しかしながら、従来の配管点検口カバーには持ち手が形成されていないため、例えば配管点検口カバーの端部(端末近傍)を持つ必要があり、このため作業者が配管点検口カバーを手で保持して作業することが困難であり、配管点検口カバーの取り付け及び取り外しが不便であった。
また、従来の配管点検口カバーを用いて配管点検口を閉鎖する場合、配管点検口カバーをビスでビス留めし、配管点検口を開放する場合に、ビスを取り外す必要があり、配管点検口カバーの取付作業及び取外作業の工数が多かった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、背板のカバー支持部上に、側面視倒立L字状又は正立L字状に配した配管点検口カバーの上端部側を載せておく構成とすることにより、配管点検口カバーの取付作業及び取外作業の工数を低減させることができるベースキャビネットを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、下側背板上に、側面視倒立L字状又は正立L字状に配した配管点検口カバーの上端部側を載せておく構成とすることにより、配管点検口カバーの取付作業及び取外作業の工数を低減させることができるベースキャビネットを提供することにある。
本発明の他の目的は、側面視L字状の配管点検口カバーの上下方向両端部側に夫々手掛け部を備えることにより、配管点検口カバーの取付作業及び取外作業の工数を更に低減させることができるベースキャビネット及び配管点検口カバーを提供することにある。
本発明の他の目的は、側面視倒立L字状又は正立L字状に配した配管点検口カバーの上端部側をカバー支持部上若しくは下側背板上に載せ、下端部側を底板上に載せておく構成とすることにより、配管点検口カバーの取付作業及び取外作業の工数を低減させることができ、また、美観を向上させることができるベースキャビネットを提供することにある。
本発明の他の目的は、側面視倒立L字状又は正立L字状に配した配管点検口カバーの上端部側をカバー支持部上若しくは下側背板上に載せ、下端部側を床面上に載せておく構成とすることにより、配管点検口カバーの取付作業及び取外作業の工数を低減させることができ、また、底板が配管点検口カバーを支える必要がないベースキャビネットを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、側面視倒立L字状に配した配管点検口カバーの上端部側をカバー支持部上又は下側背板上に載せ、2枚の板部の交差部近傍の突出部を底板上に載せておく構成とすることにより、配管点検口カバーの取付作業及び取外作業の工数を低減させることができ、また、美観を向上させることができるベースキャビネットを提供することにある。
第1発明に係るベースキャビネットは、配管点検口が底板の奥側に開口しており、互いに略直交する2枚の板部を有する側面視L字状の配管点検口カバーの一の板部を上下方向に、他の板部を前後方向に配して、該配管点検口カバーで前記配管点検口を覆うベースキャビネットにおいて、上下方向の中途に、内側へ突設されたカバー支持部を有する背板を備え、前記配管点検口カバーは、上端部及び下端部夫々を補強すべく、前記上端部及び前記下端部夫々のL字の外側の各面に、該各面に略直交して突設してある補強板部を有し、前記他の板部のL字の内側の面を下側に向けて、前記上端部の下面が、取り外し自在に前記カバー支持部の上に載置してあることを特徴とする。
第2発明に係るベースキャビネットは、配管点検口が底板の奥側に開口しており、互いに略直交する2枚の板部を有する側面視L字状の配管点検口カバーの一の板部を上下方向に、他の板部を前後方向に配して、該配管点検口カバーで前記配管点検口を覆うベースキャビネットにおいて、上下方向の中途に、内側へ突設されたカバー支持部を有する背板を備え、前記配管点検口カバーは、上端部及び下端部夫々を補強すべく、前記上端部及び前記下端部夫々のL字の外側の各面に、該各面に略直交して突設してある補強板部を有し、前記一の板部のL字の外側の面を前記背板に向けて、前記上端部の補強板部の下面が、取り外し自在に前記カバー支持部の上に載置してあることを特徴とする。
第3発明に係るベースキャビネットは、配管点検口が底板の奥側に開口しており、互いに略直交する2枚の板部を有する側面視L字状の配管点検口カバーの一の板部を上下方向に、他の板部を前後方向に配して、該配管点検口カバーで前記配管点検口を覆うベースキャビネットにおいて、外側に配された上側背板、及び内側に配された下側背板を備え、前記配管点検口カバーは、上端部及び下端部夫々を補強すべく、前記上端部及び前記下端部夫々のL字の外側の各面に、該各面に略直交して突設してある補強板部を有し、前記他の板部のL字の内側の面を下側に向けて、前記上端部の下面が、取り外し自在に前記下側背板の上端面上に載置してあることを特徴とする。
第4発明に係るベースキャビネットは、配管点検口が底板の奥側に開口しており、互いに略直交する2枚の板部を有する側面視L字状の配管点検口カバーの一の板部を上下方向に、他の板部を前後方向に配して、該配管点検口カバーで前記配管点検口を覆うベースキャビネットにおいて、外側に配された上側背板、及び内側に配された下側背板を備え、前記配管点検口カバーは、上端部及び下端部夫々を補強すべく、前記上端部及び前記下端部夫々のL字の外側の各面に、該各面に略直交して突設してある補強板部を有し、前記一の板部のL字の外側の面を前記下側背板に向けて、前記上端部の補強板部の下面が、取り外し自在に前記下側背板の上端面上に載置してあることを特徴とする。
第5発明に係るベースキャビネットは、各補強板部に夫々設けられた手掛け部を有することを特徴とする。
第6発明に係るベースキャビネットは、一方の手掛け部は、前記下端部の補強板部の突設方向の中途から、前記一の板部とは逆側に突出し、前記配管点検口カバーは、前記補強板部の下面の前記手掛け部より先端末側が、取り外し自在に前記底板の前記配管点検口の手前側の上面に載置してあることを特徴とする。
