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JP4709764B2 - 光挿入分岐装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに逆方向に信号を伝搬する1組の光ファイバにより伝送路が構成された光ネットワークシステム及びその光ネットワークシステムにおいて使用される光挿入分岐装置に係わる。
従来、光ネットワークシステムは、主に、長距離伝送をターゲットに開発が行われてきた。そして、伝送路上に設けられる光ノード間の距離は、例えば、最大100km程度が想定されていた。このため、このような光ネットワークシステムでは、図1に示すように、各光ノード間に(または、各光ノード毎に)信号光を増幅するための光アンプが設けられていた。
なお、図1に示す光ネットワークシステムは、複数の波長(λ1〜λ4)が多重化されて伝送されるWDM(Wavelength Division Multiplex)システムであり、伝送路上に4個の光ノードおよび4個のWDM光アンプを備えている。そして、各光ノードは、それぞれ、対応する波長の光を主伝送路に挿入(add)し、また、対応する波長の光を主伝送路から分岐(drop)する。
近年では、都市部における比較的近距離のネットワークとしても光ネットワークの実用化が進められている。ここで、この種のネットワークは、しばしばメトロアクセス光ネットワークと呼ばれ、各光ノード間の距離は10km程度である。すなわち、各光ノード間での伝送損失は比較的小さい。このため、メトロアクセス光ネットワークにおいては、低コスト化を図るために、図2に示すように、複数の光ノードに対して1つの光アンプが設けられる構成が可能となる。なお、図2に示す例では、4個の光ノードに対して1個のWDM光アンプが設けられている。
しかし、図2に示すネットワークにおいて、各光ノードにおいて同じ光パワーの信号が主伝送路へ挿入されると、それらが多重化されたWDM光の各波長の光パワーが互いに異なってしまう。ここで、図3に示すように、4個の光ノード、及び光ノード(#1)と光ノード(#4)との間に設けられる光アンプを備えるリング状の光ネットワークシステムにおいて、光アンプの入力ポートにおける光レベルを考える。ここで、光信号は、図3において、反時計周りに伝送されるものとする。
この場合、各光ノードから光アンプまでの伝搬距離は互いに異なる。よって、図3に示す例において、各光ノードにおいて同じ光パワーの信号が主伝送路へ挿入されるとすると、光アンプの入力ポートにおいて、光ノード(#1)により挿入された信号の光パワーレベルが最小になり、光ノード(#4)により挿入された信号の光パワーレベルが最大になる。すなわち、各光信号のレベルが互いに大きく異なってしまう。この結果、下記の問題が生じる。
(1)受信機のダイナミックレンジを広くする必要がある
(2)各光ノードにおいて信号を分岐する際にクロストークが発生する
(3)WDM光アンプにおける利得飽和による信号劣化が生じる
特許文献1には、この問題を解決するための技術が記載されている。特許文献1に記載の光ネットワークシステムでは、図4に示すように、挿入信号の光パワーを調整するための可変光減衰器(VOA:Variable Optical Attenuator)が各光ノードに設けられている。そして、各光ノードに設けられる可変光減衰器は、それぞれ、伝送路上に設けられている光アンプの入力ポートにおいて各信号のレベルが互いに同じになるように調整される。この結果、各光ノードにおいて挿入された信号を含むWDM光の各波長の光パワーがほぼ均一になる。
ところで、光ネットワークの信頼性を高める構成の1つとして、図5に示すO−UPSR(Optical Unidirectional Path Switched Ring)が知られている。O−UPSRにおいては、光伝送路が2重化されており、1組の光ファイバは同一のデータを互いに逆方向に伝送する。
しかし、1組の光ファイバを介して互いに逆方向に信号を伝送するシステムにおいて、各光ノードから挿入される信号の光パワーレベルを伝送路上で互いに一致させる技術は知られていない。したがって、ここでは、仮想的に、各光ノードとして図6に示す構成が導入されたシステムを想定する。
図6に示す光ノードでは、送信機(E/O)から出力される信号は、双方向分岐カプラにより分岐される。ここで、この分岐比は、1:1である。また、双方向分岐カプラの出力は、時計周り伝送路および反時計周り伝送路に挿入される1組の信号であり、それぞれ可変光減衰器によりその光パワーが調整される。なお、可変光減衰器の調整は、時計周り伝送路および反時計周り伝送路のそれぞれについて、図4を参照しながら説明した特許文献1の方法に従うものとする。
この構成を導入すれば、基本的に、時計周り伝送路および反時計周り伝送路のそれぞれにおいて、各光ノードから挿入された信号を含むWDM光の各波長の光パワーレベルを互いに一致させることはできる。しかし、この構成では、各光ノードにより挿入される信号の光パワーが小さくなってしまう。このため、下記の問題が生じる。
(1)伝送距離が短くなる
(2)WDM光アンプの数を増やす必要がある
(3)ネットワーク上に設置可能は光ノードの数が少なくなる
上述のように、従来は、互いに逆方向に信号を伝搬する1組の光伝送路を有する光ネットワークシステムにおいては、各光ノードから挿入された信号を含むWDM光の各波長の光パワーを互いに一致させる技術が確立されていなかった。また、公知技術を組み合わせることにより上記WDM光の各波長の光パワーを互いに一致させようとすると、それらの信号の光パワーが小さくなってしまう。
特開2004−15729号公報(図2〜図3、段落0037〜0041、要約)
本発明の目的は、互いに逆方向に信号を伝搬する1組の光伝送路を有する光ネットワークシステムにおいて、各光ノードから挿入された信号の光パワーを伝送路上で互いに一致させつつ、それらの信号の光パワーの低下を抑えることである。
本発明の光挿入分岐装置は、互いに逆方向に信号を伝送する第1の光伝送路および第2の光伝送路を有する光ネットワークにおいて使用され、入力される光信号を分岐して第1の分岐信号および第2の分岐信号を生成する分岐比可変光カプラと、上記第1の分岐信号を上記第1の光伝送路に挿入し、上記第2の分岐信号を上記第2の光伝送路に挿入する光デバイス、を有する。
この発明によれば、分岐比可変カプラの分岐比を適切に調整することにより、第1および第2の光伝送路において要求される光パワーを得ることができる。また、この構成は、入力される光信号を1:1に分岐した後に各分岐信号の光パワーを調整する構成と比較して、損失が少なくなる。
