JP4756722B2 - 光学装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学装置に関し、特に、焦点調整動作を行う振動型モーターを内蔵したレンズと、該レンズが装着され、前記振動型モーターへ電力を供給するとともに焦点検出情報を提供する装置本体とから成る光学装置に関する。
【0002】
上記の光学装置は、例えば、振動型モーターを交換レンズに内蔵した一眼レフカメラである。
【0003】
【従来の技術】
従来、銀塩フィルムを用いるカメラの中でも、特に一眼レフカメラはレンズが交換でき、その交換レンズとしては種々の焦点距離のものが生産されている。
【0004】
その交換レンズには、フォーカスレンズを内蔵のモーターにより駆動して自動的に調整することのできるフォーカス自動制御レンズがあり、カメラ本体で作成される焦点検出情報に基づいて該モーターが駆動される。このモーターとしてDCモーターが使用されていたが、近年、これに代わって振動型モーターが広く用いられるようになってきている。
【0005】
この振動型モーターは低回転数領域まで高いトルクを維持することができるので、減速ギアが不要であり、小型化が可能になることや、また清音化が図れる等、多くの特徴を持っている。
【0006】
振動型モーターでは、内蔵する電気−機械エネルギー変換素子に、位相の異なる複数の周波信号を基に生成された駆動電圧を印加して進行波を発生させ、これによって回転体を回転させることが行われる。周波信号の周波数(これを「駆動周波数」という)を、振動型モーターの共振周波数よりも高い周波数から、該共振周波数へ向けて掃引させることによって振動型モーターの加速が行われる。
【0007】
ところで近年、特に焦点距離300mm以上の超望遠交換レンズにおいて、フォーカス調整用モーターの駆動速度の高速化が強く要求されている。これは、このような超望遠レンズが陸上競技等のスポーツ撮影に多く用いられているが、競技者の速い動きにも忠実に追従することができるフォーカス制御が強く求められている為である。
【0008】
振動型モーターを高速で駆動するには、単に前記駆動周波数の掃引速度を早くする方法もあるが、この場合は駆動周波数の掃引速度に振動型モーター自体の特性がついていけないでギクシャクした動きになってしまう問題がある。
【0009】
その他の方法として、振動型モーターに印加する駆動電圧を高くする方法もある。振動型モーターに印加する駆動電圧を2倍にした時の回転数N及び振動型モーターの消費電力Pを、駆動周波数fを横軸にとって示したグラフを図1に示す。
【0010】
図1中、Nx及びPxは通常の駆動電圧値における回転数及び消費電力を示す曲線であり、Ny及びPyは駆動電圧を2倍にした場合の回転数及び消費電力を示す曲線である。
【0011】
回転数を示す図1(B)から明らかなように、駆動電圧を2倍にすると、同じ駆動周波数でも回転数が2倍近くになっていることがわかる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、消費電力を示す図1(A)から分かるように、駆動電圧を2倍にすると、振動型モーターの消費電力も2倍近くになってしまう。
【0013】
一眼レフカメラにおいて、交換レンズはカメラ本体の電池から電力が供給されるので(交換レンズに電池は別設されていない)交換レンズ自身で使用できる電力にはおのずと制限がある。
【0014】
図1に示すように、振動型モーターの駆動電圧を上げ、更に駆動周波数をf1まで下げて振動型モーターの回転数をN3まで上げると、その消費電力はP3となり、その結果、カメラ本体側の電池の電圧が低下し、その為にカメラ本体側の種々のアクチュエーターが適切に動作しなくなり、カメラの誤動作を生じさせる可能性がある。
【0015】
以上のように、振動型モーターを高速で駆動するために、単に振動型モーターの駆動電圧を上げて回転数を上げるのでは、カメラシステムとして大きな問題を発生させてしまうという問題点があった。
