JP4708664B2 - 周辺機器、周辺機器の制御方法、周辺機器の制御プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周辺機器、周辺機器の制御方法、周辺機器の制御プログラム及び記憶媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ユーザの認証機能を持つ周辺機器において、認証の範囲は、その周辺機器そのものの使用、或いはその周辺機器が提供する特定の機能を制限するためのものが多かった。
【０００３】
また、ネットワークに接続され、ユーザ認証用のサーバーを設ける情報処理システムにおいては、サーバーは主にユーザ認証情報の管理と認証、またはデータの共有のためにのみ存在していた。
【０００４】
また、周辺機器自身の操作するための処理は、各周辺機器自身が独自に提供していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術によれば、ネットワーク上に存在する複数の周辺機器を操作する際、認証サーバーという共通の存在がありながらも、各周辺機器の操作方法は、各周辺機器の操作仕様に準じる必要があり、異なる機能を提供するような機器間では、ある同一機能の名称が統一されていない、または、ある機能を使用するための操作画面への遷移手順が異なる等、各周辺機器間で操作性が統一されていないという問題点があった。
【０００６】
これらの問題点は、同一のネットワーク環境で使用される可能性がありながらも、各周辺機器のユーザインターフェースを構築する操作プログラムが、それぞれ個別のプログラムとして存在することに起因している。
【０００７】
更に、各周辺機器のユーザインターフェースは、常に全機能が使用できるように構築されており、ある特定の使い方しか行わないユーザにとっては、操作が煩雑になる傾向があった。
【０００８】
本発明は、上述したような従来技術の有する問題点を解消するためになされたもので、その目的は、操作性を向上させることが可能な周辺機器、周辺機器の制御方法、周辺機器の制御プログラム及び記憶媒体を提供することである。
【００１１】
上記目的を達成するために、本発明の周辺機器は、コンピュータとネットワークを介して接続される周辺機器であって、前記周辺機器上で機器を操作するためのユーザインターフェースを表示するユーザインターフェース手段と、前記周辺機器と前記コンピュータとを含むネットワークを利用可能なユーザを認証するための情報を保持するサーバーにログインするための通信手段と、前記サーバーで認証された際に前記サーバーの操作環境管理手段からログインしたユーザの操作環境情報を取得する情報取得手段と、前記サーバーに対して送信したユーザ情報に応じて送信されてくる前記ユーザ情報に対応するユーザの利用可能なプログラムを示す情報であって、プログラム本体を含まないプログラムリストを受信するリスト受信手段と、前記周辺機器が、前記リスト受信手段が受信した前記プログラムリストを用いて、前記ユーザ情報に対応するユーザが利用可能なプログラムを実行指示するためのプログラムリストを列挙した操作画面をユーザインターフェースに表示する操作画面表示手段と、前記操作画面表示手段により表示された操作画面を用いて、前記サーバー上のユーザ毎のプログラム情報管理手段が保持する所定のプログラムの実行が指示された際に、前記サーバーから前記実行指示が行われたプログラムをダウンロードするプログラムダウンロード手段と、前記ダウンロードしたプログラムを保持するためのデータ管理手段と、前記ダウンロードしたプログラムを実行するためのプログラム実行手段と、前記周辺機器が、前記サーバーからダウンロードされたプログラムを、前記周辺機器上で実行するプログラム実行手段と、前記プログラム実行手段においてプログラムが実行され動作したことに応じて、前記周辺機器が提供可能な機能や処理を行う際に用いるパラメータの値域が記述された機能データに基づき、前記周辺機器で使用できない機能に対応する項目の操作が制限されたユーザインターフェースを構成するユーザインターフェース構成手段と、を有することを特徴とする。
【００１４】
また、上記目的を達成するために、本発明の周辺機器の制御方法は、コンピュータとネットワークを介して接続される周辺機器を制御するための制御方法において、前記周辺機器はユーザが前記周辺機器上で機器を操作するためのユーザインターフェースを表示する表示ステップと、前記周辺機器と前記コンピュータとを含むネットワークを利用可能なユーザを認証するための情報を保持するサーバーにログインするための通信を前記周辺機器が行う通信ステップと、前記周辺機器が、前記サーバーで認証された際に前記サーバーの操作環境管理手段からログインしたユーザの操作環境情報を取得する情報取得ステップと、前記周辺機器が、前記サーバーに対して送信したユーザ情報に応じて送信されてくる前記ユーザ情報に対応するユーザの利用可能なプログラムを示す情報であって、プログラム本体を含まないプログラムリストを受信するリスト受信ステップと、前記周辺機器が、前記リスト受信ステップが受信した前記プログラムリストを用いて、前記ユーザ情報に対応するユーザが利用可能なプログラムを実行指示するためのプログラムリストを列挙した操作画面をユーザインターフェースに表示する操作画面表示ステップと、前記操作画面表示ステップにより表示された操作画面を用いて、前記サーバー上のユーザ毎のプログラム情報管理手段が保持する所定のプログラムの実行が指示された際に、前記周辺機器が前記サーバーから前記実行指示が行われたプログラムをダウンロードするプログラムダウンロードステップと、前記周辺機器が、前記ダウンロードしたプログラムをデータ管理手段により保持するためのデータ管理ステップと、前記周辺機器が、前記サーバーからダウンロードされたプログラムを、前記周辺機器上で実行するプログラム実行ステップと、前記プログラム実行ステップにおいてプログラムが実行され動作したことに応じて、前記周辺機器が提供可能な機能や処理を行う際に用いるパラメータの値域が記述された機能データに基づき、前記周辺機器で使用できない機能に対応する項目の操作が制限されたユーザインターフェースを構成するユーザインターフェース構成ステップと、を有することを特徴とする。
【００１７】
また、上記目的を達成するために、本発明の周辺機器の制御プログラムは、コンピュータとネットワークを介して接続される周辺機器を制御するためのコンピュータ読み取り可能な周辺機器の制御プログラムであって、前記周辺機器上で機器を操作するためのユーザインターフェースを表示する表示ステップと、前記周辺機器と前記コンピュータとを含むネットワークを利用可能なユーザを認証するための情報を保持するサーバーにログインするための通信ステップと、前記サーバーで認証された際に前記サーバーの操作環境管理手段からログインしたユーザの操作環境情報を取得する情報取得ステップと、前記サーバーに対して送信したユーザ情報に応じて送信されてくる前記ユーザ情報に対応するユーザの利用可能なプログラムを示す情報であって、プログラム本体を含まないプログラムリストを受信するプログラムリスト受信ステップと、前記リスト受信ステップが受信した前記プログラムリストを用いて、前記ユーザ情報に対応するユーザが利用可能なプログラムを実行指示するためのプログラムリストを列挙した操作画面をユーザインターフェースに表示する操作画面表示ステップと、前記操作画面表示ステップにより表示された操作画面を用いて、前記サーバー上のユーザ毎のプログラム情報管理手段が保持する所定のプログラムの実行が指示された際に、前記サーバーから前記実行指示が行われたプログラムをダウンロードするプログラムダウンロードステップと、前記ダウンロードしたプログラムをデータ管理手段により保持するためのデータ管理ステップと、前記サーバーから前記周辺機器上にダウンロードしたプログラムを実行するプログラム実行ステップと、前記プログラム実行ステップにおいてプログラムが実行され動作したことに応じて、前記周辺機器が提供可能な機能や処理を行う際に用いるパラメータの値域が記述された機能データに基づき、前記周辺機器で使用できない機能に対応する項目の操作が制限されたユーザインターフェースを構成するユーザインターフェース構成ステップと、を含む制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムコードから成ることを特徴とする。
【００１８】
また、上記目的を達成するために、本発明の記憶媒体は、前記各制御プログラムを格納したことを特徴とする。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
【００２０】
図１は、本発明の一実施の形態に係る周辺機器の全体構成を示すブロック図であり、同図において、１０１は周辺機器全体を制御するためのコントローラで、後述する図２に示すようなハードウェア構成を有している。１０２は通信インターフェースで、コントローラ１０１が周辺機器の外部機器と通信するためのものである。この通信インターフェース１０２は、例えば、イーサネットインターフェースやＩＥＥ１２８４インターフェース、若しくはその他の通信インターフェースであっても良い。１０３はスキャナエンジンで、コントローラ１０１によって制御される。１０４はプリンタエンジンで、コントローラ１０１によって制御される。このプリンタエンジン１０４は、例えば、レーザービームプリンタやインクジェットプリンタ、若しくはその他のプリンタであっても良い。１０５はＦＡＸボードで、画像の送受信時の通信制御等、ＦＡＸ機能を実現するためのものであり、コントローラ１０１によって制御される。１０６はユーザインターフェースで、ＬＣＤ（液晶表示器）等から成るディスプレイとキーボード等から構成されている。このユーザインターフェース１０６は、コントローラ１０１からの情報表示を行うと共に、ユーザからの指示をコントローラ１０１に伝える機能を有する。
【００２１】
