[go: up one dir, main page]

JP4681825B2 - 走査型表示光学系 - Google Patents

走査型表示光学系 Download PDF

Info

Publication number
JP4681825B2
JP4681825B2 JP2004170481A JP2004170481A JP4681825B2 JP 4681825 B2 JP4681825 B2 JP 4681825B2 JP 2004170481 A JP2004170481 A JP 2004170481A JP 2004170481 A JP2004170481 A JP 2004170481A JP 4681825 B2 JP4681825 B2 JP 4681825B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
scanning
light source
light beam
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004170481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005351990A (ja
Inventor
亮 山本
尚郷 谷口
秀一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004170481A priority Critical patent/JP4681825B2/ja
Priority to US11/143,826 priority patent/US7401928B2/en
Publication of JP2005351990A publication Critical patent/JP2005351990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4681825B2 publication Critical patent/JP4681825B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/101Scanning systems with both horizontal and vertical deflecting means, e.g. raster or XY scanners
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/011Head-up displays characterised by optical features comprising device for correcting geometrical aberrations, distortion

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Lenses (AREA)

Description

本発明は、光束を走査することにより画像を形成する走査型表示光学系に関し、特にデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に搭載される電子ビューファインダや、ヘッドマウントディスプレイ等の画像表示装置に好適な光学系に関するものである。
上記のような画像表示装置において、光源から出射した光束を2次元方向に走査し、観察者の網膜上に直接画像を形成する網膜直接描画型の装置が提案されている。例えば、特許文献1で開示されている網膜走査型ディスプレイでは、2次元方向に走査した光束を1次結像面上に結像させ、さらに接眼光学系を通して観察者の網膜上に2次元画像を形成する。しかし、該装置では、非常に高速に光を走査することが要求されるため、光を走査するミラー等の走査部に非常に小型のデバイスが使われている。したがって、走査される光ビームがきわめて細いものとなり、観察者の瞳位置での光ビームが非常に径の小さなものとなる。
このような小さな射出瞳径を拡大する方法として、特許文献2には、走査されたビームが形成する曲率を有した中間結像面上に、レンズアレイや拡散板等の光拡散手段を配置し、これを透過させることにより光束の広がり角を拡大する方法が開示されている。
また、特許文献3や特許文献4にて提案の光学系では、回転非対称な面を備えた、屈折率nが1以上の材質で作られたプリズム部材を用いている。プリズム部材を用いることで、光路を折り畳んで光学系を小型化しつつ、光路長を実際の透過距離のn倍(n>1)として光路長を長く確保することが可能になる。しかし、これらの光学系では、中間結像面がプリズムの内部に存在するため、特許文献2にて開示されている光拡散手段は利用できない。
また、特許文献5では、走査された光を走査面上に結像させる光学系として、屈折率が1より大きい媒質で満たされたプリズムを用いた光学系が提案されている。この光学系では、走査面に配置された拡散板としての接眼光学系を通して、該走査面に結像した画像を観察する。
米国特許5,467,104号 米国特許5,701,132号 特開2001−4955号公報(段落0239〜0241,図20等) 特開2001−194617号公報(段落0087〜0104,図2等) 特開2004−45496号公報(段落0087〜0104,図2等)
走査された光ビームを中間結像面に結像させる光学系としては、レンズを組み合わせる方法や特許文献5に示すようなプリズム部材を用いることができる。しかしながら、異なる分散を持つ媒質に光が入射した場合、色収差が発生し、画像の画質を低下させる。この光学系で色収差を補正しようとすると、更なる補正光学系が必要となり、光学系全体が大きくなってしまう。
また、走査手段に対して光源からのビームが大きな角度で入射した場合、走査面に結像した画像には所謂走査歪みが生じる。
また、観察者の網膜上に2次元画像を形成するには、走査面の後に、観察者の瞳と射出瞳とを略一致させるための接眼光学系が必要となる。接眼光学系を、該接眼光学系の光軸方向に移動させることで、観察者にとって観察しやすい視度に調整することが可能になる。しかしながら、走査面に入射する光束が、走査面に対して垂直な方向に対して大きく外れた方向から入射した場合、接眼光学系の移動により観察像の大きさが変化してしまう。
さらに、光源として1つの光源もしくは複数の光源からの光束を1本のビームにまとめるビーム合成系を持つ場合、光源からの光束をビーム化する光源光学系としては、回転対称の光学系を用いることが精度の面から望ましい。しかしながら、複数の光源が直線状もしくは平面状に並び、各光源からの光束をそれぞれビーム化して走査手段に入射させる場合、すべての光源に対して所望の性能を持ち、かつ小型な光源光学系を回転対称の光学部材だけで構成するのは難しい。
本発明は、小型で、従来に比べて高画質の画像を表示することが可能であり、さらに複数の光源を用いる場合にも適用が容易な走査型表示光学系を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、1つの観点としての本発明の走査型表示光学系は、(1又は複数の)光源と、光源からの光束を集光する第1の光学系と、該第1の光学系からの光束を走査する走査手段と、該走査手段により走査された光束を走査面上又はその近傍に結像させる第2の光学系とを有し、前記走査手段の中心から前記第2の光学系を介して前記走査面の中心に至る光線が辿る光路を光軸とするとき、該光軸は交差しており、前記第2の光学系は2枚の反射鏡からなり、かつ前記2枚の反射鏡はいずれも正の光学的パワーを有し、前記第1の光学系からの光束が、前記2枚の反射鏡の間を通って前記走査手段に入射することを特徴とする
また、他の観点としての本発明の走査型表示光学系は、(1又は複数の)光源と、該光源からの光束を集光する第1の光学系と、該第1の光学系からの光束を走査する走査手段と、該走査手段により走査された光束を走査面上又はその近傍に結像させる第2の光学系とを有し、前記走査手段の中心から前記第2の光学系を介して前記走査面の中心に至る光線が辿る光路を光軸とするとき、該光軸は交差しており、前記第2の光学系は、2枚の反射鏡からなり、かつ前記第の光学系は、入射面、射出面および2つの反射面を有し、これらの面で囲まれた領域は屈折率が1より大きい媒質で満たされており、前記第1の光学系からの光束が、前記2枚の反射鏡の間を通って前記走査手段に入射することを特徴とする。
第2の光学系を反射鏡のみで構成することで、レンズやプリズム部材など異なる媒質へ光束が入射することなく、色収差の生じない光学系を実現できる。また、2枚の反射鏡の光学的パワーをいずれも正とすることで、走査面に入射する光束に略テレセントリック性を持たせると共に、第2の光学系に必要な光学的パワーを2枚の反射鏡に分散させ、収差を低減させることができる。さらに、走査手段から走査面までの間で光軸が交差することで、表面反射鏡に対する光線の入射角を小さくできるため、収差の発生を抑えることができる。