【0016】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、高速なフォーカス動作ができ、且つ電力消費を抑えて、光学装置上の電池を使用する他の装置に及ぼす影響を減らすようにした光学装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、フォーカスレンズと、前記フォーカスレンズを駆動する振動型モーターと、該振動型モーターに、電圧に応じた振幅を持ち且つ位相が互いに異なる複数の交番駆動電圧を供給して前記振動型モーターの駆動周波数を、該振動型モーターの共振周波数よりも高い周波数から該共振周波数へ向けて掃引させることによって前記振動型モーターを加速させる駆動回路と、該駆動回路を制御する制御手段と、を有する光学装置であって、前記フォーカスレンズの駆動量が所定値よりも小さい第1の駆動時に、前記制御手段は、前記駆動回路を介して、前記フォーカスレンズの駆動量が前記所定値よりも大きい第2の駆動時に前記振動型モーターへ供給する第2の駆動電圧よりも大きい第1の駆動電圧を前記振動型モーターへ供給することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図2は、本発明の第1の実施形態に係るカメラ本体及び交換レンズに設けられた制御回路の構成を示す回路図である。
【0021】
図中10はカメラ本体に収納された電源電池、9はカメラ本体側のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と呼ぶ)、21はシャッター釦(2段ストロークになっている)の第1ストロークでオンするスイッチ、8はマイコン9により制御される電力供給用のトランジスタである。
【0022】
11は交換レンズ側の全体回路を制御するマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と呼ぶ)である。
【0023】
カメラ本体には端子a〜fが設けられる。端子aは電池10のプラス端子、端子bは電力供給端子、端子cはカメラ本体のマイコン9から交換レンズのマイコン11へのデータ転送用の端子、端子dは交換レンズのマイコン11からカメラ本体のマイコン9へのデータ転送用の端子、端子eはデータ転送時の同期用クロックの転送用端子、端子fは電池10のマイナス端子である。
【0024】
端子a'〜f'は、端子a〜fに対応する交換レンズ側の端子であり、交換レンズをカメラ本体に装着すると、対応する各端子が互いに接続される。
【0025】
12はDC/DCコンバーター制御用のコントロール回路であり、マイコン11のI/O出力により制御される。
【0026】
DC/DCコンバーターは昇圧回路であり、コイル13、スイッチング用のFETトランジスター14、フィードバック用の抵抗15、電流逆流防止用のダイオード16、整流用のコンデンサー17及び分圧用の抵抗18,19,20で構成される。
【0027】
FET14のゲートはコントロール回路12より制御される。また、FET14とフィードバック用の抵抗15の接続点はコントロール回路12に接続されており、所謂電流フィードバック型のDC/DCコンバーターを構成している。ダイオード16は整流用のコンデンサ17から電池10への電流の逆流を防止するためのダイオードである。
【0028】
DC/DCコンバーター出力電圧Voutは、後述の駆動回路24へ送られるとともに、分圧用抵抗18,19,20で分圧されて、分圧抵抗18と分圧抵抗19の接続点(x点)、または分圧抵抗19と分圧抵抗20の接続点(y点)からコントロール回路12へフィードバックされる。コントロール回路12は、マイコン11の指令により、x点の電圧及びy点の電圧のうち1つを選択し、選択した電圧に応じて、DC/DCコンバーターの出力電圧値Voutを制御する。
【0029】
22はD/Aコンバーターであり、マイコン11の出力ポートから出力される駆動周波数を示すデジタルデータをアナログ電圧に変換する。23はこのD/Aコンバーターに接続されたVCO(電圧−周波数変換器)であり、入力アナログ電圧に応じた周波数を持った矩形波を発生する。
【0030】
24は振動型モーターを駆動するための駆動回路であり、DC/DCコンバーターの出力電圧Voutを電源とし、VCO23の出力端子及びマイコン11の出力ポートが接続される。25は振動型モーターであり、駆動回路24から送られれる位相差90度のA相及びB相の駆動電圧により駆動される。
【0031】
この振動型モーター25からは振動型モーター自体の駆動状況を示すS相信号が出力され、そのS相信号が位相判別回路29を介してマイコン11の入力ポートに入力される。
【0032】