以上のような構成に成る本実施の形態に係る周辺機器は、スキャナエンジン１０３を選択させて、スキャンジョブの発行を可能にする。また、プリンタエンジン１０４とスキャナエンジン１０３を選択させて、コピージョブの発行を可能にする。また、プリンタエンジン１０４とスキャナエンジン１０３及びＦＡＸボード１０５を選択させて、ＦＡＸ受信ジョブ及びＦＡＸ送信ジョブの発行を可能にする。
【００２２】
図２は、図１のコントローラ１０１を中心としたハードウェアの概略構成を示すブロック図であり、図１に示すコントローラ１０１は、図２に示すように、ＣＰＵ（中央演算処理装置）２０１と、ＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）２０２と、ＬＣＤ２０３と、キーボード２０４と、ＲＯＭ（リードオンリーメモリ）２０５と、通信インターフェース２０６と、スキャナエンジン２０７と、プリンタエンジン２０８と、ＦＡＸボード２０９と、ＤＩＳＫ（記憶手段）２１０とを、システムバス２１１を介して相互に接続して構成されている。
【００２３】
図１のコントローラ１０１を制御するプログラムは、ＲＯＭ２０５若しくはＤＩＳＫ２１０に格納されており、必要に応じてＲＡＭ２０２に読み出され、ＣＰＵ２０１によって実行される。また、ROM２０５及びＤＩＳＫ２１０には、制御プログラム以外にも周辺機器や当該周辺機器で処理されるジョブの機能及び状態を示す属性情報や出力の対象となるジョブデータ等が格納されている。また、ＣＰＵ２０１がＬＣＤ２０３を通して情報やメッセージ等の表示を行い、キーボード２０４からユーザの指示を受ける。また、ＣＰＵ２０１が通信インターフェース２０６を通じて外部機器と通信を行う。
【００２４】
本実施の形態では、特に断らない限り、図１の周辺機器では、ＣＯＵ２０１がシステムバス２１１を介してキーボード２０４からユーザの入力を受け取り且つＲＡＭ２０２と、ＬＣＤ２０３と、ＲＯＭ２０５と、通信インターフェース２０６と、スキャナエンジン２０７と、プリンタエンジン２０８と、ＦＡＸボード２０９と、ＤＩＳＫ２１０とを制御して実施する。
【００２５】
図３は、図１で示した周辺機器が動作するネットワークシステムの構成例を示すブロック図であり、同図において、３０１，３０２はＭＦＰ（複合機）で、図１で示した周辺機器を示す。３０３はＰＣ（１）、３０４はＰＣ（２）、３０５はＰＣ（３）である。ＰＣ（１）３０３、ＰＣ（２）３０４、ＰＣ（３）３０５は、それぞれ後述する図４に示すようなハードウェア構成を有し、ネットワーク３０６経由でＭＦＰ３０１，３０２と接続されたＰＣ(パーソナルコンピュータ)を示す。ネットワーク３０６経由でＭＦＰ３０１，３０２と接続されるのは、ワークステーションであっても良いし、他の周辺機器やその他の機器であっても良い。
【００２６】
本実施の形態では、ＰＣ（１）３０３を本実施の形態を適用したサーバーであるものとする。
【００２７】
図４は、図２のネットワークシステムを構成するＰＣのハードウェア構成を示すブロック図であり、ＰＣは、図４に示すように、ＣＰＵ４０１と、ＲＡＭ４０２と、ＣＲＴ（陰極線管）４０３と、キーボード４０４と、ポインティングデバイス４０５と、ＲＯＭ４０６と、ＤＩＳＫ４０７と、通信インターフェース４０８とを、システムバス４０９を介して相互に接続して構成されている。
【００２８】
ＰＣを制御するプログラムは、ＲＯＭ４０６若しくはＤＩＳＫ４０７に格納されており、必要に応じてＲＡＭ４０２に読み出され、ＣＰＵ４０１によって実行される。また、ＣＰＵ４０１がＣＲＴ４０３を通して表示を行い、キーボード４０４及びポインティングデバイス４０５からユーザの指示を受ける。また、ＣＰＵ４０１が通信インターフェース４０６を通じて外部機器と通信を行う。
【００２９】
本実施の形態では、特に断らない限り、図４のＰＣでは、ＣＰＵ４０１がシステムバス４０９を介してキーボード４０４やポインティングデバイス４０５からユーザの入力を受け取り且つＲＡＭ４０２と、ＣＲＴ４０３と、ＲＯＭ４０６と、ＤＩＳＫ４０７と、通信インターフェース４０８とを制御して実施する。
【００３０】
図５は、本実施の形態に係る周辺機器であるＭＦＰ３０１，３０２のコントローラ１０１のシステム構成を示す図であり、同図において、５０１は通信管理部（通信管理手段）で、通信インターフェース２０６を介してやり取りされる通信コマンドの解析や、通信制御を行う。５０２はデータ管理部（データ管理手段）で、コントローラ１０１が統括する各種データの管理を行うものである。５０３はプログラム管理部（プログラム管理手段）で、データ管理部５０２が管理している常駐、或いは非常駐のプログラムの実行を制御・管理するものである。
【００３１】
図６は、本実施の形態に係るユーザ認証サーバーであるＰＣのシステム構成を示す図であり、同図において、６０１はユーザ情報管理部（ユーザ情報管理手段）で、ネットワーク３０６に接続される各端末から通信インターフェース２０６を介して問い合わされるユーザの認証を行うための情報を管理している。６０２はユーザ毎のプログラム管理部（データ管理手段）で、ユーザ情報管理部６０１にて管理されているユーザ毎に使用可能なプログラムを管理している。このプログラム管理部６０２は、本実施の形態においては、ネットワーク３０６に接続される周辺機器の操作アプリケーションを管理するものとする。
【００３２】
尚、ユーザ毎のプログラム管理部６０２が管理する情報は、本実施の形態の範囲に限定されるものではない。６０３はユーザ毎の操作環境管理部（操作環境管理手段）で、ユーザ情報管理部６０１にて管理されているユーザ毎の操作環境を管理するものであり、本実施の形態においては、特定のユーザが使用したアプリケーションの使用頻度に応じてランク付けしているものとする。
【００３３】
尚、ユーザ毎の操作環境管理部６０３が管理する情報は、本実施の形態の範囲に限定されるものではない。
【００３４】
図７は、本実施の形態に係るユーザ認証サーバーが保持するデータテーブルの関連図であり、同図において、７０１は認証用のユーザ情報管理テーブルで、各レコードは主に図６のユーザ情報管理部６０１により管理されている。ユーザ情報として管理される情報は、一般的にはユーザＩＤとパスワードがあるが、本実施の形態では、それらの内容に付いて特に制限するものではない。
【００３５】
７０１−１は第１フィールドで、後述するユーザ毎のプログラムを管理するプログラム管理テーブル７０２への参照情報を格納するものである。この参照方法に関しては、本実施の形態の内容に特に限定するものではない。
【００３６】
７０１−２は第２フィールドで、後述するユーザ毎の操作環境情報を管理する操作環境管理テーブル７０３への参照情報を格納するものである。この参照方法に関しては、本実施の形態の内容に特に限定するものではない。
【００３７】
７０２はユーザ毎のプログラムを管理するプログラム管理テーブルで、主に図６のユーザ毎のプログラム管理部６０２により管理されている。本テーブル７０２には、第１フィールド７０１−１のユーザが利用できるプログラムの一覧が管理されているものとする。
【００３８】
尚、プログラムを管理するための情報は、特に本実施の形態の形式に制限するものではない。
【００３９】
７０２−１はプログラム識別番号であり、各プログラムに対して与えられるユニークな番号である。
【００４０】
７０２−２は周辺機器ＭＦＰ（１）３０１及びＭＦＰ（２）３０２のパワーユーザ向けのコピープログラムであり、周辺機器ＭＦＰ（１）３０１及びＭＦＰ（２）３０２が持つコピー機能の全ての操作が可能なプログラムである。
【００４１】
尚、本テーブルには、ＲＡＭ４０２、ＤＩＳＫ４０７のいずれかに格納されているプログラムの実体への参照情報が格納されているものとする。
【００４２】
７０２−３は周辺機器ＭＦＰ（１）３０１及びＭＦＰ（２）３０２の一般ユーザ向けのコピープログラムであり、周辺機器ＭＦＰ（１）３０１及びＭＦＰ（２）３０２が持つコピー機能のうち、基本的な機能のみが操作できるプログラムである。
【００４３】
尚、本テーブルには、ＲＡＭ４０２、ＤＩＳＫ４０７のいずれかに格納されているプログラムの実体への参照情報が格納されているものとする。
【００４４】
７０３はユーザ毎の操作環境を管理する操作環境管理テーブルであり、主に図６のユーザ毎の操作環境管理部６０３により管理されている。
【００４５】
７０３−１はプログラム識別番号７０２−１で示されるプログラムの識別番号である。
【００４６】
７０３−２はプログラムの識別番号７０３−１で示されるプログラムの使用回数である。
【００４７】
尚、ユーザ操作環境情報としては、本実施の形態の内容に特に限定するものではない。また、ユーザ毎の操作環境管理部６０３の管理する内容によっては、プログラム管理テーブル７０２をそのまま使用しても良く、特に本実施の形態のテーブル構成に限定するものでもない。
【００４８】
図８は、本実施の形態に係る周辺機器の動作の流れを示すフローチャートである。
【００４９】
図８において、Ｓ８０１はユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３にログインするためのネットワークログイン処理ステップである。本処理は、図１のユーザインターフェース１０６からの操作により入力されたユーザ情報を、図５の通信管理部５０１及び図１の通信インターフェース１０２を介してユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３へ送り、認証結果を得る。
【００５０】
Ｓ８０２はユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３から認証が得られたか否かを確認するステップであり、認証が得られた場合はステップＳ８０３へ遷移し、また、認証が得られなかった場合は、本フローチャートの処理を終了する。
【００５１】