本発明の他の態様の光挿入分岐装置は、互いに逆方向に信号を伝送する第1の光伝送路および第2の光伝送路を有する光ネットワークにおいて使用され、入力される光信号を分岐して第1の分岐信号および第2の分岐信号を生成する光分岐手段と、上記第1の分岐信号を上記第1の光伝送路に挿入し上記第2の分岐信号を上記第2の光伝送路に挿入する光挿入手段、を有する。そして、上記光分岐手段は、他の光挿入分岐装置により上記第1の光伝送路に挿入された信号および上記第1の分岐信号の光パワーが上記第1の光伝送路上で互いに一致または略一致し、且つ他の光挿入分岐装置により上記第2の光伝送路に挿入された信号および上記第2の分岐信号の光パワーが上記第2の光伝送路上で互いに一致または略一致する分岐比で上記入力される光信号を分岐する。
この発明によれば、上述の発明と同様に光パワーの損失が少なくなる。さらに、分岐比可変カプラの分岐比の調整により、各光挿入分岐装置から挿入される各信号の光パワーを伝送路上で互いに一致させることができる。
本発明のさらに他の態様の光挿入分岐装置は、互いに逆方向に信号を伝送する第1の光伝送路および第2の光伝送路を有する光ネットワークにおいて使用され、入力出力される光信号の光パワーを調整する調整手段と、上記調整手段により光パワーが調整された信号を分岐して第1の分岐信号および第2の分岐信号を生成する光分岐手段と、上記第1の分岐信号を上記第1の光伝送路に挿入し上記第2の分岐信号を上記第2の光伝送路に挿入する光挿入手段、を有する。そして、上記第1の光伝送路および第2の光伝送路のそれぞれにおいて、上記光挿入手段を介して挿入される信号および他の光挿入分岐装置により挿入された信号の光パワーが互いに一致または略一致するように、上記調整手段による光パワーの調整量および上記光分岐手段の分岐比が決定される。
この発明によれば、上述の発明と同様に光パワーの損失が少なくなる。さらに、分岐比可変カプラの分岐比の調整のみでは各光挿入分岐装置から挿入される各信号の光パワーを伝送路上で互いに一致させることが出来ないときは、その分岐比可変カプラに入力される前の段階で信号の光パワーを適切に調整しておく。この場合、調整手段は、例えば、上記光分岐手段へ導かれる信号の光パワーが、他の光挿入分岐装置により上記第1の光伝送路に挿入されて当該光挿入分岐器を通過する信号の光パワーと他の光挿入分岐装置により上記第2の光伝送路に挿入されて当該光挿入分岐器を通過する信号の光パワーとの和に一致または略一致するように上記入力される光信号の光パワーを調整するようにしてもよい。
本発明によれば、互いに逆方向に信号を伝搬する1組の光伝送路を有する光ネットワークシステムにおいて、各光ノードから挿入された信号の光パワーを伝送路上で互いに一致させつつ、それらの信号の光パワーの低下を抑えることができる。
一般的な長距離光ネットワークを示す図である。 一般的な短距離光ネットワークを示す図である。 従来技術の問題を示す図である。 特許文献1に記載のシステムを模式的に示す図である。 2ファイバネットワークの構成図である。 2ファイバネットワークに設けられるべき光挿入分岐ノードの一例を示す図である。 本発明に係る光ネットワークシステムの一実施形態の構成図である。 光挿入分岐ノードの挿入部の実施例(その1)である。 光送信機を備えない光挿入分岐ノードの挿入部の実施例である。 固定比カプラを利用した光挿入分岐ノードの挿入部の実施例である。 図7に示すネットワークにおける光信号のパワーレベルダイアグラムである。 図7に示す光ネットワークシステムにおいて伝送される信号の光パワーを模式的に示す図である。 他の実施形態の光ネットワークシステムの構成図である。 図13に示すネットワークにおける光信号のパワーレベルダイアグラムである。 光挿入分岐ノードの挿入部の実施例(その2)である。 光挿入分岐ノードの挿入部の実施例(その3)である。 光挿入分岐ノードの挿入部の実施例(その4)である。 図13に示す光ネットワークシステムにおいて伝送される信号の光パワーを模式的に示す図である。 従来の光挿入分岐ノードの特性を示す図である。 本発明の光挿入分岐ノードの特性を示す図である。 さらに他の実施形態の光ネットワークシステムの構成図である。 図20に示すネットワークにおける光信号のパワーレベルダイアグラムである。 光ノードがバス状に接続された光ネットワークシステムの構成図である。 図22に示すネットワークにおける光信号のパワーレベルダイアグラムである。 光挿入分岐ノードの構成図(その1)である。 光挿入分岐ノードの構成図(その2)である。 光挿入分岐ノードの構成図(その3)である。 光挿入分岐ノードの構成図(その4)である。 光挿入分岐ノードの構成図(その5)である。 光挿入分岐ノードの構成図(その6)である。 光挿入分岐ノードの構成図(その7)である。
図7は、本発明に係る光ネットワークシステムの一実施形態の構成図である。光ネットワークシステム100は、2台の光挿入分岐ノード(Optical Add Drop Multiplexer)10、光挿入分岐ノード10間を接続する光伝送路20、および光アンプ31、32を備える。光伝送路20は、反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22から構成されている。
光挿入分岐ノード10は、不図示の通信装置(たとえば、ゲートウェイ装置、ルータ装置、端末装置など)が接続されている。そして、光挿入分岐ノード10は、その通信装置から送出される光信号を光伝送路20に挿入し、また、その通信装置宛ての光信号を光伝送路20から分岐してその通信装置に導く。あるいは、光挿入分岐ノード10は、自分で生成した光信号を光伝送路20に挿入し、また、光伝送路20から分岐した光信号を受信してもよい。
光挿入分岐ノード(#1)10は、波長λ1の光信号を分岐して第1および第2の分岐信号を生成し、第1の分岐信号を反時計周り光伝送路21に挿入すると共に、第2の分岐信号を時計周り光伝送路22に挿入する。同様に、光挿入分岐ノード(#2)10は、波長λ2の光信号を分岐し、第1の分岐信号を反時計周り光伝送路21に挿入すると共に、第2の分岐信号を時計周り光伝送路22に挿入する。したがって、反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22は、それぞれ、波長λ1および波長λ2が多重化されたWDM光を伝送する。なお、光挿入分岐ノード(#1)10は、反時計周り光伝送路21または時計周り光伝送路22を介して伝送されるWDM光から波長λ1の光信号を取得する。同様に、光挿入分岐ノード(#2)10は、反時計周り光伝送路21または時計周り光伝送路22を介して伝送されるWDM光から波長λ2の光信号を取得する。ただし、各光挿入分岐ノード10において光伝送路20から対応する信号を取得する処理は、本発明に直接的には係わりがないので、以降では詳しい説明を省略する。
光アンプ31および光アンプ32は、それぞれ、反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22を介して伝送されるWDM光を増幅するWDM光アンプである。なお、光アンプ31、32は、この実施例では互いに近接して設けられるが、互いに離れた位置に設けられるようにしてもよい。