交換レンズは振動型モーター25により駆動されるが、振動型モーター25の駆動メカニズムは、よく知られたものであるので説明を省略する。
【0033】
26は、振動型モーター25の回転と連動して回転するパルス板であり、このパルス板26の回転運動はフォトインターラプター27により検出される。フォトインターラプター27の検出出力は波形整形回路28を介してレンズ側のマイコン11の入力ポートに入力される。
【0034】
以上のように構成された制御回路の動作を、図3を参照して説明する。
【0035】
図3は、制御回路の動作を示すフローチャートである。以下、ステップ番号(S)に沿って説明する。
【0036】
S01:カメラ本体側のシャッター釦が第1ストローク分だけ押されると、スイッチ21がオンし、カメラ本体側の不図示の焦点検出回路が動作を開始する。更に、スイッチ21のオンにより、カメラ本体側のマイコン9が電力供給用のトランジスタ8をオンにするので、端子b及び端子b'を介してレンズ側のマイコン11及びコントロール回路12への電力供給が開始される。
【0037】
S02:前記焦点検出回路による焦点検出動作により得られた撮影レンズのデフォーカス情報は、カメラ本体のマイコン9より端子cと端子c'を介してレンズ側のマイコン11へ転送される。デフォーカス情報は、焦点のずれ度合を示す情報である。
【0038】
S03:レンズ側のマイコン11はこのデフォーカス情報を基に、交換レンズの駆動量を算出する。そして、算出された駆動量を基に小駆動となるか否かの判断を行う。小駆動になると判断された場合は、ステップS04へ進み、小駆動にはならないと判断された場合は、ステップS07へ進む。なお、小駆動とは、交換レンズの駆動量が所定値より小さい駆動をいう。
【0039】
S04:小駆動と判断した場合は、マイコン11はDC/DCコンバーターのコントロール回路12に、前記y点の分圧電圧をフィードバック電圧として選択させる。この結果、振動型モーターの駆動電圧が高い電圧に設定される。これについては、後に詳しく説明する。
【0040】
S05:レンズ側のマイコン11は、振動型モーター25の駆動周波数を示すデジタルデータを最初大きな値に設定し、D/Aコンバーター22に送る。その後、マイコン11はそのデジタルデータを徐々に小さな値に変化させる。するとVCO23の入力アナログ電圧は高い値から除々に低下していくので、VCO23から出力する矩形波の周波数(駆動周波数)fは高い周波数から低い周波数側に掃引されていく。この矩形波を基に振動型モーターの駆動回路24が位相差90度のA相及びB相の駆動電圧を生成する。かくして、図1から分かるように、駆動周波数の低下に伴って、振動型モーターの回転数は徐々に上昇していく。なお図3において、振動型モーターを「USM」と略記する。
【0041】
S06:レンズ側のマイコン11は、駆動周波数fが所定周波数f2(図1参照)より大きい間は、上記のデジタルデータを小さな値に変化させ続け、駆動周波数fが所定周波数f2以下になるとステップS10へ進む。
【0042】
S07:ステップS03においてマイコン11は、交換レンズの駆動が小駆動ではないと判断した場合、DC/DCコンバーターのコントロール回路12に、前記x点の分圧電圧をフィードバック電圧として選択させる。この結果、振動型モーターの駆動電圧が低い電圧に設定される。これについては、後に詳しく説明する。
【0043】
S08:ステップS05と同じように、振動型モーターの加速動作が行われる。
【0044】
S09:レンズ側のマイコン11は、駆動周波数fが所定周波数f1(f1<f2、図1参照)より大きい間は、上記のデジタルデータを小さな値に変化させ続け、駆動周波数fが所定周波数f1以下になるとステップS10へ進む。
【0045】
S10:レンズ側のマイコン11は、D/Aコンバーター22へ出力するデジタルデータをその時の値に固定して駆動周波数の掃引を停止し、振動型モーター25を定速運動させる。
【0046】
S11:振動型モーター25の回転に応じて発生したパルス信号が波形整形回路28からマイコン11の入力ポートに入力される。このパルス信号の入力数がマイコン11でカウントされ、カウント値が第1の所定値に達するまで、マイコン11は振動型モーター25に定速運動をさせるが、第1の所定値に達すると、ステップS12へ進む。
【0047】
