JP4730057B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
この現像装置は、図11に示すように、磁性トナーを収容するハウジング101と、静電潜像が形成された像担持体100に対向して設けられる現像ロール102(現像剤担持体)と、現像ロール102に圧接され、現像ロール上の現像剤付着量を規制する層形成部材103とを備えている。そして、上記現像ロール102は、周方向に複数の磁極が設けられたマグネットロール102bと、この周囲でマグネットロールとは独立して回転する円筒状のスリーブ102aとで主要部が構成されている。また、層形成部材103は、マグネットロール102と接触する部分にゴム等の弾性部材が一般に用いられる。
現像ロールに圧接される層形成部材を備えた現像装置では、現像ロール上に形成されるトナー層の状態が不安定になり易い。特に、先の周回で像担持体へトナーが転移しない白部分と対向した領域と、像担持体へトナーが転移される画像部分(黒色トナーのみを用いる装置では黒部分)と対向した領域とで、トナー層の状態に差が生じることがある。つまり、先の周回で白部分と対向した領域ではトナーが消費されておらず、再度同じトナーが層形成部材によって圧接される。このため、この領域ではトナーが高密度で凝集され、飛翔しにくくなる。これに対し、像担持体へトナーが転移される黒部分と対向した領域では現像剤担持体上のトナーが消費され、新たなトナーが供給されているので、トナーの凝集は生じにくい。したがって、先の周回で像担持体の白部分と対向した領域と黒部分と対向した領域とで、トナーの凝集度及び帯電量が異なり、像担持体への飛翔量に差が生じる。このトナーの飛翔量の差は、いわゆるゴーストと呼ばれる画像欠陥が生じる原因となる。したがって、トナーの飛翔量や帯電量を一定にする必要がある。
したがって、先の周回でトナーが消費された領域と消費されなかった領域とでトナーの飛翔量に差が生じることが抑制され、ゴースト等の画像欠陥を防止することができる。
また、層形成部材の圧接力を小さくしてもトナーの帯電量は十分なものとなるので、トナーの劣化を抑制でき、長期にわたって画像濃度の低下などの画像欠陥が生じにくい良好な現像性能を得ることができる。
図1は、本願発明の現像装置を用いることができる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、原稿から画像情報を読み取る画像読み取り装置1と、パーソナルコンピュータ等の外部機器と通信回線によって接続され、画像情報を受信する受信部2と、上記受信部2又は画像読み取り装置1からの画像情報をデジタル画像信号に変換し、画像処理等を行う画像記録制御部3と、画像記録制御部3から出力される情報に基づいて画像を形成する画像形成部4とを備えている。
この現像装置14は、図2に示すように、感光体ドラム11と対向する位置に設けられており、ハウジング21内にトナーを収容するとともに、このハウジング21内に、感光体ドラム11と近接対向し表面に磁性トナーを付着して搬送する現像剤担持体22(現像ロール)と、この現像剤担持体22上のトナーを規制してトナー層を形成する層形成部材23と、ハウジング21内のトナーを撹拌するともに現像剤担持体22の表面にトナーを供給する撹拌部材24と、感光体ドラム11と現像剤担持体22との間に現像バイアス電圧を印加する直流電源25及び交流電源26とを備えている。
ハウジング21内に収容されている磁性トナーが撹拌部材24によって撹拌され、スリーブ22aの表面に供給される。そして、マグネットロール22bに設けられた磁極によってスリーブ22aの表面に吸着されたトナーは、スリーブ22aの回転によって層形成部材23の圧接位置に搬送される。層形成部材23が圧接されている位置では、トナーが層形成部材23及びスリーブ22aの表面に摺擦され、これによりトナーが帯電されるとともに薄層化される。薄層化されたトナーは、図4に示すように、層形成部材23とスリーブ22aとが間隙をおいて対向する領域で、これらの間に印加された交流電圧による電界内で往復運動をする。
図6に示す層形成部材41は、PET、PEN又はPE等の樹脂フィルム41aを用い、この樹脂フィルム41aの一端を現像装置のハウジング21に固定するとともに、先端付近を現像スリーブ22aに圧接するものである。この樹脂フイルム41aの背面側には、図6(b)に示すように、アルミニウム等の金属層41bを蒸着等によって形成しておき、この金属層41b(導電性層)とスリーブ22aとの間に交流電圧を印加するものである。このような層形成部材41では、樹脂フィルム41aが柔軟に変形するものとなり、層形成部材41のスリーブ22aに対する接触圧を小さく設定することができる。
また、図7に示す層形成部材42は、ゴムや発泡樹脂等の弾性板42cと、PET、PEN又はPE等の樹脂フィルム42aに蒸着等によって金属の薄層42bが形成された積層体とからなり、金属の薄層42bが樹脂フィルム42aと弾性板42cとの間に挟み込まれるように貼り合わせたものである。そして、樹脂フィルム42aを圧接部材として現像スリーブ22aに当接し、上記金属の薄層42bを導電性層として交流電圧を印加する。この構成とすることにより、層形成部材42が柔軟に変形可能となり、圧接力を小さく設定することができるとともに、圧接部における弾性板42cの変形によりスリーブ22aとの圧接幅を大きくすることができる。