図8は、光挿入分岐ノード10の実施例である。なお、ここでは、光信号を光伝送路20に挿入する挿入部(Add Unit)についてのみ示し、光伝送路20から対応する光信号を取得する分岐分(Drop Unit)については省略する。
送信機(E/O)1は、光伝送路20に挿入すべき光信号を生成する。ここで、光挿入分岐ノード(#1)10に設けられる送信機1は、波長λ1の光信号を生成し、光挿入分岐ノード(#2)10に設けられる送信機1は、波長λ2の光信号を生成する。なお、送信機1は、特に限定されるものではなく、例えば、一般的に市販されているトランスポンダにより実現される。また、送信機1は、当該光挿入分岐ノード10に接続されている通信装置から受信した電気信号を光信号に変換する電気/光変換素子であってもよいし、受信した光信号の波長を適切に変換する波長変換器であってもよい。
なお、挿入する光信号が、他ノードから伝送されてきた光信号であり、挿入する光ネットワークにおいて使用可能である波長を有し、更に、十分な光SN比および光パワーを有する場合には、光送信機なしで直接分岐比可変カプラに光信号を入力する構成も可能である。この場合の光挿入分岐ノードの構成を、図9に示す。図9においては、他ノード500に設けられている光送信機(E/O)から出力された光信号が伝送路501を介して伝送されて実施形態の光挿入分岐ノードに与えられている。
分岐比可変光カプラ2は、送信機1から出力される光信号を分岐して第1および第2の分岐信号を生成する。分岐比可変光カプラ2は、特に限定されるものではないが、たとえば、Canadian Instrumentation and Research.Ltdから市販されているPolarization Maintaining Variable Ratio Evanescent Wave Couplerにより実現される。また、分岐比可変光カプラ2は、光カプラの延伸融着部付近の屈折率分布を異ならせる可動媒質を配置することで光の分岐比を可変にする動作原理を利用する構成(例えば、特開平2−311804)、或いは導波型光デバイスで実現する構成(例えば、K.Jinguji et.al,Journal of Lightwave Technology,Vol.14,No.10,pp2301−2310)であってもよい。さらに、特開2001−339344号公報にも分岐比可変カプラの具体例が記載されている。
なお、上記構成において分岐比可変光カプラは、ある適切な分岐比を有する光カプラであってもよい。ただし、分岐比を変更する際には、必要な分岐比を有する光カプラを新たに当該部分に適用する必要がある。この場合は、例えば、溶融型光カプラを使用すればよい。このタイプの光カプラは、原理的に任意の分岐比を有する光カプラを製造できるので、本発明に適用可能である。この場合の光挿入分岐ノードの構成を、図10に示す。図10においては、固定比光カプラ8が使用されている。
リジェクション・アドフィルタ3、4は、それぞれ、分岐比可変光カプラ2により得られる第1および第2の分岐信号を反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22に挿入する。また、リジェクション・アドフィルタ3、4は、それぞれ、反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22を介して伝送されるWDM光を通過させる際に、送信機1から出力される光信号と同じ波長の光を阻止する。即ち、光挿入分岐ノード(#1)10に設けられるリジェクション・アドフィルタ3、4は、光伝送路20を介して伝送されるWDM光を通過させる際に波長λ1を阻止する。また、光挿入分岐ノード(#2)10に設けられるリジェクション・アドフィルタ3、4は、光伝送路20を介して伝送されるWDM光を通過させる際に波長λ2を阻止する。
なお、1台の光挿入分岐ノードから光伝送路20へ互いに波長の異なる複数の光信号を挿入する場合には、例えば、N:1光カプラ(すなわち、N入力1出力の光カプラ)または直列接続された複数のリジェクション・アドフィルタを利用して複数の送信機の出力を合波し、その合波光を分岐比可変光カプラ2に与える構成とすればよい。
図11は、図7に示す光ネットワークシステムにおける光信号のパワーレベルダイアグラムである。ここで、光挿入分岐ノード(#1)10と光挿入分岐ノード(#2)10との間、光挿入分岐ノード(#1)10と光アンプ31、32との間、光アンプ31、32と光挿入分岐ノード(#2)10との間の各伝送路における損失は、それぞれ2dB(約10kmに相当する)であるものとする。また、各光挿入分岐ノード10における透過損失は、それぞれ4dBであるものとする。さらに、光挿入分岐ノード10から挿入される信号の光パワーは、光アンプ31、32の入力ポートにおいて、反時計周り光伝送路21を介して伝送される信号の光パワーと時計周り光伝送路22を介して伝送される信号の光パワーとが互いに一致しているように調整されるものとする。なお、光アンプ31、32の利得は、それぞれ、任意の光挿入分岐ノードから送出されてこのネットワークを伝送された後にその光挿入分岐ノードに戻ってきた信号の光パワーが、その光挿入分岐ノードから送出される信号の光パワーと一致するように設計されているものとし、この実施例ではそれぞれ14dBである。
光挿入分岐ノード(#1)10は、光パワーL1の信号を反時計周り光伝送路21に挿入する。そうすると、この信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#1)10から光挿入分岐ノード(#2)10へ至る光伝送路で2dB低下し、光挿入分岐ノード(#2)10において4dB低下し、さらに光挿入分岐ノード(#2)10から光アンプ31へ至る伝送路で2dB低下する。すなわち、この信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて「L1−6(=L2)」dBmとなり、また、光アンプ31の入力ポートにおいて「L1−8」dBmとなる。この後、この信号の光パワーは、光アンプ31により14dB上昇し、光アンプ31から光挿入分岐ノード(#1)10へ至る伝送路で2dB低下し、更に光挿入分岐ノード(#1)10において4dB低下して「L1」dBmに戻る。
また、光挿入分岐ノード(#1)10は、光パワーR1の信号を時計周り光伝送路22に挿入する。そうすると、この信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#1)10から光アンプ32へ至る光伝送路で2dB低下する。すなわち、この信号の光パワーは、光アンプ32の入力ポートにおいて「R1−2」dBmとなる。この後、この信号の光パワーは、光アンプ32により14dB上昇し、光アンプ31から光挿入分岐ノード(#2)10へ至る伝送路で2dB低下し、光挿入分岐ノード(#2)10において4dB低下し、光挿入分岐ノード(#2)10から光挿入分岐ノード(#1)10へ至る光伝送路で2dB低下し、さらに光挿入分岐ノード(#1)10において4dB低下して「R1」dBmに戻る。このとき、この信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて「R1−6(=R2)」dBmとなっている。
ここで、光挿入分岐ノード10から反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22にそれぞれ挿入される信号の光パワーは、光アンプ31、32の入力ポートにおいて互いに一致しているように調整される。よって、「L1−8」と「R1−2」とが互いに一致していることとなり、「L1−6=R1」が得られる。すなわち、光挿入分岐ノード(#1)10において、時計周り光伝送路22に挿入される信号の光パワーR1は、反時計周り光伝送路21に挿入される信号の光パワーL1よりも6dBだけ低く設定される。また、「R2−8」と「L2−2」とが互いに一致し、「R2−6=L2」が得られる。すなわち、光挿入分岐ノード(#2)10においては、反時計周り光伝送路21に挿入される信号の光パワーL2は、時計周り光伝送路22に挿入される信号の光パワーR1よりも6dBだけ低く設定される。
このように、光ネットワークシステム100において、光挿入分岐ノード10が光伝送路20に挿入する信号の光パワーは、反時計周り光伝送路21と時計周り光伝送路22とで互いに異なっている。そして、この1組の信号の光パワーの調整は、各光挿入分岐ノード10において分岐比可変光カプラ2の分岐比を適切に設定することにより実現される。すなわち、光挿入分岐ノード(#1)10においては、反時計周り光伝送路21に挿入すべき第1の分岐信号の光パワーを時計周り光伝送路22に挿入すべき第2の分岐信号の光パワーよりも6dB高くするために、送信機1から出力される光信号を「第1の分岐信号:第2の分岐信号=4:1」で分岐する。すなわち、分岐比可変光カプラ2の分岐比を「4:1」に設定する。また、光挿入分岐ノード(#2)10においては、反時計周り光伝送路21に挿入すべき第1の分岐信号の光パワーを時計周り光伝送路22に挿入すべき第2の分岐信号の光パワーよりも6dB低くするために、分岐比可変光カプラ2の分岐比を「1:4」に設定する。これにより、図11に示す光パワーレベルダイアグラムが得られる。なお、各光挿入分岐ノード10の送信機1の送信パワーは、互いに同じであるものとする。
図12は、図7に示す光ネットワークシステムにおいて伝送される信号の光パワーを模式的に示した図である。なお、ここでは、各光挿入分岐ノード10の送信機1から出力される信号の光パワーを「100(説明のための値である。)」とする。
光挿入分岐ノード(#1)10においては、送信機1から出力される光信号は、分岐比可変光カプラ2により「4:1」に分岐される。よって、第1および第2の分岐信号の光パワーは、それぞれ「80」および「20」である。そして、この第1の分岐信号が反時計周り光伝送路21に挿入される。ここで、光挿入分岐ノード(#1)10から光挿入分岐ノード(#2)10へ至る伝送路の損失は2dBであり、光挿入分岐ノード(#2)10における損失は4dBである。よって、光挿入分岐ノード(#1)10から反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて6dB低下している。すなわち、光パワーは約4分の1になる。したがって、光挿入分岐ノード(#1)10から反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて「20」である。
一方、光挿入分岐ノード(#2)10においては、送信機1から出力される光信号は、分岐比可変光カプラ2により「1:4」に分岐される。よって、第1および第2の分岐信号の光パワーは、それぞれ「20」および「80」である。そして、この第1の分岐信号が反時計周り光伝送路21に挿入される。したがって、光挿入分岐ノード(#2)10から反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーも、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて「20」である。すなわち、各光挿入分岐ノード(#1、#2)10から反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーは、同一地点において互いに一致することになる。換言すれば、各光挿入分岐ノード10から挿入される信号から構成されるWDM光の各波長の光パワーは、概ね均一である。なお、時計周り光伝送路22においても同様に、WDM光の各波長の光パワーが概ね均一になる。
このように、光ネットワークシステム100においては、各光挿入分岐ノード10の分岐比可変光カプラ2の分岐比を適切に設定することにより、WDM光に含まれる各信号光の光パワーを互いに一致または略一致させることができる。
図13は、他の実施形態の光ネットワークシステムの構成図である。光ネットワークシステム200は、4台の光挿入分岐ノード(#1〜#4)10、反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22から構成される光伝送路20、および光アンプ31、32を備える。
図14は、図13に示す光ネットワークシステムにおける光信号のパワーレベルダイアグラムである。ここで、光挿入分岐ノード(#1〜#4)10間の各伝送路の損失は、それぞれ2dB(約10kmに相当する)であるものとする。また、光アンプ31、32は、光挿入分岐ノード(#1)10と光挿入分岐ノード(#4)10との間であって光挿入分岐ノード(#1)10の近傍に設けられているものとする。その他の条件は、図11と同じである。ただし、光アンプ31、32の利得は、図11を参照しながら説明した条件に従って設定すると、それぞれ24dBとなる。
光挿入分岐ノード(#1)10は、光パワーL1の信号を反時計周り光伝送路21に挿入する。そうすると、この信号の光パワーは、光挿入分岐ノード10間を接続する光伝送路においてそれぞれ2dBずつ低下し、各光挿入分岐ノード10においてそれぞれ4dBずつ低下する。これにより、この信号の光パワーは、光アンプ31の入力ポートにおいて「L1−20」dBmとなる。なお、この信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて「L1−6(=L2)」dBm、光挿入分岐ノード(#3)10の出力ポートにおいて「L1−12(=L3)」dBm、光挿入分岐ノード(#4)10の出力ポートにおいて「L1−18(=L3)」dBmとなっている。
また、光挿入分岐ノード(#1)10は、光パワーR1の信号を時計周り光伝送路22に挿入する。ここで、光アンプ32は光挿入分岐ノード(#1)10に近接して設けられているので、光アンプ32の入力ポートにおけるこの信号の光パワーは「R1」dBmである。また、この信号の光パワーは、光アンプ32により24dB増幅された後、光伝送路および光挿入分岐ノード10において減衰していく。そして、この信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#4)10の出力ポートにおいて「R1+18(=R4)」dBm、光挿入分岐ノード(#3)10の出力ポートにおいて「R1+12(=R3)」dBm、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて「R1+6(=R2)」dBmとなる。
ここで、光挿入分岐ノード10から挿入される信号の光パワーは、光アンプ31、32の入力ポートにおいて互いに一致する。よって、「L1−20」と「R1」とが互いに一致していることとなり、「L1−20=R1」が得られる。すなわち、光挿入分岐ノード(#1)10において、時計周り光伝送路22に挿入される信号の光パワーR1は、反時計周り光伝送路21に挿入される信号の光パワーL1よりも20dB低く設定される。
光挿入分岐ノード(#2)10においては、「L2=L1−6」および「R2=R1+6」を考慮すれば「L2−8=R2」が得られる。同様に、光挿入分岐ノード(#3)10では「L3+4=R3」が得られ、光挿入分岐ノード(#4)10では「L4+16=R4」が得られる。すなわち、光挿入分岐ノード(#2)10では、時計周り光伝送路22に挿入される信号の光パワーR2は、反時計周り光伝送路21に挿入される信号の光パワーL2よりも8dB低く設定される。また、光挿入分岐ノード(#3)10では、時計周り光伝送路22に挿入される信号の光パワーR3は、反時計周り光伝送路21に挿入される信号の光パワーL3よりも4dB高く設定される。さらに、光挿入分岐ノード(#4)10では、時計周り光伝送路22に挿入される信号の光パワーR4は、反時計周り光伝送路21に挿入される信号の光パワーL4よりも16dB高く設定される。
そして、図14に示す光パワーダイアグラムを実現するために、各光挿入分岐ノード(#1〜#4)10の分岐比可変光カプラ2の分岐比は下記のように設定される。すなわち、光挿入分岐ノード(#1)10においては、反時計周り光伝送路21に挿入すべき第1の分岐信号の光パワーを時計周り光伝送路22に挿入すべき第2の分岐信号の光パワーよりも20dB高くするために、送信機1から出力される光信号を「第1の分岐信号:第2の分岐信号=99:1」で分岐する。すなわち、分岐比可変光カプラ2の分岐比を「99:1」に設定する。同様に、光挿入分岐ノード(#2、#3、#4)10においては、分岐比可変光カプラ2の分岐比は、それぞれ、「100:16」「2:5」「1:40」に設定される。
但し、光ネットワークシステム200においては、各光挿入分岐ノード(#1〜#4)10の分岐比可変光カプラ2の分岐比が互いに異なっている。このため、送信機1から出力される信号の光パワーは、図14に示す光パワーダイアグラムを実現するように適切に調整される必要がある。具体的には、当該光挿入分岐ノード10において光伝送路20に挿入すべき第1および第2の分岐信号の光パワーの和が、他の任意の光挿入分岐ノード10により光伝送路20に挿入されて当該光挿入分岐ノード10にまで伝送されてきた時点での光パワーの和に一致することが望ましい。この場合、例えば、光挿入分岐ノード(#1)10において送信機1から出力される信号の光パワーを調整しないものとすると、光挿入分岐ノード(#2、#3、#4)10においては、それぞれ送信機1から出力される信号の光パワーを「5.4dB」「6.6dB」「1.9dB」だけ減衰させる必要がある。
図15〜図17は、光ネットワークシステム200において使用される光挿入分岐ノードの挿入部の実施例である。これらの光挿入分岐ノード10は、送信機1から出力される信号の光パワーを調整する機能を備えている。なお、送信機1、分岐比可変光カプラ2、リジェクション・アドフィルタ3、4については、図8を参照しながら説明した通りである。
図15に示す光挿入分岐ノード10においては、送信機1と分岐比可変光カプラ2との間に可変光減衰器(VOA:Variable Optical Attenuator)5が設けられている。可変光減衰器5は、送信機1から出力される光信号を減衰させる。これにより、分岐比可変光カプラ2により生成される第1および第2の分岐信号の光パワーの和を調整することができる。
図16に示す光挿入分岐ノード10においては、送信機1と分岐比可変光カプラ2との間に光アンプ6が設けられている。光アンプ6は、送信機1から出力される光信号を増幅する。なお、送信機1の光パワーが十分でない場合にも、この構成により対処可能である。また、光アンプ1の利得を調整することにより、図15に示す可変光減衰器5と同等の役割を果たすことも可能である。
図17に示す光挿入分岐ノード10においては、送信機1とリジェクション・アドフィルタ3、4との間に分岐比可変光アンプ7が設けられている。ここで、分岐比可変光アンプ7は、光アンプ6および分岐比可変光カプラ2の機能を併せ持つデバイスであり、分岐比可変光カプラを光アンプに内蔵することにより実現される。
なお、分岐比可変光カプラ2により生成される第1および第2の分岐信号の光パワーの和を調整する構成は、図15〜図17に示す実施例に限定されるものではなく、例えば、分岐比可変光カプラにVOA機能を内蔵する構成、あるいは送信機自体の光パワーを調整する構成であってもよい。
図18は、図13に示す光ネットワークシステムにおいて伝送される信号の光パワーを模式的に示した図である。なお、ここでは、各光挿入分岐ノード10の送信機1から出力される信号の光パワーを「100」とする。なお、以下の説明において、光パワーを表す値は、説明を簡単にするためにその厳密さをやや犠牲にして示している。
光挿入分岐ノード(#1)10においては、送信機1から出力される光信号は、分岐比可変光カプラ2により「99:1」に分岐される。よって、第1および第2の分岐信号の光パワーは、それぞれ「99」および「1」である。そして、この第1の分岐信号が反時計周り光伝送路21に挿入される。ここで、図12を参照しながら説明したように、ある光挿入分岐ノード10により挿入された信号の光パワーは、次の光挿入分岐ノード10の出力ポートにおいては、約4分の1になる。したがって、光挿入分岐ノード(#1)10から反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて約「20」である。
なお、光挿入分岐ノード(#1)10により時計周り光伝送路22に挿入された第2の分岐信号は、光アンプ32により増幅された後、光挿入分岐ノード(#4)10および光挿入分岐ノード(#3)10を経由して光挿入分岐ノード(#2)10に至る。そうすると、この信号は、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて約「3」になる。すなわち、光挿入分岐ノード(#1)10により入力された第1および第2の分岐信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて、それぞれ「20」および「3」となっており、その和は約「23」である。
光挿入分岐ノード(#2)10では、送信機1から出力される信号の光パワーは、可変減衰器5により「100」から「23」に減衰される。なお、可変減衰器5の減衰量は、光挿入分岐ノード(#1)10により光伝送路20に挿入されて光挿入分岐ノード(#2)10にまで伝送されてきた1組の信号の光パワーの和に基づいて決定される。また、この減衰された信号は、分岐比可変光カプラ2により「100:16」に分岐される。したがって、第1および第2の分岐信号の光パワーは、それぞれ約「20」および「3」である。そして、この第1の分岐信号が反時計周り光伝送路21に挿入される。よって、光挿入分岐ノード(#2)10から反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーも光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートにおいて「20」である。ここで、反時計周り光伝送路21を介して伝送される信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#2)10の出力ポートから光挿入分岐ノード(#3)10の出力ポートに至る過程で約4分の1になる。したがって、光挿入分岐ノード(#1、#2)10により反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーは、いずれも光挿入分岐ノード(#3)10の出力ポートにおいて約「5」である。
光挿入分岐ノード(#3)10では、送信機1から出力される信号の光パワーは、可変減衰器5により「100」から「17」に減衰される。また、この減衰された信号は、分岐比可変光カプラ2により「2:5」に分岐される。よって、第1および第2の分岐信号の光パワーは、それぞれ約「5」および「12」である。そして、この第1の分岐信号が反時計周り光伝送路21に挿入される。したがって、光挿入分岐ノード(#3)10から反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーも、光挿入分岐ノード(#3)10の出力ポートにおいて「5」である。ここで、反時計周り光伝送路21を介して伝送される信号の光パワーは、光挿入分岐ノード(#3)10の出力ポートから光挿入分岐ノード(#4)10の出力ポートに至る過程で約4分の1になる。よって、光挿入分岐ノード(#1、#2、#3)10により反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーは、いずれも光挿入分岐ノード(#3)10の出力ポートにおいて約「1.25」である。
光挿入分岐ノード(#4)10では、送信機1から出力される信号の光パワーは、可変減衰器5により「100」から「51」に減衰される。また、この減衰された信号は、分岐比可変光カプラ2により「1:40」に分岐される。よって、第1および第2の分岐信号の光パワーは、それぞれ約「1.25」および「50」である。そして、この第1の分岐信号が反時計周り光伝送路21に挿入される。したがって、光挿入分岐ノード(#4)10から反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーも、光挿入分岐ノード(#3)10の出力ポートにおいて「1.25」である。すなわち、各光挿入分岐ノード(#1〜#4)10により反時計周り光伝送路21に挿入された信号の光パワーは、いずれも「1.25」である。
このように、光ネットワークシステム200においては、各光挿入分岐ノード10に設けられている可変減衰器5の減衰量および分岐比可変光カプラ2の分岐比を適切に設定することにより、WDM光に含まれる各信号の光パワーを互いに一致または略一致させることができる。なお、この効果は、時計周り光伝送路22においても同様である。
図19Aおよび図19Bを参照しながら本発明の効果を説明する。ここでは、図6に示した仮想的な従来技術と本発明の実施形態の光挿入分岐ノードとを比較する。また、反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22に挿入される1組の信号の光パワーの差は、20dBであるものとする。さらに、送信機1から出力される信号の光パワーを「100」とする。
図6に示す光挿入分岐ノードにおいては、図19Aに示すように、送信機1から出力される光信号は、双方向分岐カプラ51により1:1に分岐される。よって、双方向分岐カプラ51により得られる第1及び第2の分岐信号の光パワーは、それぞれ「50」である。この後、第1及び第2の分岐信号の光パワーは、可変減衰器52、53により調整される。ここで、20dBの差を得るためには、可変減衰器52、53の減衰量をそれぞれ「0」「20dB」とすればよい。この結果、反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22に挿入される信号の光パワーは、それぞれ「50」「0.5」となる。
これに対して、本発明の実施形態の光挿入分岐ノード10においては、図19Bに示すように、送信機1から出力される光信号は、分岐比可変光カプラ2により99:1に分岐される。よって、この分岐比可変光カプラ2により得られる第1及び第2の分岐信号の光パワーは、それぞれ「99」「1」である。そして、これらの第1及び第2の分岐信号がそれぞれ反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22に挿入される。すなわち、実施形態の光挿入分岐ノード10によれば、図6に示す構成と比較して、光伝送路20に挿入すべき信号の光パワーを約2倍にできる。すなわち、約3dB分の損失を回避できる。ここで、「3dB」は、図6に示す双方向分岐カプラ51により1:1に分岐される際の損失と考えられる。
このように、本発明の構成を導入すれば、WDM光に含まれる信号光の光パワーレベルを揃えつつ、その光パワーを大きく出来るので、下記の効果が得られる。
(1)伝送距離の増大
(2)WDM光アンプの必要数の低減
(3)光ネットワークに設置すべき光ノード数の低減
図20は、さらに他の実施形態の光ネットワークシステムの構成図である。光ネットワークシステム300は、各伝送路上にそれぞれ2以上の光アンプを有する構成である。すなわち、光ネットワークシステム300は、光挿入分岐ノード(#1〜#7)10、反時計周り光伝送路21、時計周り光伝送路22、反時計周り光伝送路21に設けられる光アンプ31、33、及び時計周り光伝送路22に設けられる光アンプ32、34から構成される。
図21は、図20に示す光ネットワークシステムにおける光信号のパワーレベルダイアグラムである。ここで、光挿入分岐ノード(#1〜#7)10間の各伝送路の損失は、それぞれ2dB(約10kmに相当する)である。また、光アンプ31、32は、光挿入分岐ノード(#1)10と光挿入分岐ノード(#7)10との間であって光挿入分岐ノード(#1)10の近傍に設けられている。同様に、光アンプ33、34は、光挿入分岐ノード(#4)10と光挿入分岐ノード(#5)10との間であって光挿入分岐ノード(#4)10の近傍に設けられている。その他の条件は、図11または図14と同じである。ただし、光アンプ31〜34の利得は、それぞれ24dBである。
この場合、各光挿入分岐ノード(#1〜#7)10に設けられる分岐比可変光カプラ2の分岐比は下記の通りである。
ノード#1 反時計周り:時計周り=100:1 (反時計周りが20dB高)
ノード#2 反時計周り:時計周り=100:16(反時計周りが8dB高)
ノード#3 反時計周り:時計周り=2:5 (反時計周りが4dB低)
ノード#4 反時計周り:時計周り=1:40 (反時計周りが16dB低)
ノード#5 反時計周り:時計周り=100:16(反時計周りが8dB高)
ノード#6 反時計周り:時計周り=2:5 (反時計周りが4dB低)
ノード#7 反時計周り:時計周り=1:40 (反時計周りが16dB低)
また、各光挿入分岐ノード(#1〜#7)10が備える可変減衰器5の減衰量は下記の通りである。ただし、光挿入分岐ノード(#1)10は、必ずしも可変減衰器5を設ける必要はない。
ノード#1:0dB
ノード#2、#5:5.4dB
ノード#3、#6:6.6dB
ノード#4、#7:1.9dB
なお、図20〜図21では、反時計周り光伝送路21および時計周り光伝送路22にそれぞれ光アンプを2個ずつ設けた構成を示したが、3以上の光アンプを設ける場合にも本発明は同様に適用可能である。
図7、図13、図20に示した実施例では、光ネットワークは、複数の光挿入分岐ノードがリング状に接続された構成であったが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、図22に示すように、複数の光挿入分岐ノードがバス状に接続されている構成であってもよい。図22に示す光ネットワークシステム400は、5台の光挿入分岐ノード(#1〜#5)10、互いに逆方向に光信号を伝送する光伝送路41、42、光伝送路41、42に設けられる光アンプ31、32から構成される。
図23は、図22に示す光ネットワークシステムにおける光信号のパワーレベルダイアグラムである。ここで、光挿入分岐ノード(#1〜#5)10間の各伝送路の損失は、それぞれ2dB(約10kmに相当する)である。また、光アンプ31、32の利得は、それぞれ16dBである。その他の条件は、基本的に、図11、図14または図21と同じである。尚、光挿入分岐ノード(#1〜#4)10により光伝送路41に挿入される信号の光パワーは、それぞれ「R1」〜「R4」である。また、光挿入分岐ノード(#2〜#5)10により光伝送路42に挿入される信号の光パワーは、それぞれ「L2」〜「L5」である。
この場合、各光挿入分岐ノード(#2〜#4)10に設けられる分岐比可変光カプラ2の分岐比は下記の通りである。
ノード#2 伝送路41:伝送路42=1:1 (両伝送路で同じ)
ノード#3 伝送路41:伝送路42=6:100 (伝送路41が12dB低)
ノード#4 伝送路41:伝送路42=100:15(伝送路41が8dB高)
なお、光挿入分岐ノード(#1)10は、光伝送路41のみに対して光りパワーR1の信号を挿入し、光挿入分岐ノード(#5)10は、光伝送路42のみに対して光りパワーL5の信号を挿入する。よって、光挿入分岐ノード(#1、#5)10は、必ずしも分岐比可変光カプラ2を備えている必要はない。また、光挿入分岐ノード(#2、#3、#4)10に設けられる可変減衰器5の減衰量は、それぞれ「1.6dB」「0dB」「3.2dB」である。ただし、光挿入分岐ノード(#1、#3、#5)10には必ずしも可変減衰器5を設ける必要はない。
上述のように、本発明の光ネットワークシステムでは、各光挿入分岐ノード10に設けた分岐比可変光カプラ2の分岐比を適切に調整することによって、各光挿入分岐ノード10により挿入される信号の光パワーを均一とし、且つその光パワーを大きく出来る。そして、また、新たな光挿入分岐ノードを追加することによりネットワークトポロジが変わる場合であっても、各光挿入分岐ノードに設けた分岐比可変光カプラ2の分岐比を適切に再設定するだけで、簡単に良好な特性を維持できる。
さらに、上述の光ネットワークシステムにおいて、必ずしもすべての光挿入分岐ノードが本発明の構成(すなわち、図8、図15〜図17に示す構成)である必要はない。例えば、第1および第2の分岐信号の光パワー差が小さく、各分岐信号の光パワーが想定値に対して3dB以上のマージンを持っている場合には、図6に示す構成であってもよい。上述の実施例では、図13に示した光挿入分岐ノード(#2、#3)10、或いは図20に示した光挿入分岐ノード(#2、#3、#5、#6)10は、図6に示す構成であってもよい。すなわち、本発明に係る光ネットワークシステムは、本発明の構成(図8、図15〜図17に示す構成)を有する光挿入分岐ノードと、従来の構成の光挿入分岐ノードとが混在していてもよい。
図24〜図30は、光伝送路から信号を取得する分岐部も含めた実施形態の光挿入分岐ノードの構成を示す図である。なお、図24〜図27に示す挿入分部(Add Unit)は、それぞれ図8、図15〜図17に示した構成と同じなので、説明を省略する。
図24〜図27に示す分岐部(Drop Unit)部は、1組の光伝送路を介して伝送されているWDM光をそれぞれ分岐する1組の分岐カプラ(CPL)、1組の分岐カプラにより分岐されたWDM光をそれぞれ増幅する1組のWDM光アンプ、増幅されたWDM光からそれぞれ所定の波長の信号光を抽出する1組のチューナブルフィルタ、1組のチューナブルフィルタの出力の一方を選択する光スイッチ、および光スイッチにより選択された信号光を不図示の通信装置(例えば、ゲートウェイ装置、ルータ装置、端末装置など)に送信する送信機(E/O)を備えている。
なお、他ノードから伝送されてきた光信号を直接光ネットワークに挿入する際の具体的な構成は、図28に示す通りである。また、分岐比可変カプラを用いることなく要求される分岐比を有する固定比光カプラを使用する構成の具体例は、図29に示す通りである。
図30は、4波長入力/4波長出力の光挿入分岐ノードの構成図である。この光挿入分岐ノードの挿入部は、互いに波長の異なる信号を生成する4個の送信機1、それら4個の送信機1の出力を合波するWDM光カプラ(又は、アドフィルタ)8を有する。そして、この合波された信号光が分岐比可変カプラ2により分岐されて各光伝送路に挿入される。また、この光挿入分岐ノードの分岐部は、光伝送路ごとに互いに異なる通過波長が設定される4個のチューナブルフィルタを備え、このフィルタを用いて4波長を取り出す。