この結果、より小型で、高画質の画像を表示可能な走査型表示光学系およびこれらを備えた画像表示装置、撮像装置等を実現することができる。
なお、第1の光学系をいわゆるプリズム体とすることで、該第1の光学系の光路を折り畳み、さらなる小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である画像表示装置における走査型表示光学系の垂直断面における構成を示している。また、後述する数値例1には、本実施例の具体的数値例を示している。
図1中、光源101は、レーザーダイオード(LD)、LED素子、有機EL素子等により構成され、画像信号が入力された変調回路150によって発光強度が変調される。入力される画像信号としては、撮影光学系により形成された被写体像を光電変換する撮像素子(光電変換素子)の出力から生成された撮像信号やパーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、ビデオデッキ等の画像情報供給装置から入力された映像信号等がある。これは、他の実施例でも同様である。
光源101から射出した光束(発散光束)102は、光源光学系(第1の光学系)103によって集光、すなわちコリメートされて略平行ビーム化され、該光源光学系103の最終面であるミラー110で反射した後、走査デバイス104に入射する。光源光学系103は、複数の屈折面により構成されており、図中には、各屈折面と後述する数値例2中の各面との対応関係を示すための符号を付している。
走査デバイス104によって、ビーム化された光束102は2次元方向に走査され、走査光学系(第2の光学系)105に入射する。走査光学系105は2枚の正の光学的パワー(光学的パワー=焦点距離の逆数)を持つ表面反射鏡105a,105bにより構成されている。
走査光学系105に入射した光束は、走査デバイス側から光束102が進む順に配置された表面反射鏡105a,105bによって反射され、走査面106上又はその近傍に結像してスポット107を形成する。
走査デバイス104により光束102が走査されることにより、スポット107が走査面上を2次元方向に移動し、光源101の強度変調に合わせて走査面106上に2次元の画像が形成される。
本実施例における走査型表示光学系による画像生成について図2(a),(b)を用いて説明する。図2(a),(b)は、走査面106上でのスポット107の動きを示す。スポット107は、走査面106上で横方向に高速に、縦方向に低速で走査されるラスタスキャンにより2次元画像を生成する。このとき、スポット107は、図2(a)において左から右に走査(往路走査201)されるだけでなく、右から左に走査(復路走査202)されながら、すなわち往復走査されながら、画像を形成する。往復走査をする場合、右から左へ描画するラインと、左から右へ描画するラインにおいて、その描画開始位置がずれてしまうと、図2(b)に示すように、往路走査201の画像と復路走査202の画像がずれてしまう。
これを解決するために、本実施例では光検出器108を配置し、スポット107がある特定の位置を通るときのタイミングを検出し、往復の画像のずれが生じないようにしている。
図1において、光検出器108には、表面反射鏡105aから走査面106に向かう光束の一部が不図示のミラーによって図の紙面の手前側に引き出されて入射する。光検出器108を走査面106と光学的に同じ位置に配置することで、集光されたスポットが光検出器108に入射することになり、光検出器108の分解能を向上させることができる。
ここで、本実施例は以下の特徴を有する。
I.走査光学系105を、光学透過面を持たない表面反射鏡のみで構成している。これにより、走査光学系105において色収差が発生しないため、プリズム部材などの光学透過面をもつ光学部材を用いる場合に比べて、より高品質な画像を提供できる。
II.2枚の表面反射鏡105a,105bは回転対称軸を持たない、回転非対称面で構成される。回転非対称面を用いることで、反射鏡を光束に対して斜めに配置することにより発生する偏心収差を抑えることが可能になる。
III.2枚の反射鏡105a,105bの間の空間を利用して、光源光学系103からの光束102が走査デバイス104に入射する。これにより、走査デバイス104への光束102の入射角を10度程度に小さく設定することができ、走査デバイス104に光束102が斜めに入射することで発生する走査歪みを小さくすることができる。
IV.2枚の表面反射鏡105a,105bの位置に関して、走査デバイス104の中心(光束を走査する偏向面の中心)を通り、走査面106の中心107に至る光線(基準光線)の辿る光路を基準光軸AXLと定義し、該基準光軸AXL上における走査デバイス104から反射鏡105aまでの距離をL1とし、基準光軸AXL上における反射鏡105bから走査面106までの距離L2とするとき、
0.6<L1/L2<1.5 …(1)
なる条件を満たすのが好ましい。
ここで、条件式(1)は、基準光軸AXL上における面間距離の比を規定している。上記条件の下限を下回ると、走査面106に対して垂直な方向の長さが大きくなってしまい、光学系全体が大型化する。さらに、下限を下回る場合、2つの反射面間にある主平面の位置が大きく片側に寄ることになり、結果として一方の反射面のパワーだけが強くなることになり、偏心収差の補正が困難になる。また上記条件の上限を上回ると、表面反射鏡105bから走査面106までの距離が相対的に小さくなり、光路に対して表面反射鏡105bや走査デバイス104が物理的に干渉してしまう。
本実施例(数値例1)では、
L1/L2=1.21
であり、条件式(1)を満たし、L1の方がL2よりも長い。
V.走査デバイス104から走査面106に至る基準光軸AXLが、一回交差している。具体的には、基準光軸AXLのうち走査デバイス104から表面反射鏡105aに至る部分と、表面反射面105bから走査面106に至る部分とが交差している。このように基準光軸AXLが交差することで、表面反射鏡105a,105bに対する光束の入射角を小さくできるため、表面反射鏡105a,105bで反射する際の収差の発生を抑えることができる。
VI.2枚の反射鏡105a,105bのうち少なくとも1枚は、基準光軸AXLに対して偏心している。走査光学系105において、表面反射鏡105a,105bが偏心している面をYZ面、偏心していない面をXZ面と定義し、走査デバイス側の表面反射鏡105aの該基準光軸AXL上におけるXZ面内の局所曲率半径をφM1、YZ面内の局所曲率半径をρM1、走査面側の表面反射鏡105bの該基準光軸AXL上おけるXZ面内の局所曲率半径をφM2、YZ面内の局所曲率半径をρM2とするとき、
これら表面反射鏡105a,105bの曲率半径比φM1/φM2およびρM1/ρM2は、
0.8<φM1/φM2<3 …(2)
0.8<ρM1/ρM2<3 …(3)
を満たすようにすることが好ましい。
条件式(2),(3)の上限値を上回ると、偏心収差の補正が十分でなくなる。また、これらの条件式の下限を下回ると、走査面106に対する光束の入射角が大きくなり、略テレセントリック性を保てなくなる。
本実施例(数値例1)では、
φM1/φM2=1.91
ρM1/ρM2=2.24
となり、条件式(2),(3)を満たす。
このように正の光学的パワーを持つ2枚の反射鏡を用いることで、走査光学系105を略テレセントリックな光学系とすることができる。つまり、走査面106に入射する光束を略平行光束とすることができる。該走査光学系105に略テレセントリック性を持たせることで、走査面106の後(すなわち、走査面106を挟んで走査光学系105とは反対側)に、図1中には示していない接眼光学系、すなわち走査面106からの光束を観察者の眼に向かわせる光学系を配置し、その接眼光学系を該接眼光学系の光軸方向に移動させて視度調節を行う際の画像の大きさ変化を小さくできる。また、ディストーションの変化も小さく抑えることが可能になる。さらに、2つの反射鏡の光学的パワーが近い光学系となることにより、走査光学系105において必要な光学的パワーを分散させ、収差の発生を抑えることができる。
以上説明した特徴I〜VIは、後述する他の実施例においても同様である。
また、本実施例においては、1つの光源しか示していないが、光源としては単色の光源だけでなく、赤、緑、青の光を独立に発する光源からの光をダイクロイックプリズム等、異なる波長の光を合成する素子を設け、赤、青、緑など異なる波長を発する複数の光源からの光束を1つに合成して走査デバイス104に入射させ、かつ各色の光源を画像信号に応じて変調することで、カラー画像を観察者に提供することも可能である。なお、本実施例背は画像信号に対する変調手段を光源の強度変調と記したが、光源のパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)や外部変調器を用いた方法でももちろん構わない。