第7発明に係るベースキャビネットは、前記下端部の補強板部は、前記配管点検口カバーの下端末から適長離隔してあり、前記配管点検口カバーは、前記他の板部の下面の前記補強板部より前記下端末の側が、取り外し自在に前記底板の前記配管点検口の手前側の上面に載置してあることを特徴とする。
第8発明に係るベースキャビネットは、前記配管点検口カバーは、前記下端部の側の手掛け部を、前記配管点検口の下側の床面に取り外し自在に載置すべくなしてあることを特徴とする。
第9発明に係るベースキャビネットは、前記配管点検口カバーは、前記2枚の板部の交差部近傍のL字の外側の面から、前記下端部の補強板部に略平行に突出し、前記他の板部と略同一面上に配された平板状の突出部を有し、該突出部の下面が、取り外し自在に前記底板の前記配管点検口の手前側の上面に載置してあることを特徴とする。
第10発明に係る配管点検口カバーは、互いに略直交する一の板部を上下方向に、他の板部を前後方向に配して、ベースキャビネットの底板の奥側に開口している配管点検口を覆うべくなしてある側面視L字状の配管点検口カバーにおいて、前記2枚の板部の交差部に略平行な一端部及び他端部夫々を補強すべく、前記一端部及び前記他端部夫々のL字の外側の各面に、該各面に略直交して突設してある補強板部と、前記2枚の板部の交差部近傍のL字の外側の面から、前記下端部の補強板部に略平行に突出し、前記他の板部と略同一面上に配された平板状の突出部とを備えることを特徴とする。
第1から第4発明のベースキャビネット及び第10発明の配管点検口カバーによれば、作業者は、配管点検口カバーで配管点検口を覆う場合に、配管点検口カバーの一の板部のL字の内側の面(以下、内面という)を奥側に、他の板部の内面を下側に向けて倒立L字状に配する。又は、作業者は、一の板部のL字の外側の面(以下、外面という)を奥側に、他の板部のL字の外面を下側に向けて正立L字状に配する。つまり、配管点検口カバーは、外面側と内面側とをリバーシブルに使用することができ、例えば内部に配管スペースを設けるベースキャビネットと内部に配管スペースを設けないベースキャビネットとの間で同一の配管点検口カバーを共用することができる。
更に、上端部及び下端部夫々の各外面に、各外面に略直交して、各外面を有する板部とは異なる板部に略平行に突設してある補強板部が設けられているため、補強板部を備えない場合に比べて、上端部及び下端部夫々の不必要な反り、曲がり等の変形を防止して、配管点検口カバーを補強することができる。
更に第1発明のベースキャビネットによれば、作業者は、配管点検口カバーで配管点検口を覆う場合に、配管点検口カバーの一の板部の内面を奥側に、他の板部の内面を下側に向けて倒立L字状に配し、背板に突設されたカバー支持部上に、上端部の下面(他の板部の内面の上端末側)を載置する。このとき、上端部に関し、カバー支持部に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわないことによって、上端部は、カバー支持部上から取り外し自在となる。
更に第2発明のベースキャビネットによれば、作業者は、配管点検口カバーで配管点検口を覆う場合に、配管点検口カバーの一の板部の外面を奥側に、他の板部の外面を下側に向けて正立L字状に配し、背板に突設されたカバー支持部上に、上端部の補強板部の下面を載置する。このとき、上端部の補強板部に関し、カバー支持部に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわないことによって、上端部は、カバー支持部上から取り外し自在となる。
以上のような第1発明又は第2発明のベースキャビネットにおいては、例えばベースキャビネットを厨房に設置する際に、作業者が適宜の廃材を背板に固定して横桟とし、この横桟をカバー支持部として用いることができるため、カバー支持部を備えた状態のベースキャビネットを製造工場で製造する必要がなく、ベースキャビネットのコストを低減させることができ、しかも、廃材を有効利用して廃材の量を減少させることができる。
更に第3発明のベースキャビネットによれば、作業者は、配管点検口カバーで配管点検口を覆う場合に、配管点検口カバーの一の板部の内面を奥側に、他の板部の内面を下側に向けて倒立L字状に配し、上側背板と下側背板との段差を利用して下側背板の上端面上に、上端部の下面(他の板部の内面の上端末側)を載置する。このとき、上端部に関し、下側背板に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわないことによって、上端部は、下側背板上から取り外し自在となる。
更に第4発明のベースキャビネットによれば、作業者は、配管点検口カバーで配管点検口を覆う場合に、配管点検口カバーの一の板部の外面を奥側に、他の板部の外面を下側に向けて正立L字状に配し、上側背板と下側背板との段差を利用して下側背板の上端面上に、上端部の補強板部の下面を載置する。このとき、上端部の補強板部に関し、下側背板に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわないことによって、上端部は、下側背板上から取り外し自在となる。
以上のような第3発明又は第4発明のベースキャビネットにおける上側背板及び下側背板の構造は公知の構造であり、また、配管点検口カバーを載せるためのカバー支持部を上側背板又は下側背板に設ける必要がないため、作業工数を低減することができる。
また第5発明のベースキャビネットによれば、配管点検口カバーを取り付けるか、又は取り外すときに、作業者が、各補強板部に設けた手掛け部に手を掛けて作業することができるため、作業性を向上させることができる。このような手掛け部は、上端部側及び下端部側(即ち2枚の板部の交差部に略平行な一端部側及び他端部側)夫々に設けてあるため、配管点検口カバーの向きにかかわらず、作業者が手掛け部に手を掛けて配管点検口カバーを保持することができる。第1及び第3発明では上端部(他の板部の端部)側の手掛け部に手を掛け、第2及び第4発明では上端部(一の板部の端部)側の手掛け部に手を掛ける。
