JP4698877B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像素子を設けた撮像装置に係り、例えば、内視鏡等に用いられる撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の撮像装置は、画素部を有する固体撮像素子チップとは別に電子回路を形成した半導体素子チップを設けているのが普通である。このため、撮像装置の組立て作業が煩雑であったり、組み立てたときの装置が大型化してしまうという問題があった。また、画素部と同一の基板面に配置するように電子回路を一体的に形成した固体撮像素子もあったが、この方式の固体撮像素子では画素部に対してチップ外形が大型化してしまうため、撮像装置全体が大型化してしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題点を解決すべく、特開平9-46566号公報では基板の両面を利用し、一方の面に画素部を形成し、他方の面に電子回路を形成した固体撮像素子が提案されている。このような構成のものでは撮像装置の小型化や組立作業性において大きな効果が認められる。
しかし、信号ケーブルを有する撮像装置への実装や固体撮像素子単体での検査という点から見ると、最適な構成とは言い切れなかった。
【0004】
本発明では上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、組立作業性及び固体撮像素子単体の検査作業性の向上と、装置全体のさらなる小型化が図れる撮像装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、画素回路を有する固体撮像素子基板と、電子回路を有する半導体素子基板とを一体化した両面半導体基板の一方の面に上記画素回路を形成し、他方の面に上記電子回路を形成した固体撮像素子を有する撮像装置において、
上記電子回路を形成した方の面を、上記画素回路を形成した方の面よりも小さく形成し、上記両面半導体基板の少なくとも一側面部に、上記画素回路の形成面の端から上記電子回路の形成面の端にかけて勾配をなすテーパ部を設けると共に、上記テーパ部には上記両面の回路を導通させる導体部を設けた固体撮像素子を備えたことを特徴とする撮像装置である。
【0006】
請求項2に係る発明は、上記固体撮像素子は、画素部を形成可能な固体撮像素子基板と、電子回路を形成可能な半導体素子基板と、両基板の間に配置される絶縁層とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置である。
【0007】
請求項3に係る発明は、上記テーパ部を覆う凹部と、上記導体部と電気的に接続される内部端子と、外部端子とから構成されたソケットを設けたことを特徴とする請求項1,2に記載の撮像装置である。
【0008】
上記構成の撮像装置によれば、固体撮像素子のテーパ部を利用して、小型化を保ったまま簡単に信号ケーブルやソケットを接続することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1〜図8を用いて本発明の第1実施形態に係る撮像装置について説明する。
【0010】
本実施形態に係る撮像装置は、固体撮像素子1と、この固体撮像素子1を組み付けるための後述するソケット12を備える。
上記固体撮像素子1は図1及び図2に示すように、固体撮像素子基板2と半導体素子基板3及びこの両者の間に配置されたシリコン酸化膜等の絶縁膜4とからなり、これらが一体的になるように組み立てられ、基板組立体として構成されている。そして、固体撮像素子1の表側(前側)に位置する固体撮像素子基板2の表面(一面)にはCMOSプロセスにより画素部(半導体画素回路素子)6が形成されており、また、固体撮像素子1の裏側(後側)に位置する半導体素子基板3の表面(一面)にはCMOSプロセスによりクロック信号発生回路7やトランジスタ回路8等の電子回路(半導体電子回路素子)が形成されている。つまり、固体撮像素子1は外側に位置する表裏両面いずれにも回路等の半導体素子部を形成可能な、いわゆる両面半導体基板として構築される。
【0011】
上記電子回路としては、A/D変換回路、水平・垂直シフトレジスタ、雑音除去回路や、自動焦点(AF)、自動絞り(AE)等のアプリケーション回路等を設けたものでもよい。
【0012】