また、本実施例では、走査デバイス104として1つのデバイスで2次元方向への走査が可能なものを用いている。このような走査デバイス104としては、例えば図3に示すものがある。
図3は、半導体プロセス技術により作成された、MEMS(Micro-Eelectro Mechanical System)デバイス301を示している。該デバイス301は、反射面としての偏向面を持つ微小ミラー302がトーションバー303,304で支持された構造を持つ。微小ミラー302は、トーションバー303がねじれることで軸305を略中心とした往復運動を、さらにトーションバー304がねじれることで軸306を略中心とした往復運動を行う。該往復運動は、不図示の駆動回路によって少なくとも1軸は共振運動とされる。
この往復運動により、偏向面302の法線方向が2次元的に変化し、微小ミラー302に入射した光束を反射し、2次元方向に走査することが可能となる。他の実施例においても、このMEMSデバイス301を走査デバイスとして用いている。
このようなMEMSデバイスを用いることで、走査デバイス104を小型化することが可能になる。もちろん、走査デバイス104として、1次元の回転多面鏡を組み合わせたものや、互いに走査方向が直交する1次元のMEMS走査デバイスを2つ組み合わせたものなど、他の走査デバイスを用いることもできる。
なお、共振デバイスによる走査速度の変化に起因する画像むらなどの画像の歪みは、光源101の変調に対して電気的な補正を行うことにより除去する。これ以降の実施例においても、共振デバイスによる画像の歪みはそのような電気的な補正により除去する。
本実施例のように、走査デバイスにより走査されたビームを、2枚の反射鏡からなる走査光学系により走査面上又はその近傍に結像させることで、光路を折り畳み、小型で、かつ高画質の画像を表示可能な画像表示装置を実現できる。
図4には、本発明の実施例2である走査型表示光学系の垂直断面における構成を示している。なお、本実施例において、実施例1と共通する機能を有する構成要素には、実施例1と同じ符号を付して説明に代える。
本実施例では、光源401として発光点が、走査面での走査方向に直交する方向における画素数と同じ数並んだ、1次元配列型の光源を用いる。該光源401は、図5に示すように、低出力のレーザーダイオード(LD)が直線状に配列されたバーアレイ光源である。LD501が水平方向の画素数、例えばSVGA(800×600画素)の解像度を持つ画像を描く場合には800個のLDが直線状に配置されて光源401を形成する。
これら複数のLD501から射出した光束(発散光束)102は、光源光学系403によりそれぞれ集光(コリメート)されて略平行ビーム化され、該光源光学系103の最終面であるミラー110で反射した後、走査デバイス404上に瞳を形成する。図中、光源光学系403を構成する各屈折面には、後述する数値例2の各面との対応関係を示すための符号を付している。
走査デバイス404は、1次元方向(図4の紙面内方向)にのみ光束102の走査を行う。走査デバイス404が1次元走査を行うことで、走査面106上に水平方向に延びるスポット107の列が描画される。このスポット107の位置に合わせて光源401内のLD501を各々変調することで、走査面106上に2次元画像を形成することができる。
なお、本実施例では、描画される画像の解像度としてSVGAを例としたが、描画する画像の解像度はこれに限られるものではなく、例えばVGA(640×480画素)やXGA(1024×768画素)など、4:3のアスペクト比を持つ画像や、HDTV等の解像度である1920x1080画素などの16:9のアスペクト比を持つ画像など、様様な解像度やアスペクト比の画像を表示することができる。
また、図5では、光源としてLDを用いているが、その他、微小発光点を持つ発光ダイオード(LED)や有機EL素子などの光源も利用可能である。
また、本実施例では、図5に示した光源を単色光源アレイとして説明したが、各画素に対応するように射出する光の波長が異なる複数色の光源を配置することで、カラー画像を描くこともできる。
なお、本実施例では、走査デバイス404は1次元方向の走査のみを行うため、実施例1のような2次元方向の走査を行う走査デバイスは必要としない。このため、例えば、図6に示すような、偏向面601をトーションバー602のねじれによって往復運動させ、1次元走査のみを行うMEMS走査デバイスやガルバノメータのような走査デバイスを用いることができる。
図7には、本発明の実施例3である走査型表示光学系の垂直断面における構成を示している。本実施例は、実施例2において説明した表示光学系に、走査面106を挟んで走査光学系105とは反対側に接眼光学系701を配置した例である。図中、接眼光学系701を構成する各屈折面には、後述する数値例3中の各面との対応関係を示すための符号を付している。
観察者は、接眼光学系701の射出瞳702の近傍に眼(瞳)を置くことにより、走査面106上に形成された空中像を虚像として拡大観察することができる。
本実施例のような表示光学系では、光学系の大きさの制限から、走査デバイス104として微小なミラーを利用することが一般的である。しかし、微小ミラーを用いた場合、走査されるビームの径が細くなり、結果として射出瞳径も小さくなってしまう。これにより、観察者が射出瞳の位置に眼(瞳)を合わせるのが困難になる。そこで、図示はしないが、走査面106上又はその近傍に、入射光束の収束角に対して、射出光束の発散角が大きくなるような光拡散作用を有した光学部材を配置し、射出瞳の径を拡大して画像観察を容易に行えるようにすることもできる。
このように、走査面106の後方(観察者の眼側)に接眼光学系701を配置することで、走査面106上に空中像として描画された2次元画像を拡大観察することが可能になる。
図8には、本発明の実施例4である走査型表示光学系の垂直断面の構成を示している。本実施例は、光源光学系を除いて実施例1と同様の構成を有し、実施例1と共通する機能を有する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。
本実施例の光源光学系803は、光源801を射出した光束が通過する順に、入射面803a、第1反射面803b、第2反射面803cおよび射出面803dの4つの光学面を持ち、これら光学面によって囲まれた領域が、屈折率が1より大きい媒質により満たされたプリズム部材(透明体)により構成されている。また、光源801と光源光学系803との間には、光源801からの光束102を光源光学系803の入射面803aに導くミラー804が配置されている。このミラー804によって、光源801から光源光学系803に至る光路を折り曲げて、光源801から光源光学系803までの系をコンパクトにまとめることができる。
光源光学系803(プリズム部材)の入射面803aは、光源101に対してコンセントリックな曲率半径を持ち、射出面803dは平面である。また、第1反射面803bと第2反射面803cは、該光源光学系803内で主たる光学的パワーを持つ。入射面803aおよび反射面803b,803cの光学的パワーにより、光源801からの光束102が集光(コリメート)され、略平行ビームとして走査デバイス104に入射する。
第1反射面803bには、XY断面とXZ断面で曲率の異なるアナモルフィック面を用いて、入射光束に対して斜めに光学面を配置することによって発生する偏心収差の補正を行っている。
図8において、光源801は単一光源となっているが、光源801と光源光学系803との間に、ダイクロイックプリズム等、異なる波長の光束を合成する素子を設け、赤、青、緑など異なる波長を発する複数の光源からの光束を1つに合成して走査デバイス104に入射させることで、カラー画像を得ることもできる。
このように、光源光学系としてプリズム部材を用いることで、光源光学系の光路を折り畳み、小型化することが可能である。
ここで、光源光学系803における2つの反射面803b,803cのうち少なくとも1つを、回転対称軸を持たない回転非対称面とすることで、光路を折り畳むことで発生する偏心収差の発生を低減することができる。
さらに、光源光学系803を単一のプリズム部材で構成することにより、2つの反射面に対する部品点数の削減を図ることができ、2つの反射面の配置を含めて組み立てが容易になる。
図9には、本発明の実施例5である走査型表示光学系の垂直断面の構成を示している。本実施例は、実施例4の変形例であり、光源と光源光学系との間には、ミラーが配置されていない。