第6発明のベースキャビネットによれば、作業者は、上述のようにして配管点検口カバーを倒立L字状に配し、上端部側の手掛け部に手を掛けて、カバー支持部上又は下側背板の上端面上に、上端部の下面を載置する。また、作業者は、下端部の補強板部の下面の先端末側を、底板の配管点検口の手前側の上面上に載置し、下端部側の手掛け部を、底板の配管点検口側端面に沿って下側へ突出するように配する。下端部の補強板部に関し、例えば底板に対するビス留めを行なわないことによって、下端部の補強板部は、底板の上面上から取り外し自在となる。
第7発明のベースキャビネットによれば、作業者は、上述のようにして配管点検口カバーを正立L字状に配し、上端部側の手掛け部に手を掛けて、カバー支持部上又は下側背板の上端面上に、上端部の補強板部の下面を載置する。また、作業者は、他の板部の下面(外面)における配管点検口カバーの下端末側を、底板の配管点検口の手前側の上面上に載置し、下端部の補強板部を、底板の配管点検口側端面に沿って下側へ突出するように配する。他の板部に関し、例えば底板に対するビス留めを行なわないことによって、他の板部は、底板の上面上から取り外し自在となる。
以上のような第6発明又は第7発明のベースキャビネットにおいては、底板の配管点検口側端面が、下端部の補強板部又は他の板部の下側に配されるため、下端部側の手掛け部又は下端部の補強板部と底板の配管点検口側端面との間に隙間が生じた場合でも、生じた隙間が、シンクキャビネット又はガスキャビネットのユーザに見られることを防止することができ、美観を向上させることができる。
第8発明のベースキャビネットによれば、作業者は、上述のようにして配管点検口カバーを倒立L字状に配し、上端部側の手掛け部に手を掛けて、カバー支持部上又は下側背板の上端面上に、上端部の下面を載置する。あるいは、作業者は、上述のようにして配管点検口カバーを正立L字状に配し、上端部側の手掛け部に手を掛けて、カバー支持部上又は下側背板の上端面上に、上端部の補強板部の下面を載置する。更に、作業者は、下端部側の手掛け部を、配管点検口の下側の床面上に載置する。下端部側の手掛け部に関し、例えば床面に対するビス留めを行なわないことによって、下端部側の手掛け部は、床面上から取り外し自在となる。
このようなベースキャビネットにおいては、底板の上に配管点検口カバーが載置されないため、底板が配管点検口カバーを支持する必要がなく、ベースキャビネットに加えられる重量を分散させて、底板、及び底板を支持する両側板等の強度を低減させることができる。
第9発明のベースキャビネットによれば、作業者は、上述のようにして配管点検口カバーを倒立L字状に配し、上端部側の手掛け部に手を掛けて、カバー支持部上又は下側背板の上端面上に、上端部の下面を載置する。また、作業者は、2枚の板部の交差部近傍の突出部の下面を、底板の配管点検口の手前側の上面上に載置し、一の板部を、底板の配管点検口側端面に沿って下側へ突出するように配する。突出部に関し、例えば底板に対するビス留めを行なわないことによって、突出部は、底板の上面上から取り外し自在となる。ここで、下端部側は、配管点検口の下側の床面に接触してもよく、該床面から離隔してもよい。
このようなベースキャビネットにおいては、底板の配管点検口側端面が、突出部の下側に配されるため、一の板部と底板の配管点検口側端面との間に隙間が生じた場合でも、生じた隙間が、シンクキャビネット又はガスキャビネットのユーザに見られることを防止することができ、美観を向上させることができる。
以上のような第1発明乃至第9発明の何れかひとつのベースキャビネットによれば、配管点検口カバーがビスでビス留めされず、また、支持金具に係合されないため、配管点検口カバーを取り付ける際に、ビス、支持金具等を準備する必要がなく、手掛け部に手を掛けて容易に配管点検口カバーを取り付けることができる。更に、配管点検口カバーを取り外す際に、ビスを外す必要がなく、また、支持金具との係合を解除する必要がなく、このため、手掛け部に手を掛けて容易に配管点検口カバーを取り外すことができる。
以上の結果、本発明のベースキャビネットは、配管点検口カバーの取付作業及び取外作業の工数を低減させることができる。また、配管点検口カバーを支持する支持板を準備する必要もなく、側板に支持板を支持する手段(例えば支持板の凸部に嵌合する凹部)を設ける必要もないため、側板を共通化することができる。
更に第10発明の配管点検口カバーによれば、配管点検口カバーの上端部側を載せておくことができる形状であれば、背板にカバー支持部を設けてある第1発明及び第2発明のベースキャビネットと、上側背板及び下側背板を備える第3発明又は第4発明のベースキャビネットとの間で配管点検口カバーを共用することができる。つまり、種々のベースキャビネットに対して配管点検口カバーを共通化することができる。
加えて、2枚の板部の交差部近傍のL字の外側の面から、下端部の補強板部に略平行に突出し、他の板部と略同一面上に配された平板状の突出部の下面を底板の配管点検口の手前側の上面上に載置し、一の板部を底板の配管点検口側端面に沿って下側へ突出するように配する。突出部に関し、例えば底板に対するビス留めを行なわないことによって、突出部は、底板の上面上から取り外し自在となる。ここで、下端部側は、配管点検口の下側の床面に接触してもよく、床面から離隔してもよい。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るベースキャビネット1の構成を示す正面側斜視図であり、ベースキャビネット1が備える配管点検口カバー2を取り外した状態を示している。また、図2は、配管点検口カバー2の構成を示す正面側斜視図である。更に図3は、ベースキャビネット1の配管点検口111に対して配管点検口カバー2を第1の態様で取り付けた状態を示す拡大側断面図であって、ベースキャビネット1の最奥部の下隅を示しており、図1のIII−III線の断面図に相当する。
ベースキャビネット1は、夫々木製の底板11、背板12及び左右の側板13,13を備え、正面に、例えば図示しない扉が設けられる横長の直方体状である。また、ベースキャビネット1は、底板11の奥側に、背板12の幅(横方向の長さ)に略等しい幅と適宜の奥行き(前後方向の長さ)とを有する平面視矩形状の配管点検口111が開口している。