Ｓ８０３はユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３から、ユーザ毎に利用可能なプログラムの一覧を取得するステップである。本処理は、図５の通信管理部５０１及び図１の通信インターフェース１０２を介してユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３にコマンド等の手段により問い合わせ、取得するものとする。
【００５２】
尚、前記コマンドには、ユーザ情報、或いは前記ステップＳ８０１において得られたチケット等が付加されているものとする。
【００５３】
Ｓ８０４はユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３から、ユーザ毎の操作環境情報を取得するステップである。本処理は、図５の通信管理部５０１及び図１の通信インターフェース１０２を介してユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３にコマンド等の手段により問い合わせ、取得するものとする。
【００５４】
尚、前記コマンドには、ユーザ情報、或いは前記ステップＳ８０１において得られたチケット等が付加されているものとする。
【００５５】
Ｓ８０５はユーザインターフェース１０６を介してユーザに操作の誰何を行うステップである。本実施の形態では、前記ステップＳ８０３において得られたプログラムリストを、前記ステップＳ８０４において取得した情報を元に利用回数が多い順に列挙するものとする。
【００５６】
Ｓ８０６は前記ステップＳ８０５において操作終了が指示されたか否かをチェックするステップであり、操作終了が指示された場合はステップＳ８０７へ、また、操作終了が指示されない場合はステップＳ８０８へ、それぞれ遷移する。
【００５７】
Ｓ８０７は操作終了指示に従い、前記ステップＳ８０１においてログインしたユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３からログアウトするステップである。
【００５８】
Ｓ８０８はプログラム実行が指示されたか否かを判定するステップであり、プログラム実行が指示された場合はステップＳ８０９へ遷移し、また、プログラム実行が指示されない場合は図外の処理を行うか、前記ステップＳ８０６へ戻る。
【００５９】
Ｓ８０９は実行指示されたプログラムをダウンロードするステップである。本処理は、図１のユーザインターフェース１０６を介して、指示されたプログラムを特定するプログラム識別番号７０２−１を使用し、図５の通信管理部５０１を介して、ユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３にダウンロード要求を行う。ユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３からプログラムデータが転送されると、図５のデータ管理部５０２を介してＲＡＭ４０２、或いはＤＩＳＫ４０７へ格納するものとする。
【００６０】
Ｓ８１０は前記ステップ８０９において取得したプログラムを実行するステップであり、図５のプログラム管理部５０３を介してプログラムの実行を行う。
【００６１】
Ｓ８１１は図５のプログラム管理部５０３において、ダウンロードプログラムの終了を検知した際にプログラムを削除するステップであり、図５のデータ管理部５０２を介して、前記ステップＳ８０９において取得したプログラムをＲＡＭ４０２、或いはＤＩＳＫ４０７上から削除するものである。
【００６２】
Ｓ８１２はネットワークからのログアウト処理を行うステップで、本処理を終了後は、本フローチャートの処理を終了する。
【００６３】
図９は、本実施の形態に係るユーザ認証サーバー（ネットワークサーバー）ＰＣ（１）３０３の動作の流れを示すフローチャートである。
【００６４】
図９において、Ｓ９０１は図４の通信インターフェース４０８から受信する各種通信コマンドを解析するステップである。
【００６５】
Ｓ９０２はログイン要求コマンドを判断するステップであり、ログイン要求コマンドである場合はステップＳ９０３へ、また、ログイン要求コマンドでない場合はステップＳ９０６へ、それぞれ遷移する。
【００６６】
Ｓ９０３はログイン要求しているユーザ情報を元に、図６のユーザ情報管理部６０１を介し、ユーザ情報管理テーブル７０１内にデータが登録されているか否かの検索、或いは登録内容と一致するか否かを確認するステップである。
【００６７】
Ｓ９０４は前記ステップＳ９０３のユーザ情報検索結果に基づき、ログイン情報を管理するステップである。本ステップＳ９０３が保持する情報は、ＲＡＭ４０２、或いはＤＩＳＫ４０７上に保持されるものとする。
【００６８】
Ｓ９０５は前記ステップＳ９０３のユーザ情報検索結果に基づき、認証の結果を送出するステップであり、図４の通信インターフェース４０８を介して周辺機器側に返信される。
【００６９】
図６のユーザ情報管理部６０１に情報が正しく登録されていない場合は、認証に失敗する。
【００７０】
Ｓ９０６はユーザ毎の利用可能プログラム一覧要求コマンドか否かを判定するステップであり、プログラム一覧要求コマンドである場合はステップＳ９０７へ、また、プログラム一覧要求コマンドでない場合はステップＳ９０９へ、それぞれ遷移する。
【００７１】
Ｓ９０７はプログラム情報を検索するステップであり、コマンドに付加されているユーザ情報、或いはログインチケット等の情報から、図６のユーザ情報管理部６０１を介し、図７のユーザ情報管理テーブル７０１から第１フィールド７０１−１に格納されている参照情報をたどり、図２のユーザ毎のプログラム管理部６０２を介して図７のプログラム管理テーブル７０２からプログラムの一覧を取得する。
【００７２】
Ｓ９０８は前記ステップＳ８０７において得られたプログラムの一覧を送出するステップであり、図４の通信インターフェース４０８を介して周辺機器側に返信される。
【００７３】
Ｓ９０９はユーザ毎の操作環境要求コマンドの判定を行うステップであり、操作環境要求コマンドの場合はステップＳ９１０へ、また、操作環境要求コマンドでない場合はステップＳ９１２へ、それぞれ遷移する。
【００７４】
Ｓ９１０はユーザ毎の操作環境要求コマンドに付加されているユーザ情報、或いはログインチケット等の情報から、図６のユーザ情報管理部６０１を介し、図７のユーザ情報管理テーブル７０１から第２フィールド７０１−２に格納されている参照情報をたどり、図６のユーザ毎の操作環境管理部６０３を介して図７のユーザ毎の操作環境管理テーブル７０３から操作環境を取得する。
【００７５】
Ｓ９１１は前記ステップＳ９０７において得られた操作環境情報を送出するステップであり、図４の通信インターフェース４０８を介して周辺機器側に返信される。
【００７６】
Ｓ９１２はプログラムのダウンロード要求コマンドを判定するステップであり、ダウンロード要求コマンドの場合はステップＳ９１３へ、また、ダウンロード要求コマンドでない場合はステップＳ９１４へ、それぞれ遷移する。
【００７７】
Ｓ９１３はプログラムダウンロードするステップであり、コマンドに付加されているユーザ情報、或いはログインチケット等の情報から、図６のユーザ情報管理部６０１を介し、図７のユーザ情報管理テーブル７０１から第１フィールド７０１−１に格納されている参照情報をたどり、図６のユーザ毎のプログラム管理部６０２を介してプログラム管理テーブル７０２から要求されたプログラムを特定する。特定されたプログラムは、図６のプログラム管理部６０２を介して読み出され、図４の通信インターフェース４０８を介して転送されるものとする。
【００７８】
Ｓ９１４はログアウト要求コマンドを判定するステップであり、ログアウト要求コマンドである場合はステップＳ９１５へ遷移し、また、ログアウト要求コマンドでない場合は本フローチャートの処理を終了し、図外の処理を継続する。
【００７９】
Ｓ９１５はログアウト情報を管理するステップであり、前記ステップＳ９０４におけるログイン情報を解除する。
【００８０】
図１０は、本実施の形態に係る周辺機器上で実行されるプログラムの動作の流れを示すフローチャートである。
【００８１】
図１０において、Ｓ１００１は、図５のデータ管理部５０２内に保持されている機能データを読み出すステップである。前記機能データには、例えば、両面印刷ユニットの有無、ステイプルユニットの有無等が記載されているものとする。
【００８２】
Ｓ１００２は操作画面を表示するステップであり、プログラム自身が扱える各種設定機能や、各種パラメータの値域等と、前記ステップＳ１００１において得られた情報とを比較し、使用できない機能が含まれる操作画面を表示する際、該当項目を図１のユーザインターフェース１０６を介してユーザが操作できないようにマスク処理するステップである。
【００８３】
Ｓ１００３は操作を入力するステップであり、図１のユーザインターフェース１０６を介して入力する様々な処理を受け付けるステップである。
【００８４】
Ｓ１００４は操作終了を判定するステップであり、操作終了と判断されると本フローチャートの処理を終了する。
【００８５】
Ｓ１００５は処理実行を判定するステップであり、例えば、印刷処理や、読み込み処理等の処理の起動を判定するステップであり、処理実行であればステップＳ１００６へ、また、処理実行でなければ前記ステップＳ１００３へ戻り、操作画面の更新等を継続する。
【００８６】
Ｓ１００６は指定された処理を実行するステップである。本実施の形態においては、処理の内容に付いて特に言及しないが、周辺機器自身に処理を行わせるものであれば特に制限するものではない。
【００８７】
尚、本発明の目的は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ等）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【００８８】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【００８９】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ＋ＲＷ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭ等を用いることができる。
【００９０】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳ（オペレーティングシステム）等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【００９１】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【００９２】
【発明の効果】
本発明によれば、サーバー上のプログラムを周辺機器上にダウンロードして実行することが可能となり、ネットワーク上のいずれの周辺機器上においても、同じ操作プログラムを利用できるので操作性が向上する。
【００９３】
また、前記周辺機器において、前記データ管理手段の中に周辺機器自身が提供可能な機能や、処理を行う際に必要なパラメータの値域等が記述された機能データを有し、前記ダウンロードされたプログラムは、プログラム実行手段により実行された直後に、前記機能データを読み取り、その周辺機器の機能にあったユーザインターフェースが構築できることにより、1つのプログラム上において、特定の機能を使用するための操作が制限されるだけであるため、周辺機器全体の操作性は一貫した状態が保持できる。
【００９４】
また、前記サーバーのユーザー情報管理手段において、管理者、一般ユーザ等のユーザ・レベルを管理し、周辺機器の機能データと、ユーザのレベルに応じて、ユーザインターフェースの内容が変えられるように構成したことにより、1つのプログラム中において、特定の機能の操作が制限されるだけであるため、周辺機器全体の操作性は一貫した状態が保持できる。
【００９５】
また、前記サーバーのユーザ毎のプログラム管理手段が保持するプログラムには、パワーユーザ用の高機能操作用プログラム、通常のユーザ用の機能限定操作用プログラムを管理できるようにしたことにより、目的に合わせた、より操作性の良いプログラムが利用できる。
【００９６】
更に、前記サーバーのユーザ毎の操作環境管理手段において、特定のユーザが操作した環境情報を常に更新することにより、いずれの周辺機器を使用しても、最後に使用した環境を復元することが可能となり、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る周辺機器の全体構成を示すブロック図である。
【図２】図１のコントローラのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図３】図１の周辺機器が動作するネットワーク構成の一例を示すブロック図である。
【図４】図３のシステムを構成するＰＣのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図５】本発明の一実施の形態に係る周辺機器のコントローラ内のシステム構成を示す図である。
【図６】本発明の一実施の形態に係るユーザ認証サーバーのシステム構成を示す図である。
【図７】本発明の一実施の形態に係るユーザ認証サーバーが保持するデータテーブルの関連図である。
【図８】本発明の一実施の形態に係る周辺機器の動作の流れを示すフローチャートである。
【図９】本発明の一実施の形態に係るユーザ認証サーバーの動作の流れを示すフローチャートである。
【図１０】本発明の一実施の形態に係る周辺機器上で実行されるプログラムの動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０１ コントローラ
１０２ 通信インターフェース
１０３ スキャナエンジン
１０４ プリンタエンジン
１０５ ＦＡＸボード
１０６ ユーザインターフェース
２０１ ＣＰＵ
２０２ ＲＡＭ
２０３ ＬＣＤ
２０４ キーボード
２０５ ＲＯＭ
２０６ 通信インターフェース
２０７ スキャナエンジン
２０８ プリンタエンジン
２０９ ＦＡＸボード
２１０ ＤＩＳＫ
２１１ システムバス
３０１ ＭＦＰ（１）
３０２ ＭＦＰ（２）
３０３ ＰＣ（１）
３０４ ＰＣ（２）
３０５ ＰＣ（３）
３０６ ネットワーク
４０１ ＣＰＵ
４０２ ＲＡＭ
４０３ ＣＲＴ
４０４ キーボード
４０５ ポインティングデバイス
４０６ ＲＯＭ
４０７ ＤＩＳＫ
４０８ 通信インターフェース
４０９ システムバス
５０１ 通信管理部
５０２ データ管理部
５０３ プログラム管理部
６０１ ユーザ情報管理部
６０２ ユーザ毎のプログラム管理部
６０３ ユーザ毎の操作環境管理部
７０１ 認証用のユーザ情報管理テーブル
７０１−１ 第１フィールド
７０１−２ 第２フィールド
７０２ プログラム管理テーブル
７０２−１ プログラム識別番号
７０２−２ パワーユーザ向けのコピープログラム
７０２−３ 一般ユーザ向けのコピープログラム
７０３ 操作環境管理テーブル
７０３−１ プログラムの識別番号
７０３−２ プログラムの使用回数
【発明の属する技術分野】
本発明は、周辺機器、周辺機器の制御方法、周辺機器の制御プログラム及び記憶媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ユーザの認証機能を持つ周辺機器において、認証の範囲は、その周辺機器そのものの使用、或いはその周辺機器が提供する特定の機能を制限するためのものが多かった。
【０００３】
また、ネットワークに接続され、ユーザ認証用のサーバーを設ける情報処理システムにおいては、サーバーは主にユーザ認証情報の管理と認証、またはデータの共有のためにのみ存在していた。
【０００４】
また、周辺機器自身の操作するための処理は、各周辺機器自身が独自に提供していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術によれば、ネットワーク上に存在する複数の周辺機器を操作する際、認証サーバーという共通の存在がありながらも、各周辺機器の操作方法は、各周辺機器の操作仕様に準じる必要があり、異なる機能を提供するような機器間では、ある同一機能の名称が統一されていない、または、ある機能を使用するための操作画面への遷移手順が異なる等、各周辺機器間で操作性が統一されていないという問題点があった。
【０００６】
これらの問題点は、同一のネットワーク環境で使用される可能性がありながらも、各周辺機器のユーザインターフェースを構築する操作プログラムが、それぞれ個別のプログラムとして存在することに起因している。
【０００７】
更に、各周辺機器のユーザインターフェースは、常に全機能が使用できるように構築されており、ある特定の使い方しか行わないユーザにとっては、操作が煩雑になる傾向があった。
【０００８】
本発明は、上述したような従来技術の有する問題点を解消するためになされたもので、その目的は、操作性を向上させることが可能な周辺機器、周辺機器の制御方法、周辺機器の制御プログラム及び記憶媒体を提供することである。
【００１１】
上記目的を達成するために、本発明の周辺機器は、コンピュータとネットワークを介して接続される周辺機器であって、前記周辺機器上で機器を操作するためのユーザインターフェースを表示するユーザインターフェース手段と、前記周辺機器と前記コンピュータとを含むネットワークを利用可能なユーザを認証するための情報を保持するサーバーにログインするための通信手段と、前記サーバーで認証された際に前記サーバーの操作環境管理手段からログインしたユーザの操作環境情報を取得する情報取得手段と、前記サーバーに対して送信したユーザ情報に応じて送信されてくる前記ユーザ情報に対応するユーザの利用可能なプログラムを示す情報であって、プログラム本体を含まないプログラムリストを受信するリスト受信手段と、前記周辺機器が、前記リスト受信手段が受信した前記プログラムリストを用いて、前記ユーザ情報に対応するユーザが利用可能なプログラムを実行指示するためのプログラムリストを列挙した操作画面をユーザインターフェースに表示する操作画面表示手段と、前記操作画面表示手段により表示された操作画面を用いて、前記サーバー上のユーザ毎のプログラム情報管理手段が保持する所定のプログラムの実行が指示された際に、前記サーバーから前記実行指示が行われたプログラムをダウンロードするプログラムダウンロード手段と、前記ダウンロードしたプログラムを保持するためのデータ管理手段と、前記ダウンロードしたプログラムを実行するためのプログラム実行手段と、前記周辺機器が、前記サーバーからダウンロードされたプログラムを、前記周辺機器上で実行するプログラム実行手段と、前記プログラム実行手段においてプログラムが実行され動作したことに応じて、前記周辺機器が提供可能な機能や処理を行う際に用いるパラメータの値域が記述された機能データに基づき、前記周辺機器で使用できない機能に対応する項目の操作が制限されたユーザインターフェースを構成するユーザインターフェース構成手段と、を有することを特徴とする。
【００１４】
また、上記目的を達成するために、本発明の周辺機器の制御方法は、コンピュータとネットワークを介して接続される周辺機器を制御するための制御方法において、前記周辺機器はユーザが前記周辺機器上で機器を操作するためのユーザインターフェースを表示する表示ステップと、前記周辺機器と前記コンピュータとを含むネットワークを利用可能なユーザを認証するための情報を保持するサーバーにログインするための通信を前記周辺機器が行う通信ステップと、前記周辺機器が、前記サーバーで認証された際に前記サーバーの操作環境管理手段からログインしたユーザの操作環境情報を取得する情報取得ステップと、前記周辺機器が、前記サーバーに対して送信したユーザ情報に応じて送信されてくる前記ユーザ情報に対応するユーザの利用可能なプログラムを示す情報であって、プログラム本体を含まないプログラムリストを受信するリスト受信ステップと、前記周辺機器が、前記リスト受信ステップが受信した前記プログラムリストを用いて、前記ユーザ情報に対応するユーザが利用可能なプログラムを実行指示するためのプログラムリストを列挙した操作画面をユーザインターフェースに表示する操作画面表示ステップと、前記操作画面表示ステップにより表示された操作画面を用いて、前記サーバー上のユーザ毎のプログラム情報管理手段が保持する所定のプログラムの実行が指示された際に、前記周辺機器が前記サーバーから前記実行指示が行われたプログラムをダウンロードするプログラムダウンロードステップと、前記周辺機器が、前記ダウンロードしたプログラムをデータ管理手段により保持するためのデータ管理ステップと、前記周辺機器が、前記サーバーからダウンロードされたプログラムを、前記周辺機器上で実行するプログラム実行ステップと、前記プログラム実行ステップにおいてプログラムが実行され動作したことに応じて、前記周辺機器が提供可能な機能や処理を行う際に用いるパラメータの値域が記述された機能データに基づき、前記周辺機器で使用できない機能に対応する項目の操作が制限されたユーザインターフェースを構成するユーザインターフェース構成ステップと、を有することを特徴とする。
【００１７】
また、上記目的を達成するために、本発明の周辺機器の制御プログラムは、コンピュータとネットワークを介して接続される周辺機器を制御するためのコンピュータ読み取り可能な周辺機器の制御プログラムであって、前記周辺機器上で機器を操作するためのユーザインターフェースを表示する表示ステップと、前記周辺機器と前記コンピュータとを含むネットワークを利用可能なユーザを認証するための情報を保持するサーバーにログインするための通信ステップと、前記サーバーで認証された際に前記サーバーの操作環境管理手段からログインしたユーザの操作環境情報を取得する情報取得ステップと、前記サーバーに対して送信したユーザ情報に応じて送信されてくる前記ユーザ情報に対応するユーザの利用可能なプログラムを示す情報であって、プログラム本体を含まないプログラムリストを受信するプログラムリスト受信ステップと、前記リスト受信ステップが受信した前記プログラムリストを用いて、前記ユーザ情報に対応するユーザが利用可能なプログラムを実行指示するためのプログラムリストを列挙した操作画面をユーザインターフェースに表示する操作画面表示ステップと、前記操作画面表示ステップにより表示された操作画面を用いて、前記サーバー上のユーザ毎のプログラム情報管理手段が保持する所定のプログラムの実行が指示された際に、前記サーバーから前記実行指示が行われたプログラムをダウンロードするプログラムダウンロードステップと、前記ダウンロードしたプログラムをデータ管理手段により保持するためのデータ管理ステップと、前記サーバーから前記周辺機器上にダウンロードしたプログラムを実行するプログラム実行ステップと、前記プログラム実行ステップにおいてプログラムが実行され動作したことに応じて、前記周辺機器が提供可能な機能や処理を行う際に用いるパラメータの値域が記述された機能データに基づき、前記周辺機器で使用できない機能に対応する項目の操作が制限されたユーザインターフェースを構成するユーザインターフェース構成ステップと、を含む制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムコードから成ることを特徴とする。
【００１８】
また、上記目的を達成するために、本発明の記憶媒体は、前記各制御プログラムを格納したことを特徴とする。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
【００２０】
図１は、本発明の一実施の形態に係る周辺機器の全体構成を示すブロック図であり、同図において、１０１は周辺機器全体を制御するためのコントローラで、後述する図２に示すようなハードウェア構成を有している。１０２は通信インターフェースで、コントローラ１０１が周辺機器の外部機器と通信するためのものである。この通信インターフェース１０２は、例えば、イーサネットインターフェースやＩＥＥ１２８４インターフェース、若しくはその他の通信インターフェースであっても良い。１０３はスキャナエンジンで、コントローラ１０１によって制御される。１０４はプリンタエンジンで、コントローラ１０１によって制御される。このプリンタエンジン１０４は、例えば、レーザービームプリンタやインクジェットプリンタ、若しくはその他のプリンタであっても良い。１０５はＦＡＸボードで、画像の送受信時の通信制御等、ＦＡＸ機能を実現するためのものであり、コントローラ１０１によって制御される。１０６はユーザインターフェースで、ＬＣＤ（液晶表示器）等から成るディスプレイとキーボード等から構成されている。このユーザインターフェース１０６は、コントローラ１０１からの情報表示を行うと共に、ユーザからの指示をコントローラ１０１に伝える機能を有する。
【００２１】
以上のような構成に成る本実施の形態に係る周辺機器は、スキャナエンジン１０３を選択させて、スキャンジョブの発行を可能にする。また、プリンタエンジン１０４とスキャナエンジン１０３を選択させて、コピージョブの発行を可能にする。また、プリンタエンジン１０４とスキャナエンジン１０３及びＦＡＸボード１０５を選択させて、ＦＡＸ受信ジョブ及びＦＡＸ送信ジョブの発行を可能にする。
【００２２】
図２は、図１のコントローラ１０１を中心としたハードウェアの概略構成を示すブロック図であり、図１に示すコントローラ１０１は、図２に示すように、ＣＰＵ（中央演算処理装置）２０１と、ＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）２０２と、ＬＣＤ２０３と、キーボード２０４と、ＲＯＭ（リードオンリーメモリ）２０５と、通信インターフェース２０６と、スキャナエンジン２０７と、プリンタエンジン２０８と、ＦＡＸボード２０９と、ＤＩＳＫ（記憶手段）２１０とを、システムバス２１１を介して相互に接続して構成されている。
【００２３】
図１のコントローラ１０１を制御するプログラムは、ＲＯＭ２０５若しくはＤＩＳＫ２１０に格納されており、必要に応じてＲＡＭ２０２に読み出され、ＣＰＵ２０１によって実行される。また、ROM２０５及びＤＩＳＫ２１０には、制御プログラム以外にも周辺機器や当該周辺機器で処理されるジョブの機能及び状態を示す属性情報や出力の対象となるジョブデータ等が格納されている。また、ＣＰＵ２０１がＬＣＤ２０３を通して情報やメッセージ等の表示を行い、キーボード２０４からユーザの指示を受ける。また、ＣＰＵ２０１が通信インターフェース２０６を通じて外部機器と通信を行う。
【００２４】
本実施の形態では、特に断らない限り、図１の周辺機器では、ＣＯＵ２０１がシステムバス２１１を介してキーボード２０４からユーザの入力を受け取り且つＲＡＭ２０２と、ＬＣＤ２０３と、ＲＯＭ２０５と、通信インターフェース２０６と、スキャナエンジン２０７と、プリンタエンジン２０８と、ＦＡＸボード２０９と、ＤＩＳＫ２１０とを制御して実施する。
【００２５】
図３は、図１で示した周辺機器が動作するネットワークシステムの構成例を示すブロック図であり、同図において、３０１，３０２はＭＦＰ（複合機）で、図１で示した周辺機器を示す。３０３はＰＣ（１）、３０４はＰＣ（２）、３０５はＰＣ（３）である。ＰＣ（１）３０３、ＰＣ（２）３０４、ＰＣ（３）３０５は、それぞれ後述する図４に示すようなハードウェア構成を有し、ネットワーク３０６経由でＭＦＰ３０１，３０２と接続されたＰＣ(パーソナルコンピュータ)を示す。ネットワーク３０６経由でＭＦＰ３０１，３０２と接続されるのは、ワークステーションであっても良いし、他の周辺機器やその他の機器であっても良い。
【００２６】
本実施の形態では、ＰＣ（１）３０３を本実施の形態を適用したサーバーであるものとする。
【００２７】
図４は、図２のネットワークシステムを構成するＰＣのハードウェア構成を示すブロック図であり、ＰＣは、図４に示すように、ＣＰＵ４０１と、ＲＡＭ４０２と、ＣＲＴ（陰極線管）４０３と、キーボード４０４と、ポインティングデバイス４０５と、ＲＯＭ４０６と、ＤＩＳＫ４０７と、通信インターフェース４０８とを、システムバス４０９を介して相互に接続して構成されている。
【００２８】
ＰＣを制御するプログラムは、ＲＯＭ４０６若しくはＤＩＳＫ４０７に格納されており、必要に応じてＲＡＭ４０２に読み出され、ＣＰＵ４０１によって実行される。また、ＣＰＵ４０１がＣＲＴ４０３を通して表示を行い、キーボード４０４及びポインティングデバイス４０５からユーザの指示を受ける。また、ＣＰＵ４０１が通信インターフェース４０６を通じて外部機器と通信を行う。
【００２９】
本実施の形態では、特に断らない限り、図４のＰＣでは、ＣＰＵ４０１がシステムバス４０９を介してキーボード４０４やポインティングデバイス４０５からユーザの入力を受け取り且つＲＡＭ４０２と、ＣＲＴ４０３と、ＲＯＭ４０６と、ＤＩＳＫ４０７と、通信インターフェース４０８とを制御して実施する。
【００３０】
図５は、本実施の形態に係る周辺機器であるＭＦＰ３０１，３０２のコントローラ１０１のシステム構成を示す図であり、同図において、５０１は通信管理部（通信管理手段）で、通信インターフェース２０６を介してやり取りされる通信コマンドの解析や、通信制御を行う。５０２はデータ管理部（データ管理手段）で、コントローラ１０１が統括する各種データの管理を行うものである。５０３はプログラム管理部（プログラム管理手段）で、データ管理部５０２が管理している常駐、或いは非常駐のプログラムの実行を制御・管理するものである。
【００３１】
図６は、本実施の形態に係るユーザ認証サーバーであるＰＣのシステム構成を示す図であり、同図において、６０１はユーザ情報管理部（ユーザ情報管理手段）で、ネットワーク３０６に接続される各端末から通信インターフェース２０６を介して問い合わされるユーザの認証を行うための情報を管理している。６０２はユーザ毎のプログラム管理部（データ管理手段）で、ユーザ情報管理部６０１にて管理されているユーザ毎に使用可能なプログラムを管理している。このプログラム管理部６０２は、本実施の形態においては、ネットワーク３０６に接続される周辺機器の操作アプリケーションを管理するものとする。
【００３２】
尚、ユーザ毎のプログラム管理部６０２が管理する情報は、本実施の形態の範囲に限定されるものではない。６０３はユーザ毎の操作環境管理部（操作環境管理手段）で、ユーザ情報管理部６０１にて管理されているユーザ毎の操作環境を管理するものであり、本実施の形態においては、特定のユーザが使用したアプリケーションの使用頻度に応じてランク付けしているものとする。
【００３３】
尚、ユーザ毎の操作環境管理部６０３が管理する情報は、本実施の形態の範囲に限定されるものではない。
【００３４】
図７は、本実施の形態に係るユーザ認証サーバーが保持するデータテーブルの関連図であり、同図において、７０１は認証用のユーザ情報管理テーブルで、各レコードは主に図６のユーザ情報管理部６０１により管理されている。ユーザ情報として管理される情報は、一般的にはユーザＩＤとパスワードがあるが、本実施の形態では、それらの内容に付いて特に制限するものではない。
【００３５】
７０１−１は第１フィールドで、後述するユーザ毎のプログラムを管理するプログラム管理テーブル７０２への参照情報を格納するものである。この参照方法に関しては、本実施の形態の内容に特に限定するものではない。
【００３６】
７０１−２は第２フィールドで、後述するユーザ毎の操作環境情報を管理する操作環境管理テーブル７０３への参照情報を格納するものである。この参照方法に関しては、本実施の形態の内容に特に限定するものではない。
【００３７】
７０２はユーザ毎のプログラムを管理するプログラム管理テーブルで、主に図６のユーザ毎のプログラム管理部６０２により管理されている。本テーブル７０２には、第１フィールド７０１−１のユーザが利用できるプログラムの一覧が管理されているものとする。
【００３８】
尚、プログラムを管理するための情報は、特に本実施の形態の形式に制限するものではない。
【００３９】
７０２−１はプログラム識別番号であり、各プログラムに対して与えられるユニークな番号である。
【００４０】
７０２−２は周辺機器ＭＦＰ（１）３０１及びＭＦＰ（２）３０２のパワーユーザ向けのコピープログラムであり、周辺機器ＭＦＰ（１）３０１及びＭＦＰ（２）３０２が持つコピー機能の全ての操作が可能なプログラムである。
【００４１】
尚、本テーブルには、ＲＡＭ４０２、ＤＩＳＫ４０７のいずれかに格納されているプログラムの実体への参照情報が格納されているものとする。
【００４２】
７０２−３は周辺機器ＭＦＰ（１）３０１及びＭＦＰ（２）３０２の一般ユーザ向けのコピープログラムであり、周辺機器ＭＦＰ（１）３０１及びＭＦＰ（２）３０２が持つコピー機能のうち、基本的な機能のみが操作できるプログラムである。
【００４３】
尚、本テーブルには、ＲＡＭ４０２、ＤＩＳＫ４０７のいずれかに格納されているプログラムの実体への参照情報が格納されているものとする。
【００４４】
７０３はユーザ毎の操作環境を管理する操作環境管理テーブルであり、主に図６のユーザ毎の操作環境管理部６０３により管理されている。
【００４５】
７０３−１はプログラム識別番号７０２−１で示されるプログラムの識別番号である。
【００４６】
７０３−２はプログラムの識別番号７０３−１で示されるプログラムの使用回数である。
【００４７】
尚、ユーザ操作環境情報としては、本実施の形態の内容に特に限定するものではない。また、ユーザ毎の操作環境管理部６０３の管理する内容によっては、プログラム管理テーブル７０２をそのまま使用しても良く、特に本実施の形態のテーブル構成に限定するものでもない。
【００４８】
図８は、本実施の形態に係る周辺機器の動作の流れを示すフローチャートである。
【００４９】
図８において、Ｓ８０１はユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３にログインするためのネットワークログイン処理ステップである。本処理は、図１のユーザインターフェース１０６からの操作により入力されたユーザ情報を、図５の通信管理部５０１及び図１の通信インターフェース１０２を介してユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３へ送り、認証結果を得る。
【００５０】
Ｓ８０２はユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３から認証が得られたか否かを確認するステップであり、認証が得られた場合はステップＳ８０３へ遷移し、また、認証が得られなかった場合は、本フローチャートの処理を終了する。
【００５１】
Ｓ８０３はユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３から、ユーザ毎に利用可能なプログラムの一覧を取得するステップである。本処理は、図５の通信管理部５０１及び図１の通信インターフェース１０２を介してユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３にコマンド等の手段により問い合わせ、取得するものとする。
【００５２】
尚、前記コマンドには、ユーザ情報、或いは前記ステップＳ８０１において得られたチケット等が付加されているものとする。
【００５３】
Ｓ８０４はユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３から、ユーザ毎の操作環境情報を取得するステップである。本処理は、図５の通信管理部５０１及び図１の通信インターフェース１０２を介してユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３にコマンド等の手段により問い合わせ、取得するものとする。
【００５４】
尚、前記コマンドには、ユーザ情報、或いは前記ステップＳ８０１において得られたチケット等が付加されているものとする。
【００５５】
Ｓ８０５はユーザインターフェース１０６を介してユーザに操作の誰何を行うステップである。本実施の形態では、前記ステップＳ８０３において得られたプログラムリストを、前記ステップＳ８０４において取得した情報を元に利用回数が多い順に列挙するものとする。
【００５６】
Ｓ８０６は前記ステップＳ８０５において操作終了が指示されたか否かをチェックするステップであり、操作終了が指示された場合はステップＳ８０７へ、また、操作終了が指示されない場合はステップＳ８０８へ、それぞれ遷移する。
【００５７】
Ｓ８０７は操作終了指示に従い、前記ステップＳ８０１においてログインしたユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３からログアウトするステップである。
【００５８】
Ｓ８０８はプログラム実行が指示されたか否かを判定するステップであり、プログラム実行が指示された場合はステップＳ８０９へ遷移し、また、プログラム実行が指示されない場合は図外の処理を行うか、前記ステップＳ８０６へ戻る。
【００５９】
Ｓ８０９は実行指示されたプログラムをダウンロードするステップである。本処理は、図１のユーザインターフェース１０６を介して、指示されたプログラムを特定するプログラム識別番号７０２−１を使用し、図５の通信管理部５０１を介して、ユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３にダウンロード要求を行う。ユーザ認証サーバーＰＣ（１）３０３からプログラムデータが転送されると、図５のデータ管理部５０２を介してＲＡＭ４０２、或いはＤＩＳＫ４０７へ格納するものとする。
【００６０】
Ｓ８１０は前記ステップ８０９において取得したプログラムを実行するステップであり、図５のプログラム管理部５０３を介してプログラムの実行を行う。
【００６１】
Ｓ８１１は図５のプログラム管理部５０３において、ダウンロードプログラムの終了を検知した際にプログラムを削除するステップであり、図５のデータ管理部５０２を介して、前記ステップＳ８０９において取得したプログラムをＲＡＭ４０２、或いはＤＩＳＫ４０７上から削除するものである。
【００６２】
Ｓ８１２はネットワークからのログアウト処理を行うステップで、本処理を終了後は、本フローチャートの処理を終了する。
【００６３】
図９は、本実施の形態に係るユーザ認証サーバー（ネットワークサーバー）ＰＣ（１）３０３の動作の流れを示すフローチャートである。
【００６４】
図９において、Ｓ９０１は図４の通信インターフェース４０８から受信する各種通信コマンドを解析するステップである。
【００６５】
Ｓ９０２はログイン要求コマンドを判断するステップであり、ログイン要求コマンドである場合はステップＳ９０３へ、また、ログイン要求コマンドでない場合はステップＳ９０６へ、それぞれ遷移する。
【００６６】
Ｓ９０３はログイン要求しているユーザ情報を元に、図６のユーザ情報管理部６０１を介し、ユーザ情報管理テーブル７０１内にデータが登録されているか否かの検索、或いは登録内容と一致するか否かを確認するステップである。
【００６７】
Ｓ９０４は前記ステップＳ９０３のユーザ情報検索結果に基づき、ログイン情報を管理するステップである。本ステップＳ９０３が保持する情報は、ＲＡＭ４０２、或いはＤＩＳＫ４０７上に保持されるものとする。
【００６８】
Ｓ９０５は前記ステップＳ９０３のユーザ情報検索結果に基づき、認証の結果を送出するステップであり、図４の通信インターフェース４０８を介して周辺機器側に返信される。
【００６９】
図６のユーザ情報管理部６０１に情報が正しく登録されていない場合は、認証に失敗する。
【００７０】
