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JP4770021B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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JP4770021B2
JP4770021B2 JP2000399862A JP2000399862A JP4770021B2 JP 4770021 B2 JP4770021 B2 JP 4770021B2 JP 2000399862 A JP2000399862 A JP 2000399862A JP 2000399862 A JP2000399862 A JP 2000399862A JP 4770021 B2 JP4770021 B2 JP 4770021B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機の変速制御装置に関し、特に、変速段間で2つずつの異なる係合要素の解放と係合(2要素同時つかみ替え)を必要とする変速を円滑に行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機は、周知のようにプラネタリギヤで構成される変速要素を介する動力伝達経路を摩擦係合要素の係合・解放で切り換えて、ギヤ比の変更により複数の変速段を達成するものであるが、変速時の係合要素の係合・解放をできるだけ簡素な油圧制御で、変速ショックの発生を抑えながら行う意味から、一般にはシフトアップ・ダウンのための係合要素の操作は、特定の変速段を達成するために係合状態にある複数又は単数の係合要素に対して、他の1つの係合要素を追加係合するか、又は係合中の1つの係合要素を解放するかの操作を基本とし、ギヤトレイン構成により止むを得ない場合に、係合中の係合要素を解放しながら、他の係合要素を係合させる、いわゆる係合要素のつかみ替え操作が行われる。
【0003】
ところで、近時、ドライバビリティの向上や燃費の削減による省エネルギの要請から、自動変速機は多段化の傾向にある。こうした自動変速機の多段化は、一般には、多段のプラネタリギヤセットからなる変速機構にオーバドライブ又はアンダドライブギヤによる増速又は減速段を付加する形態で実現されるが、別の形態として、ラビニョタイプのプラネタリギヤセットへの入力を高低2系統として多段を達成する特開平4−219553号公報に開示の技術もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような多段化されたギヤトレインでは、車両の走行状態に適合する変速段の選択幅が広がるため、係合要素のつかみ替え操作も、単純な2要素のつかみ替えに止まらず、複雑な4要素のつかみ替えの必要性も生じてくる。こうした4要素のつかみ替えが必要となる例として、多数の変速段の中から特定の変速段へ一気に変速するいわゆる跳び変速がある。いずれにしても、こうした4要素の多重つかみ替えを行う場合、各係合要素の係合・解放の順序やタイミングをどのように制御するかが重要な問題であり、その制御如何では、変速機構内部で生じる変速の円滑な進行が損なわれ、変速の連続性が失われることで、変速中に段階的なショックが生じたり、変速終了時のショックが非常に大きくなったり、あるいは変速時間が必要以上に長くなる等の問題点が生じる。
【0005】
そこで、本発明は、4つの係合要素の係合及び解放を必要とする変速のときに、変速の進行を円滑に行わせることで、変速中のショックの発生をなくしながら変速の間延びを防ぐことができる自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、第1の変速段(6速段)から第2の変速段(3速段)への変速のときに、4つの係合要素の作動を必要とし、第1の変速段が第1係合要素(B−1)と第2係合要素(C−2)の係合で達成され、第2の変速段が第3係合要素(C−1)と第4係合要素(C−3)の係合で達成される自動変速機の制御装置において、前記制御装置は、前記第1の変速段から前記第2の変速段への変速のときに、第1係合要素の解放を開始させた後に第2係合要素の解放を開始させ、前記第1及び第2係合要素をそれらの油圧サーボの油圧によって制御し、第2係合要素の解放制御中における油圧サーボの油圧を、第1係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、増加するように補正する制御を行う変速制御手段を有することを第1の特徴とする。
【0007】
上記の構成において、第1係合要素の解放を開始させた後に第2係合要素の解放を開始させることで、第3係合要素の係合開始と第4係合要素の係合開始タイミングをずらしながら、第3係合要素の係合が完全に完了してから第4係合要素の係合を開始することで、不要なタイアップを防止することができる。
【0008】
また、上記の構成において、前記変速制御手段は、第1の変速段を達成する際に必要な第2係合要素のトルク分担及び入力トルクを基に決定する第2係合要素の基準油圧と、第1係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、前記基準油圧を増加するように補正する第1補正油圧とを算出し、基準油圧と第1補正油圧を基に第2係合要素の油圧サーボの油圧を決定する構成とするのが有効である。
【0009】
次に、本発明は、第1の変速段(6速段)から第2の変速段(3速段)への変速のときに、4つの係合要素の作動を必要とし、第1の変速段が第1係合要素(B−1)と第2係合要素(C−2)の係合で達成され、第2の変速段が第3係合要素(C−1)と第4係合要素(C−3)の係合で達成される自動変速機の制御装置において、前記制御装置は、前記第1の変速段から前記第2の変速段への変速のときに、第1係合要素の解放を開始させた後に第2係合要素の解放を開始させ、第3係合要素の係合を完了させた後に第4係合要素の係合を完了させ、前記第2及び第3係合要素をそれらの油圧サーボの油圧によって制御し、第2係合要素の解放制御中における油圧サーボの油圧を、第3係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、減少するように補正する制御を行う変速制御手段を有することを第2の特徴とする。
【0011】
上記第2の特徴に従う構成において、変速制御手段は、第1の変速段を達成する際に必要な第2係合要素のトルク分担及び入力トルクを基に決定する第2係合要素の基準油圧と、第3係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、前記基準油圧を減少するように補正する第2補正油圧とを算出し、基準油圧と第2補正油圧を基に第2係合要素の油圧サーボの油圧を決定する構成とするのが有効である。
【0012】
更に、本発明は、第1の変速段(6速段)から第2の変速段(3速段)への変速のときに、4つの係合要素の作動を必要とし、第1の変速段が第1係合要素(B−1)と第2係合要素(C−2)の係合で達成され、第2の変速段が第3係合要素(C−1)と第4係合要素(C−3)の係合で達成される自動変速機の制御装置において、前記制御装置は、前記第1の変速段から前記第2の変速段への変速のときに、第1係合要素の解放を開始させた後に第2係合要素の解放を開始させ、第3係合要素の係合を完了させた後に第4係合要素の係合を完了させ、前記第1〜第3係合要素をそれらの油圧サーボの油圧によって制御し、第2係合要素の解放制御中における油圧サーボの油圧を、第1及び第3係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて補正するように制御する変速制御手段を有するとともに、該変速制御手段は、第1の変速段を達成する際に必要な第2係合要素のトルク分担及び入力トルクを基に決定する第2係合要素の基準油圧と、第1係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、前記基準油圧を増加するように補正する第1補正油圧と、第3係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、前記基準油圧を減少するように補正する第2補正油圧とを算出し、基準油圧と第1及び第2補正油圧を基に第2係合要素の油圧サーボの油圧を決定することを第3の特徴とする。