光源光学系903は、実施例4と同様に、光源901を射出した光束902が通過する順に、入射面903a、第1反射面903b、第2反射面903cおよび射出面903dの4つの光学面を持ち、これら光学面で囲まれた領域が、屈折率が1より大きい媒質により満たされたプリズム部材により構成されている。また、本実施例でも、第1反射面903bと第2反射面903cが主たる光学的パワーを持つ。但し、本実施例では、プリズム部材の4面全てが回転対称軸を持たない回転非対称面である。これにより、光束902に対して斜めに光学面が配置されることで生じる偏心収差を補正している。
図9において、光源901は、実施例1にて説明した変調回路によって強度変調される。光源901から射出した光束902は、光源光学系903により集光(コリメート)されて略平行ビーム化され、走査デバイス904に入射する。走査デバイス904に入射した光束902は2次元方向に走査され、走査光学系905に導かれる。
走査光学系905は、2枚の正の光学的パワーを持った表面反射鏡905a,905bで構成されている。走査光学系905に導かれた光束902は、走査デバイス側から表面反射鏡905a,905bの順で反射され、走査面906上又はその近傍に結像してスポット907を形成する。
走査デバイス904によって光束902が走査されることにより、スポット907が走査面106上を2次元方向に移動し、光源901の変調に応じて走査面906上に2次元の画像を形成する。なお、908は実施例1にて説明したのと同様の光検出器である。
ここで、表面反射鏡905a,905bはいずれも回転対称軸を持たない回転非対称面であり、いずれも正の光学的パワーを持っている。これにより、入射光束に対して表面反射鏡を斜めに配置することにより発生する偏心収差を補正している。
また、本実施例において、2枚の表面反射鏡905a,905bの位置に関して、
L1=20.54,L2=17.13
すなわち、
L1/L2=1.20
であり、上記条件式(1)を満たし、L1の方がL2よりも長い。
走査デバイス側の表面反射鏡905aの基準光軸AXL上におけるXZ面内の局所曲率半径をφM1、YZ面内の局所曲率半径をρM1とし、走査面906側の表面反射鏡905bの基準光軸AXL上におけるXZ面内の局所曲率半径をφM2、YZ面内の局所曲率半径をρM2としたとき、2つの表面反射鏡905a,905bの曲率半径比φM1/φM2およびρM1/ρM2は、
φM1/φM2=1.38
ρM1/ρM2=1.31
となり、上記条件式(2),(3)を満たす。
2枚の反射鏡905a,905bの間の空間を利用して、光源光学系903からの光束902が走査デバイス904に入射する。これにより、走査デバイス904への光束902の入射角を11.6度と小さく設定することができ、走査デバイス904に光束902が斜めに入射することで発生する走査歪みを小さくすることができる。
このように正の光学的パワーを持つ2枚の反射鏡を用いることで、走査光学系905を略テレセントリックな光学系とすることができる。該走査光学系905に略テレセントリック性を持たせることで、走査面906の後に、図には示していない接眼光学系を配置して、その接眼光学系を該接眼光学系の光軸方向に移動させて視度調節を行う際の画像の大きさ変化を小さくできる。またディストーションの変化も小さく抑えることが可能になる。さらに、2つの反射鏡の光学域パワーが近い光学系となることにより、走査光学系905に必要な光学的パワーを分散させ、収差の発生を抑えることもできる。
また、本実施例では、光源901として発光点が離散的に配置されたアレイ光源素子を使用している。発光点を複数持った光源による走査画像の生成については、例えば米国特許6,362,912にて述べられている。
図18には、上記米国特許における実施例を示す。該実施例では、2本又は4本のファイバの端部から射出した光を走査し、走査面上でそれぞれの描画領域を繋ぎあわせて1つの走査画像を生成する手法を開示している。
図18において、光源として2つのファイバ端4104,4106があり、各発光点から射出した光束は走査デバイス4110によって走査され、像面上の2つのエリア4112,4122に画像を形成する。
2つのエリアの継ぎ目4118の部分は、上記米国特許の明細書の25段47行目にあるように、画像データを電気的に補正し、継ぎ目が認識できないようにする。この実施例におけるアレイ光源素子およびそれを用いた場合の描画方法を、図10を用いて説明する。
本実施例では、アレイ光源素子として発光点が3つある場合を示す。また、説明を簡単にするため、図10では、光源から射出した光束の主光線のみを描くこととする。また、光源光学系903と走査光学系905についても、1つの光学素子として表記する。
3つの発光点1001a〜1001cから射出した光束は、光源光学系903により略平行ビーム化され、走査デバイス904上に瞳を結像する。この結像したビームは走査デバイス904によって2次元方向に走査され、走査光学系905により走査面906上に結像される。
このとき、走査面906上において発光点1001a〜1001cに対応するスポット1002a〜1002cは、走査デバイス904の走査によりそれぞれエリア1003a〜1003cの範囲で移動する。これによりできる3つの短冊状の画像を繋ぎ合せることで、1つの画面1004の範囲に2次元画像を生成する。短冊状の画像の繋ぎ合わせに関しては、繋ぎ目が見えないように電気的な補正を行う。
本実施例では、発光点の数を3つとしたが、発光点の数は3つに限らず、任意に選ぶことができる。例えば、発光点の数と描画する画像の水平解像度とを一致させた場合、実施例2で説明したような1次元走査による描画と等しくなる。
また、光源として赤、緑、青の波長を持つ光源を各発光点の位置に並べ、走査面上で各色を混色させることにより、カラー画像を表示することも可能である。
また、光源としては、微小な発光点を有するLDやLED、有機EL素子などを選ぶことが可能である。
このように複数の発光点が直線状に並んだ光源を想定した場合、回転対称の光学部材のみで光源光学系を構成しようとすると、例えば実施例2に示すように、複数枚のレンズを使用した光源光学系が必要となる。これに対し、本実施例の光源光学系のように、回転非対称面を組み合わせたプリズム部材を用いることで、複数の光源からの光を同時にビーム化する光源光学系を単一の部材で構成することができ、組み立てが容易になる。
このように、走査光学系として、正の光学的パワーを持つ2枚の表面反射鏡からなる走査光学系を用いることで、色収差のない、テレセントリック性を有した小型の走査型表示光学系を構成することができる。
光源光学系としてプリズム部材を用いることで、光源光学系の光路を折り畳み、小型化を図ることが可能である。
図11には、本発明の実施例6である走査型表示光学系の垂直断面の構成を示している。本実施例は、実施例5に示した表示光学系において、走査面906を挟んで走査光学系905とは反対側に接眼光学系1102を配置した例である。図中、接眼光学系1102を構成する各屈折面には、後述する数値例6中の各面との対応関係を示すための符号を付している。
本実施例では、走査面906上に形成された2次元画像(空中像)を、接眼光学系1102により射出瞳1103の位置に結像させる。観察者は射出瞳1103上又はその近傍に眼(瞳)を置くことで、走査面906上に形成された2次元画像を虚像として拡大観察することができる。本実施例では、実施例3と同様に、走査面906上又はその近傍に、光拡散部材1101を配置して、観察者による観察をより容易としている。但し、この光拡散部材を設けなくてもよい。
(数値例)
以下、実施例1〜6にそれぞれ対応する数値例1〜6(表1〜6)を記載する。各数値例では、光源の位置を絶対座標系の基準として表記する。
絶対座標系における3次元の座標軸をZ軸、Y軸、X軸とする。ここで、これらの軸を以下のように定義する。
Z軸:第0面の中心から第1面の中心(絶対座標系の原点)を通る直線で、この方向を正とする。
Y軸:第1面の中心(絶対座標系の原点)を通り、Z軸に対して反時計回りに90度をなす直線。
X軸:原点を通り、Z軸およびY軸に直交する直線。
また、光学系を構成する第i面の面形状の表記では、ローカル座標系を設定して、そのローカル座標系に基づいた関数により表現する。第i面のYZ面内でのチルト角は、絶対座標系のZ軸に対して、反時計回りを正とした角度θgi(単位はdegree)で表す。本実施例では、チルト角は、YZ面内のみに設定している。第i面のローカル座標系(x,y,z)のy,z軸は、絶対座標系のYZ面内にあり、YZ面内で角度θgi傾いている。これらの軸を以下のように定義する。
z軸:ローカル座標系の原点を通り、絶対座標系のZ軸に対してYZ面内において反時計回り方向にθiをなす直線。
y軸:ローカル座標系の原点を通り、z方向に対してYZ面内において反時計回り方向に90degreeをなす直線。
x軸:ローカル座標の原点を通り、YZ面に対して直交する直線。
また、各数値例において、Ndi,νdiは、第i面と第i+1面の間のd線での屈折率とアッベ数を表している。
また、回転対称軸を有さない回転非対称な面形状を以下の式で表現する。
Figure 0004681825