S12:交換レンズ駆動が目標駆動位置に近づいたとして、マイコン11は振動型モーター25に減速運動を始めさせる。つまり、マイコン11はD/Aコンバーター22へ送るデジタルデータが表す駆動周波数を徐々に増加させる。これにより、VCO23への入力アナログ電圧が上昇するので、VCO出力の矩形波の周波数が高い周波数側に掃引されていき、振動型モーター25に印加される駆動電圧の周波数も高い周波数側に掃引されていく。よって、図1に示すように振動型モーター25の回転数が低下し、減速運動が行われる。
【0048】
S13:マイコン11でカウントされたパルス数が第2の所定値(第2の所定値>第1の所定値)に達するまで、マイコン11は振動型モーター25に減速運動をさせるが、第2の所定値に達すると、ステップS14へ進む。
【0049】
S14:交換レンズ駆動が目標駆動位置に達したとして、マイコン11は振動型モーター25の駆動を停止させる。つまり、マイコン11はD/Aコンバーター22へ送るデジタルデータが表す駆動周波数を急激に上昇させて、振動型モーター25に印加される駆動電圧の周波数を、振動型モーター25が回転停止になる高い周波数に急激に変える。
【0050】
ここで、分圧抵抗18,19,20の抵抗値を各々、R18,R19,R20とする。また、DC/DCコンバーターのコントロール回路12内の基準電圧値をVr(不図示)とすると、コントロール回路12でフィードバック電圧としてx点の分圧電圧が選択されている場合は、DC/DCコンバーターの出力電圧Voutは次の式で表される。
【0051】
Vout=Vr*(R18+R19+R20)/(R19+R20)
また、フィードバック電圧としてy点の分圧電圧が選択されている場合は、DC/DCコンバーターの出力電圧Voutは次の式で表される。
【0052】
Vout=Vr*(R18+R19+R20)/R20
このように、フィードバック電圧としてy点が選択された場合の方が、x点が選択された場合より、出力電圧Voutが高くなり、したがって振動型モーター25の駆動電圧が高くなる。
【0053】
R19=R20と設定すればy点を選択時にx点選択時の2倍の駆動電圧が得られる。
【0054】
ステップS03,S04から分かるように、交換レンズの小駆動時はy点が選択されるのであるから、駆動電圧が高く設定され、図1(B)に示す曲線Nyが適用される。したがって、交換レンズの小駆動時には、高い回転数が得られる。また、交換レンズの小駆動時以外のときには、低い回転数により、交換レンズでの電力消費が抑制される。
【0055】
交換レンズの小駆動時は、振動型モーター25を余り回転数を上げずに短時間だけ駆動するので、駆動電圧の周波数は高い領域でのみ使用されることになる。よって、図1(A)において駆動周波数を、例えばf2までしか下げない駆動になるので、駆動電圧を例えば2倍にしても振動型モーター25の消費電力はP2までしか上がらないことになる。但し駆動電圧を2倍にしているので、図1(B)に示すように、回転数はN2まで達する。これは、通常の駆動電圧で駆動周波数をf1まで下げた時と略同じ回転数となる。
【0056】
よって、交換レンズの小駆動時及びそれ以外の駆動時のいずれの場合でも、消費電力はP2を超えることがなく、従来のような消費電力オーバーによるカメラシステム内の他装置の誤動作の問題を発生させずに、しかも、交換レンズの小駆動時には高速駆動が可能になるものである。
【0057】
スポーツ撮影時の連写追随性が要求されるシーンでは、交換レンズの小駆動動作を頻繁に用いるので、本発明のように、小駆動時にフォーカス速度が上げられることは、追随性に対してより大きな効果をもたらす。また、本発明のように、小駆動時のみ振動型モーター25の駆動電圧を上げる特徴は、カメラ全体システムに悪影響を与えることなく、カメラシステムの信頼性を高めることが可能となる。
【0058】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態を説明する。
【0059】
第2の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるので、第2の実施形態の説明においては、第1の実施形態の構成を流用し、異なる構成部分だけを説明する。
【0060】