【0017】
次に、自動変速機は、第1係合要素と第2係合要素を係合することにより第1の変速段を達成し、第3係合要素と第4係合要素を係合することにより第2の変速段を達成し、第2係合要素と第3係合要素を係合することにより第3の変速段(4速段)を達成するものであり、第2補正油圧は、第1の変速段から第2の変速段への移行状態、及び、第1の変速段を達成するために必要なトルク容量と第2の変速段を達成するために必要なトルク容量により決定される構成とすることもできる。
【0018】
前記構成における第2の補正油圧に関して、前記第2補正油圧は、第1の変速段を達成するために必要な第2係合要素のトルク容量、及び第3の変速段を達成するために第2係合要素に必要なトルク容量を線形補間したものと、前記移行状態と、第3係合要素のトルク容量とから決定される構成を採ることもできる。
【0019】
また、前記構成における第1の変速段から第3の変速段への移行状態は、第3係合要素の油圧サーボの油圧により生じる第3係合要素のトルク容量と前記入力トルクとから決定される構成としてもよい。
【0020】
次に、上記の構成において、第2係合要素の油圧サーボの油圧が所定のガード油圧より低く算出された場合は、所定のガード油圧を第2係合要素の油圧サーボに供給する構成とするのも有効である。
【0021】
また、前記の構成において、第1係合要素を解放させ、第3係合要素を係合させる制御の進行状態が、第1の所定値(Shift R S)を超えたとき、第2係合要素の油圧サーボの油圧の低下を開始する構成とするのが有効である。
【0022】
また、上記の構成において、第1係合要素の油圧サーボの油圧が所定の油圧より小さくなったとき、第2係合要素の油圧サーボの油圧の低下を開始する構成とするのが有効である。
【0023】
更に、上記の構成において、第2係合要素の油圧サーボの油圧の低下を開始後、直ちに所定の油圧(PC2a+PC2_to)まで低下させる構成とするのが有効である。
【0024】
更に、上記の構成において、所定の油圧は、第2係合要素の油圧サーボの前記基準油圧及び前記補正油圧に所定の安全率を乗算した油圧とするのが有効である。
【0025】
また、上記の構成において、安全率は、第1の変速段から第3の変速段への変速の制御(6→4変速制御)の進行状態に合わせて低下する構成とすることもできる。
【0026】
そして、第2係合要素の油圧サーボの油圧は、前記変速の進行状態が第2の所定値(S_End 3)を超えたとき、第2係合要素がスリップするように制御される構成とすることもできる。
【0028】
また、前記の構成において、変速制御手段は、第3係合要素の係合が完了する前に、第2係合要素の解放が開始するように第2係合要素を制御するのが有効である。
【0029】
この場合、前記の構成において、変速制御手段は、第1係合要素を解放し、第3係合要素を係合させる制御中に、第2係合要素の解放制御を開始させる構成とすることもできる。
【0030】
【発明の作用及び効果】
一般に、4つの係合要素が関与する変速の過渡状態において、4つの係合要素が全て滑っている状態を生じさせた場合、そうした滑り状態が長いと、変速機構の変速状態が秩序なく進行することになり、変速が終了したときに大きな変速ショックを生む結果となる。また、解放側の係合要素と係合側の係合要素が同時に完全係合する状態が生じると、そこで変速の進行が一旦止まり、解放側の係合要素が滑り始めることで次の変速状態に移行することになるため、変速が2段階となり、運転者に違和感を与えることとなる。こうしたいずれかの状態が生じるのを避けるべく、常に1つの係合要素だけが係合している変速状態をつくり出すために、タイミング良く係合側の要素の係合と同時に解放側の要素の解放を開始することができたとしても、解放側の要素の解放動作は徐々に進行するものであるため、一旦変速の進行が緩やかになるのを避けることができず、上記2つの係合要素の完全係合状態が生じたときと同様に2段階の変速感が発生してしまう。したがって、理想の状態で変速を進行させ、かつ、変速が2段階となることなく連続的に行われるようにするためには、4つの係合要素の滑り状態が生じる期間をできるだけ短くし、かつ、1つの係合要素だけが完全係合している変速状態をできるだけ長くしながら、変速途中の過渡的な解放側と係合側の2要素の完全係合状態が生じないようにすることが必要になる。この点について、本発明の請求項1記載の構成では、第1の変速段から第2の変速段への変速のときに、解放側となる一方の第1係合要素の状態に応じて他方の第2係合要素の状態が制御されるため、これら2つの係合要素の解放が無秩序に進行するのを防ぐことができる。したがって、これら第1及び第2係合要素の解放状態を係合側となる第3及び第4係合要素の係合の進行に合わせることで、エンジン吹きを防ぐ円滑な変速制御の実現が可能となる。
【0031】
また、第1及び第2係合要素の状態をそれらの油圧サーボの油圧で制御することができ、しかも第2係合要素の解放状態を第1係合要素の解放状態に応じて制御することができる。
【0032】
更に、請求項2記載の構成では、第2係合要素の状態を決定するその油圧サーボの油圧が、トルク分担と入力トルクを基に定まる基準油圧に対して、第1係合要素の状態を反映する第1補正油圧により補正されて、第1係合要素の状態に合わせた適性値に補正される。
【0033】
次に、請求項3記載の構成では、第1の変速段から第2の変速段への変速のときに、係合側となる第3係合要素の状態に応じて解放側となる第2係合要素の状態が制御されるため、これら2つの係合要素の解放と係合の進行のずれを防ぐことができる。したがって、第1の変速段から第2の変速段への円滑な移行により変速の際の間延びを防ぐ変速制御の実現が可能となる。
【0034】
また、第2及び第3係合要素の状態をそれらの油圧サーボの油圧で制御することができ、しかも第2係合要素の解放状態を第3係合要素の係合状態に応じて制御することができる。
【0035】
更に、請求項4記載の構成では、第2係合要素の状態を決定するその油圧サーボの油圧が、トルク分担と入力トルクを基に定まる基準油圧に対して、第3係合要素の状態を反映する第2補正油圧により補正されて、第3係合要素の状態に合わせた適性値に補正される。
【0036】
次に、請求項5記載の構成では、第1の変速段から第2の変速段への変速のときに、解放側となる一方の第1係合要素の状態に応じて他方の第2係合要素の状態が制御され、しかも、係合側となる第3係合要素の状態に応じて解放側となる第2係合要素の状態が制御されるため、これら3つの係合要素の解放と係合の進行のずれを防ぐことができる。したがって、第1の変速段から第2の変速段への円滑な移行により変速の際のエンジン吹きと間延びを防ぐ変速制御の実現が可能となる。
また、第2係合要素の状態を決定するその油圧サーボの油圧が、トルク分担と入力トルクを基に定まる基準油圧に対して、第1係合要素の状態を反映する第1補正油圧と第3係合要素の状態を反映する第2補正油圧により補正されて、第1及び第3係合要素の状態に合わせた適性値に補正される。
【0038】
また、第1〜第3係合要素の状態をそれらの油圧サーボの油圧で制御することができ、しかも第2係合要素の解放状態を第1係合要素の解放状態と第3係合要素の係合状態に応じて制御することができる。