この関数は、第i面のローカル座標(x,y,z)により面形状を定義する関数である。
また、上記関数において、ローカル座標系でxの奇数次に関する項を0とすることで、yz平面に対して対称な面を得ることができる。
また、本実施例では、一部の面にアナモルフィック非球面を用いており、その形状を示す関数は、
Figure 0004681825

である。このアナモルフィック非球面に関しても、各ローカル座標系により定義される。
本実施例では、各面の面頂点を、y,z軸方向でのシフト偏心とx軸回りでのチルト偏心しかさせていない。このため、従来の母線断面とローカル母線断面は同一断面であるが、各面の従来の子線断面とローカル子線断面は異なる。
数値例中の表1〜6では、各光学面のローカル座標原点における曲率半径(ローカル母線断面上の曲率半径、ローカル子線断面上の曲率半径)rx,ryと、ローカル面間隔として、第i面と第i+1面における基準光軸上での光線(基準光線)のヒットポイント間の距離(空気換算なしの値)dおよび、偏心量shift,tilt、屈折率nd、アッべ数νdを示している。
また、形状が回転非対称面(自由曲面)である面を「XYP」として、球面である面を「SPH」として、アナモルフィック非球面である面を「AAS」としてそれぞれ示し、それらを表す関数の係数を表下段に示している。「M」は、その面が反射面であることを示している。
<数値例1>
走査デバイスは第7面(実施例1中の104に対応)であり、該走査デバイスの水平方向偏向角(紙面内を軸とした紙面に垂直な方向への振動角)は±6.67度である。また、垂直方向偏向角(紙面に垂直な方向を軸とした紙面内での振動角)は±5.00度である。さらに、光源の開口数は0.05である。
図1中の符号との対応は以下の通りである。
光源101 面番号1
面103a 面番号2
面103b 面番号3
面103c 面番号4
反射面110 面番号5
走査デバイス104 面番号7
走査光学系
反射鏡105a 面番号10
反射鏡105b 面番号11
走査面106 面番号13
Figure 0004681825


