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JP4792689B2 - 半導体素子 - Google Patents

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JP4792689B2
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子及び半導体素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パワー絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(MOSFET)や絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等の半導体素子では、素子の高耐圧を実現するために、リサーフ領域が設けられる場合がある。
【0003】
リサーフ領域は、例えば、半導体基板が有するn型半導体領域の表面領域に形成されたp型半導体領域を包囲し、p型半導体領域よりも低い不純物濃度を有する1つのp型半導体領域から構成される。
【0004】
上記リサーフ領域を有する半導体素子の耐圧は、リサーフ領域の表面不純物濃度に大きく依存する。即ち、リサーフ領域の表面不純物濃度が僅かに変化しただけでも、半導体素子の耐圧が大きく低下する場合がある。このため、所望の耐圧を実現するためには、リサーフ領域の表面不純物濃度を高い精度で制御しなければならなかった。
【0005】
そこで、従来は、製造工程中に半導体素子に混入した電荷等によって変化した上記表面不純物濃度を補正するために、リサーフ領域の表面に補正用電荷を導入している(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−255919号公報(要約)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、リサーフ領域の表面に補正用電荷を導入する方法は、極めて煩雑である。
また、上記したように、半導体素子の耐圧は、リサーフ領域の表面不純物濃度に大きく依存するため、補正用電荷の導入量も高い精度で制御しなければならず、実用化するのは困難であるという問題があった。
【0008】
従って、本発明は、高い耐圧を容易に実現可能な半導体素子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の半導体素子は、少なくとも一面に、第1導電型の第1半導体領域を有する半導体基板と、前記第1半導体領域の表面領域の所定部分に形成される第2導電型の第2半導体領域と、前記第1半導体領域の表面領域に形成され、前記第2半導体領域を包囲するリサーフ領域と、を備え、前記リサーフ領域は、前記第2半導体領域よりも低い不純物濃度を有する、第2導電型の複数の第3半導体領域から構成され、前記第2半導体領域を複数重に包囲し、前記複数の第2導電型の第3の半導体領域は、前記第1導電型の第1半導体領域を介してそれぞれ分離して配置されている、ことを特徴とする。
【0010】
前記複数の第3半導体領域のうち、最も内側に形成される第3半導体領域は、前記第2半導体領域の少なくとも一部に隣接していてもよい。
【0011】
前記第2半導体領域は、所定の形成領域内に複数形成されており、複数の前記第2半導体領域のうち、前記形成領域の外側に面して形成される第2半導体領域は、該形成領域の境界に隣接しており、前記複数の第3半導体領域のうち、最も内側に形成される第3半導体領域は、前記形成領域の境界に隣接して形成され、複数の前記第2半導体領域を包囲してもよい。
【0012】
前記第3半導体領域が有する不純物濃度は、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面に所定の大きさの逆方向電圧を印加した場合に、該第3半導体領域が空乏層によって埋め尽くされる濃度に設定されてもよい。
【0013】
前記第1半導体領域の表面領域に形成され、前記リサーフ領域を包囲する、少なくとも1つの第2導電型の第4半導体領域から構成されるフローティングリミッティングリングをさらに備えてもよい。
【0014】
前記第4半導体領域が有する不純物濃度は、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面に所定の大きさの逆方向電圧を印加した場合に、該第4半導体領域が空乏層によって埋め尽くされない濃度に設定されてもよい。
【0015】
前記半導体素子は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタであってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態にかかる半導体素子について図面を参照して説明する。なお、以下では、本発明を電力用のMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)に適用した場合を例に取って説明する。
【0017】
図1(a)及び1(b)は、本発明の実施の形態にかかる電力用のMOSFET1の構成を示す図である。なお、図1(b)は、図1(a)のA−A’線における断面の構成を示している。
【0018】
MOSFET1は、図1(a)に示すように、MOSFET1を構成する複数のMOSFETセルが形成されるセル領域1aと、セル領域1aを包囲する周辺領域1bと、を有する。MOSFET1の高耐圧化を実現するための高耐圧化構造は、周辺領域1b内に形成される、
【0019】
図1(b)に示すように、上記MOSFET1は、半導体基板11と、半導体基板11の一面上に形成されたセル電極12、ストッパ電極13、及び、絶縁膜14と、半導体基板11の他面上に形成された、アルミニウム等から形成されるドレイン電極15と、から構成される。
【0020】
半導体基板11は、例えば、略方形のシリコン単結晶基板から構成される。半導体基板11は、半導体基板11の一面を構成するn型の半導体領域から構成されるドリフト領域11aと、半導体基板11の他面を構成し、ドリフト領域11aよりも高い不純物濃度を有するn型の半導体領域から構成されるドレイン領域11bと、を有する。
【0021】
ドリフト領域11aの表面領域のうち、上記セル領域1aには、複数のMOSFETセルを構成する複数の半導体領域が形成されている。具体的には、p型の半導体領域から構成されるベース領域、及び、ベース領域内に形成されたn型の半導体領域から構成されるソース領域などが形成されている。
【0022】
なお、図1(b)中では、セル領域1a内に形成される複数のMOSFETセルのうち、セル領域1aの外側に面しているMOSFETセル(言い換えると、セル領域1aの境界に隣接して形成されているMOSFETセル)を構成するベース領域の一部がセル半導体領域21として示されている。
【0023】
また、半導体基板11の一面上のうち、上記セル領域1aには、複数のMOSFETセルを構成する、アルミニウム等から形成される複数の電極が形成されている。具体的には、ゲート電極やソース電極などの複数の電極が形成され、セル領域1a内に形成された所定の半導体領域に電気的に接続されている。
【0024】
なお、図1(b)中では、セル領域1a内に形成される複数の電極のうち、セル領域1aの境界に隣接するMOSFETセルを構成するセル半導体領域(ベース領域)21上に形成された電極の一部がセル電極12として示されている。
【0025】
一方、ドリフト領域11aの表面領域のうち、上記周辺領域1bには、第1リサーフ領域22、第2リサーフ領域23、第1FLR(フローティングリミッティングリング)24、第2FLR25、及び、ストッパ層26が形成されている。
【0026】
後述するように、複数のリサーフ領域(第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23)を設けることにより、MOSFET1の高い耐圧を容易に実現することができる。
【0027】
第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23は、セル半導体領域(ベース領域)21よりも低い不純物濃度を有し、セル半導体領域21よりも浅いp型の半導体領域から構成される。なお、第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23の不純物濃度は、上記したドリフト領域11aとセル半導体領域(ベース領域)21との界面に形成されるPN接合(主接合)に所定の大きさの逆方向電圧を印加した場合に、第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23が空乏層によって埋め尽くされるように設定される。このような不純物濃度は、理論計算や実験等によって予め求められる。また、第1リサーフ領域22と第2リサーフ領域23の不純物濃度及び深さは、互いに実質的に等しく設定される。また、第2リサーフ領域23の幅は、第1リサーフ領域22の幅よりも狭く設定されている。
【0028】
上記第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23は、セル領域1aを2重に包囲するように環状に形成されている。具体的には、第1リサーフ領域22は、セル領域1aに隣接し、セル領域1aを包囲するように形成されている。より具体的には、第1リサーフ領域22は、セル領域1a内に形成された複数のMOSFETセルのうち、セル領域1aの境界に隣接して形成された複数のMOSFETセルを構成する複数のセル半導体領域(ベース領域)21に隣接し、セル領域1aを包囲するように形成されている。また、第2リサーフ領域23は、第1リサーフ領域22と所定間隔を隔てて、第1リサーフ領域22を包囲するように形成されている。
【0029】
第1FLR24及び第2FLR25は、空乏層の形状を滑らかにし、電界集中を緩和するために設けられている。第1FLR24及び第2FLR25は、第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23よりも深いp型の半導体領域から構成されている。また、第1FLR24及び第2FLR25の不純物濃度は、第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23の不純物濃度よりも高く設定されている。
【0030】
具体的には、上記したドリフト領域11aとセル半導体領域(ベース領域)21との界面に形成されるPN接合(主接合)に所定の大きさの逆方向電圧を印加した場合に、第1FLR24及び第2FLR25が空乏層によって埋め尽くされないように設定される。このような不純物濃度は、理論計算や実験等によって予め求められる。
【0031】
上記第1FLR24及び第2FLR25は、第2リサーフ領域23を2重に包囲するように環状に形成されている。具体的には、第1FLR24は、第2リサーフ領域23と所定間隔を隔てて、第2リサーフ領域23を包囲するように形成され、第2FLR25は、第1FLR24と所定間隔を隔てて、第1FLR24を包囲するように形成されている。
【0032】
ストッパ層26は、ドリフト領域11aよりも高い不純物濃度を有し、第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23よりも浅いn型の半導体領域から構成されている。ストッパ層26は、半導体基板11の一面の表面電位を固定するために、第2FLR25と所定間隔を隔てて、第2FLR25を包囲するように、半導体基板11の縁に沿って形成されている。
【0033】
また、ストッパ層26上には、上記ストッパ電極13が形成されている。ストッパ電極13は、アルミニウム等から形成され、ストッパ層26に電気的に接続されている。
【0034】
絶縁膜14は、例えばシリコン酸化膜から構成され、半導体基板11の一面上に形成され、セル電極12及びストッパ電極13を含む、半導体基板11の一面上に形成される複数の電極間を電気的に絶縁する。
【0035】
以上の構成において、ドリフト領域11aとセル半導体領域21との界面に形成されるPN接合(主接合)に所定の大きさの逆方向電圧を印加すると、第1リサーフ領域22に形成される空乏層と第2リサーフ領域23に形成される空乏層は、それぞれ第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23を埋め尽くし、その周囲にも広がる。これにより、主接合から広がる空乏層と、第1リサーフ領域22から広がる空乏層と、第2リサーフ領域23から広がる空乏層とが、互いに一体的に連続し、電界集中を良好に緩和する空乏層が形成される。その結果、素子周辺における降伏電圧が向上し、素子の高耐圧化が実現される。
【0036】
また、以上の構成では、複数のリサーフ領域(第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23)が設けられている。これにより、リサーフ領域の表面不純物濃度を従来ほど高い精度で制御しなくても、MOSFET1の高い耐圧を実現することが可能になる。言い換えると、高い耐圧を有するMOSFET1を容易に製造することができる。
【0037】
次に、上記した構成を有するMOSFET1の製造方法について説明する。
初めに、相対的に低い不純物濃度を有するn型の半導体領域(ドリフト領域11a)を一面に備え、相対的に高い不純物濃度を有するn型の半導体領域(ドレイン領域11b)を他面に備えた半導体基板11を用意する。
【0038】
まず、図2(a)に示すように、半導体基板11の一面上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって、シリコン酸化膜から構成される絶縁膜31が形成される。
【0039】
続いて、図2(a)に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチングなどによって、絶縁膜31の所定部分(具体的には、セル半導体領域21の形成領域に対応する部分)に、開口31aが形成される。
【0040】
そして、イオン注入などにより、開口31aが形成された絶縁膜31をマスクとして、p型不純物(例えばホウ素)を所定のドーズ量で、半導体基板11(ドリフト領域11a)の表面領域に注入し、アニール処理を施す。これにより、図2(b)に示すように、セル半導体領域21が形成される。なお、セル領域1a内に形成される他の半導体領域も、上記と同様に形成される。
【0041】
その後、半導体基板11上の絶縁膜31が除去され、図2(c)に示すように、半導体基板11の一面上に、例えばCVD法などによって、シリコン酸化膜から構成される新たな絶縁膜32が形成される。
【0042】
続いて、図2(c)に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチングなどによって、絶縁膜32の所定部分(具体的には、第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23の形成領域に対応する部分)に、開口32aが形成される。
【0043】
そして、上記と同様に、開口32aが形成された絶縁膜32をマスクとして、p型不純物(例えばホウ素)を所定のドーズ量で注入し、アニール処理を施す。これにより、図3(a)に示すように、第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23が形成される。
【0044】
その後、図3(b)に示すように、上記と同様の方法により、ドリフト領域11aの表面領域に、第1FLR24、第2FLR25、及び、ストッパ層26が形成される。なお、n型の半導体領域から構成されるストッパ層26を形成する際には、n型不純物(例えばリン)が、ドリフト領域11aの表面領域に拡散される。
【0045】
なお、同一導電型のセル半導体領域21、第1リサーフ領域22、第2リサーフ領域23、第1FLR24、及び、第2FLR25は、同一工程で形成されてもよく、それぞれ異なる工程で個別に形成されてもよい。
【0046】
以上のようにしてドリフト領域11aの表面領域に所定の半導体領域が形成された後、図3(c)に示すように、半導体基板11の一面上の全面に、CVD法などによって、シリコン酸化膜から構成される絶縁膜14が形成される。
【0047】
そして、図3(c)に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチング等によって、絶縁膜14の所定部分(セル電極12及びストッパ電極13を含む複数の電極の形成領域に対応する部分)に開口14aが形成される。
【0048】
その後、図4(a)に示すように、開口14aが形成された絶縁膜14上の全面に、CVD法などによって、アルミニウム等から形成される金属膜33が形成される。
【0049】
そして、図4(b)に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチング等によって、金属膜33をパターニングすることにより、上記したセル電極12及びストッパ電極13が形成される。
【0050】
また、図4(c)に示すように、CVD法などによって、半導体基板11の他面上に、アルミニウム等から形成されるドレイン電極15が形成され、上記した構成のMOSFET1が完成する。
【0051】
図5(a)は、所望の耐圧を実現可能な、リサーフ領域の表面不純物濃度を、本発明を適用したMOSFETと本発明を適用していないMOSFETのそれぞれについて示したものである。
【0052】
なお、図5(b)は、図5(a)の測定で用いた、本発明を適用したMOSFET、即ち、複数のリサーフ領域を有するMOSFETの構成を概略的に示している。また、図5(c)は、図5(a)の測定で用いた、本発明を適用していないMOSFET、具体的には、幅の狭いリサーフ領域を1つだけ備えるMOSFET(第1例)の構成を概略的に示している。また、図5(d)は、図5(a)の測定に用いた、本発明を適用していないMOSFET、具体的には、幅の広いリサーフ領域を1つだけ備えるMOSFET(第2例)の構成を概略的に示している。
【0053】
図5(a)の測定結果から明らかなように、本発明を適用した場合には、他の2つの例に比べて、所望の耐圧を実現可能な、リサーフ領域の表面不純物濃度の範囲が広い。言い換えると、リサーフ領域における表面不純物濃度のばらつきによる耐圧変動(耐圧低下)が小さい。このため、本発明を適用した場合には、従来ほど、リサーフ領域の不純物濃度を厳格に制御しなくても、所望の耐圧を有するMOSFETを実現することができる。その結果、製造されるMOSFETの高い歩留まりを実現することができる。
【0054】
なお、上記実施の形態では、2つのリサーフ領域を示したが、リサーフ領域は3つ以上形成されて、3重以上でセル領域1aを包囲するようにしてもよい。
【0055】
また、上記実施の形態では、セル領域1a内に複数のMOSFETセルが形成される場合を例として示した。しかし、セル領域1a内に形成されるセルの数は、半導体素子の構成に応じて決定される。言い換えると、セル領域1a内に形成されるセルの数は、1つであってもよく、複数であってもよい。
【0056】
また、上記実施の形態では、第1FLR24と第2FLR25とが、第2リサーフ領域23を2重に包囲するように環状に形成されているが、このようなFLRを形成しなくてもよい。上記実施の形態で示した構成によれば、ドリフト領域11aとセル半導体領域21との界面に形成されるPN接合(主接合)に所定の大きさの逆方向電圧を印加した場合に、リサーフ領域(第1リサーフ領域22及び第2リサーフ領域23)は空乏層によって埋め尽くされるが、第1FLR24及び第2FLR25は空乏層によって埋め尽くされない。このため、このようなFLRを設けない方が、耐圧設計が容易になる。また、FLRを形成しないことにより、小さいチップサイズを実現することができる。