【0041】
更に、請求項6記載の構成では、第1の変速段から第2の変速段への変速を、2つの係合要素を係合で達成される第1の変速段から第3の変速段への変速を経て、2つの係合要素の係合で達成される第3の変速段から第2の変速段への変速に移行させるようにしたので、一度に3つ以上の係合要素を同時に制御する必要がなくなるため、その制御性を良好にすることができ、変速ショックの発生を防止することができる。また、その際、第3の変速段の達成に関与する第2係合要素の油圧サーボの油圧が第2の補正油圧による補正で、第1の変速段から第2の変速段への移行状態と、それぞれの変速段でのトルク容量に応じて補正されるため、実質上第3の変速段を介さない変速と同様の途中の違和感を生じない変速が実現される。
【0042】
また、請求項7記載の構成では、第2の補正油圧の算出を簡単な演算で行うことができる。
【0043】
更に、請求項8記載の構成では、補正油圧の算出に用いる第1の変速段から第3の変速段への移行状態に、第3係合要素の状態を反映させることができる。
【0044】
また、請求項9記載の構成では、第2係合要素の油圧サーボの油圧の低圧を防いで、変速途中の第2係合要素の早過ぎるスリップによるエンジン吹きを防ぐことができる。
【0045】
更に、請求項10記載の構成では、第2係合要素の解放タイミングを簡単な指標で第1及び第3係合要素の制御の進行状態に合わせて制御することができる。
【0046】
更に、請求項11記載の構成では、第1係合要素の解放に対して第2係合要素の解放が遅れて生じるため、第3係合要素と第4係合要素の制御開始もそれに合わせて段階的にずらすことができるため、4つの各係合要素の制御が容易となる。
【0047】
更に、請求項12記載の構成では、第1係合要素に対して制御開始を遅らせた第2係合要素の低圧に要する時間を短縮することができ、第2の変速段への変速開始をタイムラグなく行うことができるので、変速時間を短縮することができる。
【0048】
次に、請求項13記載の構成では、第2係合要素を解放する過程で、途中の早過ぎるスリップが生じないように制御することができる。
【0049】
次に、請求項14記載の構成では、第2係合要素を解放する過程で、目標とするスリップ開始点で確実にスリップが生じるようにしながら、途中で早過ぎるスリップが生じないように制御することができる。
【0050】
次に、請求項15記載の構成では、第2係合要素を解放する過程で、簡単な指標によりスリップタイミングを適性に設定することができる。
【0052】
次に、請求項16記載の構成では、第3係合要素の係合に対して第2係合要素の解放開始を早めることで、変速時間の増大を防止することができる。
【0053】
更に、請求項17記載の構成では、第2係合要素の解放制御を第1係合要素の解放開始に対して遅らせながら、第3係合要素の係合制御に対して遅らせずに行うことができるため、変速時間の増大を防止することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1に制御装置の信号系のシステム構成をブロックで示すように、この制御装置は、その中核をなす電子制御装置(ECU)2と、それへ各種の情報を入力する入力手段としての各種センサ、すなわち、車両のエンジン回転数を検出するエンジン(E/G)回転数センサ31と、エンジン負荷を検出するスロットル開度センサ32と、変速機の入力回転を検出する変速機入力軸回転数センサ33と、変速機の出力軸回転から車速を検出する車速センサ34とを備え、制御情報に基づく駆動信号の出力で作動する出力手段としての複数のソレノイド、すなわち、図5を参照して後に詳記する油圧制御装置に配設された各ソレノイド弁41〜44のアクチュエータとしてのソレノイド1〜ソレノイド4とで構成されている。
【0055】
図2は上記制御装置により制御される変速機構の一例としてのFR車用の6速ギヤトレインをスケルトンで示す。このギヤトレインは、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータ7と、ラビニョタイプのプラネタリギヤセットGと、シンプルプラネタリタイプの減速ギヤG1との組合せからなる前進6段後進1段の変速機構とから構成されている。
【0056】
変速機構の主体をなすプラネタリギヤセットGは、互いに径の異なる2つのサンギヤS2,S3と、1つのリングギヤR2と、大径サンギヤS2に外接噛合すると共にリングギヤR2に内接噛合するロングピニオンギヤP2と、小径サンギヤS3に外接噛合すると共にロングピニオンギヤP2にも外接噛合するショートピニオンギヤP3と、それら両ピニオンギヤP2,P3を支持するキャリアC2とからなるラビニョタイプのギヤセットで構成されている。そして、プラネタリギヤセットGの小径サンギヤS3は、多板構成のクラッチ(C−1)(以下、各係合要素について、それらの略号を各係合要素の前に記す)に連結され、大径サンギヤS2は、多板構成のC−3クラッチに連結されると共に、バンドブレーキで構成されるB−1ブレーキにより自動変速機ケース10に係止可能とされ、更にこれと並列するF−1ワンウェイクラッチと多板構成のB−2ブレーキによっても自動変速機ケース10に係止可能とされている。また、キャリアC2は、多板構成の係合要素としてのC−2クラッチを介して入力軸11に連結され、かつ、多板構成のB−3ブレーキにより変速機ケース10に係止可能とされるとともに、F−2ワンウェイクラッチにより変速機ケース10に一方向回転係止可能とされている。そして、リングギヤR2が出力軸19に連結されている。
【0057】
減速プラネタリギヤG1は、シンプルプラネタリギヤで構成され、その入力要素としてのリングギヤR1が入力軸11に連結され、出力要素としてのキャリアC1がC−1クラッチを介して小径サンギヤS3に連結されると共に、C−3クラッチを介して大径サンギヤS2に連結され、反力を取る固定要素としてのサンギヤS1が変速機ケース10に固定されている。
【0058】
この自動変速機の場合の各係合要素、すなわちクラッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチの係合・解放と達成される変速段との関係は、図3の係合図表に示すようになる。係合図表における○印は係合、無印は解放、△印はエンジンブレーキ達成のための係合、●印は変速段の達成に直接作用しない係合を表す。また、図4は各クラッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチの係合(●印でそれらの係合を示す)により達成される変速段と、そのときの各変速要素の回転数比との関係を速度線図で示す。
【0059】
両図を併せ参照して分かるように、第1速段(1st)は、C−1 クラッチとB−3ブレーキの係合(本形態において、作動図表を参照して分かるように、このB−3ブレーキの係合に代えてF−2ワンウェイクラッチの自動係合が用いられているが、この係合を用いている理由及びこの係合がB−3ブレーキの係合に相当する理由については、後に詳記する1→2変速時のB−3ブレーキとB−1ブレーキのつかみ替えのための複雑な油圧制御を避け、B−3ブレーキの解放制御を単純化すべく、B−1ブレーキの係合に伴って自ずと係合力を解放するF−1ワンウェイクラッチを用いたものであり、B−3ブレーキの係合と同等のものである。)により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC−1クラッチ経由で小径サンギヤS3に入力され、F−2ワンウェイクラッチの係合により係止されたキャリアC2に反力を取って、リングギヤR2の最大減速比の減速回転が出力軸19に出力される。
【0060】
次に、第2速段(2nd)は、C−1クラッチとB−1ブレーキの係合に相当するF−1ワンウェイクラッチの係合とそれを有効にするB−2ブレーキの係合(これらの係合がB−1ブレーキの係合に相当する理由については後に詳述する。)により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC−1クラッチ経由で小径サンギヤS3に入力され、B−2ブレーキ及びF−1ワンウェイクラッチの係合により係止された大径サンギヤS2に反力を取って、リングギヤR2の減速回転が出力軸19に出力される。このときの減速比は、図4にみるように、第1速(1st)より小さくなる。
【0061】
また、第3速段(3rd)は、C−1クラッチとC−3クラッチの同時係合により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC−1クラッチとC−3クラッチ経由で同時に大径サンギヤS2と小径サンギヤS3に入力され、プラネタリギヤセットGが直結状態となるため、両サンギヤへの入力回転と同じリングギヤR2の回転が、入力軸11の回転に対しては減速された回転として、出力軸19に出力される。
【0062】
更に、第4速段(4th)は、C−1クラッチとC−2クラッチの同時係合により達成される。この場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC−1クラッチ経由で小径サンギヤS3に入力され、他方で入力軸11からC−2クラッチ経由で入力された非減速回転がキャリアC2に入力され、2つの入力回転の中間の回転が、入力軸11の回転に対しては僅かに減速されたリングギヤR2の回転として出力軸19に出力される。
【0063】
次に、第5速段(5th)は、C−2クラッチとC−3クラッチの同時係合により達成される。この場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC−3クラッチ経由で大径サンギヤS2に入力され、他方で入力軸11からC−2クラッチ経由で入力された非減速回転がキャリアC2に入力され、リングギヤR2の入力軸11の回転より僅かに増速された回転が出力軸19に出力される。
【0064】
そして、第6速段(6th)は、C−2クラッチとB−1ブレーキの係合により達成される。この場合、入力軸11からC−2クラッチ経由で非減速回転がキャリアC2にのみ入力され、B−1ブレーキの係合により係止されたサンギヤS2に反力を取り、リングギヤR2の更に増速された回転が出力軸19に出力される。
【0065】
なお、後進段(R)は、C−3クラッチとB−3ブレーキの係合により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC−3クラッチ経由で大径サンギヤS2に入力され、B−3ブレーキの係合により係止されたキャリアC2に反力を取り、リングギヤR2の逆転が出力軸19に出力される。
【0066】
ここで、先に触れたF−1ワンウェイクラッチと両B−1、B−2ブレーキとの関係について説明する。この場合は、サンギヤS2に連結したF−1ワンウェイクラッチの係合方向を大径サンギヤS2の第2速段時の反力トルク支持方向に合わせた設定とすることで、F−1ワンウェイクラッチに実質上B−1ブレーキの係合と同等の機能を発揮させることができる。ただし、この大径サンギヤS2は、キャリアC2とは異なり、第2速段時のエンジンブレーキ効果を得るために係合するだけでなく、第6速段達成のためにも係止される変速要素であるため、B−1ブレーキが必要となる。また、大径サンギヤS2は、図4の速度線図でも解かるように、第1速段(1st)達成時には入力回転方向に対して逆方向に回転するが、第3速段以上の変速段の場合は、入力回転方向と同じ方向に回転する。したがって、F−1ワンウェイクラッチは、直接固定部材に連結することができないため、B−2ブレーキとの直列配置により係合状態の有効性を制御可能な構成としている。
【0067】
このようにして達成される各変速段は、図4の速度線図上で、リングギヤR2の速度比を示す○印の上下方向の間隔を参照して定性的にわかるように、各変速段に対して比較的等間隔の良好な速度ステップとなる。このギヤトレインでは、通常の隣合う変速段間でのアップダウンシフトでは、係合要素の多重つかみ替えを要しないが、跳び変速においては、それを必要とする。ちなみに、特に跳び変速の必要性が生じるダウンシフトには、6→3跳び変速と5→2跳び変速(ただし、この変速では、B−2ブレーキが制御の簡素化のために第2速段以上で常時係合とされているため、F−1ワンウェイクラッチの自動係合がB−1ブレーキの係合の役割を果たす)がある。
【0068】
こうした構成からなる変速機構を前記各クラッチ及びブレーキの油圧サーボの操作で制御する油圧制御装置は、上記跳び変速が容易に可能となるように、各係合要素の油圧サーボは、電子制御装置2からのソレノイド駆動信号で独自のソレノイド弁により個々に独立して直接制御される構成が採られている。図5に具体的回路構成を示すように、この油圧回路は、図において具体的構成を省略してブロックで示すライン圧(車両走行負荷に応じて各係合要素を係合状態に保ち得る回路最高圧)の供給回路に接続されたライン圧油路51に対して、各コントロール弁45〜48が並列に接続され、各コントロール弁は、それぞれのソレノイド弁41〜44により印加されるソレノイド圧に応じて調圧作動する構成とされている。
【0069】
具体的には、C−1クラッチの油圧サーボ61は、C−1コントロール弁45を介してライン圧油路51に接続され、C−1コントロール弁45のスプール端は、ソレノイド弁41を介してソレノイドモジュレータ圧(ソレノイド弁による調圧ゲインを大きくするためにライン圧をモジュレータ弁を介して減圧した油圧)油路52に接続されている。C−1コントロール弁45は、両端に径差を有するランドを備えるスプール弁とされ、小径ランド端に負荷されるスプリング荷重に抗して大径ランド端にソレノイド信号圧を印加することで、大径ランドでドレンポートを閉じ、ライン圧油路51に連なるインポートと油圧サーボ61に連なるアウトポートとの間を小径ランドで絞りながらライン圧油路51と油圧サーボ61とを連通させ、ソレノイド圧の解放により小径ランドでインポートを閉じ、大径ランドでドレンポートを開放して油圧サーボ61をドレン接続とする構成が採られている。一方、ソレノイド弁41は、常開形のリニアソレノイド弁とされ、同様に両端にランドを有するスプールの一端に負荷されたスプリング荷重に抗してプランジャにかかる負荷でソレノイドモジュレータ圧油路52とソレノイド圧油路53間の絞りを調整し、且つソレノイド圧油路53のドレン量を調整してソレノイド圧を調圧する構成とされている。他のC−2クラッチ、B−1ブレーキ、C−3クラッチについても全く同様の各コントロール弁46,47,48と、ソレノイド弁42,43,44と、それらの間をつなぐソレノイド圧油路54,55,56からなる並列の回路構成が採られている。
【0070】
こうした構成からなる自動変速機は、例えば、第1の変速段を6速段とした場合、6速段から該6速段に対して3段離れた3速段を第2の変速段とする6→3変速のときに、4つの係合要素(C−1クラッチ、C−2クラッチ、C−3クラッチ、B−1ブレーキ)の作動を必要とする。この場合に第1の変速段(6速段)が第1及び第2係合要素(B−1ブレーキ,C−2クラッチ)の係合で達成され、第2の変速段が第3及び第4係合要素(C−1クラッチ,C−3クラッチ)の係合で達成される。しかしながら、こうした変速の前後で全ての係合要素が入れ替わる変速を一回の変速で行った場合、変速機構内で無秩序な変速が生じ、制御不能になることが懸念されるところから、この形態では、第1の変速段と第2の変速段の間で、1つずつの係合要素が入れ替わる中間段としての過渡的な第3の変速段として4速段を経由させる制御が行われる。また、第1の変速段を5速段とした場合、5速段から2段離れた2速段への変速のときにも、4つの係合要素(C−1クラッチ、C−2クラッチ、C−3クラッチ、F−1ワンウェイクラッチ)の作動を必要とする。この場合の第1係合要素はC−2クラッチ、第2係合要素はC−3クラッチ、第3係合要素はC−1クラッチ、第4係合要素はF−1ワンウェイクラッチとなり、経由させる中間段は3速段となる。