図12(a)は本数値例における、図12(b)に示した走査面106上の各位置に対応した横収差図である。本収差図における波長は656.27nm、587.56nm、486.13nmである。
<数値例2>
走査デバイスは第11面(実施例2中の404に対応)、垂直方向偏向角は±5.00度である。また、光源401の長さ(紙面奥行き方向)は13mm、光源の発光点の個数は800個である。また、光源の開口数は0.05である。
なお、本数値例では、走査光学系105は数値例1と同じであるため、走査光学系105に対応した面番号14および15に対する諸係数は省略している。
図4中の符号との対応は以下の通りである。
光源401 面番号1
面403a 面番号2
面403b 面番号3
面403c 面番号4
面403d 面番号5
面403e 面番号6
面403f 面番号7
面403g 面番号8
反射面110 面番号9
走査デバイス404 面番号11
走査光学系
反射鏡105a 面番号14
反射鏡105b 面番号15
走査面106 面番号17
Figure 0004681825


図13(a)は本数値例における、図13(b)に示した走査面106上の各位置に対応した横収差図である。本収差図における波長は656.27nm、587.56nm、486.13nmである。
<数値例3>
本数値例では、接眼光学系701以外の光学系は数値例2と同様であるため、数値例としては接眼光学系701の諸数値のみを記載する。また、実施例3中では、光源側から順に説明をしているが、本数値例における接眼光学系701の数値は、観察者の瞳の位置から逆に光線を追跡した形で表記する。
本数値例において、観察者の観察画角が対角画角で±15degとなるよう接眼光学系を設定している。接眼光学系の焦点距離は21.8mm、入射瞳径は6mmである。
図7の符号との対応は以下の通りである。
瞳702 面番号1
面701a 面番号2
面701b 面番号3
面701c 面番号4
面701d 面番号5
面701e 面番号6
面701f 面番号7
面701g 面番号8
走査面106 面番号9
Figure 0004681825


図14には、本数値例の接眼光学系を用いた場合の走査面上での横収差図を示す。図14(a)〜(c)の順に、画角が0度、7.5度、15度における横収差図である。
<数値例4>
走査デバイスは第9面(実施例4中の104に対応)、水平方向偏向角は±6.67度、垂直方向偏向角は±5.00度である。また、光源の開口数は0.05である。
なお、本数値例において、走査光学系105は数値例1と同じであるため、走査光学系105に対応した面番号14および15の諸係数は省略している。
図8の符号との対応は以下の通りである。
光源801 面番号1
反射面804 面番号2
入射面803a 面番号3
反射面803b 面番号4
反射面803c 面番号5
反射面803d 面番号6
走査デバイス104 面番号9
走査光学系
反射鏡105a 面番号12
反射鏡105b 面番号13
走査面106 面番号15
Figure 0004681825


図15(a)は本数値例における、図15(b)に示した走査面106上の各位置に対応した横収差図である。本収差図における波長は656.27nm、587.56nm、486.13nmである。
<数値例5>
走査デバイスは第8面(実施例5中の904に対応)、垂直方向偏向角は±5.00度、水平方向偏向角は±3.31度である。また、光源401の長さ(紙面奥行き方向)は4mm、光源の発光点の個数は3個である。さらに光源の開口数は0.1である。
図9の符号との対応は以下の通りである。
光源901 面番号1
入射面903a 面番号2
反射面903b 面番号3
反射面903c 面番号4
射出面903d 面番号5
走査デバイス904 面番号8
走査光学系
反射鏡905a 面番号11
反射鏡905b 面番号12
走査面906 面番号14
Figure 0004681825


Figure 0004681825


図16(a)は本数値例における、図16(b)に示した走査面106上の各位置に対応した横収差図である。本収差図における波長は656.27nm、587.56nm、486.13nmである。
<数値例6>
本数値例では、接眼光学系1102以外の光学系は数値例5と同様であるため、数値例としては接眼光学系1102の諸数値のみを表記する。実施例5中では、光源側から順に説明をしているが、本数値例における接眼光学系1102の数値は、観察者の瞳の位置から逆に光線を追跡した形での記述とする。
本数値例において、観察者の角札画角は対角画角で±15degとなるよう接眼光学系を設定している。接眼光学系の焦点距離は19.0mm、入射瞳径は7mmである。
図11の符号との対応は以下の通りである。
瞳1103 面番号1
面1102a 面番号3
面1102b 面番号4
面1102c 面番号5
面1102d 面番号6
面1102e 面番号7
面1102f 面番号8
面1102g 面番号9
面1101a 面番号10
走査面906 面番号12
Figure 0004681825