【0057】
また、上記実施の形態で示したMOSFET1を構成する半導体領域の導電型(p型、n型)は、上記と逆であってもよい。
【0058】
また、上記実施の形態では、本発明を電力用のMOSFETに適用した場合を例に取って説明した。しかし、本発明は、ダイオード、バイポーラトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、サイリスタ、高耐圧IC(Integrated Circuit)等の他の半導体素子にも適用可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によって、高い耐圧を容易に実現可能な半導体素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるMOSFETの構成図である。
【図2】図1に示すMOSFETの製造工程を示す図である。
【図3】図1に示すMOSFETの製造工程を示す図である。
【図4】図1に示すMOSFETの製造工程を示す図である。
【図5】本発明を適用したMOSFETと本発明を適用していないMOSFETとの比較結果を示す図である。
【符号の説明】
1 MOSFET
1a セル領域
1b 周辺領域
11 半導体基板
11a ドリフト領域
11b ドレイン領域
12 セル電極
13 ストッパ電極
14 絶縁膜
21 セル半導体領域
22 第1リサーフ領域
23 第2リサーフ領域
24 第1FLR
25 第2FLR
26 ストッパ層

Claims (7)

  1. 少なくとも一面に、第1導電型の第1半導体領域を有する半導体基板と、
    前記第1半導体領域の表面領域の所定部分に形成される第2導電型の第2半導体領域と、
    前記第1半導体領域の表面領域に形成され、前記第2半導体領域を包囲するリサーフ領域と、
    を備え、
    前記リサーフ領域は、前記第2半導体領域よりも低い不純物濃度を有する、第2導電型の複数の第3半導体領域から構成され、前記第2半導体領域を複数重に包囲し、
    前記複数の第2導電型の第3の半導体領域は、前記第1導電型の第1半導体領域を介してそれぞれ分離して配置されている
    ことを特徴とする半導体素子。
  2. 前記複数の第3半導体領域のうち、最も内側に形成される第3半導体領域は、前記第2半導体領域の少なくとも一部に隣接している、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記第2半導体領域は、所定の形成領域内に複数形成されており、
    複数の前記第2半導体領域のうち、前記形成領域の外側に面して形成される第2半導体領域は、該形成領域の境界に隣接しており、
    前記複数の第3半導体領域のうち、最も内側に形成される第3半導体領域は、前記形成領域の境界に隣接して形成され、複数の前記第2半導体領域を包囲する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体素子。
  4. 前記第3半導体領域が有する不純物濃度は、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面に所定の大きさの逆方向電圧を印加した場合に、該第3半導体領域が空乏層によって埋め尽くされる濃度に設定される、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の半導体素子。
  5. 前記第1半導体領域の表面領域に形成され、前記リサーフ領域を包囲する、少なくとも1つの第2導電型の第4半導体領域から構成されるフローティングリミッティングリングをさらに備える、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の半導体素子。
  6. 前記第4半導体領域が有する不純物濃度は、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面に所定の大きさの逆方向電圧を印加した場合に、該第4半導体領域が空乏層によって埋め尽くされない濃度に設定される、ことを特徴とする請求項5に記載の半導体素子。
  7. 前記半導体素子は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタである、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の半導体素子。
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