Ｓ９０６はユーザ毎の利用可能プログラム一覧要求コマンドか否かを判定するステップであり、プログラム一覧要求コマンドである場合はステップＳ９０７へ、また、プログラム一覧要求コマンドでない場合はステップＳ９０９へ、それぞれ遷移する。
【００７１】
Ｓ９０７はプログラム情報を検索するステップであり、コマンドに付加されているユーザ情報、或いはログインチケット等の情報から、図６のユーザ情報管理部６０１を介し、図７のユーザ情報管理テーブル７０１から第１フィールド７０１−１に格納されている参照情報をたどり、図２のユーザ毎のプログラム管理部６０２を介して図７のプログラム管理テーブル７０２からプログラムの一覧を取得する。
【００７２】
Ｓ９０８は前記ステップＳ８０７において得られたプログラムの一覧を送出するステップであり、図４の通信インターフェース４０８を介して周辺機器側に返信される。
【００７３】
Ｓ９０９はユーザ毎の操作環境要求コマンドの判定を行うステップであり、操作環境要求コマンドの場合はステップＳ９１０へ、また、操作環境要求コマンドでない場合はステップＳ９１２へ、それぞれ遷移する。
【００７４】
Ｓ９１０はユーザ毎の操作環境要求コマンドに付加されているユーザ情報、或いはログインチケット等の情報から、図６のユーザ情報管理部６０１を介し、図７のユーザ情報管理テーブル７０１から第２フィールド７０１−２に格納されている参照情報をたどり、図６のユーザ毎の操作環境管理部６０３を介して図７のユーザ毎の操作環境管理テーブル７０３から操作環境を取得する。
【００７５】
Ｓ９１１は前記ステップＳ９０７において得られた操作環境情報を送出するステップであり、図４の通信インターフェース４０８を介して周辺機器側に返信される。
【００７６】
Ｓ９１２はプログラムのダウンロード要求コマンドを判定するステップであり、ダウンロード要求コマンドの場合はステップＳ９１３へ、また、ダウンロード要求コマンドでない場合はステップＳ９１４へ、それぞれ遷移する。
【００７７】
Ｓ９１３はプログラムダウンロードするステップであり、コマンドに付加されているユーザ情報、或いはログインチケット等の情報から、図６のユーザ情報管理部６０１を介し、図７のユーザ情報管理テーブル７０１から第１フィールド７０１−１に格納されている参照情報をたどり、図６のユーザ毎のプログラム管理部６０２を介してプログラム管理テーブル７０２から要求されたプログラムを特定する。特定されたプログラムは、図６のプログラム管理部６０２を介して読み出され、図４の通信インターフェース４０８を介して転送されるものとする。
【００７８】
Ｓ９１４はログアウト要求コマンドを判定するステップであり、ログアウト要求コマンドである場合はステップＳ９１５へ遷移し、また、ログアウト要求コマンドでない場合は本フローチャートの処理を終了し、図外の処理を継続する。
【００７９】
Ｓ９１５はログアウト情報を管理するステップであり、前記ステップＳ９０４におけるログイン情報を解除する。
【００８０】
図１０は、本実施の形態に係る周辺機器上で実行されるプログラムの動作の流れを示すフローチャートである。
【００８１】
図１０において、Ｓ１００１は、図５のデータ管理部５０２内に保持されている機能データを読み出すステップである。前記機能データには、例えば、両面印刷ユニットの有無、ステイプルユニットの有無等が記載されているものとする。
【００８２】
Ｓ１００２は操作画面を表示するステップであり、プログラム自身が扱える各種設定機能や、各種パラメータの値域等と、前記ステップＳ１００１において得られた情報とを比較し、使用できない機能が含まれる操作画面を表示する際、該当項目を図１のユーザインターフェース１０６を介してユーザが操作できないようにマスク処理するステップである。
【００８３】
Ｓ１００３は操作を入力するステップであり、図１のユーザインターフェース１０６を介して入力する様々な処理を受け付けるステップである。
【００８４】
Ｓ１００４は操作終了を判定するステップであり、操作終了と判断されると本フローチャートの処理を終了する。
【００８５】
Ｓ１００５は処理実行を判定するステップであり、例えば、印刷処理や、読み込み処理等の処理の起動を判定するステップであり、処理実行であればステップＳ１００６へ、また、処理実行でなければ前記ステップＳ１００３へ戻り、操作画面の更新等を継続する。
【００８６】
Ｓ１００６は指定された処理を実行するステップである。本実施の形態においては、処理の内容に付いて特に言及しないが、周辺機器自身に処理を行わせるものであれば特に制限するものではない。
【００８７】
尚、本発明の目的は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ等）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【００８８】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【００８９】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ＋ＲＷ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭ等を用いることができる。
【００９０】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳ（オペレーティングシステム）等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【００９１】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【００９２】
【発明の効果】
本発明によれば、サーバー上のプログラムを周辺機器上にダウンロードして実行することが可能となり、ネットワーク上のいずれの周辺機器上においても、同じ操作プログラムを利用できるので操作性が向上する。
【００９３】
また、前記周辺機器において、前記データ管理手段の中に周辺機器自身が提供可能な機能や、処理を行う際に必要なパラメータの値域等が記述された機能データを有し、前記ダウンロードされたプログラムは、プログラム実行手段により実行された直後に、前記機能データを読み取り、その周辺機器の機能にあったユーザインターフェースが構築できることにより、1つのプログラム上において、特定の機能を使用するための操作が制限されるだけであるため、周辺機器全体の操作性は一貫した状態が保持できる。
【００９４】
また、前記サーバーのユーザー情報管理手段において、管理者、一般ユーザ等のユーザ・レベルを管理し、周辺機器の機能データと、ユーザのレベルに応じて、ユーザインターフェースの内容が変えられるように構成したことにより、1つのプログラム中において、特定の機能の操作が制限されるだけであるため、周辺機器全体の操作性は一貫した状態が保持できる。
【００９５】
また、前記サーバーのユーザ毎のプログラム管理手段が保持するプログラムには、パワーユーザ用の高機能操作用プログラム、通常のユーザ用の機能限定操作用プログラムを管理できるようにしたことにより、目的に合わせた、より操作性の良いプログラムが利用できる。
【００９６】
更に、前記サーバーのユーザ毎の操作環境管理手段において、特定のユーザが操作した環境情報を常に更新することにより、いずれの周辺機器を使用しても、最後に使用した環境を復元することが可能となり、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る周辺機器の全体構成を示すブロック図である。
【図２】図１のコントローラのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図３】図１の周辺機器が動作するネットワーク構成の一例を示すブロック図である。
【図４】図３のシステムを構成するＰＣのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図５】本発明の一実施の形態に係る周辺機器のコントローラ内のシステム構成を示す図である。
【図６】本発明の一実施の形態に係るユーザ認証サーバーのシステム構成を示す図である。
【図７】本発明の一実施の形態に係るユーザ認証サーバーが保持するデータテーブルの関連図である。
【図８】本発明の一実施の形態に係る周辺機器の動作の流れを示すフローチャートである。
【図９】本発明の一実施の形態に係るユーザ認証サーバーの動作の流れを示すフローチャートである。
【図１０】本発明の一実施の形態に係る周辺機器上で実行されるプログラムの動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０１ コントローラ
１０２ 通信インターフェース
１０３ スキャナエンジン
１０４ プリンタエンジン
１０５ ＦＡＸボード
１０６ ユーザインターフェース
２０１ ＣＰＵ
２０２ ＲＡＭ
２０３ ＬＣＤ
２０４ キーボード
２０５ ＲＯＭ
２０６ 通信インターフェース
２０７ スキャナエンジン
２０８ プリンタエンジン
２０９ ＦＡＸボード
２１０ ＤＩＳＫ
２１１ システムバス
３０１ ＭＦＰ（１）
３０２ ＭＦＰ（２）
３０３ ＰＣ（１）
３０４ ＰＣ（２）
３０５ ＰＣ（３）
３０６ ネットワーク
４０１ ＣＰＵ
４０２ ＲＡＭ
４０３ ＣＲＴ
４０４ キーボード
４０５ ポインティングデバイス
４０６ ＲＯＭ
４０７ ＤＩＳＫ
４０８ 通信インターフェース
４０９ システムバス
５０１ 通信管理部
５０２ データ管理部
５０３ プログラム管理部
６０１ ユーザ情報管理部
６０２ ユーザ毎のプログラム管理部
６０３ ユーザ毎の操作環境管理部
７０１ 認証用のユーザ情報管理テーブル
７０１−１ 第１フィールド
７０１−２ 第２フィールド
７０２ プログラム管理テーブル
７０２−１ プログラム識別番号
７０２−２ パワーユーザ向けのコピープログラム
７０２−３ 一般ユーザ向けのコピープログラム
７０３ 操作環境管理テーブル