背板12の外面には、背板12の上下方向の中途及び最下部を夫々補強する木製の横桟141,142が固定されており、ベースキャビネット1は、側面視矩形状の横桟141,142が壁面Wに接触するようにして床面Fに設置される。底板11は床面Fに接近して配されており、底板11上面の高さと横桟142上面の高さとは略等しい。ここで、横桟141上面の高さは、床面Fから立ち上がる水道管101の高さよりも高く、底板11上面の高さは、床面Fに敷設されるガス管102(図4参照)の高さ(外径)よりも高い。
背板12の内面には、側面視矩形状の横桟状の木製のカバー支持部120が内側へ突設されており、カバー支持部120上面の高さは横桟141上面の高さに略等しい。ここで、カバー支持部120は、ベースキャビネット1を工場で組み立てる際に設けてもよく、ベースキャビネット1を厨房に設置する際に、作業者が適宜の棒状の廃材を背板12及び横桟141に釘で固定することによって設けてもよい。
配管点検口カバー2は、互いに略直交する2枚の縦板部21及び横板部22(以下、板部21,22という)を有する側面視L字状をなしている。また、第1の態様においては、配管点検口カバー2は、縦板部21を上下方向に、横板部22を前後方向にして、側面視倒立L字状に配して配管点検口111を覆う。このような配管点検口カバー2は押出成型法で成型された合成樹脂製であり、2枚の板部21,22は適宜の可撓性を有する。
横板部22の中央部には、図示しないパイプを挿通すべく適宜の内径を有する挿通孔22aが形成してある。挿通孔22aは、工場出荷時には形成されておらず、作業者が、配管点検口カバー2に交差するように配管されるパイプの位置に応じて挿通孔22aを形成する。なお、配管点検口カバー2に交差するようなパイプが配管されない場合は、挿通孔22aを形成する必要はない。
配管点検口カバー2の縦板部21の下端部の外面には、この外面に略直交して、補強板部211が横板部22に略平行に突設してある。同様に、横板部22の後端部の外面には、この外面に略直交して、補強板部221が縦板部21に略平行に突設してある。ただし、補強板部211は、縦板部21の下端末に近接して配され、補強板部221は、横板部22の後端末から適長離隔して配されている。補強板部211,221は、縦板部21の下端部及び横板部22の奥端部の不必要な反り、曲がり等の変形を防止して、配管点検口カバー2を補強している。
補強板部211には、側面視T字状の板状の手掛け部212が設けられている。手掛け部212の基部212aは、縦板部21と略平行な板状であり、補強板部211の突設方向の中途(略中央部)から縦板部21とは逆側に突出している。また、基部212aの下端部に、補強板部211に略平行な板状の手掛け部本体212bが、前後方向に突出して設けてある。手掛け部本体212bの前端末の前後方向の位置は、補強板部211の前端末の前後方向の位置と略同じである。
補強板部221の上端部には、横板部22に略平行な板状の手掛け部222が、前後方向に突出して設けてある。つまり、補強板部221と手掛け部222とが、横板部22の後端部に側面視T字状に配されている。手掛け部222の後端末の前後方向の位置は、横板部22の後端末の前後方向の位置と略同じである。
更に配管点検口カバー2は、2枚の板部21,22の交差部近傍の外面から、補強板部211に略平行に突出し、横板部22と略同一面上に配された平板状の突出部230を有する。
配管点検口カバー2の各部の板厚は略等しい。また、配管点検口カバー2の幅は、配管点検口111の幅に略等しい。更に、配管点検口カバー2の前後方向のサイズに関して記すと、手掛け部212の基部212a前面から横板部22後端末までの長さ、及び、補強板部221前面から補強板部211後端末までの長さは、夫々底板11の配管点検口111側端面(背板12に対向する端面。以下、奥端面という)から背板12前面までの長さ、即ち配管点検口111の奥行きに略等しい。また、補強板部211の縦板部21からの突設長さは、カバー支持部120の突設長さに略等しく、突出部230の縦板部21からの突出長さよりも大きい。
更にまた、配管点検口カバー2の上下方向のサイズに関して記すと、補強板部211下面から横板部22下面までの長さは、底板11上面からカバー支持部120上面までの長さに略等しい。また、基部212aの補強板部211からの突出高さ、及び、補強板部221の横板部22からの突設高さは、夫々底板11の厚みよりも大きい。
次に、ベースキャビネット1をシンクキャビネットのベースキャビネットとして用いる場合の配管点検口カバー2の取付作業及び取外作業について説明する。
ベースキャビネット1の上部には、シンクが設けてある図示しない天板が載置固定される。また、ベースキャビネット1は、床面Fから水道管101(一次配管)が立ち上がる位置に配管点検口111の開口を配して設置される。水道管101の高さは、床面Fに接近配置されている底板11上面までの高さよりも高いため、水道管101は、配管点検口111を貫通する。水道管101の上端部には、水道管101よりも細径の図示しない水道管(二次配管)が接続され、この水道管が、配管点検口111を覆う配管点検口カバー2の挿通孔22aに挿通されて、天板側へ立ち上がる。このような水道管は、配管点検口カバー2の取り付け後に配管を完了する。以下では、水道管の取り付け及び取り外しに関する説明は省略する。
水道管101の配管スペースをベースキャビネット1の内部に確保するために、作業者は、縦板部21の内面を奥側、即ち背板12に向け、挿通孔22aが形成されている横板部22の内面を下側、即ち配管点検口111の下側の床面Fに向けて、配管点検口カバー2を側面視倒立L字状に配する。更に作業者は、配管点検口カバー2の上端部側をカバー支持部120上に載置し、下端部側を底板11の配管点検口111の手前側の上面上(底板11上面上の最奥部。以下、底板11の奥上面上という)に載置することによって、配管点検口カバー2の2枚の板部21,22で配管点検口111を覆う。
更に詳細には、作業者は、上端部側の手掛け部222に手を掛けて、まず、カバー支持部120上に、配管点検口カバー2の上端部の下面、即ち横板部22の内面の後端末側を載置する。この場合、作業者は、横板部22の後端末を背板12に接触させる。
次に作業者は、縦板部21を適宜に奥側へ撓ませて、下端部側の手掛け部212の基部212aが補強板部211の突設方向の中途から突出していることを利用し、下端部側の補強板部211の下面の基部212aより前端末側を底板11の奥上面上に載置し、手掛け部212の基部212aを底板11の奥端面に沿って下側へ突出するように配する。この後、奥側へ撓んでいた縦板部21が元の形状に復元することによって、補強板部211の下面の前端末側と基部212aの前面とで形成される倒立L字状の部分が底板11に係止され、手掛け部本体212bの前端末側が、底板11の下側に位置する。
ここで、作業者は、横板部22及び補強板部211夫々のカバー支持部120及び底板11夫々に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわない。このため、配管点検口カバー2はカバー支持部120上及び底板11上から取り外し自在である。
ただし、配管点検口カバー2の幅方向及び前後方向のサイズは、配管点検口111の幅及び奥行きに対応しており、また、挿通孔22aに水道管が挿通されるため、配管点検口111を覆う配管点検口カバー2が前後左右にガタつくことはなく、横板部22又は補強板部211がカバー支持部120又は底板11から脱落することはない。
配管点検口カバー2を配管点検口111から取り外す場合、作業者は、縦板部21を適宜に奥側へ撓ませて、補強板部211及び手掛け部212を底板11から離脱させて底板11の上側へ移動させ、更に、手掛け部222に手を掛けて配管点検口カバー2を持ち上げ、配管点検口111から取り外す。
次に、本実施の形態のベースキャビネット1をガスキャビネットのベースキャビネットとして用いる場合の配管点検口カバー2の取付作業及び取外作業について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1に係るベースキャビネット1の配管点検口111に対して配管点検口カバー2を第2の態様で取り付けた状態を示す拡大側断面図であって、ベースキャビネット1の最奥部の下隅を示しており、図1のIII−III線の断面図に相当する。
第2の態様においては、配管点検口カバー2は、縦板部21を上下方向に、横板部22を前後方向にして、正立L字状に配して配管点検口111を覆う。このため、図3に示す第1の態様においては、補強板部211及び手掛け部212は配管点検口カバー2の下端部に、補強板部221及び手掛け部222は配管点検口カバー2の奥端部(上端部)に夫々位置しているが、図4に示す第2の態様においては、補強板部211及び手掛け部212は奥端部(上端部)に、補強板部221及び手掛け部222は下端部に夫々位置している。
ベースキャビネット1の上部には、ガスレンジが設けてある図示しない天板が載置固定される。また、ベースキャビネット1は、壁面Wに略平行に床面Fに敷設されたガス管102の上方に配管点検口111の開口を配して設置される。床面Fに敷設されたガス管102の高さは底板11までの高さよりも低い。ガス管102には上下方向に配管される図示しないガス管が接続され、このガス管が、配管点検口111を覆う配管点検口カバー2の挿通孔22aに挿通されて、天板側へ立ち上がる。このようなガス管は、配管点検口カバー2の取り付け後に配管を完了する。以下では、ガス管の取り付け及び取り外しに関する説明は省略する。
ガス管102の配管スペースはベースキャビネット1の内部に確保する必要がないため、ベースキャビネット1の内部を収納スペースとして確保する。この収納スペースには、例えば、ベースキャビネット1の正面から出し入れする引出し、及び該引出しが摺動するレール(各不図示)が配置される。仮に、配管点検口111に対して配管点検口カバー2を図3に示すように側面視倒立L字状に取り付けた場合、配管点検口カバー2に前記引き出し及び前記レールが当接する。
このため、作業者は、図4に示すように縦板部21の外面を奥側に向け、横板部22の外面を下側に向けて、配管点検口カバー2を側面視正立L字状に配する。更に作業者は、配管点検口カバー2の上端部側をカバー支持部120上に載置し、下端部側を底板11の奥上面上に載置することによって、配管点検口カバー2の横板部22で配管点検口111を覆う。
更に詳細には、作業者は、上端部側の手掛け部212の手掛け部本体212bに手を掛けて、まず、下端部側の補強板部221が横板部22の前端末(配管点検口カバー2の下端末)から適長離隔してあることを利用し、横板部22の下面の補強板部221より前端末側を、底板11の奥上面上に載置し、補強板部221を、底板11の奥端面に沿って下側へ突出するように配する。このとき、横板部22の下面の前端末側と補強板部221の前面とで形成される倒立L字状の部分が底板11の奥上面上と底板11の奥端面とに接触して底板11に係止され、手掛け部222の前端末側が、底板11の下側に位置する。
次に作業者は、カバー支持部120上に、上端部の補強板部211の下面を載置する。この場合、補強板部211の後端末が背板12に、縦板部21の背面(外面)上部がカバー支持部120前面に、夫々接触する。
ここで、作業者は、補強板部211及び横板部22夫々のカバー支持部120及び底板11夫々に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわない。このため、配管点検口カバー2はカバー支持部120上及び底板11上から取り外し自在である。ただし、配管点検口カバー2を倒立L字状に配した場合と同様に、配管点検口111を覆う配管点検口カバー2が前後左右にガタつくことはなく、補強板部211又は横板部22がカバー支持部120又は底板11から脱落することはない。
配管点検口カバー2を配管点検口111から取り外す場合、作業者は、手掛け部212に手を掛けて配管点検口カバー2を手前側へ持ち上げ、横板部22及び補強板部221を底板11から離脱させて底板11の上側へ移動させ、配管点検口111から取り外す。
実施の形態 2.