【0071】
そこで、こうした変速に備えて、本発明に従い変速制御装置には、第2係合要素(C−2クラッチ)の状態を第1及び第3係合要素(B−1ブレーキ,C−1クラッチ)の状態に応じて制御する変速制御手段21(図1参照)が設けられている。これら各係合要素は、それらの油圧サーボ61〜64の油圧により制御される。
【0072】
ここにいう各係合要素の状態とは、係合から解放に至る、あるいは解放から係合に至る過渡的な状態を言い、解放及び係合とは、完全解放及び完全係合に至る過渡的なスリップ状態を含むものとする。したがって、解放を開始させるとは、係合要素のスリップが開始されることを意味する。これを油圧により操作される係合要素についていえば、解放の開始とは、係合力の低下によりスリップが開始されることであり、油圧操作によらないワンウェイクラッチについていえば、解放の開始とは、回転部材の回転方向の変化に伴いフリーになることである。同様に、係合を完了させるとは、係合要素のスリップがなくなることを意味する。したがって、係合の完了とは、油圧により操作される係合要素の場合は、係合力の上昇によりスリップがなくなることであり、油圧操作によらないワンウェイクラッチの場合は、回転部材の回転方向の変化に伴いロックすることである。
【0073】
次に、変速制御手段21の具体的構成を6→3変速の場合を例として説明する。この形態での変速制御手段21は、制御装置内のプログラムとして構成され、該プログラムに基づき出力されるソレノイド駆動信号による前記ソレノイド弁41〜44の作動による各係合要素の油圧サーボ61〜64の油圧の制御で変速が行われる。以下、変速制御手段21の制御フローを各係合要素ごとに説明する。
【0074】
まず、それ自体は特に他の係合要素の状態と関わりなく制御される第3の係合要素としてのC−1クラッチを係合する制御から、図6のフローを参照して説明する。
〔C−1係合制御〕
この制御では、当初ステップS11によりタイマーをスタートさせる(タイマー開始t=0)。次いで、ステップS12によりサーボ起動制御サブルーチン処理を行う。この処理は、C−1クラッチの油圧サーボシリンダ内を満たすための油圧のファーストフィルと、油圧サーボピストンと係合要素の摩擦材との間の隙間を詰めるためのその後のピストンストローク圧を維持する処理であり、クラッチ係合のために通常行われる公知の処理である。次に、ステップS13により変速の進行を判断する指標としての進行状態(Shift R)を判断する(Shift R>S_End 1)。この変速の進行状態(Shift R)は、入力軸回転数や油圧サーボの油圧を判断指標とすることもできるが、本形態では、入出力軸回転数を指標として、
Shift R=(変速機入力回転数−変速前ギヤ比×変速機出力回転数)×100/{変速機出力回転数×(変速後ギヤ比−変速前ギヤ比)}〔%〕で表されるものとし、例えば70%に設定され、図1に示す変速機入力軸回転数センサ33と車速センサ34による検出値を基に算出される。この判断は、当初不成立(No)となるので、変速が進行し成立に至るまで継続する。上記判断が成立(Yes ) したところで、ステップS14によりC−1クラッチを係合開始させるための昇圧(dPC1aの傾きでスイープアップ)を開始する。この処理は、具体的には、ソレノイド1への駆動信号電流値を制御して、図5に示すソレノイド弁41を調圧作動させ、それによるソレノイド圧でコントロール弁45による油圧サーボの油圧(以下実施形態の説明において、この油圧を油圧サーボを表す略号合との組合せでC1圧という。他の係合要素の油圧サーボの油圧について同じ)がdPC1aの傾きで上昇する処理を意味する(この駆動信号とサーボ圧の関係は、以下の全ての油圧制御において同様である)。そして、この昇圧を続けながら、次のステップS15で変速の進行状態(Shift R)から、変速が4速同期前(Shift R>S_End 2)、例えば90%に達したか否かを判断する。この判断も当初は不成立となるので、変速が進行して成立に至るまでステップ14に戻るループを繰り返してスイープアップを継続する。ステップS15の判断が成立すると、次に、ステップS16により、今度はC−1クラッチの係合を確実に維持するためにC1圧をライン圧まで昇圧させる処理(dPC1bの傾きでスイープアップ)を行いながら、次のステップS17でC1圧がライン圧に達した(PC1>PFULL)か否かの判断を繰り返す。こうして、ステップS17の判断が成立したところでC−1クラッチ係合制御のための6−4変速制御終了となる。
【0075】
次に、第1の係合要素としてのB−1ブレーキを解放する制御フローを図7に示す。
〔B−1解放制御〕
この制御は、先のC−1クラッチ係合制御のための6−4変速制御と同時スタートとされており、先の制御と同様に、ステップS21でタイマをスタートさせる(タイマー開始t=0)。次に、ステップS22によりB1圧を一旦係合に必要な油圧より若干低い所定圧に維持する処理(PB1=PB1a)を行う。この処理は各変速機ごとの個体差や経時変化によるC−1クラッチ作動のばらつきによるエンジン吹き防止のためのもである。この定圧維持の時間は、次のステップS23により監視され、その判断の成立(タイマt>t_wait)まで継続される。このタイマ時間経過後に、ステップS24によりB1圧を一気に所定圧まで低下させるB−1ブレーキの解放開始処理(PB1=PB1c)を行い、続けてステップS25によりB1圧を徐々に低下させる処理(dPB1cの傾きでスイープダウンを行いながらフィードバック制御)と、更に次のステップS26による変速の進行度合(Shift R)判断を行う。この場合も、当初は進行度合判断が不成立となるので、ステップS25に戻るループを繰り返す。このB1圧の低圧過程では、後に説明するC−2クラッチの解放制御との関係から、単純なスイープダウンではないC−2クラッチのトルク容量と関連する低圧が成される。こうしてステップS26による進行度合判断が成立(Shift R>S_End 2)すると、次のステップS27によりB1圧を完全に抜くための低圧処理(dPB1dの傾きでスイープダウン)を行う。この処理は、ソレノイド弁3がフル出力に達することで自ずと完了するので、特に監視判断を行わずにB−1ブレーキ解放のための6−4変速制御終了となる。
【0076】
次に、第2の係合要素であるC−2クラッチを解放する制御フローを図8に示す。
〔C−2解放制御〕
この処理の前提として、6−4変速がすでに終了しているときには、このC−2解放制御がそぐわないものとなるので、この場合を除外する意味で、当初のステップS31で6−4変速終了判断を行い、これが成立のときには、以後の処理を跳ばしてC−2解放制御を終了させる。この除外の下に、次のステップS32で更に第3速段へのシフト指令が成立しているか否かの判断(3rd判断)を行う。これにより、他の変速段へのシフトとの峻別を行う。こうして本制御の実行が適切であることが確認された後に、ステップS33によりC−2クラッチの解放開始のタイミングを決めるための変速の進行状態(Shift R)判断を開始する。この場合の変速の進行状態の判断指標は、変速機入力軸の回転数に基づく値(Shift R_S1)とされている。そして、この判断が成立(Shift R>Shift R_S1)したところで、ステップS34により本発明の特徴とするC2圧の低圧制御(PC2=α1f(to)+βf(PB1) +γf(PC1) )を実行する。この場合のα〜γは、それぞれの油圧算出時に用いるゲインであり、α1f(to)は、本発明にいう基準油圧としての6速段状態における入力トルクに対する係合に必要なC2圧であり、βf(PB1) は、本発明にいう第1補正油圧としてのB−1ブレーキのB1圧の変化に対しC−2クラッチが滑ることなく6速段状態を維持するために必要となるC2圧補正量であり、γf(PC1) は、本発明にいう第2補正油圧としてのC−1クラッチのC1圧の変化に対するC−2クラッチ分担トルクの変化に応じたC2圧補正量である。
【0077】
このC2圧の算出について更に説明する。本制御では、上記のようにC2圧を入力トルクに応じて、6速段状態を保つ必要油圧と、B−1ブレーキのトルク容量の増加に合わせた第1補正油圧分の補正量と、C−1クラッチのトルク容量の増加に合わせた第2補正油圧分の補正量の和として算出する。図9の速度線図を参照して、パワーオンダウンでの6→4変速の際、4速段状態への移行当初は、C−1クラッチはまだ容量は持っていない状態で、B−1ブレーキとC−2クラッチが容量を持っているため、トルク分担的には6速段状態であると考える。この状態でフィードバック制御によりB1圧が微小に高められると、B−1ブレーキは回転を下げようとして働くため、図9中の矢印の方向へ動こうとする。この動きで、C−2クラッチもB−1ブレーキにより引っ張られてしまい、入力トルクを伝えられる容量に加えてB−1ブレーキによる影響に打ち勝つだけの容量を持たないとスリップしてしまう。アウトプット回転は変速中一定とみなして、B−1ブレーキがフィードバックのためTB1〔Nm〕のトルクを伝えているとすると、均合いのためには、
B1×(1 +0.458 )=dTC2×0.458
となり、C−2クラッチは、
dTC2≒3.18×TB1〔Nm〕
だけトルク容量が増えなければならない。
【0078】
次に、B−1ブレーキのフィードバック制御が終了し、C−1クラッチが容量を持つようになると、トルク分担が6速段状態から4速段状態へ移行する。ここで、図10を参照して、C−1クラッチ容量の影響に関しては、一定の割合で容量の増加があるものと考えて、C2圧の増減は線形補間で求める。これによりC−1クラッチの容量増加に対してC−2クラッチのトルク容量を変化させる。この場合、入力トルクをTt とし、C−1クラッチがTC1〔Nm〕のトルク容量があるとすると、(TC1÷0.433 Tt )×100 〔%〕移行状態が進行していることになる。その際のC−2クラッチのトルク容量の変化量は、
(0.722 Tt −1.0 Tt)×(TC1÷0.433 Tt )=−0.64TC1
となる。
【0079】
上記油圧算出における入力トルクは、スロットル開度とエンジン回転数のマップからエンジントルクを求め、トルクコンバータの入力回転数と出力回転数から速度比を求め、こうして求めたエンジントルクと速度比を乗算することで求めることができる。そして、入力トルクの油圧への変換は、入力トルクを該当する係合要素の油圧サーボのピストン受圧面積と摩擦材枚数と有効半径と摩擦係数とを乗算したもので除し、その値にピストンストローク圧を加算することでなされる。この場合、図11に示すように、前記入力トルクに対する係合に必要なC2圧(PC2 to)は入力トルクに応じてリニアに高める設定とされる。
【0080】
また、本制御では、図12に示すように、上記入力トルクに応じた油圧に安全率分の油圧(PC2_OS)を加えており、この油圧は、変速の進行状態(Shift R)に合わせてShift R_S1から100%までPC2aからPC2bへ減少させていくものとする。この場合、PC2bを0とすることでC−2クラッチの解放(スリップ)が開始することになるが、この値を変速の進行が100%のところでも完全には0とならない設定としている。
【0081】
このように低圧処理を行いながら、次のステップS35で第4速段同期手前を判定するための変速の進行状態(Shift R)判断を行う(Shift R>S_End 3)。そしてこの同期手前判断が成立したところで、今度はステップS36により、第2段階の4速段のトルクに応じた低圧制御(PC2=α2f(to)+βf(PB1) +γf(PC1) )を実行する。この場合のα〜γの先の場合と同様に、それぞれの油圧算出時に用いるゲインであり、α2f(to)は、6速段状態において入力トルクに対する係合に必要なC2圧であり、βf(PB1) は、B1圧の変化に対しC−2クラッチが滑ることなく6速段状態を維持するために必要となるC2圧補正量であり、γf(PC1) は、C−1クラッチのトルク容量すなわちC1圧の変化に対するC−2クラッチ分担トルクの変化に応じた4速段状態への移行に必要となるC2圧補正量である。この場合も先の低圧と同様に、次のステップS37で第4速段同期手前を判定するための変速の進行状態(Shift R)判断を行う(Shift R>S_End 2)。そしてこの同期手前判断が成立したところで、4−3変速制御を開始する。
【0082】
なお、ステップS36における低圧制御において、C−2クラッチのスリップ開始が、第4速段同期手前判断成立に対して過早となるのを防ぐ意味で、フローには示されていないが、当初の低圧開始時のC2圧(待機圧)は、安全を見込んで高めに設定することが望ましい。しかしながら、設定が高すぎると変速時間の増大を引き起こす可能性がある。そこで、この場合は、入力トルクに応じて決定されるガード油圧(Pdw)を定めて、上記の算出油圧とガード圧(Pdw)とを比較し、いずれか大きい方の値をC2圧の待機圧とする(PC2wait=Max(α2f(to)+βf(PB1) +γf(PC1) ,Pdw)。
【0083】
4−3変速制御の最初のステップS38では、C2圧(PC2)をdPC2cの傾きでスイープダウンする処理を行いながら、ステップS39で変速の進行状態(Shift R)判断を行い(Shift R>S_End 2)、この判断が成立するまでスイープダウンを継続する。そして、これが成立したところで、最後にC2圧を完全に抜くために、ステップS40により低圧処理を行う(dPC2dの傾きでスイープダウン)。この処理も、ソレノイド弁42がフル出力に達することで自ずと完了するので、特に監視判断を行わずにC−2クラッチ解放のための4−3変速制御終了となる。こうしてC−2解放制御終了となる。
【0084】
次に、第4の係合要素であるC−3クラッチを係合する制御フローを図13に示す。
〔C−3係合制御〕
この制御は、前記C−2クラッチの解放制御の場合と同様の趣旨から、この処理の前提として、6−4変速がすでに終了しているときには、このC−2解放制御がそぐわないものとなるので、この場合を除外する意味で、当初のステップS41で6−4変速終了判断を行い、これが成立のときには、以後の処理を跳ばしてC−3係合制御を終了させる。この除外の下に、次のステップS42で更に第3速段へのシフト指令が成立しているか否かの判断(3rd判断)を行う。これにより、他の変速段へのシフトとの峻別を行う。こうして本制御の実行が適切であることが確認された後に、ステップS43によりC−3クラッチの係合開始のタイミングを決めるための変速の進行状態(Shift R)判断を開始する。そして、この判断が成立(Shift R>Shift R S2)したところで、次のステップS44によりサーボ起動制御1のサブルーチン処理を行う。この処理は、C−3クラッチの油圧サーボシリンダ内を満たすための油圧のファーストフィルと、油圧サーボピストンと係合要素の摩擦材との間の隙間を詰めるためのその後のピストンストローク圧を維持する処理であり、クラッチ係合のために通常行われる公知の処理である。次に、ステップS45により変速の進行を判断する指標としての進行状態(Shift R)を判断する(Shift R>S End 2)。この変速の進行状態(Shift R)については先述したとおりである。この判断は、当初不成立(No)となるので、変速が進行し成立に至るまで継続する。上記判断が成立(Yes ) したところで4−3変速制御を開始し、第2段階のサーボ待機制御2のサブルーチン処理を行い、ステップS47により今度は4−3変速における変速の進行状況の判断(Shift R>S End 1)を継続する。やがてこの判断が成立すると、次のステップS48で、C−3クラッチを係合させるための昇圧(dPC3aの傾きでスイープアップ)を開始する。そして、この昇圧を続けながら、次のステップS49で変速の進行状態(Shift R)から、3速同期に達した(Shift R>S_End 2)か否かを判断する。この判断も当初は不成立となるので、変速が進行して成立に至るまでステップ48に戻るループを繰り返してスイープアップを継続する。ステップS49の判断が成立すると、次に、ステップS50により、今度はC−3クラッチの係合を確実に維持するためにC3圧をライン圧まで昇圧させる処理(dPC3bの傾きでスイープアップ)を行いながら、次のステップS51でC3圧がライン圧に達した(PC1>PFULL)か否かの判断を繰り返す。こうして、ステップS51の判断が成立したところで6−4変速制御終了となり、C−3クラッチ係合制御終了となる。
【0085】
前記6→3変速制御による4つの係合要素の作動を、サーボ油圧と入力軸回転数との関係で図14にタイムチャートで示す。図にみるように、C−1クラッチの係合制御とB−1ブレーキの解放制御は同時に開始され、C1圧(PC1)がファーストフィル圧に昇圧されると同時に、B1圧(PB1)は、一旦ライン圧より若干低い低圧とされた後に、解放開始の所定圧まで低下させられる。これにより6−4変速が開始され、入力軸回転数は上昇し始める。そして、B1圧(PB1)は、当初はスイープダウンに従い一定の傾きで低下され、C1圧(PC1)はピストンストローク圧に保持されて、C−1クラッチは係合待機状態となる。
【0086】
次いで、入力軸回転数の上昇からC−2クラッチ解放制御開始タイミング(Shift R S1)となると、C2圧(PC2)は解放開始(スリップ)には至らない程度の油圧まで一気に低下され、そこから所定の傾きで低減されて行く。一方、4速段同期への6−4変速は進行して行き、C−1クラッチのスリップが生じ始めてトルク容量を持ちはじめるころからB1圧(PB1)は入力回転加速度に応じてフィーバック制御により若干上昇し、C2圧(PC2)も同様に若干上昇する。そして、入力軸回転数からC−3クラッチサーボ起動制御開始タイミング(Shift R S2)となると、C3圧(PC3)がファーストフィル圧に昇圧される。
【0087】
こうして入力回転が6速段の状態から4速段の状態に移行していき、入力軸回転数から4速段同期手前の6−4Shift Rが70%の判断(S_End 1)が成立したところでC1圧(PC1)が上昇させられ、C−1クラッチ係合(スリップ)が更に進行する。これによりC−1クラッチが係合完了手前90%になると、入力軸回転数による4速段同期手前の判断(S_End 2)が成立するので、C1圧(PC1)はライン圧への昇圧状態に切換えられる。他方、降下制御中のC2圧(PC2)は、その低減制御により4速段同期手前の判断(S_End 3)成立時に解放開始手前に達するに適した油圧となるように制御されてきているので、この段階から傾きを変える第2段階の制御状態とされる。C−3クラッチの係合の進行に合わせた油圧制御は、70%進行及び同期手前の判断が3速段に置き代わるだけで、C−1クラッチの場合と同様である。やがて4−3変速の進行により3速段同期となったところで、C−2クラッチのサーボ油圧は完全解放され、C−3クラッチのサーボ油圧はライン圧まで高められる。このようにして6→3変速が連続する6−4−3変速の形態で実現される。
【0088】
更に、図15及び図16は、上記6−3変速との対比の意味でB−1ブレーキとC−1クラッチのトルク分担を考慮しない変速の進行度判断のみで制御を行った場合の変速タイムチャートを示す。図15に示すタイムチャートにおいては、B1圧のフィードバックによる油圧上昇に対し、C2圧が上昇していないため、C−2クラッチのスリップが発生し、入力軸回転数を参照して分かるように、エンジン吹きが発生しており、図16に示すタイムチャートにおいては、C1圧の上昇に対して、C2圧が低下していないため、C−2クラッチのスリップがなかなか発生せず、2段階の変速による間延びが発生していることが分かる。これに対して、図12に示すタイムチャートでは、6−4−3変速が入力軸回転数が一様に上昇する1つの変速となる。
【0089】
かくして、上記実施形態の変速制御装置によれば、B−1ブレーキの解放の開始の後にC−2クラッチの解放を開始させることと、C−1クラッチの係合を完了させた後に、C−3クラッチの係合を完了させることで、変速期間を通じて1つの係合要素、すなわち、C−2クラッチの解放開始までの係合維持と、C−1クラッチの係合完了からの係合維持とにより、係合が維持される変速期間を長くして、4係合要素が全て滑っている状態が生じる期間をできるだけ短くし、しかもC−1クラッチの係合を完了させる前に、C−2クラッチの解放を開始させることで、2要素が途中で同時に完全に係合することのない変速状態を得ているので、理想の状態で変速を進行させながら、変速が2段階となることのない連続的な変速を行うことができる。
【0090】
以上、6→3変速の場合について説明したが、5→2変速の場合についても、変速制御の形態は、制御対象とな係合要素が置き替わるだけで、同様のものとなる。この場合の第1の係合要素はC−2クラッチ、第2の係合要素はC−3クラッチ、第3の係合要素はC−1クラッチとなる。ただし、このギヤトレインの特殊性として、第2速段の達成にB−1ブレーキの係合に代えて第4の係合要素としてF−1ワンウェイクラッチの係合(ロック)を用いる構成が採られているため、6→3変速の場合と異なり、第2変速段階(3−2変速)でのB−1ブレーキの係合のための油圧制御は必要なくなるため、その分制御が簡略となる。
【0091】
以上、本発明を特定のギヤトレインにおける代表的な実施形態を挙げて詳説したが、本発明の思想は例示のギヤトレインに限定されるものではなく、4つの係合要素が関連する変速における係合要素の係合・解放関係が2要素同時つかみ替えとなる全てのギヤトレインに適用可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動変速機の制御装置の信号系のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】自動変速機のギヤトレインのスケルトン図である。
【図3】ギヤトレインにより達成される各変速段と各係合要素の係合解放関係を示す係合図表である。
【図4】ギヤトレインの速度線図である。
【図5】制御装置の操作系の油圧回路図である。
【図6】6→3変速時C−1クラッチ係合制御のフローチャートである。
【図7】6→3変速時B−1ブレーキ解放制御のフローチャートである。
【図8】6→3変速時C−2クラッチ解放制御のフローチャートである。
【図9】6→4変速中の各係合要素の挙動を示す速度線図である。
【図10】6→4変速中のC−2クラッチとC−1クラッチのトルク分担を示す図表である。
【図11】C−2クラッチ解放の油圧のトルクに応じた設定手法を示す油圧特性図である。
【図12】C−2クラッチ解放の油圧の安全率分の設定手法を示す油圧特性図である。
【図13】6→3変速時C−3クラッチ係合制御のフローチャートである。
【図14】6→3変速時の各係合要素の制御関係を示すタイムチャートである。
【図15】本発明による制御を行わない場合の変速中のエンジン吹き発生状態を示すタイムチャートである。
【図16】本発明による制御を行わない場合の変速の間延び発生状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
B−1 ブレーキ(第1の係合要素)
C−1 クラッチ(第3の係合要素)
C−2 クラッチ(第2の係合要素)
C−3 クラッチ(第4の係合要素)
21 変速制御手段

Claims (17)

  1. 第1の変速段(6速段)から第2の変速段(3速段)への変速のときに、4つの係合要素の作動を必要とし、第1の変速段が第1係合要素(B−1)と第2係合要素(C−2)の係合で達成され、第2の変速段が第3係合要素(C−1)と第4係合要素(C−3)の係合で達成される自動変速機の制御装置において、
    前記制御装置は、前記第1の変速段から前記第2の変速段への変速のときに、第1係合要素の解放を開始させた後に第2係合要素の解放を開始させ、前記第1及び第2係合要素をそれらの油圧サーボの油圧によって制御し、第2係合要素の解放制御中における油圧サーボの油圧を、第1係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、増加するように補正する制御を行う変速制御手段を有することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記変速制御手段は、第1の変速段を達成する際に必要な第2係合要素のトルク分担及び入力トルクを基に決定する第2係合要素の基準油圧と、第1係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて前記基準油圧を増加するように補正する第1補正油圧とを算出し、基準油圧と第1補正油圧を基に第2係合要素の油圧サーボの油圧を決定する、請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 第1の変速段(6速段)から第2の変速段(3速段)への変速のときに、4つの係合要素の作動を必要とし、第1の変速段が第1係合要素(B−1)と第2係合要素(C−2)の係合で達成され、第2の変速段が第3係合要素(C−1)と第4係合要素(C−3)の係合で達成される自動変速機の制御装置において、
    前記制御装置は、前記第1の変速段から前記第2の変速段への変速のときに、第1係合要素の解放を開始させた後に第2係合要素の解放を開始させ、第3係合要素の係合を完了させた後に第4係合要素の係合を完了させ、前記第2及び第3係合要素をそれらの油圧サーボの油圧によって制御し、第2係合要素の解放制御中における油圧サーボの油圧を、第3係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、減少するように補正する制御を行う変速制御手段を有することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  4. 前記変速制御手段は、第1の変速段を達成する際に必要な第2係合要素のトルク分担及び入力トルクを基に決定する第2係合要素の基準油圧と、第3係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて前記基準油圧を減少するように補正する第2補正油圧とを算出し、基準油圧と第2補正油圧を基に第2係合要素の油圧サーボの油圧を決定する、請求項3記載の自動変速機の変速制御装置。
  5. 第1の変速段(6速段)から第2の変速段(3速段)への変速のときに、4つの係合要素の作動を必要とし、第1の変速段が第1係合要素(B−1)と第2係合要素(C−2)の係合で達成され、第2の変速段が第3係合要素(C−1)と第4係合要素(C−3)の係合で達成される自動変速機の制御装置において、
    前記制御装置は、前記第1の変速段から前記第2の変速段への変速のときに、第1係合要素の解放を開始させた後に第2係合要素の解放を開始させ、第3係合要素の係合を完了させた後に第4係合要素の係合を完了させ、前記第1〜第3係合要素をそれらの油圧サーボの油圧によって制御し、第2係合要素の解放制御中における油圧サーボの油圧を、第1及び第3係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて補正するように制御する変速制御手段を有するとともに、
    該変速制御手段は、第1の変速段を達成する際に必要な第2係合要素のトルク分担及び入力トルクを基に決定する第2係合要素の基準油圧と、第1係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、前記基準油圧を増加するように補正する第1補正油圧と、第3係合要素の油圧サーボの油圧の増加に合わせて、前記基準油圧を減少するように補正する第2補正油圧とを算出し、基準油圧と第1及び第2補正油圧を基に第2係合要素の油圧サーボの油圧を決定することを特徴とする自動変速機の変速制御装置
  6. 記自動変速機は、第1係合要素と第2係合要素を係合することにより第1の変速段を達成し、第3係合要素と第4係合要素を係合することにより第2の変速段を達成し、第2係合要素と第3係合要素を係合することにより第3の変速段(4速段)を達成するものであり、
    第2補正油圧は、第1の変速段から第2の変速段への移行状態、並びに第1の変速段を達成するために必要なトルク容量及び第2の変速段を達成するために必要なトルク容量により決定される、請求項4又は記載の自動変速機の変速制御装置。
  7. 前記第2補正油圧は、第1の変速段を達成するために必要な第2係合要素のトルク容量、及び第3の変速段を達成するために第2係合要素に必要なトルク容量を線形補間したものと、前記移行状態と、第3係合要素のトルク容量とから決定される、請求項4、又は記載の自動変速機の変速制御装置。
  8. 前記第1の変速段から第3の変速段への移行状態は、第3係合要素の油圧サーボの油圧により生じる第3係合要素のトルク容量と前記入力トルクとから決定される、請求項4、又は記載の自動変速機の変速制御装置。
  9. 前記第2係合要素の油圧サーボの油圧が所定のガード油圧より低く算出された場合は、所定のガード油圧を第2係合要素の油圧サーボに供給する、請求項2、4又は記載の自動変速機の変速制御装置。
  10. 前記第1係合要素を解放させ、第3係合要素を係合させる制御の進行状態が、第1の所定値(Shift R S1)を超えたとき、第2係合要素の油圧サーボの油圧の低下を開始する、請求項記載の自動変速機の変速制御装置。
  11. 前記第1係合要素の油圧サーボの油圧が所定の油圧より小さくなったとき、第2係合要素の油圧サーボの油圧の低下を開始する、請求項記載の自動変速機の変速制御装置。
  12. 前記第2係合要素の油圧サーボの油圧の低下を開始後、直ちに所定の油圧(PC2a+PC2_to)まで低下させる、請求項10又は11記載の自動変速機の変速制御装置。
  13. 前記所定の油圧は、第2係合要素の油圧サーボの前記基準油圧及び前記補正油圧に所定の安全率を乗算した油圧である、請求項12記載の自動変速機の変速制御装置。
  14. 前記安全率は、第1の変速段から第3の変速段への変速の制御(6→4変速制御)の進行状態に合わせて低下する、請求項13記載の自動変速機の変速制御装置。
  15. 前記第2係合要素の油圧サーボの油圧は、前記変速の進行状態が第2の所定値(S_End 3)を超えたとき、第2係合要素がスリップするように制御される、請求項14記載の自動変速機の変速制御装置。
  16. 前記変速制御手段は、第3係合要素の係合が完了する前に、第2係合要素の解放が開始するように第2係合要素を制御する、請求項1、3又は5記載の自動変速機の変速制御装置。
  17. 前記変速制御手段は、第1係合要素を解放し、第3係合要素を係合させる制御中に、第2係合要素の解放制御を開始させる、請求項1又は2記載の自動変速機の変速制御装置。
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