このように磁極が配置されていると、図9に示すように、それぞれの磁極と対応する位置でトナーが穂状となって起立し、これらの磁極間には反発磁界によって磁気的な拘束力がほとんど生じない領域が生じる。したがって、磁極と対応する位置で穂状となった後、一旦穂立ちが崩されて磁極間を飛び越え、再び下流側の磁極と対応する位置で穂立ちが形成される。この間に交番磁界が作用することによって帯電したトナーは活発に往復運動を行い、凝集したトナー層をほぐす効果及びトナーを帯電させる効果はより顕著となる。
表1は、層形成部材23と現像剤担持体22の間隙に形成する交番電界の有無及び層形成部材23の現像剤担持体22への接触圧の変化により、現像状態がどのような影響を受けるかについて調査を行った実験の結果を示すものである。
表1に示すように、層形成部材23と現像剤担持体22の間隙に交番電界を形成した場合は、層形成部材23の接触圧を0.39N/cm(40gf/cm)と弱くしても、帯電不良を原因とするかぶりは発生しないことが分かる。また、接触圧が0.78N/cm(80gf/cm)以下であれば、ゴーストも生じない。ただし、接触圧を0.98N/cm(100gf/cm)と大きくするとゴーストが発生する。これは、接触圧が強すぎてトナーを現像剤担持体13へ押し付ける力が大きくなり、トナーの凝集が生じるからと推測できる。
一方、交番電界を形成しない場合は、層形成部材23の接触圧が0.59N/cm(60gf/cm)以下であれば、トナーに帯電不良が生じ、かぶりが発生することがわかる。また、層形成部材23の接触圧を0.39N/cm(40gf/cm)と小さくしてもゴーストは生じる。
したがって、層形成部材23と現像剤担持体22との間隙に交番電界を形成することによってゴーストを抑制する顕著な効果が認められ、さらに層形成部材23の接触圧を小さくした場合にもかぶりを防止することが可能となることが分かる。
この実験では、層形成部材23の接触圧の設定は、板バネ23aの材料の厚さを変更することで行い、接触圧が0.39N/cm(40gf/cm)から1.18N/cm(120gf/cm)となるように設定した。そして、標準画像である画像面積率約5%の画像をトナー劣化に伴う画像欠陥(画像ムラなど)が生じるまで出力し、この時点までの出力枚数を測定することによりトナーライフを評価確認した。
図10が示すように、接触圧を小さく設定することによってトナーのライフを長くすることができる。従来から一般的に使用されている現像装置における層形成部材の接触圧は0.78N/cm(80gf/cm)程度であるので13000枚程度の現像を行うとトナーの交換が必要となる。これに対し、本願発明に係る現像装置では、接触圧を0.59N/cm(60gf/cm)以下にすることができ、トナーの交換を行うことなく20000枚以上の現像が可能となる。したがって、20000枚以上の出力を得るには、線圧を60gf/cm以下にすればよいことが確認された。
21:現像装置のハウジング、 22:現像剤担持体、 22a:スリーブ、 22b:マグネットロール、 23:層形成部材、 23a:板バネ(導電性層)、 23b:絶縁性のテープ(圧接部材)、 24:撹拌部材、 25:直流電源、 26:交流電源、
32:現像剤担持体、
41:層形成部材、 41a:樹脂フィルム(圧接部材)、 41b:金属層(導電性層)、 42:層形成部材、 42a:樹脂フィルム(圧接部材)、 42b:金属の薄層(導電性層)、 42c:弾性板、
Claims (3)
- 表面に静電電位の差による潜像が形成された像担持体と対向するように配設され、無端状の周面が周回移動する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の周面に圧接され、トナーの薄層を形成する層形成部材と、
前記現像剤担持体と前記像担持体との間に現像バイアス電圧を印加する電源装置とを備えた現像装置であって、
前記現像剤担持体は、磁極の位置が不動に支持されたマグネットロールと、該マグネットロールの外側で回転する円筒状のスリーブとを有し、該スリーブの周面に沿って前記マグネットロールに複数の磁極が設けられ、該磁極によって磁性トナーを前記スリーブの周面上に吸着するものであり、
前記層形成部材は、前記現像剤担持体との圧接面に沿って形成された導電性層を有し、
該導電性層と前記現像剤担持体との間に交流電圧が印加されるものであり、
前記層形成部材が前記現像剤担持体の周面に圧接される部分の下流側で、前記交流電圧の印加による電界内でトナーが往復運動する領域と対向する位置に、前記マグネットロールの二つの同極性の磁極が隣り合って設けられていることを特徴とする現像装置。 - 前記層形成部材は、前記導電性層に積層して絶縁性材料又は摺擦されたトナーを帯電させる程度の高抵抗材料の表面層を有し、該表面層が前記現像剤担持体に接触するものであることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 無端状の周面に静電電位の差による潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体上の潜像にトナーを付着させることによりトナー像を形成する現像装置と、
形成されたトナー像を転写材に転写する転写装置と、
前記トナー像が転写された転写材を加熱された部材に圧接し、該トナー像を加熱・加圧して定着する定着装置と、を有し、
前記現像装置は、請求項1又は請求項2に記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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