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JP4725500B2 - コネクタ - Google Patents

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JP4725500B2 JP2006330358A JP2006330358A JP4725500B2 JP 4725500 B2 JP4725500 B2 JP 4725500B2 JP 2006330358 A JP2006330358 A JP 2006330358A JP 2006330358 A JP2006330358 A JP 2006330358A JP 4725500 B2 JP4725500 B2 JP 4725500B2
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Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、互いに嵌合離脱可能な両コネクタハウジング同士が正規嵌合されたか否かを検知可能な構成としたコネクタが開示されている。両コネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングには待機位置から検知位置へとこの一方のコネクタハウジングの嵌合方向に相対変位可能とされた検知部材が組み付けられている。そして、一方のコネクタハウジングには片持ち梁状のロックアームが撓み変形可能に設けられ、他方のコネクタハウジングには両コネクタハウジングが正規嵌合されたときにロックアームによって弾性係止されるロック受け部が設けられている。
両コネクタハウジングの嵌合過程では、撓み変形するロックアームとの干渉によって検知部材が待機位置に待機され、両コネクタハウジングの正規嵌合時には、弾性復帰するロックアームの復帰動作によって検知部材とロックアームとの係合状態が解離され、それに伴って検知部材の検知位置への押し込み操作が許容される。よって、検知部材の検知位置への押し込み操作の可否によって両コネクタハウジングの嵌合状態を検知できるようになっている。
ここで、両コネクタハウジングが正規嵌合されると、ロックアームがロック受け部を乗り越えて弾性復帰することで他方のコネクタハウジングの壁面を弾性的に叩き、もってパチンといった衝突音を発生するとともに、作業者の手指に嵌合動作に伴う衝撃感が伝わり、いわゆるロックフィーリングを得ることとなる。
特開2004−63090公報
上記コネクタの場合、検知部材が検知位置まで移動されたことをもって両コネクタハウジングが正規嵌合状態にあることの保障としていた。しかし、作業者によっては検知部材を押圧しながら両コネクタハウジングの嵌合動作を進めることがあるため、上記ロックアームによるロックフィーリングを得た段階で両コネクタハウジングが正規嵌合されたと思い込み、ここで作業を終えてしまう可能性があった。そうすると、検知部材が未だ検知位置に到達していない可能性があり、両コネクタハウジングの嵌合保障が正しく実行されないおそれがあった。
また、仮に、検知部材が検知位置に至ったときに検知部材から何らかのフィーリングを得るとしても、上記の如く検知部材を押圧しながら両コネクタハウジングの嵌合動作を行っていると、ロックアームによるロックフィーリングと検知部材によるフィーリングとがさほど間断なく立て続けに感じられるため、検知部材による二回目のフィーリングを独立して感じ取りにくいという事情があった。そのため、上記同様、ロックアームによるロックフィーリングを得た段階で作業を終えてしまって、検知部材の検知位置への移動操作をし忘れるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、検知部材の検知位置への移動操作のし忘れを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合離脱可能な一対のコネクタハウジングのうち一方のコネクタハウジングにはロック部が設けられ、他方のコネクタハウジングには前記両コネクタハウジングが正規嵌合されたときに前記ロック部と係止可能なロック受け部が設けられており、かつ、前記一方のコネクタハウジングには前記両コネクタハウジングの嵌合状態を検知するための検知部材が設けられるとともに、この検知部材は保持部を有しており、前記両コネクタハウジングの嵌合過程では、前記保持部が前記他方のコネクタハウジングに設けられた保持受け部に当接することで前記検知部材は押し込み操作が規制されて待機位置に保持されるようになっているが、前記他方のコネクタハウジングが前記一方のコネクタハウジングに対して正規に嵌合される位置に至ったときには、前記他方のコネクタハウジングが前記保持部と前記保持受け部との係止を解除して前記検知部材を検知位置へ押し込み可能となっているコネクタであって、前記ロック部及び前記ロック受け部は、いずれも前記両コネクタハウジングの嵌合開始時から嵌合完了後にかけて非衝突状態に保たれる一方、前記検知部材は、前記検知位置に至るに伴って衝突受け面に突き当たる衝突面を有する構成としたところに特徴がある。