Claims (14)

  1. 互いに逆方向に信号を伝送する第1の光伝送路および第2の光伝送路を有する光ネットワークにおいて使用される光挿入分岐装置であって、
    入力される光信号を分岐して第1の分岐信号および第2の分岐信号を生成する光分岐手段と、
    上記第1の分岐信号を上記第1の光伝送路に挿入する第1の光挿入手段と、
    上記第2の分岐信号を上記第2の光伝送路に挿入する第2の光挿入手段
    光送信機と、
    上記光送信機と上記光分岐手段との間に設けられ、上記光送信機から出力される信号の光パワーを調整する調整手段と、
    を有し、
    上記光分岐手段は、他の光挿入分岐装置により上記第1の光伝送路に挿入された信号および上記第1の分岐信号の光パワーが上記第1の光挿入手段上で互いに一致または略一致し、且つ他の光挿入分岐装置により上記第2の光伝送路に挿入された信号および上記第2の分岐信号の光パワーが上記第2の光挿入手段上で互いに一致または略一致する分岐比で上記入力される光信号を分岐する
    ことを特徴とする光挿入分岐装置。
  2. 互いに逆方向に信号を伝送する第1の光伝送路および第2の光伝送路を有する光ネットワークにおいて使用される光挿入分岐装置であって、
    入力される光信号の光パワーを調整する調整手段と、
    上記調整手段により光パワーが調整された信号を分岐して第1の分岐信号および第2の分岐信号を生成する光分岐手段と、
    上記第1の分岐信号を上記第1の光伝送路に挿入する第1の光挿入手段と、
    上記第2の分岐信号を上記第2の光伝送路に挿入する第2の光挿入手段
    を有し、
    上記第1の光伝送路および第2の光伝送路のそれぞれにおいて、上記光挿入手段を介して挿入される信号および他の光挿入分岐装置により挿入された信号の光パワーが、上記第1の光挿入手段上及び第2の光挿入手段上のそれぞれで互いに一致または略一致するように、上記調整手段による光パワーの調整量および上記光分岐手段の分岐比が決定される
    ことを特徴とする光挿入分岐装置。
  3. 請求項に記載の光挿入分岐装置であって、
    上記調整手段は、上記光分岐手段へ導かれる信号の光パワーが、他の光挿入分岐装置により上記第1の光伝送路に挿入されて上記第1の光挿入手段上を通過する信号の光パワーと他の光挿入分岐装置により上記第2の光伝送路に挿入されて上記第1の光挿入手段上を通過する信号の光パワーとの和に一致または略一致するように上記入力される光信号の光パワーを調整し、
    上記光分岐手段は、他の光挿入分岐装置により上記第1の光伝送路に挿入された信号および上記第1の分岐信号の光パワーが上記第1の光挿入手段上で互いに一致または略一致し、且つ他の光挿入分岐装置により上記第2の光伝送路に挿入された信号および上記第2の分岐信号の光パワーが上記第2の光挿入手段上で互いに一致または略一致する分岐比で上記入力される光信号を分岐する。
  4. 請求項またはに記載の光挿入分岐装置であって、
    上記光分岐手段は、分岐比可変光カプラである。
  5. 請求項に記載の光挿入分岐装置であって、
    上記調整手段は、可変光減衰器である。
  6. 請求項に記載の光挿入分岐装置であって、
    上記調整手段は、光アンプである。
  7. 互いに逆方向に信号を伝送する第1の光伝送路および第2の光伝送路を有する光ネットワークにおいて使用される光挿入装置であって、
    入力される光信号を分岐して第1の分岐信号および第2の分岐信号を生成する光分岐手段と、
    上記第1の分岐信号を上記第1の光伝送路に挿入する第1の光挿入手段と、
    上記第2の分岐信号を上記第2の光伝送路に挿入する第2の光挿入手段
    光送信機と、
    上記光送信機と上記光分岐手段との間に設けられ、上記光送信機から出力される信号の光パワーを調整する調整手段と、
    を有し、
    上記光分岐手段は、他の光挿入装置により上記第1の光伝送路に挿入された信号および上記第1の分岐信号の光パワーが上記第1の光挿入手段上で互いに一致または略一致し、且つ他の光挿入装置により上記第2の光伝送路に挿入された信号および上記第2の分岐信号の光パワーが上記第2の光挿入手段上で互いに一致または略一致する分岐比で上記入力される光信号を分岐する
    ことを特徴とする光挿入装置。
  8. 互いに逆方向に信号を伝送する第1の光伝送路および第2の光伝送路を有する光ネットワークにおいて使用される光挿入装置であって、
    入力される光信号の光パワーを調整する調整手段と、
    上記調整手段により光パワーが調整された信号を分岐して第1の分岐信号および第2の分岐信号を生成する光分岐手段と、
    上記第1の分岐信号を上記第1の光伝送路に挿入する第1の光挿入手段と、
    上記第2の分岐信号を上記第2の光伝送路に挿入する第2の光挿入手段
    を有し、
    上記第1の光伝送路および第2の光伝送路のそれぞれにおいて、上記光挿入手段を介して挿入される信号および他の光挿入装置により挿入された信号の光パワーが、上記第1の光挿入手段上および第2の光挿入手段上のそれぞれで互いに一致または略一致するように、上記調整手段による光パワーの調整量および上記光分岐手段の分岐比が決定される
    ことを特徴とする光挿入装置。
  9. 複数の光挿入分岐装置、およびそれら複数の光挿入分岐装置を接続して互いに逆方向に信号を伝送する第1の光伝送路および第2の光伝送路を有する光ネットワークシステムであって、
    上記複数の光挿入分岐装置は、それぞれ、請求項1〜のいずれか1つに記載の光挿入分岐装置である
    ことを特徴とする光ネットワークシステム。
  10. 請求項に記載の光ネットワークシステムであって、
    上記第1および第2の光伝送路上にそれぞれ第1および第2の光アンプが互いに近接して設けられている。
  11. 請求項10に記載の光ネットワークシステムであって、
    上記第1および第2の光伝送路を介して伝送される信号の光パワーは、第1および第2の光アンプの入力ポートにおいて互いに一致または略一致している。
  12. 請求項に記載の光ネットワークシステムであって、
    送信機、その送信機の出力を1:1に分岐する光分岐器、その光分岐器の出力パワーをそれぞれ調整する1組の減衰器、その1組の減衰器の出力をそれぞれ上記第1および第2の光伝送路に挿入する光デバイスを含む光挿入分機器が、上記複数の光挿入分岐装置の他に設けられている。
  13. 請求項に記載の光ネットワークシステムであって、
    上記第1および第2光伝送路によりリング型のネットワークが構築される。
  14. 請求項に記載の光ネットワークシステムであって、
    上記第1および第2光伝送路によりバス型のネットワークが構築される。
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