図5は、本発明の実施の形態2に係るベースキャビネットの配管点検口111に対して配管点検口カバー2を取り付けた状態を示す拡大側断面図であって、ベースキャビネットの最奥部の下隅を示しており、図中左側が手前側、右側が奥側である。以下では、底板11の高さが実施の形態1のベースキャビネット1の底板11の高さより高いベースキャビネットに対して実施の形態1の配管点検口カバー2を適用する実施の形態について説明する。
このベースキャビネットにおいては、水道管101の配管スペースを底板11の下方奥側に確保するために、底板11が床面Fから離隔して配される。具体的には、底板11を支持する略矩形の支持板15が、支持板15の横方向端部を側板13,13に固定されて、背板12に略平行に立設されており、底板11は支持板15上端面上に、底板11上面の高さと横桟141上面の高さとが略等しくなるように配されている。ただし、支持板15の立設位置は、底板11の奥端面の位置よりも補強板部211の縦板部21からの突設長さだけ手前側である。
作業者は、縦板部21の内面を奥側に向け、横板部22の内面を下側に向けて、配管点検口カバー2を側面視倒立L字状に配する。更に作業者は、配管点検口カバー2の上端部側をカバー支持部120上に載置し、2枚の板部21,22の交差部近傍の突出部230を底板11の奥上面上に載置することによって、配管点検口カバー2の横板部22で配管点検口111を覆う。
更に詳細には、作業者は、上端部側の手掛け部222に手を掛けて、まず、配管点検口カバー2の下端部側の補強板部211及び手掛け部212を、配管点検口111を通して床面Fの方へ降ろし、突出部230の下面を底板11の奥上面上に載置し、縦板部21を、底板11の奥端面に沿って下側へ突出するように配する。このとき、突出部230の下面と縦板部21の前面とで形成される倒立L字状の部分が底板11に係止され、補強板部211と手掛け部本体212bの前端末側とが、底板11の下側に位置する。次に、作業者は、配管点検口カバー2の上端部の下面、即ち横板部22の内面の後端末側を載置する。この場合、作業者は、横板部22の後端末を背板12に接触させる。
ここで、作業者は、横板部22及び突出部230夫々のカバー支持部120及び底板11夫々に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわない。このため、配管点検口カバー2はカバー支持部120上及び底板11上から取り外し自在である。ただし、実施の形態1の配管点検口カバー2と同様に、配管点検口111を覆う配管点検口カバー2が前後左右にガタつくことはなく、横板部22及び突出部230がカバー支持部120又は底板11夫々から脱落することはない。
配管点検口カバー2を配管点検口111から取り外す場合、作業者は、手掛け部222に手を掛けて配管点検口カバー2を持ち上げ、配管点検口111から縦板部21、補強板部211及び手掛け部212を抜き出すことによって、配管点検口カバー2を配管点検口111から取り外す。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
以上のような実施の形態1,2の配管点検口カバー2は、底板11の奥端面が、補強板部211、横板部22、又は突出部230下側に配されるため、手掛け部212の基部212a、補強板部221、又は縦板部21と底板11との間に隙間が生じた場合でも、生じた隙間が、シンクキャビネット又はガスキャビネットのユーザに見られることを防止することができ、美観を向上させることができる。
また、廃材を有効利用して背板12にカバー支持部120を設ける場合は、廃材の量を減少させることができ、カバー支持部120を備えた状態のベースキャビネットを製造工場で製造する必要がなく、ベースキャビネットのコストを低減させることができる。
なお、図3〜図5に示すように、手掛け部本体212b下面及び手掛け部222下面は床面Fから離隔しているが、床面Fに接触する構成でもよい。この場合、底板11上に配管点検口カバー2の重量を分散させて、底板11及び底板11を支持する側板13,13等の強度を低減させることができる。
実施の形態 3.
図6は、本発明の実施の形態3に係るベースキャビネットが備える配管点検口カバー3の構成を示す正面側斜視図である。また、図7は、ベースキャビネットの配管点検口111に対して配管点検口カバー3を第1の態様で取り付けた状態を示す拡大側断面図であって、ベースキャビネットの最奥部の下隅を示しており、図中左側が手前側、右側が奥側である。
本実施の形態に係るベースキャビネットは、実施の形態1のベースキャビネット1とは異なり、背板12の代わりに、厚い第1下側背板121と、夫々第1下側背板121より薄い第2下側背板122、第3下側背板123、及び上側背板124を備えた物である。また、ベースキャビネットは、カバー支持部120及び横桟141,142を備えない。
第1下側背板121は、第2下側背板122及び第3下側背板123を補強し、上側背板124を支持する。更に詳細には、第1下側背板121は、上端面の手前側と奥側とで段差が設けてあり、上端面の手前側の高さが上端面の奥側の高さよりも高い。第2下側背板122は第1下側背板121の前面を覆って固定され、第2下側背板122の上端面と第1下側背板121の手前側上端面とは略同一の高さに位置する。また、第3下側背板123は第1下側背板121の下側背面を覆って固定されている。更に、上側背板124は、第1下側背板121の上側背面に沿って、第1下側背板121の奥側上端面に立設されている。
このような上側背板124は、外側に配された上側背板として機能し、第2下側背板122と第1下側背板121の上側背板124立設位置より手前側とは、内側に配された下側背板として機能する。以下では、第1下側背板121の手前側上端面と第2下側背板122の上端面とを含む端面を、下側背板121,122の上端面という。
ベースキャビネットは、第3下側背板123の背面が壁面Wに接触するようにして床面Fに設置される。また、ベースキャビネットは、底板11の奥側に、第2下側背板122の幅に略等しい幅と適宜の奥行きとを有する平面視矩形状の配管点検口111が開口している。
配管点検口カバー3は、互いに略直交する2枚の縦板部31及び横板部32(以下、板部31,32という)を有する側面視L字状をなしている。また、第1の態様においては、配管点検口カバー3は、縦板部31を上下方向に、横板部32を前後方向にして、側面視倒立L字状に配して配管点検口111を覆う。横板部32の中央部には、挿通孔22aと同様の挿通孔32aが形成してある。
配管点検口カバー3の縦板部31の下端部の外面には、この外面に略直交して、補強板部311が横板部32に略平行に突設してある。同様に、横板部32の後端部の外面には、補強板部321が縦板部31に略平行に突設してある。補強板部311,321夫々は、縦板部31の下端末及び横板部32の後端末夫々に近接して配されており、補強板部211,221と同様に、配管点検口カバー3を補強している。
補強板部311には、側面視L字状の板状の手掛け部312が設けられている。手掛け部312の基部312aは、縦板部31と略平行な板状であり、補強板部311の前端部から縦板部31とは逆側に突出している。また、基部312aの下端部に、補強板部311に略平行な板状の手掛け部本体312bが、奥側へ突出して設けてある。つまり、補強板部311と手掛け部312とが、縦板部31の下端部に側面視コ字状に配されている。
補強板部321の上端部には、横板部32に略平行な板状の手掛け部322が、手前側へ突出して設けてある。つまり、補強板部321と手掛け部322とが、横板部32の後端部に側面視L字状に配されている。
配管点検口カバー3の各部の板厚は略等しい。また、配管点検口カバー3の幅は、配管点検口111の幅に略等しい。更に、配管点検口カバー3の前後方向のサイズに関して記すと、手掛け部312の基部312a前面から補強板部321背面までの長さは、底板11の奥端面から上側背板124前面までの長さに略等しい。また、補強板部311の縦板部31からの突設長さ及び手掛け部本体312bの基部312aからの突設長さは、下側背板121,122の上端面の奥行きに略等しい。
更にまた、配管点検口カバー3の上下方向のサイズに関して記すと、縦板部31の高さは、底板11上面から下側背板121,122の上端面までの長さに略等しい。また、手掛け部312の基部312aの高さ及び補強板部321の高さは、底板11上面の床面Fからの高さに略等しい。
次に、このようなベースキャビネットをシンクキャビネットのベースキャビネットとして用いる場合の配管点検口カバー3の取付作業及び取外作業について説明する。
水道管101の配管スペースをベースキャビネットの内部に確保するために、作業者は、縦板部31の内面を奥側に向け、挿通孔32aが形成されている横板部32の内面を下側に向けて、配管点検口カバー3を側面視倒立L字状に配する。更に作業者は、配管点検口カバー3の上端部側を下側背板121,122の上端面上に載置し、下端部側を配管点検口111の下側の床面F上に載置することによって、配管点検口カバー3の2枚の板部31,32で配管点検口111を覆う。
更に詳細には、作業者は、上端部側の手掛け部322に手を掛けて配管点検口カバー3を配管点検口111の上方に配し、補強板部321背面を上側背板124前面に接触させる。次に作業者は、配管点検口カバー3を真下に下ろして、配管点検口カバー3の上端部の下面、即ち横板部32の内面の後端末側を下側背板121,122の上端面上に載置し、下端部側の手掛け部312の基部312a前面を底板11の奥端面に接触させつつ手掛け部本体312b下面を床面F上に載置する。このとき、補強板部311上面と底板11上面とが同一平面状に位置する。
ここで、作業者は、横板部32及び手掛け部312の下側背板121,122及び床面F夫々に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわない。このため、配管点検口カバー3は下側背板121,122上及び床面F上から取り外し自在である。
ただし、配管点検口カバー3の幅方向のサイズは配管点検口111の幅に対応し、前後方向のサイズは、配管点検口111の奥行きと下側背板121,122及び上側背板124の前後方向の段差とに対応しており、また、挿通孔32aに水道管が挿通されるため、配管点検口111を覆う配管点検口カバー3が前後左右にガタつくことはなく、横板部32又は補強板部311がカバー支持部120又は床面Fから脱落することはない。
配管点検口カバー3を配管点検口111から取り外す場合、作業者は、手掛け部322に手を掛けて配管点検口カバー3を上方へ持ち上げる。
次に、本実施の形態のベースキャビネットをガスキャビネットのベースキャビネットとして用いる場合の配管点検口カバー3の取付作業及び取外作業について説明する。
図8は、本発明の実施の形態3に係るベースキャビネットの配管点検口111に対して配管点検口カバー3を第2の態様で取り付けた状態を示す拡大側断面図であって、ベースキャビネットの最奥部の下隅を示しており、図中左側が手前側、右側が奥側である。
実施の形態1と同様、ガス管102の配管スペースはベースキャビネットの内部に確保する必要がない。このため、作業者は、縦板部31の外面を奥側に向け、横板部32の外面を下側に向けて、配管点検口カバー3を側面視正立L字状に配する。更に作業者は、配管点検口カバー3の上端部側を下側背板121,122の上端面上に載置し、下端部側を配管点検口111の下側の床面F上に載置することによって、配管点検口カバー3の横板部32で配管点検口111を覆う。
更に詳細には、作業者は、上端部側の手掛け部312の手掛け部本体312bに手を掛けて配管点検口カバー3を配管点検口111の上方に配し、手掛け部312の基部312a背面を上側背板124前面に接触させる。次に作業者は、配管点検口カバー3を真下に下ろして、配管点検口カバー3の上端部の補強板部311の下面を下側背板121,122の上端面上に載置し、下端部側の補強板部321前面を底板11の奥端面に接触させつつ手掛け部322下面を床面F上に載置する。このとき、横板部32上面と底板11上面とが同一平面状に位置する。
ここで、作業者は、補強板部311及び手掛け部322夫々の下側背板121,122及び床面F夫々に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわない。このため、配管点検口カバー3は下側背板121,122上及び床面F上から取り外し自在である。ただし、配管点検口カバー3を倒立L字状に配した場合と同様に、配管点検口111を覆う配管点検口カバー3が前後左右にガタつくことはなく、補強板部311又は手掛け部322夫々が下側背板121,122上又は床面F上夫々から脱落することはない。
配管点検口カバー3を配管点検口111から取り外す場合、作業者は、手掛け部312の底板11に手を掛けて配管点検口カバー3を上方へ持ち上げる。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態 4.