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ロック部は、前記両コネクタハウジングの嵌合過程では撓み空間側に撓み変形され、前記両コネクタハウジングが正規嵌合されたときには弾性復帰して前記ロック受け部を係止可能とし、かつ、前記ロック部及び前記ロック受け部は、前記両コネクタハウジングの離脱方向に沿って傾斜する斜面を有するセミロック構造となっており、前記検知部材には、前記検知位置への移動操作により前記撓み空間側に進入して前記ロック部の前記ロック受け部から解離する方向への撓み動作を規制する規制部が設けられているところに特徴がある。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記他方のコネクタハウジングには前記検知部材が前記検知位置に至ったときに前記検知部材に係止可能な係止受け部が設けられ、前記両コネクタハウジングの嵌合過程では、前記検知部材の撓み部の撓み動作を伴って前記検知部材が前記係止受け部に乗り上がるものであり、かつ、前記衝突面は、前記検知位置にて弾性復帰する前記検知部材の撓み部によって付勢されつつ前記他方のコネクタハウジング側の前記衝突受け面に突き当たるところに特徴がある。
<請求項1の発明>
ロック部及びロック受け部は、いずれも両コネクタハウジングの嵌合開始時から嵌合完了後にかけて非衝突状態に保たれるから、ロック部及びロック受け部から嵌合に伴うロックフィーリングを得ることは無い。一方、検知部材は検知位置に至るに伴って衝突受け面に突き当たる衝突面を有するから、その衝突に伴って聴覚的及び触覚的なフィーリングを得ることができる。つまり、この唯一回のフィーリングを得れば、検知部材が検知位置に至ったと判断できるから、検知部材の移動操作のし忘れを防止できる。
<請求項2の発明>
両コネクタハウジングが正規嵌合されると、ロック部及びロック受け部がセミロック構造で係止し合うため、両コネクタハウジングの嵌合状態を確実に保持できなくなる懸念があるが、本発明によれば、検知部材に規制部が設けられていてこの規制部がロック部の撓み空間に進入するから、ロック部のロック解除方向への撓み動作を規制し、両コネクタハウジングの嵌合状態を確実に保持することができる。
<請求項3の発明>
衝突面は検知位置にて弾性復帰する検知部材の撓み部によって付勢されつつ他方のコネクタハウジングの衝突受け面に突き当たるから、突き当たりに伴ってパチンという衝突音を鳴らすことができ、検知部材が検知位置に至ったことを聴覚的に明瞭に検知することができる。また、検知部材が検知位置に至ったときに、検知部材と係止受け部とが係止されるから、検知部材にロック機能が兼備されることとなってロック性能が高められる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。本実施形態のコネクタは、互いに嵌合可能な雌側のコネクタハウジング(本発明の一方のコネクタハウジングであって、以下、雌ハウジング10と略称する)と雄側のコネクタハウジング(本発明の他方のコネクタハウジングであって、以下、雄ハウジング60と略称する)とを備え、雌ハウジング10には検知部材80が装着されている。なお、以下の説明において前後方向については、両ハウジング10,60の嵌合面側を前方とし、検知部材80については雌ハウジング10側の前後基準にならうものとする。
雄ハウジング60は合成樹脂製であって、図1に示すように、角筒状のフード部61を備えて構成される。フード部61の奥壁には雄側端子金具62が幅方向に複数列及び高さ方向に複数段(詳しくは三段)となって装着されている。雄側端子金具62の前端部はフード部61内に突出して配され、雄側端子金具62の後端部は下向きに屈曲されてプリント配線基板100の導電路に接続されている。フード部61の奥壁には、雄側端子金具62の装着領域より上方に、幅方向に間隔をあけて左右一対の係合片63,64が前方へ片持ち梁状に突出して形成されている。各係合片63,64は、検知部材80の仮保持状態(後述する待機位置での移動規制状態)を解除して検知部材80の移動操作を許容する解除突片63と、検知部材80と離脱規制状態で係止可能とされる係止突片64(本発明における係止受け部に相当する)とからなり、これら係止突片64と解除突片63とが幅方向に接合状態で並んで配置されている。解除突片63は、係止突片64よりも長寸であって、その先端位置が係止突片64の先端位置より前方に位置している。
解除突片63の先端部には解除突部65が膨出して形成され、係止突片64の先端部には係止突部66が膨出して形成されている。係止突部66は解除突部65より上方(高さ方向)への突出寸法が大きくなっている。係止突部66の前面及び解除突部65の前面はいずれも後方へ向かって上り勾配となる斜面とされ、係止突部66の前面は解除突部65の前面より傾斜角が急となっている。
フード部61の上壁内面の前端部にはロック受け部67が突設されている。ロック受け部67は、全体として山型をなし、その前面及び後面がそれぞれ両ハウジング10,60の嵌合離脱方向に沿って傾斜する斜面となっている。両斜面の傾斜角はほぼ同じとされる。
雌ハウジング10は合成樹脂製であって、図1及び図6に示すように、全体としてブロック状をなし、相手側となるフード部61に内嵌可能となっている。雌ハウジング10の内部には、雌側端子金具11を挿入可能なキャビティ12が形成されている。キャビティ12は雄側端子金具62の前端位置と対応する位置にあって幅方向に複数列及び高さ方向に複数段となって配置されている。各キャビティ12の内壁には雌側端子金具11を抜け止めするためのランス15が撓み変形可能に形成されている。
また、雌ハウジング10の外面には各キャビティ12に連通するリテーナ13の装着孔14が開口して形成されており、この装着孔14にリテーナ13が挿入されることで、各キャビティ12内に正規挿入された雌側端子金具11がランス15とともに二重係止されるようになっている。雌ハウジング10の前面には雄側端子金具62の挿通口16を開口させた板状の前壁部材17が装着され、この前壁部材17によってランス15の前方空間が閉止されるとともに、挿通口16を通して雄側端子金具62の挿通動作が案内されるようになっている。キャビティ12内に挿入される雌側端子金具11は、前方に箱部18、後方にバレル部19を有する周知の形態であって、バレル部19を介して電線20に圧着接続されている。
そして、雌ハウジング10の上面の幅方向中央部には、撓み変形可能なロックアーム21(本発明におけるロック部に相当する)が設けられている。ロックアーム21は雌ハウジング10の前端から後方へ向かって片持ち梁状に延出する形態とされ、ロックアーム21の前端の根元部分が前壁部材17の当て止めとして機能している。ロックアーム21は、雌ハウジング10の前端から立ち上がって前後方向に延びるアーム本体22とアーム本体22の後端部において一段高くなった操作板23とを備える。雌ハウジング10の上面には、操作板23の両側に、左右一対の保護壁24が立ち上げられ、両保護壁24によって操作板23への不用意な操作が規制されるようになっている。
また、アーム本体22の幅方向中央には溝部25が凹み形成されており、アーム本体22の延出途中における溝部25の底面に、ロック突起26が設けられている。ロック突起26は、全体として山型をなし、その前面及び後面がそれぞれ両ハウジング10,60の嵌合離脱方向に沿って傾斜する斜面となっている。両斜面の傾斜角はほぼ同じとされ、かつ、相手側となるロック受け部67の両傾斜角とほぼ同じであって、45°よりも緩い傾斜角に設定されている。ロック突起26とロック受け部67とは概ね相似形である。そして、ロック突起26とロック受け部67とは、両ハウジング10,60が正規嵌合されたときに互いの斜面同士を対向させ、いわゆるセミロック構造で係止し合うようになっている。
雌ハウジング10の後端面には、ロックアーム21の撓み空間27が開口して形成されており、さらに撓み空間27の両側に、検知部材80の組付空間28が左右一対となって開口して形成されている。検知部材80の組付空間28は雌ハウジング10を前後に貫通する形態であって、この組付空間28の前端は、相手側となる係合片63,64が前方から挿入される挿入口29として、雌ハウジング10の前面(詳しくはロックアーム21の前端の根元部分)に開口している。そして、雌ハウジング10の内部には、撓み空間27と組付空間28との境界部分に、検知部材80を待機位置(後述する)に保持する左右一対の保持受け部31が撓み空間27側に臨むように突設されている。また、組付空間28の両側には、検知部材80の移動動作を案内する左右一対の案内溝32が前後方向に延出して形成されている。雌ハウジング10の後面における案内溝32の開口縁部には誘い込み用のテーパ面33が切り欠いて形成されている。
続いて検知部材80について説明すると、検知部材80は同じく合成樹脂製であって、平面視によれば門型をなし、雌ハウジング10の組付空間28に対して後方から挿入可能とされる。検知部材80は、雌ハウジング10に対して待機位置と検知位置との間を相対移動可能に組み付けられ、待機位置ではその後端部を雌ハウジング10の後面より後方へ突出させた状態で配置され(図1参照)、検知位置ではその後端部を引っ込めて雌ハウジング10の後面と略面一で揃えた状態で配置される(図4参照)。作業者はこの検知部材80の位置(雌ハウジング10の後面からの突出量)を目視することにより、後述するロックフィーリングとともに検知部材80の移動状態を認識することが可能となっている。
ここで検知部材80の構造を詳しく説明すると、検知部材80は、図5、図7及び図8に示すように、幅方向に延びる連結部81と、連結部81の両端から前方へ突出する左右一対の本体部82とを備えて構成される。連結部81は、略矩形の平板状であって板面を略垂直方向に向けた形態であり、その後面は両ハウジング10,60の嵌合時及びこの検知部材80の検知位置への押し込み時に押圧され得る操作面82とされる。
連結部81の下端には両本体部82と接合しつつ前方へ突出する板状の規制部83が設けられている。規制部83は、連結部81より少し板厚の厚い形態であってこの連結部81とあわせて断面略Lの字をなし、雌ハウジング10への装着時にはロックアーム21の撓み空間27に進入可能となっている。
本体部82の略後半部は高さ寸法の高い矩形の平板状をなす基部84とされ、本体部82の略前半部は基部84より高さ寸法を抑えて略角棒状をなす撓み部85とされる。撓み部85は、基部84の前端を支点として上下方向(高さ方向)に撓み変形可能となっている。基部84の両外側面には、雌ハウジング10側の案内溝32に進入可能な左右一対の案内部86が略水平板状に張り出して形成されている。案内部86は基部84のうちの下側領域にあって撓み部85とは段違いに配置されている。
撓み部85の先端部には係止爪87が下向きに突出して形成されている。係止爪87は撓み部85による撓み動作を伴ったあと相手側となる係止突部66と検知部材80の抜け方向で対向し、もって係止突部66と弾性的に係止可能となっている。係止爪87の前面は先端側に行くほど後退する斜面とされる一方、係止爪87の後面は略垂直に切り立つ係止面88とされ、同じく略垂直に切り立つ係止突部66の係止面69と強固に係止し合うようになっている。また、係止爪87の先端(下端)は水平に切り欠かれた衝突面91とされ、これと対応する係止突片64の上端のうちの係止突部66寄りの部分は衝突受け面68とされる。
そして、撓み部85の先端部には係止爪87と幅方向に接合状態に並んで配置される保持部92が内向きに突出して形成されている。保持部92は、側面視によれば略方形状をなし、その前端及び後端が略垂直に切り立っており、その下端が係止爪87の下端と同じ高さに揃えられている。かかる保持部92が保持受け部31と互いの前面同士を略垂直に突き当てることにより、検知部材80が待機位置より前方(検知位置側)へ移動するのを規制可能としてある。
次に本実施形態の作用効果を説明する。まず、雌ハウジング10のキャビティ12内に雌側端子金具11を挿入し、全ての雌側端子金具11をランス15及びリテーナ13によって抜け止め状態で係止するとともに、雌ハウジング10の前面に前壁部材17を装着する。それから、雌ハウジング10に対して後方から検知部材80を組み付け、組付空間28に検知部材80の本体部82を挿入するとともに、案内溝32に検知部材80の案内部86を挿入する。検知部材80が待機位置まで押し込まれると、保持部92が保持受け部31に当接して検知部材80のそれ以上前方への押し込み操作が規制される。このとき、検知部材80の規制部83は、ロックアーム21の撓み空間27より後方にあって撓み空間27へは非進入とされ、ロックアーム21の撓み動作は許容されている。
図1に示すように両ハウジング10,60の前面同士を対峙させた状態から両ハウジング10,60の嵌合動作を開始する。このとき、検知部材80の操作面を押圧しながら雌ハウジング10をフード部61内に嵌合するとよく、またそのようにしても、保持部92が保持受け部31との当接状態を維持することで検知部材80が不用意に検知位置へ向かって移動することはない。嵌合途上における雌ハウジング10は案内溝32に沿って前後方向に移動案内される。