図4は、第2の実施形態に係る交換レンズに設けられた制御回路の構成を示す回路図である。図4では、図2に示す制御回路と異なる部分を主に示し、同一構成部分には同一の符号を付すとともに、参照符号22〜28の構成部分及びカメラ本体側の構成部分の図示を省略している。
【0061】
第2の実施形態では、振動型モーターの駆動電圧値を切り替える部分が第1の実施形態と異なっている。
【0062】
DC/DCコンバーターのコントロール回路12には2つの基準電圧Vr1,Vr2(Vr1>Vr2)が入力される。DC/DCコンバーターの出力電圧Voutは、抵抗30と抵抗31とで分圧され、コントロール回路12にフィードバックされている。ここで抵抗30,31の抵抗値を各々、R30,R31とする。
【0063】
第1の実施形態と同じように、コントロール回路12はレンズ側のマイコン11が演算する交換レンズの駆動量に応じて基準電圧Vr1又は基準電圧Vr2を選択する。つまり、交換レンズの駆動量が所定値より小さい小駆動時には、基準電圧としてVr1を選択し、よってDC/DCコンバータの出力電圧Voutは
Vout=Vr1*(R30+R31)/R31
となる。交換レンズの駆動量が所定値以上である大駆動時には、基準電圧としてVr2を選択し、DC/DCコンバーターの出力電圧Voutは
Vout=Vr2*(R30+R31)/R31
となり、出力電圧Voutは小駆動時よりも低くなる。
【0064】
制御回路の他の動作は第1の実施形態と同じである。
【0065】
かくして、第2の実施形態でも、高速なフォーカス動作ができ、且つ電力消費を抑えることが可能となる。
【0066】
なお、本発明を、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、あるいは1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、交換レンズの小駆動時のみ振動型モーターの駆動電圧を上げるようにしたので、消費電力のオーバーによるカメラシステム上の問題を発生させることなく、フォーカス動作の高速化が実現し、特にスポーツ撮影時の連写追随性に大きな効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動型モーターに印加する駆動電圧を2倍にした時の回転数N及び振動型モーターの消費電力Pを、駆動周波数fを横軸にとって示したグラフを示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るカメラ本体及び交換レンズに設けられた制御回路の構成を示す回路図である。
【図3】制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態に係る交換レンズに設けられた制御回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
9 カメラ本体側のマイクロコンピュータ(マイコン)
10 電源電池
11 交換レンズ側のマイクロコンピュータ(マイコン、演算手段、電源電圧選択手段)
12 コントロール回路(電源電圧選択手段)
13〜20 DC/DCコンバーター(電源部)
18,19,20 分圧用抵抗
22 D/Aコンバーター
23 VCO(電圧−周波数変換器)
24 駆動回路
25 振動型モーター
26 パルス板
27 フォトインターラプター
28 波形整形回路
29 位相判別回路
a〜f カメラ本体側の端子
a'〜f' 交換レンズ側の端子
Vout DC/DCコンバーター出力電圧
Claims (1)
- フォーカスレンズと、前記フォーカスレンズを駆動する振動型モーターと、該振動型モーターに、電圧に応じた振幅を持ち且つ位相が互いに異なる複数の交番駆動電圧を供給して前記振動型モーターの駆動周波数を、該振動型モーターの共振周波数よりも高い周波数から該共振周波数へ向けて掃引させることによって前記振動型モーターを加速させる駆動回路と、該駆動回路を制御する制御手段と、を有する光学装置であって、
前記フォーカスレンズの駆動量が所定値よりも小さい第1の駆動時に、前記制御手段は、前記駆動回路を介して、前記フォーカスレンズの駆動量が前記所定値よりも大きい第2の駆動時に前記振動型モーターへ供給する第2の駆動電圧よりも大きい第1の駆動電圧を前記振動型モーターへ供給することを特徴とする光学装置。
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