両面半導体基板として形成された上記基板組立体は略直方体の形に形成されているが、その対向する一対の側面部は固体撮像素子基板2の画素部6を形成する面の端から半導体素子基板3の電子回路を形成する面の端にかけて後ろ側に位置する程、互いに近づく勾配をなした面としてのテーパ部9を形成している。テーパ部9を形成したことにより、画素部6を形成した表面よりも、電子回路を形成した裏面の面積が小さくなっている。ここで、各テーパ部9は略平面とすることが望ましい。
【0013】
テーパ部9の表面には導体5を蒸着し、固体撮像素子基板2の画素部6と半導体素子基板3の電子回路を電気的に導通させている。また、テーパ部9の中間には上記導体5と導通する外部電極11が設けられている。画素部6を形成した前面にはこれと同サイズのカバーガラス10がUV(紫外線)硬化型接着剤等を用いて貼り合わせられている。
【0014】
上記固体撮像素子1はソケット12に組み付けられる。ソケット12はセラミクスあるいはガラスエポキシ等の電気的絶縁材から形成されている。このソケット12の外形は、上記固体撮像素子1のカバーガラス10の寸法以下に形成され、図1(a)に示すように、上記固体撮像素子1のテーパ部9と略同一勾配のテーパ部14を有する凹部15が設けられている。
【0015】
ソケット12の背面には複数本のリードピン13が突設されている。凹部15のテーパ部14には外部電極11に対応し、リードピン13と導通する内部端子63が設けられている。
【0016】
そして、固体撮像素子1とソケット12を組み付けたとき、固体撮像素子1の外部電極11とソケット12の内部端子63は異方性導電樹脂64等を介して電気的・機械的に接着固定される。
【0017】
また、固体撮像素子1とソケット12の両者の嵌合部分の外周には封止樹脂16が盛られ、かつ図示しないコーティング材が導体5を露出させないように塗られている。
【0018】
なお、図1(b)に示すように、ソケット12の内部端子63をテーパ部14の部位ではなく、ソケット12の上端面に設けて、これに対応する位置に設けられた外部電極11と半田65等で接続するようにしてもよい。
【0019】
また、図1(c)のように、固体撮像素子1の外部電極11をテーパ部9ではなく、裏面側の電子回路形成面に設け、これに対応する位置にある凹部15の底部に内部端子63を設けて、固体撮像素子1の外部電極11とソケット12の内部端子63をバンプ66で接続する形態を採用してもよい。
【0020】
次に、図3を参照して、固体撮像素子1を実装した撮像装置を使用したビデオスコープ19について説明する。ビデオスコープ19は挿入部20、操作部21、ユニバーサルコード部22、スコープコネクタ部23から構成され、挿入部20の先端部分には上述した固体撮像素子1を内蔵するようにしている。
【0021】
このビデオスコープ19はカメラコントロールユニット17と接続され、カメラコントロールユニット17は上記固体撮像素子1の駆動や出画及び各種画像処理等を行う。
【0022】
固体撮像素子1はその半導体素子基板にクロック信号発生回路7を形成しており、この固体撮像素子1に内蔵されたクロック信号発生回路7はカメラコントロールユニット17からの基準クロック(φb)を基準として、水平転送パルス信号(φH)・垂直転送パルス(φV)等を内部発生することができる。また、固体撮像素子1には基準クロック(φb)の他に電源(VDD)、GNDが供給されるようになっている。固体撮像素子1からはアナログのビデオ信号(Vout)が出力される。基準クロック(φb)とビデオ信号(Vout)のラインは同軸線、電源(VDD)とGNDのラインは単線で形成するのが良く、信号ケーブルは計4芯構成となる。
【0023】
なお、本実施形態ではA/D変換回路18をビデオスコープ19の操作部21内に配置したので、ビデオ信号(Vout)は挿入部20内ではアナログ信号、ユニバーサルコード部22内ではnビットのデジタル信号となる。したがって、ユニバーサルコード部22内ではn芯のケーブルが必要である。
【0024】
次に、図4および図5を参照して、ビデオスコープ19以外の構成について説明する。図4に示すように、カメラコントロールユニット17には出画中心位置検出回路24、XYアドレス走査回路25が備えられており、ビデオスコープ19の挿入部20の先端部内には対物レンズ27と、その結像位置に固体撮像素子1が設けられ、スコープコネクタ部23内には出画中心位置補正回路26が設けられている。
【0025】
図5は対物レンズ27と固体撮像素子1の関係を示す。画素部6内の出画エリア28の中心29と対物レンズ外形30の中心31を一致させるように芯出しを行うが、組立の関係上、ぴったり合わせることは難しく、実際上ずれることがあった。
【0026】
ここでは、出画中心位置検出回路24により、以下の方法で対物レンズ中心31を検出する。例えば、一定光量のライトボックスを対物レンズ27を通して固体撮像素子1で撮像すると、対物レンズ中心31を中心とした略同心円状の出力(光量)分布が得られる。画素部6内の全画素出力から最大出力を検出し、その画素の位置を対物レンズ中心31と同定する。あるいは最大出力の95%の出力となる画素を検出し、それら複数の画素位置の中心位置を対物レンズ中心31と同定しても良い。
【0027】
このように出画中心位置検出回路24で検出された対物レンズ中心31の位置を出画中心位置補正回路26にメモリさせる。XYアドレス走査回路25の制御信号を出画中心位置補正回路26に通すことにより、出画エリア中心29を対物レンズ中心31の位置に置き替えて読み出すことができる。そのため、補正された出画エリア32を出画することができるようになる。
【0028】
次に、図6〜図8を参照して、上記固体撮像素子1を実装した具体的な撮像装置について説明する。図6に示すように、画素部6上に第1の出画エリア33と第2の出画エリア34を設け、それぞれのエリアには図7に示すように、第1の対物光学レンズ35と第2の対物光学レンズ36を接着固定する。第1の対物光学レンズ35と第2の対物光学レンズ36は同一の対物レンズを用いるようにする。固体撮像素子1は観察(先端)方向に対して画素部6が垂直になるように配置される。リードピン13には信号ケーブル37が半田付け接合されている。固体撮像素子1は一画素毎の読み出しが可能なので、第1の出画エリア33と第2の出画エリア34を交互に読み出し、図示しないモニター上の同一画面に交互に出画することにより、立体観察が可能となる。
【0029】
また、別の構成として、図8に示すように、画素部6が先端方向に対して平行になるように固体撮像素子1を配置し、第1の出画エリア33と第2の出画エリア34に対して直視光学レンズ38と側視対物レンズ39を別々に接着固定するようにする。この方式では上述した図7のものとは異なり、ソケット12の側面にリードピン13を設けて信号ケーブル37を接続する。
【0030】
また、第1の出画エリア33と第2の出画エリア34を同時に読み出して、図示しない同一モニター上に同時に表示しても良いし、図示しない別に設けられたスイッチにより第1の出画エリア33、第2の出画エリア34の一方のみを読み出して、一方のみの画像を表示しても良い。
【0031】
次に、本実施形態に係る撮像装置の作用・効果を説明する。本実施形態に係る撮像装置は固体撮像素子1の側面にテーパ部9を設けたことにより、画素部6を形成した面より小さな外形で、撮像装置を構築することができる。固体撮像素子1のテーパ部9に対応したテーパ部14を有するソケット12としたことにより、固体撮像素子1とソケット12の接続やソケット12と信号ケーブルの接続等の組立作業性全般が格段に向上する。また、ソケット12を検査装置にそのまま差し込むことによって、各種検査が容易に行える。ソケット12に設けられたリードピン13の接続位置を変更するだけで、固体撮像素子1の実装方向等に容易に対応できる。固体撮像素子1内に各種電子回路を設けることができるので、撮像装置として小型化となる。さらに組立部分が減るため組立自体が容易となる。
【0032】
一方、A/D変換回路18をビデオスコープ19の操作部21内に設けたので、挿入部20内のケーブル本数が少なくて済み、挿入部20の細径化が可能となるし、A/D変換回路18の発熱が固体撮像素子1に影響を及ぼさない。挿入部20に関係のないユニバーサルコード部22内のみにデジタル信号を配置したので、操作部21を太径化することなく、信号ノイズに強くなる構造を採用できる。A/D変換回路18をカメラコントロールユニット17内に設けた場合よりもアナログ信号部分のケーブルが短くなるので、ケーブルインピーダンスに余裕ができ、信号の鈍りに対して強くなる。
【0033】
また、出画中心位置を光学中心位置に合わせることができるので、像歪み、片ボケや明るさのムラ等のない、均一な高品質な光学像を得ることができる。
【0034】
(第2実施形態)
図9〜図14を用いて本発明の第2実施形態に係る撮像装置について説明する。上述した第1実施形態と共通する構成については同じ図番を付すと共にその説明を原則として省略する。
【0035】
まず、本実施形態に係る撮像装置の構成について説明する。図9に示すように、撮像装置の固体撮像素子40は固体撮像素子基板41と半導体素子基板42、及び両者の間に配置されたシリコン酸化膜等の絶縁膜43とから構成される。固体撮像素子基板41、半導体素子基板42及び絶縁膜43からなる基板組立体は一体的に構築され、両面に回路等を形成可能な、いわゆる両面基板となっている。
【0036】
固体撮像素子基板41の画素部6の形成面から半導体素子基板42の電子回路の形成面にかけての、一側面部にはテーパ部45を設けている。このテーパ部45を形成することにより固体撮像素子40は画素部6を形成する面よりも電子回路を形成する面の面積の方が小さくなるように形成される。テーパ部45の表面には導体44を蒸着し、この導体44により固体撮像素子基板41と半導体素子基板42を電気的に導通させている。固体撮像素子基板41と半導体素子基板42の表面(つまり、画素部6の形成面と電子回路の形成面)の電極部はテーパ部45側に集中して配置されている。このため、画素部6の中心は固体撮像素子基板41の外形中心とは一致しない。
【0037】
また、テーパ部45の中間には導体44と導通する図示しない外部電極が設けられている。この外部電極に直接信号ケーブル37が半田付け接合され、その接合部及び導体44の表面を全て覆うように封止樹脂46が塗布、硬化されている。また、カバーガラス10は画素部6が完全に覆われるサイズであれば良く、固体撮像素子基板41と同サイズに形成しても一向に構わない。
【0038】
次に、図10を参照して、撮像システムについて説明する。固体撮像素子1とカメラコントロールユニット17は同軸2芯ケーブルで接続される。つまり、同軸内部導体をφb、外部導体を電源(VDD)とした同軸ケーブルと、内部導体をビデオ信号(Vout)、外部導体をGNDと同軸ケーブルのスパイラル2芯ケーブルの構成である。この撮像システムの動作に関しては前述した第1実施形態の場合と同様である。
【0039】
次に、撮像装置の構成について説明する。図11に示すように、対物レンズ27を構成する平凸レンズであるフィールドレンズ47はその芯を画素部6の中心と合わせて、カバーガラス10に接着固定される。CCD保持枠48はフィールドレンズ47と嵌合する内径を有し、その外形は矩形のシールド枠49と嵌合する形状に形成されている。シールド枠49はその一面の一部に切欠き逃げ部55を有している(図12参照)。
【0040】
CCD保持枠48の外形は、先端側から順に、円形でシールド枠49の先端部が突き当たる段差を有する円形突当て部51、矩形でシールド枠49が嵌合する矩形嵌合部52、シールド枠49を組付ける際必要な組付け部53、及び組付け部53の下部で固体撮像素子40を固定する際に必要な突起部54になるように形成されている。
【0041】
次に、図12および図13を参照して、CCD保持枠48とシールド枠49の組付け方を説明する。
まず、図12(a)に示すように、シールド枠49を、CCD保持枠48の組付け部53、突起部54部分まで移動させる。この時、突起部54が完全に切欠き逃げ部55に納まる位置となるように配置するようにする。
次に、図12(b)に示すように、シールド枠49を上に持ち上げ、そのままシールド枠49を円形突当て部51に突き当たるまで移動させ、シールド枠49を矩形嵌合部52の部分で嵌合固定させる。図13に示すように、撮像部外形58はレンズ枠最大外形57に納めることができる。
【0042】
ここで、矩形嵌合部52、組付け部53、切欠き逃げ部55等がなければ、固体撮像素子40の外形中心とフィールドレンズ47の中心位置がずれ、その芯ずれ分と封止樹脂46の分だけ対物レンズ27に対して撮像部外形59のように大型化してしまうが、本構成とすることにより、組立て作業性や強度を損なうことなく、小型化が可能となる。
【0043】
最後に、図14を参照して、ビデオスコープ挿入部内での撮像装置の配置について説明する。
挿入部20の先端部内に固体撮像素子1を内蔵する際、固体撮像素子1内のトランジスタ回路8等の発熱回路を送気送水管路60の近くになるように配置する。ビデオスコープで送気・送水の操作を行うことにより、送気送水管路60内には空気または水が流れるので、その近傍のトランジスタ回路8等は冷却されることになる。送気送水管路60の位置に冷却専用の管路等を配置しても構わない。
【0044】
本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。テーパ部45を設けたことにより、画素部6の形成面より小さな外形で固体撮像素子1を形成することができる。固体撮像素子40に直接信号ケーブル37を接続でき、しかも信号ケーブル37の本数がたった2本で済むので、組立て作業性が向上すると共に小型化が可能となる。導体44は固体撮像素子40の一側面にしか配置されていないので、配線露出部分の封止作業や信号ケーブル37接続作業性等が向上する。もちろん、第1実施形態と同様にソケット等を使用することも可能なので、各種検査も容易に行える。
【0045】
また、A/D変換回路18を操作部21内に設けたので、挿入部20内のケーブル本数が少なくて済み、細径化が可能となるし、A/D変換回路18の発熱が固体撮像素子1に影響を及ぼさない。スコープの挿入に関係のないユニバーサルコード部22内のみにデジタル信号を配置したので、操作部21を太径化することなく、信号ノイズに強くなる。A/D変換回路18をカメラコントロールユニット17内に設けた場合よりも、アナログ信号部分のケーブルが短くなるので、ケーブルインピーダンスに余裕ができ、信号の鈍りに対して強くなる。
【0046】
尚、本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、他の形態にも適用が可能である。
【0047】
<付記>
前述した説明によれば、以下に列挙する事項、および以下に列挙した事項のものを任意に組み合わせた事項のものが得られる。
【0048】
(1群)
1.両面に回路形成可能な半導体基板の一方の面に画素回路を形成し、他方の面に電子回路を形成した固体撮像素子を有する撮像装置において、
上記電子回路を形成した方の面を画素回路を形成した方の面よりも小さく形成し、少なくとも一側面部に、テーパ部を設けると共に、上記テーパ部には上記両面の回路を導通させる導体部を設けた固体撮像素子を備えたことを特徴とする撮像装置。
【0049】
2.上記固体撮像素子は、画素部を形成可能な固体撮像素子基板と、電子回路を形成可能な半導体素子基板と、両基板の間に配置される絶縁層とから構成されることを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
【0050】
3.上記テーパ部を覆う凹部と、上記導体部と電気的に接続される内部端子と、外部端子とから構成されたソケットを設けたことを特徴とする付記項1,2に記載の撮像装置。
【0051】
4.封止樹脂により上記テーパ部を完全に覆うことを特徴とする付記項1〜3に記載の撮像装置。
【0052】
5.上記固体撮像素子と上記ソケットの界面を封止樹脂で充填固定したことを特徴とする付記項3に記載の撮像装置。
【0053】
6.上記ソケットの凹部は、上記固体撮像素子のテーパ部に対応したテーパ部を有することを特徴とする付記項3,5に記載の撮像装置。
【0054】
7.上記ソケットの内部端子が、凹部の表面(テーパ部または底部)に形成されていることを特徴とする付記項3,5,6に記載の撮像装置。
【0055】
8.上記ソケットに設ける外部端子が、上記ソケットの裏面または外側面に形成されていることを特徴とする付記項3,5〜7に記載の撮像装置。
【0056】
9.上記ソケットの外部端子が、リードピンであることを特徴とする付記項3,5〜8に記載の撮像装置。
【0057】
10.上記固体撮像素子の導体部と上記ソケットの第2の導体部は、異方性導電樹脂、または、半田、バンプを介して電気的に接続されていることを特徴とする付記項3,5〜9に記載の撮像装置。
【0058】
11.上記固体撮像素子のテーパ部は、対向する2つの側面に形成されていることを特徴とする付記項1〜10に記載の撮像装置。
【0059】
12.上記固体撮像素子に形成された電子回路は、駆動回路、クロック信号発生回路、雑音除去回路、A/D変換回路、オートフォーカス(AF)回路、オートアイリス(AE)回路、水平・垂直転送回路であることを特徴とする付記項1〜11に記載の撮像装置。
【0060】
13.上記固体撮像素子の導体部に直接接続される信号ケーブルを備えたことを特徴とする付記項1,2,4,11,12に記載の撮像装置。
【0061】
14.上記ソケットの外部端子に接続される信号ケーブルを備えたことを特徴とする付記項3,5〜12に記載の撮像装置。
【0062】
15.上記固体撮像素子はCMOSセンサであることを特徴とする付記項1〜14に記載の撮像装置。
【0063】
16.上記撮像装置は電子内視鏡用であることを特徴とする付記項1〜15に記載の撮像装置。
【0064】
(2群)
1.対物レンズと一画素毎に読み出すことが可能な固体撮像素子と上記固体撮像素子を駆動し出画するプロセッサとからなる撮像装置システムにおいて、
上記固体撮像素子の画素部上での上記対物レンズの光学中心位置を検出する手段と、上記光学中心位置を記憶する手段と、上記光学中心位置を出画中心位置にあわせて画素を読み出す手段とを有することを特徴とする撮像装置システム。
【0065】
2.上記光学中心位置検出手段は、画素の明るさとその位置を検出することを特徴とする付記項1に記載の撮像装置システム。
【0066】
3.上記光学中心位置検出手段は、明るさピーク値の画素の位置を検出することを特徴とする付記項2に記載の撮像装置システム。
【0067】
4.上記光学中心位置検出手段は、ある決められた明るさ値の複数個の画素の位置を検出し、それらの画素の中心位置を算出することを特徴とする付記項2に記載の撮像装置システム。
【0068】
(2群の発明の従来技術)組立を行う上で対物光学系の光学中心と固体撮像素子のイメージエリア(画素部)中心がずれてしまうこと(芯ずれ)があるが、これが解像感の非対称性や明るさの非均一性の原因となっていた。この芯ずれは多少なりとも作業上必ず生ずるものであった。
【0069】
(2群の発明の目的)組立作業上の芯ずれによらず、安定した光学品質を得ることにある。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、組立作業性及び固体撮像素子単体の検査作業性の向上と、装置全体のさらなる小型化が図れる撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の第1実施形態に係る撮像装置の主要な構成を説明するための断面図、(b)(c)はその撮像装置の変形例を説明する要部断面図である。
【図2】上記撮像装置に組み込む固体撮像素子の斜視図である。
【図3】上記固体撮像素子の動作を説明するための電気回路である。
【図4】上記固体撮像素子の出画位置の補正手段を説明するための電気回路を示す図である。
【図5】上記固体撮像素子の出画位置の補正手段を説明するための図である。
【図6】上記固体撮像素子のアプリケーションの一例を説明する図である。
【図7】上記固体撮像素子を立体観察用に構築した撮像装置の説明図である。
【図8】上記固体撮像素子を直側観察用に構築した撮像装置の説明図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る撮像装置の主要な構成を説明するための断面図である。
【図10】上記撮像装置の固体撮像素子の動作を説明するための電気回路である。
【図11】上記撮像装置の断面図である。
【図12】上記撮像装置の組立て方法を説明する図である。
【図13】図11中A−A線に沿った断面図である。
【図14】ビデオスコープの挿入部内での配置構造を説明する図である。
【符号の説明】
1…固体撮像素子、2…固体撮像素子基板、3…半導体素子基板、
4…絶縁膜、5…導体、6…画素部、7…クロツク信号発生回路、
8…トランジスタ回路、9…テーパ部、10…カバーガラス、
11…外部電極、12…ソケット、13…リードピン、14…テーパ部、15…凹部。
Claims (3)
- 画素回路を有する固体撮像素子基板と、電子回路を有する半導体素子基板とを一体化した両面半導体基板の一方の面に上記画素回路を形成し、他方の面に上記電子回路を形成した固体撮像素子を有する撮像装置において、
上記電子回路を形成した方の面を、上記画素回路を形成した方の面よりも小さく形成し、上記両面半導体基板の少なくとも一側面部に、上記画素回路の形成面の端から上記電子回路の形成面の端にかけて勾配をなすテーパ部を設けると共に、上記テーパ部には上記両面の回路を導通させる導体部を設けた固体撮像素子を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 上記固体撮像素子は、画素部を形成可能な固体撮像素子基板と、電子回路を形成可能な半導体素子基板と、両基板の間に配置される絶縁層とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記テーパ部を覆う凹部と、上記導体部と電気的に接続される内部端子と、外部端子とから構成されたソケットを設けたことを特徴とする請求項1,2に記載の撮像装置。
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