雄側端子金具62の先端が前壁部材17の挿通口16に進入し始めたところで、図2に示すように、ロックアーム21のロック突起26がロック受け部67と干渉する。すると、アーム本体22の撓み動作を伴いつつロック突起26及びロック受け部67が互いの斜面同士を非衝突状態に摺接させる。こうしてロック突起26及びロック受け部67が摺接し合うことで、ロックアーム21は、両ハウジング10,60の嵌合動作の開始時から完了後にかけて終始非衝突状態に保たれる。換言すると、作業者は、両ハウジング10,60の嵌合過程及び嵌合完了後に、ロックアーム21側からロックフィーリングを得ることはない。
また、雌ハウジング10がフード部61に内嵌される過程では、係合片63,64が挿入口29を通して雌ハウジング10の組付空間28内に進入し、組付空間28の内壁に沿って雌ハウジング10内に挿入される。そして、図3に示すように、ロック突起26がロック受け部67の後方に回り込み、ロック突起26及びロック受け部67が両ハウジング10,60の離脱方向で互いの斜面同士を対向させる位置(セミロック位置)まで嵌合動作が進むと(両ハウジング10,60の正規嵌合位置)、解除突部65が係止爪87の斜面と摺接し合い、撓み部85の撓み動作を伴いつつ係止爪87が解除突部65に乗り上げられる。すると、保持部92も上方に持ち上げられて保持受け部31から解離させられ、検知部材80の待機位置における移動規制状態が解除されると同時に検知部材80の嵌合位置への移動動作が許容される。この間、検知部材80の操作面に対する押圧状態を維持していれば、検知部材80は待機位置から検知位置へとワンモーションで自動的に移動される。
両ハウジング10,60が正規嵌合されると、雌雄の両端子金具11,62が正規深さで接続される。さらに検知部材80が検知位置に至ると、図5に示すように、撓み部85が弾性復帰し、それに伴って係止爪87の衝突面91が係止突片64の衝突受け面68を弾性的に叩くとともに、係止爪87及び係止突部66が相互の係止面69,88同士を対向させて検知部材80が抜け止めされ、ひいては連結部81とロックアーム21の自由端との干渉に起因して雌ハウジング10の雄ハウジング60からの離脱が規制される。検知部材80の衝突面91と衝突受け面68との衝突に伴ってパチンとった衝突音が鳴り、かつ、作業者の手指にも衝撃感が伝わるため、作業者はかかるロックフィーリングを得ることによって検知部材80が検知位置に至ったことを認識することができる。また、検知部材80が検知位置に至ると、図4に示すように、規制部83がロックアーム21の撓み空間27に進入してロックアーム21の撓み動作が規制され、これによって雌ハウジング10の雄ハウジング60からの離脱がより確実に規制され、両ハウジング10,60が嵌合状態にロックされる。
一方、両ハウジング10,60が未だ正規嵌合状態になく半嵌合位置で留め置かれていると、保持部92が解除突部65から離間した位置にあって保持受け部31との係止状態が保たれ、検知部材80の検知位置への押し込み動作が規制される。これにより、両ハウジング10,60が正規嵌合されていないことがわかるので、改めて両ハウジング10,60を深く嵌合させて正規嵌合位置に至らしめ、さらに検知部材80を検知位置に移動させるようにする。
ここで、ロックアーム21及びロック受け部67はいずれも両ハウジング10,60の嵌合開始時から嵌合完了後にかけて非衝突状態に保たれるから、ロックアーム21及びロック受け部67から嵌合に伴うロックフィーリングを得ることは無い。一方、検知部材80は検知位置に至るに伴って衝突受け面68に突き当たる衝突面91を有するから、その衝突に伴って聴覚的及び触覚的なフィーリングを得ることができる。よって、この唯一回のフィーリングを得れば、検知部材80が検知位置に至ったと判断できるから、検知部材80の移動操作のし忘れを防止できる。
また、両ハウジング10,60が正規嵌合されると、ロックアーム21及びロック受け部67がセミロック構造で係止し合うため、両ハウジング10,60の嵌合状態を確実に保持できなくなる懸念があるが、本実施形態によれば、検知部材80に規制部83が設けられていてこの規制部83がロックアーム21の撓み空間27に進入するから、ロックアーム21のロック解除方向への撓み動作を規制し、両ハウジング10,60の嵌合状態を確実に保持することができる。