図17には、本数値例の接眼光学系を用いた場合の走査面上での横収差図を示す。図17(a)〜(c)の順に、画角が0度、7.5度、15度における横収差図である。
図19(a)には、上記各実施例の表示光学系を搭載したデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置の例を示している。この図中、1201は撮像装置本体、1202は撮影光学系である。また、1203は撮影光学系1202により形成された被写体像を光電変換する撮像素子(光電変換素子)である。撮像素子1203からの出力信号は、画像処理回路1207によって撮像信号(映像信号)に変換され、上記各実施例の表示光学系を含む走査型表示装置1204の変調回路(図1参照)に入力される。表示光学系の光源は該撮像信号に応じて変調されるとともに、該変調と同期して走査デバイスが動作する。こうして表示光学系から射出した走査光束1208は、不図示の走査面上に空中像(2次元画像)を形成する。そして、接眼光学系1205を介して該空中像の虚像が観察者の眼(瞳)1206により観察される。
また、図19(b)には、上記各実施例の表示光学系を搭載したヘッドマウントディスプレイ等の画像表示装置の例を示している。この図において、1301は観察者の頭部に装着されたヘッドマウントディスプレイ本体、1302は該ヘッドマウントディスプレイ本体1301に内蔵された上記各実施例の表示光学系を含む走査型表示装置である。
走査型表示装置1302には、パーソナルコンピュータ等の画像情報供給装置1306が接続されており、該画像情報供給装置1306から走査型表示装置1302の変調回路(図1参照)に映像信号が入力される。表示光学系の光源は該映像信号に応じて変調されるとともに、該変調と同期して走査デバイスが動作する。こうして表示光学系から射出した走査光束1304は、不図示の走査面上に空中像(2次元画像)を形成する。そして、接眼光学系1303を介して該空中像の虚像が観察者の眼(瞳)1305により観察される。
図19(a),(b)のいずれの場合も、表示光学系(つまりは走査型表示装置1204,1302)が小型で、高画質の画像表示が可能であるため、これを搭載する撮像装置および画像表示装置の小型化、高性能化に有効である。
本発明の実施例1である走査光学系の垂直断面図である 実施例1における画像生成に関する説明図である 実施例1における走査デバイスの例を示す図である 本発明の実施例2である走査型表示光学系の垂直断面図である。 実施例2におけるバーアレイ光源の概略図である。 実施例2における1次元走査デバイスの例を示す図である 本発明の実施例3である走査型表示光学系の垂直断面図である。 本発明の実施例4である走査型表示光学系の垂直断面図である。 本発明の実施例5である走査型表示光学系の垂直断面図である。 実施例5における離散配置アレイ光学素子を利用した2次元画像生成の説明図である。 本発明の実施例6である走査型表示光学系の垂直断面図である。 実施例1(数値例1)における走査面上での横収差図である。 実施例2(数値例2)における走査面上での横収差図である。 実施例3(数値例3)における走査面上での横収差図である 実施例4(数値例4)における走査面上での横収差図である。 実施例5(数値例5)における走査面上での横収差図である。 実施例6(数値例6)における走査面上での横収差図である。 公知の複数の光源を用いた走査型表示光学系の説明図である。 (a)は各実施例の表示光学系を搭載した撮像装置の例、(b)は該表示光学系を搭載した画像表示装置の例を示す図である。
符号の説明
101、401、801、901 光源
103、403、803、903 光源光学系
104、404、904 走査デバイス
105、905 走査光学系
106、906 走査面
107、907、1002a、1002b、1002c スポット
108、908 光検出器
701、1101 接眼光学系
1101 光拡散部材

Claims (10)

  1. 光源と、
    光源からの光束を集光する第1の光学系と、
    該第1の光学系からの光束を走査する走査手段と、
    該走査手段により走査された光束を走査面上又はその近傍に結像させる第2の光学系とを有し、
    前記走査手段の中心から前記第2の光学系を介して前記走査面の中心に至る光線が辿る光路を光軸とするとき、該光軸は交差しており、
    前記第2の光学系は2枚の反射鏡からなり、かつ前記2枚の反射鏡はいずれも正の光学的パワーを有し、
    前記第1の光学系からの光束が、前記2枚の反射鏡の間を通って前記走査手段に入射することを特徴とする走査型表示光学系。
  2. 光源と、
    該光源からの光束を集光する第1の光学系と、
    該第1の光学系からの光束を走査する走査手段と、
    該走査手段により走査された光束を走査面上又はその近傍に結像させる第2の光学系とを有し、
    前記走査手段の中心から前記第2の光学系を介して前記走査面の中心に至る光線が辿る光路を光軸とするとき、該光軸は交差しており、
    前記第2の光学系は、2枚の反射鏡からなり、
    かつ前記第の光学系は、入射面、射出面および2つの反射面を有し、これらの面で囲まれた領域は屈折率が1より大きい媒質で満たされており、
    前記第1の光学系からの光束が、前記2枚の反射鏡の間を通って前記走査手段に入射することを特徴とする走査型表示光学系。
  3. 前記2枚の反射鏡を、前記光線が辿る順に第1の反射鏡および第2の反射鏡とするとき、
    前記光軸上における前記走査手段から前記第1の反射鏡までの距離が、前記光軸上における前記第2の反射鏡から前記走査面までの距離よりも長いことを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型表示光学系。
  4. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型表示光学系。
    0.6<L1/L2<1.5
    但し、L1は、前記2枚の反射鏡を前記光線が辿る順に第1の反射鏡および第2の反射鏡としたときの前記光軸上における前記走査手段から前記第1の反射鏡までの距離、L2は前記光軸上における前記第2の反射鏡から前記走査面までの距離である。
  5. 前記走査面を挟んで前記第2の光学系とは反対側に接眼光学系が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の走査型表示光学系。
  6. 前記第2の光学系から前記走査面に向かう光束が略テレセントリックな光束であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の走査型表示光学系。
  7. 前記2枚の反射鏡を、前記光線が辿る順に第1の反射鏡および第2の反射鏡とするとき、該第1および第2の反射鏡は前記光軸に対して偏心しており、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の走査型表示光学系。
    0.8<φM1/φM2<3
    0.8<ρM1/ρM2<3
    但し、φM1,ρM1はそれぞれ、前記各反射鏡が偏心している面をYZ面とし、偏心していない面をXZ面としたときの前記第1の反射鏡の前記光軸上におけるXZ面内およびYZ面内での局所曲率半径であり、φM2,ρM2はそれぞれ、前記第2の反射鏡の前記光軸上におけるXZ面内およびYZ面内の局所曲率半径である。
  8. 前記2枚の反射鏡のうち少なくとも1枚は、回転対称軸を持たない反射鏡であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の走査型表示光学系。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の走査型表示光学系と、
    前記光源を画像信号に基づいて変調する変調回路とを有することを特徴とする画像表示装置。
  10. 請求項1から8のいずれか1つに記載の走査型表示光学系と、
    撮影光学系により形成された被写体像を光電変換する光電変換素子とを有することを特徴とする撮像装置。
JP2004170481A 2004-06-08 2004-06-08 走査型表示光学系 Expired - Fee Related JP4681825B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004170481A JP4681825B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 走査型表示光学系
US11/143,826 US7401928B2 (en) 2004-06-08 2005-06-02 Scanning display optical system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004170481A JP4681825B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 走査型表示光学系