図9は、本発明の実施の形態4に係るベースキャビネットの配管点検口111に対して配管点検口カバー3を取り付けた状態を示す拡大側断面図であって、ベースキャビネットの最奥部の下隅を示しており、図中左側が手前側、右側が奥側である。以下では、底板11の高さ及び前後方向の長さが実施の形態3のベースキャビネットの底板11の高さ及び前後方向の長さとは異なるベースキャビネットに対して実施の形態3の配管点検口カバー3を適用する実施の形態について説明する。
このベースキャビネットにおいては、水道管101の配管スペースを底板11の下方奥側に確保するために支持板15が立設されており、底板11は支持板15上端面上に、底板11上面の高さと下側背板121,122の上端面の高さとが略等しくなるように配されている。ただし、底板11の前後方向の長さは実施の形態3のベースキャビネットの底板11の前後方向の長さよりも奥側へ長く、このため配管点検口111の奥行きが小さくなっており、底板11の奥端面から上側背板124前面までの前後方向の長さは縦板部31前面から補強板部321背面までの長さに略等しい。更に、支持板15の立設位置は、底板11の奥端面の位置から補強板部311の縦板部31からの突設長さ分だけ手前側の位置である。
作業者は、縦板部31の内面を奥側に向け、横板部32の内面を下側に向けて、配管点検口カバー3を側面視倒立L字状に配する。また、作業者は、配管点検口カバー3の上端部側を下側背板121,122の上端面上に載置し、下端部側を配管点検口111の下側の床面F上に載置することによって、配管点検口カバー3の横板部32で配管点検口111を覆う。
更に詳細には、作業者は、上端部側の手掛け部322に手を掛けて配管点検口カバー3を配管点検口111の上方に配し、縦板部31を奥側へ撓ませて、補強板部311及び手掛け部312を底板11の奥下面の下側に配する。次に作業者は、補強板部321背面を上側背板124前面に接触させ、配管点検口カバー3を真下に下ろして、配管点検口カバー3の上端部の下面、即ち横板部32の内面の後端末側を下側背板121,122の上端面上に載置し、縦板部31前面を底板11の奥端面に接触させつつ下端部側の手掛け部本体312b下面を床面F上に載置する。このとき、横板部32上面と底板11上面とが同一平面状に位置する。
ここで、作業者は、横板部32及び手掛け部312夫々の下側背板121,122及び床面F夫々に対するビス留め、又は支持金具に対する係合等を行なわない。このため、配管点検口カバー3は下側背板121,122上及び床面F上から取り外し自在である。ただし、この場合も、配管点検口111を覆う配管点検口カバー3が前後左右にガタつくことはなく、横板部32又は手掛け部312が下側背板121,122又は床面Fから脱落することはない。
配管点検口カバー3を配管点検口111から取り外す場合、作業者は、手掛け部322に手を掛けて配管点検口カバー3を持ち上げ、配管点検口111から縦板部31、補強板部311及び手掛け部312を抜き出すことによって、配管点検口カバー3を配管点検口111から取り外す。
その他、実施の形態3に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
以上のような実施の形態3,4の配管点検口カバー3は、底板11上に載置されないため、ベースキャビネットに加えられる重量を分散させて、底板11及び底板11を支持する側板13,13等の強度を低減させることができる。また、ベースキャビネットの設置作業時に配管点検口カバー3を支持する手段(例えばカバー支持部120)を設ける必要がないため、作業工数を更に低減することができる。
本実施の形態1〜4の配管点検口カバー2,3は、外面側と内面側とをリバーシブルに使用することができ、ベースキャビネットをシンクキャビネットのベースキャビネットとして用いる場合とガスキャビネットのベースキャビネットとして用いる場合とで同一の配管点検口カバー2,3を共用することができる。また、配管点検口カバー2,3は、実施の形態1,3及び実施の形態2,4のような底板11の高さが異なるベースキャビネット間で共用することができる。
更に、配管点検口カバー2,3がビス留めされず、また、支持金具に係合されないため、手掛け部212,222,312,322に手を掛けて、配管点検口111に対し容易に取り付けることができ、容易に取り外すことができる。更に、配管点検口カバー2,3が側面視倒立L字状に配された場合も側面視正立L字状に配された場合も上端部側に手掛け部212,312又は手掛け部222,322が位置するため、配管点検口カバー2,3の向きにかかわらず、作業者が手掛け部212,222,312,322に手を掛けて配管点検口カバー2,3を保持することができる。
以上の結果、配管点検口カバー2,3の取付作業及び取外作業の工数を低減させることができ、作業性を向上させることができる。更に、配管点検口カバー2,3を支持する支持板を準備する必要もなく、側板に支持板を支持する手段(例えば支持板の凸部に嵌合する凹部)を設ける必要もないため、側板を共通化することができる。更にまた、配管点検口カバー3は、配管点検口カバー2よりも形状が単純であるため、取り付け及び取り外しの作業工程が更に減少する。
なお、本実施の形態1〜4のベースキャビネットは、配管点検口111の幅に略等しい幅を有する配管点検口カバー2,3を備えるが、これに限らず、例えば、配管点検口111の幅の1/2の幅を有する配管点検口カバーを2個、横方向に並置して備える構成でもよい。
また、配管点検口カバー3を実施の形態1,2のベースキャビネットに備えてもよく、逆に、配管点検口カバー2を実施の形態3,4のベースキャビネットに備えてもよい。この場合、種々のベースキャビネットに対して配管点検口カバー2,3が共通化される。更に、配管点検口カバー2,3夫々の手掛け部の形状は、手掛け部212,222,312,322の形状に限るものではない。
更にまた、配管点検口は、底板の奥側に開口するのみならず、底板の奥側及び背板の下側に連続して開口していてもよい。この場合、床面から立ち上がるパイプ、床面に敷設されたパイプ等のみならず、壁面から突出するパイプにも対応することができる。