さらに、検知部材80の衝突面91は検知位置にて弾性復帰する撓み部85によって付勢されつつ雄ハウジング60側の解除突片63の衝突受け面68に突き当たるから、突き当たりに伴ってパチンという衝突音が発せられ、検知部材80が検知位置に至ったことを聴覚的に明瞭に検知することができる。また、検知部材80が検知位置に至ったときに、検知部材80と係止受け部とが係止されるから、検知部材80に両ハウジング10,60のロック機能が兼備されることとなってロック性能が高められる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、検知部材が両ハウジングのロック機能を兼備する構成であったが、本発明によれば、両ハウジングのロック機能は検知部材とは別に備えられていてもよい。
(2)本発明によれば、上記実施形態とは逆に、可動のロックアームが雄ハウジング側に設けられ、不動のロック受け部が雌ハウジング側に設けられていてもよい。
(3)本発明によれば、雄ハウジング側に検知部材が装着される構成であってもよい。
(4)本発明によれば、衝突受け面は、検知部材が装着されるコネクタハウジング側(上記実施形態では雌ハウジング側)に設けられていてもよい。
実施形態1において両ハウジングを嵌合させる前の状態を示す断面図 両ハウジングを嵌合させる途中の状態を示す断面図 両ハウジングが正規嵌合された状態を示す断面図 検知部材が検知位置に移動されて規制部がロックアームの撓み空間に進入した状態を示す断面図 検知部材が検知位置に移動されて係止爪と係止突部とが係止し合う状態を示す断面図 雌ハウジングの背面図 スライダの平面図 スライダの正面図
符号の説明
10…雌ハウジング(一方のコネクタハウジング)
12…キャビティ
21…ロックアーム(ロック部)
26…ロック突起
27…撓み空間
60…雄ハウジング(他方のコネクタハウジング)
31…保持受け部
63…解除突片
64…係止突片
66…係止突部
68…衝突受け面
80…検知部材
81…連結部
83…規制部
87…係止爪
91…衝突面

Claims (3)

  1. 互いに嵌合離脱可能な一対のコネクタハウジングのうち一方のコネクタハウジングにはロック部が設けられ、他方のコネクタハウジングには前記両コネクタハウジングが正規嵌合されたときに前記ロック部と係止可能なロック受け部が設けられており、かつ、
    前記一方のコネクタハウジングには前記両コネクタハウジングの嵌合状態を検知するための検知部材が設けられるとともに、この検知部材は保持部を有しており、前記両コネクタハウジングの嵌合過程では、前記保持部が前記他方のコネクタハウジングに設けられた保持受け部に当接することで前記検知部材は押し込み操作が規制されて待機位置に保持されるようになっているが、
    前記他方のコネクタハウジングが前記一方のコネクタハウジングに対して正規に嵌合される位置に至ったときには、前記他方のコネクタハウジングが前記保持部と前記保持受け部との係止を解除して前記検知部材を検知位置へ押し込み可能となっているコネクタであって、
    前記ロック部及び前記ロック受け部は、いずれも前記両コネクタハウジングの嵌合開始時から嵌合完了後にかけて非衝突状態に保たれる一方、
    前記検知部材は、前記検知位置に至るに伴って衝突受け面に突き当たる衝突面を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ロック部は、前記両コネクタハウジングの嵌合過程では撓み空間側に撓み変形され、前記両コネクタハウジングが正規嵌合されたときには弾性復帰して前記ロック受け部を係止可能とし、かつ、前記ロック部及び前記ロック受け部は、前記両コネクタハウジングの離脱方向に沿って傾斜する斜面を有するセミロック構造となっており、
    前記検知部材には、前記検知位置への移動操作により前記撓み空間側に進入して前記ロック部の前記ロック受け部から解離する方向への撓み動作を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記他方のコネクタハウジングには前記検知部材が前記検知位置に至ったときに前記検知部材に係止可能な係止受け部が設けられ、前記両コネクタハウジングの嵌合過程では、前記検知部材の撓み部の撓み動作を伴って前記検知部材が前記係止受け部に乗り上がるものであり、かつ、前記衝突面は、前記検知位置にて弾性復帰する前記検知部材の撓み部によって付勢されつつ前記他方のコネクタハウジング側の前記衝突受け面に突き当たることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
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