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005351990A JP2005351990A (ja) 2005-12-22
JP4681825B2 true JP4681825B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=35540750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004170481A Expired - Fee Related JP4681825B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 走査型表示光学系

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7401928B2 (ja)
JP (1) JP4681825B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009037172A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Sony Corp 光走査装置
JP2010230893A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Brother Ind Ltd ヘッドマウントディスプレイ装置
JP5396975B2 (ja) * 2009-04-01 2014-01-22 船井電機株式会社 画像表示装置
EP2264528A1 (en) 2009-06-19 2010-12-22 ASML Netherlands B.V. Sensor and lithographic apparatus
US8235533B2 (en) * 2009-11-12 2012-08-07 Microvision, Inc. Post-scan distortion adjustment optics for infinite focus projector system
JP2014224995A (ja) * 2013-04-23 2014-12-04 株式会社Jvcケンウッド 走査型画像表示装置および射出瞳拡大方法
GB2515517A (en) * 2013-06-26 2014-12-31 Prp Optoelectronics Ltd A projection display system
CN105518510B (zh) 2013-08-28 2019-07-26 三菱电机株式会社 图像投影装置
US11061223B2 (en) * 2019-02-28 2021-07-13 Facebook Technologies, Llc Distortion controlled projector for scanning systems
US11308862B2 (en) 2020-08-05 2022-04-19 Jade Bird Display (shanghai) Limited Scan needle and scan display system including same
US11270632B2 (en) 2020-08-05 2022-03-08 Jade Bird Display (shanghai) Limited Scan needle and scan display system including same
US11308848B2 (en) 2020-08-05 2022-04-19 Jade Bird Display (shanghai) Limited Scan needle and scan display system including same
US11527572B2 (en) 2020-08-05 2022-12-13 Jade Bird Display (shanghai) Limited Scan needle and scan display system including same
US11317065B2 (en) 2020-08-05 2022-04-26 Jade Bird Display (shanghai) Limited Scan needle and scan display system including same
US11270620B2 (en) 2020-08-05 2022-03-08 Jade Bird Display (shanghai) Limited Scan needle and scan display system including same
EP4193213A4 (en) * 2020-08-05 2024-10-16 Jade Bird Display (Shanghai) Limited SCANNING NEEDLE AND SCANNING DISPLAY SYSTEM
CN115437161B (zh) * 2022-08-23 2024-09-20 华中科技大学 一种反射式准直与积分匀化一体镜

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043361A (ja) * 2001-08-03 2003-02-13 Olympus Optical Co Ltd 偏心光学系及びそれを用いた投影表示装置
JP2004045496A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Olympus Corp 2次元光走査装置及び映像表示装置
JP2004102204A (ja) * 2002-07-16 2004-04-02 Olympus Corp 投影観察装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5309276A (en) * 1991-08-29 1994-05-03 Optical Research Associates Catoptric optical system including concave and convex reflectors
US5467104A (en) * 1992-10-22 1995-11-14 Board Of Regents Of The University Of Washington Virtual retinal display
US5701132A (en) * 1996-03-29 1997-12-23 University Of Washington Virtual retinal display with expanded exit pupil
JP3856881B2 (ja) * 1996-05-17 2006-12-13 株式会社リコー 光走査装置
JP4372891B2 (ja) 1999-06-22 2009-11-25 オリンパス株式会社 映像表示装置
JP4574774B2 (ja) 2000-01-06 2010-11-04 オリンパス株式会社 映像表示装置
JP4371634B2 (ja) * 2002-07-11 2009-11-25 キヤノン株式会社 結像光学系及びそれを用いた画像読取装置
JP4266660B2 (ja) * 2003-02-18 2009-05-20 キヤノン株式会社 投射型表示光学系および投射型画像表示装置
JP4510399B2 (ja) * 2003-04-07 2010-07-21 キヤノン株式会社 反射光学系、及びそれを用いた投影装置
JP2006003637A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Canon Inc 投写光学系、及びそれを用いた投写型表示装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043361A (ja) * 2001-08-03 2003-02-13 Olympus Optical Co Ltd 偏心光学系及びそれを用いた投影表示装置
JP2004045496A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Olympus Corp 2次元光走査装置及び映像表示装置
JP2004102204A (ja) * 2002-07-16 2004-04-02 Olympus Corp 投影観察装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7401928B2 (en) 2008-07-22
JP2005351990A (ja) 2005-12-22
US20060007058A1 (en) 2006-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4681825B2 (ja) 走査型表示光学系
US9798153B2 (en) Projection apparatus
JP4522253B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像表示装置
US7576315B2 (en) Scanning type image display apparatus having a synchronization control circuit and a light transmitting area on the last surface of a scanning optical system
JP6478151B2 (ja) 画像表示装置及び物体装置
EP0435523A2 (en) Helmet display
JP2021512351A (ja) 屈折力を有する走査ミラーを伴う大視野ディスプレイのための方法およびシステム
KR100709637B1 (ko) 화상표시장치
US7385745B2 (en) Two-dimensional scanning apparatus and scanning type image displaying apparatus using the same
WO2013024539A1 (ja) 虚像表示装置
US20180299666A1 (en) Scanning Laser Devices with Reduced Exit Pupil Disparity
US7605775B2 (en) Displaying optical system
JP2004138822A (ja) 網膜走査型表示装置
JP4082075B2 (ja) 画像表示装置
JP4933056B2 (ja) 画像表示装置及びそれを用いた撮像装置
JP4574774B2 (ja) 映像表示装置
US6252565B1 (en) Elliptical cavity optical retinal display
JP4689266B2 (ja) 画像表示装置
JP2004045496A (ja) 2次元光走査装置及び映像表示装置
US7206135B2 (en) Image observing apparatus
US20040027641A1 (en) Scanning type display optical system and scanning type image display apparatus
JP4371705B2 (ja) 走査型画像表示装置
JPH11109278A (ja) 映像表示装置
JP2019120888A (ja) 画像表示装置
JP4174288B2 (ja) 2次元走査装置及び走査型画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070607

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081023

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20081201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees