制御する電源供給も停止してもアクティブショート状態に設定することが可能となる。
本発明を適用した第1実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 電力変換器をアクティブショート状態に設定したときの状態を説明するための回路図である。 電力変換器をオールオフ状態に設定したときの状態を説明するための回路図である。 駆動停止切り替え部に入力される駆動停止信号f_stp及び駆動停止方法選択信号f_fsに対する電力変換器の状態を説明するための図である。 3相交流モータの回転速度と、3相交流モータの磁石による誘起電圧(相電圧振幅)との関係を説明するための図である。 3相交流モータの回転速度に対する、アクティブショート可能領域及びオールオフ可能領域、アクティブショート設定領域及びオールオフ設定領域、アクティブショート保持領域及びオールオフ保持領域を示す図である。 電力変換器をアクティブショート状態にした場合の3相交流モータの回転速度と、3相交流モータが発生するトルクとの関係を示す図である。 第1実施形態に係るモータ制御装置において、駆動停止切り替え部により電力変換器の状態を制御するときの処理手順を示すフローチャートである。 3相交流モータの回転を中止するときに電力変換器をアクティブショート状態からオールオフ状態に切り替えた場合の動作をシミュレーションした結果を示す図である。
(a)モータ回転速度の時間変化を示す図である。
(b)モータトルクの時間変化を示す図である。
(c)q軸電流及びd軸電流の時間変化を示す図である。
3相交流モータの回転を中止するときに電力変換器をアクティブショート状態に保持した場合の動作をシミュレーションした結果を示す図である。
(a)電力変換器をアクティブショート状態した後のモータ回転速度の時間変化を示す図である。
(b)電力変換器をアクティブショート状態した後のモータトルクの時間変化を示す図である。
(c)電力変換器をアクティブショート状態した後のq軸電流及びd軸電流の時間変化を示す図である。
3相交流モータの回転を中止するときに電力変換器をオールオフ状態に保持した場合の動作をシミュレーションした結果を示す図である。
(a)電力変換器をオールオフ状態した後のモータ回転速度の時間変化を示す図である。
(b)電力変換器をオールオフ状態した後のモータトルクの時間変化を示す図である。
(c)電力変換器をオールオフ状態した後のq軸電流及びd軸電流の時間変化を示す図である。
本発明を適用した第2実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 駆動停止切り替え部に入力される駆動制御信号f_BRKに対する電力変換器の状態を説明するための図である。
符号の説明
1 3相交流モータ
2 電流センサ
3 3相/dq変換部
4 回転角センサ
5 位相・速度計算部
6 電流制御部
7 トルク制御部
8 非干渉制御部
9 加算器
10 dq/3相変換部
11 PWM生成部
12 電力変換器
13 電源
14 駆動停止切り替え部
15 電圧センサ
21 平滑用コンデンサ
22 上側スイッチング素子部
23 下側スイッチング素子部

Claims (6)

  1. 交流モータに供給する電源の正端子に接続された上側スイッチング素子群と、前記電源の負端子に接続された下側スイッチング素子群とを駆動して、前記交流モータに交流電圧を印加するモータ制御装置において、
    前記交流モータの回転速度を示す回転速度信号を入力する入力手段と、
    前記交流モータの駆動を中止する場合に、前記入力手段により入力した前記交流モータの回転速度が第1回転速度以上である場合には、前記上側スイッチング素子群又は前記下側スイッチング素子群の何れか一方のスイッチング素子群の全てを導通状態にすると共に他方のスイッチング素子群の全てを遮断状態にし、前記入力手段により入力した前記交流モータの回転速度が第2回転速度以下である場合には、前記上側スイッチング素子群及び前記下側スイッチング素子群の全てのスイッチング素子群を遮断状態にする制御手段と
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記上側スイッチング素子群又は前記下側スイッチング素子群の何れか一方のスイッチング素子群の全てを導通状態にすると共に他方のスイッチング素子群の全てを遮断状態にした後、前記交流モータの回転速度が第3回転速度以下となった場合には、前記上側スイッチング素子群及び前記下側スイッチング素子群の全てのスイッチング素子群を遮断状態にすることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記上側スイッチング素子群及び前記下側スイッチング素子群の全てのスイッチング素子群を遮断状態にした後、前記交流モータの回転速度が第4回転速度以上となった場合には、前記上側スイッチング素子群又は前記下側スイッチング素子群の何れか一方のスイッチング素子群の全てを導通状態にすると共に他方のスイッチング素子群の全てを遮断状態することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  4. 前記第1回転速度は、前記交流モータの磁石磁束による誘起電圧が前記上側スイッチング素子群及び下側スイッチング素子群で出力可能な最大電圧に等しい電圧を発生する回転速度以下に設定され、
    前記第2回転速度は、前記上側スイッチング素子群又は前記下側スイッチング素子群の何れか一方のスイッチング素子群の全てを導通状態にすると共に他方のスイッチング素子群の全てを遮断状態とした状態では前記交流モータのブレーキトルクの大きさが許容値を超える回転速度以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  5. 前記第3回転速度及び第4回転速度は、前記第1回転速度以下、且つ前記第2回転速度以上であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 車両に搭載され、発生するトルクにより車両の駆動力を発生させる交流モータに供給する電源の正端子に接続された上側スイッチング素子群と、前記電源の負端子に接続された下側スイッチング素子群とを駆動して、前記交流モータに交流電圧を印加するモータ制御装置において、
    前記車両が停止しているか否かを判定する信号を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力した信号に基づいて前記車両が停止状態であると判定した場合に、前記上側スイッチング素子群又は前記下側スイッチング素子群の何れか一方のスイッチング素子群の全てを導通状態にすると共に他方のスイッチング素子群の全てを遮断状態とする制御手段と
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
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