７０３−１ プログラムの識別番号
７０３−２ プログラムの使用回数
Claims (16)
- コンピュータとネットワークを介して接続される周辺機器であって、
前記周辺機器上で機器を操作するためのユーザインターフェースを表示するユーザインターフェース手段と、
前記周辺機器と前記コンピュータとを含むネットワークを利用可能なユーザを認証するための情報を保持するサーバーにログインするための通信手段と、
前記サーバーで認証された際に前記サーバーの操作環境管理手段からログインしたユーザの操作環境情報を取得する情報取得手段と、
前記サーバーに対して送信したユーザ情報に応じて送信されてくる前記ユーザ情報に対応するユーザの利用可能なプログラムを示す情報であって、プログラム本体を含まないプログラムリストを受信するリスト受信手段と、
前記周辺機器が、前記リスト受信手段が受信した前記プログラムリストを用いて、前記ユーザ情報に対応するユーザが利用可能なプログラムを実行指示するためのプログラムリストを列挙した操作画面をユーザインターフェースに表示する操作画面表示手段と、
前記操作画面表示手段により表示された操作画面を用いて、前記サーバー上のユーザ毎のプログラム情報管理手段が保持する所定のプログラムの実行が指示された際に、前記サーバーから前記実行指示が行われたプログラムをダウンロードするプログラムダウンロード手段と、
前記ダウンロードしたプログラムを保持するためのデータ管理手段と、
前記ダウンロードしたプログラムを実行するためのプログラム実行手段と、
前記周辺機器が、前記サーバーからダウンロードされたプログラムを、前記周辺機器上で実行するプログラム実行手段と、
前記プログラム実行手段においてプログラムが実行され動作したことに応じて、前記周辺機器が提供可能な機能や処理を行う際に用いるパラメータの値域が記述された機能データに基づき、前記周辺機器で使用できない機能に対応する項目の操作が制限されたユーザインターフェースを構成するユーザインターフェース構成手段と、
を有することを特徴とする周辺機器。 - 前記ダウンロードしたプログラムは、前記周辺機器を操作し、制御するものであることを特徴とする請求項１に記載の周辺機器。
- 前記データ管理手段の中に周辺機器自身が提供可能な機能及び処理を行う際に必要なパラメータの値域が記述された機能データを有し、
前記ダウンロードされたプログラムは、前記プログラム実行手段により実行された直後に、前記機能データを読み取り、その周辺機器の機能にあった前記ユーザインターフェースを提供することを特徴とする請求項１に記載の周辺機器。 - 前記サーバーの前記プログラム情報管理手段が保持するプログラムには、パワーユーザ用の高機能操作用プログラム、通常のユーザ用の機能限定操作用プログラムが含まれることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の周辺機器。
- 前記サーバーの前記操作環境管理手段は、特定のユーザが操作した環境情報を常に更新することにより、いずれの周辺機器を使用しても、常に最後に使用した環境を復元することが可能なことを特徴とする請求項１乃至請求項４のいずれか１項に記載の周辺機器。
- コンピュータとネットワークを介して接続される周辺機器を制御するための制御方法において、
前記周辺機器はユーザが前記周辺機器上で機器を操作するためのユーザインターフェースを表示する表示ステップと、
前記周辺機器と前記コンピュータとを含むネットワークを利用可能なユーザを認証するための情報を保持するサーバーにログインするための通信を前記周辺機器が行う通信ステップと、
前記周辺機器が、前記サーバーで認証された際に前記サーバーの操作環境管理手段からログインしたユーザの操作環境情報を取得する情報取得ステップと、
前記周辺機器が、前記サーバーに対して送信したユーザ情報に応じて送信されてくる前記ユーザ情報に対応するユーザの利用可能なプログラムを示す情報であって、プログラム本体を含まないプログラムリストを受信するリスト受信ステップと、
前記周辺機器が、前記リスト受信ステップが受信した前記プログラムリストを用いて、前記ユーザ情報に対応するユーザが利用可能なプログラムを実行指示するためのプログラムリストを列挙した操作画面をユーザインターフェースに表示する操作画面表示ステップと、
前記操作画面表示ステップにより表示された操作画面を用いて、前記サーバー上のユーザ毎のプログラム情報管理手段が保持する所定のプログラムの実行が指示された際に、前記周辺機器が前記サーバーから前記実行指示が行われたプログラムをダウンロードするプログラムダウンロードステップと、
前記周辺機器が、前記ダウンロードしたプログラムをデータ管理手段により保持するためのデータ管理ステップと、
前記周辺機器が、前記サーバーからダウンロードされたプログラムを、前記周辺機器上で実行するプログラム実行ステップと、
前記プログラム実行ステップにおいてプログラムが実行され動作したことに応じて、前記周辺機器が提供可能な機能や処理を行う際に用いるパラメータの値域が記述された機能データに基づき、前記周辺機器で使用できない機能に対応する項目の操作が制限されたユーザインターフェースを構成するユーザインターフェース構成ステップと、
を有することを特徴とする周辺機器の制御方法。 - 前記ダウンロードしたプログラムは、前記周辺機器を操作し、制御するものであることを特徴とする請求項６に記載の周辺機器の制御方法。
- 前記データ管理手段の中に周辺機器自身が提供可能な機能や、処理を行う際に必要なパラメータの値域が記述された機能データを有し、
前記ダウンロードされたプログラムは、前記プログラム実行ステップにより実行された直後に、前記機能データを読み取り、その周辺機器の機能にあった前記ユーザインターフェースを提供することを特徴とする請求項６に記載の周辺機器の制御方法。 - 前記サーバーの前記プログラム情報管理手段が保持するプログラムには、パワーユーザ用の高機能操作用プログラムと、通常のユーザ用の機能限定操作用プログラムとが含まれることを特徴とする請求項６乃至８のいずれか１項に記載の周辺機器の制御方法。
- 前記サーバーの前記操作環境管理手段は、特定のユーザが操作した環境情報を常に更新することにより、いずれの周辺機器を使用しても、常に最後に使用した環境を復元することが可能なことを特徴とする請求項６乃至９のいずれか１項に記載の周辺機器の制御方法。
- コンピュータとネットワークを介して接続される周辺機器を制御するためのコンピュータ読み取り可能な周辺機器の制御プログラムであって、
前記周辺機器上で機器を操作するためのユーザインターフェースを表示する表示ステップと、
前記周辺機器と前記コンピュータとを含むネットワークを利用可能なユーザを認証するための情報を保持するサーバーにログインするための通信ステップと、
前記サーバーで認証された際に前記サーバーの操作環境管理手段からログインしたユーザの操作環境情報を取得する情報取得ステップと、
前記サーバーに対して送信したユーザ情報に応じて送信されてくる前記ユーザ情報に対応するユーザの利用可能なプログラムを示す情報であって、プログラム本体を含まないプログラムリストを受信するプログラムリスト受信ステップと、
前記リスト受信ステップが受信した前記プログラムリストを用いて、前記ユーザ情報に対応するユーザが利用可能なプログラムを実行指示するためのプログラムリストを列挙した操作画面をユーザインターフェースに表示する操作画面表示ステップと、
前記操作画面表示ステップにより表示された操作画面を用いて、前記サーバー上のユーザ毎のプログラム情報管理手段が保持する所定のプログラムの実行が指示された際に、前記サーバーから前記実行指示が行われたプログラムをダウンロードするプログラムダウンロードステップと、
前記ダウンロードしたプログラムをデータ管理手段により保持するためのデータ管理ステップと、
前記サーバーから前記周辺機器上にダウンロードしたプログラムを実行するプログラム実行ステップと、
前記プログラム実行ステップにおいてプログラムが実行され動作したことに応じて、前記周辺機器が提供可能な機能や処理を行う際に用いるパラメータの値域が記述された機能データに基づき、前記周辺機器で使用できない機能に対応する項目の操作が制限されたユーザインターフェースを構成するユーザインターフェース構成ステップと、
を含む制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムコードから成ることを特徴とする周辺機器の制御プログラム。 - 前記ダウンロードしたプログラムは、前記周辺機器を操作し、制御するものであることを特徴とする請求項１１に記載の周辺機器の制御プログラム。
- 前記データ管理手段の中に周辺機器自身が提供可能な機能や、処理を行う際に必要なパラメータの値域が記述された機能データを有し、前記ダウンロードされたプログラムは、前記プログラム実行ステップにより実行された直後に、前記機能データを読み取り、その周辺機器の機能にあった前記ユーザインターフェースを提供することを特徴とする請求項１１に記載の周辺機器の制御プログラム。
- 前記サーバーの前記プログラム情報管理手段が保持するプログラムには、パワーユーザ用の高機能操作用プログラム、通常のユーザ用の機能限定操作用プログラムが含まれることを特徴とする請求項１１乃至請求項１３のいずれか１項に記載の周辺機器の制御プログラム。
- 前記サーバーの前記操作環境管理手段は、特定のユーザが操作した環境情報を常に更新することにより、いずれの周辺機器を使用しても、常に最後に使用した環境を復元することが可能なことを特徴とする請求項１１乃至請求項１４のいずれか１項に記載の周辺機器の制御プログラム。
- 請求項１１乃至請求項１５のいずれか１項に記載の制御プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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