JP4757355B2 - 印刷装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents
印刷装置及びその制御方法、プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4757355B2 JP4757355B2 JP2010217730A JP2010217730A JP4757355B2 JP 4757355 B2 JP4757355 B2 JP 4757355B2 JP 2010217730 A JP2010217730 A JP 2010217730A JP 2010217730 A JP2010217730 A JP 2010217730A JP 4757355 B2 JP4757355 B2 JP 4757355B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- job
- registered
- unit
- save
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Facsimiles In General (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Description
本発明は、印刷データに基づいて印刷を実行する印刷装置及びその制御方法、プログラムに関するものである。
商業的印刷業界は、第三者(顧客、クライアント)から印刷物(雑誌、新聞、カタログ、広告、グラビア等)の作成依頼を受注し、該クライアントの所望の印刷物を作成し、それを該クライアントに納品することでクライアントから報酬を得る。この商業的印刷業界では、現在でも、オフセット製版印刷機等の大規模な印刷装置を用いているのが主流である。
この商業的印刷業界では、様々な工程を踏んで作業が進められる。この工程には、例えば、入稿、デザインやレイアウト、カンプ(プリンタ出力によるプレゼンテーション)、校正(レイアウト修正や色修正)、校正刷り(プルーフプリント)、版下作成、印刷、後処理加工、発送等がある。上述のような印刷機の利用には版下作成を欠かすことができず、一度版下を作成すると、その修正は容易でなく、且つコスト的にかなり不利である。これは、入念な校正、即ち、レイアウトのチェックや色の確認作業が必須である事等に起因する。
このように、この種の業界では、大掛かりな装置を必要とし、尚且つ、クライアントが所望する印刷物を作成するのにある程度の時間も必要であった。しかも。これらそれぞれの作業には専門知識が必要であり、いわば職人と呼ばれる熟練者のノウハウが必要であった。
一方で、最近、電子写真方式の印刷装置やインクジェット方式の印刷装置の高速化、高画質化に伴い、上記のような印刷業界に対抗して、プリント・オン・デマンドという業態が出現しつつある。以下、プリント・オン・デマンド(Print On Demand)は、PODと略記する。
PODでは、印刷装置で扱うジョブを、より比較的小ロットのジョブに分けることで、大掛かりな装置、システムを用いずに、短納期で印刷処理を取り扱うことを目指している。特に、このPODでは、上記のような大規模な印刷機、印刷手法に代えて、例えば、ディジタル複写機やディジタル複合機等のディジタル画像形成装置を最大限に活用して、電子データを用いたディジタルプリントを実現している。そして、このPODによる業態のPOD市場が展開されつつある。このようなPOD市場では、従来の印刷業界に比べてディジタル化が融合し、コンピュータを利用した管理、制御が浸透してきており、コンピュータを利用してある程度、印刷業界のレベルに近づこうとしている。
このような背景の中で、POD市場には、コピー・プリントショップ印刷会社の印刷サービスと言われるPFPや、企業内社内向け印刷サービスと言われるCRD等が存在する。ここで、PFPは、Print For Payの略称である。また、CRDは、Centralized Reproduction Departmentの略称である。
このPFPやCRDにおける利点としては、オフセット印刷に対して安価であるのに加えて、短納期であることが挙げられる。そのため、POD市場においては、いかにして印刷装置のダウンタイムを削減して印刷の生産性を向上させるかが課題となっている。このPOD市場においては、専任のオペレータが印刷処理を行うことが殆どである。
印刷の生産性を向上させるための構成としては、例えば、特許文献1がある。該文献1は、ステイプル指示無しのジョブAと、ステイプル指示有りのジョブBを、連続処理する場合に、先行ジョブAの処理中に、後続ジョブBのステイプルに関する初期動作を並行して行う。これにより、ジョブAの処理後におけるジョブBの処理を短縮させる。
このように、特許文献1では、システムにて、複数のジョブの生産性を向上可能にする為の検討をなしている。
上記PODのような印刷環境では、様々なユーザ(クライアント)からの様々な要求に対応すべく、大量の印刷ジョブを、如何に、効率よく、処理するかが、ビジネスチャンスの大事な要素となりうる。故に、このような状況にも柔軟に対処できる便利な使い勝手の良い印刷システムを提供出来るようにする事が望ましいと考える。その為にも、実際の現場の操作環境や習性やニーズ等を、十分に想定した、検討を行うべきと考える。
例えば、POD環境にて、顧客から依頼された印刷ジョブが大量枚数であったり、大量のジョブを処理する状況を考える。このような状況の場合に、全ての印刷ジョブが完了するまで、印刷装置の側で常に作業者(オペレータ)が監視していたのでは、作業効率が懸念される。そこで、このような現場では、装置にて印刷の途中であっても、作業者は、印刷装置から離れ、別の作業を行う状況が予想される。この時、例えば、印刷装置において、印刷に使用している印刷用紙の用紙切れやトナー切れ等のエラー要因が発生したとする。このような場合、印刷装置では印刷処理が一時的に中断される事が予想される。
このような状況が発生した場合に、中断対象の印刷ジョブの後に、後続の印刷ジョブが控えているとする。且つ、この後続ジョブ自体には、印刷中断要因が特に無いとする。このような状況でも、先の印刷ジョブに発生しているエラー要因によって、印刷装置にて処理すべき全ての印刷ジョブの処理が停止される事が予想される。この場合、オペレータがエラー要因を解除するか、もしくは、当該印刷ジョブの印刷をキャンセルするまでの間、印刷装置の印刷処理は中断される可能性がある。結果、システム全体から見て、印刷ジョブの生産性に影響を与えてしまう可能性がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものである。その目的は、例えば、印刷装置にエラーが発生した場合でも、効率的に印刷処理を続行させることができるようにする事にある。
又、例えば、単に、装置やシステムから見て効率的にジョブを処理するといった構成に留まらないようにする。換言すると、例えば、印刷装置にてエラー要因が発生した場合でも、高い生産性を満足しつつ、その装置やシステムを操作するオペレータ自身にとっても都合の良いスケジューリングでもって、複数のジョブを処理できる仕組みを提供する事が好ましい。このように、POD環境など実際の現場に根付き、様々なユーザからの様々なニーズに柔軟に対応できるシステムを構築出来るようにする事が望ましい。
上記の目的を達成するための本発明による印刷装置は以下の構成を備える。即ち、
印刷装置であって、
印刷ジョブを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられている場合に、当該印刷ジョブを印刷待ちジョブとして登録し、前記入力手段により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられていない場合に、当該印刷ジョブを退避ジョブとして登録する登録手段と、
前記印刷待ちジョブとして登録された印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷手段と、
ユーザの指示に従って、前記退避ジョブとして登録される印刷ジョブが実行されるべき順番を設定する設定手段とを備え、
前記登録手段は、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられた場合に、当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブが前記設定手段により設定された順番で実行されるように当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブを前記印刷待ちジョブとして登録する。
印刷装置であって、
印刷ジョブを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられている場合に、当該印刷ジョブを印刷待ちジョブとして登録し、前記入力手段により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられていない場合に、当該印刷ジョブを退避ジョブとして登録する登録手段と、
前記印刷待ちジョブとして登録された印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷手段と、
ユーザの指示に従って、前記退避ジョブとして登録される印刷ジョブが実行されるべき順番を設定する設定手段とを備え、
前記登録手段は、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられた場合に、当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブが前記設定手段により設定された順番で実行されるように当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブを前記印刷待ちジョブとして登録する。
本発明によれば、例えば従来技術で想定したような状況にも対処できる。又、例えば、印刷装置にエラーが発生した場合でも、効率的に印刷処理を続行させることができる。又、例えば、単に、装置やシステムから見て効率的にジョブを処理するといった構成に留まらず、印刷装置にてエラー要因が発生した場合でも、高生産性を満足しつつ、その装置やシステムを操作するオペレータ自身にとっても都合の良いスケジューリングでもって、複数のジョブを処理できる。このように、POD環境等の実際の現場に根付いた、様々なユーザからの様々なニーズに柔軟に対応できる、便利で使い勝手の良いシステム環境を構築可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
[全体構成]
図1Aは本発明の実施形態の画像形成システムの概観図である。
図1Aは本発明の実施形態の画像形成システムの概観図である。
ネットワーク2101には、パーソナルコンピュータ(PC)2102〜2104と、画像形成装置として機能するMFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器)2105〜2107が接続されている。尚、図1Aには示されていないが、PCあるいはMFPはこれらの他にも多数接続されて構成されていても良いことは言うまでもない。
以下、PC2102〜2104を代表してPC、MFP2105〜2107を代表してMFPと表記する。また、PCは、汎用コンピュータに搭載される標準的な構成要素(例えば、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、外部記憶装置、ネットワークインタフェース、ディスプレイ、キーボード、マウス等)を有している。
[MFPの構成]
次に、図1Bを用いてMFPの構成について説明する。
次に、図1Bを用いてMFPの構成について説明する。
図1Bは本発明の実施形態のMFPの構成を示す図である。
MFPは、自装置内部に複数のジョブのデータ(ジョブデータ)を記憶可能なハードディスク等の記憶装置を具備している。また、例えば、スキャナから出力されたジョブデータに対し、その記憶装置を介してプリンタ部で印刷可能にするコピー機能を具備している。また、PC等の外部装置から出力されたジョブデータに対し記憶装置を介してプリンタ部で印刷可能にするプリント機能を具備している。このように、MFPは、これらの機能を含む複数の機能を具備している。
MFPには、フルカラー機器とモノクロ機器があり、色処理機能や内部データ等を除いて、基本的な部分においては、フルカラー機器がモノクロ機器の構成を包含することが多い。そのため、ここでは、フルカラー機器に絞って説明し、必要に応じて随時モノクロ機器の説明を加えることとする。
また、本画像形成システムは、複数の機能を具備した複合機能型の画像形成装置と、プリント機能のみを具備した単一機能型の画像形成装置であるSFPを具備する構成でも良い。あるいは、いずれか一方の型の画像形成装置のみを具備する構成でも良い。また、何れのタイプの画像形成装置であっても、複数台具備する構成でも良い。いずれにしても、実施形態の制御が実現可能な構成であればよい。
尚、SFPとは、Single Function Peripheral:単一機能周辺機器の略称である。
図1Bに示すように、MFPでは、紙原稿等の画像を読み取り、読み取られた画像データを画像処理する入力画像処理部101と、ファクシミリ等に代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部102とを備えている。また、ネットワーク2101を利用して画像データや装置情報を、PC等との外部装置との間で送受信するNIC(Network Interface Card)部103を備えている。
また、外部装置と画像データ等の情報交換を行う専用インタフェース(I/F)部104を備えている。また、USB(Universal Serial Bus)メモリ(リムーバブルメディアの一種)に代表されるUSB機器との間で、画像データ等のデータを送受信するUSBインタフェース(USB I/F)部105を備えている。
尚、入力画像処理部101は、例えば、ADF(自動給紙機構)を有するスキャナで実現される。
そして、MFP制御部106では、MFPの用途に応じて画像データを一時保存したり、データ転送経路を決定したり等の各種処理を制御する。
文書管理部111は、複数の画像データを格納可能なハードディスク等の記憶装置で実現される。そして、例えば、画像形成装置が具備する制御部(例えば、MFP制御部106のCPU、メモリ(RAM、ROM)等)が主体となって、複数種類の画像データを、文書管理部111に複数格納可能に制御する。
この複数種類の画像データには、入力画像処理部101からの画像データがある。また、FAX部102を介して入力されたファクシミリジョブの画像データがある。また、NIC部103、専用I/F部104やUSB I/F部105を介して外部装置から入力された画像データがある。
MFP制御部106は、文書管理部111に格納された画像データを適宜読み出して、プリンタ部113等の出力部に転送して、プリンタ部113による印刷処理等の出力処理を実行可能に制御する。また、オペレータからの指示により、文書管理部111から読み出した画像データを、ネットワーク2101を介してPCや他の画像形成装置等の少なくとも一つの外部装置に転送あるいは分散転送可能に制御する。
画像データを文書管理部111に記憶する際には、必要に応じて、画像データを圧縮して格納したり、逆に圧縮して格納された画像データを読み出す際に元の画像データに伸張して戻したりする等の処理を、圧縮伸張部110を介して行っている。また、データがネットワーク2101を経由する際には、JPEG、JBIG、ZIP等の圧縮データを使用することも一般に知られており、データをMFPに入力した後、この圧縮伸張部110にて解凍(伸張)される。
また、リソース管理部112は、フォント、カラープロファイル、ガンマテーブル等の各種画像処理において共通に扱われる各種パラメータテーブル等のデータが格納されている。これらのデータは、必要に応じて呼び出すことができると共に、新しいパラメータテーブルを格納したり、修正して更新したりすることができる。
また、MFP制御部106に対して、PDLデータが入力された場合には、RIP部108でRIP処理を施したり、印刷する画像に対して、必要に応じて出力画像処理部109でプリントのための画像処理を行ったりする。更に、その際に生成される画像データの中間データやプリントレディデータ(プリントのためのビットマップデータやそれを圧縮したデータ)を必要に応じて、文書管理部111で再度格納することもできる。
尚、PDLとは、Page Description Languageの略称である。また、RIPとは、Raster Image Processorの略称である。
そして、各種処理が施された画像データは、画像形成を行うプリンタ部113に送信される。プリンタ部113でプリントアウトされた印刷用紙は、後処理部114へ送り込まれ、印刷用紙の仕分け処理や印刷用紙の仕上げ処理が行われる。
ここで、MFP制御部106は、円滑にジョブを流す役割を担っており、MFPに対する操作内容に応じて、以下の各種の機能A)〜N)を実行するために、MFP内の構成要素の処理経路の切替を制御する。
但し、中間データとして画像データを必要に応じて格納することは一般に知られているが、ここでは、文書管理部111が始点、終点になる以外のアクセスは表記しない。また、必要に応じて利用される圧縮伸張部110と後処理部114、あるいは、全体のコアとなるMFP制御部106等の処理は省略して、おおよそのフローがわかるように記載する。
A)複写機能 :入力画像処理部101→出力画像処理部109→プリンタ部113
B)ファクシミリ送信機能 :入力画像処理部101→FAX部102
C)ファクシミリ受信機能 :FAX部102→出力画像処理部109→プリンタ部113
D)ネットワークスキャン :入力画像処理部101→NIC部103
E)ネットワークプリント :NIC部103→RIP部108→出力画像処理部109→プリンタ部113
F)外部装置へのスキャン :入力画像処理部101→専用I/F部104
G)外部装置からのプリント :専用I/F部104→RIP部108→出力画像処理部109→プリンタ部113
H)外部メモリへのスキャン :入力画像処理部101→USB I/F部105
I)外部メモリからのプリント:USB I/F部105→RIP部108→出力画像処理部109→プリンタ部113
J)ボックススキャン機能 :入力画像処理部101→出力画像処理部109→文書管理部111
K)ボックスプリント機能 :文書管理部111→プリンタ部113
L)ボックス受信機能 :NIC部103→RIP部108→出力画像処理部109→文書管理部111
M)ボックス送信機能 :文書管理部111→NIC部103
N)プレビュー機能 :文書管理部111→操作部107
上記以外にも、E−mailサービスやWebサーバ機能を初めとして、様々な機能との組み合わせが考えられるが、ここでは割愛する。
B)ファクシミリ送信機能 :入力画像処理部101→FAX部102
C)ファクシミリ受信機能 :FAX部102→出力画像処理部109→プリンタ部113
D)ネットワークスキャン :入力画像処理部101→NIC部103
E)ネットワークプリント :NIC部103→RIP部108→出力画像処理部109→プリンタ部113
F)外部装置へのスキャン :入力画像処理部101→専用I/F部104
G)外部装置からのプリント :専用I/F部104→RIP部108→出力画像処理部109→プリンタ部113
H)外部メモリへのスキャン :入力画像処理部101→USB I/F部105
I)外部メモリからのプリント:USB I/F部105→RIP部108→出力画像処理部109→プリンタ部113
J)ボックススキャン機能 :入力画像処理部101→出力画像処理部109→文書管理部111
K)ボックスプリント機能 :文書管理部111→プリンタ部113
L)ボックス受信機能 :NIC部103→RIP部108→出力画像処理部109→文書管理部111
M)ボックス送信機能 :文書管理部111→NIC部103
N)プレビュー機能 :文書管理部111→操作部107
上記以外にも、E−mailサービスやWebサーバ機能を初めとして、様々な機能との組み合わせが考えられるが、ここでは割愛する。
また、上記の機能A)〜N)の内、J)ボックススキャン機能、K)ボックスプリント機能、L)ボックス受信機能、あるいはM)ボックス送信機能とは、文書管理部111を利用したデータの書込や読出を伴うMFPの処理機能である。これらの処理機能は、ジョブ毎やユーザ毎に文書管理部111内の記憶領域を分割して一次的にデータを保存して、ユーザIDやパスワードを組み合わせてデータの入出力を行う機能である。
更に、操作部107は、上記の様々なフローや機能を選択したり操作指示したりするためのものである。ここで、操作部107の表示装置の高解像度化に伴い、文書管理部111に格納されている画像データをプレビューし、確認後OKならばプリントする等の処理も実現することができる。
次に、MFP制御部106の詳細構成について、図2を用いて説明する。
図2は本発明の実施形態のMFP制御部の詳細構成を示す図である。
図2に示すMFP制御部の詳細構成は、大きく分けて4つの部分から成っている。即ち、入力デバイスを管理する入力デバイス管理部201、入力されたジョブを解釈する入力ジョブ制御部202、ジョブに関する各種設定情報を整理する出力ジョブ制御部203、そして、出力デバイスを割り当てる出力デバイス管理部204である。
入力デバイス管理部201は、図1BのMFPの各入力部(入力デバイス)からの入力信号を整理したり、切替の順序を決定したりする役割を果たす。ここで、入力部とは、MFP制御部106に接続され、MFP制御部106へ入力信号を入力する各種構成要素である。
この入力デバイス管理部201には、入力デバイス制御部201aが構成されていて、これは、各入力部を介して入力信号を受信する。この入力信号には、紙原稿のスキャン画像信号やネットワークからのPDLデータ等のMFPの外部から入力された信号がある。これに加えて、この入力信号には、文書管理部111に格納してある画像データや、RIP部108及び出力画像処理部109とが連携して処理する画像データも含まれる。
入力ジョブ制御部202は、プロトコル解釈部202aとジョブ生成部202bから構成されている。入力デバイス制御部201aから送られてくる一連の操作要求は、コマンド(プロトコル)と呼ばれる命令信号で入力ジョブ制御部202で受信される。そして、プロトコル解釈部202aで、その操作要求の概要が解釈されて、MFP内部で理解できる操作手順に変換される。
一方、ジョブ生成部202bは、プロトコル解釈部202aの解釈結果に基づいて、プリントジョブ、スキャンジョブ、PDL展開ジョブ、ファックス受信ジョブ等の様々なジョブを生成する。生成されたジョブは、MFP内部でどのような処理を施して、どこに送られるかといったそれぞれのシナリオが定義付けされて、そのシナリオに従ってMFP内部を流れることとなる。
出力ジョブ制御部203では、ジョブ解析部203a、バインダ解析部203b、ドキュメント解析部203c、及びページ解析部203dにおいて、ジョブに関する各種設定情報(俗に、ジョブチケットと呼ばれる)と画像情報が作成される。
ジョブ解析部203aは、印刷する文書名や印刷部数、出力先の排紙トレイ指定、複数バインダで構成されるジョブのバインダ順等のジョブ全体に関わる設定情報(ジョブ設定情報)の詳細を解析する。バインダ解析部203bは、製本方式の設定やステープルの位置、複数ドキュメントで構成されるバインダのドキュメント順等のバインダ全体に関わる設定情報(バインダ設定情報)の詳細を解析する。
ドキュメント解析部203cは、複数ページで構成されるドキュメントのページ順、両面印刷の指定、表紙や合紙の付加等のドキュメント全体に関わる設定情報(ドキュメント設定情報)の詳細を解析する。ページ解析部203dは、画像の解像度、画像の向き(ランドスケープ/ポートレイト)等の各種設定ページ全体に関する設定情報(ページ設定情報)の詳細を解析する。これに加えて、PDLデータが入力された場合には、RIP部108を呼び出してラスタライズ処理を施す。尚、画像情報を生成するに当たっては、RIP部108を呼び出して、ラスタライズ処理にてページ画像情報が生成される。ページ画像情報は、圧縮伸張部110において圧縮された後、文書管理部111に各種設定情報と関連付けされて格納される。
出力デバイス管理部204は、出力デバイス制御部204aとデバイス割当部204bで構成されている。文書管理部111に保存されたページ画像情報は圧縮伸張部110にて伸張され、関連付けられていた各種設定情報と一緒に読み出される。そして、各種設定情報とページ画像情報は一対になって出力デバイス管理部204に送信される。
デバイス割当部204bは、定義付けされたそれぞれのジョブのシナリオに基づいて、出力デバイスを割り当てる際に、複数のジョブが同時に処理を進めると出力部(出力デバイス)の競合が発生するため、それを調停する役割を果たす。出力デバイス制御部204aは、プリンタ部113、後処理部114等のどの出力部を利用するかをスケジューリングする。
次に、MFPの一例として、4Dカラー系MFPの構成について、図3を用いて説明する。
図3は本発明の実施形態の4Dカラー系MFPの構成を示す図である。
4Dカラー系MFPは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の記録材(例えば、トナー)を用いて、カラー印刷を実現する。4Dカラー系MFPは、主に、スキャナ部301、レーザ露光部302、感光ドラム303、作像部304、定着部305、給紙/搬送部306及び、これらを制御するプリンタ制御部307から構成される。
スキャナ部301は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する。レーザ露光部302は、画像データに応じて変調されたレーザ光等の光線を、等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)302aに入射させ、反射走査光として感光ドラム303に照射する。
作像部304は、一連の電子写真プロセスの現像ユニット(現像ステーション)を4連持つことで実現されている。この一連の電子写真プロセスは、感光ドラム303を回転駆動し、帯電器によって帯電させ、レーザ露光部302によって感光ドラム303上に形成された潜像をトナーによって現像するプロセスがある。また、そのトナー像を印刷用紙(シートとも言う)に転写し、その際に転写されずに感光ドラム303上に残った微小トナーを回収する等のプロセスがある。
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に並べられた4連の現像ユニットは、シアン用の現像ユニットの作像開始から所定時間経過後に、マゼンタ、イエロー、ブラック用の現像ユニットによる作像動作を順次実行していく。このタイミング制御によって、シート上に色ずれのない、フルカラートナー像が転写される。
定着部305は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、作像部304によってトナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
給紙/搬送部306は、シートカセットやペーパーデッキに代表されるシート収納庫306aを一つ以上持っている。給紙/搬送部306は、プリンタ制御部307の指示に応じて、シート収納庫306aに収納された複数のシートの中から一枚分離し、作像部304・定着部305へ搬送する。搬送されたシートは、前述の現像ユニットによって、各色のトナー像が転写され、最終的にフルカラートナー像がシート上に形成される。また、シートの両面に画像形成する場合は、定着部305を通過したシートを再度作像部304へ搬送する両面搬送経路306bを通るように制御する。
プリンタ制御部307は、MFP全体を制御するMFP制御部106(図1)と通信して、その指示に応じて制御を実行する。これに加えて、スキャナ部301、レーザ露光部302、作像部304、定着部305、給紙/搬送部306の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
定着部305を通過したシートは、搬送経路上の画像読取センサ部を通り、この画像読取センサ部でそのシート上に印刷された画像データが読み取られる。読み取られた画像データは、出力画像の濃度測定や出力画像に異常がないかどうかを確認する検品等に使用される。
次に、RIP部108の詳細構成について、図4を用いて説明する。
図4は本発明の実施形態のRIP部の詳細構成を示す図である。
ここで、RIPとは、PDLで記述された文字、線画、図形等のベクトル情報、あるいは色、パターン、写真等の画像走査線情報等のオブジェクト情報を同時にページ上に再現するためのプロセッサである。具体的には、RIPは、各オブジェクト情報をメモリ上にビットマップ(ラスタイメージ)展開する。また、RIPは、元来、ハードウェアとして出力装置側に搭載されていたが、現在では、CPUの高速化によりソフトウェアで実現することも可能である。
RIP部108は、一般に、インタプリタ部401とレンダリング部402の2つの部分から成り立っている。インタプリタ部401は、PDLデータの解釈を行うPDL解釈部401aと、解釈したPDLデータからディスプレイリストと呼ばれる中間ファイルを生成するDL(Display List)生成部401bとで構成されている。
一方、レンダリング部402は、ディスプレイリストに対してカラーマッチングを行うCMM部402aと、ディスプレイリストをビットマップ(ラスタイメージ)に展開するDL展開部402bとで構成されている。
尚、CMMは、Color Matching Moduleの略称である。
PDL解釈部401aは、入力されてきた様々な種類のPDLデータを解析する部分である。PDLデータの入力フォーマットとしては、Adobe社のPostScript(登録商標)言語やHP(Hewlett−Packard)社のPCL(Printer Control Language)言語等が有名である。これらは、ページ単位の画像を作成するためのプリンタ制御コードで記載されており、単純な文字コードの他、図形描画のコードや写真画像のコード等も含まれている。
また、PDF(Portable Document Format)というAdobe社の開発した文書表示用ファイル形式も様々な業界で多用されており、ドライバを使用せず直接MFPに投入されたこのフォーマットも対象としている。
その他に、PPML(Personalized Print Markup Language)と呼ばれるVDP(Variable Data Print)向けフォーマットがある。また、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やTIFF(Tagged Image File Format)と呼ばれるカラー画像の圧縮フォーマット等にも対応している。
また、CMM部402aでは、グレースケール、RGB、CMYK等の一般的な色空間で表現される様々な画像データの入力が可能である。その他の色空間の場合には、一度CRD(Color Rendering Dictionary)にてCMYK空間に変換された後、カラーマッチングが施される。CMM部402aにおいて、ICCプロファイルによる色調整が行われる。
ICCプロファイルは、ソースプロファイル(Source Profile)とプリンタプロファイル(Printer Profile)とがある。
ソースプロファイルは、RGB(またはCMYK)データを一度規格化されたL*a*b*空間に変換し、このL*a*b*データを再度ターゲットとなるプリンタに適したCMYK空間に変換する。このとき、ソースプロファイルは、RGBプロファイルとCMYKプロファイルからなっている。ここで、入力画像がRGB系画像(Microsoft社のアプリケーションソフトやJPEG、TIFF画像等)の場合は、RGBプロファイルが選択される。また、CMYK系画像(Adobe社のPhotoshopやIllustratorの一部データ等)の場合は、CMYKプロファイルが選択される。
プリンタプロファイルは、各プリンタの色特性に合わせて作られており、RGB系画像の場合は、Perceptual(色味優先)やSaturation(鮮やかさ優先)を選択するのが好ましい。また、CMYK系画像の場合は、Colorimetric(色差最小)を選んで最適画像を出力することが多い。
また、ICCプロファイルは、一般にルックアップテーブル形式で作られており、ソースプロファイルでは、RGB(またはCMYK)データが入力されると、一意にL*a*b*データに変換される。逆に、プリンタプロファイルでは、L*a*b*データからプリンタにマッチしたCMYKデータに変換される。
尚、カラーマッチングを必要としないRGBデータは、デフォルトの色変換によりCMYKデータに変換されて出力される。また、カラーマッチングを必要としないCMYKデータに対しては、そのまま出力される。
このRIP部108で展開された画像データは、圧縮伸張部110を介して文書管理部111に保持される。
次に、出力画像処理部109の詳細構成について、図5を用いて説明する。
図5は本発明の実施形態の出力画像処理部の詳細構成を示す図である。
出力画像処理部109(カラー系)に入力される画像データは、複写動作等の入力画像処理部101からの出力データを扱うRGB系データと、ネットワークプリント動作等のRIP部108からの出力データを扱うCMYK系データとに、大きく分けられる。
前者の場合、画像データは、下地除去部501に入力され、後者の場合は、出力ガンマ補正部503に入力される。
まず、下地除去部501では、入力されたRGB画像データ中の下地部を除去するための非線形変換を行う。次に、出力ダイレクトマッピング部502において、RGB画像データをCMYK画像データに変換する。変換においては、RGBそれぞれの値をルックアップテーブルに入力し、その出力値の総和からC(Cyan)成分を作成する。同様に、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(blacK)それぞれの成分もルックアップテーブルとその加算演算で作成する。このとき、入力画像処理部101にて検出された像域データ(像域処理によって得られる文字領域、写真領域等を含むデータ)に基づいて、3次元のルックアップテーブルが利用される。特に、文字領域と写真領域ではそれぞれ異なる種類のルックアップテーブルが適用される。
出力ガンマ補正部503では、出力部(例えば、プリンタ部113)に対応した出力画像の濃度補正を行う。これは、CMYKそれぞれ一次元のルックアップテーブルを利用して、画像形成毎に異なる出力画像データのリニアリティを保つ役割を果たしており、一般的にカラーキャリブレーションの結果は、このルックアップテーブルに反映される。
ハーフトーン処理部504は、MFP機能に応じて、異なる種類のスクリーニングを択一的に適用することができる。一般に、複写動作等では、モアレの起きにくい誤差拡散処理部504aによるスクリーニングを利用する。また、プリント動作では、文字や細線の再現性を考えてディザマトリクス等を利用した多値スクリーン部504bによるスクリーニングを用いることが多い。
前者は、注目画素とその周辺画素に対して誤差フィルタで重み付けし、階調数を保ちながら多値化の誤差を配分して補正していく方法である。一方、後者は、ディザマトリックスの閾値を多値に設定し、擬似的に中間調を表現する方法で、CMYK独立に変換し、入力画像データによって低線数と高線数とを切り替えて再現する。
更に、スムージング処理部505では、CMYKそれぞれに対し、エッジ部分をパターンマッチングにより検出し、より滑らかに再現されるパターンに変換することでジャギーを軽減する。
次に、操作部107の一例について、図6を用いて説明する。
図6は本発明の実施形態の操作部の一例を示す図である。
MFPの操作部107は、キー入力部601及びタッチパネル部602とから構成されている。それぞれの詳細を示したものが、図7及び図8であり、以下にそれぞれの詳細を説明する。
まず、図7に示すキー入力部601は、定常的な操作設定を行うことができるキー入力部分である。
操作部電源スイッチ701は、スタンバイモード(通常動作状態)とスリープモード(メインコントローラは、ネットワークプリントやファクシミリ等に備えて割込待ち状態でプログラムを停止して、消費電力を抑えている状態)を切り替えるものである。この操作部電源スイッチ701によって、システム全体の電源供給を行う主電源スイッチがON状態で制御することができる。
節電キー702は、スタンバイモード時の定着部305(図3)の制御温度を下げて、プリント可能な状態まで時間は要するが、消費電力を抑えることができるキーである。節電率の設定により制御温度を下げることもできる。
スタートキー703は、コピーや送信等の各種処理の開始を指示するキーである。また、ストップキー704は、その各種処理の開始を中断するキーである。
テンキー705は、各種設定の置数を行うためのキーである。クリアキー706は、その置数を解除するためのキーである。IDキー707は、MFPの操作者を認証するために、予め設定された暗証番号を入力させるためのキーである。
リセットキー708は、各種設定を無効にし、デフォルト状態に戻すためのキーである。ヘルプキー709は、ガイダンスやヘルプを表示させるためのキーである。ユーザモードキー710は、ユーザ毎のシステム設定画面に移行するためのキーである。
カウンタ確認キー711は、MFP内に設けてあるプリント枚数等をカウントするソフトカウンタに記憶されている出力済枚数を表示させるためのキーである。ここでは、コピー/プリント/スキャン/ファックス等の動作モード、カラー/白黒等の色モード、ラージ/スモール等の紙サイズ等に応じて、それぞれの出力済枚数を表示させることができる。
画像コントラストダイヤル712は、タッチパネル部602の液晶表示のバックライトを調光する等して、画面の見易さを調整するためのダイヤルである。
実行/メモリランプ713は、ジョブの実行中やメモリへのアクセス中に点滅して、その旨を示す通知するランプである。エラーランプ714は、ジョブの実行ができない場合やサービスマンコール等のエラー、あるいは、ジャムや消耗品切れ等を知らせるオペレータコール等の際に点滅して通知するランプである。
一方、図8に示すタッチパネル部602は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示部)とその上に貼られた透明電極からなるタッチパネルディスプレイから構成される。ここでは、LCDに表示されるキー相当の部分の透明電極を指で触れると、それを検知して別の操作画面を表示する等の処理が予めプログラムされている。図8は、スタンバイモード時の初期画面であり、設定操作に応じて様々な操作画面を表示することができる。
コピータブ801は、コピー動作の操作画面に遷移するためのタブキーである。送信タブ802は、ファックスやE−mail送信等の送信(Send)動作を指示する操作画面に遷移するためのタブキーである。ボックスタブ803は、ボックス(ユーザ毎にジョブを格納する記憶手段)にジョブを入出力操作するための操作画面に遷移するためのタブキーである。オプションタブ804は、スキャナ設定、プリンタ設定等の拡張機能を設定するため設定画面に遷移するためのタブキーである。そして、これらの各タブを選択することで、それぞれの操作モードに遷移することができる。
システムモニタキー805は、MFPの状態や状況を表示するためのキーである。色選択設定キー806は、カラーコピー、白黒コピー、あるいは自動選択を予め選択するためのキーである。倍率設定キー807は、等倍、拡大、縮小等の倍率設定を行う倍率設定画面に遷移するためのキーである。後処理設定キー808は、ステープルやパンチ等の有無、個数、位置等を設定する後処理設定画面に遷移するためのキーである。
両面設定キー809は、片面印刷か両面印刷かを選択する両面設定画面に遷移するためのキーである。紙サイズ設定キー810は、給紙段や紙サイズ、メディアタイプを選択する紙サイズ設定画面に遷移するためのキーである。画像モード設定キー811は、文字モードや写真モード等の原稿画像の読取に適した画像モードを選択するためのキーである。濃度設定キー812は、出力画像の濃度を濃くしたり薄くしたり調整するためのキーである。
ステータス表示部813は、スタンバイ状態、ウォームアップ中、ジャム、エラー等の簡易的な状態表示を行う表示部である。倍率表示部814は、倍率設定キー807で設定された倍率を表示する。紙サイズ表示部815は、紙サイズ設定キー810で設定された紙サイズやメディアタイプを表示する。枚数表示部816は、テンキー705で指定された枚数を表示したり、動作中に何枚目を印刷中であるかを表示したりする。
更に、割込キー817は、コピー動作中に別のジョブを割り込ませる場合に利用する。応用モードキー818は、ページ連写、表紙・合紙設定、縮小レイアウト、画像移動等の様々な画像処理やレイアウト等の設定を行う設定画面に遷移するためのキーである。
次に、印刷中または印刷待ちのジョブのジョブ状況画面に関して、図9を用いて説明する。
図9は本発明の実施形態のジョブ状況画面の一例を示す図である。
図8のタッチパネル部602上のオプションタブ804を選択すると、プリンタによる印刷動作を設定するためのプリントタブ901を有するジョブ状況画面900(図9(a))が表示される。このジョブ状況画面900には、印刷済、印刷中または印刷待ち、退避中のジョブのジョブリスト902が表示され、各ジョブに対して、ジョブ名、ユーザー名、状況等のジョブに関するジョブ情報が表示される。
ジョブリスト902には、ジョブ状況ボタン902a、ジョブ履歴ボタン902b、退避ジョブ状況ボタン902cが構成されている。ジョブ状況ボタン902aを操作すると、ジョブリスト902には、印刷中または印刷待ちのジョブのジョブ情報が表示される。ジョブ履歴ボタン902bを操作すると、ジョブリスト902には、印刷済のジョブのジョブ情報が表示される。退避ジョブ状況ボタン902cを操作すると、ジョブリストには、退避中のジョブのジョブ情報が表示される。尚、退避中のジョブ(退避ジョブ)の詳細については後述する。
図9(a)の表示状態は、ジョブ状況ボタン902aが操作された場合を示している。
ここで、ジョブリスト902中の2つのジョブ「プリントジョブ4.doc」と「プリントジョブ6.xls」は、リストの背景色が他のジョブとは異なる状態(ハイライト表示)で表示されている。これは、現在の印刷装置の設定では印刷を実行するための資源が不足していることを示している。あるいは、後述する表示設定で設定されている条件と、そのジョブを印刷するための条件が一致していることを示している。
この2つのジョブを選択した状態で、「選択したジョブの退避」ボタン903を操作した場合、その2つのジョブは退避ジョブとして、文書管理部111(図2)に一時的に移動されて保持される。図9(b)は、図9(a)における「選択したジョブの退避」ボタン903によって、2つのジョブを退避ジョブとして退避させた後のジョブ状況画面900を示している。
尚、印刷を実行するための資源(リソース)とは、MFPにおいて印刷に必要な各種資源を意味する。具体的には、印刷に使用する印刷用紙(印刷サイズ、用紙種類等も含む)、記録材(トナー)、後処理機能(パンチ、ステイプル等)、メモリ容量等がある。
次に、ジョブの退避・復帰を行う際の印刷装置内部の制御に関して、図1Bと図2を用いて説明する。
出力ジョブ制御部203に入力されたジョブは、ジョブ解析部203aによってジョブ設定情報が解析され、バインダ解析部203b、ドキュメント解析部203c、ページ解析部203dによる処理を経て、RIP部108へ送られる。
RIP部108で展開処理が行われた画像データは、圧縮伸張部110で圧縮処理され、文書管理部111で保持される。印刷を開始する前に、MFP制御部106は、リソース管理部112で管理されている印刷装置の状態が、ジョブ解析部203aによって解析されたジョブ設定情報で示される設定に必要な資源として設定されているかどうかを確認する。
尚、印刷装置の状態とは、シート収納庫にセットされている印刷用紙のサイズや種類、オプション装置の装着状態等である。
印刷開始可能な状態である場合、文書管理部111に保持されているジョブが、圧縮伸張部110で伸張処理され、出力デバイス管理部204によって印刷制御が行われる。また、印刷途中で必要な資源が不足し、印刷の続行が不可能であると判定された場合、印刷ジョブは、MFP制御部106の制御の下、文書管理部111へ一時的に退避される。更に、後続の印刷可能な印刷待ちジョブが存在する場合は、そのジョブの印刷処理を開始する。
一方、リソース管理部112が常に印刷装置の状態を監視していることにより、文書管理部111に一時的に退避されたジョブに必要な資源がセットされたと検知された場合には、MFP制御部106によってそのジョブの印刷が再開実行される。
次に、タッチパネル部602に表示するジョブ状況画面900の表示設定、ジョブを一時的に退避させる退避条件設定、ジョブの印刷を再開させる復帰条件設定を行うための画面(ユーザモード設定画面)について、図10を用いて説明する。
図10は本発明の実施形態のユーザモード設定画面の一例を示す図である。
図10(a)に示すユーザモード設定画面1000は、図7のキー入力部601上のユーザモードキー710を押下すると表示される。このユーザモード設定画面1000には、MFPに関する各種設定を行うためのボタンが用意されており、これには、例えば、共通使用設定ボタン、タイマー設定ボタン、コピー仕様設定ボタン、退避ジョブ処理設定ボタン1001が構成されている。
ここで、「退避ジョブ処理設定」ボタン1001を押下すると、図10(b)に示す退避ジョブ処理設定画面1010が表示される。この退避ジョブ処理設定画面1010では、表示設定ボタン1011、退避条件設定1012ボタン、復帰条件設定ボタン1013が構成されている。
この退避ジョブ処理設定画面1010において、表示設定ボタン1011を押下すると、図11に示す表示設定画面1100が表示される。この表示設定画面1100では、ジョブ状況画面900(図9(a))に表示されるジョブリスト902の表示方法の詳細な設定を行うことが可能となっている。
その設定項目としては、複数の設定項目が用意されており、各設定項目は、チェックボックスコントロールによってその選択が可能となっている。つまり、各設定項目は、チェックボックスコントロールによって、複数個の任意の組合わせを同時に設定することが可能である。
ここで、設定項目の一例としては、図示されるように、「印刷の実行が不可能な全てのジョブをハイライト表示する」がある。このハイライト表示とは、図9(a)のジョブリスト902中のジョブにおいて、この設定項目の内容に該当するジョブを、他のジョブと識別可能にすることを意味する。従って、他のジョブと識別可能な表示形態であれば、ハイライト表示に限定されず、例えば、ブリンク表示、色分け表示等の他の表示形態を使用することも可能である。
また、図では、設定項目「印刷の実行が不可能な全てのジョブをハイライト表示する」に加えて、用紙サイズ、用紙タイプ、ステイプル針なし等の、特定条件を満たす場合のみハイライト表示するための設定項目が用意されている。この設定項目は一例であり、用途や目的に応じて、様々な設定項目を構成可能であることは言うまでもない。
次に、退避ジョブ処理設定画面1010において、退避条件設定ボタン1012を押下すると、図12に示す退避条件設定画面1200が表示される。この退避条件設定画面1200では、ジョブの印刷開始/継続が不可能である場合に、印刷が中断された原因によって、ジョブを一時的に退避させるかどうかを設定することが可能となっている。
その設定項目としては、複数の設定項目が用意されており、各設定項目は、チェックボックスコントロールによってその選択が可能となっている。つまり、各設定項目は、チェックボックスコントロールによって、複数個の任意の組合わせを同時に設定することが可能である。
ここで、設定項目の一例としては、図示されるように、「印刷の実行が不可能な全てのジョブを退避させる」がある。この退避とは、図9(a)のジョブリスト902中のジョブにおいて、この設定項目の内容に該当するジョブを、退避ジョブ状況ボタン902cが操作された場合に、文書管理部111に退避することを意味する。また、後続の印刷待ちのジョブが存在する場合には、そのジョブ処理を開始することを意味する。更に、文書管理部111に退避されたジョブは、退避ジョブリストとして管理される。
また、図では、設定項目「印刷の実行が不可能な全てのジョブを退避させる」に加えて、用紙サイズ、用紙タイプ、用紙切れ等の、特定の条件を満たす場合のみ一時的にジョブを文書管理部111に退避させるため設定項目が用意されている。この設定項目は一例であり、用途や目的に応じて、様々な設定項目を構成可能であることは言うまでもない。
次に、退避ジョブ処理設定画面1010において、復帰条件設定ボタン1013を押下すると、図13に示す復帰条件設定画面1300が表示される。この復帰条件設定画面1300では、一時的に退避されたジョブの印刷再開をするための条件を設定することが可能となっている。
その設定項目としては、複数の設定項目が用意されており、各設定項目は、チェックボックスコントロールによってその選択が可能となっている。つまり、各設定項目は、チェックボックスコントロールによって、複数個の任意の組合わせを同時に設定することが可能である。
ここで、設定項目の一例としては、図示されるように、「退避前の順番に戻す」がある。これは、文書管理部111に退避したジョブの印刷を再開させるときの順番として、ジョブが退避される前の順番の位置に戻すことを意味する。
また、図では、設定項目「退避前の順番に戻す」に加えて、現在のジョブリストの最後尾に戻したり、現在印刷中のジョブの次に優先的に印刷されるように戻すための設定項目が用意されている。この設定項目は一例であり、用途や目的に応じて、様々な設定項目を構成可能であることは言うまでもない。
また、復帰条件設定画面1300では、復帰条件として、印刷装置に必要な資源がセットされた時に自動的にジョブの印刷処理を再開するのか、手動で印刷の再開実行が指示された場合に印刷処理を再開するのかが設定が可能である。この設定は、それぞれ、「自動で復帰」ボタン1301、「手動で復帰」ボタン1302を操作することで実現する。図では、「手動で復帰」ボタン1302が指定されている状態を示している。
尚、図11〜図13に示す各種設定画面で設定された設定情報(表示設定、退避条件設定、復帰条件設定)は、例えば、リソース管理部112に格納され、必要に応じて読み出される。
次に、退避ジョブ状況を確認するための画面について、図14を用いて説明する。
図14は本発明の実施形態の退避ジョブ状況画面の一例を示す図である。
図14に示す退避ジョブ状況画面1400は、図9(a)のジョブ状況画面上の退避ジョブ状況ボタン902cを押下すると表示される。この退避ジョブ状況画面1400には、一時的に文書管理部111に退避されたジョブのジョブリストである退避ジョブリスト1401が表示される。この退避ジョブリスト1401では、各ジョブに対して、ジョブ名、ジョブの管理者、印刷が中断した原因、復帰可能状況等のジョブに関するジョブ情報が表示される。
ここで、ジョブリスト中の任意のジョブの復帰状況が○(復帰可能)の状態にある場合には、そのジョブを選択した状態で「ジョブを復帰する」ボタン1403を押下する。これにより、一時的に中断されていたジョブを復帰させて、手動でそのジョブの印刷再開を行うことができる。尚、復帰条件として、自動で復帰が指定されている場合には、処理対象のジョブが復帰した時点で、そのジョブの印刷再開が実行される。
退避ジョブ状況画面1400に表示されている退避ジョブリスト1401中の任意のジョブを選択した状態で詳細表示ボタン1402を押下すると、図15に示す退避ジョブ詳細表示画面が表示される。
この退避ジョブ詳細表示画面1500では、選択されたジョブのジョブ名、ユーザ名、印刷が中断した原因、復帰状況が表示される他、中断した原因の詳細が表示され、印刷装置をどのように設定すれば復帰可能になるのかを示す詳細情報1501が表示される。
また、一時的に退避されたジョブの復帰方法として、自動で復帰させるのか、手動で復帰させるのかを選択できるようになっている。この選択は、それぞれ、「自動で復帰」ボタン1501a及び「手動で復帰」1501bを操作することで実現する。図では、「手動で復帰」ボタン1501bが指定されている状態を示している。
また、「ジョブのキャンセルボ」タン1502を押下することによって、一時的に退避されているジョブの印刷をキャンセルすることが可能となっている。
次に、MFPによる印刷処理について、図16を用いて説明する。
図16は本発明の実施形態の印刷処理を示すフローチャートである。
印刷ジョブを受信した後、ジョブ設定情報の解析を、ジョブ解析部203aで実行する(ステップS1601)。ジョブ設定情報の解析が終了したら、解析したジョブ設定情報に基づいて、画像データの展開処理をRIP部108で実行する(ステップS1602)。
展開処理が完了したら、印刷装置の状態を確認する(ステップS1603)。そして、その確認結果に基づいて、処理対象の印刷ジョブの印刷実行に必要な資源が印刷装置に全て揃っているか否かを判定する(ステップS1604)。必要な資源が全て揃っていない場合(ステップS1604でNO)、ジョブに対するエラー(印刷実行不可能)が発生したとして、ジョブリスト表示処理を実行する(ステップS1605)。一方、必要な資源が全て揃っている場合(ステップS1604でYES)、印刷実行待ち状態としてジョブリストへその印刷ジョブを登録する(ステップS1606)。
ジョブリストに登録された印刷ジョブは、印刷実行の順番が回ってくるまで待機する。印刷実行の順番が回ってきた時には、印刷実行可能であるか否かを判定する(ステップS1607)。印刷実行可能である場合(ステップS1607でYES)、その印刷ジョブの印刷を実行する(ステップS1609)。
一方、印刷実行不可能である場合(ステップS1607でNO)、その旨を示すエラー内容を表示する(ステップS1608)。エラー状態になったジョブは、エラーが解除されるまでエラー内容を継続的に表示する。尚、このエラー内容は、例えば、専用のダイアログで表示しても良い。あるいは、図9(a)のジョブ状況画面900のジョブリスト902の項目「状況」に、エラー状態を示す情報を表示しても良い。
その後、エラーが解除され、印刷の実行が可能となった場合は、印刷を実行する(ステップS1609)。そして、印刷処理を終了する。
尚、エラーが所定時間経過しても解除されない場合には、対応するジョブを退避ジョブとして、文書管理部111に退避するようにしても良い。
次に、ステップS1605のジョブリスト表示処理の詳細について、図17を用いて説明する。
図17は本発明の実施形態のジョブリスト表示処理の詳細を示すフローチャートである。
図16のステップS1604において、印刷実行に必要な資源が全て揃っていない場合、ジョブリスト表示処理を実行する。ここでは、まず、退避条件設定で設定されている条件と、処理対象のジョブに対するエラー内容が一致するか否かを判定する(ステップS1701)。一致する場合(ステップS1701でYES)、そのジョブの退避処理(ステップS1703)及び復帰処理(ステップS1704)を実行する。
一方、一致しない場合(ステップS1701でNO)、表示設定で設定されている条件と、処理対象のジョブに対するエラー内容が一致するか否かを判定する(ステップS1702)。一致しない場合(ステップS1702でNO)、ジョブリスト表示処理を終了する。一方、一致する場合(ステップS1702でYES)、そのジョブのハイライト表示設定を実行する(ステップS1703)。その後、ジョブリスト表示処理を終了する。
尚、図9(a)のジョブ状況画面900のジョブリスト902において、任意のジョブを選択した状態で、「選択したジョブの退避」ボタン903が操作された場合には、その操作された時点で、その選択したジョブの退避処理及び復帰処理が実行される。
また、図17の処理によって、処理対象のジョブに対するエラー内容が退避条件設定で設定されている条件と一致する場合には、そのジョブは、ジョブリスト902に登録されることなく、文書管理部111へ退避されることになる。これにより、後続のエラーが発生していないジョブを続行させることが可能となる。
また、処理対象のジョブに対するエラー内容が退避条件設定で設定されている条件と一致しないが、表示設定で設定されている条件と一致する場合には、そのジョブは、ジョブリスト902に登録され、かつその表示はハイライト表示されることになる。この場合、そのジョブはジョブリスト902から退避されることはなく、上記のステップS1607の処理時にも、印刷実行不可能な状態である場合には、ステップS1608に遷移することになる。
また、処理対象のジョブに対するエラー内容が退避条件設定で設定されている条件と一致せず、かつ表示設定で設定されている条件とも一致しない場合には、そのジョブは、ジョブリスト902に登録され、かつその表示は通常に表示されることになる。この場合、そのジョブはジョブリスト902から退避されることはなく、上記のステップS1607の処理時にも、印刷実行不可能な状態である場合には、ステップS1608に遷移することになる。
次に、ステップS1703及びステップS1704の退避処理及び復帰処理の詳細について、図18を用いて説明する。
図18は本発明の実施形態の退避処理及び復帰処理の詳細を示すフローチャートである。
図17のステップS1701において、退避条件設定で設定されている条件と一致する場合(あるいは、「選択したジョブの退避」ボタン903が操作された場合)、退避対象のジョブ(退避ジョブ)の詳細情報設定を実行する(ステップS1801)。この詳細情報設定は、図15の退避ジョブ詳細表示画面1500で表示する詳細情報1501を生成する処理である。
次に、印刷ジョブを一時的に文書管理部111に退避させると同時に、その印刷ジョブを退避ジョブとして退避ジョブリストへ登録する(ステップS1802)。
次に、退避ジョブリスト上の退避ジョブ各々に対して、印刷実行可能であるか否かを逐次判定する(ステップS1803)。印刷実行可能でない場合(ステップS1803でNO)、印刷実行可能となるまで待機する。
一方、印刷実行可能である場合(ステップS1803でYES)、退避ジョブの復帰状況を復帰可能な状態に更新する(ステップS1804)。この更新は、退避ジョブ状況画面1400中の復帰状況に反映される。
復帰可能なジョブが存在する場合は、そのジョブの復帰条件設定が自動復帰であるか否かを判定する(ステップS1805)。自動復帰である場合(ステップS1805でYES)、復帰処理を終了する。その後、印刷実行待ち状態としてそのジョブがジョブリストへ登録されることになる(図16のステップS1606)。
一方、復帰条件設定で、自動復帰でない場合(ステップS1805でNO)、つまり、手動復帰である場合、手動での復帰指示が行われるのを待機する(ステップS1807)。この復帰指示は、退避ジョブ状況画面1400の「ジョブを復帰する」ボタン1403が押下した場合に発行される。
そして、復帰指示が行われない場合(ステップS1807でNO)、復帰指示が行われるまで待機する。一方、復帰指示が行われた場合(ステップS1807でYES)、復帰処理を終了する。その後、印刷実行待ち状態としてそのジョブがジョブリストへ登録されることになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ある任意のジョブの印刷開始前または印刷中に印刷不可能の状態になった場合に、そのジョブを一時的に退避させることによって後続のジョブの印刷を続行することが可能となる。そして、後続の印刷ジョブの印刷が開始可能となることによって、印刷装置の印刷処理が中断されているダウンタイムを必要最小限に抑えることが可能となる。また、その際に一時的にジョブを退避させる条件を任意に設定可能であり、さらには、一時的に中断されたジョブの復帰方法を含めて、印刷装置やジョブの状況に合わせた最適な印刷処理を行うことが可能となる。
このように、本実施形態は、複数のジョブのデータ(文書データ及び該文書の印刷条件データ含む)を、ハードディスク等の記憶ユニットを用いて、受付可能な印刷装置を有するシステムを提供する。
この構成のもと、例えば、以下に述べるような各種動作を実行させるよう、該印刷装置(或いは印刷システム)を、制御部により、制御可能に構成する。尚、制御部は、本実施形態のユーザインタフェースユニット(以下、UIユニット)を介して入力される各種ユーザ指示に基いた動作を実行可能に制御する。
このUIユニットは、該印刷装置自身が具備する操作部の表示部を利用する。又、該印刷装置とデータ通信可能なホストコンピュータや他の印刷装置等の外部装置の表示部を利用可能に構成しても良い。このように、何れの構成であっても良いが、該UIユニットを介して本実施形態に関わる各種ユーザ指示を入力可能に構成する。
例えば、制御部は、該印刷装置における中断要因の発生により印刷処理を待機させたジョブの印刷処理を、UIユニットを介して入力されたユーザ指示に基いたタイミングでもって、該印刷装置により実行可能に制御する。
好ましくは、該印刷装置における中断要因の発生により印刷処理を待機させた複数のジョブのうちの、ユーザにより指定されたジョブの印刷処理を、ユーザ指示に基いたタイミングでもって、該印刷装置により実行可能に制御する。
好ましくは、該印刷装置における中断要因の発生により印刷処理を待機させた複数のジョブのうちの、ユーザにより指定された複数のジョブの印刷処理を、ユーザ指示に基いたタイミングでもって、該印刷装置により、まとまった状態で、連続的に、実行可能に、制御する。
又、制御部は、該印刷装置にて印刷中断要因が発生した場合に、その印刷中断要因により印刷完了不可のジョブを退避させる一方で、その中断要因に影響を受けないジョブの印刷処理は、該印刷装置により実行可能なタイミングでもって、実行可能に制御する。
好ましくは、該印刷装置にて印刷中断要因が発生した場合に、その印刷中断要因により影響を受ける印刷待ち状態の複数のジョブを、その中断要因に影響を受けない印刷ジョブとは区別可能な状態で、退避させるよう制御する。
より好ましくは、退避させた印刷ジョブの印刷処理を、該印刷装置により印刷実行可能な状態になった場合に自動的に実行させるモードと、該印刷装置により印刷実行可能な状態になって場合でもユーザからの指示無しでは実行させないモードの、所望のモードをユーザより該UIユニットを介して選択可能にする。そして、選択されたモードの動作を該装置により実行可能に制御する。
以上のような各種仕組みを取り入れることで以下のような各種効果を奏する。
例えば、従来技術で想定したような状況に対しても柔軟に対処できる。又、例えば、印刷装置にエラーが発生した場合でも、効率的に印刷処理を続行させることができる。しかも、例えば、単に、装置やシステムから見て効率的にジョブを処理するといった構成に留まらないように構成する事が出来る。
その1例として、例えば、印刷装置にてエラー要因が発生した場合でも、高生産性を満足しつつ、その装置やシステムを操作するオペレータ自身にとっても都合の良いスケジューリングでもって、複数のジョブを、滞りなく、処理できる。このように、POD環境等の実際の現場に根付いた、様々なユーザからの様々なニーズに柔軟に対応できる、便利で使い勝手の良いシステム環境を構築可能となる。
尚、図16の処理では、処理対象のジョブが退避条件を満足するか否かの判定は、ステップS1605のジョブ表示処理内で実行する構成としているが、これに限定されない。例えば、処理対象のジョブを一旦ジョブリストへ登録した後、ステップS1607で印刷実行不可能と判定された後に、そのジョブが退避条件を満足するか否かを判定する構成としても良い。
これは、例えば、用紙切れのようなユーザが比較的に短時間でエラーを解除可能な状況を考慮したものである。つまり、ステップS1604の判定後、ステップS1607の判定時までにエラーが解除されれば、そのまま、そのジョブを退避することなく印刷を実行させることが期待できるからである。
尚、印刷中断要因としては、例えば、以下のような各種要因がある。印刷用やトナーやステイプル針等、印刷装置にて印刷ジョブにて必要な消耗材料が無くなった場合である。又、フィニッシャによるフィニッシィングエラー、プリンタ部での用紙ジャムやADFでの原稿ジャム等の、装置の故障・トラブル等も、印刷中断要因の1つである。制御部は、これの各種印刷中断要因に対してもサポートし、本実施形態の各種制御を適用する。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスクがある。また、更に、記録媒体としては、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、その接続先のホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。また、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (11)
- 印刷装置であって、
印刷ジョブを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられている場合に、当該印刷ジョブを印刷待ちジョブとして登録し、前記入力手段により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられていない場合に、当該印刷ジョブを退避ジョブとして登録する登録手段と、
前記印刷待ちジョブとして登録された印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷手段と、
ユーザの指示に従って、前記退避ジョブとして登録される印刷ジョブが実行されるべき順番を設定する設定手段とを備え、
前記登録手段は、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられた場合に、当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブが前記設定手段により設定された順番で実行されるように当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブを前記印刷待ちジョブとして登録する
ことを特徴とする印刷装置。 - 前記設定手段は、前記印刷待ちジョブとして登録された印刷ジョブのうち最後に実行されるジョブより後である第1の順番及び前記印刷待ちジョブとして登録された印刷ジョブのうち最後に実行されるジョブより前である第2の順番を含む複数の順番の中から、前記登録手段により前記退避ジョブとして登録される印刷ジョブが実行されるべき順番を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記第2の順番は、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブが前記入力手段により入力された順番である
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - 前記第2の順番は、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられた際に実行中の印刷ジョブの次の順番である
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - 前記入力手段により入力された印刷ジョブを前記退避ジョブとして登録するための退避条件の設定を行う退避条件設定手段を更に備え、
前記登録手段は、前記退避条件に基づいて、前記入力手段により入力された印刷ジョブを前記退避ジョブとして登録する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを前記印刷待ちジョブとして登録するための復帰条件の設定を行う復帰条件設定手段を更に備え、
前記登録手段は、前記復帰条件に基づいて、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを前記印刷待ちジョブとして登録する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記入力手段により入力された印刷ジョブのリストを表示する表示手段と、
前記印刷ジョブのリストを表示するための表示条件の設定を行う表示条件設定手段を更に備え、
前記表示手段は、前記表示条件に基づいて、前記印刷ジョブのリストを表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記登録手段は、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられた場合において、自動的に、当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブが前記設定手段により設定された順番で実行されるように当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブを前記印刷待ちジョブとして登録する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記登録手段は、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられた場合において、ユーザの指示に応じて、当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブが前記設定手段により設定された順番で実行されるように当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブを前記印刷待ちジョブとして登録する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 印刷装置の制御方法であって、
印刷ジョブを入力する入力工程と、
前記入力工程により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられている場合に、当該印刷ジョブを印刷待ちジョブとして登録し、前記入力工程により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられていない場合に、当該印刷ジョブを退避ジョブとして保持手段に登録する登録工程と、
前記印刷待ちジョブとして登録された印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷工程と、
ユーザの指示に従って、前記退避ジョブとして登録される印刷ジョブが実行されるべき順番を設定する設定工程とを備え、
前記登録工程は、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられた場合に、前記保持手段に当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブが前記設定工程により設定された順番で実行されるように当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブを前記印刷待ちジョブとして登録する
ことを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 印刷装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
印刷ジョブを入力する入力工程と、
前記入力工程により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられている場合に、当該印刷ジョブを印刷待ちジョブとして登録し、前記入力工程により入力された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられていない場合に、当該印刷ジョブを退避ジョブとして保持手段に登録する登録工程と、
前記印刷待ちジョブとして登録された印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷工程と、
ユーザの指示に従って、前記退避ジョブとして登録される印刷ジョブが実行されるべき順番を設定する設定工程とを備え、
前記登録工程は、前記退避ジョブとして登録された印刷ジョブを実行するために必要な資源が前記印刷装置に備えられた場合に、前記保持手段に当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブが前記設定工程により設定された順番で実行されるように当該退避ジョブとして登録された印刷ジョブを前記印刷待ちジョブとして登録する
ことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010217730A JP4757355B2 (ja) | 2010-09-28 | 2010-09-28 | 印刷装置及びその制御方法、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010217730A JP4757355B2 (ja) | 2010-09-28 | 2010-09-28 | 印刷装置及びその制御方法、プログラム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005249947A Division JP4646740B2 (ja) | 2005-08-30 | 2005-08-30 | 印刷装置及びその制御方法、ジョブ処理方法、印刷システム、プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011037276A JP2011037276A (ja) | 2011-02-24 |
JP4757355B2 true JP4757355B2 (ja) | 2011-08-24 |
Family
ID=43765544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010217730A Expired - Fee Related JP4757355B2 (ja) | 2010-09-28 | 2010-09-28 | 印刷装置及びその制御方法、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4757355B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5663903B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2015-02-04 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP6261195B2 (ja) * | 2012-12-14 | 2018-01-17 | キヤノン株式会社 | 印刷装置及びその制御方法とプログラム |
JP6270390B2 (ja) * | 2013-09-17 | 2018-01-31 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム |
JP6493116B2 (ja) * | 2015-09-24 | 2019-04-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001195214A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-19 | Canon Inc | 印刷装置及びその制御方法並びに記憶媒体 |
JP2002366320A (ja) * | 2001-06-05 | 2002-12-20 | Fuji Xerox Co Ltd | ジョブ処理装置およびその方法 |
JP3906667B2 (ja) * | 2001-10-23 | 2007-04-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置 |
-
2010
- 2010-09-28 JP JP2010217730A patent/JP4757355B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011037276A (ja) | 2011-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4646740B2 (ja) | 印刷装置及びその制御方法、ジョブ処理方法、印刷システム、プログラム | |
JP4646741B2 (ja) | 印刷システム、印刷装置、画像処理装置及びそれらの制御方法、プログラム | |
US8059286B2 (en) | System and program product | |
US7912388B2 (en) | Printing apparatus, print control apparatus, and print control method | |
JP5675269B2 (ja) | 印刷処理装置、印刷システム、印刷処理装置の制御方法、印刷システムの制御方法、及びプログラム | |
JP2008110576A (ja) | 印刷装置及びその印刷実行方法、並びに印刷実行のプログラム | |
JP5178133B2 (ja) | 印刷装置、ジョブ処理方法、プログラム、並びに記憶媒体 | |
US20070103714A1 (en) | Information processing apparatus, printing apparatus, control method thereof, and printing system | |
US20110063682A1 (en) | Print apparatus, print control apparatus and image processing apparatus | |
JP2005340926A (ja) | 画像処理装置おける処理方法、画像処理装置 | |
US20110317202A1 (en) | Image forming apparatus, control method thereof, and storage medium | |
US8514432B2 (en) | Image forming apparatus, control method, and computer-readable storage medium | |
JP4632442B2 (ja) | コントローラ装置及びその制御方法、並びに、印刷システム | |
JP5889373B2 (ja) | 印刷処理装置、印刷処理装置の制御方法、及び、プログラム | |
JP2008052115A (ja) | 印刷装置及びその印刷実行方法、並びに印刷実行のプログラム | |
JP4757355B2 (ja) | 印刷装置及びその制御方法、プログラム | |
US20120086974A1 (en) | Image forming apparatus, processing method of the image forming apparatus and recording medium | |
JP2008269325A (ja) | 印刷装置及び印刷システム | |
JP2008165596A (ja) | 画像形成システム及び画像形成装置 | |
JP2009232316A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4881207B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、プログラム | |
JP4497000B2 (ja) | 複写システム、複写制御方法及びプログラム | |
JP2019062405A (ja) | 画像形成装置、ジョブ処理方法及びジョブ処理制御プログラム | |
JP2009301470A (ja) | 画像処理装置及び制御プログラム | |
JP2006309800A (ja) | 情報処理装置、及び、プリンタドライバにおける情報出力方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110520 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110531 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |